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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

タグ:職場内障害者授産施設 ( 141 ) タグの人気記事

『マナーを知らず、いつまでたってもだらしがない
新人障害者』

『精神障害者は“VIP障害者”か?』




ある日のことである。

いつものように、障害者はKさんが一番、
そして二番目に私が出社して、
朝の仕事をしていた。

そして、Yさんも珍しく、この日は始業15分前に
出社してきた。

ところが、Yさんはカバンを自分の座席に置くと、
すぐにまた外へ出て行ってしまった。

「あれ? Yさんはどこへ行くのかな?」

皆が見るスケジュール表には

「9:00~ Web説明会」

と書いてある。
それだけではなく

「毎朝の朝礼もあるはずだから、今日の朝礼
開始時間は早いかも?」

そう思っているうちに、8時45分を過ぎたら、
これまた珍しくIT取締役もやって来て、
すぐに朝礼を始めることになった。

IT取締役も、9時からは部の予定が入っている
ことを知っていて、わざわざ時間を繰り上げて
朝礼に参加して来た、というわけだ。

しかし、朝礼が始まっていても、Yさんはいない。
そのうちに朝礼が半ば過ぎた頃、タバコの臭いが
プンプンするYさんがもどってきた。

「これならば、もどってこない方がよかったんじゃ
ないかな?」

と思えるほど、同じ“障害者”として、みっともなかった。

「障害者は、やっぱりダメだ」

と思われたくなかった。

Yさんは精神障害者で、他人から教えられても
覚えようとしないし、他人から学ぼうともしない。
だからもはや、誰からも相手にされていない。
その空気すら、Yさんは読めないのだ。

Yさんは入社してまだ3ヵ月も経っていないというのに、
いつも9時ギリギリに出社したり、時間があればタバコを
吸うだけで何もしないし、遅刻ももう2回している。

この人はこれでも、元健常者だという。
もはや言葉を失うほど、信じられないくらい堕落した
人間だと思う。
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by bunbun6610 | 2014-11-29 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題E
職場内障害者授産施設 第二篇
 (14)精神障害者への、度が過ぎた特別扱い


精神障害者のための「ゆるい就労」と言ったら、
いいことかもしれない。
効果があるのか、疑問だが。

しかし、周囲の人から見れば「ゆる過ぎる就労」
と見えなくもない。
要するに、たるんでくる危惧がある。


私はその日も、午前中から外勤だった。
昼食中の午後1時になって、D上司からメールが
入ってきた。

「次の仕事が入りました。」
(だから、すぐに戻って来て下さい)

という知らせだった。

午後2時に戻ると

「4時に荷物を受け取る予定なので、
そこへ行って受け取り、その後はS店まで
行って届けて欲しい」

という指令だった。

その際、Yさんも同行させろ、と命じられた。

荷物を受け取った後は

「Yさんはそこで帰らせていい」

と言われた。
なぜなのかわからなかったが

「どうせ仕事がないのだから、まあいいか」

と思っていた。
それで予定通り午後4時に指定場所で荷物を
受け取った。
Yさんとの別れ際に、少し話した。


私;「労働契約は5時半までなのに、
何でYさんは4時で帰れるのかな?
オレはまだこの先も、仕事があるよ。
それまで終わらない」

Yさん;「D上司には

『風邪をひかれると困るからと、
今日は同行が終わったら帰っていいよ』

と言われました」

私;「僕は今まで、そんなことを言われた
ことなんて、一度もないよ。
いいなー。
何でだろう?」

Yさん;「夕方には事務所にカタログが届く
のですけど、それはもう、明日やることに
すればいいですよね」

私;「えっ! そうなの?!
そんなこと、僕は聞いていないよ!
なら、どうしてYさんはまだ勤務時間が残って
いるのに『帰っていい』と言われたのかな?」

Yさん;「・・・・」


そして翌日、私は始業時間より15分前に
出社して、カタログの作業を一人でやり始めた。

Yさんと同期入社の障害者Kさんも、
私よりもっと早い時間に来て、事務の仕事をしていた。
ところが、Yさんは相変わらず、9時ギリギリに
来ては、またも坐ったままだった。

Yさんはどうやら、昨日自分が言ったこと
すらも、忘れてしまったらしい。

それでも、

「誰も、何も批判はしない職場は良いのか
悪いのか」

――これをどう考えたらいいのだろうか。

「これじゃあ、あのAさん(※)がまた来た
ようなものだ。
この会社は、変わらないな――」

もう、頭がヘンになりそうだ・・・。


(※)『職場内障害者授産施設』
(2013年9月~2014年6月)
で述べている、オストメイトでうつ病だったAさん。

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by bunbun6610 | 2014-11-04 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題E
私の会社には、いろいろな障害者が働いている。
それは、障害者雇用促進法のお陰だろう。

その中で、聴覚障害者は私を含めて、少なくとも
3人はいることが、最近わかった。

一人は、私が以前から

「手話ができる健聴者(あるいは難聴者?)」

と勘違いしていた人RIさんだった。

そしてもう一人は、今年9月から入社したRSさん
である。

お二人は、同じ部署で事務職をしていて、座席も
すぐ近くだった。
しかし、私は別部署で、業務も外勤のため、
お二人と会って話せる機会は滅多にない。

お二人ともろう者なのだけれども、手話は日本語
対応手話に近かったので、あまり「ろう者」という
感じがしなかった。

しかし、お二人とも、ろう学校に通っていた経験は
あるらしい。
そのうち、RSさんと昼休みが一緒に取れたので、
少し話せる機会があった。

RSさんは、生後6ヵ月で聞こえなくなり、
初めはろう学校に通っていたが、中学二年の時、
普通学校にインテグレートし、高校、専門学校を
卒業した、という。
学校を卒業した後は、一般枠で民間会社に就職し、
有名企業の正社員も経験した、という。
一時は独立なども経たが、今はパートタイマー
として働いている。

