蒼穹 -そうきゅう- bunbun6610.exblog.jp

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

<   2015年 06月 ( 37 )   > この月の画像一覧

○小川構成員
 1つ確認をしておきたいのですけれども、今回の
認定方法のあり方というか、認定方法に関して
検討するということは、いわゆる障害者の聴力の
レベルを見直していくということではなくて、
あくまでも認定の方法をいかに正確を期して今回
のような不正がなくすことができるかということで
理解としてはよろしいでしょうか。

○森岡課長補佐
 認定の対象範囲につきましては、ほかの障害との
バランスということも踏まえないといけません。
ほかの障害もいろいろとまだ検討する時間を要し
ますので、今回につきましては、方法についての
検討ということで集中的に検討させていただきたい
と思っております。

○小川構成員
 恐らく今回のような事例というのは、どちらかと
いうとまれな事例ではないかと思いますので、
こういった特異な事例が起こったということで、
根本的にその認定の方法を変えていく。

例えば他覚的な検査を全例で取り入れるとか、
そういうような、いわゆる認定方法の変更という
のは余り現実的ではないかなという気がします。

 普通は恐らく突然2級に該当する申請が行われ
るということは、比較的まれなのではないかと思う
のです。

例えば6級から始まって聴力がだんだん進行して
それが3級になって2級になるというような、
こういう経緯の中では、こういった不正が行われる
ということは余り考えにくいかなという気がします。
ですので、そういった時間経過の中でも実際には
不正を15条指定医がしっかりと否定をしている
というような現実もありますので、余り大きな変更
というのは実際には必要ないかなと私は思って
おります。

 あとは本当に先ほど石川先生がおっしゃられた、
いわゆる詐病ということですね。
この聴力の中で恐らく詐病ということで一番問題
となるのは、あくまでも聴力の検査は自覚的な
聴力の検査ですので、例えば80デシベルという
聴力を不正で示すということは、何回もやれば
必ず変動するわけですね。
ところが、一番難しいのは2級に該当するような、
全く聞こえない。
つまり、全く応答しないというようなときに、
それが本当に聞こえていないのか、あるいは
全く押す意思がないのか、その辺が一番問題
となるのかなという気がしますので、もし今までの
認定方法に少し何か加えるというようなことに
なると、恐らく2級に該当するような、そういう
ところの認定に際して何か加えるというような
ことが必要になるのかなという感じで、3級以下
に関しては、恐らくこれまでの認定の方法で
そんなに問題はないのではないかと私は思い
ます。

○中村構成員
 この方法が定められて60年ですか。
このABRという方法はいつごろからあって、
テクニカルな改善とかそういうことは起こって
いるのでしょうか。
それとも最初からABRが入っているのですか。

○小川構成員
 70年代ですね。
いわゆる臨床検査として導入されたという。
実際にABRというのは、音の刺激で発生する
脳波を調べて他覚的に聴力のレベルを調べる
ということなのですけれども、通常の臨床的に
行われている脳波ですと、クリックという音を
使うというのが一般的ですけれども、そうすると、
2,000Hzとか4,000Hzの聴力を反映すると
いうことで、例えば実際に身体障害者の診断書
の場合には、500、1,000、2,000Hzを記載
して平均聴力を記載するということになって
いますけれども、そういうことから考えると、
ABRのデータと、いわゆる診断に必要とされて
いる会話域の聴力が全くイコールとなるわけ
ではないです。

 そういうことで、今回の佐村河内さんの診断
書にもありますけれども、ASSRという周波数別
のいわゆる他覚的な聴力のデータをこうやって
示すような、こういう検査法が今はできてきて
おりますけれども、恐らく診療所のレベルまでは
全く浸透していないということだと思います。

ですので、そこまで要求するのは実際の現場
の認定ということを考えるとなかなか難しいのかな
という気はいたします。

○原構成員
 小川先生がおっしゃったとおりで、特にASSR
の確立という意味では、まだ途上と私は考えた
ほうがいいかなと。
周波数別でも、それが本当に語音と普通の純音
聴力検査と一致するかどうかというのはまだ
いろんな意見がありますし、ですから、ABRは
特にクリックですし、高音域の中心周波数の
閾値をはかっていて、たいていはマイナス
10~20デシベルが純音聴力検査の閾値とも
言われていますので、さまざまな高度な知識と
機械と時間が必要になってきますので、小川
先生が少し結論を急いでらっしゃるので追加
させていただくと、やはり経緯というのが1つ
大切だろうと思います。

 突然両側がアウトオブスケールといいますか、
90、100デシベルになるということは、
一般的には私たちは余り見ないです。

ですから、例えば小児期で最初からほとんど
聾と考えられたとしても、これは将来再認定が
必要ということで、最初から2級を与えることは
あり得ません。

ですから、やはり小児期があったとしても
何度かその経過を見ていきますので、
そういう意味では経過を見ていくとか、
これは将来をこの委員会として考えていただけ
ればいいのですが、例えば騒音性難聴などです
と3回やるのです。
その平均をもって、それが動かないということ
を確認した上で騒音性難聴を認定しております
ので、それに対して、これは一度だけの聴力検査、
純音聴力検査でやるということになっております
ので、その辺は多少工夫の仕方はあるかなと
いう感じはいたします。

 ちなみに言いますと、このSさんの最初の診断
書ですが、これが詐病なのか機能性難聴なのか
わかりませんが、この診断書自体は正しい法規
にのっとった、決して間違った診断書ではないと
思いますので、それはそれなりの意味合いを
持っているのだろうとは思います。
ただ、こういうことが少数ながら起こることがある
のでということがこの委員会の意義だとは思います。

○江藤座長
 ありがとうございます。
 再認定の問題もございますけれども、特に人工
内耳ができて進んできたりした過程で、小児、
乳幼児の聴力を早く判定されるということでABR
はかなり普及したかなと思います。
子供の場合はまだ時間的なこともあるので再認定
がつくことがたびたびあるかとは思うのですけれ
ども、身障法の本来の趣旨は、障害は永続という
ことなので従来は再認定が不要ということが
多かったかと思うのですけれども、再認定の問題、
導入につきましてはいかがでしょうか。

従来も経過で変動することが予想される場合は
15条指定医がそこで何年後ぐらいに再認定をと
いうのはあったかとは思うのですけれども、
いかがでしょうか。

○原構成員
 私見でよろしいですか。

○江藤座長
 どうぞ。

○原構成員
 うちは女房もそうなのですけれども、両側特発
性難聴、進行性の感音難聴というのがござい
まして、これは年数を追うごとに聴力が悪くなって
きますので、間違いなく再認定という形で我々は
やっております。

○市川構成員
 先ほど来のABRの話と今の再認定の問題も
絡むのですが、まず、補足させていただきますと、
このABRというのは1970年代に出て、1977年
にハワイで日米のABRに関する基本的な国際
会議があって、そこでABRのいろいろなスタンダ
リゼーションが規定されて、それはヨーロッパにも
波及したといういきさつがあるのです。

 そのころのABRというのは、従来の純音聴力
検査とか語音聴力検査とか、その他の、聞こえ
ます、聞こえません、読み取る、そういうことで
本人に応答させる主観的な検査法に対して、
本人は何も言わなくていいわけです。
あなたは聞こえますかと聞いているわけでは
なくて、脳波の上に変化が出るか出ないかを
見ているわけですから、黙って座ればぴたりと
当たるというような、一時は非常にもてはやさ
れる。

 先ほど来、一気に2級までは行くことはないと、
一般的にはそうなのですが、例えば工場で爆発
音の中で飛ばされた。
気がついてみたら、きのうまで、それまではよく
聞こえていたのだけれども、その後、全く聞こえ
なくなったという事例があります。
これは当然のことながら突然来るわけです。

 私が偶然に経験したのは、それに類したケース
だったのですが、当然ながらそういうことがあり
ますと、本人がある程度聞こえていても聞こえ
ないと言いたくなる心情というのはいろいろある
のではないかと思うのです。
結果的に全く聞こえないという。

ところが、どうも、“これは大変ですよね”という
ことを普通に言うと“そうなんですよ”とふっと
答えてしまうのです。

 それであるとき、まだABRが出たばかりのころ
ですが、今のように計測器は非常に小さなコン
パクトなものではなかった。
昔のSF映画の中に出てくる、畳でいえば畳を
壁に3枚ぐらい張りつけたぐらいの、増幅器とか
いろいろなもの、ボタンもたくさんあるという、
スイッチもたくさんあるという機械だったものです
から、私はその患者さんをその機械の前に
連れていって、どうも聞こえがよく理解できない
点があるので、今日はできないけれども、予約が
たくさん入っているから2週間ぐらい後になる
けれども、あなた、この機械でもって検査しま
しょう。
この機械はあなたが答えなくていいのです。
わかりますから。
ちょっと時間がかかりますけれども、時間を
とってください、その途中で1回来てください、
ビタミン剤を飲んでください、もしかすると
よくなるかもしれませんと。
これは全部筆談です。

 たしかあのとき2~3週間後の予約になった
と思うのですが、1週間か1週間半したときに
開口一番、あの薬はよく効いてかなり聞こえる
ようになりましたと。
そうですかと、では、あの機械でやる前にもう
一回検査してみましょう。
似た事例なのです。

そうしたら、事実上、あのときもほとんど50デシ
ベルフラットの心因性難聴を思わせるような
聴力像でした。
我々はABRというのは、初めは子供、乳幼児
に応用していました。
ボタンを押しなさいといっても子供は押さない
わけです。
だから、乳幼児でどの程度の難聴があるかと
いうのを早くディテクトするのは、その後の教育
に大変重要です。

ABRとか、それに準ずる、脳波を使って判定する、
いろいろな聴性誘発反応のうちの1つとしてABR、
これは再現性があるということで、乳幼児に非常
によく使われる。
答えなくてもいい、本人がボタンを押さなくても
いいというのがとても印象に残っている。
ABRもいいというのが当時の印象だったのです。

今お話がいろいろありましたように、ABRという
のは決して万能ではないし、周波数の帯域の
問題もありますから、それを鵜呑みするのも
逆の面でいえば危険な面もあるわけですね。

 先ほど小川先生でしたか、今回俎上に上がって
いる症例が生じたということで、タイトルが方法を
見直すだから、何となく見直しというのは変えな
ければいけないというようなニュアンスにとれない
わけではないけれども、そうではないのです。
これで本当にいいのかということを問うていると
私は理解しているのです。

今、何か普通の純音聴力検査、語音聴力検査、
あるいは内耳機能検査、そういうような従来から
ある検査法でどうもおかしい、専門家ならおかしい
と問診をしている段階で気づくことが多いです。

こういう場合、ABR検査を行うことが既に今まで
やられてきているわけですから、私自身はこの
方法が悪いとは思っていないのです。

 ただ、よりよくする方法がないかということで、
検討会、こういう事例が起こったためですけれ
ども、正直に申し上げますと、皆さんから言われ
たようにこれは本当にまれなケースではないか。
このまれなケースが起こったらその方法を変え
なければいけないかについては、今の私の
知識では大変難しいのではないかという印象
はあります。

皆様の知恵をおかりして、いい方法があれば
さらにいい方法をとるべきだともちろん理解
します。
その辺の見直しということの内容。
今の方法はよくないのだというニュアンスなの
かというところが大変疑問なのです。
江藤先生などはどう思っていますか。

○江藤座長
 障害認定のあり方というのは、実は結構議論
されてきております。
私も研究のこともありましたので過去のいろいろ
なことを当たってみますと、身体障害、ほかの
障害についても、1つは1981年に国際障害者
年というのがありまして、そのころ国内でも
そういう福祉のことの推進ということで、
これはいろんな議論があって、障害とは何か、
あるいは障害をどのように認定するかという
問題が身障法の趣旨とはまた別にございます。

 身障法はそもそも障害を持った方々の就労
支援といいますか、社会的な自立を支援する
という趣旨のもので、過去にいろいろ検討して
みますと、先ほどの資料にもございましたけれ
ども、自立支援という以外のところにかなり
身障等級がリンクしているという実態が明らか
になってきて、認定のあり方も含めてかなり
大きな課題、障害そのものが大きな課題では
ないかと思っております。

