カテゴリ:雑談( 49 )




映画『ズートピア』を観て

ワールドカップの「エジプト×ウルグアイ」を観るはずが、
昔、字幕付きの『ファイティング・ニモ』を観たかったのを
思い出して、日本テレビのディズニー映画『ズートピア』
もたまたま見かけたので、ちょっとだけでも観てみた。
すると、こっちのほうが俄然、気になってきた。



映画『ズートピア / Zootopia』あらすじ・キャスト
2017年10月26日更新
https://ciatr.jp/topics/39914




なぜかというと

「ズートピアでは、誰でもなりたいもの(職業)になれる」

というフレーズが気になったからだ。

これって、当ブログで毎日取り上げている、
障害者への職域差別問題と同じだったからだ。
ズートピアに行って、警察官になったウサギの
ジュディ巡査が、駐車違反取り締まりの業務中、
キツネの詐欺師ニックと出会う。
このストーリーが面白い。
しかし、面白いだけではなかった。
物語の後半では、差別について深く考えさせられる
点もあった。

行方不明になっていたズートピアの動物を発見する
手柄を立てたのは、ジュディと、彼女にこき使われながらも
協力したニックだった。
それがマスコミにも取り上げられたのだが、
その時にジュディが深く考えもせずに喋ってしまった
ことが原因で、マスコミに騒がれてしまい、
ズートピアに住む肉食と草食動物の格差も
逆転する。
しかし、その根本原因が実は草食動物側の「逆差別」
にあった、ともいえるような話。
これは、興味深い。

障害者側だって、対応を一歩間違えれば、
こうなってしまうだろう。
あの有名な映画『フリークス』にも、ちょっと似たストーリーだ。


『映画『フリークス』(1932年制作・公開)』
[ 2014-11 -06 18:30 ]




人間社会ではまだまだこのようにはなっていないが、
こういう社会に変わることが理想に違いない。
その為には、障害者は何をすればよいだろうか?

私の立場では、障害者も健常者を相手に闘うことを、
このブログで主張してきたが、目的は正しいとしても、
その手段は果たして本当に正しいと(あるいは適切だと)
言えるか?


それと、手話が出てきたことにも、驚いた。
ハリウッド映画でも、例えばアンジェリーナ・ジョリーや
トム・クルーズら大スターが、声が通じない場合とか、
声を出せないシーンでサインを使ってコミュニケーションを
するシーンがある。
これと同じように、ニックがジュディに手話で会話をした
シーンがあった。
しかし、日本の映画ではこうしたシーンはほとんど見かけない。
聴覚障害者を特別に扱った映画でもない限りは。
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by bunbun6610 | 2018-06-16 00:04 | 雑談

日々、思ったことを綴って

このブログは、元々は写真ブログとしてスタートさせたが、
本当は写真に限定していたわけではなく、
自分の思いを書くためだった。



『ブログ・タイトルの意味 (1)』
[ 2012-01 -14 00:11 ]




『ブログ・タイトルの意味 (2)』
[ 2012-01 -17 19:11 ]




誰も読んでくれなかったとしても、一向に構わなかった。


ある人が自分のブログを止める、言っていました。
理由が

「ブログのために書いたり、
ブログがあるから写真撮りに出掛けたり、
が多くなってきた」

と。

僕は違う。
誰かが読んでいようがいまいが、全くお構いなしだ。
コメント欄も、設けていない。
ブログのために書いているのではないのだ。

誰とも話さず、ただ自分の思ったことを一方的に書くだけ。
だからもしかしたら、これは自分の心を映し出すための
行為だったのかもしれない。

いや、もしかしたら、自分は案外、
神の存在を信じているのかも。
『蒼穹』というタイトルは、「青空」という意味だ。
その青空に向かって、思いっきり何かを書く。
日々の思ったことを。
それは、神へ「怒り」をぶちまけたり、
時には「祈り」にも似ている。
別に自分は、クリスチャンでも何でもないのだが。

しかし今は、暴露ブログになってしまったかもしれないな。
自分の悩みが、下らない人間たちの企業体質から
発生している以上、仕方のないことだが。
それでも定年退職後は、きっぱりと別れられることだろう。
今はそう楽観しているが、果たしてどうなるだろうか?


