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ハンディキャップ雇用?



会社の労働組合が、障害者雇用のことを
「ハンディキャップ雇用」と呼ぶことにした、
という。

この言葉は、どうも馴染みにくい。
従来の「障がい者雇用」または「障害者雇用」
のほうが馴染んでいるためか、
まだマシだと思っています。

私は「ハンディキャップ雇用」という言葉には
強い抵抗感を抱きます。
それは

「ハンディがある者を雇用してあげている」

という意味、

「障害を考慮してハンディキャップを与え、
雇用してあげている」

という意味に受け取れるからです。

現代では、そのような考え方はすでに古く、
「障害は個性である」とさえ言われています。

そんななかで、健常者はどうしてこのような
言葉を採用することに決めたのだろうか?

これは、少し極端な話かもしれません。
全ての人間は男か女に分けられる“べき”で、
「ニューハーフ」なんてものは認めない、
というのはどうなのだろうか。

(社会は、人間を男か女かのどっちかに
決めたがる)

ニューハーフというものの存在を認めようとせず、
健常者の決めた、今までの尺度で男か女かの
どっちかだけにしてきた、と思います。
昔は、人間にそのような個性もあるということを、
認めなかったのではないでしょうか。
それは、ニューハーフの人々に対する抑圧になる、
と思われます。

これは、国から障害者と認められていない難聴者
を健聴者が「難聴障害がある」と認めないこととも、
似ている問題だと思いませんか?

難聴の人は現実にたくさんいても、
周囲の健聴者にそういう障害もあるのを認識して
もらえないことは、辛いことだと吐露する難聴者も
少なくありません。

他の障害についても同じことで

「それは人間にはつきものだ」

という当たり前のことを、
いまだに健常者はわかっていないのではないで
しょうか?

健常者は、

「生まれてきたものは『出来損ない』だった」

と言う。
さらに、

「障害者は社会の厄介者」

「会社のお荷物」

とさえ考えている。
「障害者」という言葉には、そんな意味があるの
では、と思う。

会社でも今や能力主義が批判されているよう
ですが、それと同じ見方をしているという、
一つの現われが「ハンディキャップ雇用」では
ないか、と思います。

私にはどうも、この言葉は

「障害者は能力が無い者、劣る者」

と決めつけているようなものに思えてなりません。

「ノーマライゼーション」を「歩み寄り」と
勘違いしている健常者もいるようです。

社会で一緒に暮らすためには、勿論、協調性は
大切です。
しかし、問題は健常者の言う「歩み寄り」の意味
です。
障害ゆえにできないことでも

「あなたも頑張って克服しろ」

ということです。

私もその押し付けを昔から、
今働いている会社でも受けてきました。

残念ながら、この会社は

「健常者も障害の克服方法を理解することが、
真の歩み寄りの第一歩になる」

ということは全く理解しようとしていません。

入社前、M課長(人事部)にS課長、M係長
も交えて面談したときは、仕事のやり方を
説明するときは「筆談する」と言っていましたが、
実際にはほとんど誰もしていなかったのです。
そういったことは現在、解消されましたが、
はじめは、会社と障害者の双方の努力ではなく、
会社は何もしていなかったのです。

