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映画の情報『幸せなひとりぼっち』『ダーティ・グランパ』



最近、二本立ての映画を観た。
1050円で2本観れたのだから、かなりのお得だった。


2作品とも、障害者が自然に出てきていたので、驚いた。
日本の映画では、滅多に見ない。
どうしてだろう。

日本だと障害者を出す時は、
特別な存在のように扱ってしまう。
NHK大河ドラマ『花燃ゆ』に出ていた
ろう者・杉 敏三郎も、
何となくちょっと、不快だった。
あれは、史実に基づいて描かれているわけではない。

外国映画は、差別を差別として、きちんと描く。
そこが、日本映画では違うのだ。
そういうものはオブラードに包んで、
健常者の前に差し出すという描き方を、
日本の映画やテレビドラマではしている。

ズバッと言ってしまえば、半ば「インチキ」な映画を作って、
障害者の本当の姿を知らない健常者客に観せている。
「感動ポルノ」作品にして、金儲けをやっているだけなのだ。
このバカっぷりにただただ、障害者は呆れる。


映画『幸せなひとりぼっち』
http://eiga.com/movie/85301/


『ダーティ・グランパ』
http://dirtygrandpa.jp/


『幸せなひとりぼっち』は、最初は主人公オーヴェの
偏屈ぶりばかり見せられてしまい、
少し飽き飽きしていたが、後半になってくると、
オーヴェの優しさに触れ、心温まってくる。
映画『セント・オブ・ウーマン』に似ている筋だ。

オーヴェはある日に電車の中で出会ったソーニャと
結婚する。
ソーニャが妊娠した時に、夫婦でスペイン観光を
したが、そこでバス転落事故に遭い、
お腹の中にいた赤ん坊を亡くす。
さらに、妻ソーニャにも後遺症が残り、
車椅子障害者となる。
オーヴェはソーニャを支えた。
特に、成績優秀でありながらも就職できずにいた
ソーニャのために、就職先の学校(特殊学級)に、
雨降る中でも一人で木製のスロープを作っていたのは、
感動する。


『ダーティ・グランパ』のいいところは、元特殊工作員
ディックの「抑圧からの解放」運動に尽きる。
(家族的な運動だが)
障害者だけでなく、健常者にもあるはずだ。
抑圧、差別といったことが。

この映画にも、障害者が自然に、何人も出ている。
しかし何といっても、ロバート・デ・ニーロの演技が
やっぱり、すげぇよ。
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by bunbun6610 | 2017-07-03 08:22 | 雑談

映画『ひだまりが聴こえる』

公式サイト
映画『ひだまりが聴こえる』
http://hidamari-kikoeru.com/

主人公は難聴青年。
『レインツリーの国』は若い難聴女性だったが、
この作品は、何を描いているのだろうか。
男と男の友情っぽいかもしれないが・・・・。
興味がある。
ただ、日本語字幕はつくのか???


おお、あった!!
「バリアフリー上映」と言うのか!!

『日本語字幕付きバリアフリー上映(池袋HUMAXシネマズ)に関して』
〔2017.6.21〕
http://hidamari-kikoeru.com/news/








【参考情報】

WakataKe topics
『「ひだまりが聴こえる」のネタバレと結末は?実写映画化決定!』
〔2016/06/09〕
http://wakatake-topics.com/?p=2985



【追記(感想)】(2017年6月27日)

映画鑑賞と原作本の読後、思ったことを書いてみる。
難聴歴のある私と航平とは、共通点もあるが、
私はおそらく先天性難聴で、航平の場合は後天性難聴
だということだ。
これは、健聴者からは近いように思えても、
かなり違うと思う。
映画を観ていて、私がまさにそう思ったからだ。
それだけの相違がある以上、他の聴覚障害者
(例えば特に、後天性難聴になった方)
ともかなり違った感想文になるかもしれない、
ということを話しておく。


「聴こえないなら聞こえないって、何で言えないんだよ」

「聞き取れないなら聞き取れないって、何で言えないんだよ」

「わからないなら『書いて下さい』って、何で言えないんだよ」

「耳が聴こえないなら、何で筆談ボードを持って来て、
『これに書いて下さい』と言わないんだよ!」

「耳が聴こえないなら、何で補聴器を使わないんだよ!」

「耳が聴こえないんなら、何でしゃべれるんだよ」

「聴こえないのに、手話できないの?」


健聴者から、今までこうしたことを散々言われてきた。

私が子どもの頃は、母にこう言われた。

「お前がちゃんと聞かないから悪いんだよ!」

そういって、ぶたれた。

「お前と(妹が)逆に生まれればよかったのにね!」

とも言われ、ひどく傷ついた。
それ以来、私は母を愛せなくなった。
そしてなるべく他の人とはしゃべらず、
「聞こえるフリ」だけをして、育った。
家を訪ねてきた、父の友人も

「お子さんは無愛想だね」

と言っていたそうである。

他人に自分の難聴障害を知られないように騙す術だけを、
子どもの頃から徹底的に磨いて、生きてきた。
知られると、この弱みに付け込んで来る悪いやつが
いるからだ。

しかし大人になっても、「母のせいだ」とは言っていられない。
それで、就職に困った。
無愛想にしていては、面接で通れないからだ。
それで、仮面芝居を身につけた。
聴覚障害者は誰もが、上手な役者でなければ、
生きてゆけなかったのかもしれない。

現実世界では目立たない仮面芝居で、
ネットの世界では過激な本音を語る、
超攻撃的な人格。
この二重人格のような自分を見つめて、
自己嫌悪に陥りつつも、手軽な快楽感にも
浸っている自分自身がいる。
これは、もし自分にも太一のような存在者がいて、
見ていたらイヤだろう。
要するに、私は孤独なのだ。
聖書に登場している悪魔(サタン)と同じなのだ。

航平をそうしたくないという気持ちが、
太一にはあったのかもしれない。

航平は、とにかく周りの人と関わろうとしなかった。
それも、私とは共通していた。
しかし、ここに書いたように、社会人になってからでは、
それでは通用しなくなるのだ。


〔ノートテイカー〕
障害者手帳のない難聴者が、大学に入れてもノートテイカーは
自分で探さなければならないというのは、ハンディになる。
障害者手帳を持っている私でも、過去に要約筆記者の
派遣センターへ要約筆記通訳を申し込んだことがあるが、
やはり