聴覚については長い経緯でABRができて
新しい検査法が出てきたのですけれども、
少しつけ加えられていますけれども、
基本的な認定法に関しては変わっていない
ということもあって、それほど大きな問題は
生じていなかったということではないかと
思います。

今回の事例はかなり特異なケースではないか
なと私も感じております。
補足させていただきました。

 ほかにありますか。


○小川構成員
 今、問題になったものは再認定がどうかと
いうようなことですけれども、この再認定に
関しましても聴覚障害だけが再認定をどう
するかというような議論でいいのかどうか
ということもあるのですが、例えば視覚障害、
そういった肢体不自由とか、こういう分野での
再認定がどうされているのか。

むしろその辺のほかの障害の種類によって
再認定がどういう形でなされているか。

この辺も少し参考資料になるかと思います
ので、もし御提示いただければ、今後の検討
の資料には重要かなと思います。

○江藤座長
 ありがとうございます。
 今回は第1回の検討会ということで、いろいろ
議論するために必要な資料等を御提案いただ
きましたけれども、そのほかに何か御質問、
御意見はございますでしょうか。

 どうぞ。

○原構成員
 1点だけ、資料4の3ページに「身体障害認定
基準(抜粋)」がありますが、これは法規ですか。

○森岡課長補佐
 認定基準ですけれども、部長通知で定めて
います。

○原構成員
 通達ですか。

○森岡課長補佐
 はい。

○原構成員
 そこに

「両検査とも詐病には十分注意すべきである」

というような一文があるものですから。
これは通達であるのですか。
わかりました。

○奥野構成員
 1つ教えていただきたいのですけれども、15条
指定医と診断ということを考える場合に、診断
方法を考える場合に、その15条指定医が病院
に属するか、あるいは診断所であるかというと
診断方法がかなり違うと思うので、分布といい
ますか、割合といいますか、そういうのを教えて
いただくと少し参考になるかと思います。

○森岡課長補佐
 今後検討するに当たって、そういうものも情報
収集しながら検討していきたいと思っています。

○江藤座長
 ありがとうございます。

 そのほかにいかがでしょうか。
今回の認定方法に関しては、先ほど事務局からも
お話がありましたけれども、聴覚障害の当事者の
関係の団体からもヒアリングを行うこととしており
ます。
たまたま私が研究班にかかわっておりますけれども、
障害認定のあり方について国際的な情報も含めて
検討していくという予定になっておりますので、
そういった経過も含めて次回以降御報告、
また担当する者からの報告を加えていけるかと
思います。
そういったことでさらに認定のあり方について、
認定方法に関して検討を進めて御議論いただく
ことになるかと思います。

 本日のところはよろしいでしょうか。

ほかに何か追加御意見はよろしいでしょうか。

 それでは、年度末に急遽、検討会を開催という
ことになりましたけれども、今後、十分に議論を
重ねていくということで、きょうの第1回の検討会
はこれで終了とさせていただきたいと思います。

 次回以降につきましては、事務局からお願い
いたします。

○森岡課長補佐
 本日は、御多忙の中、熱心に御議論いただき
ましてありがとうございました。
次回の日程等につきましては、また事務局から
連絡させていただきますので、どうぞよろしくお願
いいたします。

 事務局からは以上でございます。

○江藤座長
 それでは、本日はこれにて閉会といたします。
 お忙しいところ、どうもありがとうございました。

(了)
<照会先>
障害保健福祉部企画課人材養成・障害認定係
(代表電話) 03(5253)1111(内線3029)





(終わり)



==========================




〔関連情報〕


『佐村河内さん問題受け、障害者制度検討会設置へ』
〔2014-02-22 19:01〕



『<佐村河内氏>聴覚診断
 最も軽い6級に該当せず手帳返納』
〔2014-03-07 23:52〕

[PR]
by bunbun6610 | 2015-06-12 21:00 | 聴覚障害
○江藤座長
 なかなか感覚障害、特に聴力はかなり大昔から
そういった問題は抱えていたかとは思うのです
けれども、今回の経緯につきまして、ほかにいかが
でしょうか。
御質問、御発言はございますか。

 どうぞ。

○中村構成員
 聴力の専門家ではございませんけれども、やはり
手帳が出る段階でどのくらいの検査が行われた
結果として今この数字になっているのかということに
ついて、全数はかなり難しくても、実際はどういう
検査が行われてどういうデータに基づいてこうなって
いるかは一度調べる必要があるのではないでしょうか。

というのは、変えるということになりますとかなり大きな
影響も出ますし、再認定をするとどのくらいの規模の
ことになるかというのも、実行上は正しくやらなくては
いけないことはもちろん間違いないわけではござい
ますけれども、実際どのくらいのハードな作業になる
のかということも認識する必要があろうかと、今お聞き
して思った次第です。

○奥野構成員
 ABRがどのくらい普及しているかという話に向けます
と、今、耳鼻科の専門研修施設、認可研修施設という
のが640ぐらいあるのです。
各都道府県ではないところはありません。
その認可基準にABRがあることというのが入って
いますので、640施設は必ず持っています。

ただ、これは病院とかそういう規模のところであって、
決してクリニックではありません。
そういう施設そのものについては、そのくらいの数は
十分充足されています。

○江藤座長
 実際には原先生おっしゃられたとおり、日を置いて
改めて再検査をして変動なども見て大体見抜かれて
いるのではないかなと思うのですけれども、実際
どのくらいあるのかなというのは必要な情報かとは
思います。

 S氏の経過に関して何か御意見、御質問はござい
ますか。
ちょっと見ますと、結構長い期間にわたって大学病院
を受診していたような経過が書かれているのですけれ
ども、どういった障害であったかなという。

○中村構成員
 それもこれだけ大学病院に通っておられたら、
そこで検査を何なりとやられていたと思うのです。
そういうのが反映されていなかったのかどうかという
のは少し記載を見ていて気になるところではあります。

○小川構成員
 その辺のデータは今のところは開示されていない
のでわからないわけですね。

○森岡課長補佐
 この辺のデータはまだこれから横浜市とも相談しな
がら、開示できるかどうか考えていきたいと思います。

○小川構成員
 やはり経緯に関しては、大学病院で治療したけれ
ども、改善がないということで、恐らく普通のケース
だと、いわゆる難聴の程度が固定してしまうということ
になると、そこで認定ということになるのではないかと
思うのです。
これはまた別の施設に行って申請をされているという、
その辺の経緯がはっきりしないところはあると思うの
です。
ですから、データがそうやってそろっているところで
あれば、恐らくもう少し細かい信頼性のあるデータ
ということで認定につながったのかなという気はする
のですけれどもね。
その辺の経緯というのはわからないということですね。

○森岡課長補佐
 個人の情報でもありますので、なかなか収集が
現時点では難しいといった状況でございます。

○市川構成員
 おっしゃったように難しいことだと思います。
けれども、この検討会できちっといろいろ具体的な
問題を詰めていく場合に、ぜひそこは欲しいのです。
この診断書だけ、あとはあちこちをなでているような
感じ。
今回はともかくとして、できたらぜひ次回もしあるよう
でしたら、そのときまでに、今、小川先生あるいは
原先生が言われたようなこと、あるいは中村先生が
触れましたね。
大学病院ですから、病院では記録は残っていると
当然ある程度は期待しますよね。
古いデータでもあちこちしまってしまったとかという
ような問題は有るかもしれませんが、いずれにしても、
一度そのデータを何とかして、本人の了解も得なけれ
ばいけないのでしょうけれども、欲しいですね。
そうすると非常に検討課題の具体的なことに到着する
時間が早くなると思います。

○江藤座長
 カルテ、大学病院ですから多分探せるのだろうと思い
ますけれども、ぜひそれは横浜市とも連絡して資料を
そろえていただければと思います。

 そのほかに、小川先生、いいですか。

○小川構成員
 今のところは結構でございます。

○江藤座長
 最初の手帳交付時の難聴はどのようなものであった
かというのは、やはりそういったデータに基づいて検討
する必要があるかなと思いますが、これまでの経緯、
それから難聴の病態がどういったものであったかという
ことにつきましては、そのほか何か御意見、御質問は
ございますか。

 本検討会は聴覚障害の認定方法に関する検討会
ということで、認定方法のあり方について議論して
いく必要があるかと思いますが、先ほど資料を御説明
いただいておりますけれども、こういった認定法も
含めて御意見、御質問はいかがでしょうか。

 身障福祉法の中ではいろいろな障害、疾患との
関連でありますけれども、基本的には公平性という
面で医学的な診断を重視して15条指定医というのが
あるわけですが、実際に制定されてもう65年ですけれ
ども、聴覚に関しては最近何か変わったということは、
視覚障害とそのほかについては時々いろいろ内部
障害が加わってきたこともあって、認定法の変更に
ついても議論は行われてきたようですが、聴覚に
関してはいかがでしょうか。

○森岡課長補佐
 大きな変更はないということでございます。




(つづく)



==========================




〔関連情報〕


『佐村河内さん問題受け、障害者制度検討会設置へ』
〔2014-02-22 19:01〕



『<佐村河内氏>聴覚診断
 最も軽い6級に該当せず手帳返納』
〔2014-03-07 23:52〕

[PR]
by bunbun6610 | 2015-06-12 20:45 | 聴覚障害
○江藤座長 それでは、市川先生、よろしくお願い
いたします。
 早速、議事に入らせていただきます。

 まず初めに、本日の議事につきまして事務局から
説明をお願いいたします。
○森岡課長補佐 本日の議事でございますけれども、
資料3「身体障害者手帳制度について」説明させて
いただきまして、次に資料4「聴覚障害の認定方法
の見直しについて」に沿って説明させていただく予定
でございます。

 なお、構成員から、今回の事例の経緯等について
まず先に説明してほしいという御要望がございました
ので、資料3と資料4に先立ちまして御説明させて
いただきます。
これらの説明の後に御質問や御意見をいただく予定
でありますので、どうぞよろしくお願いいたします。

○江藤座長
それでは、佐村河内氏の診断書に関する資料、
それから資料4、3について事務局から説明を
お願いいたします。

○森岡課長補佐
それでは、今回の佐村河内氏の事例につきまして、
先に御説明させていただきます。

 資料4の6ページ、7ページ、佐村河内氏ということ
ですけれども、S氏ということで略して説明させて
いただきたいと思います。

 今回の事案の経緯についてということで6ページ
からまとめてございます。

 この経緯にあります会見内容につきましては、
横浜市から入手した情報及び新聞等の報道をもと
に事務局で要約したものでございます。
主な経緯につきまして簡単に御説明させていただ
きます。

 まず、2月12日の横浜市の会見におきまして、
S氏に横浜市から手帳を交付していることが公表
されました。
2月20日になりまして、S氏が横浜市内の医療機関、
耳鼻咽喉科で5種類の聴力検査を受けております。
2月28日になりまして、S氏が審査結果を受けて
横浜市に手帳を返還しております。
このときの審査結果につきましては、難聴はあるが、
手帳の等級は非該当ということになっております。

 次のページにまいりまして、3月7日のS氏の会見
がございます。
3つ目になるのですけれども、3年前から聴覚障害が
改善していた。
また、現在も音声はひずむので聞き取れず、手話が
必要であるということを述べております。
また、健常者と同じようには聞こえないというような
こともおっしゃっております。

 横浜市の会見でございます。

 1つ目ですけれども、聴覚障害が改善してからの
過去3年になりますけれども、医療費助成24万円と
福祉パス、これは市営バスですとか地下鉄の無料券
ということですけれども、そちらのサービスを受給して
いたということです。

 また、本人への返還請求が難しいということで
ございます。
理由につきましては、いつごろ聴覚障害が改善した
のかわからないためということでございます。
しかしながら、法令やこれまでの事例を参考にさらに
検討を進めていきたいと横浜市は説明しております。

 以上、簡単な経緯でございますけれども、また委員
に机上配付をしております身体障害者診断書・意見
書を御説明させていただきます。

 まず平成14年1月に書かれた診断書をごらんくだ
さい。
そちらでは、障害名につきまして「聴覚障害」となって
おります。
 2原因となった疾病・外傷名としては、感音性難聴
となっております。
 3疾病・外傷発生年月日ですけれども、左について
は昭和60年、右については平成9年ということに
なっております。

