蒼穹 -そうきゅう-

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ろう者と健聴者、難聴者の言葉の違い

ある日、ろう者から次のようなメールが届きました。

「●月●日に●●●がありますので、
午前10時50分前に●●に集合して下さい。

よろしくお願いします。」

「10時50分前」って、何か間違えていないだろうか?
それとも、この通りでいいのだろうか?
(だとしても、意味がどうも…???)

初めて見るメール文だったので、
私はしばらく考え込んでしまったものです。

聴者の方には、こんな経験はないでしょうか?
聴者同士では、こんなことはないのかもしれません。
でも、

『ろう者のトリセツ聴者のトリセツ―ろう者と聴者の言葉のズレ』

という本では、こういうことが実際にある、と書いてあるそうです。

 →http://www.amazon.co.jp/%E3%82%8D%E3%81%86%E8%80%85%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%BB%E3%83%84%E8%81%B4%E8%80%85%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%BB%E3%83%84%E2%80%95%E3%82%8D%E3%81%86%E8%80%85%E3%81%A8%E8%81%B4%E8%80%85%E3%81%AE%E8%A8%80%E8%91%89%E3%81%AE%E3%82%BA%E3%83%AC-%E9%96%A2%E8%A5%BF%E6%89%8B%E8%A9%B1%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8/dp/4863720084

例えば、手話通訳者が

「2時10分前に集合して下さい」

と手話で伝えても、健聴者は1時50分までに
集まっているのに、ろう者は2時10分になる直前に集まります。
だから「ろう者は時間のマナーが悪い!」と怒る健聴者もいたそうです。

しかし、その原因が「言葉の違いにある」ということが、
わかってきたそうです。

実は、私も「もうすぐ9時10分になる」の意味を
「9時10分前」と言っていた時期が、
ずいぶんと長くありました。

初めて自分の間違いに気づいたときは、
皆に国語力を疑われ、笑われていました。

これは、聞こえないため、自分の主観で
言葉の意味を推察して使っていたため、です。
だから、その言葉の正しい使い方を知った後は、
直しました。

でも、そのろう者の場合はそれを知っていても、
直さないという。
よく、おせっかいにも教えてあげる健聴者もいる
ものですが、それはそれで親切です。
でも、ろう者同士では、そのままにして使っている、
という。
なぜなら、ろう者同士では、それが普通のこと
だからだという。
このことはおそらく、ろう社会ではろう者の先輩を
尊重するからではないか、と思われます。

健聴者の言うことが正しくても、
ろう者同士でのコミュニケーションでは、
その慣習、日本語であっても、ろう者世界ではろう者の
日本語の使い方に従う、のだという。

難聴者のなかには手話論争をする人を、
ときどき見かけますよね。
正しい手話しか覚えようとしない人、
正しい手話を使う人としか、
交流しようとしない人がいます。
その意地には、ものすごいものもあります。
私も、そういうタイプの人に攻撃された
ことがあります。

でも「正しい」って、誰か決めている人がいるのでしょうか?

(財)全日本ろうあ連盟が新しい手話をたくさん
つくったりしますが、そのなかにも広まらずに、
なくなっていく手話も多いですよね。

また、標準手話を使おうとしないろう者を
日本中の聴覚障害者の手話が通じない
原因とし、非難する難聴者もいます。

言葉の正統性にこだわる人は

「正しくなければ、通じない」

とでも思っているのでしょうか。
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by bunbun6610 | 2012-02-20 18:56 | コミュニケーション能力

孤独な難聴者

ある作業所で働いている難聴者がいます。
その人が言うには、作業所の人たちには

「難聴者に対する配慮がない」

のだという。

特に問題と思われるのは、
聞こえないのに大声で呼んだり、
耳元で強く言ったりする行為です。

これは作業所の健聴者からは

「本人がきちんと聞こえるための親切で、してやっている」

という気持ちが強いのだと思います。

しかし、本人にとってはイジメに近い印象を受けています。
それでも、本人も親切と受け止めている部分が半分くらいあるのか、
文句は言わないことにしています。

しかし、残り半分くらいは、ガマンの気持ちだと、
私には正直に打ち明けています。

難聴者は、健聴者がどうしても気づいてくれないと、
そういう問題の解消は、あきらめてしまいます。

だって、聞こえないことのほうがはるかに問題でしょう。
聞こえなかったら、作業所で仕事はできず、工賃をもらえません。
だからガマンするのが仕方がない、と考えてしまうのです。

その難聴者は

「手話を使ってほしい」

と言います。
その人は、難聴障害を克服したくて、
他の人と話がしたくて、手話を一生懸命に覚えた、
のだという。

けれども、作業所に難聴障害も併せ持つ障害者は
その人だけなので、誰も手話を覚えてくれないのだ、
という。

健全なコミュニケーションを成立させるには、
自分と相手の両方の努力が必要です。

何とかならないものなのだろうか。
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by bunbun6610 | 2012-02-18 23:57 | 就労後の聴覚障害者問題B