(手話が日本語対応手話に近い理由も、
この話を聞いて納得できた。
実際、難聴者のように口話も非常によく使う。)


「就職には困ったのではないですか?」

と聞くと

「いや、全然簡単だった」

と、意外なことを言う。
そして、昔のことだったらとにかく

「障害者雇用なんて知らなかった」

という。
回りも、誰も知らなかったらしい。
そういえば私も、全く知らなかった。

当時は一般枠でも簡単に働かせてもらえた
そうだ。

私の場合は、面接にしろ、勤務中にしろ、
非常な苦労はしてきたが、それでも何とか一般枠に
留まり、経験を積むことが出来た。

と言うよりは、やはりRSさんも言うように、私も

「障害者雇用なんて知らなかった」

ので、そこで必死に踏ん張るより、他になかった
のであるが。
だから、障害者雇用で働いているよりも、
ものすごく必死に働いて、頑張ったものだ。
お互い、昔のことを、そんなふうに述懐した。

それが、今では事情がまるっきり変わったようだ。
障害者は、とにかく障害者手帳を使って障害者枠に
入らないと、厳しいそうだ。
その代わり、そこに入ってしまえば、大きな会社でも
簡単に入れる、と言う。

確かに、そんなに簡単に入れてしまうことも案外、
よくある。


〔参考記事〕

『身体障害者手帳のない聴覚障害者(難聴者)は、
どうやって就職するのか?』
〔2013-01-16 18:00〕




確実に言えることがある。
それは、障害者雇用促進法がほとんど知られて
いなかった昔は、障害者でも健聴者と一緒に、
同じ仕事をするチャンスがあった。
社会が、障害者雇用促進法を知らなかったほうが、
そういう意味では、むしろ障害者差別が少なかった
のかもしれない。

重度の障害者は確かに働けない人が多かったの
だろうが、障害があっても能力のある人ならば、
平等な意味で同じ仕事が与えられた。

コミュニケーションの問題も

「口を読み取れます」

だけで通用した、とRSさんは言う。
それよりも大きなメリットは、一旦、その仕事を経験し、
覚えてしまいさえすれば、雇用契約は継続された、
と言う。
正社員採用も認められた。

その背景には、昭和の高度経済成長期で人手不足
だった時代、ということも見逃せない。

しかし、今は不景気で、安定雇用すらも見込めない。
利益をなかなか生みづらくなった今では、
経営努力はコストパフォーマンスへ重点が置かれる
ようになったのだろう。
そすると自然に、その企業戦略の一つとして、
障害者雇用が活用され始めてきたのだろう。
その違反金抑制と、障害者雇用助成金の獲得に
目をつけ始めたのだ。

それで、障害者は障害者手帳で障害者枠に入らない
と認められない、とする企業が増えていったのだろう。

この法律が、社会に浸透したことによって、確かに、
障害者は誰でも簡単に就労することができるように
なったのかもしれない。
しかし、昔のような自由は、もうない。
悪く言えば、障害者は奴隷だ。
その労働では、夢を持つことができなくなって
しまったのだ。

健常者にわかるだろうか? この気持ちが。


うぬぼれているわけではないが、そんな昔の時代
を生き抜いてきたからこそ、RSさんや私のような、
優れた障害者も隠れて存在したのだろう。
今よりも昔のほうが頑張っていた。

しかし、今の障害者は、障害者雇用によって、
管理され過ぎてしまっているように思う。
職場内障害者授産施設が整備されていくに
したがって、障害者の就労は増え、
納税者も増えた。
しかし、そこから輩出された障害者に
“燃える闘魂”はない。
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by bunbun6610 | 2014-10-30 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題E
『精神障害者の問題点』


外出勤務中に、S上司とバッタリ会った。

移動中に一緒に話せる時間があったので、
少し話した。

S上司は、ほぼ毎日、Yさんを助手代わりに
使っている。
だから、S上司はYさんのことも詳しいのでは
ないかと思い、ちょっと聞いてみた。


私;「Yさんは、本当は何の障害があるのですか?」

S上司;「さぁ・・・」

私;「教えたことを、Yさんはみんなすぐ忘れて
しまうんですよ。
だから僕も、教える気がしなくなってきたし・・・」

S上司;「そうそう・・・。
だから、重要な仕事は頼めない」

私;「毎朝いつも、出勤して来ても、Yさんは
何もしないですよね。
『やる気もないのかな?』と思って」

S上司;「やる気はあるけど、頭が回らない
んじゃないかな。
『すぐ眠くなる』って、言っていた」

私;「ああ、そういえば僕と一緒に移動中にも、
眠っていましたね。
Yさんは、前はどんな仕事をしていたのですか?」

S上司;「元はカメラマンだよ。
カメラマンでやっていけると思う。
どこが悪いの?」

私;「精神障害者です」

S上司;「ホントに? 手帳は持っているの?」

私;「3級だと言っていました」


しかし、こんなまとまりのない話だけで終わって
しまい、いい案は出てこなかった。
結局、誰もYさんの障害についても、
ほとんど何も知らないままだ。


精神障害と、私の聴覚障害とを比較すると、
精神障害のほうが、理解することも問題解決を
することも難しい、ということがわかる。

私の聴覚障害の場合は、問題点はコミュニケーション
方法の違いだけである。
これは、健聴者には筆談をしてもらうことだけで、
一発解決する。

しかし、Yさんの場合は、Yさん自身の問題である。
そうなってくれば、他の人にはどうにもできない
のかもしれない。
自己コントロールができない障害なのであるから、
どうすることもできない。

