蒼穹 -そうきゅう-

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ワガママ

一人だけで言っているからといって「ワガママ」なのだろうか。
少数派でも「ワガママ」なのだろうか。

しかし現実にだって、正しいことを一人しか言わない
場合もあるだろう。
それでも、その一人はワガママだというのか。

ワガママ、ワガママでないかは、常識が判断するのだろうか。
常識とは、多数決なのだろうか。

私ならば、そんなワガママと言われたって、別に結構だ。

おかしいと思うほうへ、無理に周囲の皆に合わせる必要などないのだ。

しかし現実はどうも、私は集団社会で協調して生きるのが難しいようだ。

私のコミュニケーションは、失格なのかな。
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by bunbun6610 | 2012-02-23 20:20 | 雑談

願うこと

最近、テレビで『必殺仕事人2012』
(以下、『仕事人』と略記)を観ました。

 →http://asahi.co.jp/hissatsu2012/

昔から続く有名な時代劇ドラマですが、
先天性聴覚障害者障害者の私にとっては、
少なくとも字幕が付くようになるまでは、
全く観たことがなかった人気テレビ番組です。

これを観て思ったことがあります。
弱き人々の恨みを聞いて加害者を殺害する、
という仕事は依頼人がいて成立する、という。
普通の正義ドラマのテレビではみられない
特徴があると思いませんか。

だれが悪人を裁くのかというと、
その仕事人たちが、ではないのだと思います。
庶民が決める(裁く)という、民主主義のような一面が
ないわけでもありませんか。

恨みにもいろいろなものがあるでしょう。
『仕事人』の依頼内容には、
私怨というレベルを超していると思いました。
(でなきゃ、視聴者から共感は得られないと思いますが)

弱きの人たちを守るためのしかるべき法律もなく、
あるいは不当に事実を隠蔽されてしまったり、
不当に曲げられてしまう行為が許されている世の中です。

弱き人たちの大半が、それを「常識」として
受け入れなければならないのが当然、
いや、そこまででなくとも、自分が生きていくためには、
いやでも守るのは「やむを得ない」ことだと考えています。

常識に反することを「不条理」だというのなら、
不条理なことはしてはいけないことだ、と。

しかし、もしもその常識が、そもそもおかしかったのなら、
何ものかに不正に曲げられてつくられていたのならば、
おかしくはなくとも、それだけではすべての人への
公正にはならないのだとしたら、
それだけでは正しい常識と言えるのだろうか。

それでも、常識は「常識」として、居座り続けるだろう。

この世の常識のすべてが、正しいわけではない。
世の裁きと、神の裁きも違うといわれています。
いったい、公正な裁きとは、何なのだろうか。

聖書には

「誰も人を裁くことはできない」

という言葉さえあります。

それでは、常識を裁くものは一体何か?
それは、人間のなかにある良心ではないのか?

良心は、罪人にもある。

その良心は時として、世の非常識、
罪の道に人を導くことはあろうが、
何を信じたらいいというのか。

苦しまないこと、誰も苦しめないことが幸せなのだろうか。

これは、先頃の少年犯罪者の死刑確定裁判(光市母子殺害事件)のことも、
思い出されると思いますが。

 →http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%B8%82%E6%AF%8D%E5%AD%90%E6%AE%BA%E5%AE%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6

願うことは、それを皆が一人ひとり、考える社会になってほしい。

皆が一人のために、一人が皆のために。
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by bunbun6610 | 2012-02-23 20:15 | 社会

難聴は聴覚障害のなかで、最も理解されにくい障害である

高齢ろう者(ろうあ者)は

「私のときは(今から50~60年前)、
補聴器をつけても聞こえなかった。
言葉がわからなかった。

だから結局、補聴器は使わなくなった」

などとよく言います。

それはそうです。
そんなに昔の補聴器は、本当に性能が悪かったので、
重度聴覚障害者にまで、言葉を聞き分けることは
難しいことも確かでした。

難聴者と違い、重度聴覚障害者は、
この性能の悪い補聴器を装用してろうあ学校に通い、
聴能訓練もしましたが、それでも日本語をマスターできない
人がいました。
その不満をよく私にぶつけます。

