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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610
年に1、2回しかない、全社参集行事には手話通訳が
つけられても、毎日の朝礼やミーティングに、
聴覚障害者への情報保障・通訳がきちんとつけられて
いる会社など、まだどこにもないのではないだろうか。

以前に働いていた幾つかの会社で、その問題提起を
行ってみたことがある。

しかし、その回答は、どこも同じようなものだった。
判で押したように

「上(人事部など)に相談してみます」

と言われ、その後は何も返事がなかった。
そのままだったら、もう箸にもかからなくなって
しまうので、くり返ししつこく依頼すると、その回答は、
その人個人が考えて言っただけなのか、
それとも会社としてそんな考えだったのか、
わからないようなものだった。

「あなたも、わからないことがあれば、質問してください」

なるほど・・・。

言われてみれば、これは確かにそんな気もする。

この類のことを、会社ではよく

「アンテナを張れ」

などと言われる。
情報収集に積極的な勤務態度を持て、ということだ。

だが、よく考えてみてほしい。
聴覚障害者への情報保障問題は、本当にこの類の
ことと一緒にしてもよいことだろうか。

健聴者のこの主張は、要するに

「聴覚障害者差別ではなくて、アンテナを張らない
あなたが悪い」

とでも言いたげなのである。

しかし、朝礼といえども、それは毎朝、全員を集めて
聞かせることに、意味があるからなのではないだろうか。

情報保障がなかったら、そこにいること自体、聴覚障害者
にとっては、ほとんど意味がないだろう。
いやむしろ、そこに立たされていること自体が、聴覚障害者
にとっては精神衛生上もよくない、ということが、健聴者には
全くわかっていない。

それで、我慢の限界を超えた私は朝礼を放棄して、自分だけ
休憩所でコーヒーを飲んでいたこともあった。
当然、上司からは厳しい注意を受けた。

それでも、私は反論した。

「聴覚障害者が情報保障もない朝礼を、毎日受けさせられて
いる差別によって受ける、精神的苦痛のことも考えてほしい」

すると上司は

「わかりました。
でも、ルールは守ってください。
わからないことがあれば、聞いてください」

と言っただけなのである。

「健聴者のルールを強制するだけで、障害者差別問題は
何も積極的には改善しないのか?」

「何を、どう聞けばいいのかも、さっぱりわからないのに?」

と思ったが、前向きに考えて皆の朝礼が終わった後、自分だけ

「今日の朝礼はどんな話でしたか?」

と尋ねると、しばらくのうちは根気よく筆談で説明してくれた。
しかし、時が経つにつれて、それもまた段々と、後回しに
されるようになった。

朝礼が終わるとすぐ仕事が始まるわけで、とにかく午前中は
ずっと忙しい。
朝礼の内容には、その後に即、従わなければならない指示も
あったりする。
というのに、自分だけそのことを知らないで仕事をするわけに
もいかない。
にもかかわらず、筆談中に「すみませーん」と、健聴者が横から
割り込んできて、上司もそっちの対応に追われてしまう。
それで、後回しにされることがしょっちゅうなのだ。

結局、音声世界では、健聴者優先社会になっているのだ。
まるで聴覚障害者は、のけ者扱いである。
それで筆談のほうは、誰もが段々と面倒くさい感じになってゆくのだ。

確かに、この上司は、出来る限りの配慮はしていることになるだろう。
その大変さを見ていると、段々と自分も、聞くのを諦めるように
なっていってしまった。

だが、我慢の糸がある時に、プッツンと切れた私は、会社と衝突して、
そしてクビになった。

私は

「それでよかった」

と、今でも後悔はしていない。

なぜ自分だけが、こんなにも張り裂けそうな気持ちに、ずっと耐え
続けなければならないのだろうか。

健聴者は、健聴者のための朝礼時間は確保するのに、
聴覚障害者のために筆談でする朝礼の時間は確保しようとしない。
それもまた、問題だったからであろう。
問題の連鎖が次々と起こるので、もう見るに耐えなかった。
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# by bunbun6610 | 2017-05-22 19:30 | 就労後の聴覚障害者問題Z1

その会社(東京都N区)は、私が今まで働いたことの
ある会社の中で、最も風紀が乱れていた職場でした。

そこはどんな会社かというと、クレジットカード(※1)
申し込み時における、個人情報を含む重要書類を
扱う会社です。


(※1)
■■■■■■■、■■■■カード、■■■ファクター、
■■■■クレジット、■■■クレジット、
他にも信用組合、農協など、
ほとんどの金融機関の口座振替業務を取扱う企業。
■■■■■■■、■■■■カードのプロセシングカンパニー。



誰もが、クレジットカードを申し込む時には
『預金口座振替依頼書』という重要書類を書いています。

申込者はこの書類に個人情報を記載しますから、
これは個人情報保護法によって保護されるべき情報です。
この書類を直に扱う業務なのです。

この書類を金融機関別に仕分けし、定期的に発送するのが、
この職場の仕事内容でした。

当該業務を行うには、個人情報が漏れないように厳重に
しなくてはなりません。

そのため、部外者の入室は禁じられています。
セキュリティ・カードでの入退出方式です。

また、作業部屋の壁はスケルトンで、外からも見える
ようになっています。
これも、個人情報の不正流出等を防ぐための工夫です。

こういう部屋で個人情報を含む書類を仕分けするだけの、
単純な作業をするだけです。

しかし、風紀が非常に乱れていたため、この部署は
ほとんど毎月、送付ミスが続いていました。

この散々な結果は、当たり前でしょう。

遊びながら仕事をする連中の仕事に、
ミスがつくのは必然なのですから。

誤送付は個人情報流出と同じですから、
やはり感心しません。

こういう仕事をやっているにもかかわらず、
働いている人の意識はかなり低かったのです。

ある者たちは職場内いじめはやっているし、
おしゃべりが絶えず、絵描きをやっていたり、
韓国語の勉強をしていたり、
ゲームでもしているのかと思えたり、
韓流アイドルの写真がどうのこうのとやっていたり、
旅行やショッピングのパンフレットを見ていたり、
フットサルの格好でサッカー・ボールを
職場に持ち込んでいたり、
漫画を描いて何かの宣伝をしていたり、
職場というよりは“不良生徒が集まる学校”
のように見えました。