映画と聴覚障害者

★今村彩子(ろう者)/監督作品
 ドキュメンタリー映画 『珈琲とエンピツ』

 →http://coffee-to-enpitsu.com/news/index.html


★氏のプロフィールに関する記事から。

 http://joblabo.asahi.com/articles/-/978

「聴覚障害者は全国に約35万人。
会話を交わさなければ相手は障害に気付かない。
障害者は居心地の悪さを感じ、健常者は接し方に戸惑う。

愛知教育大学を1年間休学し、ドキュメンタリー映画を学ぶため米国へ。
講義には無料の手話通訳者がついた。
驚いていると、同じ障害の米国人学生に言われた。

「健常者の学生と同じ受講料を払うんだから、
同じ内容を理解するための支援は当たり前」。

目が覚めた。
それ以来、支援を遠慮しない代わりに、障害を言い訳にするのをやめた。」

               (朝日新聞2010年9月2日付朝刊「ひと」欄から)



今村氏は、スピルバーグ監督の『E.T』(字幕付き)をビデオで観て、
映画が好きになったそうです。

======================================

私も、映画館へ映画を観に行くことは
しませんでしたが、
字幕付きのビデオが出てから、
洋画だけは観るようになりました。

私の好きな映画は3本あります。
そのなかには唯一、字幕がない日中合作の
『未完の対局』があります。

 →http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AA%E5%AE%8C%E3%81%AE%E5%AF%BE%E5%B1%80

映画では主人公・易山の友人が、
戦争が終わった後も

「彼(易山)の碁盤は、今でも血染めなんだ!」

と言っていました。
怒りと悲しみが詰まっているのがわかりました。

私の、このパソコンを打つ指も、そうかもしれません。
パソコンの前で、
このブログには怒りと悲しみのメッセージしか、
打てません。

そういう意味では、私もやはりまだ、
心の障害者なのかもしれません。

でも、今はそれでもいいと思います。
無理しなくてもいい。
これから変わってゆけば、
いいのだと思っています。


もう1本は
『セント・オブ・ウーマン』です。

 →http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3/%E5%A4%A2%E3%81%AE%E9%A6%99%E3%82%8A

中途盲人になった元軍人の話です。
これがまるで、障害受容までの
4段階の縮図を描いているような
作品なのです。

初めて観たときは、

「クソ面白くもないジジイの映画」、

という感じでした。

しかし、だんだんと自分の難聴障害も重くなり、
その障害受容に苦しむ自分の姿と、
盲人の人生に絶望し自殺ツアーを企てた
主人公・フランクがだぶってきたのか、
何度も観てしまい、彼の心理過程を理解する
ようになってゆきました。

そこには、経験した者にしかわからない苦しみ、
心の葛藤があると思ったのですが、
アル・パチーノはどう工夫してそれを演技したのか、
気になりました。

ですから、この映画でアカデミー主演男優賞を受賞したのは、
わかる気がします。


※『障害受容についての段階説』
 →http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/ld/z12020/z1202001.html

※ これは勿論、中途聴覚障害者にも、
同じようなことが起こりえます。


最後の1本が『ブルベイカー』です。

 →http://movie.walkerplus.com/mv7963/

これも、自分に勇気を与えてくれた作品だった
と思います。
世の中の障害者差別という悪に立ち向かうにも、
自己犠牲は当たり前なんだと思います。
私は、そのための人生なんだと思う。


これら3つの映画が、私の精神形成に重要な影響を及ぼし、
現在の私の精神的支柱となっているのです。

このブログを書くようになった伏線にも、
必ずこの3本の映画の影響があります。


聴覚障害者の皆さんの好きな映画、
精神的支柱になった映画、
で多いのは、一体何でしょうね?
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by bunbun6610 | 2012-02-18 12:02 | 聴覚障害

視覚障害者への就労支援のあり方から

当ブログ
『精神障害者への就労支援のあり方から』(2012-02-13 22:05)

『第4回労働・雇用分野における障害者権利条約への対応の在り方に関する研究会議事録』
(平成20年8月7日)
議題; 障害者関係団体からのヒアリング
より。

に続く、視覚障害者側の意見です。

これも
社会福祉法人日本盲人会連合 副会長 時任基清氏のお話は非常に長いので、
一部抜粋(青字部分)させていただきました。

これまで通りに、私の思ったことも後で加筆してみたいと思います。


○時任氏
>「数年前には、視覚障害者の職域として電話交換というのが
非常にもてはやされたというか、前進した時期がございました。
ところが、ご存知の通り、電話事業があまりに進みまして、
ダイヤルインがどんどん入ってきたものですから、
電話交換は全くなくはないのですが、非常に多くの部分では、
もうダイヤルインになってきて、電話交換手というのは全国的に
非常に数は減ってございます。
従って、視覚障害者の職域としてもしぼんできています。

また、やはり同じ頃にコンピュータプログラマーというのが大変
進んでまいりました。
ところが、これについても、コンピュータそのものがどんどん進んで、
ビジュアル化してきています。
写真とか絵とか地図とか、その他いろいろ取り込んでまいりますと、
ちょっと音声対応ではやり切れなくなってきています。

どうしても、コンピュータプログラマーとしての業務を遂行していくには、
健常者のサポートといいますか、必要になってきているというのが
実状でございます。

しかし、一方では、パソコンとかそのネットワークが普及してきたので、
事務的な仕事についても音声パソコンを使っての視覚障害者の
道が何となく開けてきています。
従って、ここでは今後、この訓練が非常に重要だと考えております。」