それだけではありません。
ハンディキャップがあるから

「あなたの仕事はこれだけ(職域差別)なのは、
当たり前。
これは『差別』ではありません。
むしろ、当社の障害者に対する合理的配慮です」

という主張が、会社では今でもまかり通り続けて
いる。
実に馬鹿馬鹿しい、誤った考えだ。

職域差別は能力の過小評価(差別的評価)や
待遇格差(差別)にも連鎖してゆきます。
三菱東京UFJ銀行の聴覚障害者への差別裁判
(※)
も、

 ※ →http://kansaigodo.blog42.fc2.com/blog-entry-311.html

   →http://障害者就職.seesaa.net/article/117076790.html


そのことを会社に指摘しているのです。

「ハンディキャップ雇用」という名称は、
まさに会社や労働組合の障害者雇用の方針を
示していると言えます。

では、どんな名称がいいのだろうか。
他に使われている例では

「チャレンジド」
(→http://www.prop.or.jp/about/challenged.html

という言葉があります。
竹中ナミ氏(プロップステーション代表)という、
障害児を持つ母親が使っています。
この人も健常者です。

私は「チャレンジド」という言葉を聞くと、
まず、障害を持つ働く人を「チャレンジする人」
と置き換えたんだ、というイメージを持ちます。

それに、ADA法に関する『哀れみはいらない』
のなかにあるような、

「障害者は頑張り屋さんだ。そうでなければならない」

というイメージにも、似ているような気がしてなりません。


しかし、他の障害者が

「(障害者就労問題の解決に)チャレンジ(努力)
しなければ
ならないのは、障害者を雇う企業の側も、
同じではないのか」

という意見が出されました。
これには「なるほど」と思いました。

これも「企業努力」とか「企業の社会的責任」の
一つになると思われます。
本当は決して、一方(障害者)だけが「チャレンジド」
ではないはずだ、と思います。

結局、どういう呼び名にすればいいのかは、
まだ思いついてきませんので、
私は、当面は従来の「障害者雇用」、
あるいは障害者の呼称だけを変えて
「障がい者雇用」とすればいいのではないか、
と思っています。

ただ当然ですが、これは呼び方よりも
中身の方が大事ですよね。
企業も雇うだけでなく、本当に働く場の環境整備に
向けて、努力しなければならないと思います。


※「障害者」という呼称について

聴覚障害者は、今も差別を受けていることを充分
感じており、そのために健常者が障がいを持つ人
に対しては「害」を持つ人、すなわち「障害者」と
呼ぶことは当たり前だと思っています。

決して、障害者側がそれを認める、という意味では
なく

「健常者とはそういうものだ」

という考えに基づいているのだと思います。

ただ他の種別の、身体障害者の中には
「障害者」という呼称そのものに
反対している者も少なくないようです。

このことは、内閣府の障害者制度改革推進会議
でも議論されました。
これからは「障害者」をやめて「障がい者」や
「障碍者」がいいのではないか、という意見も
出されています。
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by bunbun6610 | 2016-03-24 19:30 | 就労後の聴覚障害者問題Z1
http://blogs.yahoo.co.jp/uchayamamingkun2000/37103702.html

炎のジョブコーチ
『精神障害のある人の雇用促進が未来をつくる』
〔2016/3/19(土) 午後 9:18〕


障害者就労支援も本格化しいよいよ、企業も精神障害
のある人の雇用に向き合う時期が来ました。
精神障害のある人は、これまであからさまに採用しない
…なんて企業が割合多かったのですが、最近は実感値
で少なくなっています。

個人的には、非常に大きな可能性を感じます。
定着が悪いと言われるのですが、「何故か」を突き
詰めた会社がたぶん勝者になると思います。

よい人を選び、マッチング(業務内容)させ、柔軟な働き方
に配慮し、キャリアを大切に扱うことがコツです。
精神障害のある人は、高いスキルや知識、経験を持つ人
も多く、職域が広いこと、さらにそれは他の障害に
比べ戦力化し易いことを意味します。


もう少し、時間を経ると、精神障害者として障害者枠で
雇用され、戦力化し評価されキャリアを積む人の登場が
あるでしょう。

この人たちは、「障害者雇用で働くというキャリア」を
社会の中でモデル化
してくれることでしょう。

この人たちは、社内のローパフォーマーと段々とボーダレス
化していきます。

すると、その先にあるのは、障害のある人への「共感」が
生まれます。
「明日の自分かも」「自分達と何ら変わらない」という共感
スイッチが起動することで、本当の成熟した障害者雇用が
スタートするのではと予想しています。
人は、「自分達とは違う」という意識があると、いきなり相手
のことを考えなくてもいいことになってしまいます。
そして環境が不安定になると時に「排除」につながります。
精神障害のある人の雇用促進は、「共感」につながる未来
を感じます。
その過程で大小の様々な葛藤があることと思いますが、
その先はきっと成熟を指向していると思っています。



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障害の軽重にかかわりなく、障害者手帳の所持者、
未所持者にもかかわりなく、誰もが働けるようになる
社会、一億総活躍社会の実現、高齢者が生涯働き
続けることのモデルにもなる、と思う。
精神障害者の進出をきっかけにして、きっと、
さまざまな効果が期待できることだろう。

非常に喜ばしいことではある。
ただ、聴覚障害者として気になることはやはり、

>「他の障害に
比べ戦力化し易いことを意味します。



という点だ。
明らかに聴覚障害者より勝っているため、
競争相手になったら先天性聴覚障害者は
必ず負ける。

外国人雇用にも押され気味で、
聴覚障害者の就労機会は、
これからますます厳しくなってゆくだろうなぁ。

たとえ両方が就職できたとしても、
聴覚障害者への職域差別のほうが断然大きい。

障害者差別解消は喜ばしいことであるが、
決して喜べることばかりではない、と思う。
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by bunbun6610 | 2016-03-23 23:06 | 就労後の聴覚障害者問題B