そんな不安定な障害だから、会社も

「失敗しても、やり直しができる仕事ぐらいしか、
頼める仕事はない」

のだ。
それでYさんにはほとんど仕事が与えられず、
私や他の部署の障害者にばかり、
仕事が与えられている状況である。

Yさんは、障害者のなかでも、孤立してしまう、
ということになる。
そして、代わりの負担を強いられる他の障害者は

「なぜあんな障害者を採用したんだ?」

と、不満に思う。
こんな関係障害まで起きているということを、
当の本人が気づかない。

見た目以上で、想像を越えた、非常に難しい障害だ。
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by bunbun6610 | 2014-10-27 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題E
ある日、Yさんは営業スタッフのAさんの指示で、
N所へ出向くことになった。
夕方には二人とも仕事が終わったので、
Yさんと少し話した。


私;「今日はどこへ行きましたか?」

Yさん;「N所へ行きました」

私;「N所へは無事に行くことができましたか?」

Yさん;「行けました。
バスが1時間に2本しかなくて、でも今日は1時間
待たないと来ないと分かったので、行きはタクシーを
利用しました。
帰りはバスにしました」

私;「えっ?! そこは遠いの?」

Yさん;「遠いですよ~」

私;「・・・・・」(閉口してしまった)



私;「N所はね、KT駅から700メートルぐらいで、
歩いても10分ですよ。
T駅からでも、歩いて20分で行けるんですよ」

Yさん;「でも、インターネットで調べたら『徒歩25分』
ってありますよ」

私;「インターネット情報は参考までにしておいて下さい。
実際にどれぐらいかかりそうなのかは、地図を見れば
大体わかります。
Yさんの感覚では、『遠い』と感じるのは何分歩いた
場合なのですか?」

Yさん;「・・・・・」

私;「実際に、私がいつもやっている仕事では、
片道20分歩くなんて、よくあることですよ。
それで会社のお金を遣ってタクシーやバスを使うのが
当たり前だと思いますか?
やむをえない事情でもないと、認められませんよ」

私は、前の部長と、タクシー利用条件の話をした
ことがあるので、原則は

「タクシー以外に公共交通機関がない場合に限る」

ということを理解している。

しかし、Yさんはそれを理解していないで仕事を
している。


その4日後、N所へ行く仕事が再びあった。
しかし、D上司はそれをYさんにではなく、
私に頼んできた。

やれやれ・・・。
またこうなるのか・・・。

それでYさんは

「その日の午前中は何も仕事がなかった」

という。


仕事というのは、会社に貢献することである。
それをしない人は、信頼されないのである。

だからYさんは「お客様」なのである。
お客様だと思われているから、注意されるのでも
怒られるのでもなく、「しようがない」と思われる
だけなのである。
Yさんに成長はない。


このことを、不真面目に考えてみたら、
障害者雇用の場合

「真面目に働かない人」

「やる気のない人」

「能力の低い人」

のほうがラクだ、トクだ、ということになる。
たとえ真面目に働いていようがいまいが、
生活保護の不正受給者と同じ扱いになるのだ。

今年9月にも当ブログで公開した、障害者枠の
求人票を見れば、わかるだろう。
障害者はどうせ誰だって、昇給も賞与も、昇進もないのだ。
経験豊富な先輩も、何も出来ない新入りも、
やり気のある人も、ない人も、
能力のある人も、ない人も、
賃金は皆同じなのだ。
真面目に働くほうが馬鹿馬鹿しくなる世界なのである。

一般枠雇用だと健常者と同じ資本主義社会(競争社会)
に入って働くことになるが、障害者枠雇用だと共産主義
社会(非競争社会)に入れることになる。

もしあなたが、クローズでもオープン(※)でも働けると
したら、あるいは自由に障害者手帳を持つことも出来る
としたら、どちらへ入りたいだろうか。
実は、どちらを選ぶことも出来る障害者もいる。


(※)当ブログ

『難聴者の会社面接対策(3) 「オープン」と「クローズ」』
〔2011-07-07 20:55〕


参照。




ついでに、今の世の中には、こんな障害者向け
就職斡旋会社も堂々と存在する。

障害者手帳を活用して大手へ転職
|日本最大級/東京都の女性向け身体障害者
求人が4000件!大手・上場企業が多数
www.pojichalle.com


何か、怪しい会社のように思えるけれども。
でもこれって、ホントにできる話だ。

「障害者手帳があれば、能力がなくても大手に入れる」

というのは、本当の話なのだ。

こういうことができるようになったのも、
障害者雇用促進法、その助成金による、
ご利益のお陰なのだろう。
もっと皮肉を言えば、障害者手帳は“魔法の手帳”
なのである。