「重度聴覚障害者でないなら病院とか、
命にかかわる場合でない限り、
派遣できません」

と断られた経験があるので、それと同様のことが、
映画に描かれている。
後日、このセンター長は手話通訳者だと知った。
どうりで、要約筆記利用者にはそんな対応だったのだな、
と思った。

私も高校の時、担任先生から大学進学(推薦入学枠)を
勧められた。
しかし、当時は聴覚障害者への通訳者派遣制度もなかった
時代だった。
当然、大学での講義などわかるわけがないのだから、
すぐに諦めた。
高校は教科書やノートの丸暗記でテストを切り抜けられたので、
卒業はできたが。

数年後に、難聴の人の講演会でも

「大学に進学したが講義がわからず、1ヵ月で退学した」

という話も聞き、

「あー、やっぱり、聴覚障害者に大学はムリなんだな」

と思った。


会社の指示で社長の講演会に参加したが、筆談しろと指示を
受けていた上司に居眠りされてしまった経験も、
私はある。
太一は正直に謝っているけれども、私は今まで、
そんな経験がない。
人事の指示など踏み倒して寝てしまう上司にも、責任を問えない。
上司にとっては眠かったのだから、よほどつまらない講演
だったのかもしれない。

「会社が通訳を素人に任せたのだから、仕方ないじゃないか」

と、思うしかなかった。
航平の学業成績は、太一のノートテイク次第だといってもいい
かもしれない。
初めの太一のノートテイクはひどかったようだが、航平の障害を
知るうちに、二度目の応募後はきっと成長したノートテイクが
見れることだろう。

ちなみに、アメリカの大学では手話通訳とノートテイカーの2人が、
一人の聴覚障害者学生についているのだという。
しかも、聴覚障害者学生が講義中に居眠りしてしまっていても、
2人は自分の仕事を続けるのだという。
日本との、この“合理的配慮”の違いに、驚きである。



〔障害者手帳〕
ノートテイカーを探すにも苦労している航平が、
学校生活でストレスを溜め込み、聴力をさらに落とした、
というのは、充分にありえる。

病院での聴力検査の後、医師からこう伝えられた場面が
あった。

「障害者手帳を作りますか?」

私の記憶では、医師から積極的に、こう伝えられたことは
一度もない。
多分、認定医であっても、自分からは言い出さないだろう。
認定を嫌がって、逃げ回る医師ならいたが。
そういう話を、何人かの難聴者からも聞いたことがあるので、
やはり医師から言うことはないし、あったとしても珍しい例
なのだろう。

『身体障害者認定医がいる病院を調べるには』
〔2013-01 -17 18:00〕




もう一つ、私の場合とよく似た情報がある。
佐村河内氏の記述である。

『『交響曲第一番』(佐村河内守/著) 2/11』
〔2014-02-02 18:30〕



もっとも、彼のこの本に書かれていることを引き出した
ところで、健聴者は誰も彼を信用などしないだろう。
いや、信用するとしても、

「どうせ、言ってもムダ」

なのだろうが。



『顔ニモマケズ』(水野敬也/著者)
https://www.amazon.co.jp/%E9%A1%94%E3%83%8B%E3%83%A2%E3%83%9E%E3%82%B1%E3%82%BA%E2%94%80%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%AA%E3%80%8C%E8%A6%8B%E3%81%9F%E7%9B%AE%E3%80%8D%E3%81%A7%E3%82%82%E5%B9%B8%E3%81%9B%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E8%A8%BC%E6%98%8E%E3%81%97%E3%81%9F9%E4%BA%BA%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E6%B0%B4%E9%87%8E%E6%95%AC%E4%B9%9F-ebook/dp/B06XC6BCW9


『顔ニモマケズ、僕は生きる 内面好きと言ってくれた彼女』
〔2017-04 -15 20:40〕



という本には、京都大学法学部を卒業した
Iさんへのインタビューがある。
実は、Iさんには顔に障害があった。
就職面接を受けた企業は、Iさんが障害を持っていると
一目でわかるので、障害者手帳に興味を示したという。
ところが、障害等級が8級ため障害者手帳がないので、
面接で落ちたそうだ。
こういうのを、「勿体無い」と言うのだろう。
航平にも、まさにそれが当てはまりそうだ。



〔耳鳴り〕
耳鳴りの演技だが、大袈裟なんじゃないかって、思う。
映画のための演技だから、仕方がないだろうが。
実際にはあんなには目立たないだろうから、
周りにいる人にもわからないのではないか、と思う。
だから映画では航平の苦しみが鑑賞者にもわかりやすく
伝わるよう、演技して見せているのではないか、と思う。
実際には色々な耳鳴りがあるらしく、
ひどいものだとめまいも伴う耳鳴りも、確かにあるが。
耳鳴りのシーンに関しては、その肉体的苦しみよりも、
やはり周りの人の話し声が聞き取れなくなくことの、
精神的な苦しみ、そしてそれが理解されにくいことによる、
さらなる精神的苦しみがあるということのほうが大きい、
ということを、わかってほしいかな、と思う。


『耳鳴りの原因は脳だった 関連部位明らかに 和歌山医大』
〔2014-02 -18 18:30〕




ちなみに、耳鳴りを治す方法は、まだわかっていないし、
補聴器などで解決できるわけでもない。
手話や筆談が今のところ、一番のコミュニケーション方法
だと思う。
航平は最初、手話を馬鹿にしていたが、そういう難聴者も、
昔はよくいたそうである。
だから昔は、難聴者とろう者とは、仲も悪かった。



〔太一について〕
太一は、本当に真っ直ぐな青年だ。
聴覚障害者は大体、日本人の回りくどいしゃべり方が
苦手な人が多い。
ある聴覚障害者がこうした日本人の特性について、

「日本人はクッション言葉を多く使う」

と話していた。

「外国人はストレート言葉をよく使う」

とも。
ろう者の場合も同様で、ストレート言葉は決して、
日本人がよく考えているような「失礼」にあたる言葉
とは限らない、のだという。
というか、そもそも、ろう者の使う日本手話はストレート表現だ。
太一は日本人健聴者だが、他の日本人と違い、
思ったことをズバズバと言うので、
聴覚障害者にはわかりやすいのだ。
それだと、口も読み取りやすいだけでなく、
たとえ中途半端な聞こえ方でも、意味がすぐにわかるのだ。
すると航平としてはつい、太一には好感を持ち、
他の人だと話がわからないので遠慮したり、無視したりする。
これも、周囲の人から誤解されやすい結果となる。
日本にもこれからは、太一のような人が増えてくれれば
よいと思ったが、文化の違いは、そう易々とは変わらないものだ。