人事部・Mさんに、会社の就業時間中に行う
ヒューマン・リスク・セミナーで、
要約筆記通訳の手配を、メールで要望した。
手話通訳配置日はあるのに、要約筆記通訳は
ないからだ。

どうなるかわからないが、また

「出るも出ないも自由だから」

とか、

「あなたには筆記で対応しますので」

などと言い

「要約筆記通訳まではつけられません」

と言われるかもしれない。

メールには、三菱東京UFJ銀行の
聴覚障害者差別裁判の記事

参考資料として添付した。

さらに、労働組合のT、S、W・Y、SIの4名の他に、
人事部のY部長にも「CC.」で送信した。
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by bunbun6610 | 2016-03-23 19:30 | 就労後の聴覚障害者問題Z1

週プレ
『「東電やマスコミの嘘が許せなかった」
外国人記者たちが見た3.11とその後の日本』
[2016年03月17日]
http://wpb.shueisha.co.jp/2016/03/17/62539/



日本に長年住み、3.11を経験した外国人記者たちは、あの大災害とその後の日本をどのように見つめ、海外に伝えてきたのか?
「週プレ外国人記者クラブ」第25回は、英紙『エコノミスト』などに寄稿するアイルランド出身のデイビッド・マックニール氏、同じく英紙『ガーディアン』などの日本・韓国特派員を務めるイギリスのジャスティン・マッカリー氏、そして中国・香港に拠点を置く「フェニックステレビ」東京支局長の李(リ)ミャオ氏が語り合った。



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以下は、気になった部分の引用文。


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マッカリー 「もうひとつ感じたのは、東北とその他の地域の「温度差」です。震災直後、東京では人々が「水がない」とか「スーパーに商品がない」とか文句を言っていましたが、大阪は普段通りでした。もちろん、みんな「東北の人たちは大変だなぁ」とは言っていたけど、どこか遠い世界の話みたいな雰囲気があった。
そもそも震災が起きる前から東北地方は無視され、見捨てられているようなところがあったと思います。震災時にもその温度差は強く感じたし、5年経った今も感じています。」





李 「日本は秩序を大切にする一方で、ある種の同調圧力みたいなものもあると思います。TVで専門家が「人体には影響がない」とか「北京はこれくらい放射能があるのに日本にはこれだけしかない」などと発言すると、メディアはそこに同調して、国民は当たり前のようにそれを受け入れてしまう。日本は民主主義の国なのに、これは非常に残念な一面だと思いますね。」




マックニール 「復興の失敗を象徴するものとして、国が進める「防潮堤の整備」を挙げたい。調べてみたら日本の海岸線は総延長約3万5千㎞、そのうち約1万4千㎞は防護する必要があるという。つまり、ものすごい予算がかかるんですね。でも、巨大な津波に対して防潮堤は本当に有効なのかという大事な点がちゃんと議論されていない。
原発の問題も同じで、日本はあれほど深刻な事故を経験して、その事故はいまだに収束していないのに、原発の是非に関する根本的な議論もないまま再稼働が進められて、国は将来的なエネルギーの20~22%を原発で賄(まかな)うという方針を決めてしまう。
これって全く信じ難い話だけど、結局、復興という名目で大金を使いながら、政府は建設会社や原発産業を優先しているんだと思います。」




李 「日本は戦後ずっと平和だったので、人々は「自分たちは守られていて安全な場所にいる」という安心感があるのかもしれません。でも、そうやってリスクを自分で判断しないから、事故から5年経った今も、きちんとした議論もなく物事が「なんとなく」動いている。」



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by bunbun6610 | 2016-03-19 22:43 | 原発問題
『聴覚障害者とは?
~.聴覚障害・ハンディキャップ・コミュニケーション・手話.~』





この情報には一般論的知識も含まれているが、
私がこの記事を初めて読んで、
特に興味を持ったのは、次の内容だった。



『第7節 「“聴覚障害者”のハンディキャップ」』
「障害の階層」についての説明があるが、聴覚障害を理解するには、極めて重要だと思う。三次障害にもなってくると、本人ですら、自覚がなくなってくるのではないだろうか。