ともかく、それを使って、仕事は不真面目にやり、
小説を書くのもいい。
いい作品が出来たら、それを出版社に売り込み、
成功したら障害者雇用を辞められるだろう。

あの佐村河内氏も、もしかしたら、そんなところ
だったのかもしれない。
軽度の障害でも、困っていることは事実だが。


あるいは、障害者雇用とサイドビジネスを併用し
続ける、という手法もあるだろう。
本業はとりあえず障害者雇用にしておくが、
それは手抜きでいい。
自分が成功するために、サイドビジネスに精を出す。
それが軌道に乗ったら、障害者雇用なんか辞める、
あるいは障害者雇用のほうをサイドビジネスに転換
する、という手法もある。

そうすれば障害者の人生の楽しみも、増えそうだ。

これは間違いなく『障害者の経済学』になりうる。

こんな話を聞いたら、健常者は気分が良くないだろう。
しかし経済学的には、障害者もこれで、社会に大きく
貢献できようになるはずだ。
そして何よりも一番大事なことである、
障害者の自立にもなるはずだ。

不良で自立したって、別にいいじゃないか。
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by bunbun6610 | 2014-10-23 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題E
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http://blogs.yahoo.co.jp/uchayamamingkun2000/36173704.html


『(就労支援)「開き直り」と復職』

〔2014/10/4(土) 午前 6:59〕

最近の登録者の多くが精神障害のある人となっています。
ハローワークでの新規の登録者も就労件数も高い伸び率
となっており、他の障害の種別の数値を圧倒しています。
実数でも地域によっては知的障害のある方を抜いて、
身体障害のある人の数に迫ろうとしています。

さらに言えば、精神保健福祉手帳を持たない方やクローズ
で活動する人も入れると、これからの就労支援は精神障害
のある方が中心かもしれませんね。

そのような中で、実感として特に気分障害の方が増えている
ように思います。
それも、単に「頑張り過ぎ」の方でなく、考え方の偏りに由来
するような方が多い・・・そんな印象です。
仕事を休んで十分な休養をとれば就労(復職)できる感じでは
ないように思います。

また、就労前(復職)の認知行動療法をはじめとする訓練で
上手くいく方は一握りのように思います。
色々と訓練したのに直ぐに再発し不調になる人も多いように
実感しています。
もしかして無理に(努力して)変えなくてもよいのでは・・・
なんて思うことがしばしばあります。

ジョブコーチは心理療法の専門家ではないので、今のところ
クライアントが働きながら身近な相談相手になって定期的に
お話を聴いたり、リラックス法を覚えてもらって職場で緊張
しないようにしたりして、なんとか続いて行くような支援が
割と功を奏している感じです。
その意味でジョブコーチ支援は有効だと思えます。
「変わらなくてもいい」「今のままでいい」ことを伝え、
力を抜ける状態を提供する、そして「なんとかなる」
「しかたない」という開き直りの言葉を囁きます。
本人から「なんとかなる」「しかたがない」の言葉が出たら、
少しずつよくなっていく感じを受けます。

人間、誰しも「ねばならない」に支配されていますよね。



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精神障害者は偏見で見られる、というハンディはある
と思う。
しかし、それさえない会社ならば容易に、障害者雇用
で入社できるように思える。

精神障害者は、見た目、身体は何ともない。
心の障害があると言われているとはいえ、それも

「薬を飲んでいるので大丈夫です」

と言われれば、安心してしまいやすい。

企業にとって何よりも魅力なのが、履歴書、職務経歴書を
見ても、健常者と同等の能力があることが一目瞭然だし、
面接でも問題なしなので、会社も当然

「即戦力として期待できる」

と思い込むらしい。

しかし、そこに落とし穴があることまでは気がつかない。
だから会社はそれで安心して雇うが、後になって精神障害者
特有の問題点があることに気づくようだ。
それが、Yさんの事例なのだ。

Yさんのような、仕事をする上で重大な問題がある人ならば、
他の人は、まるで詐欺みたいなことだと思うだろう。


忠告しても自分のスタイルを変えない、ミスした反省を
しない態度を繰り返し見ると

「障害というより、人格の問題ではないか」

と見るようになるのが、人としては自然な感情だと思う。
聴覚障害者もよく言われることなので、
これは言いたくはないのだが

「本当は、障害者ではないんじゃないのか?」

と疑いたくなることも、しばしばある。
どうしても、気分障害の問題ではなくて、本人の態度、
仕事に取り組む姿勢の問題だと言いたくなる。

しかし、どうにもならないことなので、
もうYさんのことは、放っておくことにする。
今後、何も教える気はない。
Yさんがミスしたら、注意はするが。

この孤立した状況で、Yさんは一体、どんな開き直り
を見せるだろうか。


障害者雇用だと、私の会社の場合、最初の雇用契約は
3ヵ月間だ。
それは試用期間ではないが、その後、どうなるかは会社
次第だ。
部署の上司が「不要」という意見を人事部に伝えた場合、
以前にいたBさんと同じように、異動になることも考えられる。
もし、異動させる部署がない場合は、雇い止めもありうる。
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by bunbun6610 | 2014-10-05 18:32 | 就労後の聴覚障害者問題E
『「精神障害」とは「やる気が出ない障害」なのか?』

