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シルバー・シートは諸刃の剣?

『シルバー・シートは諸刃の剣?』

この記事はどういうタイトルにすればいいのか、
正直、まだ迷いがある。

シルバー・シートには社会的弱者のためだけでなく、
図々しい者にも都合よく利用できるようになっている
気がする。


シルバー・シートを見ると、健常者の反応はさまざまだ。

「シルバー・シートでも、今は空いているから座ろう。
必要な人が乗ってきたら、譲ればいいのだから」

という人もいるだろう。
また、

「もしかしたら、あの座席を使いたい人が乗って来るかも
しれないから、今は遠慮しておこう」

という人もいるだろう。

しかし、老人や妊婦、赤ん坊を抱えた母親の方が見えても、
ずっと座り続けている人もいる。

シルバー・シートの前で立っている人でさえ、ゲームや、
イヤホンのついたスマートフォンに夢中になっていて、
シルバー・シートを使いたいと思っている人は、
そこへたどりつけずにいる人もいる。

「ながら歩き」の迷惑が次第に社会問題化しているようだが、
電車内でも、これは問題だ。


2014年1月19日(日)の夕方、東京ふるさと祭りの帰り道、
私は電車の中で座っていた。
●●●●線の△△△方面行きの電車である。

突然、周りの人が皆、一つの方向に注目しはじめた。
だがすぐに、何事もなかったかのように、元に戻った。

それからすぐ、また周囲の人が皆、さっきと同じ、
一つの方向に注目しはじめた。
今度はよく観察してみると、事件性のように感じたので、
私もその方向を見てみた。

そこは、シルバー・シートだった。

シルバー・シートは、健常者も知っているとは思うが、
座席の後ろの窓に、大きなステッカーが貼ってある。
だから健常者は、一目瞭然にわかるはずだ。

そこへ、大男が座っていて、そばには老夫婦が立っていた。
男の隣には誰も座らず、距離を置いて、別の老人が座っていた。
前方にも、老人が座っていた。

老夫婦と男は、何か話していた。
だが、男や、老夫婦、そして周囲の人々の表情を見ると、
何かトラブルが起きている様子だった。

男はおばあさんに向かって、怒鳴っている。
おばあさんの方が、それに対して、何か話していて、
そしておじいさんの方も、その男に話しかけている。

だが男は、ますます語気を強めていて、自分の主張をしている
様子だ。
周りの人は、それで見ていたのだ。

次第に、おばあさんの目には涙がうかんできた。
そして、なぜだかはわからないが、おばあさんは涙を堪えて、
その男に頭を下げた。
なぜあんな男に、このおばあさんが頭を下げているのか、
聞こえない私にはさっぱり理解できない。

推察できるのは、このおばあさんが、偶然にこの男に不快な
思いを与えてしまったのではないか、と思う。
しかし、仮にそうだとしても、あの男は言い過ぎているのでは
ないだろうか。

耳の聞こえる健聴者には、この会話が聞こえていたはずだ。
ところが、皆「関わらない主義」にしていたのである。


その状況を見ていた私は、その男と目が合ってしまった。
私は目をそらさなかったので、男は私に何か言い出した。

「耳が不自由なのに、こんなに感情的になっている男と話すのは、
まずいな」

と思った私は、目をそらした後に「変な男だ」とつぶやいた。
その男に聞こえるように、わざとハッキリと言ってやったのだ。

すると男は、すぐに反応し、また何か言い始めたが、私は当然
聞こえないので、全く相手にしなかった。
男は、犬の遠吠えのように、一生懸命にわめいていたようだが。

その男と老夫婦の口論のようなものがおさまった後、
老夫婦は「★★★」駅で下車した。
そして、男のほうはその次の駅「■■■■■■」で下車した。

私は男を尾行しようとした。
男はすぐに気がつき、私に「バカ」とか、いろいろと言い出した。
周囲に人がたくさん乗っている、電車の中にもかかわらず、
である。

私が先に、改札口を出ることにした。
そして、改札口の横の、駅員室に声をかけたのだが、
誰もいなかった。
何度も声をかけて、駅員がやっと出てきたころには、
男はすでに外へ出てしまい、遠くへ行ってしまった。
この駅員は、おそらくサボっていたのだろう。
おかげで、男を逃がしてしまった。

私は電車内で目撃した状況を説明して、

「今から、私と一緒に、あの男を追ってくれますか?」

と頼んだ。
しかし駅員はびっくりするだけで

「いや、今日はもう、遅いので・・・」

と消極的な返事をした。
私は、

「あんな男を許すのですか?!」

と言うと、駅員はまたも、

「今回の件は、伝えておきます」

で終わりだった。

結局、誰も「関わらないほうがいい」という世の中だと感じた。


シルバー・シートのマナーについては、残念だが、
次のような事例もある。

・スマートフォンなどに夢中になっている若者

・寝たふりをして座席を譲ろうとしない者

・独り占めして寝る障害者(※)

・シートにいたずらをして、誰も座れなくしてしまう犯罪行為



(※)

『成長する(できる)障害者と、堕落する障害者』
〔2014-01-30 18:30〕


参照。(2月2日追記)





男の特徴等は、次の通りである。

男が「■■■■■■」駅のA2出口を出た時刻;
正確な時刻はわからないが、暗くなってきた頃なので、
17:30頃だと思う。

身長;175cmくらい。

体型;普通。

服装;黒っぽい革ジャンに、白のGパン

顔;宇崎竜童に似ている。モミアゲからあごにかけて、
ヒゲを生やしている。
ただし、鼻の下は生やしていない。
メガネ、サングラスなどは未使用。

年齢;55歳くらい。


聴覚障害者は、視覚情報を記憶する能力が高い。
だから時間が経っても、相手の顔は忘れない。
by bunbun6610 | 2014-01-22 18:30 | バリア&バリアフリー

ある障害者から見た世界


by bunbun6610