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『任命責任?誰にやってもらうか』

http://blogs.yahoo.co.jp/uchayamamingkun2000/36226581.html


炎のジョブコーチ
『任命責任?誰にやってもらうか』
〔2014/10/30(木) 午後 6:55〕


最近、大臣の任命責任でニュースが盛り上がって
ますが、金庫番を任命している大臣、大臣を任命
している総理、何かの関連はあるのでしょう。
あんまり重箱突っつくマスコミや国民もイマイチ
ですが。

さて、会社内での障害者雇用促進の成否は、
まさに「誰にやらせるか」に尽きるように感じています。
様々な企業の雇用の現場に出合ってそのように
感じます。
人事(特に人材マネジメントや能力開発など)の
センスがあり、情報収集し、研究し、丁寧に作り
込む担当者の方は企業らしい素晴らしい職場を
作り上げているように思います。

それには、さらにこの方に担当させた上司、
又は会社の力量を感じずにはいられません。

最近、障害者雇用をすると儲かる…なんて
へんてこなタイトルを見ましたが、良い会社は
障害者雇用をしても上手にするというのが
意味するところだと思います。

職場でも、障害のある社員の担当を誰にさせる
かで定着率は全然違います。
よく、定着が悪い…なんて議論がありますが、
もちろん支援する側のレベルも30パーセント
くらいはあります。
あと30パーセントは職場の「誰か」、そして本人
の資質が40パーセント。
そんなイメージです。

「誰にやらせるか」で成否が決まる、このあたりを
研究するとおもしろいのではと思います。




==========================




私が過去にいた会社の一つにM社がある。


厚生労働省の指導により、人事部には「障害者担当」
1名が任命されていた。
大抵は、新人、または異動してきた新任が任命
されていた。
だからこの任務には、さほどの重要度はなかった
のかもしれない。
障害者との接触経験のない新入社員が任命を受ける
というのは

「障害者を新人社員の能力を測る実験台にしている
みたいで、馬鹿げているな」

とは思ったが。

私がいた頃は、Sさんという人が障害者担当だった。
Sさんも新入社員だったが、人事部で明るく振舞って
いた人で、社内手話講習会や聴覚障害者情報保障
にも、積極的に関わっていた人だった。
社内に初めての、ろう者の気持ちを理解する
手話通訳者も誕生した。
それで、ろう者にも愛されている人だった。
健常者にも、Sさんから影響を受けた人は確実に
いたと思う。
なぜなら、手話を学ぶ人、そして使う人が
出てきたから。
それには大変な時間もかかったが。

ただ、多数のろう者が入社しても、そのほとんどは
短期で辞めていった。
そして5年ほどした後、突然、Sさんも退社した。
Sさんは去る時、私たちろう者に

「何もできなくて、ごめんなさい」

と謝っていった。

ろう者雇用は、実を言うと大変難しいものだ。
特に障害者担当の人は必ず、企業と聴覚障害者
との板挟みになる。
理想と現実との、あまりに大きなギャップには、
苦しまずにはいられなかっただろう。
その橋渡し役と言えばかっこいいのかもしれないが、
成功させるのは至難の業なのである。
だから、その責任を新人だったSさん一人に
押し付けるのは無理がある、と思った。

恐らく、ろう者雇用に関しては、誰がやっても
上手くいかなかった、と思う。

「障害者担当」とは、主に新人などにやらせる、
名前だけの職に等しかった。
一定の権限が必要な職であるにもかかわらず、
何の権限も与えられていないに等しい担当職務
だった。
そのうえ、優先順位も下位と決まっていた。
だから対応も非常に遅々として進まなかった。
私も、全社員参集行事での情報保障対応の遅さに、
非常な苛立ちを覚えた。
だから障害者雇用助成金も、企業に貯め込まれ
ているだけだったのだ。

その性質は、私が現在働いている企業でも、
全く同じだ。
それに気づいているからこそ、障害者もその人に
相談する気になど、なれなくなっているのだ。

もはや、誰もが無駄だと諦めている。

それでも、誰かに取り組んでいってほしい。
上を動かさなくては、硬直した企業体質は決して
変えることができない。
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by bunbun6610 | 2014-10-31 19:55 | 就労後の聴覚障害者問題M

