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雇止めの理由説明 - 再就職面接での問題点①

2015年3月13日(金)

勤務最後の日なので、何人かの人に挨拶に回った。

まず、入社後にAさんの紹介で親しくなったFさんに、
お別れの挨拶をした。
ついでに、今後のことについても相談させてもらった。

Fさんは、私とは別会社の人だが、同じ親会社の
グループ企業の人だった。

私;「実は、今とても弱っている問題があります。
次の職探しを今までしていましたが、面接まで行っても、
結局落ちてしまいます。

その理由はわかりませんが、面接で一番弱ったのは

企業;「なぜ今の会社を辞めようと思ったのですか?」

私;「●月●日で、雇止めになるからです」

企業;「それはもう、決まったことなのですか?
なぜ、雇止めになるのですか?」


私;「会社は『雇用契約の更新ができなくなりました』
と説明していました。
その理由は、業務縮小をしていて、私のいる部署
(特約店部)を今後なくすからです。
その人員削減(リストラ)で、更新不可となったのです。

面接ではこのように説明せざるをえませんでした。

しかし、どうも相手は、この説明に納得していないよう
なのです。
本当は私の障害や、本人責任の理由でもあるのでは
ないか、という見方をされているように思えたりもしました。

なぜかというと、T社は2014年には売上日本一と
言われています。
そんなに儲かった会社が、なぜ翌年の業績悪化で
すぐに解雇するのか、誰も理解できないでしょう。
実際に

「T社は2014年に儲かったんでしょ?
それなのに、何で?」

と質問されて、私は大弱りになりました。

Fさん、特約店部はなぜなくすのか、ご存知でしょうか?

特約店部がなくなったら、今、特約店のお得意先に
なっているお客様は、どうなるのでしょうか?』

Fさん;「特約店部をなくす、という話は、もうずいぶんと
前からあったよ」

私;「えっ? 本当ですか?!
それでは、私が入社する前からですか?」

Fさん;「そうだよ」

これでわかった。
やはりこの会社の、今の障害者雇用(特に、障害者配属
部署となっている特約店部)は使い捨てで、助成金目的
だったのだ。
障害者を最初に雇用したのは、Aさんが初めてだった。
つまり、特約店を将来なくす、という話が出てきてから、
障害者を雇入れることになった事実があるのだ。

残念なことだが、次々と障害者を辞めさせて、
また別の障害者を雇い、何も教育もせず、
ただ単純労働マシンとしてこき使ってきたのは

「どうせ特約店部はなくすから」

というのが、会社の本音だったのだろう。

それと、やはり障害者雇用助成金を、
特約店の運転資金に充てるつもりだった
のだろう。

Fさんは、さらに詳しい話をしてくれた。

私;「なぜ、特約店部をなくすと決めたのですか?
なくしたら、特約店に仕事を頼んでいた業者さんは、
どうなるのですか?
皆、小さな事業者ばかりですよ。
特約店をやめたら、その業者は連鎖倒産してしまうでは
ないですか」

Fさん;「特約は、業者がお客様なんだ。
だから、業者さんのために、一生懸命働いている。
実際に車を買ったユーザーのためではないんだ。

車を造って売るメーカーとユーザーが直接に
やりとりするのが直販。
特約は、その間に入って、さらに業者にも入ってもらって
いる。
そうすると、同じものを売るにも、利益率が下がってしまう
んだよ。
だからそれをもうやめて、直販一本にしたいのではない
かな」

私;「そうなのですか?
特約をわざわざ置いて、経費をムダに遣い、業者に
儲けさせていたら、確かに馬鹿馬鹿しくなってきますね」

Fさん;「その通り!!

『業者を儲けさせるために、そこまでやる必要はない
ではないか!』

という声が、社内で上がっている」

私;「特約は今、営業活動に使うクルマも使えなくなって
から、営業力がガクンと落ちました」

Fさん;「クルマを使うと、特約の経費がかかるからだよ。
ガソリン代、駐車場代とかね。
それでも、受注台数がたくさん取れて、
利益が良ければいいよ。
でも、販売台数のノルマが達成できないとなると、
もう採算が合わない。
だから、(特約は)やめたほうがいい、という話になってくる」

私;「なるほど。
よくわかりました。
それで、私のいる部署がなくなるのは仕方がない、
ということも、よくわかりました。
でも、この話を他社の面接でも話していいものかと、
また悩みますね・・・。
やはり本当ならば、この話は秘密にしたいですよね。
でも、面接で聞かれたら、答えないわけにもいきません」

Fさん;「会社は、様々な合理化を常に考えている。
T社は、それが進むスピードが速いよ。
オレだって、一寸先は闇だよ。
本当に、将来のことはどうなるかわからない・・・」

私;「もう、定年まで一つの会社でずっと働かせて
もらえる、という時代ではなくなりましたね」

Fさん;「そうそう。
せっかく出会えたのに、もうお別れか。
でも、頑張ってね」

私;「はい。
耳が不自由だと、就職は厳しいですが、頑張ってみます。
お世話になりました」
by bunbun6610 | 2015-03-13 19:00 | E.ネッツトヨタ東京

ある障害者から見た世界


by bunbun6610