最近、TOKIOの問題が連日大ニュースになっている。
山口だけではないと思う。
全員にも甘さがあった、と認めざるをえないと思う。
人生とは、罪と向き合うものなのかな、と思った。

華々しい舞台で一生踊り続けられる人も、
なかにはいるかもしれないが、
アダムとイブが誕生以来、人間の罪の歴史は続いている。
それを忘れてはいけない。
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by bunbun6610 | 2018-05-06 03:27 | 雑談

障害者ってのはやっぱり、生涯挑戦者でなきゃいかんだろ。

人間って、
死んだらどうなるのかわからないが、
人生ってのは一度きりしかないじゃないか。

だから、どうせならよぅ、
諦めるより挑戦し続けたほうがいいんじゃねぇかな。
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by bunbun6610 | 2018-04-17 21:28 | 雑談

クレイジー・パピヨンとブルベイカー ―決してブレない「義」を持った男




『日浦匡也(通称「クレイジー・パピヨン」)
 ―漫画に見る、私の障害者ヒーロー』

[ 2012-12 -27 18:00 ]
https://bunbun6610.exblog.jp/17038757/




『映画『ブルベイカー』』
[ 2017-02 -26 13:35 ]
https://bunbun6610.exblog.jp/23679223/

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by bunbun6610 | 2018-03-19 18:00 | 雑談

鳥さんたちのご馳走


実家に帰る途中、バスの中から周囲を見回していたら、
あちこちの民家の柿の木に、
柿だけがたくさん残っているのが見えた。
葉っぱは1枚も残っていない。

それを見て、まるで鳥さんたちに

「さあどうぞ、お好きなだけ召し上がって下さい」

とでも呼びかけているような光景に見えてしまい、
笑ってしまった。

しかし、そうは見えても、鳥さんたちには、
まだ食べごろになっていない、
とわかるのかもしれない。
果肉が柔かくなり甘くなる頃まで、
放っておいているのだろうか?
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by bunbun6610 | 2017-11-21 23:04 | 雑談

思うこと

週刊ヤングマガジンに『彼岸島』(ひがんじま)
という漫画がある。

http://yanmaga.jp/contents/higanjima


吸血鬼も元は人間だったのだが、
自分を最強者としたいために自ら薬を打ち、
吸血鬼となった、雅という男が原因だった。
人間の世界を狂わせた雅を倒すために、
宮本明が闘争するストーリーが、
この漫画である。

生命力も殺人能力も人間の時よりも強くなった
吸血鬼は、生き血を吸いたくなる欲望を満たすため、
当然に人間を差別し、襲うようになる。

(気になったのは、この対立軸は、
健常者と障害者とにも、
共通点があるということだ)

明は、この全ての吸血鬼と敵対する。

だが、吸血鬼全員が、そうなのではない。
例えば、明の実兄・宮本篤は、
自分の婚約者を守るために(だったと思うが?)、
吸血鬼となり、雅の手下になった。

その他にも、斧神という吸血鬼化された男も、
雅の計画を理想像と評価し、
雅に従うようになった者だった。



タカシマンのブログ!
『男泣きの幕切れで終わった、明VS斧神の戦い(彼岸島 最後の47日間)』
〔2011-11-05 02:42:08〕
https://ameblo.jp/lm097557/entry-11069064063.html


人間の愚かさ、醜さをも描いたこの作品で、
作者は読者に何を伝えようとしているのだろうか?


