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会社の弁解と、本音とは?

『会社の弁解と、本音とは?』 2011-08-31 21:34

2011年8月■日

会社の聴覚障害者に対する職域差別については、
これまでにも会社と何度も話し合いをしてきました。

相談部署、担当者も何度か代えてみましたが、
会社というのは組織ですから、健常者の規定路線
に沿った対応しかなく、新しい発想、転換点は何も
出てこないのです。

会社の中に、働く障害者への合理的配慮をしなけ
ればならない、という考え方も、まだ組み込まれて
いないので、マイノリティー・グループの聴覚障害者
が要望しても困難なのだと思います。

しかし、困難とはいっても、これまで述べてきた会社
の障害者雇用の姿勢は、疑問が多いでしょう。

また、これが今の社会常識だと言っても、この常識
そのものが疑問だからこそ、国連・障害者権利条約
が採択されたわけです。

また

「働かせてくれるだけでも、ありがたい」

と言って我慢するだけの聴覚障害者のほうも、
おかしいのです。
きっと、おかしな常識が、人間をおかしくしている
のでしょう。

職域差別をすることについての会社の弁解も、
会社が本音から言っているのではなく、かわして
逃げているだけなので、相談を続けても問題解決
にはならず、結局はガマンし続けるだけになって
しまいます。

ガマンできない人はクビになるので、このガマンは
美徳であるだけでなく、妥協の産物でもあり、
ある意味では企業悪の温床にもなっている、という
見方もできるのですから、不思議なものです。

会社はもちろん、美徳行為としてなら人事評価も
しますが、「会社の悪い点」として取り上げる社員
に対しては、マイナス評価を与えます。


【会社の弁解①(S課長)】
「あなたは、まだ入ったばかりなので、一番単純な
仕事からやっていただくことにしています。
仕事の幅については、実績を見てから、少しずつ
ほかの仕事もやっていただこうと思っています。」


【(私が思う)会社(S課長)の本音】
「耳も聞こえない人に仕事を教えなくちゃならない
なんて、大変じゃないか。
他の健聴者の仕事が止まってしまい、邪魔だから、
聴覚障害者には説明不要の仕事だけ、
ずっとやらせていればいいんだ。

明らかな差別と見られないように、
うまく言いくるめて障害者を雇用し、
助成金をもらえさえすれば、それでいいんだ」


【私の見方】
会社は身体障害者雇用促進法遵守によるメリット、
すなわち助成金目的で、このような聴覚障害者雇用
を行っていることは明らかです。
S課長の以前からの、数回にわたる弁解が矛盾して
おり、それなりの状況証拠もある以上、
これは疑いようがないほどに固まってきています。

したがって、S課長は一見したところ、
聴覚障害者に配慮したような理由づけで説明して
いても、本音は違う、ということも容易に見抜ける
のです。


【会社の弁解②(S課長)】
(「もう一年も、数を数えるだけの、同じ単純労働
ばかりを、私だけにやらせているのは、どういうこと
ですか?
 他の人は入社したばかりでも、先輩とほとんど
同じ仕事をしていますけど?」
という、私の質問に対して)

弁解①
S課長;「機械を使う仕事は、聴覚障害者には
危ないので、やらせられませんし…。」


【私の見方】
私が「機械を使う仕事がしたい」と言った覚えは
ありません。
S課長は、機械を拒否理由の口実に使っている
だけなんじゃないか?
これには

「聴覚障害者が怪我をしたらいけないから」

とか、

「操作ミスなどで高価な機械をこわすといけない
から」

という意味が含まれていると思います。

したがって、この会社では、聴覚障害者はこうした
仕事に就くことができない、という会社主張だと
受け取れます。

これに対する反論としては、次のように言えると
思います。
聴覚障害者だって、職業訓練所に通って、
慣れない旋盤や、印刷機械、ミシン、パソコンなど、
様々な機械を使う仕事を覚え、従事しています。

それに、自動車教習所に通い、訓練し、自動車
運転免許を取得し、車を運転している人もたくさん
います。

それでどうして

「聴覚障害者には、単純な仕事用機械を使う
仕事もやらせられない」

と会社は決め付けるのでしょうか?

会社は、本人に適性検査も訓練もしたわけでなく、
一方的に「ダメです」と言っているだけです。

これは偏見であり、権利侵害でもあり、差別の
一種です。
その本当の理由は「怪我をするから」でなく、
別にあると推測するのが正解だと思います。
会社の本音は、例えばこうなのです。

「聴覚障害者はコミュニケーションができない
ので、細かな音声指示のある仕事は一切
やらせられない」

これに対する私の反論は、

「聴覚障害者とちゃんとコミュニケーションが
できないのは会社のほうだ」

と言いたい。

したがって、本音は会社側の差別に起因した
問題であり、聴覚障害者が「職域差別だ」と
主張しても、どこも間違いではありません。

私は会社でいつも、例えやることがなくても

「他の人の仕事を手伝うのもダメです。
だから、あなたは今の仕事をゆっくりやって
いて下さい」

と言われていますが、この考え方の方がおかしい。
何が聴覚障害者への配慮だ。
こんなのは、偏見に基づく特別扱いじゃないか。

皆さんはここまで読まれて、どう思いますか?
会社のこんな聴覚障害者雇用って、やっぱり
疑問でしょう。


もう一つ、考えられる健聴者の偏見があります。

それは、健聴者の中には

「重度聴覚障害者=バカ」

だと思っている人もいるのではないか、という
ことです。

「健聴者と重度聴覚障害者に能力差があるのは、
重度聴覚障害者がバカだから」

と健聴者は思っているのではないか。
そして、会社ではさらに能力差があるのだから、
処遇等にも格差がつくのは当たり前だと思って
いるのではないか。
さらに、バカには合理的配慮は不要だと思っている
のではないか。