『「やる気が出ない障害」と「ただの怠け癖」の区別は、
どうやってつけられるのか?』


ある日、私は事務所で注文書に会社のゴム印を押す
仕事をしていたのだが、Yさんは何もしていなかった。

そこへ、配送所から商品カタログが大量に届いた。

カタログの仕事も、以前にYさんに教えたことがある。
なのにYさんは何もしないままだった。

私はもう

「教えてもムダなんだな」

と後悔し、Yさんのことなど放っておいて、
自分の仕事に専念した。

仕事をしていない人はYさんだけ、という状況がしばらく
続いた。
Yさんもそういう状況では心苦しくなり始めたのか、
私に

「これは全部開けるのですか?」

と聞いてきた。
当たり前のことを聞いてくるバカっぷりに呆れながらも

「そうです」

とだけ言ったら、やっとYさんも仕事をやり始めた。

しかし、Yさんは仕事のスピードのほうも、普通の人より
3倍は遅い。

そのうちに私はゴム印押しの仕事が終わり、Yさんと
一緒にカタログの作業をやり始めた。
カタログは、価格表などがバラバラになって送られてくる
ので、それをセットにして、営業スタッフがすぐ使えるよう
に棚に置く仕事である。
この日は2つの商品カタログがあったので、二人で一つ
ずつやることにした。
当然、私のほうが早く終わった。

Yさんの仕事ぶりを見ると、Yさんは

「●●がありませんので、●●はカタログに入れていません」

と言った。

私は、Yさんがまた何か忘れていないか、よく調べてみた。

すると、本当は●●は無いのではなくて、Yさんがその保管
場所を忘れたために「無い」と思っている、ということが
わかった。
私がそれを注意したら、Yさんは笑ってごまかした。
周囲の人はもうわかっているので、全く無視している人も
いれば、「またか!」と笑い出す人もいた。

笑ってごまかすだけでは済まない問題なので

「前に教えたでしょ。
メモはしているの?」

と言ってみた。
それでもYさんは、その大事な忠告を無視するので

「こんなんじゃ、オレは血圧が上がっちゃうよ。
今度また忘れたら、罰金一万円なんてのはどうかな?
それだったら、うれしくなっちゃうよ」

と、Yさんに言った。
そう言いながら、私が●●を保管場所から出して来て、
Yさんがやったカタログに入れ始めた。
Yさんは結局、それを見ているだけだった。

Yさんはまるで子どもで、手がかかる人なんてものでは
ない。
Yさんはその仕事が終わるのを見届けると、また喫煙室
へまっしぐらに行ってしまった。
反省の色が全然ないと見える。

本当にこれが、精神障害者の特徴なのだとしたら、
これは問題だ。
「障害だから」ということでは済まされないのではないか。


翌日、Yさんは始業10分前に職場に来た。
一番最初に来ていた障害者がKさんだ。
私はその次に来て、朝の仕事だけやった後、9:00予定
の健康診断に行った。
本当はYさんにも教えた仕事なので

「今度やってみて下さい」

と前から言ってあるのだが、Yさんは全然やろうとしない
ので、私か、他の人がやっている仕事である。

Yさんがやらないからなのであるが、Yさんは他の人に
どんどん、仕事を取られていってしまっているのである。

その日も、Yさんは出社すると自分のカバンを置いた後、
真っ先にタバコを吸いに行った。
これで誰にも、何も言われないのである。

しかし、国の法律に基づく障害者雇用といえども、
一応は有期雇用である。
Yさんはこの会社に来る前は、他の会社でクビになった
(形式上は「自主退職」だが)ことは明白だろう。
ここではどうなるだろうか。
クビになっても、おかしくはない。


その日、私が健康診断で午前中は不在であったにも
かかわらず、Yさんには何の業務も与えられず、
後から戻ってきた私には、その日の業務がすぐに
与えられた。
上司は二人いるが、二人ともYさんをあまり信頼して
いないようで

「なるべくYさんに仕事を頼みたくない」

と思っているように見える。
やはり、この前のこと(※1)で、Yさんに慣れていない
仕事を任せるのは、まだ心配だからではないか、と思う。


(※1)当ブログ

『職場内障害者授産施設 第二篇 (8)タバコへ逃避する精神障害者』
〔2014-10-03 18:30〕

参照。




今までYさんの状況について、詳細に書いてきたが、
初めは

「記憶障害があるのだろうな」

と思って疑わなかった。
それは今も、間違いないだろう。

しかし、それを自分で何とかするための努力を、
本人は全くしていないのである。
そこが問題だと思わないだろうか。

例えば、すぐメモを取るとか、それを常に携行して見て、
確認するようにするとか、Eテレ『バリバラ』でも記憶障害
を持つ障害者が紹介したような工夫をする(※2)
とか。
そういったことを何もしないのでは「やる気がないだけ」
と同じではないかと思う。
それが客観論ではないか、と思う。


(※2)当ブログ

『Eテレ『バリバラ』 テーマ;お悩みランキング ~高次脳機能障害編』
〔2013-11-18 18:30〕


参照。



果たして、これが本当に精神障害者特有の「障害」
なのだろうか。
では、そうした「障害」と「怠け癖」の区別を、
周囲の人はどうやってつけるのか?
精神障害も見えない障害なのであるから、
一般の人には見分けがつかないだろう。

もしも障害ではなく、本人の怠け癖ならば当然、
注意すべきだが、これが障害なのかもしれないし、
だからそれができにくくなってしまうのだ。
健常者も、こういう疑問を持ったことはないだろうか。