もう一つ興味深い作品に、映画『X-MEN』がある。
特に、「ファースト・ジェネレーション」では、
マグニートー(エリック・レーンシャー)が、
人間と敵対するように変貌する姿が描かれており、
とても興味深かった。

聖書でも「悪魔」(サタン)は、
元々は「ルシファー」呼ばれた、
天使だったという。

漫画や映画だけでなく、現実でもIS(イスラム国)や、
さまざまなテロリスト、国家が今、
一般・国際社会と対立する立場になっている。
それは平和的手段ではないけれども、
何か共通点があるのではないかと、よく思う。
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by bunbun6610 | 2017-10-30 01:37 | 雑談

新型「ながら族」の出現に驚く! そして、嘆く・・・・。

スマホ見ながら族が出現して、
様々な事件が起きるようになってから、
数年が経った。

スマホを見ながら自転車を運転していた為に、
おばあちゃんにぶつかって、
命を奪ってしまったという事件も起きた。
そして、その裁判もあった。
加害者はまだ将来のある若者であるし、
反省心も十分に感じ取れたことから、
重罪であっても厳罰は免れる判決になったという。


しかし、最近は自転車にスマホを取り付ける機材があり、
自転車を運転しながらでもスマホを見ている若者を
見かけた。


「どんなものだろうと、売れて儲かればいい」

という商売根性は、いかがなものだろうか。

今はどんどん、社会的弱者に住みにくい社会環境に
なっているのが、心配だ。
将来誰もが、必ず老いてゆく。
だから、いずれそのツケを受け取るのは、自分でもある。
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by bunbun6610 | 2017-09-25 09:47 | 雑談

理想とは何か?

雑談(2017年9月4日〔月〕)
『理想とは何か?』

当ブログは今日で「全体の訪問者数」
(旧管理画面)
が、26万人を超えました。


最近は企業の不正(不適切)行為などを
暴露する記事が増え、
アクセス数もそれに伴って増えているようです。

こういうのが好きで書いているわけでは
ないけれど、現実生活ではこんな体験ばかり
させられている場合が多いものです。

特に、裏方で働く障害者の場合は、
表舞台で働く健常者とは全く違い、
人の裏側を直に、しかも数多く目撃することに
なります。
それで、他人の良い面を見ることは少なく、
反対に人間の不正や虚偽事実を知る機会が
増えてしまうことになるのです。
職場で、たった一人で働く障害者は、
奴隷扱いされているわけだから、
仕事中は健常者のネガティブな面ばかり
見させられることになります。

正直、人間不信になってしまうくらい、
それは簡単に、自分の心の中に溜まってしまいます。


企業では今、長引く不況の影響で、
人件費カットが行き過ぎていると思います。
労働者はそのあおりを食って、
苦しい状況に追い込まれています。
それで、不正や不適切な行為にも拍車がかかって
しまっているのでしょうか。
しかし、その見方も、実は根本的に「誤り」だと思います。


私には好きな映画が3本ありますが、
その一つに、

『映画『ブルベイカー』』
〔2017-02 -26 13:35〕


があります。

私は、この主人公がとても好きです。
不正がとても嫌いな男で、
映画では不正を行う者に対し、
尋常でないほどに闘います。
と言っても、私は彼のように正面からはできません。
障害者は、そんなことをすれば簡単にクビになるからです。
しかしそれでも、私も諦めないようにしています。
ブログ投稿という方法は、その最大武器です。

何も偉大な力がない人でも、やれることはある。
理想は、それを作り出す源だ。

モハメド・アリも、高い理想と信念の持ち主であり、
尊敬に値します。


『『モハメド・アリ語録[世界を揺るがした勇気のことば150]』(1/2)』
〔2017-08 -11 13:54〕




『『モハメド・アリ語録[世界を揺るがした勇気のことば150]』(2/2)』
〔2017-08 -11 13:55〕




「俺を英雄だと考えた人もいた。
俺がしたことは間違いだと言う人もいた。
だが、俺はすべて自分の良心に従ってやっていたんだ。
俺はリーダーになろうとしたわけじゃないよ。
俺はただ自由になりたかっただけだよ。
俺がやった抵抗は、黒人だけでなく、
すべての人が考えるべき抵抗だったんだ。