『第15節 「手話の構造 ・・・ ①.音韻論」』
手話の単語は.三つの.音韻的な要素からなる.と考えられている。
 手の形(手形)、手の位置、手の運動.である。



『第16節 「手話の構造 ・・・ ②.形態論」』
手話は.また、語形が.豊富に変化する。



『第17節 「手話の構造 ・・・ ③.統語論」』
手話は、手や.指のみで.構成されているのではない。
 表情や.体の向き、口型も.使用される.(これらを.まとめて、「非手指要素」(non-manual signal)という)。
 これらは、文を構成する上で.重要な役割を担っている。



『第18節 「手話の構造 ・・・ ④.階層論」』






他に、手話のことについて知るうえで、参考になると思うのは、次の節だと思った。





『第19節 「手話の長所・短所」』




『第20節 「手話を.“否定的”.に捉える.聴覚障害者たち」』




こういう切り口もあるのか、と感心した。
見方は、人それぞれだが。





〔関連情報〕

『『聾教育の功罪 ~手話VS口話~』』
〔2015-01-14 18:30〕

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by bunbun6610 | 2016-03-18 22:04 | 手話
http://www.bllackz.net/blackasia/content/20140625T0016120900.html


BLACKASIA - www.bllackz.net
『聴覚障害を持った売春女性、
視覚障害を持った売春女性』
〔2014-06-24〕



生活に追い詰められた貧困女性が売春ビジネスに
堕ちる姿はよく見るが、生活に追い詰められたと
言えば、障害を持つ女性たちもまた追い詰められて
いく。

売春地帯でよく見かける障害を持った女性は、
ダントツで多いのが聴覚障害者だ。

タイでも、カンボジアでも、インドネシアでも、インドでも、
聴覚障害を持った売春女性は山ほどいる。
メキシコの売春地帯でも聴覚障害を持った女性が
売春していた。

タイでは1990年代頃から聞こえない女性が売春
ビジネスをしている姿があった。

2012年もスクンビット通りで英語で

「私は聞こえません。
生活のためにお金が必要なので助けて下さい」

という手書きのメモを持った女性が白人(ファラン)に
声をかけている姿を目にしたので、もう伝統のように
なっているのだろう。

インドネシアの売春地帯では、そういった女性が数人
集まった売春宿もあって、彼女たちを管理する売春宿
のママサンが手話を使って会話していたのが印象的
だった。

......

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>「売春地帯でよく見かける障害を持った女性は、
ダントツで多いのが聴覚障害者だ。」


「障害者の中でも聴覚障害者の場合は、耳が不自由で、
中には話すことも出来ない人もいる、という障害ぐらいで、
売春婦としての利用価値は健常者と変わらない」

と思われているからではないだろうか。

日本でも風俗嬢の「豹ちゃん」と呼ばれるろう者女性
が昔、話題になったのを覚えている。
店では手話を交えてコミュニケーションをしていたらしい。



『あらくれ姐さんのウロ覚え書
~今年はやってますわ!
…何かを。。。~』

http://ameblo.jp/pink58/entry-10431905497.html



『90年代半ば、週刊SPA!で
「ろうあのヘルス嬢・豹ちゃん」として
連載ページを持っていて、・・・・』

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1229283992




〔関連情報〕

ゆるりとひじきそくほう
『先天性の聴覚障害で耳が聞こえない風俗嬢だけど』
〔2013年11月07日〕
http://hijikisokuhou.doorblog.jp/archives/7398307.html
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by bunbun6610 | 2016-03-18 21:34 | 障害者問題・差別
『当ブログで聴覚障害者問題を研究されている方へ』


当ブログの『就労後の聴覚障害者問題』に
書かれている内容は、事実を書いたものです。
被害者、加害者とも実在していますし、
会社の名前も推測可能です。
今まだ、その会社で働いている人もいます。

そのため、噂が広まると問題なので、
多くの記事は「常時公開」のままにしておくことは
できません。
それでも私がなぜ、こういった情報を漏らしているか、
話したいと思います。

やはり、こういう問題が、世の中にほとんど知られて
いないと考えています。
たとえ知っていたとしても、問題解決に取り組む人は
わずかしかいないと思います。
社会的にほとんど無関心で、放置されたままだと
言えると思います。

働く聴覚障害者の周囲に、関心を持つ人、
理解する人が、一人でもいればいいのですが、
いないことのほうが多いと思います。
特に、障害者の「一店舗一人雇用」を積極的に
推進している職場ほど、そうではないでしょうか?