そういう事情があって、今の高齢ろう者は補聴器を使わない
人が結構いますし、今の補聴器は性能がよくなったからといって、
装用しても、語音明瞭度まで上がるわけではありません。

だから、装用してもわからなくて当たり前なのです。

良い補聴器と聴能訓練、さらに聴こえに合う環境条件が巡り合えて、
初めて補聴器で言葉を聞くことは成功する、
という事実を、健聴者も高齢ろう者も知らない
(というより、わからない)のです。

だから、難聴者と健聴者、高齢ろう者は理解し合えない
のだと思います。

手話を覚えるのに年齢的限界があるのと同じように、
音の世界でもやはり、音を自分のものにする年齢的限界は
あるのだと思います。
健聴者も高齢ろう者も、それを理解していないようです。

逆に言うと、そうした高齢ろう者には、
難聴者が補聴器を装用しているのを見て

「補聴器をすれば健聴者と同じように聞こえるから、
装用するんだ」

と勘違いしている人もいますが、
これも仕方がないことなのだと思います。

彼らの判断基準は健聴者と同様、

「聞こえるか、聞こえないか」

のどちらかしかないので、その間にも存在する(別の)音の世界、
すなわち難聴の世界はわからないのです。
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by bunbun6610 | 2012-02-22 20:19 | 難聴・中途失聴

無期限自宅待機中の、会社(人事部)との第1回面談

就労後の聴覚障害者問題(Q社

㈱Q; 株式会社キュービタス

Y部長; 山去 宣浩(人事総務部人事グループ 部長)

M課長; 森光 和久(人事総務部人事グループ 課長)

S課長; 柴田 裕司(課長)

M係長; 枡岡 久雄(係長)

労組; 親会社が運営の強制加入労働組合『CS労働組合

Tさん; 田原 恭貴(クレディセゾン労働組合 中央執行委員)

S書記長; 佐野 英樹(クレディセゾン労働組合 中央書記長)

Sハローワーク; ハローワーク新宿(中野区を管轄する職安)



2012年2月22日(木)

㈱Q 人事総務部(Y部長、M課長)・面談

筆談(質問者); Y部長   人事部記録担当; M課長

私も口話でなく、筆記にしました。(筆記記録文書は持ち帰り)



Y部長;「約1ヶ月間、どうしていましたか?」

私;「特に変わっていません。心境も同じ(大体)です。」

Y部長;「考えたことは何ですか?」

私;「まず、あなたが宿題として出されていました、
「本当にこの会社で働き続けるのが、あなたにとっても
よいのか」どうかを考えてほしい、とのことですが、
働き続けたいのはもちろんです。

それと、1月のアタマにも話したように、ここで働くのは
条件的にも良いです。

ただ、別の面で考えると、不安もないわけではありません。
聴覚障害者への理解が進んでいないからです。

私は今回の一年がかりの一連の問題が大きくなって
いった最大の原因は、会社側のコミュニケーション
(以下、「コミ」と略す)・ミスにある、と思っています。
私の主張は正しかったと、今も思っています。

やり方がだんだんと良くない方向にいってしまったとは
思いますが、他に方法がありませんでした。

やむをえなかった、という感じです。」

Y部長;「それが、あなたの気持ちですか?」

私;「そうです。そこに書いたように、
「やり方がだんだんと良くない方向にいってしまった」
とは思っています。
これは、良くない、と認めています。」

Y部長;「具体的には?(何が悪かった、と?)」

私;「ブログ上に、会社のことを書いている点です。」

Y部長;「気持ちはわかりました。
話は違いますが、今日はどうして(あなたも)筆談
なのですか?」

私;「この間に考えたことが2つあります。
 
 ①これは、裁判にしたほうがよいのでは?
 