障害者部下の重要な意見を聞かない健常者社員

「障害者を奴隷だとしか思っていない
健常者が何人もいる」

「障害者の正しい意見に対し、聞く耳を持って
いない健常者先輩、上司が何人もいる」



『障害者奴隷雇用促進法』
〔2011-07-30 09:16〕




この事例は以前に、Iさんのケースですでに何度も
述べている。


『聴覚障害者だって、成長するのです!』
〔2014-10-24 18:30〕



『こんな上司は要らない!』
〔2014-04-07 18:30〕




同じような人がもう一人いるので、事例紹介する。

多分、こういう社員はどこの会社にもいて、
自分より下の社員に対しては、誰にでもこんな
振る舞いをしているのだろう。
よくいるタイプである。

ある日、私はD上司から仕事を2件頼まれた。
いつものように書類をチェックすると、この書類の
担当は営業スタッフのAさんだった。
AさんにもIさんと似たように、直らない悪い癖
があった。

それは、提出先が定めている記載ルールを守らない
ことだった。
提出先とは、実は警察だ。

Aさんは50代の人だから、もう何十年もこの仕事を
しているベテランのはずなのであるが、
実は素人レベルの仕事しかできないので困っている。

別に難しい仕事をやっているわけではないので、
要は誠実さがあるかどうかの問題だと思う。
警察が定めている書式も知らないで、
書類を書いてきたわけがない。

私はAさんの書類の悪い点を指摘し

「もし、先方から

『ここには●●●をきちんと書いて下さい』

と言われたら、私が書類に追記しますよ」

と言った。
Aさんの書類にケチをつけるつもりはないが、
相手は警察なのだ。
それに、この仕事に関しては、もう私の方がプロ
・専門家だった。

だが、Aさんは

「大丈夫、大丈夫」

と言って、取り合わない。
それで私も

「これだから、人の意見を聞かない人は困るんだよなぁ」

とつぶやいた。

それを近くで聞いていたD上司が

「どうしたの?」

と聞いてきたので、私は

「いえ、何でもありません。
もう自分で判断してやりますから」

と言った。
私は、Aさんの言うことは無視すると決めて、
仕事に行った。

そしてS県S市のO警察署に行って、Aさんが書いた
書類を提出すると、やっぱり

「ここは追記してください」

とか

「修正の印鑑はありますか?」

などと言われて、困ってしまった。
また最悪の事態だ。
それでまた大変な筆談が始まった。
他にもまだ仕事があるというのに、時間がどんどん
過ぎていく。
こうなることを想定できないAさんがバカなのだ。

私は確認しながら、全部記録した。
もともと、その書類には書いていないことを
書けと要求されていたので、困ったことになった。
どうするのか聞くことになるが、私はAさんに報告せず、
D上司に報告し、意見を仰いだ。
それでD上司の指示通りにやってみたら、受理された
のでホッとした。
やれやれ・・・。

本当は、担当者のAさんに言うべきことなのだが、
あんな人だから、こちらももう嫌になってきたのだ。

何でこんなダメな人が正社員で、仕事を正確にできる
私がパートタイマーなのだろうか?
私が障害者だからか?

間違いなく、そうだろう。
女性だって、こんな下らない差別を受けて我慢している
のだから。

このままだと、日本の企業力はどんどん落ちていく
だろう。

実を言うと、それは会社の書類ではなくて、
顧客の書類だ。
その書類は、顧客の実印が押されている書類なのだ。
それを、こんなふうにやっても、いいのかねぇ・・・。
後で問題になることだって、ニュースでもよくある。

「顧客が警察に出す書類に、勝手な改ざんをした」

とか・・・。

聞こえない人でも、人の話をちゃんと聞いて
(筆談をして読んで)仕事をしているというのに、
耳の聞こえる者が人の話を聞かないで、
お客様のための仕事をしているなんて、
一体どういう事なのだろうか?
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by bunbun6610 | 2014-10-31 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題E