そのため、本人が問題を一人で抱え込んで悩み、
挙句の果ては辞めてしまう、というパターン、
あるいはうつ病になったり、精神的な変調をきたす
ケースは多いと思います。
本人はほとんど能力発揮できていない、
と感じました。
これは、単に本人のメンタルが弱いこととは違う、
と思います。
社会的にも大きな損失ではないでしょうか。


少数の研究者が

「聴覚障害者への理解がないために、トラブルを
起こしてしまい、聴覚障害者が辞めてしまうケース
がある」

などという論文を出す例も見られます。
しかし、その内容には、具体性に欠けているように
思います。
例えば

「コミュニケーション方法を取り違えるという、
初歩的かつ、聴覚障害者にとっては致命的なミスが
原因で、聴覚障害者には不得手なコミュニケーション
方法を強いられてしまう。
それで問題がだんだん大きくなっていく」

と言いたいような内容があります。
確かに、それはその通りです。

では、それはどんな具体例があるのかというと、
その記述に関してはほとんど見たことがない。
聴覚障害者には「多分、アレのことだろう」と、
すぐに分かることなのですが、それが健聴者にも
分かる内容になっているでしょうか?
そこが疑問です。

例えば、ろう者問題なら

「手話通訳者が付いたといっても、その手話通訳は
日本語対応手話通訳に偏りがちな手話のため、
意味がよくわかりにくい」

といった指摘が、聞かれています。

日本語の達人であるはずの難聴者や中途失聴者
でも

「筆談してくれるといっても、それは内容が非常に
乏しかったり、読んでも一部しかわからない」

といった不満があることは、私の経験でも非常に
多くあります。

あるいは、問題が大きくなった時だけ、その時だけ、
ようやくまともに対応する、という悪い癖が、
健聴者にはかなりあります。
普段こそ大事だというのに、それを怠ってしまって
いるのです。

かなりのいい加減さが、無数にある、と思わざるを
えないでしょう。

そうしたことまで具体的に指摘すれば、必ず非難を
受けると思います。
実際、筆者は何人もの健聴者や聴覚障害者とも、
絶縁になっています。
こういった記事を書いて、ブログに公表してきたこと
が原因でしょう。

こういうブロガーからは、人は確実に離れてゆくもの
です。
しかし、それでもこの問題と正面から向き合うように
ならなければ、真の解決には結びつかないのだと、
私は思い知らされました。
膿を完全に出し切らないと、病気を完治させることは
できないのです。

同じ聴覚障害者から

「もう、そこまでにしないと、もっとひどい差別に遭うぞ」

と警告されたこともあります。
でも、止めても何も変わらないと思います。
というよりも、きっと逆戻りしてしまうでしょう。

よく考えてみると、聴覚障害者の就労後問題も結局は、
近年になって言われるようになってきた「パワハラ」
「セクハラ」問題と共通点があり、同様の背景がある
ことがわかります。
決して、聴覚障害者問題だけ、特別視されるべきでは
なかったのです。
例えば、セクハラに関しては

「男性が女性側の心理を理解していないために、
誤解していたり、無意識的行為に及んでしまっている」

ということもありますが、このようなことは、聴覚障害者
への間接差別でも、同様に考えられる事例はあります。
それを解決していく上で、コミュニケーションは非常に
大切だと言えます。
ただ、どんなコミュニケーションができるかで、差も出て
きてしまうので、そこは注意が必要です。
そういう意味では、先ほどのろう者の手話通訳の問題
や、難聴者・中途失聴者に対して普段行っている筆談
の問題も、よく出てくるのではないでしょうか。
しかし、それらを一つ一つ解決してゆけば、「理解の道」
は開けてくると思います。
今まではまだ、その「理解の道」へと進んでいなかった
のだと思います。
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by bunbun6610 | 2016-03-18 21:28 | 就労後の聴覚障害者問題B
当ブログ

『ろう者のうつ病』
〔2015-10-30 18:30〕

で述べているろう者
(以下、「Cさん」としておきます)
が、その後どうなっているのかというと、
ずっと会社を休み続けています。

実を言うと、Cさんがうつ病なのかどうかは、
わかっていません。

会社の健聴者に聞いてみても
「体調不良が続いているらしい」
という情報ぐらいしか、わかりません。

本人も休んでいる理由については、
他の親しいろう者にでさえ、
なぜか口を閉ざしているようです。

もう一つハッキリしていることは、
Cさんは遠く離れた実家に帰っていて、
いつ職場復帰するかも全くわからない、という。

それと、身体の病気やケガが原因ではない、
ということでした。

私は、これと全く同じパターンでろう者が会社を
休み続ける、という状況を、
他の会社でも何人も見てきました。

ろう者同士の噂でもよく聞くことで、他の人の話では、
最終的にはクビになっている、という。

しかし、重度身体障害者であるろう者を解雇することは、
会社にとって損失になる可能性があるので、
表向きは「自主退職」か「雇用契約期間満了」に
させられている(※)、と思われます。