 ②声の問題で、(自分は)不利だとわかった。

例えば、声の大きさ、誰々には聞こえたらよくないとか、
S課長などからも、私の話し方は怒っているみたいだ、
と言われたことがあります。

今後は、私もろう者と同じように、筆談にしようか、
と思うことが少なくなくなってきました。

①については、以前からM係長にも伝えていましたが、
やはり、聴覚障害者への差別問題はある、
と思っています。
それが一向に解決方向へは向かっておらず、
むしろ私が働けなくなる状況に追い込まれたことで、
より一層の精神的苦痛が大きくなっています。

事件はもはや、私だけが悪いのではないのでは?
という疑問を持つまで、大きくなっていると思います。」

Y部長;「先日、本日の面談のことを連絡したとき、
第三者を同席させたい、と言っていましたが、
それ(他の人)も(この問題に)関係しているのですか?」

私;「ここに来る前に、いろいろな人と相談しました。
それで、「第三者が入ったほうがいい」というアドバイスは
もらいました。
私もそう思います。
今まで密室の中で幾ら話し合っても、
それはフェアな結論にはなっていなかった、と思います。」

Y部長;「ということは、今のままで話し合っても、
無駄だということですか?」

私;「そうとは言い切っていません。
可能性として高いのでは…ということです。
さっきも言いましたように、コミュニケーション・ミスを
直すことが先決だと思います。
コミュニケーションを続けても大丈夫だ、という安心感
がないと、難しいと思うのは、誰でも同じなのでは?
 と思います。」

Y部長;「コミュニケーションの重要性は、私どもも理解
しているつもりです。
しかし、あなたの価値観に合うコミュニケーションを
とることは、当社のなかでは難しい。
だから、別の道を考えたほうが良いのでは、と提案
しています。

裁判で争うのは、さらに関係を悪くさせるということに
なる、と思う。」

私;「私も、いろいろな人に相談しましたが、
裁判はメリット、デメリット双方がある、と聞いています。」

Y部長;「あなたの目的は、理解のある職場で、尊重され、
気持ちよく仕事ができることではないでしょうか?」

私;「その通りです。裁判に勝つことではありません。」

Y部長;「そうなら、その方法を一緒に考えたほうが良い
のでは?」

私;「そう思います。でも、方法が見つからないです。
いろいろな人から方法を聞いてみたが、なかには、
妥協でしかないようなものもあり、納得できないままです。

少し話がそれてしまいますが、心の溝ができた理由の
一つに、労組やTさんの陰謀説が疑われます。
私の日記を読むと、これが的中しているように思います。
立会人がいます。
だから、今は労組が全く信用できないし、前に組合へ証拠
の提出を求めたのです。
しかし組合は、証拠を出していません。」

Y部長;「方法がみつからない」と「組合の陰謀説」と、
どう関係があるのですか?

私;「信頼関係なしには、何事もうまくいかないのでは?」

Y部長;「私たち(人事総務部)も信頼されていない、
ということですか?」

私;「フェアでないことが、根本原因なのでは?
 という気がします。」

Y部長;「どこがフェアでないというのですか?」

私;「組合にも悪いところはある、と思います。
私は「組合のやっていることは、おかしい」と思っています。

人事は、私の声に耳を傾け、内部調査をしてほしかったです。
それをやっていないのではないかな?
だから、実態を知らないのではないかな?

あの差別は密室の中で起きていた。
それでS課長や労組の話を聞き、一方的に私に制裁を
してきたように思えてなりません。」

Y部長;「冷静になって下さい。
差別の話ではなく、目的を実現するための方法を
考えましょう。
自宅待機の期間を使って

 ①専門のクリニックへ行く。

 ②良い職場を探すための、就職活動をする。

などです。」

私;「①では、(病院の)精神科、カウンセリングには今、
行っています。
②ではハローワーク、労働基準監督署にも、東京労働局
にも行き、相談しました。
友人、やめた人にも相談しました。
でも、答がみつかりません。」

Y部長;「①は、どうでしたか?」

私;「『心の病気ではない』と言えるらしい。
薬はもらっています。
カウンセリングは、同じ障害を持つ人となので、
話を理解してもらえやすいです。
ですが、解決方法はなかなか、です。

