蒼穹 -そうきゅう-


ある聴覚障害者から見た世界
by bunbun6610

『うを徳』(寿司、和食のお店)

 所在地: 東京都墨田区東向島4-24-26

東武伊勢崎線「東向島」駅を降りて、
向島百花園へ向かう途中にあったお店です。
江戸前の穴子料理が食べたくなって、
穴子丼を注文しました。

    ・穴子の柔らか煮丼    1400円
             (アラの吸い物付き)

カウンター席に座ったので、目の前で調理の様子を見れました。

①まず、ドンブリに寿司メシをお茶碗1杯ほど盛り、
穴子用のツメをサッと軽く回しかけて、
さらにもみ海苔を散らしておきます。

②その上に穴子煮一匹を4ツ切りにして乗っけて、
穴子の上にもツメを軽くかけます。

③最後に、玉子焼きとガリ、本ワサビを添えて、
出来上がりです。

見た目は本当に、食欲が湧かなかったですね。
とても値段に釣り合う料理には見えませんでしたから、

「サッサと食べ終わって、帰ろう」

なんて思ってしまったくらいでした。

しかし、その気持ちは、
目の前のつまらなそうな穴子丼を一口食べただけで、
一変してしまいました。

実は私、生まれも育ちも東京なのですが、
穴子丼を食べるのは生まれて初めてでした。
大体、穴子は寿司のなかでも、
脇役なのではないでしょうか?

寿司の穴子なら、結構食べたことがあります。
それら過去のものと比較してみても、
こんなに柔かく煮上げられた穴子は、
初めて口にしました。

「夢なんじゃないか」と思うような、
フワッと溶ける穴子の身で、
味とか食感とかを言葉にするのが難しいです。
その味の2要素とはまた別の意味での
美味しさなのでしょうか。

とにかく、一口を食べた後は、
一気に食べるのが惜しくなり、
ダラダラと時間をかけて、
その淡白な味わいを、
できるだけ味わおうとしていました。

料理の値段は高いけれども

「また食べたい」

と思う逸品だと思います。

なお、穴子の他に「タコの柔らか煮」という
料理もありました。
タコって、一体どうやって柔かく煮上げるのでしょうかね?

試しに煮穴子をインターネットで調べてみたら、
下の情報が見つかりました。
どうやら圧力鍋調理法ではなくて、
伝統的調理法のようですね。

 →http://www.excite.co.jp/search.gw?search=%E7%A9%B4%E5%AD%90%E3%81%AE%E6%9F%94%E3%82%89%E3%81%8B%E7%85%AE&submit=&target=combined&look=excite_jp&charset=utf8&sstype=excite_d

http://blogs.yahoo.co.jp/oomura_dot_come/52438755.html




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# by bunbun6610 | 2011-11-22 20:32 | 食べ物

健聴者が考えた聴覚障害者情報保障の問題点 (4)

 -福島智氏の講演会から変わったこと-

ろう者が講演会の感想文を書けない状況は、
その後も続いていました。

森ビルは手話通訳への配慮を改良するどころか、
逆に手話通訳そのものをなくしてしまいました。
それは、福島智氏の講演のときからでした。

私は以前から、要約筆記通訳に任せたきりでは、
情報保障として問題点もあるので、

「講演者に、話すスピードや、パワーポイントの
スライド枚数を減らし、時間的間隔を取るなど、
聴覚障害者にも配慮した、
分かりやすい説明にしてもらえるよう、
事前打ち合わせでお願いできないか」

と森ビルへ申し入れていました。
それに対する森ビルの答は、

「講演者も森ビルにとっては顧客なので、
それを言うことはできない」

でした。
けれども、森ビルは聴覚障害者でもある
福島智氏とは、情報バリアフリーについて
相談しました。

それで、森ビルの聴覚障害者向け情報保障
として、新たに登場したのが

『キャプショニング・ペガサス』
(→http://pc-captioning.jugem.jp/

でした。
福島氏はパワーポイントも使わず、
自分の話だけを通訳させました。

ただ、講演会場に新しくペガサスが配置
されたと同時に、手話通訳はなくなった
ことは、福島氏はこのとき、知っていた
だろうか?