弁解②
S課長;「あなたは入ったばかりなので、
今の仕事をやってもらいながら、様子を見ています。
実績を積み、皆に認められるようになったら、
少しずつ別の仕事もやっていただくようにします」

【私の見方】
これは、弁解①と矛盾する弁解になっています。
また、直属上司のOさんは

「あなたの仕事内容の指示は、私が考えたのでなく、
上が決めたことです」

と証言していますから、S課長は私を騙している
ことになります。


【問題事例;会社がジョブコーチや通訳者を拒否する】
会社は、聴覚障害に起因すると考えるコミュニケーション
障害を理由に、聴覚障害者には単純労働しかさせない、
という雇用姿勢ですが、
これが間違っている、という理由は他にもあります。

会社で手話・要約筆記通訳を依頼する場合は有料
(かなり高額です)となっていますが、ジョブコーチ
支援制度を使えば、聴覚障害者が仕事を覚えるまで
の一定期間(回数には限りがある)、職場に通訳者を
無料派遣することが可能です。

 →http://ns2.ikuseikai-tky.or.jp/~iku-tokyo-jc/

下は、聴覚障害者専門のジョブコーチ支援員がおり、
相談も受付けているところです。

 →http://www.jiritsu.deaf.to/modules/outline/

また、下のような就労移行支援事業もありますが、
企業が利用しようとしなければ、働く意欲のある
重度身体障害者も生かされません。

 →http://www.yuai.or.jp/tokyochokaku/

実際には、このような制度があることを会社に
伝えても、会社は拒否します。

理由は会社の非常に一方的なもので

「聴覚障害者は困っていないので、要りません」

ということでした。
この話をジョブコーチ支援室に説明したら

「これが聴覚障害者の受けるバリア(障壁)なのかと、
支援室も学ぶことができた」

と話していました。
室長は、他の障害を持つ方ですが、それでも
今まで気づかなかったようです。

また、相談してみた弁護士のなかにも、同じように
言われる方がいました。

今まで、こういった人たちにさえ、聴覚障害者の
就労後の問題を、ほとんど知られていなかった、
ということです。

だから私は、このブログで、もっとこの問題を
たくさんの人に知ってもらうために、このブログを
執筆しているのです。

話しを戻しますが、聴覚障害者は、その障害ゆえに
学べないのではありません。
会社が合理的配慮を拒否している(会社が聴覚
障害者の「障壁」になっている)から、こういうことが
起きているのです。


どこの会社であっても、やることは同じですが、
厚生労働省が2003年頃に障害者雇用促進法の
違反企業リストを公表したように、法令遵守はして
いても助成金を有効利用していない企業には、
障害者雇用版ブラック企業リストでもつくって、
公表した方がいいのかもしれません。
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by bunbun6610 | 2011-08-31 21:34 | C.クレジットカード会社

職場でのおしゃべり  口話と筆談の違いから…

就労後の聴覚障害者問題(Q社)

『職場でのおしゃべり  口話と筆談の違いから…』
〔2011-08-31 21:01〕


2011年8月■日

ある日の仕事中に突然、M係長から

「他の人に話しかけないで下さい」

と言われました。

これは命令なのだと、すぐわかりました。
しかし、なぜ突然に、このような命令を
受けたのか、すぐには理解できませんでした。

周囲を見回すと、他の人は普段通り、
おしゃべりをしながら、ゆっくりと仕事をして
いました。
それで私は

「他の人も話しをしながら仕事をしているのに、
どうして私だけ、話してはいけないのですか?」

とたずねました。
するとM係長は

「他の人にも同じように注意しました。
仕事中に話している人がいたら、
私が注意を与えます」

と言いましたが、皆の会話はまるっきり
止んでいませんでした。
M係長は、さらにこう言いました。

「他人は他人。
あなたは仕事を一生懸命やって下さい。
あなたが他の人に話しかけると、
他の人の仕事も止まってしまうので」

私はすぐに「なるほど」と思いました。

仕事をやらなければいけないのは当然ですが、
この説明には、どうも納得がいきませんでした。

そこで、なぜ自分はそう言われたのか、
過去のことも含めて考えてみました。

もともと私は無口で、静かに仕事をするタイプで、
他の人に話しかけることは滅多にありません。

しかし、ごくたまには、冗談とか遊びごとの話を
し出すことはあります。
そのとき、相手もそれに言葉を返したいときは、
筆談をするのです。

それで、健聴者同士の仕事中のおしゃべりは
容認されていても、
私との筆談によるおしゃべりまでは
容認されないのではないか、
と思いました。

上司がいない場合は、職場の人も筆談で
話してくれる場合があるのですが、
上司が見ていると、当たり前のことですが、
なかなかありませんでした。


私はこのことに関して、次のことを思いました。

一つは、仕事中のルールは、
やはり実質的平等になるようにしてほしい。

もう一つは、上司の言い方にも、
もう少し配慮があってもよいのではないか、
と思いました。


やっぱりこれは、自分の立場からすると、
多少なりと傷つくのです。

例え仕事のことといえども、その考え方、
やり方が一方的なコミュニケーションでは、
聴覚障害者の側から理解は得られないの
ではないかな、と思います。
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by bunbun6610 | 2011-08-31 21:01 | C.クレジットカード会社