黒人だけが徴兵されたわけじゃないからね。
金持ちの息子は大学に行き、貧乏人の息子は戦争に行く、
というシステムを政府は作っていたんだ。
そして、金持ちの息子が大学を出たあとは、
徴兵年齢がすぎるまで、
軍隊に入らないで済むようなことをしていたよ。
だから、俺がやったことは自分のためだったが、
それはすべての人がやるべき決断だったんだ。
自由とは自分の信念を守ることができるということだが、
また善悪の選択に責任を負うということでもあるんだ。
だから、軍隊に入るかどうか俺が決断を迫られたとき、
俺はベトナムで人々が無益に死んでいるのを知って、
自分が正しいと思うことに従って生きるべきだと考えたんだ。
アメリカにアメリカらしくなってもらいたかったんだよ。

そして、いま、世界中の人々は、俺の信念に関する限り、
俺が自分にとって正しいことをしたと思ってくれているんだよ。」
(P264~265)




彼は人間として基本的なことを守り通すため、
最大限の自己犠牲を払いました。
彼にそうさせたのは、彼が黒人として生まれたことが多分、
最も大きかったのかもしれません。
彼の言葉を読むと、自分が黒人であることを
強く意識している場面が、多くあるからです。
それでも、基本的なことの前には、
黒人も白人も、障害者も健常者も関係ありません。
アリは本質的にブルベイカーと同じ、
正しい「人間」だったと思います。


そしてそれは、私の理想でもあります。
理想とは、永遠に追い続けるものだと思います。
たとえ肉体が死んでも、魂はそれから決して離れまいと
する覚悟が大切です。

(もしかしたら、死こそが、
その人の人生の「完成」、
その人の物語の「完結」なのかもしれませんが。
だとしたら、人は皆、平等に生かされているのであり、
生きているうちに、後で後悔しないようにしておく
ことが大切です)


たとえ自分の信頼した誰かが裏切ることが
あっても、あるいは自分がペテロのように心が揺らぎ、
師を裏切ってしまったとしても、
死ぬ(最期)まで諦めないことです。
決して、パウロのような不屈の精神を持った人間
ではなくともよいのです。
キリスト教には、そういった真理が見えますが、
実はそれを示した言葉で、私がとても好きなものがあります。


「理想と現実とは独立したものである。
理想が現実と衝突するならば悲しいけれども、
そのために理想を捨てあるいは理想を低くせねば
ならぬ理由はない。
理想は理想として建ててただ悲しむべきである。
理想をあきらめてはならない。
(『人と人との従属』)」
(『青春をいかに生きるか』P190より)



ほとんど無名の人なのですが、大正時代の随筆家・
倉田百三が遺した言葉です。
彼は障害者ではなかったかもしれませんが、
若い時から病気に苦しんだ人です。
彼も、キリスト教の影響を強く受けた人です。

他人にどう思われようが、金持ちの人や有名人に
「愚かだ」と思われようが、
これが私の理想であり、人生航海図なのです。


「理想はわれわれが実現し得ると否とを問わず、
依然として価値の本体である。
(『静思』)」
(『青春をいかに生きるか』P176より)

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by bunbun6610 | 2017-09-04 20:00 | 雑談

映画の情報『幸せなひとりぼっち』『ダーティ・グランパ』



最近、二本立ての映画を観た。
1050円で2本観れたのだから、かなりのお得だった。


2作品とも、障害者が自然に出てきていたので、驚いた。
日本の映画では、滅多に見ない。
どうしてだろう。

日本だと障害者を出す時は、
特別な存在のように扱ってしまう。
NHK大河ドラマ『花燃ゆ』に出ていた
ろう者・杉 敏三郎も、
何となくちょっと、不快だった。
あれは、史実に基づいて描かれているわけではない。

外国映画は、差別を差別として、きちんと描く。
そこが、日本映画では違うのだ。
そういうものはオブラードに包んで、
健常者の前に差し出すという描き方を、
日本の映画やテレビドラマではしている。