(※詳しくは、当ブログ

『障害者雇用助成金は、雇用する企業へのご褒美?』
〔2011-08-20 23:54〕


参照)



他の会社では、ろう者が長期欠勤を続けている場合は、
会社の保健師の人も

「○○さんは今、“心の風邪”を引いています」

などと言っていました。

おそらく、うつ病になっていても、
健聴者はその病名で言わず、
「心の風邪」とか「体調不良」という言い方を
するのだろう。

私は、健聴者のうつ病の人も見たことがあります。
人によって症状、見た目は違うのかもしれませんが、
うつ病でも健聴者とろう者の場合とでは、
見た感じが違うように思いました。

健聴者の場合は、もう無口になったり、
挨拶も会話もなくなり、何事にも無表情になる、
といった、大きな変化が人目でわかりました。

でも、ろう者の場合は、本人だけ無音の世界で、
コミュニケーションだって、もともと全くなく、
仕事も一日中、同じ単純作業を一人で続ける
だけなので、近くにどんなに健聴者がたくさんいても、
うつ病になっていることは気がつかないらしい。

「こういう単純な仕事ばかりだから、
やる気がなくなっているんだな。
まぁ、いいだろう。
障害者だから」

というぐらいにしか、
健聴者は思っていなかったようでした。

私はM社で働いていたとき、
ろう者が次々と入社しては、
すぐ辞めていく状況を見たことがあります。

1~2週間とか、長くても6ヶ月契約で辞めるろう者
がほとんどでした。

「ろう者が暴力沙汰を起こして、クビになった」

という話も聞いたことがあります。

それだけではなく、ガマンして長く働くろう者の
なかには、うつ病になる場合もありました。

「うつ病は、ほとんどの場合、5年以内で治る」

という話を、専門医から聞いたことがあります。

しかし、治るとは言っても、仕事を続けられず、
会社を辞めるケースもあります。

M社でうつ病になったろう者は、2人いました。
2人とも再発を繰り返したので、
結局、会社を辞めることになりました。

今の私の会社にいるCさんも、
そうなる可能性がありそうです。
ハインリッヒの法則がある通り、
実際にはより多くの聴覚障害者が、
職場での悩みを抱えていると推測されます。

ですから、聴覚障害者の労働問題を、
もっと真剣に考えてほしい、と思います。
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by bunbun6610 | 2016-03-18 19:30 | 就労後の聴覚障害者問題Z1
障がい者のための総合就職・転職サポート
アイエスエフネットジョイ

お仕事・就職成功事例(就労事例)

障害種類; 聴覚障害(電話不可)
http://www.joy-c.com/jirei/cat105/cat113/

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by bunbun6610 | 2016-03-16 21:51 | 就労前の聴覚障害者問題A
エキサイトブロガーには特典があって、
例えば今日は、

「ここがヘンだよ 健常者」

という検索項目がトップ10にランクイン
していたのがわかる。
興味を持って検索してみたら、
例えば次の記事があった。


『これはひどい…
 愛知県議会が視覚障害者の“白杖”
持ち込みを危険物だとして制限!
 団体が抗議』

更新日: 2015年02月24日


いろいろな人の意見・感想が出ている。
本音だろうから、こういうのって、
ブログ以上の信頼性がある時も、
あると思う。


確かに、白杖は凶器になりえる。
誤って先端で目を軽く突いてしまうだけでも、
大事故になりえる。

あるいは、フレデリック・フォーサイスが
書いた小説『ジャッカルの日』をご存知だろうか。
ジャッカルは障害者になりすまして警備員の
目をくぐり抜け、狙撃現場に向かう。
そして、使っていた杖はライフル銃に変身。
それで大統領を暗殺しようとするのだ。
意外に、盲点になりやすい物だ。

だからサミットの時なんかも制限が厳しくなって、
白杖を使う障害者には不便になるかもしれない。
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by bunbun6610 | 2016-03-16 21:32 | バリア&バリアフリー

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610