障害者総合福祉法(仮称)の素案


 →http://www.asahi.com/national/update/0830/TKY201108300560.html

「2006年施行の自立支援法は、利用したサービスの一律1割負担が原則。
利用が多い重度者ほど負担が重くなる仕組みのため、障害者の反発を受け、
昨年末の法改正で支払い能力に応じた負担割合に変更。
来年4月から実施される。」


「必要なサービスとして、手話や点字などコミュニケーションや、
日常生活を送るための補装具など6分野を挙げた。
ただ、「無償では国民の理解が得られるのか不安」という意見もあり、
「高額な収入のある者には収入に応じた負担を求める」とした。」


労働の場面で必要とする情報保障・通訳と、日常生活に必要な情報保障・通訳は
異なります。

新法では、日常生活での通訳にも、収入により、障害者の自己負担金もあるのでしょうか?
もしそうなれば、内容的にも今より悪くなってしまいますね。

聴覚障害者団体はこれまでもずっと、完全無料実施を要望していますが。

現在の聴覚障害者向け通訳費用は、国が45%負担、区市町村が45%負担、
そして残りの10%が障害者の自己負担となっています。

ただ、今までは区市町村の判断で、障害者負担分も区市町村が負担している
地域もあります。

今度はどうなるのでしょうか?

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by bunbun6610 | 2011-08-31 20:49 | 情報保障・通訳

コミュニケーションの神秘性


「誰かとある形のコミュニケーションを保つこと、
友情をともにすることは、
絶望に身を任せるか、
限りない希望へと導くか、
二つの違いを生じさせるのである。」


          (スーザン・シャラー)



『言葉のない世界に生きた男』(A Man Without Words)
【序文】オリバー・サックス
スーザン・シャラー(Susan Schaller)著 中村妙子訳
(1993年6月25日発行,晶文社)より引用。

 →http://www.ne.jp/asahi/wtnb/2000/recommend/genre4/schaller.htm



「初めに言(ことば)は神と共にあった。
言は神であった。
この言は、初めに神と共にあった。
万物は言によって成った。
成ったもので、言によらず成ったものは
何一つなかった。
言の内に命があった。
命は人間を照らす光であった。」

        (ヨハネによる福音書)



「神は言われた。
我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。
そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。」
神は御自分にかたどって人を創造された。
神にかたどって創造された。」

            (創世記)

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by bunbun6610 | 2011-08-30 00:40 | 聴覚障害

補聴器やFM補聴システムの上手な使い方

私は普段、補聴器を装用していることはないし、詳しくはありませんので、
あまり専門的なことまで述べることはできないのですが、
私の経験が悩んでいる方にも、少しでも役に立てたら、と思い、
書いてみます。

また、ここに書くことによって健聴者も

「あー、なるほど。
自分もこうすれば、難聴のおじいちゃんも、もっと聴こえるようになるんだ」

と思ってくれるかもしれません。

補聴器やFFM補聴システムの上手な使い方、というと、
条件的に次の3つが考えられると思います。

(1)使用機器(補聴器など)の調整、購入店の選択
(2)上手な使い方の知識と説明力(自分側〔装用者側〕)
(3)相手側の理解と協力

もう一度お断りしておきますが、私はこの分野はド素人です。
それでも、この位は知らないと、使用機器の能力を最大限に発揮させることはできない、
と断言できます。


【(1)使用機器(補聴器など)の調整、購入店の選択】
これは、専門知識を持った人(資格があるらしい)がいる補聴器専門店で検査を受け、
充分に相談したうえで、補聴器を購入すべし、
ということです。

専門店だからといって、必ずしも自分にも良い担当者がつくとは限らないので、
そこも見極める必要があると思います。

もしも満足できないのなら、
遠慮せず、担当者を代えてもらうよう、お店に申し出ましょう。
良い補聴器を得るためなら、いっそのこと、店を変えてしまう人だって、
珍しくありません。

また、
「充分に相談したうえで補聴器を購入すべし」というのは、
初めて行った店で即決はしないことと、即決を強く勧めてくるようなら、
もうその店には行かない方がいい、という場合もあります。

ある程度のメーカー数、レベル別の種類の品揃えがあり、
しかも納得のいくまで視聴させてもらえるお店がいい、
ということはわかりますよね。

そういうお店で買う補補聴器は、アフター・サービスも安心です。


【(2)上手な使い方の知識と説明力(自分側〔装用者側〕)】
自分で積極的に補聴器店に聞いたり、インターネットで仲間の話を調べたりする
努力も大切です。
わからないからといって諦めず、自分で磨きましょう。

また、話し手に補聴器の効果的な使い方を理解してもらうためにも、
知識と説明力は必要だということです。


【(3)相手側の理解と協力】
最後に残るこれも、非常に大切なのですが、
これを得ることは最も難しいことなんじゃないか、と思います。
事実、難聴者の人は

「家族でも、理解はなかなか得られない」

と告白しています。

とはいえ、少しずつ理解してもらい、協力的になってもらうことが、
聴こえの確実な進歩になるなぁ、と私は思っています。

以下の話は、うまくいかなかった例なのですが、私の体験を少し書いてみます。

FM補聴システム(スイス・フォナック社製)を使っていたときのことです。

 →http://www.phonak.jp/products/pdf/fm/FM_installation_catalog_1106.pdf

これは、
マイク側を相手の服の、それも聞き手が最も聞き取り易くなる位置に
着けてもらう配慮なのですが、相手にお願いしても、机の上に置かれたまま、
という場合もあります。