こうなるともう、精神障害者のほうも、その人格まで
疑われ、人間関係も知らずに悪くなっていくのでは
ないだろうか。

おそらく、Yさんは双極性障害ではないと思う。
Yさんは毎日、朝から夕まで平常心で、精神的な
乱れは全く見られない。
だが仕事となると、やる気は一日中見られない。
彼のやる気のなさは精神状態と、全く関係がない
ようなのである。

これは一体、どう説明できるのだろうか。
そんな精神障害なんて、あるのだろうか。
それで「給料ドロボー」みたいに、毎日会社には
きちんとやって来るのである。
物忘れが非常に多いというのに、なぜか遅刻を
したことだけは一度もない。
仕事となると時間にはルーズなのに、
遅刻だけは一度もないというのは不思議だ。
本当は精神障害ではない、ということも十分考え
られると思う。
だとすれば、これは障害者認定医の誤診だろう。





【追記】(2014年10月24日)

後になって調べて、出てきた当事者情報なのだが、
やる気が出ない時もある障害なのだそうだ。

他の人から見たら、本当に理解しずらい障害だ。


〔参考情報〕

『「やる気がでない」』
〔2014-10-18 09:32〕

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by bunbun6610 | 2014-10-04 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題E

『偽障害者? ただの人格的未熟者?』


ある日は、就業時間ギリギリになって、Yさんが
外出から帰った。

「どうしたのか?」

というふうな感じで、上司全員がYさんに寄って、
話し込み始めた。

私も

「何かあったのかな?
みんな心配しているから」

と思い、側へ寄ってみた。

しばらく様子を見ているうちに、
予定表には△△△事務所と書いてある。
私は知らないから、これがYさんの仕事だろうと
推測した。

Yさんも

「△△△事務所と言われたけど、書類を見たら×××と
書いてあったので、□□事務所へ行きました。
でもそこへ行くと『それは△△△事務所のほうだ』と
言われ、行き方を聞きました。
すると、『そこのバス停は廃止された』と言われ、
タクシーでしか行けないと思いました」

とか何とか言って、だんだんとこちらもYさんの説明
が理解できなくなっていった。
ここら辺の話は、私も正確に知ることなどできるはずも
なかったので、勿論正確に記述することはできない。

「でも、最終的には△△△事務所へは行けたんですよね?」

と、結論だけ聞くと、YESの返事。
どうやら、いろいろあったようだが、任務は一人で
こなせたようだった。

しかしその後、私はさらにYさんと話した。


私;「△△△事務所へ行く方法は、前に教えましたよね。
私があげた資料を、持っていますか?」

Yさん;「持っています。
でもバス運転手さんが『そこにバス停はない』と
言っていました」

私;「そんなはずはない。私が前に渡した資料を出して下さい」

Yさん;「いえ、持っていますから」

私;「出して見せて下さい」

その資料には地図も行き方も、バス停の名前まで
全部載っている。
だからYさんはそれを忘れているとしか、
思えなかったのだ。

しかし、Yさんはなぜか、嫌がっていた。
そうしてもめているうちに、D上司が間に入り

「まあまあ、もういいから。
外へ行って、二人で飲みに行きなさい」

と言った。
それで二人は退社したのだが、私はそれで収まらなかった。

私;「△△△事務所はね、△△△駅ではなくて、◎◎駅の
ほうが近いんですよ。
そこからバスに乗って、★★★★で降ります」

Yさん;「でも、事務所の案内図には△△△駅がありますけど」

私;「『その冊子では、最短時間で行ける方法はわからない』
って、前に言いましたよね。
覚えていないのですか? メモはどうしたの?
ちゃんと取っているの?」

Yさん;「いえいえ、メモはあります。
すみませんが、タバコを吸いたいので、失礼します」

またこういう時にはタバコで逃げるのか。
教えてもムダなヤツだな。
Yさんは自分のミスも認めようとしないから、
反省もしない。

その日はもう、そのまま別れた。

翌日、Yさんは9:00ギリギリになって、
職場に顔を出して来た。
私も、Yさんと同期入社のKさんもすでに働いている
というのに、Yさんは教わったことを一つもやらないで、
自分の座席に坐ったままだ。

これでは今後、もう誰もYさんの相手はしないだろう。
私も二度と教えようとは思わない。
これからは、放っておく。

Yさんの仕事内容も、D上司が言っていた通り、
ほぼ「●●専門」になっていた。
「ほぼ」と言うのは、たまにその仕事が中止になること
があるからだ。
だからそういう時は、Yさんには他のことをやって
もらわざるをえない。
なるべく簡単で、負担が少ない仕事だ。

こういうふうであるのだから、Yさんは他の人よりも、
豊富な経験は積めない、ということになる。

彼はもうすでに、50代後半という年齢である。
65歳まで働けるかもしれないが、この能力でも
フルタイム労働契約なのだから、障害者としては
恵まれていると思う。

それでも、Yさんの親離れは難しいと思う。
この収入では親と同居せざるをえないし、親と同居
していて、家という資産もある以上、生活保護は
認められないだろう。
将来に受け取れる老齢年金は少ないだろうから、
彼の老後は間違いなく、浮浪者のような生活に
ならざるをえなくなるだろう。
よほどの裕福な家でない限り、破産へまっしぐらと
向かう老後になる。


NHK NEWS WEB
『障害者苦しめる「65歳の壁」』
〔9月26日 16時45分〕




NHKスペシャル
『老人漂流社会"老後破産"の現実』
〔2014年9月28日(日)午後9時00分~9時49分〕




読者はこれを読んで、どう思うだろうか?
こういう会社で、Yさんにとっては良かったと思うだろうか?
そう思わざるをえないのだろうが。
他の会社だったら、とっくにクビになっているだろう。
彼は何をやってもダメだから、どこへ行っても
“採用取り消し”になるだろう。
だからこそ、今のような、障害者を簡単に捨てない会社に
入れて、幸運だったのだ。
だが、それに甘えているのはどうかな?

