蒼穹 -そうきゅう-

わかろうとしない罪

健聴者の主張は

「自分たちが健康な耳を持つ人間であり、
社会の主流派であり多数派だから、
よって、自分たちの考えが社会常識である。
聴覚障害者への配慮など、甘え(特別扱い)に過ぎない」

というわけだろう。
それでは、もしもろう者が多数派の社会になったとしたら、
健聴者はどうするというのだろう。
自分たちは、文句を言うべきではないというのだろうか。

聴覚障害者がノーマライゼーションだの歩み寄りのために、
どれほど目に見えない努力をして、ここまでやってきたかを、
健聴者は全然知らないし、理解もしていないから、
そんな態度がとれるのだろう、と思う。

歩み寄りを一生懸命にしてきた結果がこれでは、
聴覚障害者は、その自分だけでどうしても克服できない壁を、
いったいどうやって乗り越えて行けるのだろうか。
健聴者は、それを考えたことがあるだろうか。

あまりにも残酷だ。
残酷だということも、健聴者にはわからない。
健聴者には「わかろうとしない罪」がある。
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# by bunbun6610 | 2012-03-07 20:32 | 聴覚障害

“心は女性”の男性受刑者に特例措置へ

私は性同一性障害ではありませんが、やはり見えない
聴覚障害を持ち、苦しむ立場として、これは喜ばしいこと
だと思いました。

こういう、あらゆる人権問題に広く関心を持ち、社会の平等、
とりわけ実質的平等について考える機会が少しでも増えれば、
と思います。

会社の障害者に対する取扱いも形式的平等から、実質的平等へと
変わっていってほしいものですよね。

この記事を書いた人は、普通の考え方で書いたつもりなのだろうけど、
私が読んだら「おかしなところがあるな」(下線を引いた部分)と思います。

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“心は女性”の男性受刑者に特例措置へ
2012年3月6日 14時45分

性同一性障害で心は女性なのに、男性として刑務所に収容された受刑者が
待遇改善を求めるケースが相次ぎ、法務省は3月3日までに、刑事施設の
処遇方針を改め、全国の刑務所などで障害に配慮した対応を始めた。

刑務所で個別の希望を聞くことは、受刑者間の不満や差別につながるとして、
これまで一律での運用を徹底してきた。
だが、法務省は

「障害を無視した運用は人権侵害との批判がある上、
障害が社会的に知られるようになり、配慮が必要と判断した」

として新たな指針を導入することになった。

その新指針は、性同一性障害の受刑者に対して、(1)診療と居室、
(2)入浴や身体検査時の対応、(3)衣類・髪形など、について配慮するよう規定。

収容先の刑務所は、従来通り戸籍上の性別に従うが、居室は希望によって
単独室とし、個別での入浴も許可。
戸籍上は男性でも長髪や女性用下着、シャンプーなどの所持を新たに認めた。
刑務所内では性別適合手術やホルモン治療はできないが、精神科医の診察や
臨床心理士によるカウンセリングを積極的に取り入れる。

法務省によると、全国の刑務所などの矯正施設で、医師によって性同一性障害
と診断された受刑者は11年末時点で男女8人。
診断はされていないが性同一性障害とみられ、刑務所が配慮の対象としている
受刑者は約30人に上るという。

刑務所や警察の留置場での処遇をめぐっては、性同一性障害の男性が女性
として扱うよう求めて、裁判や人権救済を申し立てるケースがここ数年増加。
各地の弁護士会が「個性や人格を否定する人権侵害」として法務省と刑務所に
改善を勧告してきた。

従来であれば、心は女性であっても、居室や入浴は男性と一緒、髪型は丸刈り
とされていた。
それが今後は一転、単独での居室や入浴が可能で、髪を伸ばすこともできるよう
になる。

こうなると、やはり、他の受刑者との差別が生じる。
性同一性障害者が特例的な扱いを受けることで、今度は逆に他の受刑者から
不満も出るだろう。
とはいえ、そう簡単に性同一性障害者のための施設を設けるわけにもいかない。
平等というのはなかなかむずかしいものだ。
(蔵元英二)

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# by bunbun6610 | 2012-03-07 00:27 | 障害者問題・差別

障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例

『障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例』

さすが千葉県は進んでいます。

そういえば、千葉県には東京ディズニーランドもありましたね。
入園者数世界一といわれる東京ディズニーランドのバリアフリー、
ユニバーサルデザインはどんなふうだか、興味ありますね。


堂本暁子知事時代に制定された、日本初の障害者差別禁止法
(正式名称は『障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例』)
には、「情報保障への配慮」も含まれています。

 →http://www.pref.chiba.lg.jp/shoufuku/shougai-kurashi/jouhouhoshou/guideline.html

「障害者差別をなくすための研究会」委員名簿には、
聴覚障害者からは塩野谷富彦氏(ろう者〔鹿島建設株式会社〕)
が載っています。

 →http://www.pref.chiba.lg.jp/shoufuku/sabetsu-kenkyuu/meibo.html

障害者の労働分野の研究会議事概要は、第4回にあります。

『第4回 障害者差別をなくすための研究会議事概要』

 →http://www.pref.chiba.lg.jp/shoufuku/sabetsu-kenkyuu/4-gaiyou.html


『第5回 障害者差別をなくすための研究会議事概要』では、
塩野谷委員の、次の言葉が印象的です。

「野沢さんの意見に同感だが、障害者も同じ人間。
「健常者と障害者」ではなく、「人間は一つ」という概念が必要。
だから、差別というより、平等という表現であるとよい。
逆に、差別ということばだとマイナスになってしまうのでは。」

「身体障害者用トイレがあるが、これが男女に分かれていない。
これは差別にあたるのではないか。
男性用・女性用それぞれに障害者トイレを作るのが適当ではないかと思う。
アメリカでは男女別に分かれている。
だから、男女平等ということを考えても、男女兼用のトイレを作るのは
適当ではない。」

「聴覚障害者の場合、エレベーターは、たとえば、駅の改札の場合など
1~2階と距離が短いものは、ガラスなどで透明化する。
そうすれば、見えるので手話等で外部とコミュニケーションできる。
文字放送化することも望ましいがコストはかかる。
しかし、デパートなどは距離が長いので、文字放送も導入するべき。
新しい建物は文字放送が入っているが、古いものは入っていないので
差別に当たるのではないか。」

 →http://www.pref.chiba.lg.jp/shoufuku/sabetsu-kenkyuu/5-gaiyou.html



【障害を理由とする不利益な取扱い 労働者の雇用】

1.労働者の募集又は採用に当たって、本人が業務の本質的部分を
遂行することが不可能である場合その他の合理的な理由なく、
障害を理由として、応募若しくは採用を拒否し、又は条件を課し、
その他不利益な取扱いをすること。

2.賃金、労働時間その他の労働条件又は配置、昇進若しくは
教育訓練若しくは福利厚生について、本人が業務の本質的部分を
遂行することが不可能である場合その他の合理的な理由なく、
障害を理由として、不利益な取扱いをすること。

3.本人が業務の本質的部分を遂行することが不可能である場合
その他の合理的な理由なく、障害を理由として、解雇し、又は
退職を強いること。

このほかに、合理的配慮の欠如も差別になります。
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# by bunbun6610 | 2012-03-05 23:48 | 国連・障害者権利条約

ある聴覚障害者から見た世界
by bunbun6610

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