服に着ける理由をわかっていないのか、それともイヤがって着けようとしないか
だと思います。

あるいは、着けてくれましたが

「これ、録音されないですよね?」

と心配する人もいました。

机の上だと、話し手の声のみを拾うことができにくくなり、
机の上にちょっと肘や手が触れたり、ペンを置いただけで、
その音が入ってしまい、話しが聞こえなくなってしまいます。

それだけではなく、想定外の音には大きな音が出てしまうこともあり、
それが聞き手の耳に衝撃音を与えてしまうことがあります。

補聴器にしても、話し手は装用者の正面で話すとか、
騒音が気になっているようならドアや窓を閉めたり、場所を変えてみるとか、
ちょっとした配慮で改善することはたくさんあります。

ですから、健聴者の皆さんも、もしもこのような機器や補聴器を使う
聴覚障害の方を見かけましたら、是非、ご協力をお願いします。

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by bunbun6610 | 2011-08-28 20:57 | 補聴器、福祉機器等

職場にもいる「聴覚障害者の理解者」

『職場にもいる「聴覚障害者の理解者」』 2011-08-27 19:47

就労後の問題(Q社)

2011年8月■日

私の会社にいるM係長は、私の面倒も
よく見てくれます。
上の階へ行ったり下の階へ行ったりしては、
皆の世話をし、会社の仕事が円滑にできる
ようにサポートする管理職の役目でしょうか。

実は私の職場には、直属上司の若いOさん
がいるのですが、この人は聴覚障害者の私
が新しく入ってきても、他の人と同じ扱いを
していました。

後でこの問題を詳しく書きますが、Oさんには
私も直接に、職場で最低限必要な聴覚障害者
対応を、何度もお願いしました。

しかし無視されていたので、自分で上の階まで
行って、S課長とM係長、それに人事部の
M課長に相談し、それでも変化なしだったので、
さらに、ずっと離れたところにある本社の
コンプライアンス部にまで行って、
問題事例の実態報告をしました。

そうして、ようやく朝礼時のホワイトボード
掲示と、筆談による仕事の説明、指示対応
に変更してもらいました。


しかし最初の頃はまだ度々、

「(ホワイトボード掲示や筆談を)忘れました」

と、以前と同じやり方にもどってしまうことも
ありましたので、そうした状況を再三、
S課長、M係長や人事のM課長にも言い、
改善を強く要望しました。


それからは、M係長はOさんに全て任せず、
毎朝、必ず立ち会うようのなりました。

もし、Oさんがまた忘れると、M係長は
「筆談して」と静かに伝えてくれて、Oさんの
悪いクセもだんだんと直されてゆきました。

M係長はやっぱり、聴覚障害者対応のできる、
模範的な上司だなぁ、と思っています。


ただ、職場にそういう人は、M係長ひとりしか
いません。

世の中にいい人なんて、健聴者の場合でも、
多くないはずです。

それが聴覚障害者にとってもいい人となると、
たった一人でも出会えるほうが、稀(まれ)
でしょう。


そのM係長が、もうすぐ定年なのです。
大きな会社のなかでも頼りになる人は、
この人しかいませんので、いなくなったら
自分はどうなるのか、とても不安です。

これも、聴覚障害者に生まれた、私の宿命
でしょう。
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by bunbun6610 | 2011-08-27 19:47 | C.クレジットカード会社

労働組合の回答に対して、考えること

『労働組合の回答に対して、考えること』
〔2011-08-27 19:15〕

労働組合; クレディセゾン労働組合


Q社; 株式会社キュービタス



就労後の聴覚障害者問題(Q社)

2011年8月■日

当ブログ

『会社の職域差別は、
なぜ「職場環境が悪いため」だと言うのか?』
〔2012-01-21 09:12〕

で述べましたように、聴覚障害者差別問題に
ついて、以前に労働組合と初めて話し合い
ました。

それが、こんなに見方、考え方が相違して
いるとは思いませんでした。

先方もそう思ったのかもしれませんが、
果たして解決しようと思うようになったのか
どうか、そこが疑問にも思えました。
その気持ちがなければ無理なのですから、
その点は非常に大切だと思います。

解決するには、まず何をしたらよいでしょうか?
それは理解です。
一方的に理解するだけでなく、
相互理解になる必要があると思います。

聴覚障害者の立場からは、
健聴者の立場を理解しなければならず、
健聴者の立場からも、聴覚障害者の立場に
なってみて理解しなければなりません。

こう言うのはすごく簡単です。
しかし現実は、お互いの立場を今まで
一度も経験したことがないし、
してみるということもできないのですから、
それを自分の想像力だけで理解するなんて、
難しいことだと思います。