ズバッと言ってしまえば、半ば「インチキ」な映画を作って、
障害者の本当の姿を知らない健常者客に観せている。
「感動ポルノ」作品にして、金儲けをやっているだけなのだ。
このバカっぷりにただただ、障害者は呆れる。


映画『幸せなひとりぼっち』
http://eiga.com/movie/85301/


『ダーティ・グランパ』
http://dirtygrandpa.jp/


『幸せなひとりぼっち』は、最初は主人公オーヴェの
偏屈ぶりばかり見せられてしまい、
少し飽き飽きしていたが、後半になってくると、
オーヴェの優しさに触れ、心温まってくる。
映画『セント・オブ・ウーマン』に似ている筋だ。

オーヴェはある日に電車の中で出会ったソーニャと
結婚する。
ソーニャが妊娠した時に、夫婦でスペイン観光を
したが、そこでバス転落事故に遭い、
お腹の中にいた赤ん坊を亡くす。
さらに、妻ソーニャにも後遺症が残り、
車椅子障害者となる。
オーヴェはソーニャを支えた。
特に、成績優秀でありながらも就職できずにいた
ソーニャのために、就職先の学校(特殊学級)に、
雨降る中でも一人で木製のスロープを作っていたのは、
感動する。


『ダーティ・グランパ』のいいところは、元特殊工作員
ディックの「抑圧からの解放」運動に尽きる。
(家族的な運動だが)
障害者だけでなく、健常者にもあるはずだ。
抑圧、差別といったことが。

この映画にも、障害者が自然に、何人も出ている。
しかし何といっても、ロバート・デ・ニーロの演技が
やっぱり、すげぇよ。
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by bunbun6610 | 2017-07-03 08:22 | 雑談

映画『ひだまりが聴こえる』

公式サイト
映画『ひだまりが聴こえる』
http://hidamari-kikoeru.com/

主人公は難聴青年。
『レインツリーの国』は若い難聴女性だったが、
この作品は、何を描いているのだろうか。
男と男の友情っぽいかもしれないが・・・・。
興味がある。
ただ、日本語字幕はつくのか???


おお、あった!!
「バリアフリー上映」と言うのか!!

『日本語字幕付きバリアフリー上映(池袋HUMAXシネマズ)に関して』
〔2017.6.21〕
http://hidamari-kikoeru.com/news/








【参考情報】

WakataKe topics
『「ひだまりが聴こえる」のネタバレと結末は?実写映画化決定!』
〔2016/06/09〕
http://wakatake-topics.com/?p=2985



【追記(感想)】(2017年6月27日)

映画鑑賞と原作本の読後、思ったことを書いてみる。
難聴歴のある私と航平とは、共通点もあるが、
私はおそらく先天性難聴で、航平の場合は後天性難聴
だということだ。
これは、健聴者からは近いように思えても、
かなり違うと思う。
映画を観ていて、私がまさにそう思ったからだ。
それだけの相違がある以上、他の聴覚障害者
(例えば特に、後天性難聴になった方)
ともかなり違った感想文になるかもしれない、
ということを話しておく。


「聴こえないなら聞こえないって、何で言えないんだよ」

「聞き取れないなら聞き取れないって、何で言えないんだよ」

「わからないなら『書いて下さい』って、何で言えないんだよ」

「耳が聴こえないなら、何で筆談ボードを持って来て、
『これに書いて下さい』と言わないんだよ!」

「耳が聴こえないなら、何で補聴器を使わないんだよ!」

「耳が聴こえないんなら、何でしゃべれるんだよ」

「聴こえないのに、手話できないの?」


健聴者から、今までこうしたことを散々言われてきた。

私が子どもの頃は、母にこう言われた。

「お前がちゃんと聞かないから悪いんだよ!」

そういって、ぶたれた。

「お前と(妹が)逆に生まれればよかったのにね!」

とも言われ、ひどく傷ついた。
それ以来、私は母を愛せなくなった。
そしてなるべく他の人とはしゃべらず、
「聞こえるフリ」だけをして、育った。
家を訪ねてきた、父の友人も