私の予想ではあるが、氏は目が見えなく
ても、耳が聞こえなくても、自分の目と耳
代わりになってくれる、両脇の指点字通訳者
から、その状況を知らされていたと思う。
ペガサスの前には、私一人しか居なくて、
ろう者が一人も出席していなかったことも、
手話通訳者もいなかったことも。

どうしてこうなったのか、読者の皆さんは、
想像がつくでしょうか?
おそらく、やはり情報保障のコスト問題を考えて、
森ビルはペガサス一本にしてしまったことが
原因なのではないか、と思います。
その後もずっと、ペガサス一本の情報保障に
なっていたのですから。
Q社も、同じ考え方で、手話通訳一本
(要約筆記通訳は不可)にしようと考えている
のだと思われます。

ただ、これが情報保障もつけている会社の、
精一杯できる(〔?〕と思っていると信じたい)
ことなのだろうと思います。

さて、その後の講演会には、
ろう者も来てペガサスを見るようになり、
私は彼らに感想を聞いてみました。
すると、彼らの意見は分かれました。

ペガサスがいいというろう者は

「手話通訳だと要約し過ぎるけど、
ペガサスは話し言葉がそのまま文字表示
されるので、そういう心配はしない」

という評価内容でした。


(しかし、よく考えるとわかることだが、
言語が聞こえないろう者が、
こんな評価をするのは、
明らかにおかしい)



一方、手話通訳のほうがいい、というろう者は

「自分は手話通訳のほうがわかりやすい。
日本語長文を読むのは苦手だから」

というものでした。
会社の健聴者だったら、こんなときは

「会社なんだから、ろう者も手話に頼ってばかり
いないで、日本語を勉強してコミュニケーション
ができるようにすべき」

と言うかもしれません。
しかし、情報保障って、そういうものでしょうか?
ここのところは本当に、よく考えてほしいと
思います。

話を戻しますが、ある時、手話通訳の
ほうがいい、と言ったろう者からメールが
届きました。

「この前の講演会の感想文を、
どう書いたらいいのかわからない。
助けて下さい」

という内容でした。
それで、その人が作った感想文を見て
みたら、電子社内報の講演会記事を
コピーして、その後に自分の思ったことを
短く書いているような内容
(「ためになりました」とか)でした。

それで私は

「これじゃ、マズイよ。
自分で思ったことをもっと書くようにしたら?」

と言ってみました。
ところが、その人はすごく悩んでいました。

おそらく、自分の文章力に自信がなく、
健聴者とかなり異なっているので、
それをあまり露出させたくないのだろう。

自分が正直な気持ちで書いただけのつもりが、
健聴者には大きく誤解され、笑われたり、
評価を下げられ、相手にされなくなることは
多いものです。

聴覚障害者のなかでは文章力があると
言われる私にも、そのような経験があります。
言葉の意味を自分の想像力で解釈して、
何気なく使っている部分が多いからです。

これは聴覚障害者だから、という言い訳は
しないで、素直に反省すべきところなのだろう
が、知らない、気がつかないものはどうしようも
ないことなので、聴覚障害者は健聴者と比べる
と、やはりその分、自己の失敗経験をより
積み重ねて、学んでいく部分が多いのだろう
と思います。

それが、ろう者の場合だと、
ろう学校を卒業してから突然始まるわけです。
社会人になってから一気に苦い経験をさせられ、
それでも学んでいくというのは、
普通学校で育った私以上に大変に違いない。

その頃には気がつきませんでしたが、
今思うと、その人には失敗してしまうことへの
恐怖心がかなりあったのではないか、
と思います。
社会人になってからの失敗は、
しばしば大きなリスクを負うことになるからです。
その人には、もう失敗しても構わないような
感想文を書いて出す勇気も
なかったに違いありません。

私は、手話通訳者に相談してみました。

「会社で、講演会の感想文を書くのに苦労して
いるろう者がいます。
『ろう者が手話で自分の感想を表し、
読み取り通訳がそれを音声通訳文に変換し、
パソコン要約筆記者がそれを、
できるだけ原文のままに入力し、
ろう者に記録媒体を提供する』
というのはできないだろうか?」

その答はあっさりと「できない」でした。

技術的には可能なはずですが、
今の福祉制度における手話・要約筆記通訳は、
そういう用途のためにあるのではないからです。

もし知人の通訳者に、個人的に頼んでやって
もらうとしても、引き受けてもらえないだろう。

仮に引き受けられてやったとしても、
後になってろう者から

「あなたの通訳のせいで、私の会社からの
評価は下がった」

などと、失敗の責任を押し付けられることも
ありえるからです。

結局、こういう問題の解決方法は、
ろう者も日本語を第二言語として獲得する
以外に、方法はないのだろう。

そのための方法としては、例えば、
次のようなものがあります。


『手話で行うユニバーサル・セミナー
「手話で行う文章力向上セミナー」』
(株式会社UDジャパン)
 →http://www.ud-japan.com/sem/jbl004.html