 →時任氏のお話を読んで、聴覚障害者の立場で思えたことが
あるのですが、視覚障害者の話し方というのは、こんなに細かい
日本語使用で、長くて難しくなりがちなのかなぁ、と思ったりしました。

私の周りの聴覚障害者で難聴者を除いた人なら、
もっと短くストレート言葉で話す人が多いような気がするのです。

難聴者の話し方も健聴者と同様で、長ったらしい言い回しが多い
人も見かけたりします。

ですから、これも各障害者の特徴なのかな、と思ったりします。
視覚障害者は、見えないぶん、耳でできるだけ多くの情報を
取り入れたいと望むため、その人たちへの話も細かいのかな、
と思ったりしました。

ところで、職種が狭まっている、とのことですが、視覚障害者の場合は、
パソコンのビジュアル化が原因ですが、聴覚障害者にとっては
逆にそれがバリアフリー化になっているという、相反した結果に
なっているようです。

でも、ハローワーク関係者の話によると聴覚障害者も、
精神障害者が法定雇用率にカウントされるようになってから、
優秀な人が多い精神障害者の雇用が進んできたため、
聴覚障害者の雇用が逆に減ってきている、という証言も
あるくらいです。

このような関係があるからなのか、障害者労働市場は、
なかなか全体的な底上げにはなりにくいようです。


>「視覚障害者に対する合理的配慮というところです。
視覚障害というのは情報障害だとよく言われておりますが、
情報障害というと、ピーンとくるのは、情報という言葉の意味ですが、
マスメディアの情報というのをまず考えるかと思いますが、
実は、視覚障害者における情報障害というのは、そういうことでは
ありません。

よく私が例にしますのは、道を歩いていて、そこにちょっと穴があった、
水たまり場があったという場合、目のいい方は、もう何の意識もなしに、
視認しているわけです。
ところが、私どもはそれが全く分からないので、ボチャンといったり、
ゴロンとはまったりするということなんですね。
どんなことに困っているかというと、移動とか、文字処理とか、
コミュニケーションとか、そういうことが大変に困難なわけですが、
では、音声パソコンなどの補助機器を使ってくぐり抜けることが
できるかということなんです。

ところが、これだけではやはり無理で、人的な支援、ヒューマンアシスタントと
いいましょうか、そんな支援がどうしても必要だということになります。

これは、視覚障害の場合には、あらゆる場面でいえるのではないかと
思います。」



 →視覚障害者の情報障害、コミュニケーション障害とは何か、
よくわかる説明だと思いました。
正直、考えたことがなかったです。

それと、やはり福島智氏が「人にまさるものはない」と言われていましたが、
ヒューマン・アシスタントはどの障害者にも必要だと思うし、
障害者の生活の安全だけでなく、高い労働力の実現にも必要不可欠なの
ではないか、と私も思います。
これはきっと、企業にとってもプラスになるはずです。

勿論、このためのヒューマン・アシスタントを開発し、活用することは、
社会資源の活用、また経済全体にも良い影響を及ぼすはずです。


>「ハローワークに行きますと、求職者はみんな機械の前に座って、
求人の状況を検索するわけですが、このツールがやはり視覚障害者に
全く使えない状況になっています。
これを改善して、目の見えない者も使えるようにするか、あるいは
人的サポートをつけていただいて、検索ができるように変更していただく
ことが何より大事だろうと思っております。」



 →ハローワークのやり方には、視覚障害者だけではなく、
聴覚障害者にとっても、問題があると思います。
その点は、別の記事欄で取り上げてみましたので、参照して下さい。

 →『聴覚障害者が応募できない職種を減らそうではないか』
   (2012-02-18 07:59)参照。


>「中途視覚障害者については、賃金の賃下げということが行われたり、
それから、障害年金を受けているような人については、その年金分を
差し引いて賃金を考えるといったようなことが行われているようです。
これは合理的配慮に欠けるというよりは、むしろ差別であるということで、
そのようなことの禁止を決めるべきではないかと考えております。」



 →障害年金があると、これは非課税なのですから税収は上がらない、
というデメリットになります。
ですから、健全な社会とは障害者といえども障害年金を廃止し、
障害年金がなくとも暮らせる社会にすることではないか、と思うのですけれども。

これについては、当ブログのカテゴリー『障害者の経済学』を参照して下さい。


>「中途失聴者・難聴者の方々は、例えば、課長職に就いた時にという
お話しがございました。職務能力の評価の場合に、いろいろな機器や
ツールを使ってやっていただけでは、正しく発揮できません。

やはりそこにヒューマンアシスタントを使うことによって、その人の
もっている能力が大きく発揮できるんだと考えます。」



 →ヒューマン・アシスタントは、既にあります。

 →http://ns2.ikuseikai-tky.or.jp/~iku-tokyo-jc/

 →http://www.fuku-syuuro.or.jp/jobcoaches/index.html

支援制度はあるのに、企業は使おうとしないのです。


>「採用された後に視覚障害に陥る中途視覚障害者の職員の問題が
あります。
失明したというだけで、解雇したり、退職を勧奨するということは、
明らかに差別に当たるということをはっきりと決める必要があるだろうと
思います。
これを禁止すべきであると考えます。
これはどういうことかというと、その会社の仕事で、この視覚障害を
受けた人が一定の訓練を受ければ、行える職種は必ずあるはずです。
いきなり見えないということだけで解雇や退職勧奨というのは不法だと
考えます。
また、社内研修や試験などについても、合理的な配慮が必要だと考える」