心の傷というのは、時間が経てば消えるものも
あるそうですが、この会社で負ったものの場合は、
生涯、恨みとして残りそうに思います。」

Y部長;「②はどうでしょうか?」

私;「ハローワーク、労働基準監督署とも、
会社の自宅待機命令通知書に違反はないかどうか、
聞きました。」

Y部長;「その回答はどうでしたか?」

私;「明快な回答は避けていました。」

Y部長;「就職活動の為に行ったのではないのですね。」

私;「その前に私は、ここで働き続けたい、と伝えていますし、
そんな曖昧な行動はできません。」

Y部長;「『ここで働き続けたい、と伝えています』とは、
誰に、ですか?」
(と、人ごとのように聞いてきた。1月に私が言ったことも、
この人は忘れていて、早く自主退職させることばかり
考えているようだ)

私;「人事総務部(私の目の前に座っているY部長にも、
同席していM課長にも)にも、ハローワークにも、
労働基準監督署にも、です。」

Y部長;「再度言うが、あなたがこの会社で働き続けたい、
ということは、お互いに何のメリットもない、と思います。
気持ちを変えて、新たに就職活動をしませんか。
できるだけの支援はします。」

私;「支援というのは何ですか?」

Y部長;「ハローワークの障害者職場定着担当のMさんを
紹介します。
前に、会ったことがありますよね。」

私;「Mさんは、Sハローワークの人では?
私はIなので、会うことはないです。」

Y部長;「Mさんは、当社の障害者を世話している方です。
今、来ているので、終わったあと、会ってみては
どうでしょうか?
会って損はないですよ。」

私;「…」

Y部長;「人事総務部に言えないことを、
Mさんに話してはどうでしょうか?」

(この話は、信用しないほうがいい、と思った。
ハローワークと会社がこんな関係だったとは、
知らなかったが、障害者雇用助成金をめぐっての
「持ちつ持たれつ」の関係、官民グルなのでは
ないか、と疑った)

私;「ということは、私はもうクビになっているのですか?」

Y部長;「NO。だが、次回の契約更新はないと
思って下さい。」

私;「結論が出ているのならば、早く言わないと、
わかりません。」

Y部長;「まだ出ていません。」

私;「じゃ、どうして今、『次回の契約更新はないと思って』
と言うのでしょうか?」

Y部長;「『結論は出ていない』というのは、(契約期間の
残りが)まだ半年もあるから。
そのため、状態が変わりうるので、このように言いました。」
(なるほど。解雇すると障害者雇用助成金を凍結される、
と知っているから、それを防ぐために、やはり契約期間終了
を使うのか。有期契約も、そのためだとわかる)

私;「話は聞きました。
今後は、どのような自宅待機になる、という予定ですか?」

Y部長;「今までと基本的に変わりはないですが、
ここであなたには、自分の将来を考えてもらい、
再就職活動を勧めます。」

(これには「障害者問題や、労組の陰謀説も曖昧にしている」
と直感的に思った)

私;「さきほどの『支援』とは「Mさんを紹介する」ということ
だけですね。」

Y部長;「何か要望があれば、言って下さい。検討します。」

私;「こちらから質問します。1月に労組の証拠提出の件は
『後にする』と言っていましたが、これは実現しますか?」

M課長;「■月■日のメールで頂いた件ですね。
それは組合にも伝わっていることです。
この後、人事は『直接、組合とやりとりして下さい』と
伝えました。」

私;「違います。(「会社としての対応もあるから後で」と
言ったのです)」

M課長;「●月●日(●)にも、労組事務所へ行き、
S書記長に話しました。」

私;「しかし、それでは、自宅待機命令通知書と矛盾
しませんか?
この通知書の内容では
「当社の業務に関するか否かにかかわらず、文書、
電話、FAX、電子メールその他方法の如何を問わず、
当社従業員、取引先、関連会社等と接触を持っては
ならない。」
と書いてあるので、私からは行けません。

M課長;「労組から私へ連絡するよう、伝えてあるので、
きちんとやりとりをして下さい。」

私;「わかりました。組合とは、かなり恨み事を残しそう
ですから。」

Y部長;「では、これからハローワークのMさんとも
会いますか?」

私;「会いたくないです。気持ちが合わない人なので。
それに、今日のことは正直、ガッカリのほうが強いです。」

Y部長;「ガッカリとは、何がですか?」

私;「もう少しくらいは、積極的な話になるかもしれない、
と思っていましたが、そうではなかったので。
人事が、私の退社を強く勧める理由は何なのか、
よくわかりません。」