もともとは、航平の持っている障害に原因があるわけで、
太一にはそれをどうにかする責任があるわけではない。
にもかかわらず、彼はなぜか、
他の人からすれば“面倒臭い”ことに関わってくる。
最初は、それが料理教室を主宰しているお母さんが作る、
“美味い弁当”という報酬があるからだと見えた。
ところが、太一は人間として対等関係だからと主張してくる。

当たり前のことを、当たり前に言う。
ただし、素直にできないこともある。
だが、何の遠慮もいらない。
あっち側もこっち側も、関係ない。



航平「なんで殴ったの?俺は聴こえないから別に…」

太一「聴こえないからって何言ってもいいわけねーだろ。
聴こえないのはお前のせいじゃない」




太一「お前が黙ってたら何もわからない。
お前は自分の気持ちをちゃんと言えよ。
最初から諦めたりすんなよ」






航平の求めていた世界が、太一のなかにあった。
だから航平は、太一が好きで、離れたくなかったのだろう。
しかし、太一に期待すればするほど、
彼を束縛することになってしまい、
迷惑にならないだろうか?
美穂の件で勘違いしたのも、もともとは自分がそういう
配慮をすべき、と考えたからのようだ。
そう考えたから、ノートテイカーを変えようと思った。



太一「・・・航平はさ、頭いいし、家もでけーし、
女にもモテるしで、普通にすげーなって思うんだよ」

ヨコ「俺は好かんぞ、そんなリア充!」

太一「いや俺だって、それだけ聞いたらどんな
いけすかない奴だって思うけど、
でもアイツ全然自信とか持ってなくて、
周りとあんま関わろうとしねーし、
一人で抱え込むとこあるし・・・
だから、それがあいつの耳が聴こえないから、
そのせいでやな思いしたのが積み重なってさ、
それがあいつの自信、根こそぎ奪ってんのかなって
思ったら、すげー勿体無いって思ったんだよ。
だからそんなの、おかしーだろ。
聴こえないからって、何が悪いのかよ。
航平はいい奴なんだよ。
無口だし、無愛想だけど、すごい優しい奴で、
皆知らないだけなんだ。
あいつがどんなに頑張ってるか、
あいつがどんなにいい顔するか。
そーゆーの何も知ろうとしないで、あいつの事勝手に
決め付けて、置いてけぼりにしてんじゃないのかって」






太一「何がずるいんだよ。
それを言うならお前だろ。
あんなメール一つでろくに説明もなしに、
俺と縁を切ろうとしたじゃねえか!
大体、お前は自分の事、何も言わなさすぎなんだよ!」

航平「・・・言ったって、分からないよ、どうせ・・・」

太一「どうせって、何だよ。
そりゃ、全部は分からなくても、こっちは分かりたいって
思ってんだよ。
なのに、お前が黙っていたら、何も分からないままだろ。
美穂ちゃんのことだって、何だって、お前は自分の気持ちを
ちゃんと言えよ。
頼むから、もう一人で我慢なんかすんなよ。
相手にちゃんと伝えろよ。
最初から諦めたりするなよ・・・!」

航平「・・・何で太一が泣くの?

太一「わ、かんね・・・」

航平「・・・やっぱ、分かってなかった。
鈍いよね、ほんと。
けど俺、そういう太一が好きだよ。
本当は、聴こえなくなることより、太一に嫌われるかもって
思うほうが怖かった。

ごめんね、でも言えてよかった。
今まで、ほんとありがと」

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by bunbun6610 | 2017-06-24 17:08 | 雑談

聴覚障害者から見た、世界共通であるもの、でないもの

世界の果てまでイッテQ!
イモト・ワールド・ツアーinニュージーランド・サモア
http://www.ntv.co.jp/q/oa/20170423/01.html


お笑い芸人イモトの笑いは、本当に面白い。
逆に、昔見たビートたけしの笑いはつまらなかった。
漫才は話だけだから。

でも、その原因が今になってからわかったことだが、
同じ漫才でも、昔のテレビには字幕がなかったから、
面白い話をしていても全くわからないだけだった。
本当に、今のテレビには字幕がつくようになったから、
その面白さもわかるようになった。
それだけのことだった。
決して、たけしの話がつまらないわけではなかった
のだろうが、

「たけしなんか面白くない」

と平気で言って、周囲の人をシラケさせていた。
と言うよりも、当時から人気絶頂、国民的尊敬を
集めていたビートたけしを低評価していたのだから、
反感を買っていたかもしれない。


イモトは、字幕がなかったとしても、面白いと思う。
身体を張って笑わせるところがあるから。
世界共通の笑いにさせている、と思う。



ところで、世界共通というと、

言語は世界共通ではない
その通り。


手話は世界共通?
いや、手話も違う。
これは、手話が言語であることを証明している
のではないだろうか。
でも世界共通の単語も2つあると、
ろう者から聞いたことがある。


笑いも、世界共通ではない
字幕のない漫才や笑点はわからない。
でもイモトのようなパフォーマンス的笑いは
世界共通だと思う。


音楽に国境はない
これは、一部の聴覚障害者にも言える。


美味しいものに国境はない
聴覚障害者にも言えると思う。
よほど食文化が異なる食べ物でもない限り。


写真は世界共通である
そう思えたのは、ろう者写真家の井上孝治さんの
写真を思い出したから。
写真は言語とは違うけれども、
自分の持っている言語が通じない相手とでも
通じるコミュニケーション・ツールの一つだと、
よく理解した。
聴覚障害者にもストレートに分かるものだし、
ゆえにカメラが趣味の人が多いのだろう。

『東京ろう映画祭 井上孝治写真展』
〔2017-02 -20 19:13〕





『斎藤陽道(さいとう はるみち)/ろう者・写真家』
〔2014-05 -18 18:30〕

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by bunbun6610 | 2017-04-24 00:50 | 情報保障(テレビ字幕)