 →障害を受けても、リハビリテーションにより、仕事を続けられる、
ということは社会全体にとっても、メリットがあるという
『障害者の経済学』が、まだ広まっていないのだと思います。


>「就職前に訓練を受ける、それから、就職直後に訓練を受けるというのは、
特に会社の中におけるコンピュータの特殊なソフトなどのことがありまして、
就職前訓練だけでは職場に適応し切れない場合があるので、
就職後の訓練も必要でありますし、在職中にも環境の変化、
例えば会社のコンピュータを入れ替えるとか、特別の訓練が
必要だと考えます。

視覚障害者の訓練については、一般の例えばコンピュータの
会社から来た人が、会社の人に説明するというだけでは、
対応仕切れません。
その意味で、高度の専門性が要求されるだろうと思います。

例えば、社外での訓練を受けるなどについての、会社としての理解、
もちろん本人の努力もありますが、会社としての理解と、
それから行政としての、このことについての援助が必要だと
考えております。」



 →聴覚障害者の私も、この点は苦心しています。
ハンディが克服できないため、なかなかスキルアップができず、
取り残されてしまうのです。
これも企業、さらに社会にとっても損失だと思います。
日本の現在の障害者施策は無駄と言えるかもしれません。


>「失明するまでに身に付けてきたその職場としてのノウハウを
十分に生かすことができるということがありますので、
就職後の中途視覚障害者は雇用を
継続していくという事が非常に大切です。
そのために、リハビリテーションを受けるということが必要で、
事業主の理解と協力が必要になります。
このリハビリテーションの訓練内容は、まず生活訓練と、
それから職業訓練ですが、例えば、歩行訓練、そしてコンピュータ等
の取り扱い、音声パソコンなどの使い方の訓練などです。

いわばリハビリテーションというと、機能を回復し、社会復帰ということ
なんですが、目が再び見えるようになることは見込めないため、
この一連のリハビリテーションの状況を研修として受け入れて、つまり、
在職のまま企業の職務研修としてこれが受けられるようにしていただき
たいと考えております。」



 →障害を回復できないため、それを目的とするのではなく、
それと上手に付き合いながら、障害者の労働力を高めていくことが
必要なのではないか、と思います。
それには、企業の協力も勿論、必要です。

国立リハビリテーションセンターには、例えば下記のようなセミナー等
があります。
企業もこれを積極的に活用してほしい、と思います。

 →http://www.nvrcd.ac.jp/t_seminar.html

これらのセミナーには原則として、企業の金銭的負担はほとんどありません。
にもかかわらず、企業はなぜ利用しようとしないのでしょうか?

これは、企業側の障害者雇用助成金だけを目当てとする、
障害者差別が原因で起きている問題です。


>「特に医療関係の職種における欠格事由が廃止されております。
目の見えない者とか、耳の聞こえない者というのが、あらゆる職種に
あったのですが、それを廃止したというだけで留まっていないで、
点字とか拡大文字による受験、あるいは音声パソコンによる受験、
それからほとんどが今、私たちが受けられる試験は時間を延長して
いただいております。

点字、拡大文字等による障害者の受験については、大体1.5倍の時間を
いただいておりますが、これがどの程度が合理的かは別にして、
時間の延長ということが必要です。」



 →欠格条項の撤廃のことを言っています。
『障害者欠格条項をなくす会』の臼井久美子氏が有名です。

 →http://jinken.ne.jp/challenged/kekkaku/usui_1.html

それだけではなく、職場の一層のバリアフリー化も望まれています。

これによって、真の働く権利が保障されるといえるでしょう。


>「「あはき」についても、業務の中でいろいろと文字処理が必要なことが多い
わけです。
それから、医療機関においても、もう今や大きな医療機関では、
カルテが電子化されておりますので、それを読み上げてもらうなどの
援助がどうしても必要だということで、人的援助というのは、
もう標準化していく必要があるだろうと思います。」

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by bunbun6610 | 2012-02-18 10:27 | 就労後の聴覚障害者問題B

聴覚障害者が応募できない職種を減らそうではないか

『障害者の経済学と障害者雇用促進』
 ―私のハローワーク改革案 求人票の工夫(聴覚障害者雇用促進について)―

『障害者の経済学』(中嶋隆信/著)では、

「筆者の能力不足から視覚障害と聴覚障害については
詳しい分析を行っていない。
その点をあらかじめご容赦願いたい」(P6)