 4参考となる経過・現症でございますけれども、
24歳時に左の聴力が低下。34歳時に右の聴力が
低下。
病院で加療するも改善なしということでございます。

 5の総合所見としては、右が101デシベル、左が
115デシベルで、身障2級に該当するとされており
ます。
 将来の再認定については不要となっております。

 結論としては、身体障害者福祉法、別表に掲げる
障害に該当するということで、2級相当ということで
診断書が作成されております。

 裏側に参りまして、こちらが平成26年2月に作成
されました身体障害者診断書・意見書でございます。
3の疾病・外傷発生年月日については不明という
ことになっております。

 4参考となる経過・現症の欄に検査結果が詳しく
記載をされております。
純音聴力検査で、右が48デシベル、左が51デシ
ベルということになっております。
語音聴力検査では、最高明瞭度で右が71%、
左が29%ということになっております。

ABRの閾値につきましては、右40デシベル、
左60デシベルにおいてV波が確認されたこと。
DPOAについては両側とも反応良好であったこと。
ASSRの閾値につきましては、右が60デシベル、
左は50デシベルということになっております。
総合所見としては、上記の結果により聴覚障害
に該当しないとの診断となっております。

 以上、机上配付しております診断書・意見書の
説明でございます。

 次に、資料3にまいりまして、身体障害者手帳
制度につきまして御説明させていただきます。
資料3をごらんください。

 1ページ目でございますけれども、身体障害者
手帳制度の概要の説明でございます。

1の概要でございますけれども、身体障害者福祉
法に定める身体上の障害があるものに対して、
都道府県知事、指定都市市長、中核市長が交付
することとされております。
交付対象者につきましては身体障害者報福祉法
別表に掲げる身体の障害があるものということです。
別表に定める障害の種類としては、1~9までの
障害ということになっております。
いずれも一定以上で永続することが要件とされて
おります。

 3の障害の程度でございますけれども、身体障害
者福祉法施行規則、別表の身体障害者障害程度
等級表において、障害の種類別に重度の側から
1~6級の等級が定められております。

 4の交付者数でございますけれども、平成24年度
末末現在で523万人余りということになっております。
うち、聴覚・平衡機能障害を主たる障害として交付
されている方は45万人余りということになっております。
また、平成24年度に聴覚・平衡機能障害を主たる
障害として新規に交付された方の数は2万3,000人
余りということになっております。

 2ページの御説明をいたします。

 「身体障害者障害程度等級表における等級の
有無について」という資料でございます。
 聴覚障害ですけれども、左から見ていただきたい
のですが、外部機能障害、内部障害の大きく2つの
障害がありますけれども、外部機能障害の聴覚・
平衡機能障害のうちの聴覚障害のところを見て
いただければと思います。
聴覚障害につきましては、2級、3級、4級、6級と
等級が定められております。

 3ページ目にまいりまして、身体障害者手帳の
等級による主な割引・減免制度等について御説明
させていただきます。
これはあくまでも聴覚障害の例ということと、
主な制度の例ということでございます。

 1つ目としては、JRの運賃割引がございます。
2級、3級ということになれば1種障害者ということで、
介護者と同乗する場合、本人と介護者の乗車券
とが半額になります。
4級、6級であれば2種障害者ということで、片道
100kmを超える乗車券が半額になるということで
ございます。

NHK放送受診料の免除につきましては、等級に
関係なく半額免除ということになります。
なお、手帳所持者が世帯主で受診契約者の場合
でございます。

 それ以外にも所得税の障害者控除ということで、
2級であれば特別障害者控除が40万円受けられます。
また、3級から6級であれば27万円の控除がござい
ます。

 これ以外にも、下の※のところを見ていただきたい
のですけれども、自治体が独自に医療費助成制度
ですとか住民税の減免を行っている場合があります。

以上をまとめますと、重い障害ほど大きな優遇措置
が受けられるといった状況でございます。

 次に、資料4「聴覚障害の認定方法の見直しに
ついて」の資料を御説明いたします。

 1ページをごらんください。

 まず、現状といたしまして、3つ記載してございます。

 1つ目として、聴覚障害の認定における純音による
聴力測定は、純音オージオメータを主体として行う
こととされております。

 2つ目ですけれども、障害程度の認定においては、
聴力図、鼓膜所見等により、その聴力レベルが妥当性
のあるものであるかを十分に検討する必要があると
されており、必要に応じて他覚的聴力検査、ABR検査等
が実施されております。

 3つ目ですけれども、聴覚障害の認定が適正に行わ
れたのか疑念を生じさせるような事案についての報道
がなされたことを契機に、認定方法について見直しを
求める指摘が行われているところです。

事案の経緯につきましては、先ほど説明したとおりで
ございます。

 次に、2番でございますけれども、事務局として考えて
おります主な検討のポイントにつきまして御説明させて
いただきます。

 まず、S氏の事案についてでございます。

 1つ目ですけれども、手帳交付時の指定医による
聴覚障害の診断方法は、現行の障害認定基準に照ら
して適正であったと考えられるかというところでござい
ます。

 2つ目としては、手帳交付時のS氏の難聴はどのような
ものであったと推測できるかといったところでございます。

 上記を踏まえた検討事項としては2つ考えております。

 1つ目は、認定方法のあり方でございます。

 2つ目としては、再認定の必要性の有無ということで
あります。

 検討に当たり留意すべき事項があると考えておりまして、
2つほど考えてございます。

 1つ目は、現行の認定方法で不正を見逃す可能性が
あるとすればどういう場合かということであります。

また、ABR等の検査を義務づけるといったような場合
には、申請者ですとか、医療機関の負担との関係を
どう考慮するかといった点でございます。

 3番としまして、今後の検討の進め方として事務局で
案を提案させていただいております。

 1つ目ですけれども、今後については、平成26年度
から開始予定の厚生労働科学研究障害認定のあり方
に関する研究、研究代表者は江藤文夫先生でござい
ますけれども、そちらで集中的に具体的な認定方法に
ついて研究を行った上で素案を作成して、それを踏ま
えて本検討会で検討会を行ってはどうかと考えており
ます。

また、検討に当たっては申請者の負担等も考えられ
ますので、当事者団体から意見の聴取をしてはどうか
と考えております。

 資料3、資料4の説明といたしましては以上でござ
います。

○江藤座長
 それでは、これまでの説明につきまして、御質問
あるいは御意見ございましたら、御発言をお願い
いたします。

 まず、資料4でございますけれども、検討のポイント
としては、まずS氏の事案についてということが1つ
挙げられておりますけれども、この検討のポイントに
沿って議論していってはどうかと思いますが、今、
いろいろな資料を御説明いただいたので、まず、
これまでの経緯を含めて御発言をお願いします。

 小川先生、どうぞ。

○小川構成員
 今の御説明に関して1つお聞きしたいのですけれ
ども、横浜市の会見の中で、法令やこれまでの事例
を参考に検討するということが記載されております
けれども、厚労省としてはこれまでの事例ということで
何か把握している事例はございますか。

○森岡課長補佐
 こういう不正があった場合に自治体から厚労省に
通報するというようなことは通常自治事務ということで
ないのですけれども、大きな事例については、こちら
でも情報について把握をして、いろんな制度の改善に
つなげることとしております。

 最近の例ですと、札幌市で聴覚障害の偽装の事件
が起きたということで、そちらの情報を収集した上で
対応をとらせていただいたといったことがございました。

○小川構成員
 札幌市の事例というのは、いわゆる申請を受けて
診断をした医師が偽って認定をしていたという事例です。
そうではなくて、申請者が今回のようにと言っていいか
どうかわかりませんけれども、こういった形で不正を
行ったというような事例はいかがでしょうか。
それに対して、これまでどういう対応がなされていたか
という、何かその辺で実際の事例を把握しているものが
あればお教えいただきたいと思います。

○森岡課長補佐
 聴覚障害を装ったような事例について、我々に情報
提供があったというものはこれまでございません。
我々の対応としましては、もちろん必要に応じてABR
検査等を実施していただくということにしておりますし、
また認定基準でも、両検査とも詐病には十分注意すべき
であるということで、認定基準の中におきましても注意
喚起をさせていただいているところでございます。

○市川構成員
 今の小川先生の質問に非常に類似しているのですが、
もう少し絞って、身障者法の2級に相当するような事例が、
先ほど長い年度で何十万とありましたけれども、去年、
例えば1年間でどれくらい2級の判定をされた方がおら
れるのですか。
もし、それが今わからなかったら次回までに調べていた
だきたいのです。

○森岡課長補佐
 資料3の1ページをごらんください。

○市川構成員
 わかりました。
数はいいのですが、その中で今小川先生が質問された
ような、今までずっとなかったということは、去年もなかった
ということですね。
今回の事例以外には、いわゆる我々はこういうものがもし
そうだったらという意味です。
詐病という言い方をする通知があるのですが、そういう
ようなことがこれからの議論でもやりますけれども、
疑わしいというというような報告は全然ないのですね。

○森岡課長補佐
 なかったということでございます。

○原構成員
 厚労省が把握していないだけで、県及び市町村が
実質的には判定も含めてやっていますね。
ですから、そういったところを多少調べなければいけ
ないのではないかなという気は個人的にはいたします
けれども、多分厚労省まで上がってこないような事例
でも、その間にいろいろもめて、再認定等々が行われた
ケースは多分あるのでないかなという気はするので
一度お調べいただいたほうがいいのではないかなと
いう気は個人的にはいたします。

 わからないので教えていただきたいのですが、
耳鼻科で、聴力で1級というのがありますね。
これはほかの障害と合わせてそういうことになって
いるのでしょうか。

○森岡課長補佐
 そのとおりでございます。

○江藤座長
 経緯について、ただいま御説明いただいていない
けれども、参考資料に認定基準等について聴力
関係のものを抜粋されていますが、この中で検査の
場合には詐病には十分注意すべきであると書かれ
ていて、必要に応じてABR等を行うようにとあるの
ですが、実際にどのくらいそういうABRが行われたか
という、これも多分都道府県ごとなので、データを
把握するというのはそう簡単ではないかもしれません
けれども、何かありますか。

○森岡課長補佐
 やはり自治体に照会をさせていただいて、そういう
事例があったかどうかということで聞かないと我々も
把握ができない状況でございます。

○江藤座長
 そのほかにいかがでしょうか。

○原構成員
 結局15条指定医というのが、これも厚労省との内々
のお話で、どの程度の診療所の先生たちが圧倒的に
恐らく多いだろうと、勤務医の先生あるいは大学病院
の先生たちがどのぐらいで持っていらっしゃるのかと
いうことで、ABRというのを必ずしも診療所の先生たち
がお持ちではないところが多いですので、詐病検査に
関しましても、必ずしもABRだけを用いてやっている
わけではない普通の純音聴力検査あるいは語音聴力
検査などで少しディレイを置いてそれに対してどういう
反応が起こるかとか、さまざまな検査が一応あることは
ありますので、必ずしもABRにこだわる必要はないかな
と思うのですが、先生おっしゃるように、そういう中で
機能性難聴であるという場合には認定しないというよう
な結果が多分出てくると思うのです。
そうすると、多分申請者から県なり市に何らかの文句が
来ていると思うので、そういった症例を少し細やかに
調べていかないとなかなかそういう数は出てこないの
ではないかなという気はいたします。



(つづく)



==========================





〔関連情報〕


『佐村河内さん問題受け、障害者制度検討会設置へ』
〔2014-02-22 19:01〕



『<佐村河内氏>聴覚診断
 最も軽い6級に該当せず手帳返納』
〔2014-03-07 23:52〕

[PR]
by bunbun6610 | 2015-06-12 20:30 | 聴覚障害
厚生労働省
『第1回 聴覚障害の認定方法に関する検討会議事録』
〔平成26(2014)年3月26日〕





第1回 聴覚障害の認定方法に関する検討会議事録
社会・援護局 障害保健福祉部

○日時
平成26年3月26日(水)17:57~19:01

○場所
経済産業省別館312会議室(3階)