D上司が冗談交じりに「飲みに行け」なんて言っていたが、
この言葉は、裏を返せば健常者は

「障害者なんて、こんなものだ」

という見方しかしていない証拠なのだ。
それがわからず、悔しいと思わない障害者がクズなのだ。

「悔しい」と思わないコイツはダメなヤツだ。
コイツは、障害があってもなくても、どうせダメなヤツだった
に違いない。
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by bunbun6610 | 2014-10-03 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題E
『本当は、何の障害者? それとも何の病気?』

グレーな障害だと、対処法もわからず、
打たれにくいために、周囲からの対処が
遅れてしまうのではないだろうか。

それは、軽度難聴障害とも似ている。


Yさんと一緒に、ロッカーの清掃をした時の
ことである。
ロッカーに付いた汚れを拭き取るため、
スプレー式洗剤を噴霧した。
それから、ぬるま湯に浸けてかたく絞った雑巾
で拭いた。

「このようにやって下さい」

というふうに、まず私がやって見せて、教えた。
それから二人で手分けして、30分ほどやったら、
一応全部のロッカーを拭いたので

「今日はこれで終わりにしましょう」

と伝えた。

しかし翌日、私の拭いたロッカーと、Yさんの
拭いたロッカーとでは、見た目も違うことに
気づいた。
私が拭いたロッカーはツルピカになっていたが、
Yさんの拭いたロッカーは油汚れが落ちていない
ところもあり、表面がベタベタしていたのだった。

水で濡らした雑巾で拭いた後は、ピカピカに見える
から、拭いたことはわかるのだが、汚れが完全に
落ちたかどうかはわかりにくくなっていた。
それで乾くまでは気づきにくかった、ということもある。

Yさんは洗剤をつけるのを忘れて拭いただけなの
だろうか。
そういう単純ミスが常にあるのだとしたら、Yさんには
もうこれから、片時も目を離せない、ということになる
だろう。

そういえば、使い終わった雑巾を洗うときも、
Yさんは水洗いだけだったので、気になった。
私は洗剤をつけて、タワシでこすって洗ったのだが。
それを後から言って、教えたのである。
手がかかる人なんてものではない。

Yさんに家でのことを聞いたら、実家で暮らして
いて、結婚はしていない、という。
親に面倒を見てもらっているから、掃除や洗濯も
ろくに出来ない、というわけなのだろう。
これでも、もう50代の人間なのである。
障害者雇用促進法で働かせてもらえるように
なっても、まだ自立できていない障害者だ。
それだからといって、そういう障害者の社会参加を
させないでいたら、社会の将来も大変なことに
なってしまう。



そしてその後に、人事部の障害者担当の人(以下
「障担当」と略記する)に、Yさんのことを聞いてみた。
内容は、大雑把に書くと、次のようになる。


私;「ちょっとお話させていただいてもよろしいで
しょうか?」

障担当;「何ですか?」

私;「実は、Yさんについてです。
Yさんは何の障害者ですか?」

障担当;「わかりません」

私;「わからないのですか?
心の障害とかは聞いていますが、それだけではない
ような気がします。
見た目は普通の人なのですが」

障担当;「あなたの障害について、わからないのと
同じように、Yさんの障害だって、我々にはわかりません。
それに、障害は個人的なことなので」

私;「実は、Yさんと一緒に仕事をしていて、非常に
気になることがあります。
Yさんには、教えてもすぐ忘れてしまうところがあります」

障担当;「人間だから、いろいろな人がいます。
なかには、いくら教えてもわからない人だっています。
それでも、先輩として根気良く教えてほしい」

私;「でも、Yさんは普通じゃないです。
どんな簡単なことでも、すぐ忘れてしまうんです」

障担当;「ノートを取るとか、協力してやって下さい」

私;「私が、ノートを取るのですか?」

障担当;「いえ、Yさんにノートを取るように指導して下さい」

私;「指導しています。
でも、Yさんのノートは、何を書いたのかよくわかりません。
「これでわかるの?」と思うほどです。
私が「この前、ノートを取っていたでしょ。持って来て」と言うと、
やっとノートを持って来ます。
しかし今度は、何ページに何を書いたのかも思い出せない。
これでは何の為にノートを取っているのかもわからなくなります」

障担当;「・・・・。
それでも、障害者にも働き続けてもらいます」

私;「それでは、根気良く指導を続けていくしか、ありませんね」

障担当;「そうです。
よろしくお願いします」

私;「わかりました」



『(消極的)障害者雇用促進法』・・・全ての原因は、
日本政府が押しつけた、この法律ではないか。
会社の人も、これには参ってしまっていることは、
目に見えている。

Yさんは精神障害3級だというが、そうは思えない。
おそらく、本当は精神障害ではないだろう。
もしそれもあるとしても、それは3級に該当する
ほどの重さではないと思える。
その認定等級になったのは、おそらく障害者認定医
のオマケ付き認定だからだろう。