「お子さんは無愛想だね」

と言っていたそうである。

他人に自分の難聴障害を知られないように騙す術だけを、
子どもの頃から徹底的に磨いて、生きてきた。
知られると、この弱みに付け込んで来る悪いやつが
いるからだ。

しかし大人になっても、「母のせいだ」とは言っていられない。
それで、就職に困った。
無愛想にしていては、面接で通れないからだ。
それで、仮面芝居を身につけた。
聴覚障害者は誰もが、上手な役者でなければ、
生きてゆけなかったのかもしれない。

現実世界では目立たない仮面芝居で、
ネットの世界では過激な本音を語る、
超攻撃的な人格。
この二重人格のような自分を見つめて、
自己嫌悪に陥りつつも、手軽な快楽感にも
浸っている自分自身がいる。
これは、もし自分にも太一のような存在者がいて、
見ていたらイヤだろう。
要するに、私は孤独なのだ。
聖書に登場している悪魔(サタン)と同じなのだ。

航平をそうしたくないという気持ちが、
太一にはあったのかもしれない。

航平は、とにかく周りの人と関わろうとしなかった。
それも、私とは共通していた。
しかし、ここに書いたように、社会人になってからでは、
それでは通用しなくなるのだ。


〔ノートテイカー〕
障害者手帳のない難聴者が、大学に入れてもノートテイカーは
自分で探さなければならないというのは、ハンディになる。
障害者手帳を持っている私でも、過去に要約筆記者の
派遣センターへ要約筆記通訳を申し込んだことがあるが、
やはり

「重度聴覚障害者でないなら病院とか、
命にかかわる場合でない限り、
派遣できません」

と断られた経験があるので、それと同様のことが、
映画に描かれている。
後日、このセンター長は手話通訳者だと知った。
どうりで、要約筆記利用者にはそんな対応だったのだな、
と思った。

私も高校の時、担任先生から大学進学(推薦入学枠)を
勧められた。
しかし、当時は聴覚障害者への通訳者派遣制度もなかった
時代だった。
当然、大学での講義などわかるわけがないのだから、
すぐに諦めた。
高校は教科書やノートの丸暗記でテストを切り抜けられたので、
卒業はできたが。

数年後に、難聴の人の講演会でも

「大学に進学したが講義がわからず、1ヵ月で退学した」

という話も聞き、

「あー、やっぱり、聴覚障害者に大学はムリなんだな」

と思った。


会社の指示で社長の講演会に参加したが、筆談しろと指示を
受けていた上司に居眠りされてしまった経験も、
私はある。
太一は正直に謝っているけれども、私は今まで、
そんな経験がない。
人事の指示など踏み倒して寝てしまう上司にも、責任を問えない。
上司にとっては眠かったのだから、よほどつまらない講演
だったのかもしれない。

「会社が通訳を素人に任せたのだから、仕方ないじゃないか」

と、思うしかなかった。
航平の学業成績は、太一のノートテイク次第だといってもいい
かもしれない。
初めの太一のノートテイクはひどかったようだが、航平の障害を
知るうちに、二度目の応募後はきっと成長したノートテイクが
見れることだろう。

ちなみに、アメリカの大学では手話通訳とノートテイカーの2人が、
一人の聴覚障害者学生についているのだという。
しかも、聴覚障害者学生が講義中に居眠りしてしまっていても、
2人は自分の仕事を続けるのだという。
日本との、この“合理的配慮”の違いに、驚きである。



〔障害者手帳〕
ノートテイカーを探すにも苦労している航平が、
学校生活でストレスを溜め込み、聴力をさらに落とした、
というのは、充分にありえる。

病院での聴力検査の後、医師からこう伝えられた場面が
あった。

「障害者手帳を作りますか?」

私の記憶では、医師から積極的に、こう伝えられたことは
一度もない。
多分、認定医であっても、自分からは言い出さないだろう。
認定を嫌がって、逃げ回る医師ならいたが。
そういう話を、何人かの難聴者からも聞いたことがあるので、
やはり医師から言うことはないし、あったとしても珍しい例
なのだろう。