○議題
(1)聴覚障害の認定方法の見直しについて
(2)その他

○議事

○森岡課長補佐
それでは、少し時間が早いのですけれども、先生方
おそろいですので、ただいまから「聴覚障害の認定
方法に関する検討会」第1回を開催いたします。

 私、社会・援護局障害保健福祉部企画課の森岡
でございます。
どうぞよろしくお願いいたします。

 先生方には、お忙しいところをお集まりいただき
まして、ありがとうございます。

 議事に先立ちまして、障害保健福祉部蒲原部長
より御挨拶を申し上げます。

○蒲原障害保健福祉部長
障害保健福祉部長の蒲原でございます。
 お忙しいところ、お集まりいただきまして本当に
ありがとうございます。
 また、このたびは「聴覚障害の認定方法に関する
検討会」の参加につきまして快くお引き受けをいた
だきまして、大変感謝をいたしております。

 手帳制度につきましては、身体障害者福祉法及び
関係法令に基づきまして実施されているところで
ございますけれども、今般、さまざまな報道があった
ということを受けまして、国会などで、聴覚障害の
認定方法について見直しを求める指摘が行われる
という状況にあるわけでございます。

 この手帳制度といいますのは、身体障害に係る
いろんなサービスだとか、あるいは優遇措置を
受ける際の証明手段となっていることを鑑みますと、
交付事務を適正に行うということが求められている
わけでございます。

この検討会におきましては、聴覚障害の認定方法に
つきまして専門的な見地からの御検討をいただき
たいと考えておりますので、どうかよろしくお願いを
いたします。

○森岡課長補佐
頭撮りにつきましては、ここまでとさせていただき
ますので、カメラは退室をお願いいたします。

(報道関係者退室)

○森岡課長補佐 続きまして、構成員の皆様の
御紹介をさせていただきたいと思います。

 それでは、資料1として名簿を添付させていただ
いておりますので、お名前のみ御紹介をさせて
いただきます。

議事次第の次の座席表の次に資料1として名簿
をつけてございます。

 最初に、市川銀一郎構成員です。
 江藤文夫構成員でございます。
 小川郁構成員です。
 奥野妙子構成員です。
 中村耕三構成員です。
 原晃構成員です。

 続きまして、事務局の御紹介をさせていただきます。
 障害保健福祉部の蒲原部長でございます。
 企画課の井上課長でございます。

 続きまして、資料の確認をさせていただきます。
議事次第の1枚紙。
 座席表の1枚紙。

 それに続きまして、

資料1「聴覚障害の認定方法に関する検討会構成員
名簿」がございます。

 資料2「聴覚障害の認定方法に関する検討会開催
要綱」がございます。

 資料3「身体障害者手帳制度について」がございます。

 資料4「聴覚障害の認定方法の見直しについて」が
ございます。

 参考資料として「身体障害認定基準等について」が
ございます。

 また、構成員の方のみの机上配付資料といたし
まして、佐村河内守氏の身体障害者診断書・意見書
がございます。

本資料は御本人の会見時に配付されたものですけれ
ども、個人情報でありますので、構成員の方のみの
机上配付とさせていただきます。

 続きまして、議事に入らせていただきます。

 なお、検討会は公開のため、資料、議事録は厚生
労働省のホームページに掲載されますので、あらか
じめ御了解くださいますようお願い申し上げます。

 議事に先立ち座長の選出でございますが、構成員
の互選ということになっておりますけれども、どなたか
御推薦いただけませんでしょうか。

 市川構成員、お願いいたします。

○市川構成員 江藤先生にお願いできればと思います。

○森岡課長補佐 構成員の皆様、いかがでしょうか。
(「異議なし」と声あり)

○森岡課長補佐
それでは、江藤先生、座長をよろしくお願いいたします。

○江藤座長 御推薦いただきましてありがとうございます。
 それでは、座長を務めさせていただきます。
 私、簡単に御挨拶させていただきますと、昨年度まで
国立障害者リハビリテーションセンターというところに
おりまして、視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、
そういった方々の医療から、それから就労支援、福祉と
いったセンターで勤めてまいりました。

蒲原部長からお話がありましたけれども、身体障害者
福祉法という法律で障害の認定等級が定められますが、
この法律ができたのが1949年、昭和24年で、その後、
障害をめぐる社会的な事情、国際的にも大きく変わって
きて、ときどきというよりかなりの頻度で見直しを必要と
するのではないかというような意見が出ております。

そこで障害認定のあり方について、たまたま厚労科研
費で研究に携わっていたことがあるということで今回
座長を御推薦いただきましたので、ぜひ一生懸命やら
せていただきたいと思います。

 座長は心もとないところもありまして、座長代理に
ついては座長が指名することとなっておりますので、
市川先生にお願いしたいと考えておりますが、いかが
でしょうか。

(「異議なし」と声あり)




(つづく)



==========================




〔関連情報〕


『佐村河内さん問題受け、障害者制度検討会設置へ』
〔2014-02-22 19:01〕



『<佐村河内氏>聴覚診断
 最も軽い6級に該当せず手帳返納』
〔2014-03-07 23:52〕

[PR]
by bunbun6610 | 2015-06-12 20:15 | 聴覚障害
花燃ゆ - 第23話 『夫の告白』



NHK大河ドラマ
 『花燃ゆ』

http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/





文;(声で)
「敏。どうしたん?」

敏三郎;(筆談と身振りで)
「下関に行く」

文;(声で)
「下関・・・何しに?」

敏三郎;(筆談と身振りで)
「奇兵隊に入る。」

文;(声で)
「奇兵隊? 敏が?」

(全員坐って、百合之助が敏三郎の持って来た
手紙を開く)

梅太郎;(声で)
「高杉殿からじゃ」 

(百合之助が手紙を読む)

百合之助;(声で)
「『送られた図面、すばらしく。
その才能、我が隊でも役立ててほしい』と。」

文;(声で)
「どういう事?」


(敏三郎は、自分で描いた地図を出して見せる。)

周囲から;(声で)
「あんた、すごい!」

文;(ほとんど声だけで)
「でも、奇兵隊 入るいうんは、異国と戦うっちゅう
事よ。」

敏三郎;(「やる」の身振りで)
「戦える」

文;(身振りも少し交えているが、ほとんど声だけで)
「でも、大砲の音も、鉄砲の音も聞こえんかったら・・・。」

敏三郎;(身振りで)
「僕は目がいい」

梅太郎;(声で)
「そうは言うてものう・・・。」

(敏三郎は、またも悔しそうにする。
そして、筆談メモに書いて見せる)

文;(敏三郎が書いた筆談文を、声で読む)
「『何の役にも立てんなら、僕は、
どうして生きているんじゃ。』・・・」

百合之助;(身振りと声で)
「わかった。
行って来い。」

(敏三郎は、満面の笑みを見せて喜ぶ)

滝;(身振りと声で)
「いけん!
いけん!
母は許しません!」

(滝は立ち上がって、一人で去る)





聴覚障害者の読者ならこのシーンを見て、
気づいただろう。
『声が支配する世界』というものに、だ。

本当ならば、まず健聴者が敏三郎に
筆談を提供することが必要なのに、
健聴者は誰もしないのだ。

そして声を出せず、耳も聞こえない敏三郎が
筆談と身振りを交えて、一生懸命に
コミュニケーションを取ろうとしているのだ。
かなりの大変さだったろう。

それは、おかしいといえばおかしい。
だが健聴者には、気づかないのだ。

彼らは皆、敏三郎の読話能力等に依存し、
敏三郎にも、もっとわかりやすくなるような
コミュニケーションにするための努力をして
いないのだ。

今でも日常的にある聴覚障害者との
コミュニケーションは、この数百年前にあったと
されるコミュニケーション方法と、
大差ないのである。


次のストーリーも、健聴者ならではの考え方である。



百合之助;
「まだ怒っとるんか。」

滝;
「あの子が戦なんて。
皆様にきっと、ご迷惑をかけます。
望まれとるんは、兵として戦う事ではない。
あくまで、奇兵隊の手伝いじゃ。」

滝;
「でも、あの子は・・・。」

百合之助;
「高杉殿は、耳の事も分かって、それでも、
来いと言うてくれた。
ありがたい事ではないか。
寅と同じ目をしとったな・・・。
役に立ちたいと。」

滝;
「だから、たまらんのです。
もし・・・もし敏まで、先に逝ってしもうたら・・・。
あねな知らせを聞くんは、もう、たくさん。」

百合之助;
「それでも、寅の弟じゃ。
こねな、こまい家に閉じ込めるんが、
敏の幸せかのう・・・。」




多分、当時はこのドラマにある百合之助のようには、
誰も考えていなかっただろう。
やはりテレビドラマだからこその、美談演出だろう。




このストーリーが、どこまでが史実通りなのか
どうかは、わからない。
でも下のような、敏三郎に関する資料がある。


男的充実LIFE
『杉敏三郎生涯と亀太郎の松陰肖像画の秘密
…難聴障害のろう者/大河ドラマ花燃ゆ』

〔2015/1/4〕



私がこの資料を読んで、非常に気になった点は


>「吉田松陰を除く杉家の家族は皆晩年の記録が多く
残っており、生前の事細かな出来事の記録と談話が
あるのですが、末っ子の敏三郎に関しては彼に対する
記述は本当に、本当に少ないです。
たくさんの書籍や歴史書を見ても、杉家の中で敏三郎
の所だけ非常に簡易的で、内容もほぼ同じ。
他の家族の情報量からすれば、敏三郎だけ完全に
抜け落ちていると言っていいほどです。」


という部分だった。

テレビドラマでは、身振りなどで家族とコミュニケーション
が通じていた、敏三郎の様子が描かれていた。

しかし、本当はそうではなかったのかもしれない。
敏三郎よりも軽度の難聴障害であったはずの私でさえ、
無口でほとんどコミュニケーションもできない青年期を
過ごしていたのだから。
これがろう者の場合だと、ほとんどそんな話をよく聞く。
そうすると、このテレビドラマの敏三郎描写は、
かなり疑わしいことになる。

だから、その後に続く下の情報も、確かだと思われるの
である。


>「取材する側も松陰のことばかり聞いて、敏三郎の
ことに関して誰も知りたがらなかった、或いは取材や
研究過程で誰も記録に残そうとしなかったのかも
しれません。」



なぜ、こう書いてあるのか。
これは健聴者が推測し、書いたに違いない。

私から見れば、やはりこれは、敏三郎が周囲の健聴者
とのコミュニケーションに、かなりの不自由を感じていた
からだと思われる。
だからこそ、資料も書けず、敏三郎の分だけ、ほとんど
何も残せなかったのではないだろうか。
つまり「差別的状況があった」のが原因、ということだ。

松陰に愛され、精神的影響を与えたともいわれる敏三郎
のことが、こんなに語られていないのは、それ以外に
考えられないだろう。
それを伝えないこのドラマ『花燃ゆ』は、偽善でさえある。

彼らは、当時にあったはずの「ろう者への差別的状況」
という事実を隠してドラマを仕立て、自分勝手に鑑賞して
楽しんでいるだけなのである。
健聴者の大好きな障害者というアイテムを利用した
「お涙頂戴」パートで、視聴率を稼ぎたいだけなのである。
あれはNHKならではの、テレビお得意の美談演出だろう。

そして


>「ただ、彼に対する記録が少ない最も大きい理由は、
数少ない敏三郎の資料の中にあった、当時の様子を
記した下記一文に集約されます。


自ら聾唖(ろうあ)常人にあらざることを悟りてより以来は
他家に出入りすることなく、常に静座して縫糊(ほうこう)
の業をなし、祖霊祭奠(さいてん)の事をなす
関係者人物略伝 全集・十二


縫糊(ほうこう)というのは、恐らく書物の袋綴じの事で
ページを折りつけて糊付けすることを指しているのでは
ないかと思います。
これでお金を稼いで仕事をしていたのでしょう。
つまり、自分自身が難聴で普通の人とは違うということを
悟って以来、他の家に出入りすることはなく、常に静座
して書物の袋綴じを仕事とし、ご先祖様にお供えなどを
していた、と。
敏三郎は終生嫁は貰わず、明治9年(1876年)に病没
しました。享年32。」




このような締めくくりになるのも、当然と言えば当然だろう。




ここからは、私が本当のことを話したい。
あるろう者(Deaf)講演会でのことである。
そこで外国には、ろう者の兵がいることが
紹介されていた。
そのことに引っ掛けて、講演者は次のように
話していた。