こういう問題には、福島智氏(盲ろう者・東京
大学教授)も、

 →http://www.bfp.rcast.u-tokyo.ac.jp/fukusima/

「まず、(盲ろう者との)交流から始めてみると
よいのではないか」

と、講演会で話されていました。

しかし、会社というところはそういうことをする
場所ではないので、健聴者は気づかないのが
当たり前で、この状況を聴覚障害者の立場
から見たら、

「健聴者は聴覚障害者を理解する気なんてない」

と思うものです。

「それは自分の思い違いだ」

と思うことにしたくても、
理解が進むチャンスがないというのは、
やはり聴覚障害者にとっては辛く、
厳しい現実に見えるものなのです。

対する健聴者には、そんなことには気づかず、
考えもしないものです。
多分、180度違うのだと思います。

ですから、私にとっても、理解というのは
「宝」だと思っているのです。
それはやっぱり、なかなか簡単に探し当てら
れるものではないものです。

今回は、その理解の求め方をいきなり考える
のではなく

「労働組合と私の考え方の相違は
何だったのか?」


ということから、できるだけ客観的に書いて
みたいと思います。

といっても、私の主張も書きますが、
今回の目的は

「相違は何か?」
「それは、どこからか?」

ということを探ることです。


【1.聴覚障害者への情報保障について】

私の問題提起として、当ブログ

『障害者奴隷雇用促進法』
〔2012-01-21 08:51〕

で述べたことを、組合に伝えました。

組合の答えは、次の簡潔な文だけで
終わりました。

「会社と労働者(聴覚障害者)との、
考え方の相違が原因です」

障害者問題全般に言えることなのですが、
健聴者ってやっぱり、ハッキリと物事を
言わないものですよね。

マジョリティの有利な立場をいいことに、
かわして逃げるのが得意で、
真面目に向き合っているようには思えません。

決めつけられないのはわかりますが、

「これを聞いて、どう思いますか?」

と尋ねても、

「考え方の相違」

と答えるのですから。

「ではどう違うというのか?」

と聞いても

「(自分は当事者でないので)
それはわかりません」

で終わりでは、話しても意味がないでは
ありませんか。

私なら

「それは差別です」

「差別になると思います」

とか、逆の答えなら

「差別ではありません」

と、自分の意見、見方ではありますけど、
とにかくそういうふうに言います。
まぁこれだと、相手はショックを受けるような
反応をされることもあるのですけど。

でないと、その後の話まで曖昧模糊な内容に
なってしまい、話しても時間の無駄になる
だけだからです。

健聴者がこのように話を進める場合、
その本音というのは恐らく、

「あなたの方が妥協して下さい」

というサインを私に出しているのだと
思います。

健聴者のこうした会話術を「察する文化」
と呼ぶ人がいますが、そういうものだろう
と思います。

それを直接に言えば、組合は障害者差別
を黙認したと見られるんじゃないか、
と心配になる。
だから、ああいう言い方しかしないのでは
ないかな、と私は思っています。

ですから、組合がそうかわして言う時点で、
この問題の解決は進まなくなる、
ということになると思います。


【2.「差別ではなく、もともと職場環境が
悪すぎるから」-①】


これは、当ブログ

『会社の職域差別は、
なぜ「職場環境が悪いため」だと言うのか?』
〔2012-01-21 09:12〕

で述べている、組合が出した結論です。
どういうことなのかわかりませんが、
私の受け止め方は次の通りです。

組合は、
①「会社は、聴覚障害者に対する職域差別は
していない」と考えている。

また、

②職場の誰かが、聴覚障害者に職域差別を
しているのでもない、と考えている。

そうすると、

「ではこの問題は、一体誰の責任なのか?」

という疑問が、私のほうには出てきます。

要するにこれも、

「聴覚障害者の側の、心の問題だ」

と組合は考えているのかもしれません。

これがもし、裁判所で争ったなら、
裁判所はどういう判決をするか、
興味深いところです。

もしかしたら、「使用者(会社)責任」と言い渡す
可能性もあると思います。

裁判は、本当なら私もやりたいのですけど、
弁護士は皆、障害者差別問題の仕事は
引き受けたがらないのと、
職場の人で証言者になってもらうことが難しい、
というハードルがあります。

この場合は

「自分の勤務態度も不真面目です」

ということも含めて、裁判所で証言する人なんて
いないでしょう。
従業員の立場で、会社に不利な証言をすれば、
やはり解雇等の制裁を受けるというリスクも
ありえます。

それに、裁判官の方も、

「会社が一方的に悪いとするのは、酷すぎる」

というかもしれません。
よほど目に見えている肉体的苦痛でもないと、
慰謝料を取るのも難しいのではないでしょうか。


【3.「差別ではなく、もともと職場環境が
悪すぎるから」-②】


密室の中でだから、こんな無責任なことが言える
のだと思う。
もしこれを、会社、社員の目の前で言ったら、
どうなるか。
そしてこうやって、聴覚障害者差別問題は隠蔽
されてしまうのだろう。

聴覚障害者側が

「言っても無駄だ」

と言うのも、よくわかる。


組合がこのように言うということは、
「職場環境が悪い」という表現の場合は
「差別」と意味が違う、ということです。
その証拠に、私が「これは差別です」と主張しても、
組合はすぐに否定していました。

「職場環境が悪い」というのは、誰が加害者で
誰が被害者なのかを明確にしようとしているとは、
思えません。
「犯人探しはしない」というような意味合いに
聞こえますが、そこにいる皆の責任だということに
なります。
そうすると「会社の責任ではない」と言っている
ことになるのかもしれません。
それでは当然、こちらには