元阪神・広沢克実氏がメニエール病再発 日常生活に支障も



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141030-00000057-dal-base



元阪神・広沢克実氏がメニエール病再発
 日常生活に支障も


デイリースポーツ 10月30日(木)16時35分配信


 ヤクルト、巨人、阪神でプレーした野球評論家の広沢克実氏(52)が
持病のメニエール病が再発したことを30日、公式ブログで報告した。

 25日から日本シリーズが始まっているにもかかわらずブログを更新
しなかったことについて、広沢氏は

「23日の夜に持病の『メニエール病』が再発してしまいました」

と説明した。

症状は

「今は薬を飲んで落ち着いてますが気を許すとグルグル回る世界に
引き込まれそうになります」

と、日常生活に支障が出ているようで

「この病気が収まり次第ブログを更新させて頂きます」

と当面ブログを休むことを伝えた。

メニエール病とは内リンパ水腫で、ストレス、睡眠不足、疲労、気圧
の変化等の原因で内耳のリンパが増え、難聴や耳鳴り、めまい等の
症状が出る。



==============================





メニエール病
http://wkp.fresheye.com/wikipedia/%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB%E7%97%85
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by bunbun6610 | 2014-10-30 23:12 | 難聴・中途失聴

職場内障害者授産施設 第二篇 (13)障害者雇用で、障害者はどこへ行く? どこへ向かう?

私の会社には、いろいろな障害者が働いている。
それは、障害者雇用促進法のお陰だろう。

その中で、聴覚障害者は私を含めて、少なくとも
3人はいることが、最近わかった。

一人は、私が以前から

「手話ができる健聴者(あるいは難聴者?)」

と勘違いしていた人RIさんだった。

そしてもう一人は、今年9月から入社したRSさん
である。

お二人は、同じ部署で事務職をしていて、座席も
すぐ近くだった。
しかし、私は別部署で、業務も外勤のため、
お二人と会って話せる機会は滅多にない。

お二人ともろう者なのだけれども、手話は日本語
対応手話に近かったので、あまり「ろう者」という
感じがしなかった。

しかし、お二人とも、ろう学校に通っていた経験は
あるらしい。
そのうち、RSさんと昼休みが一緒に取れたので、
少し話せる機会があった。

RSさんは、生後6ヵ月で聞こえなくなり、
初めはろう学校に通っていたが、中学二年の時、
普通学校にインテグレートし、高校、専門学校を
卒業した、という。
学校を卒業した後は、一般枠で民間会社に就職し、
有名企業の正社員も経験した、という。
一時は独立なども経たが、今はパートタイマー
として働いている。

(手話が日本語対応手話に近い理由も、
この話を聞いて納得できた。
実際、難聴者のように口話も非常によく使う。)


「就職には困ったのではないですか?」

と聞くと

「いや、全然簡単だった」

と、意外なことを言う。
そして、昔のことだったらとにかく

「障害者雇用なんて知らなかった」

という。
回りも、誰も知らなかったらしい。
そういえば私も、全く知らなかった。

当時は一般枠でも簡単に働かせてもらえた
そうだ。

私の場合は、面接にしろ、勤務中にしろ、
非常な苦労はしてきたが、それでも何とか一般枠に
留まり、経験を積むことが出来た。

と言うよりは、やはりRSさんも言うように、私も

「障害者雇用なんて知らなかった」

ので、そこで必死に踏ん張るより、他になかった
のであるが。
だから、障害者雇用で働いているよりも、
ものすごく必死に働いて、頑張ったものだ。
お互い、昔のことを、そんなふうに述懐した。

それが、今では事情がまるっきり変わったようだ。
障害者は、とにかく障害者手帳を使って障害者枠に
入らないと、厳しいそうだ。
その代わり、そこに入ってしまえば、大きな会社でも
簡単に入れる、と言う。

確かに、そんなに簡単に入れてしまうことも案外、
よくある。


〔参考記事〕

『身体障害者手帳のない聴覚障害者(難聴者)は、
どうやって就職するのか?』
〔2013-01-16 18:00〕




確実に言えることがある。
それは、障害者雇用促進法がほとんど知られて
いなかった昔は、障害者でも健聴者と一緒に、
同じ仕事をするチャンスがあった。
社会が、障害者雇用促進法を知らなかったほうが、
そういう意味では、むしろ障害者差別が少なかった
のかもしれない。