「ろう者も兵隊になれる国は、幸せだろうか?
日本では、なれないよね。
あなたなら、この国をどう思うだろうか?」

これを聴いた、ろう者の聴衆はざわついた。

私は

「確かに、ろう者でも兵隊になれるほうが、
真に自由な社会であって、
その社会で暮らすほうが、ろう者にも幸せ
かもしれない」


と思った。

なかには

「兵隊にならなくて済むんだから、
ろう者は幸せだな」

と思った人もいたかもしれないが。

NHKも脚本家も、このような話を知っていた
可能性があるだろう。
テレビの美談づくりにも、異なる世界での
取材が欠かせないはずだ。





〔関連情報〕


『NHK大河ドラマ『花燃ゆ』 ろう者・杉 敏三郎』
〔2015-01-11 22:03〕




『花燃ゆ - 第9話 『高杉晋作、参上』』
〔2015-03-08 13:30〕




『花燃ゆ - 第15話 『塾を守れ!』』
〔2015-04-12 22:52〕

[PR]
by bunbun6610 | 2015-06-10 19:00 | NHK大河ドラマ『花燃ゆ』


20■■年■月■日

会社では、健聴者社員
(なぜか、この中にヒラ社員は一人もいません)
と聴覚障害者の私が話し合っても、
解決しない問題がたくさんあります。

例えば、この話し合いという第一歩でも、
健聴者のなかには、筆談を何度も頼んでいて、
それが必要だとわかっている(はずの)人でも、
ついつい筆談を忘れ、口でしゃべってしまう
癖が出たりします。

そこで自分も

「何だよ、またか? 本当にしょうがない人だな!」

と思いながら見ていると、そのまま最期まで
突っ走ってしまいます。

自分も正直にその不快な気持ちが顔に出て
しまうので、相手も

「何で自分だけ筆談しなくちゃならないんだ!」

と、ますます苛立ち、筆談する気などなくなる
のだろうと思います。

それにしても、健聴者のこの行動は一体、
何なのだろう?

昔の私は、それでもガマンしていましたが、
それでは

「聴こえている」

と勘違いされてきたので、
もうガマンはなるべくやめることにしています。
場合によっては、ケンカもするようになりました。

ガマンしても結局、健聴者が一生懸命に話し
終わった後に

「聞こえないので、筆談して下さい」

と頼みます。

本当は相手が話している最中に、
それを言えばいいのですが、
頭に血が上った相手には、
何を言っても無駄なときだってあります。

それに、相手はどうしてもすぐに言いたいのでしょう。
その気持ちは見ていてわかるのです。
相手の高ぶった気持ちがおさまってから言うほうが、
いいようです。(多分ですが…)

だから、まず自分は聞こえなくても、
相手の気持ちだけは最初に聞くという意味で、
口でしゃべりたい人には思う存分にしゃべらせます。

そして、相手が言い終わった後に、

「聞こえないので、筆談でお願いします」

と伝えるのです。

この方法は、意外と相手も静かになりますよ。
時間の無駄ですけれどもね、
これもコミュニケーションっていうやつでしょうか。

理解ある対話がコミュニケーションであって、
理解のない人の話を聞いてもコミュニケーション
ではありません。
そういうことは身をもって、わかってもらうしか
ありませんからね。


「話す」

「言葉を交わす」

から、コミュニケーションが
成立したとは限りません。
          
『戦略と実行』(清水勝彦/著)
  →http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P48450.html


そう言うと、嫌な顔をする健聴者もいます。
でもこれは、健聴者が相手に無理解なまま、
自分勝手に話す癖が原因なのです。

そういう人を見ると私も、その先のコミュニケーションに
不安を感じます。
そして“お得意”の

「黙って聞いているフリ」

をしているのが、
おそらくほとんどの難聴者のやっていること
なのでしょう。(※)

(※)このような難聴者行動心理は、中途半端に
聞こえるため、そうなってしまいやすいのです。
以下のサイトにある記述(『聞こえたふり』)も、
参考になると思います。
 →http://home.att.ne.jp/grape/take3/zakkan/005.html


読者の皆さんもここで、この問題は何が原因なのか、
考えてみて下さい。

話を戻しますが、私のこの不安は、ほぼ的中します。
相手はようやく書いてくれるのですが、
今度は怒りに震えたペンで書くので、
字が汚くて読みにくかったり、
何を言いたいのかよくわからない文章になっていたり、
あるいは、またも喋りながら途切れ途切れにしか
書いてくれない人も結構います。

だから、それを読む自分の立場からは、
説明を読んでもよくわからないなど、
不利な結果になります。

このように、健聴者を怒らせると、
もっと筆談してくれなくなるものです。

こういうタイプの健聴者と一緒に仕事をするのは
難しいものです。
いっそのこと、そういう人とはお互いにコミュニケーション
を取らない仕事をしているほうが、
お互いにラクなのかもしれません。
しかしそれでは、モチベーションの低下はバンバン
いってしまいます。

職場の活性化を考えるなら、この対策はマイナス
なのです。
まさに健聴者のコミュニケーションの取り方が問題で、
会社はこんなにマイナスになるのです。

「それなら聴覚障害者なんて、
いないほうがいいじゃないか」

――そういう考え方も世の中には確かにあり、
そういう考え方が、私が今働いている会社の上司たち
なのです。

お互い、自分の持ち場の仕事しかしなくなってしまう
(というより「できなくなってしまう」)わけです。
これではお互いに成長できるわけがありません。

これは勿論、上司たちの考え方の結果です。
聴覚障害者は勿論、会社全体としてもマイナスな
はずです。

でも、会社の本質は営利極大目的ですから、
今の会社のほとんどは

「聴覚障害者を奴隷雇用にすればいい」
「罰金が免除されて助成金がもらえればいいのだ」

と考えているのだと思います。

そして

「奴隷には税金投入で救済させてやればいいのだ」

という社会構造にしているのだと思います。
[PR]
by bunbun6610 | 2015-06-10 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題Z1
会社での朝礼のなかに『イズムの芽』という、
チェーン店全店からの寄稿者紹介文を朗読する
プログラムがある。

その時は当然、私は朗読の声が聞き取れない
ので、その資料を読むことに専念する。
時々、朗読者は口ごもってしまう場合がある。
健聴者でも読めない漢字がある。
でも私は、全部読めた。

今の若い人と比べたら、私のほうが漢字に
強いようだ。
「漢字力」と言うべきか。
大学を出た人ですら、読めない漢字を、
大学も出ていない私が読めるのだ。

でも、そんな私が

「後々になって」

という言葉が、どう読むのかわからなかった。
後でマネージャーに聞いてみたら

「のちのちになって」

と読むのだという。

私は読書勉強で覚えた漢字には強い。
しかし、朗読で覚えるような漢字や、
健聴者が音声会話で十分覚えられるような
言葉は、覚えることが難しい。
だから、難しい漢字は読めても、簡単な漢字の
読み方は知らなかったり、使い方も知らなかった
りする。
これが、先天性聴覚障害者の特徴なのだ。
健聴者はそういことを知らない。
[PR]
by bunbun6610 | 2015-06-06 21:40 | コミュニケーション能力
○江藤座長 
そのほかに御意見、御発言がございましたら、
よろしくお願いいたします。

○奥野構成員
 皆さんの御負担を増やすことなく、この精度を上げると
いう話です。
実際に指定医に関して、何か新たなことをすることは
できるのでしょうか。
今、指定医とされている方々、指定医を受けておられる
方々について、何かすることはできるわけでしょうか。
それとも新規の方に限って、何かすることはできるという
スタンスでしょうか。

○田中課長補佐
 具体的な方法については今後の検討になりますが、
もちろん現在の方で例えば耳鼻咽喉科で聴覚の専門
ではない方とか、耳鼻咽喉科以外の方はどうするか
とか、そういった議論はあるかと思います。

○江藤座長
 そのほかにいかがでしょうか。

○中村構成員
 私は専門家ではないので、ずっと話を聞いていたの
ですが、少し階層の違う話が飛び交っているような気
がします。
何に向かって、現時点では何を解こうとしているかの
的が絞れていないというか。
課題がいろいろあるということはよく分かりましたし、
それには患者さん側の要素と、ドクター側の要素、
機器の問題がある、あるいは受診行動で、ずっと
かかっている方が来られたのか、いきなり検査が必要
で来られたのかとか、いろいろ状況があるので、
その中で今回のようなことが起こらないためのリスクが
あるものに限れば、今、 2 万何千件というのが年間に
あるにしても、もし専門の先生方でそれが絞りきれる
のであれば、もっと数は少ないのではないかと思うの
です。

 今、お聞きしていると、そのような気がします。
そのファクタをずっと分けていけば、どういう場合に
詳しくやらなければいけないのか、そういうことを
しっかりとやれば、障害をお持ちの方にそんなに
御負担を増やさないようにしていくためには、
もう少し層別化というか、課題が難聴の方というだけ
にしてしまうがすごく大きくて、どうするのかということ
も起きているような気がするのです。

 ですから、非常に多岐にわたる聴覚障害の認定に
係る課題を出していただいたと思うので、ある意味
ではよく分かったのですが、この委員会としてどうする
のか、何を目的に、いつまでにやるのかとか、
そういうことが見えない気がいたします。

 ですから、もう少しその辺の整理をしていただいて、
検討をしていってはどうかと、耳鼻咽喉科医でない、
実態が少し分からない人間から見ると、そのように
聞こえるのですが、いかがでしょうか。

○小川構成員
 もっともなことだと思います。
それで、今日の議論の中で現実的なところとしては、
指定医のレベルをいかにして上げるかというところが、
1 つの方向性ではないかと思います。
指定医のレベルが上がれば、その段階で詐聴が
疑われる、あるいは機能性難聴が疑われるという
ケースに、次のステップの検査が必要だという判断は
できるわけですから、そこを何かの文言で盛り込むと
いうことは、現実的には、こういうケースはこの検査が
必要だというようなことを認定の基準に盛り込むという
のは、なかなか難しいという気がするのです。

○中村構成員
 そのようなことは言っておりません。

○小川構成員
 ですので、レベルが上がれば次の診断のステップと
いうのは正確に進むだろうということだと思います。
ですので、今日のディスカッションの中での 1 つの
方向性としては、指定医をどうするのかということで
議論を進めていくというのが、 1 つの方向かと私は
思っております。

○江藤座長
 そろそろ予定された時間が近付いてきましたが、
ほかに御発言はございませんでしょうか。

○原構成員
 小川先生の補足です。
機器のことも話がありましたが、例えば機器がなくても
聴覚の専門家であれば、詐聴を見破る方法はあるの
です。
ですから、どれだけそういうことができる 15 条指定医
を増やせるか、あるいはそれを一般化するかという
ところが、議論の行き着く先かと思います。

○中村構成員
 そこは先ほどから話が出ている、厚生労働省がいって
いることとはずれているところがあると思うのです。
詐聴の方がおられるのだという前提で、もちろん性善説
なのですが、そういう方がおられるという認識でいるのか、
そのことと極めて希なことが起こったというのは合わない、
ロジカルでない気がするのです。
論理的に、そういう方がおられるので見破らなくては
いけないというニーズが本当にあるという認識でおられる
のか、性善説でそういうことはないのだと思っておられる
のかが、もう少しディスカッションすれば決まるのだと
思うのですが、表現だけをお聞きすると矛盾している気
がします。
実態の分からない者にはそう聞こえます。

○小川構成員
 身体障害認定ということで、性善説というところは分かる
のですが、一般的な臨床の中でその難聴が機能性なのか、
詐聴なのかは、身体障害だけではなくて、例えば交通外傷
の後遺症の診断だとか、そういうところで必ずそういうもの
はあるということは我々は認識して、診断を進めているわけ
です。

 あとは、そういうことを認識して、どういうケースで疑って
次の検査に進むか、そういう能力さえあれば、性善説で
あったとしても、それで問題が生じるということはないのでは
ないかと思います。

 ですから、我々は日常臨床の中で難聴の方がいらっしゃ
った場合に、そういう可能性、詐聴だけではなく心因性の
難聴、金銭的な問題などではなく、背後にある精神的な
ストレスだとか、お子さんの場合には学校のいじめの問題
などが背後にあるということを、常に考えて診断を進めて
いるわけです。