とあります。

全体を読みましたところ、内容にはやはり、
聴覚障害については書かれていませんでした。

そこで、勿論私見でありますが、
いわゆるこの『聴覚障害者版経済学』を
書いてみることにしたのです。


ある日私は、会社の障害者雇用を進めるはずの人事部の部長にまで

「障害者とのコミュニケーションは難しい」

と言われてしまいした。

なぜ難しいのかと聞くと

「障害者を100%理解していないから」

と、あまりに億劫な返答でした。

障害者をもう何年も雇っているのに、
これでは残念に思うのが当たり前です。

「道理で、この会社の聴覚障害者理解は進まないのだな」

と思いました。

障害(者)を理解することとは、
どういうことだろうか。

障害者により、障害の詳しい状況、
対処法などは異なります。

聴覚障害者に関しては

「障害の個人差があり、
そのために対処法も個別性が高い」

ということが言える、と思います。

そこで、その人の障害についての詳細な知識、
情報ももちろん必要です。

障害を放置することが、障害者本人にだけでなく、
会社にとってはマイナスなのです。
逆に障害を放置せず、克服していくことは、
双方にとってプラスになるのです。

そのためには、障害者本人と
遅くにならないうちにコミュニケーションを
はじめることも必要です。

「まず、本や講習会などから知識を得ることが
重要」

なのはではない、のです。



ところで、ハローワークでの求人票を見て、
気がつくことがあります。

聴覚障害者の求職活動で大変なのは、
最初の段階、つまり求人票探しからあります。

「聴覚障害者OK」と明記された求人票は
絶対に見つかりません。

逆に

「電話応対必須」 「電話応対あり」 「接客業務」

などと明記されている職種だと、
ハローワークは紹介してくれません。

あるいは、聴覚障害者に応募できそうな求人票でも、
ろう者にはニュアンスがわかりにくい、
曖昧な意味の言葉で書かれているものが多いです。

ハローワーク求人票の書式を見て思ったのですが、
なぜ「電話応対なし」とか「電話応対は考慮します」
という欄がないのだろうか。

もしあったら、聴覚障害者の雇用促進は
もっとよくなる可能性だってあると思います。

理由は、もしその欄があれば、企業はそこに
チェックを入れるだけなので簡単だし、
それにチェックが入っていることにより、
聴覚障害の求職者もすぐに関心を持つからです。

今の求人票は応募できるものが非常に少ない、
という点が疑問だし、それらを読む手間も、
あまりにもかかりすぎるように思います。

そうした点を改善すると、聴覚障害者が応募しやすく
なることは明らかです。

それだけでなく、見えない聴覚障害には
何を配慮すればよいのかも、
企業はもっと気づきやすくなるのではないでしょうか。

(求人のときに、気づくべきことに気づいているか、
という問題が減るのでは?)

現状は手書きしなければなりませんので、
それが書かれないだけで、聴覚障害者は
その求人票は読み飛ばします。
なぜなら、職域差別があることを、
聴覚障害者は皆、知っているからなのです。

だから、時間のかかる、大量の求人票から探すときは、
職種を見ただけで応募可否を判断せざるをえません。

たとえ

「聞いてみれば、もしかしたら応募できるかもしれない」

としても、落ちる確率が高いとわかっている
職種に応募を続ける余裕はありません。
効率が悪い就職活動はやっていられないものです。

しかし、もし、そういった簡単な欄があるなどの
対策があれば、それは企業側が積極的に
聴覚障害者も雇用対象としたい、
という意味を持ち、聴覚障害者ももっと
就職意欲を持つはずです。

ところが公共事業は鈍感なもので、
企業と求職者を「つなぐ」のが
下手なのではないでしょうか。

ほとんどの求人票が、聴覚障害者は
応募できるのかどうかさえ、わからないので、
仕事を探すときは結局、
自分の先入観、というより過去の経験からですが、
それだけで応募可否を判断してしまいます。

非常に効率が悪い就職活動になっている、
といえるでしょう。

企業側が聴覚障害者に見てもらうことも想定し、
積極的に
「聴覚障害者も雇用対象としたい」
という意思を持ち、手書きで書き込まない限りは、
聴覚障害者はそれに気づくのも難しい。

たとえ聴覚障害者が興味を持ったとしても、
職員に紹介依頼すると

「(対人だからとか、危ないからだとか、という理由で)
ダメだろう」

と一方的判断で紹介を断られるケースもあります。

だから、これも健聴者が聴覚障害者につくっている
バリアだと私は思います。

聴覚障害者が応募したいと言っても、
ハローワークで断られるケースが、かなりあります。
ホテル客室清掃の仕事でも

「お客さんと会ってコミュニケーションを
しなければならないかもしれないから無理です」

と言われたりします。

また、現状の求人票では、電話応対がどうなっているかが、
ハローワーク職員の側からは紹介できるかどうか、
また聴覚障害者側からは応募するかどうかを、
決める目安になっています。

以下が、実例です。

(左)企業側の記載例  → (右)ハローワーク職員の判断(ただし、個人差はある)

(1)「電話応対はありません」 → 紹介許可。

(2)「電話応対は特に必要ありません」 → 紹介許可。

(3)「電話応対必須」 →紹介不可。

(4)「電話応対できれば尚可」 →実際には紹介できないケースも。他にできる、よほどの才能でも持っている聴覚障害者ならば例外になることも。

(5)「電話応対については、相談に応じます」 →電話確認した後なら、紹介はする。

(6)「電話応対は、可能な方のみお願いします」 →紹介はする。

(7)「電話応対については、障害により考慮します」 →電話確認した後なら、紹介はする。
   ただし、会社も応募は受けつけるが、採用となると、なかなか難しいようです。