ビートたけしだけ日本語をしゃべる謎の真相 「ゴースト・イン・ザ・シェル」ネットに渦巻く「なぜ?」の声

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170422-00000533-san-movi


ビートたけしだけ日本語をしゃべる
謎の真相
 「ゴースト・イン・ザ・シェル」
ネットに渦巻く「なぜ?」の声


産経新聞 4/22(土) 14:04配信



公開2週目の週末の観客動員ランキングで5位
(15、16日興行通信社調べ)
と堅調な成績をキープする映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」
(ルパート・サンダース監督)だが、ネットなどで、
こんな声があがっている。

「ハリウッド作品だけに出演者全員が英語で会話する中、
ビートたけしがひとり日本語を話しているのはなぜ?」


■桃井かおりは英語なのに

 たけしが演じるのは、スカーレット・ヨハンソン演じる
少佐が所属する公安9課の指揮官、荒巻役。

 少佐が

「Someone is scanning data
 traffic
(何者かが交信情報をスキャンしています)」

と英語で語りかけると、荒巻は「送信元を探せ」と
日本語で応えるのに、なぜか会話は成立している。
同じ日本人キャストでも、桃井かおりは英語を話して
いるのにだ。

 なぜ、たけしだけが日本語を話すのか。


■是が非でもたけしを

 「下手な英語より、日本語でせりふを言いたい」

 実は出演に際し、たけし側から、そんな要望が
出されていたというのだ。

 サンダース監督は、

「製作側は猛反対だった。
でも、僕が粘りに粘って『大丈夫だから』と説得した」

 そもそも、たけしの起用は、サンダース監督の
悲願だった。

 「『戦場のメリークリスマス』(1983年)や監督、主演を
務めた『HANA-BI』(1998年)などを見て、
僕は、たけしさんをすごく尊敬している。
どうしても、この作品に出てほしかった」

 サンダース監督は撮影のため1週間のスケジュール
確保を希望したが、多忙を極めるたけし側が提示したのは
2日間だった。

 「この日程に、周囲からは、やはり強い反対意見が出た。
『たけしの起用はあきらめろ』とまで言われたが、屈しなかった。
僕はたけしさんのために、すごく闘った」


■拍手したいぐらい見事な演技

 サンダース監督が続ける。

 「スカーレットとは別々の言語で会話することになったが、
2人が“スピリチュアルに繋がった親子”のようにも見えて、
かえって良かった。
ブロックバスター(大作)映画だけど、ほかとは全然違う
作品になったと思う」

 ところで、それほど固執したたけしの起用。
結果はどうだったのか。

 「たけしさんは、雨の中、3人を相手にした銃撃戦を
演じているが、何度も念入りに練習する姿が印象的だった。
本番では素早く動き、実に見事な演技だった。
拍手したいくらいだった。
ユーモアいっぱいの人で、僕の演出をほめてくれた。
あれは、うれしかった」

 ご満悦だ。



 「ゴースト・イン・ザ・シェル」は、士郎正宗の漫画を
アニメ化した「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」
(1995年、押井守監督)がオリジナル。

 舞台は、人類が身体の機械化を進める近未来。
人間の脳までハッキングするテロ集団が出現し、
荒巻(たけし)率いる公安9課は、脳以外は全身が機械の
少佐(ヨハンソン)らを投入し、捜査にあたるが…という物語だ。

 サンダース監督は、

「(アニメ映画を)20年ほど前に初めて見て、哲学的なテーマ
やキャラクター、世界観、バイオレンス描写の美しさに打ちのめ
された」

と語るオリジナルの大ファンだ。

 実写化にあたっては、

「プレッシャーだったが、どうせ誰かがやるなら僕がやりたかった。
原作やテレビアニメなど、『攻殻機動隊』シリーズが世界にもっと
知られるためのいい機会とも思った」

と話していた。

(文化部 岡本耕治)



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もともとはたけしの台詞も英語の予定だったが、
たけしからの強い要望と監督の同意もあって、
ここだけ日本語になったようだ。

(もし、この変更がなければ、たけしは英語台詞で、
日本語字幕もついたと思われる)

それでたけしの要望を認めたのはいいが、
今度は聴覚障害者だけに、わからなくなってしまった、
という流れのようだ。
しかしやっぱり、日本人聴覚障害者から観れば、

「日本にいる日本人なのに、自分だけ異邦人のように
扱われている孤独感になってしまう」

という気持ち、差別観は、理解されないのだろうか?
そしてそれは、その瞬間だけで終わるのではなく、
今後、映画を観るためにチョイスする時にも、
聴覚障害者だけにこの記憶がリンクし続けるという、
後引きの悪くなる気持ちを、
健聴者は理解できない。
頭が悪いと言えばよいのか、
それとも想像力が欠如していると言うのか・・・。
それに強い哀しみを覚える。


『映画『レインツリーの国』(有村浩/原作)』
〔2015-12 -12 00:22〕


を、もう忘れたのだろうか。
所詮、健聴者がもらい泣きする「感動ポルノ」作品
だったのだ。
映画制作会社は、それで効率良く儲けることしか、
頭の中にはない。

たった一人しかいない、たけしの要望は聞き入れるのに、
国内だけで何百万人もいる難聴者や聴覚障害者のことは、
無視するというのか。





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松森果林UD劇場~聞こえない世界に移住して~
『『ゴースト・イン・ザ・シェル』ビートたけしの字幕欠落!』
〔2017-04-12〕
http://d.hatena.ne.jp/karinmatasumori/20170412




=============================



>「<日本語字幕版>だと思って安心して観に行ったら
まさかの<日本人キャストの字幕欠落>。
聴覚障害者にとっては、「字幕の欠落=ストーリーの欠落」です。」





>「<日本語字幕>の定義ってなんなのでしょう。
日本語セリフに字幕がつかないのならその旨案内して
ほしいと思います。
(だからいいってわけではないですが)」




そもそも私は、たけしがどんなアーティストなのかも
知らないのだから、この映画にも全く関心がなかったが。
情報が受けられずに育ってきたから、
仕方がないのだ。
逆に外国人や本でしか知りえないような、
歴史上の日本人(例えば、坂本龍馬とか)だと、
尊敬できる人が多い。

「自分は日本にいる日本人なのに、
まるで異邦人のように感じる」

とか言っていた聴覚障害者がいた、という。
それは、こういうことだ。
日本には、こうした間接差別がたくさんある。



>「映画が多様化しているこの時代、
日本の映画館も「言語への配慮」をしっかりと検討してほしいのです。

上記自分の体験をもとに、
<字幕上映>というならばすべての音声に字幕が必要な根拠を説明し
改めて検討していただきたい旨をメールで送りましたが
返信はいまだにありません。」