Y部長;「(先に話していたことを引用し)

 ①メリットがない

 ②コミュニケーションの価値観の相違

です。
こちらも残念です。
また来月中にも、話しましょう。」

私;「通勤定期券のルールは曖昧だった
(説明がなかった)ので、不満はあります。
もちろん、全額返しますが、(遠回りの通勤で)
時間がかかって、苦労しました。」

M課長;「その件の結論は、まだ出ていません。」

以上
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by bunbun6610 | 2012-02-22 18:00 | C.クレジットカード会社

手話をあっという間に覚えてしまった健聴者

その健聴者Sさんは

「テレビドラマ『星の金貨』を見て、手話に興味を持った」

という。

 →http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%9F%E3%81%AE%E9%87%91%E8%B2%A8

それは昔、若い人にウケた恋愛ドラマで、
その放映時期がちょうど、手話ブーム全盛期にもなった、
と思います。

今は「手話を学びたい」という人口も減っている、という。

今の手話サークルは高齢者が増加していると思います。
手話サークルの高齢化といったほうがいいのかも。
高齢難聴者のバリアフリーに手話が注目されてきている、
という感じもしないではありません。
高齢者の、ただのヒマつぶしかもしれませんけど…。

まぁとにかく『星の金貨』を観たSさんは、
職場にもたまたまろう者がいたので、
そのろう者と毎日手話で話すために、
自分で毎日勉強し、ろう者にも教えてもらいながら
手話を覚えてしまった、という。

「手話講習会にも通った」

と聞きましたので、私は

「その頃、会社でろう者と会っていなかったら、
手話講習会だけで手話を覚えることができたと
思いますか?」

と聞いてみました。

その人の答えは明快でした。

「無理だったと思います」

手話は言語。
人から人へ伝承されていくもの。
だから、教えた人の性質がそのまま伝わる。

テレビや手話講習会もいいが、
その人が身につけた手話はまさしく、
ろう者と同じ日本手話でした。

コーダ(CODA)(※)ではないか、と間違えたほどです。

 (※)→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%80_(%E8%81%B4%E8%80%85)

それは、手話サークルの皆が使っている
日本語対応手話とは、全く違う手話でした。
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by bunbun6610 | 2012-02-21 20:41 | 手話

障害者を使い捨て雇用する企業の特徴

 これは実際に存在した会社の話です。


その会社(※1)は実態が発覚してから、
短期で辞めさせられた元労働者たちから、
たちまち総攻撃に遭い、当然ながら倒産しました。


(※1)埼玉県与野市、浦和市、入間郡三芳町で
店舗・工場展開していたレストラン・製パン業。



特に小さな会社が障害者を雇用すると、
大きな額の障害者雇用助成金をもらえることは、
当ブログ

『障害者雇用助成金の問題点』
(2012-02-01 19:47)

で説明した通りです。

なかには、このカネを目当てに障害者を無理に
雇い入れる会社があります。

しかも、使い捨てです。
短期でクビを切って(※2)、また新しい障害者を
雇用して、新しい助成金に手をつけています。

(※2) ただし会社は、ハローワークへは

「本人が自主退職した」

と届け出しているので、ハローワークには
それも分からないのでしょう。


管轄の浦和労働基準監督署も、こういう状況を
知っていて、問題視していました。
でも、ハローワークと労働基準監督署は連携が
ないので、速やかな対応ができなかったのでしょう。
「ハローワークはブラック企業の温床地帯」という
のは、やはり本当の話です。

辞めさせた人の賃金や通勤費も、
未払いのまま放置していたのです。
つまり、実態は無賃労働をさせていたことになります。

(それで次第に裁判が増えて、経営ができなくなって
いきました)

さらに、勤務期間中も、経営陣が

「もっと売れる商品を開発しろ」

と指示しておきながら、研究開発費は従業員全員
で自腹でした。


障害者雇用助成金にもいろいろなものがあり、
短期雇用でも事業主がもらえるものには、
トライアル雇用助成金制度というのがあって、
これは3ヶ月の試用期間だけでも、
月当たり4万円(3ヶ月で満額12万円)の
助成金がもらえます。

