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『手話のイラスト by シュワリン』というブログがあります。

今年から


手話のイラスト by シュワリン
手話単語をイラストで紹介します。
Japanese sign language website
https://yaplog.jp/sign_language/

という手話関係のブログが登場している。


著者はニックネーム;「シュワリン」さんとしている。
その中に、次の記事が載っていた。

『みんなが手話で話した島』
〔February 07 [Sun], 2016, 23:41〕
https://yaplog.jp/sign_language/archive/130

私は健聴者として過ごした経験がない
(ただし、難聴の経験はある)
ので、健聴者がこの本を読むと、
こういう感想文になるのか、と思った。
やっぱり、健聴者と聴覚障害者とでは、
感じ方が違うんだなぁ。

ただ、過去に次の記事を書いたことを思い出した。
だから、共通点もあると思う。



·手話をあっという間に覚えてしまった健聴者
[ 2012-02 -21 20:41 ]



手話サークルの場合だったら、
クリスマス会などにろう者をゲストとして
迎えているところもあるので、
多少の交流の機会はある。


ヴィンヤード島のような珍しい例は、
唯一ではない。
実は、昔のイギリスの造船所でもあった。



·ろう者の特性を生かした職業とは?
[ 2018-06 -09 21:41 ]




ところで、このブログには手話単語学習テキストも
載っていて、これは手話初心者に勉強になる。
NECの『手話勉強会』も有名だが。


手話を勉強している方は、この図解を見て、
単語の意味だけを覚えるのではなく、
法則性を見つけていってほしい。

意味(あるいは、「日本語翻訳例」)は、
数字とかでない限り、実は複数存在する場合が
ほとんどだ。
応用も出来るように、手話という言語は出来ているので、
実は研究すればするほど、面白い言語でもある。

例えば、

手話のイラスト 途中 half-way
October 25 [Thu], 2018, 21:34
https://yaplog.jp/sign_language/archive/246

という単語。
これは、使われる文の流れによっては、
「中途」という意味にも使われる。
左手を外せば、「挫折」という意味にも使われる。
この言葉(手話)が持っている性質を理解すれば、
日本語の翻訳では違う単語であっても、
自然に分かってくるものです。

「中途」は、私自身はあまりいい用例だとは思わないけれども、
それでも意味が伝わる場合が、よくある。

例えば、私があるろう者に

「『中途失聴者』って、どう表すの?」

と聞いたら、

「途中(中途)/聞こえない/人々」

と表していた。
意味は、ちゃんとわかる。

「(人生の)途中で聞こえなくなった人」

という意味になるからだ。
ちなみに、「人」にも、単数形と複数形があることは、
誰でも知っているだろう。
普段、意識することはないが。
手話にも単数形と複数形を、ちゃんと使いわけているので、
これもしっかりと覚えよう。
ここでの「者」という言葉もそうだ。
日本語に訳した場合は同じであっても、
単数なのか複数なのかで、使う手話単語は違ってくる。
手話にはこのように、情報を極めて正確に表す面も持っている。
視覚言語だからこそ持っている、特徴ともいえる。
伝える内容によっては、音声・書記日本語ではとても
表せないようなことでも、
簡単に表せてしまうのが手話の優れた点なのである。

このことは、手話には伝達速度の点でも音声・書記日本語
より優れている面があることを物語っている。
ただ、残念なことにそれを知らな過ぎる人が多いので、
一般には使われていないだけだ。
知らない相手には、使いようがない。
今の高齢ろう者の哀しみなのかもしれない。

「難聴」の場合は中途半端に聞こえる状態だが、
これは手話にすると、
顔の正面で片手チョップを上から下に下ろす、
つまり名前の「市川」と同じ手話なのだ。
区別のしかたは当然、文章(会話)の流れで判断する。
だから、単語だけ覚えるのでは意味ないぞ。
ろう者と交流してこそ、実用会話を覚えられるのだ。
外国生活をするのと同じだな。


このように学習すれば、単語はあっという間に
覚えてしまうだけでなく、
似たような法則性の単語を見た時も、
何となく意味が分かるようになるものです。

用例をなるべく多く調べて、まとめて覚えちゃっても
いいですね。
その方が、その手話単語の性質を理解し易いかも。



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【追記(参考記事)】(20231229日)

『まほうのことば』 - 健聴者にも、手話を学んでほしい(手話が持っている‟可能性”)

2022 12 30

『まほうのことば』 - 健聴者にも、手話を学んでほしい(手話が持っている‟可能性”) : 蒼穹 -そうきゅう- (exblog.jp)

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手話が必要なのは、実はろう者だけではない(手話言語法の必要性。社会には、様々な聴覚障害者がいるということを、知ることも必要)

202302 14

手話が必要なのは、実はろう者だけではない(手話言語法の必要性。社会には、様々な聴覚障害者がいるということを、知ることも必要): 蒼穹 -そうきゅう-(exblog.jp)

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なぜ、手話をもっと活用しないのだろうか?(健聴者の思考の硬直性)

2023 02 15

なぜ、手話をもっと活用しないのだろうか?(健聴者の思考の硬直性) : 蒼穹 -そうきゅう- (exblog.jp)

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by bunbun6610 | 2018-12-02 08:51 | 手話学習(手話を学ぶ前に)

ある障害者から見た世界


by bunbun6610