「障害者政策委員会委員」や、
「障害者差別解消支援地域協議会の設置等の
推進に向けた検討会」の対応だと、どうなるのだろうか。



内閣府
『障害者差別解消支援地域協議会の設置等の
推進に向けた検討会(第1回)議事次第』
平成29年1月5日(木)13:30~15:30
中央合同庁舎8号館4階 427会議室
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/secchi/k_1/index.html



内閣府 障がい者制度改革推進会議 差別禁止部会
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/kaikaku.html#bukai


聴覚障害者団体は、例えば次の団体から委員が
選出されている。
是非、多くの方が団体に入会し、意見や要望を
伝えるようにしたい。


一般財団法人全日本ろうあ連盟
https://www.jfd.or.jp/


社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
http://www.zennancho.or.jp/





【追記】(2017年5月2日)
新情報

松森果林UD劇場~聞こえない世界に移住して~
『映画音響革命レポとクラフトビールと』
〔2017-04-25〕



>「ちなみに、くだんの

『ゴースト・イン・ザ・シェル』でまさかのビートたけしの
字幕欠落!

http://d.hatena.ne.jp/karinmatasumori/20170412


の件、

チネチッタでは<字幕上映>はすべて
<全台詞日本語字幕付き上映>でした!!」


何だと?!

字幕欠落していた映画館は

「本当はできることなのに、やらなかった」

ってことか?!
バカにしてるな!
もうそんな映画館には、二度と行かない!!


ちなみに、こちらも新情報だ。
小さいけど、障害者にも易しい映画館だ。

CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)
http://chupki.jpn.org/

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by bunbun6610 | 2017-04-24 00:28 | バリア&バリアフリー

映画『ブルベイカー』

映画『ブルベイカー』

知られざる塀の中の世界。
悲しき囚人たちに自由の光を注ぐため、
その男はやってきた。

製作年/劇場公開年; 1980年
監督; スチュアート・ローゼンバーグ
原作; トーマス・0・マートン、ジョー・ハイアムズ
主演; ロバート・レッドフォード


http://eiga.com/movie/48980/


http://www.weblio.jp/content/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%99%E3%82%A4%E3%82%AB%E3%83%BC





「初めに、神は天地を創造された。
地は混沌であって、闇が深淵の面(おもて)にあり、
神の霊が水の面を動いていた。
神は言われた。
「光あれ。」
こうして、光があった。」
(創世記1章1-3節)
『聖書』(新共同訳/1987,1988)




これは天地創造の有名な話だが、
カトリック教徒・犬養道子氏によると、
他にも関連する意味があるそうだ。
新約聖書の部分でわかるそうなのだが、
「闇」とは、サタン(悪魔)とその勢力を象徴している、
という。
闇の中に神の言葉が入り、光ができた、
ということらしい。

預言者だかイエスの弟子だか忘れたが、
神の栄光を示して欲しい、と神に望んだことがある、
という。
それに対して神は

「神の光とは、闇の中に輝く
蝋燭の光のようなものだ。
私はそれで十分だ」

というふうに言われたそうだ。
勿論、人々はその答えに満足できなかったが。
周囲はサタンとその勢力によってつくられている闇だが、
それでも決して滅ぼすことができないひとすじの光、
それが神の強さなのだと、犬養氏の著書で知った
ことがある。

その話とこの映画は、非常によく似ているのだ。
間違いなく、リンクする。
だからおそらく、監督のスチュアート・ローゼンバーグは、
聖書をイメージして、この映画を作ったのだろう。
物語の最後をハッピー・エンドまで描かなかったのも、
それが理由だと思う。

映画を観ていても、誰もブルベイカーの急進的なやり方
に賛成する者は、おそらくいなかっただろう。
監督はなぜ、観る人に、こんなに苦しくなるような
映画に、あえて作ったのか。

ブルベイカーのやり方に反発する勢力によって犠牲となり、
死人が何人も出たのは、どうあっても彼の責任だ。
それでも、ブルベイカーの片腕として働いてきた
クームスが、最後に言った言葉

「あんたに言いたいことがある。
正しかった」

には、胸にジーンと来るものがある。
「正しい」とは、言い換えるなら「信頼」なのだろうか。

そしてブルベイカーが解雇後に、リリアンに言った言葉、

「真実は、政治とは別のものだ」

にも、観る人誰もが心打たれるだろう。

ブルベイカーは追放されたが、光はなお、
多くの囚人たちの胸に生きていた。
そして、彼らはついに、ブルベイカーの助けなしに自立し、
ウェークフィールド刑務所を憲法違反として、
裁判を起こした。
その結果、彼らは勝ったのである。

この生き方に、私も強い影響を受けている。
私も「向こう見ず」「変人」なのは、この映画の影響だ。
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by bunbun6610 | 2017-02-26 13:35 | 雑談

健聴者は聴覚障害者から嫌われて当然だ

『東宝のバカタレへ!
 『土竜の唄』の日本語字幕上映は?!』
〔2017-01 -10 21:02〕



『映画『土竜の唄 香港狂騒曲』』
〔2016-12 -24 08:53〕





少し、10年以上前、実際にあったコミュニケーションを
回想して書いた話から、始めよう。
だからこれからは、古い話も含まれる。


聴覚障害者;
「日本映画を観たくても、日本語字幕がないから面白くなくて、
観ないのですが。
聴覚障害者には日本語字幕が必要です」

映画館;「障害者の方には、障害者割引がございます。
また、日本語字幕付き上映も、期間限定でございます」

聴覚障害者;「車椅子客には車椅子スペースが常に
映画館の中にあって、健常者と同様にいつでも
日本映画を楽しむことができる。
誰かと一緒に観に行くにも、障害とならない。
でも、聴覚障害者はそうはなかなかできるものではない。 (※)
東京ディズニーランドだって、私は行ったことがないから
知らないけれど、聞いた話によれば、
障害者も健常者と同料金だと聞いている。
理由は、全ての障害者に対しても、
健常者と同様に扱う『合理的配慮』を実施することで、
訪れた人すべての人が楽しめるように保証している
らしい。
聴覚障害者も例外でなく、音声解説のある場では
ガイドブックが用意されているという。

我々は、哀れみによる割引をしてもらいたくて、
映画館に来るのでない。
障害者割引なんかいらないから、聴覚障害者も
日本映画を楽しめるように、日本語字幕を付けてほしい。
そうすべきだ」