例えば食品製造や飲食業界のパート・アルバイト
だと大体、障害者一人に支払う給与は
月5~6万円です。

そのうちの4万円が公費負担ということになる
わけですから、これほどおいしい労働力はないのです。

当ブログ

『障害者雇用助成金を飲み代に遣ってしまう会社』
〔2012-02-21 20:05〕

にも述べていますが、重度聴覚障害者は
コミュニケーションは不自由ですが、
身体能力は健常者と同等なので、
肉体労働者としては、かなりの労働力として
使えます。

しかも、高額な雇用助成金がつく

『障害者雇用助成金の問題点』
〔2012-02-01 19:47〕

参照)

ので、健常者よりも安価な労働力として
期待できます。

それゆえ、悪い会社には、あえて重度聴覚障害者を
狙った障害者雇用もあるのです。

特に、3K(※3)業種で、中小企業の自転車操業資金
として利用されるケースがあります。


(※3)3つのK…(仕事が)①キツイ、②汚い、③給料が安い
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by bunbun6610 | 2012-02-21 20:25 | ブラック企業と障害者雇用

障害者雇用助成金を飲み代に遣ってしまう会社

聴覚障害者を雇用していても、その障害者雇用助成金を
手話通訳やジョブコーチ派遣に遣っていない会社が
ほとんどだということは、もう皆さんご存知ですよね。

何に遣っているのかというと、例えば下のような例があります。


私;「社長は、どうして聴覚障害者を雇用したい、と思ったのですか?」

社長;「聴覚障害者は、耳が聞こえないだけで、身体は健常者と同じ。
    だから、健常者と同じように働けるからね。
    もし他の障害者だったら、雇わない。

私;「社長がハローワークに出した求人票には、
   『試用期間1ヶ月の労働契約』と書いてあります。
   しかし、「この契約内容だとトライアル雇用にならない」と、
   ハローワークから聞きました。」

社長;「でも、もし試用してみて、使いものにならなければ、
    3ヶ月も雇いたくはないんだよ、ウチは。」

私;「でも、トライアル雇用の助成金をもらうには、
   最低3ヶ月間は雇わないといけない
そうです。」

社長;「えっ!そうなの? あなたは雇ってから、
    まだ1週間しか経っていないけど、
    十分通用すると証明できたので大丈夫です。
    すぐに3ヶ月の労働契約にもできます。」

私;「どうせなら、3ヶ月の試用期間で雇用し、
   トライアル雇用助成金も満額(3か月分)もらってから、
   正規雇用にしたほうが、会社としては得なのではないでしょうか?」

社長;「おお、そうか。 じゃ、そうしていいかな?」

私;「じゃ、そうして下さい。」

社長;「わかりました。後で3ヶ月の労働契約書を持ってきます。
助成金をもらったら、皆で飲みに行こうか?

私;「いえ…、私は結構です(社長に失望…)」
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by bunbun6610 | 2012-02-21 20:05 | ブラック企業と障害者雇用

法定雇用率違反企業の公表データ

障害者の法定雇用率違反企業の公表データは
どこへいったか探してみたら、
ちょっとだけ、まだありました。

ソニーなど、世界に誇る日本企業数百社が違反として公表されて
いたデータも2003年ごろに見たことがあったのですが、
今はインターネット上から消えています。


障害者雇用率低い7社を公表 厚生労働省
    2010/03/26 17:21 【共同通信】

「 厚生労働省は26日、度重なる指導にもかかわらず障害者の
雇用率が低いままだとして、障害者雇用促進法に基づく
ペナルティーで美容業のビューティトップヤマノ(東京)など
計7社の企業名を公表した。

 他の6社は、コンピューター・ソフト販売の日本ICS(大阪市)、
情報処理サービスの関越ソフトウェア(川崎市)、人材派遣業の
インクスエンジニアリング(東京)、スクール経営のRAJA(同)、
情報通信サービス業の日本サード・パーティ(同)、婦人靴小売業の
アカクラ(同)。

 民間企業の障害者の法定雇用率は1・8%だが、7社はこれを大きく
下回って推移。
厚労省は7社に雇用計画の作成を命令し、その後も勧告や指導を続けて
きたが改善が見られないため企業名を公表した。」


http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010032601000704.html

=====================================

試しに現在の日本サード・パーティ株式会社の
障害者採用情報を開いてみました。

肝心の現在の障害者雇用率はどうなっているのか、
わかりませんけれども、文言を読んで

「ウチは障害者差別は絶対にしていません!」

というニュアンスに感じられるのは、気のせいでしょうか?