「職域差別の問題を、これにすり替えている
のではないか?」

という疑問が出てきます。

しかし、「差別」という言葉を使う場合は、
そんな曖昧な問題視では済まされず、
差別される側は被害者です。

会社が「差別」という言葉を使われるのを
嫌うのは当然ですが、会員ためにある
労働組合まで、「差別」という言葉を嫌うのには、
驚きました。

ちなみに、会社の労働組合の場合は原則、
全社員(一部除く)が強制加入になっており、
役員は一応、選挙によって選出されていますが、
ほとんど部長、課長、係長の役職を持つメンバーです。
部長はやはりというか、上のポストに就いています。

ですから、障害者が組合に相談しても、
結論には底辺労働者や障害者の意見よりも、
会社の利益や規範等との整合性が優先される
のかもしれません。
よほど法的に問題にされたら困ることとか、
被害が目に見えて、会社に賠償責任があるような
ケースでないと、応じてくれないのかもしれません。


また、この組合運営の場合でも、

「聴覚障害者への情報保障は、組合としても
皆の納める組合費で
運営しているので、限界がある」

と言われ、結局、聴覚障害者が自主依頼して
派遣センターに頼む、という状況が続いています。

結局、聴覚障害者に対する通訳費用を出したがら
ないのは、会社も組合も同じです。

ちなみに、ここの組合費は、障害者も健常者も
同率負担で、所得税対象額の1.35%も
払っており、かなり高いです。

年額約3万円払っていますが、これまでに通訳者を
派遣してもらったことは一度もありません。

だから結局、私も、自分の依頼で通訳者を何度か、
派遣センターから来てもらっています。

会社の他のろう者は、頼む気もなく何もしないで
通訳もなしで我慢しているか、不参加にしています。

組合まで通訳費用を出したがらないのは、

「聴覚障害者の数は少ないから、
その分の予算もわずかしかありません」

ということです。
組合はやらないのではなく

「対応すると、赤字になってしまうから」

ということです。

ただ、実質的平等というのは、
マジョリティもマイノリティも関係なく、
すべての人に質的にも平等に保障されている、
という状態をいうと思います。

この考え方との不整合については、
組合は考えていないようですし、
答えようとしないのだろうと思います。


【4.会社と組合が恐れる社内外のリスク】

組合は、会社組織として、良からぬことを放置
しておけば、社内外リスクが起きる、と話しています。

例え会社も組合も

「障害者差別は存在しない」

と考えていても、
社員の中に一人でもそう考えている人がいれば、
リスクも起こりえるものです。

具体的には話してもらえませんでしたが、
私が考えるには、社内リスクとは、
例えば職場環境悪化の要因になる、
ということです。

障害者だって

「差別的な取扱いを受けている」

と感じれば、やる気もなくなるし、
逆差別をしてやろうと思うかもしれません。

自分だけ違うのなら、それでいいというふんぞり
返りの姿勢でしか、仕事をしなくなるかも
しれません。

障害者にはどうせ頑張っても昇進がないと
わかったら、頑張るのは馬鹿らしくなります。

また、他の人にも影響します。
私は周囲の人から何回か言われたことが
あるのですが、

「Aさんはどうして、あの仕事しかしないの?
忙しいときでも、どうしてやってもやらなくても
いい仕事しかしないの?」

という疑問を持たれています。
勿論、私が悪いのではなく、課長の指示だという
のですから仕方がありませんが、
自分もそういう意味で、嫌な気がするものです。
明らかに、周囲の人は、私が他の人と違うことを見て

「おかしい」

と思っているのです。

そして、自分たちだけ責任のある仕事をやり続けて
いるのが馬鹿らしくなってきているようで、
私から見ても、周りの人がやる気があるようには
見えません。

「職場環境が悪い」

と言われるのは、障害者だけが特別扱いされている
状況を見て、健常者、健聴者でも不満に思うことも
あるかもしれません。

「電話対応が出来ないので、しなくていい」

のはわかりますが、代わりに単純労働の山を
持ってこられるのかもしれません。

でも私のいる職場は、電話対応をする職場では
ありません。
これでは、おかしいと思うのが自然ではないでしょうか。


他の部署では、障害者だけが隣同士で固まっていて、
健聴者は離れた机に並んで仕事をしていました。
もちろん、仕事内容も別で、一緒にやっているわけでは
ありません。

これは本当に厚生労働省の掲げるノーマライゼーション
社会の実現なのでしょうか?

(これにも実は、国の莫大な借金を減らすため、
ノーマライゼーションの理念が悪利用されている、
という批判があります)

障害者関連の、ある本には、このような民間企業の
障害者雇用を

「職場内授産施設」

と呼んでいました。


会社にとっての、もう一つのリスクは、社外リスクです。
これはとてもダメージが大きく、世間に悪評が広まったら、
社会的信用も失墜してしまいます。

例えば、もしもこういったブログなんかにも社名を
公開しての暴露なんかされたら、会社はもう取り返しが
つかないダメージを負うこともありえます。

ですから、会社も組合も当然に、社外リスクのほうを恐れる、
と思います。


【5.組合が「温度差」を「溝」と表現した意図は?】

私の

「差別的状況と見るかどうかは、立場の相違からも、
異なってくるかもしれません。
少なくとも、障害者と雇用主側との考え方に、
温度差はあると思っています。」

という見方に対して、組合は

「あなたと会社の(組合としても)、
(差別と感じるかどうかの)意識は、溝ができている」

と、話しました。

温度差というのなら、両者ともその意識は共有して
いるのだが、そのレベルには差がある、
という受け止め方で納得できると思います。

しかし「溝」というのはそれ以上のことで、
障害者は意識していても、健聴者には「意識もない」
ということになってしまうのではないだろうか?