(8)「電話応対については、相談可」 →電話確認した後、紹介はする。

(9)「電話応対は、障害の状況に応じて相談いたします」 →電話確認した後、紹介はする。

【電話以外でも】
(10)「接客応対あり」 と書いてあると → 紹介不可

(11)「来客応対(お茶出しなど)」と書いてあると → 紹介不可 


仕事が多い東京都内でも「電話応対はありません」と
明記されている求人票がみつかることは、ごく稀なので、
聴覚障害者が応募できる職種はかなり狭められてしまいます。


障害者の募集職種には、電話応対が付随する雑務が非常に多いのが特徴。
これは、事務系に限らず、作業系にも見られている。
(例)店番や事務兼務の作業職で、電話を取る場合もある仕事など。



※ ハローワークの障害者向け求人票を見ると、
「求人条件特記事項」という欄があります。
ここには、車椅子障害者などへのバリアフリー状況
が書いていある求人票も、よくみられます。

しかし、聴覚障害者へのバリアフリー状況が書いてある
求人票は、全くと言っていいほど見当たりません。

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by bunbun6610 | 2012-02-18 07:59 | 就労前の聴覚障害者問題A

通訳者拒否を通して見える、権利侵害

会社は費用負担をしたくないようです。
理由はいろいろ考えられます。
例えば、

①「なぜ、聴覚障害者個人の情報保障のために、
 会社が費用を出さなければならないのか、
 納得できない」

②「聴覚障害者が連れてくる通訳は無料なのでしょ?
 今までの派遣(入社前や、労働問題相談などでの通訳者派遣)
 は無料なのに、どうして入社後は原則、会社負担になるの?」

③「会社の中でのことであっても、
 会社が強制参加させているわけではない」
 〔会社から、結論として出された〕
 (例;健康に関する社内面談。
 「健康相談は本人希望によるものだから、
 会社費用負担はおかしい」と主張された)

理由はともかくとして、結局は聴覚障害者が
会社に情報保障を頼むと、
いつもこうした困難にぶつかります。

そして、ほとんどの聴覚障害者は
あきらめざるをえません。
そのあきらめてしまう理由には、
次の二つが多いようです。

①会社に全額負担はおかしい。それなら、あきらめるべきだ。

②仕方がないから、あきらめる。
(なぜ「仕方がない」のかは聴覚障害者本人に聞かない限り、
わかりません)

もし、どうしても通訳を頼みたいならば、
派遣センターに、泣く泣く相談し、
個人派遣が可能な範囲なのか、
判断してもらうことになります。

そして、派遣が認められるという、
喜ばしい結論になったとします。

しかしそれでも、断る会社は多いのです。

会社が、聴覚障害者の権利を保障しなければ、
聴覚障害者が泣いてガマンするか、
公金投入で派遣してもらうか、
のどちらかしかありません。

ところが、公費派遣でも会社は通訳者派遣を
拒否する場合が、当たり前になっています。

この理由が何なのかは、
私もよくわからないのですが、
健聴者が(聴覚障害者と対等ではなく)
上になって判断する以上、
どうしようもないことです。

実際はガマンして、自分だけ会社で損している
聴覚障害者が、圧倒的に多いのです。

皆さんは、ここまで読まれて、
どう思われるでしょうか?

情報障害は、耳が聞こえないからとか、
筆談の日本語がわからないからとか、
聴覚障害者のほうに原因がある、
とばかり考えられています。

しかし、この事実を、よく分析して考えてみると、
それは違うんじゃないか、
と気づかれるのではないでしょうか?

私ならば、健聴者の思考のほうにも原因がある、
と考えます。
それを理解してもらうことから、
真のバリアフリー改革が始まるのだと思います。
理解とは、まずそれからです。

また、

「①なぜ、聴覚障害者個人の情報保障のために、
会社が費用を出さなければならないのか、納得できない。」

ということに対する疑問点には、私なら

「そう言う会社のほうこそ、
聴覚障害者を社員だと考えていない証拠なのではないか」

と、逆疑問を浴びせるでしょう。

もしも、「ボランティア(費用負担なし)なら、認める」
と言われたこともあります。

しかし、費用負担を求めない場合でも、
結局はまた次の理由をつけられます。

「社内に、外部の者を入れさせて、
話しを聞かれるのは困る」

と反対する人もいるからです。
けれども、「会社の秘密保持」を理由に拒否するのも、
おかしいのです。

当たり前のことですが、通訳者には通訳したことの
会話等一切を外部に漏らさない、という守秘義務があり、
違反すると厳しく罰せられます。

ですから「それでも拒否する」ということは、
何が理由なのかと、
疑問に思うのも当然だと思います。

ただし、理由がわからなくても決定的なことが
一つは言えます。
これは聴覚障害者に対する「権利侵害」だと
いうことです。
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by bunbun6610 | 2012-02-18 01:40 | 情報保障・通訳(就労)