ここの手話による指導は、わかりやすいです。
それでも、日本語を獲得できるかどうかは、
ろう者自身の意志にかかっているのではないか、
と思います。

とにかく、どんなに努力して情報保障をしても、
ろう者も頑張らなければ解決しない問題だと
いうことは確かなようです。

「その点、難聴者や中途失聴者は苦労して
いない」

などとよく言われています。

さて、いろいろと言いたいことを散々書いてきた
ので、何が何だかわかりにくくなってしまいました
が、聴覚障害者が情報保障を受けても、感想文
が書けない理由は、2つ考えられます。

1つ目は、選択した情報保障が、その聴覚障害者
に合わなかった場合です。
これは、健聴者の責任です。
例えば、手話ができないか、できてもあまり得意
でない聴覚障害者に手話通訳を用意しても、
それは適切な情報保障の選択とは言えません。

それは、ろう者に日本語逐語訳表示の文字通訳
を採用しても、同じことが起きる場合があります。

森ビルの人はそれに気づいていないか、
あるいは自分側の別の考えを優先したようです。
ペガサスの通訳が世界一レベルであまりに
すごいので「もうこれ一本でいい」と決めたような
感じがしました。
でも、この判断は実は、間違いなのです。

「健聴者が見て「すごい」と納得したから、
講演者の言葉がそのまま日本語で表示されて
いるから、ろう者も見てわかるに違いない」

というのは、まだまだ聴覚障害者のことを理解
していない証拠だと思われます。


そして2つ目が、通訳者を通した
情報の受け手(聴覚障害者)側の問題です。
通訳者、聴覚障害者の両者が同じ言語でも、
完全共有化されていない部分があると、
そこの部分は受け手が読み取れないかも
しれません。

「手話通訳は聴覚障害者も勉強しないと
わからない場合がある」

と言われるのは、このためだと思います。

また、内容が分かっても、
聴覚障害者にそれを日本語文章にする力が
なければ、やはり感想文は書けません。
以上が私の結論です。

こういうことは「仕方がない」では済まないと
思います。
文章力がある人でも、情報保障のミスマッチ
で内容が分からず、レポートも感想文も
書けないようでは、会社には評価されません。
それでは、聴覚障害者は正当・公平な評価が
なされたことになるでしょうか?
私はここが、不当(差別的)評価の根本原因
になりうる、と思います。
これは、今の難聴者や中途失聴者も多く被って
いる差別ではないでしょうか。
ろう者でも、内容がわからない通訳を会社に
一方的に採用されたのならば、同様のことが
言えるはずです。
この差別の温床を、放っておくわけにはいかない
と思います。

さらにここで、当ブログ

『合理的配慮の実施が「可能な限り」では…』
〔2011-10-24 20:30〕

も、思い出していただきたいです。

手話通訳がわからない、あるいは得意では
ない聴覚障害者に、費用問題を理由に手話
通訳しか用意できないのでは、果たして本当に

「可能な限りの合理的配慮がなされた」

と“見なしてよい”のだろうか?

私ならば、こういうのは合理的配慮とは呼ばない
と思います。
呼んでしまえば、その後はそれが社会常識として
認められてしまう恐れも出てきます。
会社はもう、それ以上の努力をやめるに違い
ありません。

情報保障は、当事者(聴覚障害者)団体が行う
ものと一般社会が行うものとでは、質量に差が
出てしまうでしょう。

これは当事者側にとっては、危険な流れに
持っていかれるのではないか、という不安が
つきまといます。

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# by bunbun6610 | 2011-11-22 19:58 | 情報保障・通訳

国指定名勝・史跡 向島百花園 -2011年秋-


 →http://search.jword.jp/cns.dll?type=lk&fm=101&agent=1&partner=Excite&name=%B8%FE%C5%E7%C9%B4%B2%D6%B1%E0&lang=euc&prop=500&bypass=0&dispconfig=&tblattr=1

11月20日(日)撮影。

前日は雨が降り、気温も低かったのですが、
当日はまた暑いくらいの陽光が差して、
晩秋の晴天というよりも、
9月か10月上旬のような晴天でした。

ここも小さな都立庭園ですが、
墨田区の七福神が近くに散在しています。
そのうちの一つである白髭神社は、
歩いて10分くらいです。

古い民家、「○○荘」という古い看板のついた
アパートも残っていて、
自分の世代だと親しみを感じる街です。

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スカイツリーがライトアップしたときは、
こんな夜景が見れるそうです。
来年5月の開業が待ち遠しいですね。
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# by bunbun6610 | 2011-11-21 20:48 | 観光(関東)
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