労働組合といっても、それは結局、マジョリティーで
ある健常者、健聴者(聴覚障害者以外の障害者も
含む人々)の組織なので、今までと同じように聴覚
障害者に対する無知、無関心、無意識による差別は
「差別だと思わない」という反論は、今後も続くと
思います。
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by bunbun6610 | 2011-08-27 19:15 | C.クレジットカード会社

高齢者に合った手話学習法とは

高聴者の手話指導に関して、思うことがあります。
手話講師によって、考え方、また教え方は違うものですが。

私も何人かの講師に教わりましたが、
なかには、次のような講師もいました。

「手話を勉強していても、忘れてしまうのは仕方ありません。
忘れてしまっても、それは気にしないで、どんどん勉強して覚えましょう。
そうすれば、忘れる量よりも、覚えている量のほうが、だんだん増えていきます。」


また、別の講師だと、次のような説明をしていました。

「高齢者(に限らず、難聴者は大体同じですが)は、
一度にたくさんの手話を習っても、
全部覚えるのは難しいです。

だから、数量よりも、10のうち、1つか2つだけでもよいので、
確実に覚えていく(忘れないようにする)ことを心がけて下さい。」


他にもあるかもしれませんね。
私はまだまだ高齢者ではありませんが、どちらかというと、
ハッキリ言って後者を実践しています。

何事もそうだと思いますが、手話を覚えるのも、
やはり自分の記憶力アップは重要だと思います。


私が、高齢者で手話をよく覚えていく人を見ると、
次のようなことに気がつきます。

①コミュニケーションで、積極的に手話を使う。

②手話学習中、わからないことは、遠慮せず質問する。

③学習中、すぐに自分で反復練習をする。

④学習中、ノートをとっている人。
このノートに自分の工夫がある人は特に、覚えているようです。
イラストを描く人は、視覚言語として手話を認知しているので、
よく覚えているようです。

⑤手話語源に興味を持つ人、研究好きな人も、よく覚えている。

⑥手話講習会だけでなく、いろいろな手話関係の場(地域手話サークルなど)に、
積極的に出ている。

⑦教室で自分が一番を目指す人も、確かに覚えが早かった。

他にも人により、いろいろ違う方法があると思いますが、
やはり自分に合ったやり方で、その中で最も効果がある方法を、
早くみつけることが大切だと思います。

「鉄は熱いうちに打て」という諺がありますね。

やってみても、なかなか覚えられなければ、
やっぱり辞めたくなるものですから。

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by bunbun6610 | 2011-08-26 23:57 | 手話

密室の中で、差別のし放題の職場実態

就労後の聴覚障害者問題(Q社


M係長; 枡岡 久雄(係長)

M課長; 森光 和久(人事総務部人事グループ 課長)

Oさん; 大橋 康彦

S課長; 柴田 裕司(課長)


(日記から)
2011年8月26日(金)

今日は本当に、午前中に仕事が早く片付いてしまった。
そこに、M係長が様子を見に来ました。

人事部のM課長も、こっそりと様子を見に来ている、という。

これは、労働組合との話し合いを会社が受け、
皆の勤務態度等をチェックし、
問題があれば注意しようというものだと思います。

仕事がないので暇つぶしをしていた私のところにも、
M係長が来て、じっくりと筆談しました。

要点を言うと、次の通りです。

「君が他の人と話すと、他の人は筆談して話さなければ
ならなくなってしまう。
そうすると、他の人の仕事が進まなくなってしまうので、
君は他の人と話をしないでくれ。」

私は

「他の人は、自由におしゃべりしながら仕事をしているのに、
私には一切、話をしてはいけないと言うのですか?」

とM係長に聞きましたが、M係長は

「他人は他人。
あなたは他の人に、仕事ぶりを認めてもらえるよう、
もっとがんばって下さい」

と言い、皆のおしゃべりを一部容認しています。

それはわかります。
だか、私にだけ

「あなたは他の人へ話しかけてはいけない」

と言われたことには、少なからずショックを受け、
怒りのあまり昼食中、大勢の人がいる前で、
テーブルを思いっきり叩いてしまいました。

M係長のこの話で、職域差別に対する、会社の答えも、
もうわかりました。

会社はやはり、職域差別を隠蔽するために、
S課長の責任を隠し、職場の先輩皆に責任転嫁しており、
私に今の単純労働を、これからもずっと続けさせるつもりだろう。


今日(8月16日〔火〕)私が勤務時間中に職場で、
文書作成(中身はここで起きている労組宛の差別問題について)
をしていたら、Oさんから

「仕事中だから、組合へのメール文なんか書いていないで、
仕事をして」

と注意を受けました。

Oさんの言うことは当然。
でも、納得できない。
そもそもOさんもろくに仕事をしない人だし、
それに何より、リーダーとしてだらしがない。
なぜ、他の人には注意せず、私だけを注意するのか。
私だけ、他の人と違うからだろうか。

他の人は仕事をしながらとはいえ、実際は話し放題、
旅行パンフレットなど見放題、という状態で、
仕事なんか全く進んでいなかった。

何しろ、私とMさんの二人だけで8カゴぐらいやっていても、
他に人はゼロ成果だったんだから。

その後も、私は仕事をどんどんやっていたのに、
あるときにパソコンでメール文を打っていただけで、
なぜ私のことだけ注意をされるのか。

昔、ツービートとかで「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という
ブラック・ユーモアがあったが、会社の健聴者は、まさにそれです。

皆でおしゃべりしていれば、Oさんも

「みんなやっているんだから」

と、大目に見ているようです。

しかし、聴覚障害者の自分は、その仲間には入れない。
それで別のことをしてサボろうというものなら、黙認はされない。
聴覚障害者だって、サボる権利はあるぞ!