精神障害は3級以上でないと障害者手帳がもらえず、
障害者枠での就職もできない。
だから、それを考慮しての3級認定だったのでは
ないだろうか。

ひどいのは精神状態よりも、記憶障害のほうだ。
だから、これも医者の誤診である可能性が極めて
濃厚だと思う。
考えられるのが「高次脳機能障害」「若年性アルツ
ハイマー病」「発達障害」「知的障害」などの複合
障害があるのではないか、と思う。

若年性アルツハイマー病といえば、テレビドラマでも
あった。


『ビューティフルレイン 第9話』
〔2012-08-26 22:44〕




Yさんの病気の特徴を言うと

・とにかく、すぐ忘れること。
他の人が一回で覚えるようなことでも、
Yさんには覚えられないような気がする。

・それを改善するにも、他の人のアドバイスを聞かない。
そこは意外に頑固なので、難しい。
「馬耳東風」「耳があっても聞かない」的なところ
がある。
だから周囲の人も無視するようになる。
本人はそれで「問題解決」だと思っているのかも
しれないが。

・「精神の障害者には全く見えない」というか、
精神的にはいつも安定している。

・とにかくタバコ依存症で、何かストレスや、
不快感を覚えればタバコを吸いに行く。
仕事中でも、である。

・周囲の状況を気にする時もあるが、基本的には
とにかくマイペース。
仕事でも、ちょっとした自己努力でも嫌がる。
向上心がない。
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by bunbun6610 | 2014-10-02 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題E
『やる気のない態度を平気で見せる障害者』

『消極的障害者雇用促進法に慣れてしまった障害者たち』



ある日、新人のKさんに

「この票は、どこにありますか?」

と尋ねられた。
私がそれを教えたら

「●●さんが「どこにあるのか?」と、探していました。
すみませんが、みんなに伝えておいて下さいますか?」

と言った。
しかし、私は事務所にいることがほとんどないし、第一

「事務所内のことを管理したり、営業社員のサポートを
することが、事務補助員としてのKさんの仕事なのでは
ないかな?」

と思った。
だから私も

「私はここにほとんどいないので、もし聞かれたら、
あなたが代わって伝えてくれますか?」

と頼んだ。
するとKさんは

「私も忘れっぽいので、できるかどうかは
わからないのですが・・・」

と言って(筆談して)、笑った。

断っておくが、私は

「自分だと忘れるので・・・」

などとは一言も言っていない。
この返答は、一体何なのだ?

前にいた先輩社員のMさん(健常者)だったら、
決してそんなことは言わなかったのに。

この差は一体何だろうか、と考えてしまった。


他方、Kさんと同期入社のYさんのほうも、

「本当は今日は、別の仕事が入っていたのですが、
中止になったため、先輩の業務に同行しろと指示を
受けました」

と言ってきた。
もう一ヵ月になったというのに、まだこんな簡単な仕事
も覚えられないというのか。

仕方がないので同行させ、途中からテストのつもりで
必要書類を渡し

「やってみて下さい」

と言った。
すると、Yさんは手順通りに出来た。

ただ、単純とはいえ、この仕事の重要性をきちんと
認識できているのか、不安に思った。

例えば、約10分おきに

「タバコを吸いたいので、ちょっと待っていて下さい」

と言って、重要書類の入った自分のカバンを、
私に預けて外へ行ってしまうとか。

どうもニコチン中毒というのか、あるいはタバコ依存症
のように思えた。
そういう人は、きっと、精神力が弱いのだろう。
これでは、忙しい時に、それだけの仕事を任せるのは
無理だ。

時間にルーズなのか、のんびりしていて、自発的な
行動力が見られない点も気になった。

「今日の仕事は、これだけのようですね・・・」

と、先輩に対して言うのも、感心しないと思った。


事務所に帰ってからも、Yさんは一人でボーッと
坐っているだけで、何もしない。
時間があるというのに、今朝ミスしたことの反省も、
勉強も復習も練習もしない。
私が掃除をしているのをしばらく見てから

「私もやりましょうか?」

と言ってきた。
やること全てがコバンザメ的行動で、後手後手なの
である。


書いた順序が逆になってしまったが、一番良くなかった
のが、その日の朝だったのである。

以前にも書いているが、これはYさんの悪い癖、
というよりは“重大な障害”なのか、何回教えても
数秒後にはすっかり忘れてしまうところである。
そのせいで、私も何回も同じことを教えているのだけれ
ども、やはりYさんは次の瞬間にはもう、何もしない。

「今教えたこと、もう一度やってみて」

と言っても、それをすでに思い出せなくなっている。
それだから結局、私が全部一人でやってしまっていた
のだが、その日は何を思ったのか、また珍しく、
Yさんもやりたがっていたので、助手代わりに
やらせてみた。

すると、やはり途中からはできなかったり、間違えたり
する。
そこをまた教えるのだが、教えたその場でまた忘れたり、
間違えたりの繰り返しになった。
もう、教えてもムダなんだろうな、と思ったが。

実はこれは、手話を教えても教えても覚えられない
健聴者と、全く同じ現象なのである。
だから、障害者だけに限ったことではない。

教えるほうが「どうすればいいのか?」と悩むより、
教わるほうが真剣に考えるべき問題だ。

笑い話に思われてしまうだろうが、会社としては、
時間を要して忍耐するしかない。
だが、Yさんはそれでも、ケロッとしている。
彼は日々のメシを食うことさえ出来れば、
それでいいと思っているのだろう。
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by bunbun6610 | 2014-10-01 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題E