『身体障害者認定医がいる病院を調べるには』
〔2013-01 -17 18:00〕




もう一つ、私の場合とよく似た情報がある。
佐村河内氏の記述である。

『『交響曲第一番』(佐村河内守/著) 2/11』
〔2014-02-02 18:30〕



もっとも、彼のこの本に書かれていることを引き出した
ところで、健聴者は誰も彼を信用などしないだろう。
いや、信用するとしても、

「どうせ、言ってもムダ」

なのだろうが。



『顔ニモマケズ』(水野敬也/著者)
https://www.amazon.co.jp/%E9%A1%94%E3%83%8B%E3%83%A2%E3%83%9E%E3%82%B1%E3%82%BA%E2%94%80%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%AA%E3%80%8C%E8%A6%8B%E3%81%9F%E7%9B%AE%E3%80%8D%E3%81%A7%E3%82%82%E5%B9%B8%E3%81%9B%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E8%A8%BC%E6%98%8E%E3%81%97%E3%81%9F9%E4%BA%BA%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E6%B0%B4%E9%87%8E%E6%95%AC%E4%B9%9F-ebook/dp/B06XC6BCW9


『顔ニモマケズ、僕は生きる 内面好きと言ってくれた彼女』
〔2017-04 -15 20:40〕



という本には、京都大学法学部を卒業した
Iさんへのインタビューがある。
実は、Iさんには顔に障害があった。
就職面接を受けた企業は、Iさんが障害を持っていると
一目でわかるので、障害者手帳に興味を示したという。
ところが、障害等級が8級ため障害者手帳がないので、
面接で落ちたそうだ。
こういうのを、「勿体無い」と言うのだろう。
航平にも、まさにそれが当てはまりそうだ。



〔耳鳴り〕
耳鳴りの演技だが、大袈裟なんじゃないかって、思う。
映画のための演技だから、仕方がないだろうが。
実際にはあんなには目立たないだろうから、
周りにいる人にもわからないのではないか、と思う。
だから映画では航平の苦しみが鑑賞者にもわかりやすく
伝わるよう、演技して見せているのではないか、と思う。
実際には色々な耳鳴りがあるらしく、
ひどいものだとめまいも伴う耳鳴りも、確かにあるが。
耳鳴りのシーンに関しては、その肉体的苦しみよりも、
やはり周りの人の話し声が聞き取れなくなくことの、
精神的な苦しみ、そしてそれが理解されにくいことによる、
さらなる精神的苦しみがあるということのほうが大きい、
ということを、わかってほしいかな、と思う。


『耳鳴りの原因は脳だった 関連部位明らかに 和歌山医大』
〔2014-02 -18 18:30〕




ちなみに、耳鳴りを治す方法は、まだわかっていないし、
補聴器などで解決できるわけでもない。
手話や筆談が今のところ、一番のコミュニケーション方法
だと思う。
航平は最初、手話を馬鹿にしていたが、そういう難聴者も、
昔はよくいたそうである。
だから昔は、難聴者とろう者とは、仲も悪かった。



〔太一について〕
太一は、本当に真っ直ぐな青年だ。
聴覚障害者は大体、日本人の回りくどいしゃべり方が
苦手な人が多い。
ある聴覚障害者がこうした日本人の特性について、

「日本人はクッション言葉を多く使う」

と話していた。

「外国人はストレート言葉をよく使う」

とも。
ろう者の場合も同様で、ストレート言葉は決して、
日本人がよく考えているような「失礼」にあたる言葉
とは限らない、のだという。
というか、そもそも、ろう者の使う日本手話はストレート表現だ。
太一は日本人健聴者だが、他の日本人と違い、
思ったことをズバズバと言うので、
聴覚障害者にはわかりやすいのだ。
それだと、口も読み取りやすいだけでなく、
たとえ中途半端な聞こえ方でも、意味がすぐにわかるのだ。
すると航平としてはつい、太一には好感を持ち、
他の人だと話がわからないので遠慮したり、無視したりする。
これも、周囲の人から誤解されやすい結果となる。
日本にもこれからは、太一のような人が増えてくれれば
よいと思ったが、文化の違いは、そう易々とは変わらないものだ。