だが、会社の異分子だと見なされ、注意されてしまう。
私はこの判定に納得できない。

パソコンなんて、他の人だって仕事中に使っている。
健聴者は8月11日〔木〕、12日〔金〕、
パソコンで何をやっていたのか、
ここでバラそう。

ペイント・プログラムを使って、自分用パソコン・デスクトップの
壁紙(イラスト)を描いていたのだ。仕事中の時間に。
しかも、複数の人がやっており、誰も注意しなかった。
Oさんもそれを無視していて、注意もしなかったのだ。

私がしたことも、いいとは言わない。

しかし、今までずっとこのような、
完全に不公平な扱い方をされてきている。

S課長がした、以前の評価にも当然、納得できない!
この会社はおかしい! 本当に腐っている!
密室の中だからといて、ここの連中は、
都合のいい差別ばっかりやっている!
だからガマンがならないのです。

こんなことが納得できるか!
自分が同じことをされてみろ!
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by bunbun6610 | 2011-08-26 18:00 | C.クレジットカード会社

聴覚障害者のコミュニケーションの多様性

当ブログの

『手話サークルの交流会で思うこと』
〔2011-07-27 23:57〕


では、交流会に参加した健聴者が、
ろう者の会話を読み取れず交流ができない、
という意見が出されています。

この問題は、ろう者と他の障害者との間にも、
もちろん存在します。
それだけ、ろう者と他の人との言語的相違が
大きく、この問題の困難さを象徴しているのでは
ないかと思います。

他の障害者も、ろう者とは交流が難しいという
ことを、正直に話しています。

それだけではありません。
聴覚障害者のなかには、大きく分けて難聴者、
中途失聴者、ろう者がいる、ということは、当ブログ

『聴覚障害の用語定義について』
〔2011-03-30 22:03〕


でも述べました。

一概には言えないのですが、一般的には
日本語を第一言語とする難聴者や
中途失聴者は、手話を使えない人が
ほとんどで、日本語による会話(音声や、
筆記を交えての)がほとんどです。

情報保障や通訳を用いる場合も、
日本語表記という点では変わりません。

また手話も使う中途失聴者、難聴者でも、
日本語を話しながら日本語対応手話を併用
する、という方法でコミュニケーションをとる
人がほとんどです。

それはなぜかというと、難聴者や中途失聴者
は特に、手話がわからない人も含めた健聴者、
同障者、家族や友人の健聴者など、より多くの
人とコミュニケーションをとることを目的として、
音声を使い続けるだけでなく、手話も積極的に
取り入れ、併用しているのだと思います。

特に家族の皆が健聴者である場合が多い
中途(後天性)難聴、中途失聴者では、
音声なしの手話(ろう者の日本手話)というわけ
にはいきません。

反対に、ろう者の場合は、ろう者社会という
社会生活で用いる手話が中心で、健聴者が
相手の場合には日本語対応手話も使う、
というような状況があります。

このように「誰と話すために手話を使うか」で、
選択する手話も異なってくるのが実情です。

この点は、盲ろう者のコミュニケーション方法が、
相手により異なっているのと同じだと思って
よいかもしれません。

盲ろう者も、眼が不自由であるため、
全盲の方で触手話を用いている方でも、
感情の表現などを表情に表しても読み取れません
ので、手で表して伝えています。

また他にも、相手により、様々な方法があります。

→当ブログ
『「盲ろう者」について』
〔2011-04-09 09:34〕
参照。

今回のテーマで問題なのは、
日本語を話さずに使う手話のほうでしょう。

今までは、日本語音声会話しかしなかった
健聴者集団のなかで、聴覚障害者が一人で
ガマンしているという、精神的にきわめて悪い
状況を、「仕方がない」とされてきました。

しかしそれが、国連・障害者権利条約によって、
場合によっては「合理的配慮を欠く」ということ
になり、「間接差別」とみなされるかもしれません。

誰も悪意がないとは言っても、その人たちの放置、
言い換えるならば配慮不足から差別的状況が
生じているのは事実で、それは間接差別になると
思われるからです。


それは、今まであった社会の中の目には見えない
不平等を是正するうえで、よいことだと思います。

ただそれは、健聴者だけが、その是正勧告を
受けたということでなく、ろう者団体も同じだと、
私は思っています。

この条約は、障害者の方にばかり、利益があるの
ではなく、やはりすべての人が、お互いに暮らし
やすくなるためにあるのだと思います。

当然、言語としての手話や情報保障のあり方も
見直し、より公正なものへと進化していかなければ
ならない、と思います。

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by bunbun6610 | 2011-08-25 23:03 | 手話

ある聴覚障害者から見た世界
by bunbun6610

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