重度の障害者は確かに働けない人が多かったの
だろうが、障害があっても能力のある人ならば、
平等な意味で同じ仕事が与えられた。

コミュニケーションの問題も

「口を読み取れます」

だけで通用した、とRSさんは言う。
それよりも大きなメリットは、一旦、その仕事を経験し、
覚えてしまいさえすれば、雇用契約は継続された、
と言う。
正社員採用も認められた。

その背景には、昭和の高度経済成長期で人手不足
だった時代、ということも見逃せない。

しかし、今は不景気で、安定雇用すらも見込めない。
利益をなかなか生みづらくなった今では、
経営努力はコストパフォーマンスへ重点が置かれる
ようになったのだろう。
そすると自然に、その企業戦略の一つとして、
障害者雇用が活用され始めてきたのだろう。
その違反金抑制と、障害者雇用助成金の獲得に
目をつけ始めたのだ。

それで、障害者は障害者手帳で障害者枠に入らない
と認められない、とする企業が増えていったのだろう。

この法律が、社会に浸透したことによって、確かに、
障害者は誰でも簡単に就労することができるように
なったのかもしれない。
しかし、昔のような自由は、もうない。
悪く言えば、障害者は奴隷だ。
その労働では、夢を持つことができなくなって
しまったのだ。

健常者にわかるだろうか? この気持ちが。


うぬぼれているわけではないが、そんな昔の時代
を生き抜いてきたからこそ、RSさんや私のような、
優れた障害者も隠れて存在したのだろう。
今よりも昔のほうが頑張っていた。

しかし、今の障害者は、障害者雇用によって、
管理され過ぎてしまっているように思う。
職場内障害者授産施設が整備されていくに
したがって、障害者の就労は増え、
納税者も増えた。
しかし、そこから輩出された障害者に
“燃える闘魂”はない。
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by bunbun6610 | 2014-10-30 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題E

精神障害者雇用の課題・問題点

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39359


企業は精神障害者を受け入れる準備を
2018年より雇用が義務化、
企業に必要な心構えと体制とは

有井 太郎

2013.12.11(水)


厚生労働省の統計によると、2013(平成24)年の雇用障害者数
および実雇用率は、ともに過去最高を更新した。

 しかし今年から2.0%に上がった法定雇用率(昨年までは1.8%)
を達成した企業の割合は46.8%。5割を下回る結果となっている。

 さらに2018年4月からは障害者手帳を持つ精神障害者の
雇用が義務づけられている。
障害者支援が進んだ形だが、一方で、精神障害者の雇用は容易
ではないという現実もある。
障害者雇用の内訳を見ると、身体障害者が約76%、知的障害者
が約20%であるのに対し、精神障害者は約4%と大きく差が開い
ている。
 (「精神障害者」とは、
「統合失調症、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、
知的障害、精神病質その他の精神疾患を有する者」

を指す。
「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」より)

 企業は今後、どのような形で精神障害者の雇用を実現して
いけばよいのだろうか。


「精神障害者」という言葉がハードルになっている

 企業が雇用した精神障害者の定着率は49%と言われている
(独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構調べ)。
そのような中、就業したスタッフの勤務6カ月時点での定着率が
92%という高い実績を残しているのが、精神障害者の就労支援
に特化したサービス「アビリティスタッフィング」。
障害特性をオープンにして障害者雇用枠で「働きたい」意欲の
ある精神障害者に雇用先を紹介するマッチングサービスである。

 リクルートにて同事業を担当する川上祐佳里氏は、精神障害者
の就業がなかなか増えない理由をこう考えている。

 「やはり『精神障害者』という名前が与えるネガティブな
イメージが強いですね。
いろいろな企業の担当者様と話していて思うのは、多くの方が
精神障害者の雇用に対して漠然とした不安を持っていること。
ただそれは、『分からないゆえの不安』がほとんどで、きちんと
その人について理解を深めてもらえば、決して雇用することは
難しくありません。
そのような、現実との意識のギャップがあるんです」

