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辰吉丈一郎が無収入でも引退勧告されても「ボクシングをやめない理由」



http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160223-01059279-sspa-soci


辰吉丈一郎が
無収入でも引退勧告
されても
「ボクシングをやめない理由」

週刊SPA! 2月23日(火)18時21分配信


当時、史上最速で世界王座を獲得。その後も
3度の戴冠を果たしたプロボクサー、辰吉丈一郎。
一時は網膜剥離により引退を勧告されたものの
劇的KOで復活を果たし、今なお現役ボクサー
としてベルトを追い求め続ける。
45歳になった“浪速のジョー”は、なぜ引退しない
のか?
ボクシングに人生のすべてを賭けた“男の美学”
に迫った――

 ボクサー・辰吉丈一郎を20年間追いかけた
ドキュメンタリー映画『ジョーのあした-辰吉丈一郎
との20年-』が公開される。
ボクシング界の伝説を紡いできた男も、今や45歳。
映画では、原則的に37歳とされる日本人ボクサー
の“定年”をすぎても現役にこだわる辰吉丈一郎の
思いが、インタビューによって引き出されていく。

幾度となくぶつけられたであろう

「なぜ辞めないのか?」

という問いかけ。
だからこそ本誌もまた、ストレートな疑問を本人に
ぶつけてみた。
数々の伝説の真相は?
現在の収入は?
そしてなぜ、いまだに拳を握り続けるのか?
こぼれ落ちた言葉のすべてに、辰吉丈一郎印が
刻まれていた。


――20年間の集大成である『ジョーのあした』。
試写は見ましたか?

辰吉:はい。でも、自分しか映っていない映画に
コメントはしにくいです。
僕からしたら、もっと撮るところがあっただろうと
思うし「なんでなん?」っていう映画やから(笑)。
ただ、20年間も撮影を続けてくれた監督には
「飽きもせんとよくぞ!」と感謝したいです。


――映画では等身大の日常を20年間積み重ねる
ことがリアリティを生んでいたと思うのですが、
辰吉さんといえば伝説的エピソードが魅力的です。
例えば、地元の岡山ではヤンチャで有名だったとか?

辰吉:あの時代は、社会全体がそうやったからね。
なめ猫とか横浜銀蝿だとか、ヤンキー文化が全盛期
だったんです。
だからまぁ、暴走族からバイクをお借りしちゃったとか
はあった。
当時の暴走族は気合が入ってたから、原付ちゃい
ますよ?
400㏄のバイクが家に8台あったのかなぁ(笑)。
そんな感じやったから、僕が大阪に行くって言い
始めたときは近所のおばちゃん連中がめっちゃ
喜んだらしいです。
「今日はお祝いや。たこ焼きしよう!」
言うて(笑)。
だから、親父に教わって5歳からボクシングを始めた
んですけど、それがなかったらおかしなことになって
たと思います。
そこまで嫌われることはやっていないけど、
時代も自分自身もむちゃくちゃではあったから。


――当時の国内最短記録の8戦目で世界王者
となり、その後も伝説をつくります。
ところが45歳の今も現役であり引退はしないと。
世間からは「もう十分だろ」との声も届いていると
思うのですが?

辰吉:まがいものというのか、ひねくれているという
のか。
……デビューの頃から僕は、普通が嫌やったん
ですよ。
プロテストも普通はC級から受けるんですけど
B級からだったし、具志堅さんが9戦目で世界を
獲っていたからそれよりも絶対早くチャンピオンに
なりたかったし。
そういう意味では、確かに引退に関しても普通では
ないのかもしれない。
でも、僕にとっては、ボクシングが生活の一部
なんです。


――生活の一部とは?

辰吉:みんなも朝起きると歯を磨くでしょ?
それがボクサーだから「走る」が生活の一部で毎日
走る。
階級ごとに体重制限があって太ってはダメだから、
一日1食を続けてるのもそう。
朝起きて走って、掃除して、買い物して、夜練習して、
帰って、洗濯して、飯作って、風呂入って寝る。
極端に言えば、それを365日繰り返すのが日常
というか。
正直、試合が組めない今の状況はきついんです。
でも、何かを引っくり返すためにやっているんだから、
練習は一日たりとも休めない。


――では、単刀直入にリアルな話も。
辰吉さんがプロのリングに最後に立ったのは’09年。
以来、試合は行われてませんが、現在の収入は?

辰吉:まったくない。無収入。


――無収入? 生活は?

辰吉:いうても僕、3回も世界チャンピオンになってます
から(笑)。
ファイトマネーを無駄遣いしてこなかったし、リングに
立って稼いでいるわけではない以上は、貯金を
おろして生活するしかないでしょ?


――過去には、数千万単位のCM出演を断ったとの
伝説もあります。

辰吉:うん。だって僕、タレントじゃなくてボクサーなんで。
ボクサーがCMって違うと思うんで。
小銭ならいいですよ?
でも、何千万というお金を稼いではダメだと思った。


――後悔は?

辰吉:一切ない。
お金ではないけど、WBCというボクシングの団体が
殿堂入りの約束をして、4つ目のベルトをくれるという
話をいただいたこともあるんです。
引退を条件にね。
そのお話も丁重にお断りしました。
だって、ベルトって恵んでもらうもんじゃないでしょう?
ボクサーにとってのベルトは、自分で戦って勝って
獲るものでしょ?

※このインタビューは2/23発売の週刊SPA!
のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋した
ものです。

<取材・文/唐澤和也 撮影/ヤナガワゴーッ!>
日刊SPA!



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おぉぉぉぉぉ~。
カッコエエなぁ。

オレは昔から、長島茂雄が大嫌いなんだけど、
こんな辰吉丈一郎は話を聞いて、好きになったな。
by bunbun6610 | 2016-02-27 23:11 | 雑談、随想(随筆)

ある障害者から見た世界


by bunbun6610