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障害者の就労と障害者雇用助成金 - 入社日をずらす受給テクニック

60歳定年時代は、60歳になる前に退職し、
59歳で失業給付を受給すると、
その分がもらえる、という受給テクニックがあったそうだ。

公的なお金をできるだけ多くもらうには、
そうしたテクニックを知っていなければできない。
真面目に定年日まで働かないほうがトクする場合
もあったようだ。



2015年2月25日(水)

昨年12月に『雇止め』の通告をされて以来、
私は必至になって転職先(と言うより、
本当は「次の就労場所」)を探し続けていた。

ハローワークのコンピュータから何とか、
聴覚障害者でも応募可能な仕事内容を
見つけ出し、すでに数十社に履歴書等を
送っていた。

しかし、そのほとんどが、一次審査(書類選考)
の段階で落選していた。

ようやく面接に辿り着けても、屈辱的な体験
ばかりさせられたあげく、落選した。

あるいは、会社が劣悪(労働者に圧倒的不利)
な条件を提示して、試用期間を設けた上で
「採用したい」と伝えてきたケースもあった。
特に飲食業界では、よく「採用したい」と言って
きたが、条件面をよく聞くと「初めは一切無保険」
だという、とんでもない事実が浮かぶ。

そのうちに、障害者雇用助成金のことも
調べていたら

「原則として、失業中(失業認定を受けている)
の対象者を雇った場合」

という条件があることを知った。

「なるほど。
この理由で企業は、障害者が転職活動をしても、
採用しないのだろう。
助成金のメリットがないのは、
企業にとっては逆に痛いから」

と悟った。

私はそのことをKさんに話し、
そして、さらに話を続けた。

「中には、昨年から募集中の企業もあるよ。
応募した障害者もたくさんいる。
ハローワークは、応募状況を公開してくれるから。

それでも、10人募集と書いてあるのに、
数ヵ月経っても一人も決まらない特例子会社も
あったよ。
会社は、本当は障害者を採用する気なんて、
ないのではないかな。

中には、採否決定の通知が、求人票には
「14日後」と書いてあるのに、
「もっとかかるかもしれません」と言われ、
明らかに私の失業後にまで回答を延ばしている、
と思われるケースもあるよ。
会社は、そのタイミングのほうが助成金が出る
ことを知っている。
だから、待っているんだよ」

そこまで話したら、Kさんはこう言った。

Kさん;「私の時も、採否通知がなかなか来なくて、
ずいぶん待たされましたよ。
だから、入社日を(失業認定日以降まで)延ばして
もらったら?」

私;「えっ?! Kさんもそんな経験があるの?
ということは、どこの企業も、それをやっている
のかもな。
私も今回だけではなく、昔、応募してから3カ月も
過ぎてから

『まだ当社に来るご意志はありますでしょうか?』

という内容の、突然メールが来たことがあるよ。
そこは、大きな会社なのに、常識外だと思った」

そこまで話すと、後は二人とも黙ったままになって
しまった。
やはり、どうにもならないことなのだろう。


もしも、こういうことが本当に広がっているのだとしたら、
この情報は障害者の転職活動にも逆利用できるだろう。
つまり、転職先へ送る履歴書の「就労可能日」を

「採用通知をいただいてから30日後なら可能です」

と書いておくことにする。

法律上は14日後なら辞めてもいい
(それ以上の拘束は、企業にもできない)
ことになっているが、実際は後任人事とかも
あったりして、最低でも30日前に現職に伝えるのが
マナーだったりする。
だから、全然怪しまれないはずだ。

決まったら、退職する会社に即退職にしてもらい、
失業認定を取っておく。
転職先には、ウソをつけばよい。
これって、実際には可能だ。

あるいは、会社と自分でお互いにプラスになる
ように、最初からこういうふうにする。
その“密約”を結ぶのである。

Kさんの言ったアドバイスも、初めからそんなこと
を考えて言ったわけではないけれども、
結果的にはまさに密約と同じになるだろう。


入社日を、ハローワークの失業認定日以降に
ずらせば、全てが解決する。

社会倫理が損なわれてしまうことではあるが、
難しいことではない。
by bunbun6610 | 2015-02-25 21:46 | E.ネッツトヨタ東京

ある障害者から見た世界


by bunbun6610