コミュニケーションは、人間が生きるために必要なもの

聴覚障害者への

【コミュニケーション障害がもたらす悪影響】 とは


『人間が生きるために不可欠なものは

 「水、空気、食物、そしてコミュニケーション」

である。』
            (生物学者M・スワンソン)




 →http://www.u-tokyo.ac.jp/gen01/b_message19_03_j.html

『式辞・告辞集』

 平成19年度入学式(学部)祝辞

 平成19年度入学式(学部)祝辞平成19年(2007年)4月12日

 先端科学技術研究センター准教授  福島 智 氏

「・・・コミュニケーションとは、双方向的なものなのだな、
とそのとき理屈抜きにつくづく実感しました。

もう一つ強く実感したのは、人間には、空気や水や食べ物と
同じように、コミュニケーションが生きる上で不可欠なものなのだな、
ということでした。・・・」

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by bunbun6610 | 2012-02-18 01:19 | コミュニケーション能力

ある会社の、人事部の人の話から

まずは、下の記事をご覧になってみて下さい。
ある会社の人事部経験者が、聴覚障害者雇用に対する、
率直な見方を述べています。


======================================


『聴覚障害者と就職とプログラマ』

→http://okwave.jp/qa/q4534814.html


僕も同業種で、人事関係も手をつけているものです。
で、ちょっと厳しい意見になったらすみませんが・・・
うちの会社にも数人、聴覚障害者がいます。
その方たちとのコミュニケーションって実は
とても疲れる、という意見が聞かれます。

大きな声でハッキリゆっくりと言わないといけないからです。
モジモジ話す人が多いので、まあこちらの業種の人間と
「マッチ」しにくいです。

障害者雇用というのなら、それはそれであると思いますが
恐らく「契約社員」の1年更新ではないですか?
ま、あとは差別があるんです。

同じ障害者でも
「聴覚障害者は一番小難しいタイプが多い」
というのが通説なんです。

僕が顔をだす人事部でもそういう評価をしますし、
派遣の営業が話す言葉にも
「聴覚の人は人の意見を聞かないからね~」
というような言い方をするんで、障害者雇用ではなく
一般雇用になるなら、あえて障害者を雇わないという
方向性があります。

次にスキルなのですが、はっきり言うと「スキル不足」。
もっとハッキリ言うと経験があっても
「専門性が見えにくい」
というのがポイントです。

これは恐らく会社の方針なんでしょうが、
(アチコチ飛ばされて)手をつけている言語が多いのは
器用だとは思います。

しかし専門性がない、経験に一貫性がないと僕なら判断
します。

>言語はVB、.NET、COBOLが1年以上です。
うちなんかも、COBOLの仕事は今でもたまに案件があります。
VB/.NETも画面周りくらいしかしないんですよ。
小さなアプリなら良いのですが、業務ソフトとなるとやっぱり
C言語がメインです。

なのでその辺りが経験として半端で難しいですね。

それと基本情報とシスアドでは資格という意味で戦力外です。

基本情報は今時、新卒でももってますし、シスアドってどうよ?
というような資格じゃないですか?
シスアドとして仕事するなら2種は強みですが。

36歳ならばソフトウェア開発技術者試験くらい持ってないと
アピールになりません。

今は仰る通り難しい時期です。
今は静観するか、派遣でつないでDB関係の資格でもとったら
どうでしょうか?
オラクルマスターなんてオススメですよ。

結論
障害者雇用で探すなら大手狙いで探す。
但し基本35歳までなので兎に角探すことです。
純粋なソフトウェア会社はスキル的に厳しい。

大手の食品会社、生保/金融など社内SEを欲しがる会社は
多いのでそちら関係を探す。

しかしwebクリエイター上級・CG2級・MM3級などをもっているなら、
ひとり、もしくは少人数の部下をもってHP作成の仕事をするような
ものもイケると思うね。

次に、障害者雇用ではなく一般雇用なら障害は特に記載する
必要がない。
何故なら「補聴器」は見える。
隠すには当らない。
見えるので耳が悪いというのは十分わかる。
あとは面接で耳をどう評価されるかはうける会社に任せるしかない。
今の、一般雇用希望でかつ「障害者なんです」という方向性が
落ちる理由です。

障害者雇用の場合、障害に詳しいものが面接担当します。
勿論、障害者手帳も提出して頂いてよくよく吟味します。
なにも知らない普通の採用担当だと落ちるわけです。

投稿日時 - 2008-12-07 01:56:06



======================================



現実には

「こういう会社ばかりではない」

ということも確かだと思いますが、
ハローワーク求人票には「年齢不問」と書いてあっても、
35歳まで、というのは多いような気がしますね。

会社の全社員を預かる部署として、また大きな会社になると、
国(厚生労働省)から障害者雇用担当者を置くように
通達されているので、届け出なければなりません。

名前だけ出すんじゃなくて、
どんな改善策をやっているのかなど、
調査票に書き込んで返信しなければなりません。

そんな人事部の考え方の一例が、これなのです。

「正直でよろしい」と思います。
普通なら、このような本音はまず聞けないでしょう。

やっぱり、聴覚障害者というのは、
その行動で特に目立つものとか、
健聴者とは異質な点があるので、その視点から

「うちの会社にも数人、聴覚障害者がいます。
その方たちとのコミュニケーションって実はとても疲れる、
という意見が聞かれます。
大きな声でハッキリゆっくりと言わないといけないからです。」とか、