 そこのところはもちろん詐聴もあるし、機能性難聴、
心因性の難聴もあるということが前提で、実際の診療は
行われている。
そのようにお考えいただければと思います。

○中村構成員
 そうなりますと、先生がおっしゃるように診断のレベルを
上げるということが、今の先生のお言葉ですと必須のよう
に聞こえるわけです。
そこがない限り、そういうものは見破られないのだという
のであれば、今の言葉を聞くと、そのレベルを上げるという
方策以外は「上げなくていい」という回答は見当たらない
ような気がいたしますが、ディスカッションをもう少し深め
ないといけないとは思いますが。

○原構成員
 もう少し深めたほうがいいと思います。
それだと短兵急だと思います。

○中村構成員
 合理的な、こうだからと言われると、それには合理的な
答えが必ずあるわけです。
ですから、そのことが正しいかどうかということをやるため
には、もう少し議論があって、それがないと、ある言葉が
出てそれに対する答えとなるとそうなってしまうので、
それだけでは危険ですが、いずれにしろ素人の私なりに、
あるいは一般の方が合理的に理解ができるような説明で
ないと、今回のようなことを防げるようになったのだとは
ならないので、合理性は非常に重要だと思います。

○江藤座長
 この検討会は今後も続くわけですが、今日の団体の方々
の御発言、本日のディスカッションを踏まえて、また検討を
重ねていきたいと考えております。

時間がきましたので、本日はここまでといたします。
次回の日程について、事務局からお願いいたします。

○田中課長補佐
 本日は大変御多忙の中を活発に御議論いただき、
誠にありがとうございました。
次回の日程については、別途事務局から御連絡いたします
ので、どうぞよろしくお願いいたします。

○江藤座長
 本日の聴覚障害の認定方法に関する検討会 ( 第 2 回 )
を終了いたします。

皆様、お忙しいところをありがとうございました。

(了)
<照会先>
障害保健福祉部企画課人材養成・障害認定係
(代表電話) 03(5253)1111(内線3029)



(終わり)


==========================




副題;
『聴覚障害者の数をごまかしてきた日本』



読者の方は、どう思うだろうか?
この国側の話を聞いてみて。

全く、イヤになってくるものだ。

こんなに聴覚障害者の気持ちや、
この障害について理解していない健聴者が、
この障害の認定基準を決めているという事実を、
聴覚障害者は受け入れられるだろうか?
なぜ当事者の意見が入(はい)れないのか?

聴覚障害者団体の3者とも、ほぼ同じ意見、
気持ちで臨んでいたと思う。

「これ以上厳しくなったら、たまらない」

のに、厚生労働省の本音は、
さらに厳しくしたかったのではないか。
そういう意味での、この検討会開催だったのだろう。

その不安を皆持って、当事者側はこの検討会に
参加していた、と思う。
デシベルダウンについては当然「聞く耳持たず」
としか思えない。

なぜ、国際レベル(WHO基準)を無視しているのに、
国連・障害者権利条約は批准したのだろうか。
日本政府の「形式的批准」以外に、
考えられないのではないか。


バカの「バカ」が治るのは、一体いつのことだろうか?
このままでは手帳のない難聴者は、それまで待って
いなければならないだろう。



『バカがいつまでも聴覚障害者差別をしている時代に』
〔2013-04-03 18:00〕





〔関連情報〕


『佐村河内さん問題受け、障害者制度検討会設置へ』
〔2014-02-22 19:01〕



『<佐村河内氏>聴覚診断
 最も軽い6級に該当せず手帳返納』
〔2014-03-07 23:52〕



『<聴覚障害者>佐村河内氏問題で「誤解される」と会見』
〔2014-03-27 21:09〕




松森果林UD劇場~聞こえない世界に移住して~
『障害者政策委員会ワーキングセッション、情報アクセシビリティ』
〔2015-06-04〕

[PR]
by bunbun6610 | 2015-06-06 19:45 | 聴覚障害
○江藤座長
 事務局から何かございますか。

○田中課長補佐
 手元にある診断書を見ると、実は S 氏の 1 回目
も 2 回目も、耳鼻咽喉科医が認定しているのですが、
例えば学会とか、専門医の中で指定医の要件をどう
するかとか、そういったことについて何か御意見等が
あればお願いいたします。

○小川構成員
 それは学会の責任でもあるので、この辺は聴覚医学
会の理事長の原先生にお答えいただいたほうがいい
かもしれませんが、診療歴、研究歴という項目があり
ましたが、それがどこまで認定のときに審査されている
かというところもあるので、その辺の「何とか歴」という
ところで、最低限こういうことがないといけないとか、
そういうものを加える必要があるのかなと思って
おります。
原先生から追加はございますか。

○原構成員
 現状ですぐに何かしろというのは難しいのですが、
先ほど新谷さんからもお話がありましたように、
聴力検査という技術的なこともありますが、その病気
に対する理解とか、そういうところが通院を可能にして
いるところだろうと思いますので、やはりそういった面
を十分に理解し得る耳鼻科医がやっていかなければ
いけないのだろうと思います。

 それと、たまたまこの 2 つとも耳鼻科医だということ
なので、余り大きなことは言えないのですが、 1 つ
お聞きしたいのは、先ほどの御説明で専門医よりも
多くなっています。
そこのところが、本当に自治体の重複している人たちが
どのぐらいいるのか、あるいは耳鼻咽喉科専門医以外
の方がどの程度入っているのかというのは、改めての
調査というのは難しいでしょうか。

つまり、現状をまず把握しておかないと、それを改善
していくとしてもなかなか一朝一夕にはいかないかと
思うのです。

○田中課長補佐
 指定医の重複に関しては、なかなか調査するのは困難
かと思うのですが、指定医の診療科目については把握
しております。
診療科目として耳鼻咽喉科としている指定医は 8,573
名で、全体の 1 万 3,164 名のうちの 65.1 %に当たり
ます。
それ以外の 4,591 名 (34.9 % ) が、脳神経外科、
神経内科、その他リハビリ科、内科となっております。

○小川構成員
 もう 1 つお聞きしたいのですが、 15 条指定医の基準
を厳しくすれば、それだけ認定に関わる医者が少なくなる
わけです。
窓口が狭くなるという問題があるのですが、
実際に 45 万人の聴覚障害あるいは言語障害者が認定
されていますが、年間に認定の申請書が出ている、
再認定も含めて、全国で申請書が出ている数はどのぐらい
でしょうか。

○田中課長補佐
 年間の障害者手帳交付者数は、平成 24 年のものが
最新なのですが、聴覚と平衡機能障害の総数になります
が、 2 万 3,336 人になります。

○小川構成員
 再認定も含めてですか。

○田中課長補佐
 再認定については把握しておりませんので、
新規に限るものです。

○小川構成員
 数の問題というのは、現実的に考えると皆さんが認定を
受ける場合の通院とか、いろいろな負担を考えると、
その辺の数と 15 条指定医の人数を一緒に考えていく
必要があるのではないかと思っております。

○原構成員
 新規だけでもいいのですが、それを出した医師数、
今回の調べた範囲で分かりますか。
つまり、新規の認定申請書を実際に出した方がどの程度
いるか。

私は茨城県なのですが、そこですと 15 条指定医を持って
いる脳神経内科の方などいらっしゃいますが、実際には
全然出していないのです。
実際に関わっているのは耳鼻科医が多いのです。
聴覚に対して耳鼻科医でなければ深くないとは言いません
が、その道の専門でない方が実際に現状でもどんどん
出しているのか、その辺の把握はできませんでしょうか。

○田中課長補佐
 少なくとも現時点で自治体に行った調査では、把握は
しておりませんが、そういう調査ができるかどうかも含めて、
持ち帰って検討したいと思います。

○江藤座長
 そのほかに御意見はございますか。

○奥野構成員
 原先生が遠慮されておっしゃらないので、私が代わりに
申し上げます。
聴力検査というのは数値で出てきますが、非常に技術的
に高度な検査なのです。
それなので、聴覚医学会で検査技術の講習会を設けて
いるぐらいの高度な技術なので、その辺のことを加味して、
どのように審査に結び付ければいいのか分かりませんが、
講習会を受けていただくとか、そういうものも 1 つの点
なのかもしれません。

○原構成員
 具体的に言いますと、今回と直接に結び付くかは分かり
ませんが、市川先生が理事長時代に言われたことですが、
新生児スクリーニングの話が先ほど出てきましたが、
その後の精密医療機関を日本耳鼻咽喉科学会である
程度指定しているのです。
うちの県ですと 4 施設ぐらいです。

 それの基準としては、聴覚医学会に属していること、
そういった機器に詳しいこと、もう 1 点は療育まで結び
付けられることというのがあります。

 そういう意味では、かなり厳しい条件でないと、奥野先生
がおっしゃったように聴覚検査の理解と、お子さんの場合
ですと療育ということになりますが、先ほど新谷さんが
おっしゃったような、難聴に関する理解がなかなかできない
のではないかということは個人的には思います。

○江藤座長
 ただいまのところ事務局の資料説明と、石川先生からの
経過報告を中心に御質問、御意見をいただいているので
すが、本日の検討会全体を踏まえての御意見、御質問も
含めて、御討議いただきたいと思います。いかがでしょうか。

○市川構成員
 最初の 3 団体の代表の方にいろいろお話いただいた
内容を聞いていて、非常に感銘を受けた面が多くありました。
長年聴覚というものにコミットしてきた者としては、一方で
聴覚医学会の先生がお話になったように大変難しいもので
あるという認識があります。
その難しさを検査法その他に反映しようとすると、皆さんが
おっしゃった煩雑さ、然るべき施設で検査をするために
何時間も待たなければいけない、何回も通うことがとても
難しいという現実と、相反することになるのだなあと。
具体的にどうしたらいいかと言われたら、ここで答える技は
持っていません。

 ただ、 1 つ非常に参考になりましたことは、同じような
ことをおっしゃっていますが、問診を十分にやる、とにかく
よく聴いてほしい。
例えば環境騒音に対してどれほど困っているのだ、
あるいはこれまでの自分の病歴についても十分に理解
してほしいというような、問診を大切にしてほしいけど、
問診を大切にしたら、検査法は簡単にしてもらったほうが
いい。
そういうお話があったような気がしまして、なるほどなと
思いました。

 これも理屈ではよく分かるのですが、現実問題として、
それをどのように実行したらいいかは大変難しく、
別の問題だと思います。

 今回の問題、横浜市で起こった事件です。
前回もそういう話が出ましたが、性善説に立っている
検査法が、ある程度例外的に問題が起こったから、
その認定の仕方を締め付ける、難しくするということに
対しては、私も非常に慎重でなければならない、
あるべきではないという考えを持っています。
どうしたらいいかというところはとても難しいということ
です。

○江藤座長
 全体を通していかがでしょうか。
今日は 3 つの団体の皆様から御発言、御意見をいた
だいて、それを中心にということですが、全体を通して
御発言いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○小川構成員
 全体を通してということですので、これは聴覚障害の
認定方法に関する検討会ということで始まっていますが、
先ほどもお話がありましたが、認定方法には認定の基準
も非常に重要な要素になってくることは明らかですので、
例えばほかの内臓疾患だとか、こういう障害の等級、
日常生活活動が極度に制限される、あるいは著しく制限
されるものというような、どちらかというと、どうしても視覚
とか聴覚の場合には数字で規定されてしまいます。
何デシベルということで、数字で規定されてしまうことが
結構ありますので、先ほどお話がありましたが、 70dB
で 6 級に認定されるわけですが、 69dB と 70dB は
どう違うのだというようなことにもなるわけです。

どこかで線を引かなければいけないことは確かですが、
そういった先ほどの問診もそうなのです。
問診をすることによって、いかに数字に出てこないような
QOL の低下も分かってくるだろうということですので、
例えば平衡障害の場合にも、平衡機能の
「極めて著しい障害」と「平衡機能の著しい障害」の
2 つの言葉で認定されるわけです。

 そういうことから考えると、聴覚障害というのは特別に
数字で規定されているというところもありますので、
そういったところも含めて認定の方法あるいは認定の
範囲というものを検討していく必要があるかなと思って
おります。