もともとは、航平の持っている障害に原因があるわけで、
太一にはそれをどうにかする責任があるわけではない。
にもかかわらず、彼はなぜか、
他の人からすれば“面倒臭い”ことに関わってくる。
最初は、それが料理教室を主宰しているお母さんが作る、
“美味い弁当”という報酬があるからだと見えた。
ところが、太一は人間として対等関係だからと主張してくる。

当たり前のことを、当たり前に言う。
ただし、素直にできないこともある。
だが、何の遠慮もいらない。
あっち側もこっち側も、関係ない。



航平「なんで殴ったの?俺は聴こえないから別に…」

太一「聴こえないからって何言ってもいいわけねーだろ。
聴こえないのはお前のせいじゃない」




太一「お前が黙ってたら何もわからない。
お前は自分の気持ちをちゃんと言えよ。
最初から諦めたりすんなよ」






航平の求めていた世界が、太一のなかにあった。
だから航平は、太一が好きで、離れたくなかったのだろう。
しかし、太一に期待すればするほど、
彼を束縛することになってしまい、
迷惑にならないだろうか?
美穂の件で勘違いしたのも、もともとは自分がそういう
配慮をすべき、と考えたからのようだ。
そう考えたから、ノートテイカーを変えようと思った。



太一「・・・航平はさ、頭いいし、家もでけーし、
女にもモテるしで、普通にすげーなって思うんだよ」

ヨコ「俺は好かんぞ、そんなリア充!」

太一「いや俺だって、それだけ聞いたらどんな
いけすかない奴だって思うけど、
でもアイツ全然自信とか持ってなくて、
周りとあんま関わろうとしねーし、
一人で抱え込むとこあるし・・・
だから、それがあいつの耳が聴こえないから、
そのせいでやな思いしたのが積み重なってさ、
それがあいつの自信、根こそぎ奪ってんのかなって
思ったら、すげー勿体無いって思ったんだよ。
だからそんなの、おかしーだろ。
聴こえないからって、何が悪いのかよ。
航平はいい奴なんだよ。
無口だし、無愛想だけど、すごい優しい奴で、
皆知らないだけなんだ。
あいつがどんなに頑張ってるか、
あいつがどんなにいい顔するか。
そーゆーの何も知ろうとしないで、あいつの事勝手に
決め付けて、置いてけぼりにしてんじゃないのかって」






太一「何がずるいんだよ。
それを言うならお前だろ。
あんなメール一つでろくに説明もなしに、
俺と縁を切ろうとしたじゃねえか!
大体、お前は自分の事、何も言わなさすぎなんだよ!」

航平「・・・言ったって、分からないよ、どうせ・・・」

太一「どうせって、何だよ。
そりゃ、全部は分からなくても、こっちは分かりたいって
思ってんだよ。
なのに、お前が黙っていたら、何も分からないままだろ。
美穂ちゃんのことだって、何だって、お前は自分の気持ちを
ちゃんと言えよ。
頼むから、もう一人で我慢なんかすんなよ。
相手にちゃんと伝えろよ。
最初から諦めたりするなよ・・・!」

航平「・・・何で太一が泣くの?

太一「わ、かんね・・・」

航平「・・・やっぱ、分かってなかった。
鈍いよね、ほんと。
けど俺、そういう太一が好きだよ。
本当は、聴こえなくなることより、太一に嫌われるかもって
思うほうが怖かった。

ごめんね、でも言えてよかった。
今まで、ほんとありがと」

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by bunbun6610 | 2017-06-24 17:08 | 雑談

ある聴覚障害者から見た世界
by bunbun6610

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