(※)実際の細かい話は、映画『レインツリーの国』を参照。
実話を元にして製作された映画だからである。


『映画『レインツリーの国』(有村浩/原作)』
〔2015-12 -12 00:22〕


その後も、この某映画館との交渉の過程で、他から、
「日本映画の字幕付きフィルム」は希少品なので、
全国の劇場で使い回しするため期間上映になる、
という情報を知った。

それから約10年経ち、販売用・レンタル用DVDには
日本映画にも日本語字幕が付くように変わった。
なぜDVD作品には日本語字幕が最初から付けられる
ようになったのかというと、理由があるのだという。
DVD作品の場合は、購入者が自宅で楽しむ目的で
作られたものだ。
だから、自宅でなら個人で自由に設定して、使える。
「字幕オン・オフ」も、「言語」も自由に設定できるので、
問題ないというわけだ。
外国人にも使える、ということだろう。
自分が他言語を使ったことはないからわからないが。

それともう一つ、DVDと劇場上映とでは条件が違う
理由があることも知った。
映画館か、それとも調査した聴覚障害者の説明なのかは
忘れたが、本当の理由は

「日本語字幕がじゃまになる」

という、健聴者客の苦情が原因なのだという話を聞いた。

(日本語字幕がバリアフリーのためだということに、
健聴者客がまだまだ理解していなかった可能性がある)

それで、映画館で上映する場合は、一部劇場、
期間も限定という条件で、やっと日本語字幕付き上映
が認められるようになった、という経緯がある。
これは推測ではなく、本当の話だと聞いた。

では聴覚障害者の立場から聞くが、

「字幕が邪魔なのはどうしてか?
洋画を観る時は、日本語字幕が付いているだろう。
それは邪魔ではないのか?
それは、もし付いていなかったら、
むしろ困るものではないだろうか?」

答えは簡単だ。
日本映画に日本語字幕が付かないのは、
健聴者のワガママが原因だ。
他にも、映画製作会社がコストを安くしたいから、
付けたくない、という理由もあるだろう。
だが、そのコスト差についても、
ある聴覚障害者団体の調査では、
微少に過ぎないと聞いているから、
これもまた健聴者のウソつきもいいところだろう。
だから健聴者は、聴覚障害者の敵なのだ。
嫌われて当然なのだ。



『日本映画は聴覚障害者差別映画』
〔2015-08 -11 18:30〕

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by bunbun6610 | 2017-01-14 10:05 | バリア&バリアフリー

東宝のバカタレへ! 『土竜の唄』の日本語字幕上映は?!

『映画『土竜の唄 香港狂騒曲』』
〔2016-12-24 08:53〕




東宝のバカタレへ! 『土竜の唄』の日本語字幕上映は?!

「●難聴者用日本語字幕版は、一部劇場にて期間限定で上映します。」

正月過ぎても、日本語字幕の上映日時がわからん!
劇場場所も分からん!
「一部劇場」って、一体どこの劇場を調べりゃいいだよ!
このクソッタレ東宝がぁぁぁ~~~~!!





【追記】(2017年1月21日〔土〕)
映画の場合、当日の朝にならないと、
確定上映時間が確認できないみたいだ。
最悪だと、朝起きて確認したら、
もうその日の日本語字幕付き上映チケットが
販売終了になっていた、という場合もある。
とても知人を誘って一緒に観に行く気にはなれない。
それが聴覚障害者に限っては、
販売不振にもつながるのかもしれない。


2017年1月21日(土)
青森県
TOHOシネマズおいらせ下田
土竜の唄 香港狂騒曲 (日本語字幕付き)
MOGURANOUTA HONG KONG KYOSOKYOKU / JAPANESE
[上映時間: 128分]
SCREEN6 17:35~  (1回のみ)



2017年1月21日(土)
秋田県
TOHOシネマズ秋田
土竜の唄 香港狂騒曲 (日本語字幕付き)
MOGURANOUTA HONG KONG KYOSOKYOKU / JAPANESE
[上映時間: 128分]
SCREEN4 20:10~  (1回のみ)



2017年1月21日(土)
宮城県
TOHOシネマズ仙台
土竜の唄 香港狂騒曲 (日本語字幕付き)
MOGURANOUTA HONG KONG KYOSOKYOKU / JAPANESE
[上映時間: 128分]
SCREEN3 9:50~  (1回のみ)



2017年1月21日(土)
山形県
ソラリス・フォーラム山形
土竜の唄 香港狂騒曲
※21日~フォーラム山形上映
※●印は日本語字幕付上映
2h08
●11:50
(1回のみ)




2017年1月21日(土)
TOHOシネマズ新宿
土竜の唄 香港狂騒曲 (日本語字幕付き)
MOGURANOUTA HONG KONG KYOSOKYOKU / JAPANESE
[上映時間: 128分]
8:30~ (1回のみ)



2017年1月21日(土)
TOHOシネマズ錦糸町
土竜の唄 香港狂騒曲 (日本語字幕付き)
MOGURANOUTA HONG KONG KYOSOKYOKU / JAPANESE
[上映時間: 128分]
17:35~  20:30~  23:20~ (3回あり)



2017年1月21日(土)
TOHOシネマズ西新井
土竜の唄 香港狂騒曲 (日本語字幕付き)
MOGURANOUTA HONG KONG KYOSOKYOKU / JAPANESE
[上映時間: 128分]
18:50~  (1回のみ)





『土竜の唄』(高橋のぼる/原作)の漫画は見ていたが、
映画版は初めて観た。
私は日本映画を通常観ないが、日本語字幕が付くことを
知ったからである。


本当は新宿に行きたかったが、やはりここは早朝上映1回
きりで終わっていたので、錦糸町の映画館に行った。
行ってみると、土曜日夜ということもあってか、
カップル客が多く、館内は結構客が入っていた。
別に日本語字幕付きだからといって、この上映時間を
避けている人がいるようには思えなかった。
錦糸町は都内だけでなく埼玉、千葉方面からのアクセスにも
便利なデートスポットということもあって、
客入りが良かったのかもしれないが。