○原構成員
 私も市川先生がおっしゃったように、基本的には皆さん
一番御心配なのは、これ以上検査が厳しくなる、
あるいは ABR を使わなければ認定できなくなるようなこと
にならないようにということだと思います。

 我々も、身体障害者認定というのは基本的には性善説
ですから、それは是非とも委員会としても、厚生労働省の
人に怒られるかもしれませんが、守っていきたいと考えて
います。

 もう 1 点は、一緒に全ての団体から出てきた、 WHO も
含めたところの障害認定の幅というのは、少し観点が違う
かなと。
だから、その件に関しては、本検討委員会でやれること
とは少し違うということは思いますが、少なくとも検査方法
に関しては御心配のような方向にはいかないようにしたい
と思います。
その点はお誓いして、今後検討していきたいと考えました。

○江藤座長
 ほかにいかがでしょうか。
この検討会は聴覚障害の認定方法に関するもので、
障害をどう捉えるかというのは非常に大きな問題で、
3 つの団体の皆様方がおっしゃられた方向性が
1 つございます。

 それから、いろいろなところで障害認定が行われている
のですが、歴史的に遡りますと、身体障害者福祉法と
いうのが昭和 25 年にできますが、その後、労災に関する
ものとか、年金関係のものなどができてきた段階で、
これは統一しなければいけないのではないかという議論
がございました。
その過程で、なかなか統一するのは難しいということも
あるのですが、それぞれの認定の目的、何を対象として
認定するかということで、必ずしも全部一致しなくてもいい
のではないかという議論がございまして、今日に至って
いるわけです。

 それから、障害者とは何かということで捉えていくと、
昨今の WHO の報告でも、人口の 15 %ぐらいが
障害者ということです。
その中で、障害の程度については、質問書をもって調査
する場合においても、程度の区分をしないと 15 %いる
にしても、いろいろなサービスが必要な対象について
程度を区分すると、もっと少なくなるといった報告も
ございます。

 逆に、生活に特化して、いろいろな面で生活のしづらさ、
社会生活の参加に対する制約という面から見ると、
国によっては 20 %、 30 %といった数字を出すような
データがあります。

 ですから、この検討会では我が国で行われている身障
福祉法の障害者手帳という視点で、認定方法をどのよう
に考えるかという検討会かと考えています。

○田中課長補佐
 事務局から確認です。
もちろん性善説というのはそうだとは思うのですが、実際
にこの検討会が立ち上がった経緯を振り返っていただき
たいと思います。

 このような検討会が立ち上がった経緯について、今後
そういった例が起きないように、どのようにしていくかと
いうのを考えるのが、この検討会ですので、先ほど御意見
のあった、どのように指定医のレベルを上げるのか、
そういうことが聴覚障害者の方の精神的な負担を減らしたり、
正しい認定を行うということにもつながりますし、
詐聴が疑われる場合にどのように他覚的検査を導入して
いくか。

 もちろん、明らかに障害者の方にそのような負担を
強いることはこちらも考えておりませんので、疑わしい
場合にどのように検査を行っていくのかといったことを、
具体的に考えていただけたらというところです。

○江藤座長
 基本的には障害をもった方々に不利益が生じないように
ということで、現行で問題が生じているので、これをどの
ように変えて、よりよいものにしていくかという点で、
その際に障害をもった方々の負担が増して、逆に手帳が
取りにくくなるとか、そういうような方向を目指しているもの
ではないということです。

○原構成員
 先ほど来申し上げているように、この検討会とは少し
離れるので控えていたのですが、 1 つは聴覚障害の
程度が、軽度、中等度、重度とかありますが、これ自体
も今までに統一したものはないのです。
世界的に見ても、必ずしも統一したものはありませんし、
日本にももちろんなかったのですが、これに関しては
近々に聴覚医学会から統一見解として出しますので、
それを参考にしながら我々も勉強していきたいと考えて
います。

 もう 1 点は、中等度難聴の方たち、例えば WHO の
いう 40dB から我々のいう 70dB までの間ですが、
これの特に小児に対する補聴器の援助がない県とある県
があるのです。
ですから、障害者手帳とは別のこととして、そういった
中等度難聴者への助成というのは、我々の学会側も
考えていかなければいけませんし、これは地方行政です
ので、そういう団体の方たちからの地方への要望書という
のを、是非とも今回いらっしゃった方々から御指示いただ
ければ、より進むのではないかと思います。
この会とは懸け離れていますが、その辺もお考えいただ
ければと思います。


(つづく)



=============================





>「○小川構成員
 もう 1 つお聞きしたいのですが、 15 条指定医の基準
を厳しくすれば、それだけ認定に関わる医者が少なくなる
わけです。
窓口が狭くなるという問題があるのですが、・・・・」



もし、こうなれば、聴覚障害では認定が更に
厳しくなると予想される。
今でもそうなのだが、大変な負担になる。
諦めてしまう難聴者もいて、
役所の“水際作戦”もはやるかもしれない。



>「○小川構成員
・・・・どちらかというと、どうしても視覚
とか聴覚の場合には数字で規定されてしまいます。
何デシベルということで、数字で規定されてしまうことが
結構ありますので、先ほどお話がありましたが、 70dB
で 6 級に認定されるわけですが、 69dB と 70dB は
どう違うのだというようなことにもなるわけです。
・・・・」


69か70かで、判定が分かれてしまうことが、
やはり実際に有り得るのだろうか。
これは、このレベルの難聴者にはかなり気になるところ
だろう。
感音性難聴障害の場合、日常生活上の感覚的では、
40過ぎたら、もう会社面接では致命的だという気がする
のだが。
感音性難聴と伝音性難聴を一緒にして、障害認定の
基準設定をしていないだろうか。
それはもう

「時代遅れで馬鹿げている」

と思うのだが。


>「○江藤座長
・・・逆に、生活に特化して、いろいろな面で生活のしづらさ、
社会生活の参加に対する制約という面から見ると、
国によっては 20 %、 30 %といった数字を出すような
データがあります。

 ですから、この検討会では我が国で行われている身障
福祉法の障害者手帳という視点で、認定方法をどのよう
に考えるかという検討会かと考えています。」




>「○江藤座長
 基本的には障害をもった方々に不利益が生じないように
ということで、現行で問題が生じているので、これをどの
ように変えて、よりよいものにしていくかという点で、
その際に障害をもった方々の負担が増して、逆に手帳が
取りにくくなるとか、そういうような方向を目指しているもの
ではないということです。」




>「○原構成員
もう 1 点は、中等度難聴の方たち、例えば WHO の
いう 40dB から我々のいう 70dB までの間ですが、
これの特に小児に対する補聴器の援助がない県とある県
があるのです。
ですから、障害者手帳とは別のこととして、そういった
中等度難聴者への助成というのは、我々の学会側も
考えていかなければいけませんし、これは地方行政です
ので、そういう団体の方たちからの地方への要望書という
のを、是非とも今回いらっしゃった方々から御指示いただ
ければ、より進むのではないかと思います。
この会とは懸け離れていますが、その辺もお考えいただ
ければと思います。」




厚生労働省の検討会では、このような議論も進んで
きている。
しかし、障害者自立支援法改悪と言われた改正があった
時は、財務省の“聖域なき予算縮小指示”があったらしく、
それで障害者支援に応益負担が導入されたと言われて
いる。

外部からもそのような影響を必ず受けるので、
中軽度難聴者福祉までは、簡単にはいかないかもしれない。
[PR]
by bunbun6610 | 2015-06-06 19:30 | 聴覚障害
○江藤座長
 はい。
次に、前回の検討会において構成員の先生方から
御指摘を頂いていました件などについて事務局から
御説明をいたします。

その後に、身体障害者の認定基準の今後のあり方
に関する研究班から、国立障害者リハビリテーション
センターの石川先生に研究班の研究経過報告に
ついてお話を頂きたいと思います。

それでは、事務局から説明をお願いします。

○田中課長補佐
 資料の説明をいたします。
資料 5 を御覧ください。
これは、平成 26 年 3 月 26 日の第 1 回検討会
における主な意見です。

1 つ目の○として、 S 氏の平成 14 年の 2 級の
手帳交付前に通院していた大学病院の診療データ
について、本人の了解を得ることが必要だとは思うが、
入手して示してほしいという御意見がありましたが、
こちらについては横浜市を通じて入手は困難との
連絡を受けています。

2 、 3 、 4 つ目の○についてですが、この 2 、 3 、
4 つ目を受けて 5 つ目の○で、今回の検討は認定
方法の運用の改善に向けた方策について検討する
こととしてはどうか、というところですが、もちろん、
聴覚障害者の方に今以上の負担増があっては
いけないと思っていますが、今回の件を特異な
ケースとして考えるのではなく、今回の件をきっかけ
に正確な聴覚障害の認定を行うためにはどうある
べきかを検討する会にしていただきたいということ
です。

6 つ目の○です。
他の障害における再認定を行う場合の例を教えて
ほしい、ということですが、これは参考資料 3 の
17 ページを御覧ください。

こちらは、

「障害の状態が更生医療の適用等により変化する
と予想される」

疾患の一部というのが示されています。

聴覚又は平衡機能の障害関係については、ここに
あります伝音性難聴ですとか、混合性難聴、
それから脊髄小脳変性症が挙げられています。

7 つ目の○です。
診断時に行われている検査の実態や指定医の分布
状況 ( 病院なのか、診療所なのか ) 等も踏まえて
検討すべきという御意見を頂きました。
これについて資料 6 の御説明をいたします。

こちらは、厚労省が全国の自治体に調査を行った
聴覚障害に係る指定医の状況をまとめたものです。

都道府県において病院にいらっしゃる指定医は
55.2 %、診療所は 44.6 %、指定都市は病院が
59.5 %、診療所が 40.5 %、中核市は病院が
59.5 %、診療所が 40.2 %、合計は病院の
指定医が 7,506 人、診療所にいる指定医が
5,637 人、その他が 21 人で、聴覚障害に係る
指定医の状況は 1 万 3,164 人となっています。

また、全体の構成比としては、病院が 57 %、
診療所が 42.8 %、その他が 0.2 %となっています。

 資料 7 について御説明します。
こちらは一部自治体、 14 自治体に行った調査
でして、回答のあった医療機関の結果を集計した

「聴覚障害認定に係る主な検査機器設置状況」

です。

回答のあった医療機関としては 911 医療機関で、
そのうち病院が 260 機関、診療所が 651 機関
となっています。

それぞれの検査機器においては、オージオメータ
については病院、診療所とも設置状況は 100 %
となっています。

ABR については、病院 260 を分母として 178 の
医療機関が持っているということで 68.4 %、
診療所については 651 の医療機関において 32
ということで 4.9 %となっています。

それぞれ OAE については病院では 29.2 %、
診療所では 17.2 %、 ASSR については病院では
11.9 %、診療所では 0.5 %、 COR は病院では
14.6 %、診療所では 2.0 %、 BOA は病院では
12.7 %、診療所では 1.5 %、語音明瞭度検査
機器は病院では 65.4 %、診療所は 55.6 %という
結果になっています。

 資料 8 です。
こちらは御参考までに、平成 20 ~ 24 年度までの
身体障害者手帳、聴覚にかかわらず身体障害者
手帳全体の返還件数を調べた集計結果となって
います。
こちらは御参考にしてください。

事務局から資料の説明は以上です。

○江藤座長
 次に石川先生からお願いいたします。

○石川参考人
 国立障害者リハビリテーションセンター耳鼻咽喉科
の石川です。
私は

「身体障害者の認定基準の今後のあり方に関する
研究」

の研究班として、主に事務局から御説明のあった調査
結果、委員の先生方に机上配布となっている、問題と
なった患者様の意見書、この件について確認を行って、
考察をしたことについて、御報告させていただきます。

 まず、私のお配りしている資料 4 、先ほど御説明の
あった資料 6 の 2 つを御覧ください。

資料 4 については 1) 「聴覚障害に係る指定医の
状況」という所です。

先ほど事務局から御説明があったとおり、合計数で
見ていくと、病院勤務者が 7,506 の 57 %、診療所
勤務者が 5,637 の 42.8 %という比率になっており
ます。