 →http://www.jtp.co.jp/recruit/hand.html



一方、官公庁の障害者雇用率公表には、次の資料がありました。

 →http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000002i9x-img/2r98520000002imo.pdf
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by bunbun6610 | 2012-02-20 19:39 | 就職活動・離職

地域の手話講習会に見る、聴覚障害者の職場環境とは

「身体障害者の雇用についての法律は1960年、
身体障害者雇用促進法の制定があります。
しかし、積極的に障害者を雇用する企業もあれば、
義務ではないので我関せずという企業もありました。

そこで1976年には納付金を納めることになったのです。

この為、多くの企業が特に新しく設備を作る必要のない
聴覚障害者を積極的に雇用し始めます。

しかし、しばらくすると聴覚障害者雇用の難しさに
気付き始めます。」

(厚生労働省手話奉仕員養成講座『手話教室 入門』
財団法人 全日本ろうあ連盟出版局/2003年7月25日 第11版発行)



「中には積極的に『手話を覚えて』と言い、
それに応えて手話を覚えてくれる人もいますが、
ほとんどは個人の努力や善意によるものです。

その為、頑張って手話を覚え、企業の中で手話通訳者
としての役割を果たしてきた人が都合で退職した時、
すぐに代わりの人が見つかる訳ではなく、
『私も一緒に』とやめてしまう聴覚障害者がいます。

このような個人の努力や善意のみによって聴覚障害者の
労働の保障を求めるには無理があります。

きちんと企業で組織的に対応していくことが大切です。」

(厚生労働省手話奉仕員養成講座『手話教室 入門』
財団法人 全日本ろうあ連盟出版局/2003年7月25日 第11版発行)


 ※ この問題の話は、手話講習会のカリキュラムには
ありましたが、某社の社内手話講習会ではカットされました。

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by bunbun6610 | 2012-02-20 19:31 | 就労後の聴覚障害者問題B

コミュニケーション能力とは

20■■年■月■日

ハローワークに相談に行ったときのことです。
職員と少し話しました。

「会社の人事部が、応募者に対して見るところは?」

というアンケート(複数回答可)に対して、
ダントツの1位は
「コミュニケーション能力」(80%以上の会社が回答)
でした。

2位が何だか忘れてしまいましたが、2位以下はすべて
40~50%以下でしたので、いかにコミュニケーション
能力が重視されているかがわかります。

「コミュニケーション能力」とは何でしょうか?

ハローワークという場所で、考えてみました。
そうすると自然に、職場内、会社同士でのつきあいなど
でのコミュニケーションを想定します。

友達とのコミュニケーションとは違う視点で考えないと、
会社の求めているコミュニケーション能力とは何なのか、
わからないわけです。

よく「聴覚障害はコミュニケーション障害である」と言われますが、
就職に臨む聴覚障害者が企業側にこれを言えば、
面接試験に落ちるに決まっていますよね。
だから「できない」では済まない。
人間であるのだから、誰もが考えなきゃいけないわけです。

「日本語ができる」とか「話ができる」は最低限だというのは、
常識なのかなぁ、と思われます。
となると、この基準で考えると

「ろう者は採用できない。
でも単純労働作業員ならば、採用してもいいよ」

というような企業もありえると思います。
でも、日本語が理解できる、話せる、といった
最低条件をクリアしているからといって

「コミュニケーション能力がある」

と言えるのでしょうか?