劇場(スクリーン)内に入ると、ポップコーンを持って入って
来る客が何人もいる。
それを見て、すぐに映画『ゆずり葉』(早瀬憲太郎/監督)を
思い出した。


全日本ろうあ連盟60周年記念映画
『ゆずり葉 - きみもまた次の君へ -』


主人公のろう者・木村敬一(庄崎隆志)が一人で映画館内で、
上映中にポップコーンをバリバリ食べていたので、
周りの客が迷惑をしていたシーンだった。
そして敬一が健聴者客から音声で文句を言われるのを
見て、手話サークルに通う(?)健聴者の田中早苗
(今井絵里子)が、

「この人、耳が聞こえないんだと思います」

と声掛けする。
そのシーンは、そこまでだったと思う。
マナーの悪さを注意した健聴者が、
なぜ言われなければならないのか、
理解に苦しむかもしれない。
一方、だからといって、責められる敬一をかばう者も、
誰もいない。
面倒なことに関わりたくないからだろう。
私は、そのシーンを最初に観た時は

「だから何なの? どうすればいいの?」

と思った。

今は本編上映前に鑑賞マナーについてのお知らせがある
ので、聞こえない人にもわかる。
しかし、昔はそんな合理的配慮もなかった、といことを、
この映画で知らせたかったのかもしれない。
そんなことを、私はいつも、映画館でポップコーンを持つ
客を見る度に、思い出すのだった。

聞こえない人であっても、音のマナーを守るのは当然、
もしそれを破るならば、叱責を受けるのも当然、だろう。
ただ

「それだけで終わりならば、あまりに一方的過ぎる裁定だ」

と思うのは、私が強情だからだろうか?

いや、それが決して強情ではないと理解されるようになった
から、昔と違い、今はこうして鑑賞マナーが誰にでもわかる
ように、本編開始前に説明されるようになったのだと思う。


さて本題だが、原作の決め台詞を残して、ストーリーを原作
から大きく変えてしまった、という印象をぬぐえない。
お笑い仕様あり、お色気仕様もあり、そして真面目なところも
ありで、エンターティンメントならではの娯楽映画に仕上がって
いる。

ただやはり、少し原作からそぎ落とし過ぎた感じがする。
原作では、敵対者が次々とパピヨンに惚れて味方になっていく
場面があり、そこが感動的だったのだが、映画版ではそれを
そぎ落としてしまっていた。
やはり、原作のままでは主人公(菊川玲二)を食ってしまうほど、
パピヨンの魅力が強すぎるからだろうか。
この映画を観終わってから思ったのは、

「男の価値ってのは、見た目や職業、幾ら財産を持っているか
ではなく、心に持っているモノで決まるもんだな」

ということ。

あなたの隣りにいるカレシは、どういうモノを持っているだろうか。
世界中でカレシとあなたの二人だけになっても、
あなたはカレシの行動、生き方を信じ続けていけるだろうか。

旧約聖書に登場する、アダムとイブの話(※)を知っているだろう。
もし、信じることができなくなれば、あなた方もああなるのだ。

(※)蛇(サタン=悪魔)がイブに近づき、そそのかして神の命から背かせ、
イブを利用してアダムをも神の命から背かせたという、
有名な話。
原罪説。

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by bunbun6610 | 2017-01-10 21:02 | バリア&バリアフリー

映画『土竜の唄 香港狂騒曲』

当ブログでも紹介した、大人気漫画『土竜の唄』
の映画版が、また上映されている。

映画『土竜の唄 香港狂騒曲』

この映画の上映に伴い、様々な障害者に対しても、
合理的配慮が実施される。

聴覚障害者向けのバリアフリー上映もある。

「●難聴者用日本語字幕版は、
一部劇場にて期間限定で上映します。」


http://www.toho.co.jp/theater/?no=243

ただ、希望の映画館の情報を見たが、
字幕版上映日がまだ1回もない。
来年の、正月過ぎになるのかも・・・・・。

字幕付きがいつ上映されるのかわからないようでは、
肝心の聴覚障害者にさえ、頭の片隅にも残らない
情報でしかないのではないか。
後でレンタルDVDになってから、
家で観ても良さそうなものだが。
せめて

「○月×日~○月▲日の期間に上映予定」

とかの情報ぐらいは設定しておいてほしいものだ。
ウェブページならバリアフリー情報の専用ページ
だって簡単に作れるのではないか。
東宝はもっと頭を使え、頭を!
バリアフリー対策を考えるメンバーに障害者がいないから、
そんなマヌケなことになったんじゃないのか?

そんなふうだから

「障害者バリアフリーになんか力を入れても、
カネにならないから」

と部長に言われるんじゃないのか?
売上に貢献できない理由を、障害者のせいにするなよ。
健常者の無能が根本原因だろ。

『映画館の日本映画に日本語字幕がないことへの"怒り”』
〔2016-12 -02 20:00〕




物語は、香港が舞台だから、藍虎(ランフー)と
牛麟(ニュウリン)が出てくる、あのシーンか!
特に、日浦と菊川の二人が会長の娘救出のために、
大活躍する物語だ。



〔関連記事〕

『日浦匡也(通称「クレイジー・パピヨン」)
 ―漫画に見る、私の障害者ヒーロー』

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by bunbun6610 | 2016-12-24 08:53 | バリア&バリアフリー

松山善三さん死去=映画監督・脚本家、91歳

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160902-00000121-jij-soci



松山善三さん死去
=映画監督・脚本家、
91歳


時事通信 9月2日(金)17時53分配信


「名もなく貧しく美しく」

「典子は、今」

など社会派の作品で知られる映画監督で
脚本家の松山善三(まつやま・ぜんぞう)
さんが8月27日午後8時41分、
老衰のため東京都内の自宅で死去した。

 91歳だった。
神戸市出身。
葬儀は近親者で済ませた。
喪主は養女の明美(あけみ)さん。

 1948年に松竹入りして木下恵介監督
に師事し、「荒城の月」で脚本家デビュー。

55年に女優の高峰秀子さんと結婚。

61年、聴覚障害者の夫婦の暮らしを描いた
高峰さん主演の「名もなく貧しく美しく」で
初監督を務めた。

 サリドマイド症の被害者本人が出演した
81年のセミドキュメンタリー映画「典子は、今」
は、障害者の社会参加を描き話題を呼んだ。
他の監督作に「ふたりのイーダ」「虹の橋」など。

 小林正樹監督の「人間の條件」シリーズの
他、「乱れる」「恍惚(こうこつ)の人」、
一般公募に名乗りを上げて選ばれた
「人間の証明」など数多くの映画脚本も手掛けた。