「差別があるんです」とか、

「聴覚障害者は一番小難しいタイプが多い」とか、

「聴覚の人は人の意見を聞かないからね~」とかが、

クローズアップされがちなのだろう、と思います。
そこまでは別に構わない、と思います。
実際に、そう思ったのですから。

私が問題だとするのは、健聴者はそう見えることの背景にある
諸事情について勉強し、聴覚障害者雇用の改善に生かしてほしいのに、
そこまではしようとしない点です。

この例にもあるように、面倒だから、そこまではやりたがらず、
ほったらかしにしているのだと思います。
だから、勉強不足なのは健聴者だって同じです。

正直、人事部の人の視野が、これほど狭いとは
思ってもみませんでした。
このような考え方の人事部を持つ会社は、多いかもしれません。

例えば、「人の話を聞かない」とは、
具体的にどういうことなのかわかりかねますが、
これだけ読んでも
「聞く耳を持っていない」
とは断言できません。

健聴者の配慮がどうしても足りなかっために、
曖昧にしか聞こえなくて、結局わからないから聞いていないのを、
健聴者に勝手に「聞いても聞かない」と思われている
可能性だってあると思います。

「小難しい」は、健聴者からは欠点として見えるからでしょう。
でも、例えば聴覚障害者が通訳や話し方への配慮を求めていたならば、
合理的配慮の一つであって、正しい方法をきちんと伝えられることは、
むしろいい面です。
むしろ、「小難しい」と言う健聴者の神経のほうがおかしい。

多様な人間がいるということを理解できていないかのような
話に聞こえてくるのです。

これが日本の会社の、人事部の考え方だなんて、
本当に貧弱に思えて悲しいと思う。
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by bunbun6610 | 2012-02-18 00:17 | 就労前の聴覚障害者問題A

コミュニケーションがなくなってしまう原因は、誰のせいだというのか?

聴覚障害者の

【コミュニケーション障害】 とは

20■■年■月■日

聴覚障害者とのコミュニケーションがすぐなくなってしまう原因は、
誰のせいだというのか?

会社の健聴者は、誰のコミュニケーションのとり方が原因だという
のだろうか?

下は、S課長からの私への伝言です。

「■さん(聴覚障害者)とのコミュニケーションのとり方につき
私自身(S課長)、不安がないとは言い切れませんが、
できる限りやっていこうと
思っています。」

上司は入社後の私とは

「おはようございます。仕事はどうですか?」

程度の、ごく簡単な筆談だけでした。
それも、筆談コミュニケーション自体が、滅多にありませんでした。
最初のうちだけはほんの少しのコミュニケーションがありましたが、
そのうちにすぐ、次第に、全くなくなっていきました。


  「目が見えないということは、あなたを物から孤立させます。
  耳が聞こえないということは、あなたを人々から孤立させます」
            (イマニュエル・カント〔18世紀ドイツの哲学者〕)

   →当ブログ『聴覚障害者心理』(2011-09-26 23:48)参照。


そうなっていったのは一体、誰が原因だというのでしょうか。
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by bunbun6610 | 2012-02-17 18:00 | C.クレジットカード会社

病院を変えたくなる場合

『担当者がコロコロと変わるところでは、
きめ細かな聴覚障害者対応は難しい』

20■■年■月■日

「耳マーク」(※)はお飾り?

(※) →http://www.zennancho.or.jp/distribution/mimimark.html


私の行きつけの大学病院は、主治医制でありながら、
病院側の都合でよく医師が変わります。
医師が辞めたり、転勤などがあるそうです。
主治医といっても、実は研修医ではないか、
という噂も聞いたことがあります。

同じ医師に診てもらっていて

「面談の時間が長いのは初診だけだから、
後はそれほど通訳者は必要ない」

と言われることがあります。
それで、通訳者はもういいだろうと思って、
手配しなくなるのですが、しばらくすると、
また主治医が突然に変わっていたりします。
それで困りました。

医師が変わると、当然なのですが、
私のことをよく知らないので、
またいろいろと聞かれます。

それで耳の不自由な私に向かって、
饒舌にしゃべりまくります。

私が

「聞こえないので、筆談でお願いします」

と言っても、です。

この病院は耳マークを採用しているのに、
なぜこんなに連携ができていないのだろうか、
と思う。

いや、医者がコロコロかわる病院では、
耳マーク対応なんて無理に決まっているのだろう。

昔、一回抗議したことがあるのですが、
そのとき応対した人が話のわかる人だったので、
私のところまで来て丁寧に謝罪してきました。

なぜその応対者が理解のある人だったのかというと

「実は、自分も家族に聴覚障害者がいる」

とのこと。
でも、その病院は医者やスタッフには
何を言ってもダメ、です。

もうイヤになってきたので、最後はとうとう、
病院を変えてしまいました。

お客様個人に対し、きめ細かなサービスが
できるためには、やはり専門職の人が
必要なのではないか、と思いました。
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by bunbun6610 | 2012-02-16 20:07 | 医療バリア&バリアフリー

ある聴覚障害者から見た世界
by bunbun6610

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