これはどうも変だと思います。

例えば、日本語を話せない外国人も、
日本人とのコミュニケーション能力がない、
といえるのでしょうか。
それとろう者の場合も同じことなのでしょうか。

本当のところは、コミュニケーション能力は
自分だけでなく、相手にも、つまりお互いに必要です。

もしも、どちらか一方だけにしかなかったら、
うまくいかないものです。
主張する力だけでは、コミュニケーションは成立しません。

逆に聞いてばかりいる人はコミュニケーション能力が
あるのかというと、それも違うと思います。

本当のコミュニケーションは、お互いに理解する力が
必要だとすると、お互いにやりとりをする力が必要だと
気づくのではないでしょうか。

でも会社では、必ずしもそうではないような気がします。
命令をすぐに理解でき、実行できる人を
「コミュニケーション能力が高い」などと評価していない
でしょうか?
イエスマンがコミュニケーション能力が高いのでしょうか?

企業の人材採用では、実際にハローワークの求人票を
見てみると、こんなことが書いてあるものも見受けられました。

・「対人折衷スキルが必要」

・「協調性が必要」

・「データセンターでのヘルプ業務 ※基本的なITスキルとコミュニケーションが必要」

協調性とは、何でしょうか?
これも相手によって違ってくると思います。

対等関係なら、お互いの理解が協調性に結びつくと思いますが、
相手が明らかに上の立場だと、相手に合わせることも協調性だと
思われます。
「組織のために行動すること」とか「組織を乱さない」ということが
協調性になるのだと思われます。

他にも仕事でのコミュニケーションでは、知識や情報共有が
なされていないと、コミュニケーションがスムーズに、
迅速にいかないと思います。
「できる」だけではなく、スピーディな情報処理能力が
要求されているのかもしれません。

この点で明らかに、情報障害を持っている聴覚障害者は、
不利になってしまっています。

「聞こえないのは自分だから、
迷惑をかけないように別の仕事をやるしかない」

という、聴覚障害者特有の心理も出てくるでしょう。

だから、自己実現意欲やさまざまな欲求を、
健聴者の何倍もガマンせざるをえなくなり、
心の健康にも影響しやすくなります。

ガマンはわかるけれども、なぜこんなに、
なぜここまでガマンしなければならないのだろうか、
という気持ちが、聴覚障害者側にはあると思います。

言い換えれば、健聴者の職場内聴覚障害者差別は、
あまりに度が過ぎている(差別)と思うからなのです。

聴覚障害者雇用で最も難しいのが、
この点を会社が考慮することなのではないか、
と思います。
まず、何といっても「理解」を得ることが難しいです。

逆に聴覚障害者のほうは、このことの解決方法を「諦める」のではなく、
もっと会社と自分にとってプラスになることは何なのか、
真剣に考えなければならないと思います。

そうしないから、会社も「どうすればいいかわからない」で
お終いになったままだと思うのです。

もしこの仮説が正しいのだとすれば、
この問題は、耳が聞こえないことが原因なのではない、
ということになると思います。

聴覚障害者の側、そのコミュニケーション能力にも
原因がある、ということです。

そしてコミュニケーション能力は、お互いに使わなければ
伸ばせません。
理解もできないのです。

手話習得と同じではないか、と思います。

毎週ある手話講習会で皆勤賞をもらっているからといって、
その人は手話が上手いとは限りません。

逆に手話講習会はサボってばかりいるのに、
手話はろう者と対等かというほど、上手い人がいます。

それは要するに、使っているか、いないかの差です。


手話にしろ、仕事にしろ、健聴者のコミュニケーションについて一言、
私の視点からの真実を言いましょう。

それは一方的なコミュニケーションしかしない、という点です。
手話の表現をする、それを教えてもらうことは好きなのに、
読み取り、聞くことは嫌いない健聴者がたくさんいますが、
一方的に手話を表出するだけで、聞く立場になると逃げる人です。

職場でも、そういう一方的な筆談で仕事の指示や注意ばかり与えていて、
聴覚障害者の言い分は聞かない人が多いものです。

このようなことは、相互理解にはふさわしくない姿勢だと思います。
それとも、職場ではどうしても改められないものなのでしょうか。

人間のコミュニケーションは双方向性であってこそ、
その価値を最大限に発揮するものだと思いますが。
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by bunbun6610 | 2012-02-20 19:21 | 就労前の聴覚障害者問題A

ある聴覚障害者から見た世界
by bunbun6610

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