========================

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by bunbun6610 | 2016-09-05 23:13 | ろう者世界

<NHK>「障害者を感動話に」方程式批判

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160828-00000069-mai-soci



<NHK>
「障害者を感動話に」
方程式批判


毎日新聞 8月28日(日)22時3分配信



NHKのEテレの情報バラエティー番組「バリバラ」で
28日夜、

「検証!『障害者×感動』の方程式」

と題した生放送があった。
「清く正しい障害者」が頑張る姿を感動の対象にする
ことを「感動ポルノ」と表現し、「感動は差別だ」との
障害者の声を伝えた。
同時間帯は日本テレビ系で障害者の姿を伝える
チャリティー番組「24時間テレビ」が放送中だった。

 番組では、自身も障害者で「感動ポルノ」の言葉で
問題提起した豪州のジャーナリスト兼コメディアン、
故ステラ・ヤングさんの「障害は体や病気よりも、
私たちを特別視してモノ扱いする社会の方」との
発言を紹介した。

 出演者は「笑いは地球を救う」と書かれたそろいの
Tシャツ姿。
難病の大橋グレース愛喜恵さんを主人公にした
模擬ドキュメンタリーも流した。
生活の大変さや障害者になった衝撃、明るく前向きな
姿を強調。
本人の実感や意思を無視して「感動ポルノ」に仕立て
られるさまを示した。
大橋さんは今回の24時間テレビにも出演した。

 「障害者の感動的な番組をどう思うか?」と健常者と
障害者100人ずつに聞いた調査では、
「好き」は健常者が45人に対し、障害者は10人。
健常者の好きの理由は

「勇気がもらえる」

「自分の幸せが改めて分かる」

など、障害者は

「取り上げてもらえるなら、感動話でも仕方ない」

だった。
英BBCが障害者を英雄や被害者として描くことが
侮辱につながるとしたガイドラインを20年前に
策定したことも紹介した。

 出演した脳性まひの玉木幸則さんは番組内で

「(障害者と健常者が)同じ人間として怒ったり
笑ったり、思いを重ねることがホンマの感動。
一方的な感動の押しつけは差別だ」

と話した。

 「バリバラ」は「バリアフリー・バラエティー」の略。
2012年に始まり、障害者の性や結婚、高齢化
などを当事者らが本音で語る場を提供してきた。
「笑い」の要素も大きく、障害をネタにする当事者も
出場する、お笑いコンテスト「SHOW-1グランプリ」
も開催。
今春からは障害者のほか性的マイノリティーなどに
対象を広げ、生きづらさを抱える当事者の声を
伝えている。

【鈴木英生】




=========================




「感動ポルノ」か。
こりゃ、面白い解説だ。
健常者が上から目線で障害者と自己を比較し、
優越感に浸る。
障害者で視聴者を感動させるテレビは、
そのための道具。
感動モノの障害者テレビ番組や映画は、
健常者の自慰思考のオモチャというわけか。

スポンサーも自社イメージアップの道具にする。
何もやろうとしない障害者にもお恵みが入る。
結果、皆幸せになる、という勘違いだ。


「愛は地球を救う」だと?
笑わせるな。
そんなものが、本当の愛だと思っているのか?

障害者の実際の意識とは関係無しに、
健常者が勝手に「感動した」「勇気をもらった」
と言って騒ぎ、せっせと働いて募金をしたり、
税金を払ったりしているのだ。
そのお金のお陰で、障害者は食っていける。
確かに、それしかないよな。
だが、それが「成熟した社会」だと思っていたら、
それこそ大間違いじゃないのか?

障害者の実際は差別がある為に働けず、
文句も言えずにそんな社会に従わざるを
得なくなっているだけだということもわからずに。
全くお見事なバカっぷりだこと・・・・。

24時間テレビとは違い、痛快な内容だった。




〔関連情報〕

『24時間テレビを「感動ポルノ」と痛烈批判
  NHK障害者番組バリバラに絶賛の声』

Excite Bit コネタ 2016年8月29日 16時35分
ライター情報:和泉涼







=========================



http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20160824/Taishu_24108.html

衝撃の内幕!?『24時間テレビ』の「タブー」を暴露!
日刊大衆 2016年8月24日 07時00分 (2016年8月26日 14時33分 更新)


(一部引用記事)

では、最後に番組内における感動のコーナーに目を向けてみたい。

障害者や被災した子どもが出演するコーナーでは、あざとい演出が批判された過去がある。「03年には、番組に出演した、手足に障害を持つ子どもの父母らの会が“今後はもう協力しない”“事実は曲げないでほしい”と日テレに猛抗議。行き過ぎた演出に、不信感を抱いたようです」(芸能ライター)


 13年には震災で被災した子どもたちを“富士登山”にチャレンジさせたが、「人混みを避けるためか、マイナーで過酷なコースを登らせ、風雨で子どもたちの姿がレンズから消えるほどの悪天候なのに、登山を断行。テレビ的に“苦労を乗り越えた!”という画が欲しかったんでしょうが、演出のためなら子どもの命を危険にさらしてもいいと考えていると勘違いされかねない映像でした」(前同)


 芸能ライターの三杉武氏は、こう苦言を呈す。「番組が始まった当初は、もっとチャリティ色が強かったんです。でも、タレントやCMスポンサーが群がることで、おかしな方向に向かっている気がします。看板番組として安定した今こそ、知名度は低くても日頃からボランティアに勤しんでいる方を取り上げるなど、“チャリティの原点”に戻るべきときですよ」


 今夏は“民放の王者”にふさわしい、感動的なチャリティ番組に期待したい。



=========================





〔参考情報〕



『障害自体は哀れむべきものでも悲劇でもない』
〔2011-10 -16 10:21〕




『価値のある「かたわ者」になれ?』
〔2011-11 -28 00:14〕




『障害者は哀れみの対象』
〔2012-01 -12 21:50〕




『変わらなければいけないのは社会』
〔2012-02 -07 22:44〕




『心の叫び (3)『愛は静けさの中に』』
〔2014-11 -03 18:30〕






LITALICO(りたりこ) 発達ナビ
『「障害者の感動ポルノ」を巡る議論で、
私たちが見落としていること 』

イシゲスズコ/著者
〔2016/09/03 更新〕

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by bunbun6610 | 2016-08-29 20:00 | Eテレ『バリバラ』


ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

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