さらに、こういう人たちが仕事をサボっていては、
延々と残業代稼ぎをしていました。

こういう職場環境だから、ほとんど誰も真面目に
働いていませんでした。
当たり前のことでしたが、真面目に働かないほうが
カネになるからです。

私は最初は真面目に働いていました。

それでも私だけ、残業は認められませんでした。

しかし、この状況のままでは、それもだんだんと
馬鹿らしくなってきます。

仕事をいつもの半分以下しかやらなくなると、
ここの職場のボス格であるNさんが

「仕事をやってよ!」

と文句を言うのです。
それでも、私は他の人より働いています。
私が怒って

「他の人には、どうして何も言わないのですか?」

と反論すると、Nさんは困った顔をして、無視しました。

そこでいじめが行われていようが、障害者差別でも
何でもあり、の無法地帯でした。

肝心の直属上司はまだ若すぎて(三十歳前後の男)、
好きなようにやっているだけで全く相談相手にならず、
もっぱら、そこにいる女性社員との職場恋愛に
夢中のようでした。

これらすべてのことが、個人情報を扱う部屋
だからといって一部の人しか入室できず、
その実態は長い間、知られることがなかった
のです。
私が暴露するまでは。

これが、この事件の最大原因でした。

事業所でありながら、不正のある障害者施設などと同じ
過ちを犯していた
のです。

私はNさんやMさんの扱い方は

「これは差別的な扱いだ」

と思ったので、会社のS上司にも伝えました。

ところが、S上司に言っても、解決しませんでした。
S上司はこの問題が大きくなることを望まないようで、
自分の胸の中に隠蔽しておく、
と考えているように思えました。
自己保身のための隠蔽体質がある、と思いました。

障害者への差別的状況も小さなことに過ぎず無視する、
ということだろうと思いました。

私はもう我慢がならず、この様子をインターネット上に
公開しました。

さらに、この件を労働組合(東京都T区)にも伝えると、
なぜかこの労働組合が、すぐに顔色を変えて動きました。

後になってわかったことですが、労働組合は親会社
(東京都T区)の組織だった
からです。

「労働組合が会社より上(の力を持っている)だなんて、
そんな馬鹿なことがあるか」

と思ったのですが、親会社が運営する組織だから、
現実にあるのです。

労働組合は早速、子会社の役員に私の暴露話を伝え、
職場の腐敗要因を一掃し始めました。

その結果、職場恋愛に夢中で何も責任を果たさなかった
Oさんは、全く別の部署へ異動になりました。

そして、インターネット上に本件を公開した私は、
会社から追放されました。

その職場に残った社員は、厳しくなった組織の中で
働いていると思います。
それが当たり前なのですが、以前は
“当たり前でない職場”だったわけです。

障害者差別までやって甘ったれていた連中が、
この報いを受けたのは当然だと思う。



(※2)
この事件の記事は現在、当ブログのカテゴリー
『就労後の聴覚障害者問題Z』に、
一部を削除などして連載中です。

元記事は現在、非公開にしてありますが、
別のカテゴリーに入っています。

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# by bunbun6610 | 2017-05-21 19:30 | 就労後の聴覚障害者問題Z1
オレオレ詐欺って、ろう者にはないんじゃないの?(多分・・・・)


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http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170518/Mainichi_20170519k0000m040114000c.html?_ga=2.97545244.242807985.1495144017-386835075.1495141296


<オレオレ詐欺>「息子の津軽弁、アクセント違う」で未遂に

毎日新聞社 2017年5月18日 20時50分 (2017年5月19日 01時15分 更新)


◇青森・弘前 70歳代の女性宅に現金要求の不審電話

 青森県弘前市で、70歳代の女性宅に津軽弁で
息子のふりをした男から現金を要求する不審電話が
あったことが分かった。
女性は息子の津軽弁とアクセントが違うことに気付き、
被害を免れた。
青森県内で津軽弁を使ったオレオレ詐欺の不審電話が
確認されたのは初めてという。

 県警によると、16日午後7時ごろ、息子の名前を
名乗る男から

「へんとう腺がはれて病院に行く」

「明日電話をするからお母さんいるべか」

などと電話があった。
翌17日午前10時ごろ、再び電話があり、自分が同僚
と会社の金を使い込んだと伝えて

「370万円を現金で準備してほしい」

と話した。

 最初の電話は、病気を理由に息子と声が違うのを
ごまかすためとみられるが、女性は男が話す津軽弁の
アクセントに違和感を覚え、県警弘前署に通報した。

【佐藤裕太】


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ろう者は今や、スマホの動画で交信している。
お互いに顔を向けて。

昔でも、どんなに大変でも遠方まで出かけて、
会って手話で話していた、という。

だから、オレオレ詐欺に遭うなんて、
ありえない気がする。

でも電車の中でスマホ動画でやっているのを見て、

「多少ブレているのに、よく通じているなぁ」

と感心する。
手話では必ず顔を合わせて行うから、
悪いことはしないのだろう。
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# by bunbun6610 | 2017-05-19 06:54 | ろう者世界