蒼穹 -そうきゅう-

手話の普及 - ろう運動

これは、以前に書いた、下の記事


『開き直った聴覚障害者は、聞こえなくても大丈夫
 - 会社の内線電話はどうするか』
〔2014-08-09 18:30〕



の後にあった出来事である。

そこは、仕事でよく行く部署なので、そのうちに先方も、
変な電話がかかってくると

「あー、あの聴覚障害者だね」

と、すぐに誰でもわかるようになっていたようだ。

変な意味だが“しゃべることができる聴覚障害者”として、
私はいつの間にか、有名になっていた。

やはり「私は聴覚障害者です」と書いた名刺なんか配るより、
このほうがよっぽどPR効果があったのだろう。

いつも同じ用件でその部署を訪ねるのだが、その日は
いつもと違う人が応対してくれた。

その人は初めて見る人だったので、一応

「今日は、この持ってきた書類は、実は当方の●●さん
が休みなので、●●さんのチェックは入っていません。
いつもより気をつけて、チェックをお願いします」

と伝えた。
それから、相手の確認も終わる頃のようなので、念入りに

「大丈夫ですか?」

と尋ねたら、相手は手話で

「大丈夫」

と表したので、驚いてしまった。


私;(手話)「あれ? 手話ができるのですか?」

相手;(手話)「ちょっとだけ・・・」

私;(手話)「地域の手話講習会に通っているのですか?」

相手;(手話)「もう、だいぶ前のことだね・・・」

私;(手話)「へぇー。そうなんだ。
それでは、よろしくお願いします」

相手;(手話)「わかりました」


こんな感じのやりとりを、手話ですることができた。
筆談では疎遠になりがちだが、手話だと音声会話と同様に、
普通の会話ができる。

ただ、普通の会社で、手話ができる人と出会えることは、
まだめったにない。
それでも、手話でコミュニケーションができる人と出会えた
のは、うれしいことだ。

これも、手話を広めてきたろう者や、その関係者の努力の
おかげだろう。

国連・障害者権利条約の批准に伴う国内法整備の一つとして、
最近は手話言語法制定が、各地に広まりつつある。

手話も今度こそ、テレビドラマのような一過性のブームでは
なく、言語、人権保障として根付いていってほしい、と思う。
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by bunbun6610 | 2014-08-10 18:30 | 手話言語法

ある聴覚障害者から見た世界
by bunbun6610

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