内訳は先ほど事務局から御説明のあったとおりです
が、都道府県というのは指定都市と中核市を除いた
都道府県の一般市町村ですので、ある意味では
どちらかというと田舎ということになるかと思います。
これですと、病院勤務者が 55 %、診療所 44 %と、
やや診療所勤務者の比率が高いです。

一方、指定都市、中核市の都市部は、 6 割、 4 割
という比率になると見て取れることが、まず挙げられ
ます。

1) の真ん中の辺りから書いてある所ですが、日本
耳鼻咽喉科学会が認定している耳鼻咽喉科の専門医
数ですが、ホームページの情報で、平成 25 年 11 月
現在で 8,772 名となっております。
この数を踏まえていただいて、資料 6 の一番右下の
計を見ていただくと、 1 万 3,164 名ですので、
約 4,400 名多いという計算になります。
この 4,400 という差はどこからくるのかということを
考えたのですが、この調査に関してはあくまでも
各自治体から報告を受けているために重複して
各自治体で指定を受けている者がいるということが
あります。

ですので、延べ人数ですので、いわゆる一人一人
ではありませんので、被っている医者がいることが
推測されます。

2 点目、耳鼻咽喉科医の中にも学会専門医を取得
していない耳鼻科医がおりますので、学会専門医を
取得していない耳鼻科医が含まれていることが
考えられます。

3 番目は他科の医師です。
もともと様々な事情で耳鼻科医の診断を受けられない
ような土地柄であるとか、そのような問題。
いろいろを含めまして、神経内科であるとか、脳神経
外科のような他科のドクターが含まれていることが
推測されます。

以上の 3 点が、考えられる項目として挙げることが
できました。

 続いて 2) に関しては、資料 7 です。
事務局からの説明のとおり、 14 自治体で行われた
調査です。
そして、オージオメータは全施設で持っていることが
挙げられているわけですが、他の検査機器は横並び
に並んでいるのですが、幾つか検査の性質が違う
ものに分けられると思います。

いわゆる他覚的聴力検査といって、普通の聴力検査
というのは御本人が聴こえたか聴こえないかという、
ボタンを押すなり、手を挙げるなりという形で検査を
行うわけですが、そういうことをせずに、ある程度
本人の聴力検査の閾値を調べることができる検査
機器という考え方でいくと、聴性脳幹反応 (ABR) と、
聴性定常反応 (ASSR) という検査が挙げられると
思います。

 この検査 2 つに絞って見ていくと、 ABR に関しては
病院の保有率が約 7 割と、そこそこ持っているわけ
ですが、診療所に関しては 5 %ほどしか保有率がない
ということが、まず挙げられます。

実際、先ほど資料 6 で見ていただいたとおり、病院や
診療所では、それぞれ医者が 5 割 5 分から 6 割が
病院、 4 割 5 分から 4 割が診療所でしたので、
その 4 割の方が勤務されている診療所には 5 %しか
ないということが 1 つ挙げられます。

 もう 1 つの ASSR という検査を見ていただくと、
こちらは複数の周波数帯に対して聴力閾値を推測
できるという意味で、聴覚の判定という意味では
有意義な情報が得られる検査ですが、こちらの
検査機器に関しては、病院は 12 %、診療所では
0.5 %と、まだまだ病院も含めて普及率は低いと
いう結果と見て取りました。

 そのほかの、例えばここに出てくる COR 、 BOA
という検査は、幼児聴力を調べるための検査ですので、
少し性格が異なると考えます。

また、語音明瞭度検査機器は、 4 級の認定の中で
語音弁別能を調べるという検査で、非常に重要になる
検査ですが、こちらも病院 6 割 5 分、診療所 5 割 5 分
という普及率であったということを付加します。

 最後に 3) です。
症例の身体障害者意見書の所見です。
これは、皆様にはお配りしておらず、構成員の先生方
の机上のみに配布のものです。
この中で 1 つ気になった点というのは、平成 26 年
2 月に行われている診断書の一番右下ですが、
最高語音明瞭度が右 71 %、左 29 %という記載が
あります。
通常、語音弁別能の検査というのは、 57-S 語表という
50 音で調べる検査、若しくは 67-S 語表という 20 音
で調べる検査で行いますので、検査結果は 57-S の
場合には偶数に、 67-S の場合には 5 の倍数になる
のが一般的です。
ですので、 71 %、 29 %という結果が、どのような
検査法で行われたのかが推測できないということを、
1 つ挙げさせていただきました。

 その後の考察に関しては、結果とともに述べてしまい
ましたので、最後の「まとめ」に進みます。
今回の結果を踏まえて、まず、 1 万 3,000 人という
聴覚障害指定医の中で、耳鼻科医の専門医は 8,800
人という現状にあるので、幾つかの考えられる候補を
挙げましたが、このような点から考えたときに聴覚障害
に関わる指定医要件というのが現状のままでよいのか、
あるいは何か付記すべきなのかということに関しては、
議論の余地があるのかなということを挙げました。

2 点目として、いわゆる詐聴が疑われる場合、若しくは
機能性難聴など、非常に診断の難しい場合に関して、
1 回の診察、診断だけ、初診の方も含めてですが、
そういった方に 1 回の検査だけで果たして手帳のため
の意見書を書いていいのか、それともそういう方は
複数回の検査は必要なのか、若しくは複数回の検査を
行った上でも再認定の有無を付けるべきなのか、
そういったことに関して議論が必要なのかと考えた点を
挙げました。

 また、詐聴を疑われる場合、機能性難聴の診断が
難しい場合に、他覚的聴力検査、 ABR 、 ASSR が
その代表になりますが、こういった機器の使用について
はどうするのか。

ただし、これに関しては先ほど申し上げた分布状況を
考案しながら考えなければいけないのかなと考えて
います。
以上、私からの報告です。

○江藤座長
 石川先生、どうもありがとうございます。
 今の石川先生の御報告の中に、 S 氏の診断書のこと
がありましたが、これは構成員の方々のみの机上配布と
なっていますので、診断書について、事務局から御説明
いただけますでしょうか。

○田中課長補佐
S 氏の診断書の語音明瞭度検査についての指摘について、
横浜市からの回答を頂いております。
使用した機器は、 3 段階の結果である、「正解」「誤り」
「反応なし」が表示されるもので、それを自動的に計算
するものです。
数値は小数点までの数値が出ますが、四捨五入させると
いうことで、 2 の倍数や 5 の倍数にならないこともあると
いうことです。

 例えば補足として、計算式は

正解数÷ ( 検査語数 - 反応なし ) × 100

となりますが、実際に 50 語のうち正解が 25 語、
反応なしが 1 語の場合には、

25 ÷ (50-1) × 100

ということで、 51 %という数値が出るとの回答を頂いて
おります。

○江藤座長
 ただいまの事務局からの資料説明と、石川先生からの
御報告について、御意見、御質問等がありましたら
お願いいたします。
なお、全体についての質疑は、また改めて行いますので、
ただいまの事務局の資料説明と研究班の経過報告に
係る御説明に限って、御意見、御質問をいただきたいと
思います。
いかがでしょうか。

○市川構成員
 ただいまの話の資料 7 の各検査機器の医療機関が
持っている割合の表が出ています。
なるほどと思いましたが、これは日本耳鼻咽喉科学会の
データとそんなに変わらないような気もしています。

 問題は、 ABR の機械を持っている所は、 ABR の
機械を大いに活用している、あるいは ASSR を持って
いる所は ASSR を大いに利用しているかというと、
必ずしもそうではないという実態がかつてありました。
多分現在も同じような状態だと思います。

ABR の機械は置いてあるのですが、その医療機関の
人的な問題とかその他の問題で、ほとんどケースに
入ったまま、年間何回使うかというようなところも、
具体的に大いにあるやに聞いています。

 ですから、持っているか持っていないかは大切なの
ですが、それの活用状況とは差があることも、我々は
念頭に置いておかなければいけないと思います。

○江藤座長
 そのほかにいかがでしょうか。

○小川構成員
 非常に基本的なことですが、今の 15 条指定医の
認定の仕方、手続上のことですが、それを御説明いた
だけますでしょうか。
私も病院で認定していただいたのですが、

「 15 条指定医になります」

といって手を挙げて、そのまま認定されたような気が
するのですが、実際にはどういう申請書が出されて、
それをどこが評価をして認定しているかという辺りを、
御説明いただきたいと思います。

○田中課長補佐
15 条指定医の指定基準ですが、都道府県知事が
指定することになっていて、都道府県知事が 15 条
指定医を指定する際には身障法第 15 条第 2 項に
より、地方社会福祉審議会の意見を聴取した上、
指定することとなっています。

また、通知により、診断に係る相当の学識経験を
有する医師について行うこととし、以下の事項に
ついて審査を行うとなっています。

 以下の事項は 6 つあります。

1 つ目が診療科名、
2 つ目が医籍登録日、
3 つ目が担当しようとする障害分野、
4 つ目が当該医師の職歴、
5 つ目が当該医師の主たる研究歴と業績、
6 つ目がその他必要と認める事項です。


○小川構成員
 今回の問題の 1 つは、いかにいろいろな検査を
増やしても、先ほど石川先生からお話がありましたが、
詐聴が疑われる場合あるいは機能性難聴の可能性が
ある場合、そこを見抜けるか見抜けないかというのは、
おそらくバックグラウンドにある診療歴、検査に対して
の理解度が関わってくるので、いろいろな検査を複雑
にして、厳密な認定をしようという規定を使ったとしても、
それを使う方がどれだけそれを使えるか、そちらに
大きな問題があるのではないかという気がしています。

 先ほどの語音弁別能の回答も私には全く理解できな
かったのですが、そういうこととか、 2 級の診断を
書いたときのオージオグラムあるいは平均聴力の
出し方も、身体障害者の認定基準だと、いわゆる
スケールアウトの場合には 105dB がマックスなの
ですが、この場合は 115dB ということで出してあります。

こういうことについても、認定の基準が十分に理解され
ていないというところで認定が行われているところが
一番の問題ではないかということで、 15 条指定医の
認定の仕方をお聞きしたということです。



(つづく)


==========================




やはり厚生労働省と医師側は


>「○小川構成員
 今回の問題の 1 つは、いかにいろいろな検査を
増やしても、先ほど石川先生からお話がありましたが、
詐聴が疑われる場合あるいは機能性難聴の可能性が
ある場合、そこを見抜けるか見抜けないかというのは、
おそらくバックグラウンドにある診療歴、検査に対して
の理解度が関わってくるので、いろいろな検査を複雑
にして、厳密な認定をしようという規定を使ったとしても、
それを使う方がどれだけそれを使えるか、そちらに
大きな問題があるのではないかという気がしています。」



こればっかり考えているのだろう。

一番肝心な、障害の認定を広めることは、
考えようともしていないようだ。
障害者団体の3者はいずれも、

「障害の認定範囲をもっと広げてほしい」

という主旨の要望だったと思うのだが。

障害者側の声が届く日は、まだ遠い。
声をもっと大きくするためには、
障害の壁を越えた大運動が起こることが
必要だろう。




>「○小川構成員
・・・先ほどの語音弁別能の回答も私には全く
理解できなかったのですが、・・・」



「語音弁別能」とは、何だろうか。

参考になりそうな情報がある。

『弁別能の低下ワイデックス株式会社 - Widex』


要するに、語音明瞭度のことらしい。
健聴者が理解しにくい難聴が、
語音明瞭度が低下してしまう感音性難聴だ。
これは、老人の

「耳が遠くなった」

と言われる伝音性難聴とは違うので、
混同しないようにしてほしい。


下の医学会は、まさしく馬鹿げている。


一般社団法人 日本聴覚医学会
『語音弁別能』



なぜなら最高(MAX)値のみを採用する判定法だからだ。
しかも、新谷氏も説いたように、“現実の音声世界では
決してあり得ない”検査方法で、どうしてそれだけの結果で、
社会で生活する場合の障害程度を判定できるのか、
全く理解に苦しむ。
これは、聴覚障害者にとっては“最悪の認定方法”だろう。


医者が言っていることよりも、私の体験をもとに書いた、
下の記事があるので、これを参考にしたほうが正しく
理解できると思う。


『朝礼での、聴覚障害者の語音明瞭度は0%』
〔2014-07-26 18:30〕

[PR]
by bunbun6610 | 2015-06-06 19:15 | 聴覚障害