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24時間テレビ ――『はじめてのおつかい』

そもそも、24時間テレビは観ていないほうなのだが、
『はじめてのおつかい』は、かなり昔に観たことがあった。
今回は、久し振りに観た。

24時間テレビ
『はじめてのおつかい』
http://trend1128.com/24tv-hajimetenootukai-5160


見終わった感想は、何というか、
とにかく目の見えないお母さんが幸せそうだった。

確かに、目が見えない人の人生には、
辛いこともたくさんある。

「迷子になった時、警察に

『お宅のお子さんですか?』

と言われても、私は自分の子が見えないのだから
絶対に言えない」

などの辛かった話を聞いて(読んで)いると、
絶対に泣けてくる。

もしかして、子どもにも誤解されたり、
関係障害が起きてしまわないだろうかと、
心配になる。
子どもが無言になってしまっている時、
子どもの表情を読み取ってコミュニケーションをとる
ことは重要だ。
母親としての役目は、十分に果せるのだろうかと思いながら、
この番組を観ていた。
今は大丈夫でも、思春期、そして若い大人になれば、
何かが起きないとも限らない。

しかしそれでも今は、家族との絆がちゃんとあった。
家族全員が健聴者なのだから、
コミュニケーションはできたからだろう。
それなら目が見えなくても、幸せにはなれるのかな、
と思った。


反対に私は、自分が幸せだと感じた経験は、
人生で一度もない。
家族に自分の障害を理解してもらえたことなど、
一度もない。
理解者は他人の中にしか、いなかった。

今でも心に沁みているのは、同障者が残している、
下の手記だ。

『難聴者の世界 - 同障者が涙流さずにいられない手記』
〔2014-03-17 18:30〕



後に続く24時間テレビ関連番組で黒柳徹子氏が

「他人と比べるのは下らないこと」

と言っていたが、それでも、私はとても悲しい。
おそらく同障者にしか、わからないことなのだろう。


〔参考情報〕

『自伝に書かれた思い出もニセモノ…佐村河内氏の“偽り人生”』
〔2014-02-13 19:30〕
『基礎からの手話学』
(神田和幸,藤野信行/編著,福村出版,
1996年6月20日初版発行)
「a.聞こえない世界」

by bunbun6610 | 2017-08-27 23:40 | 24時間テレビ

ある障害者から見た世界


by bunbun6610