さらに、就労を希望する精神障害者が抱える「不安」も、現在の
状況が生まれている要因だと語る。

 「求職者の方自身も非常に不安を抱えているんですね。
同じ悩みを持つ方が働く姿をあまり見ていないからこそ、自分
自身がチャレンジすることに不安を感じているんです。
このような本人の不安を取り除いてあげることも、精神障害者
の就労において大切だと思います」(同)


障害をきちんと把握し、できる仕事を見極める

 雇用する側と求職する側がそれぞれ抱く不安。
では、それを取り除き、精神障害者が働ける環境を作るため
にはどのようなことが必要なのだろうか。

 「働くというのは、必ずしも正社員でバリバリ・・・という形
だけではありません。
ですから、精神障害者の方が

『何ができるか』

『どこまでならできるか』

を見極め、企業側が無理のない適切な配置をしていくことが
大切です。
重要なのは、採用する側が精神障害を持つ方の強みと弱み
を把握し、それを社内で共有して適材適所のポストを用意する
ことです」(同)

とはいえ、企業が精神障害者の性格や能力を適切に把握する
のは簡単ではない。
そこでアビリティスタッフィングでは、企業と求職者を引き合わせ
る前の段階で、まず精神障害者の方が自分の経歴や希望、
もっと言えば

「できること/できないこと」、

あるいは障害の特性を明確にまとめていく機会を設けている。

その後に企業と求職者の事前面接を行って、お互いの理解を
深めていく。
そこにはスタッフも同席し、お互いの情報を引き出すという。
このような前段階を踏むことで、企業にとっても求職者にとっても、
適切なポジションでの雇用をしやすくなる。


精神障障害者の雇用に欠かせない「事後フォロー」

 雇用した人を「定着」させることも当然ながら重要。
そのためには相手の特性を理解し、無理のない配置を行うのも
必須だが、同様に「事後フォロー」も欠かせないと川上氏は話す。

 「新しい環境に入ってストレスが溜まってきた時に、ケアできる
かどうかが大きなポイント。
たとえば厚労省のデータでいうと、就業後のフォローがあるか
どうかで定着率が大きく変わってきます。
本人はどうしても『頑張ろう』と力が入っていますから、ストレスを
見せないケースも出てくるはず。
そんな時、冷静にケアできる方を企業が導入できていると、
定着率は上がってくるはずです」(同)

 アビリティスタッフィングの場合は、就業後のスタッフの状況を
定期的に精神保健福祉士がヒアリングしているという。
就労者のコンディションを確かめるだけではなく、企業の担当者
にも何か困っている事はないかを都度確認している。
そのような事後フォローが、精神障害者の就労には重要となる
ようだ。

 冒頭の92%という高い定着率は、このようなフォローがあって
こその数字と考えてよいだろう。
また、一度採用した企業のリピート率も46%となっている。

 もちろん、上述のような事後フォローを各企業が独自に行うのは
そう簡単ではない。
しかし、精神障害者の雇用を考える上で、このような手立てがカギ
になることは覚えておくべきだろう。


急いで雇用率を上げることより丁寧に進めることが必要

 2018年に向け、精神障害者の雇用に対する機運は高まってくる
ことが予想される。
企業もCSR(Corporate Social Responsibility: 企業の社会的
責任)意識が高まる中で、雇用率を上げようと正面から取り組む動き
も増えるだろう。
ただその中で、急いで数を増やすことに意識を向けすぎるのも良く
ないようだ。

 「今までマッチングを行ってきた中で、一度採用したけれども上手く
いかなかった企業が再度チャレンジするケースは非常に少ないん
ですね。
ですから精神障害者の雇用については、急いで数を追いすぎず、
とにかく丁寧に進めていくことが重要だと思います。
あくまで企業と障害者の方のニーズを汲み取ることが最優先。
まずは丁寧に裾野を広げていくことが先々の雇用創出につながる
と考えています」(同)

 まずは求職者の障害特性を理解し、それに応じた雇用制度や
配置を柔軟に行うこと。
そして、就業後のフォロー体制を確立すること。
精神障害者の雇用を行う上では、これらに一つひとつ丁寧に対応
していくことが不可欠だ。
雇用率が取り沙汰される部分はあるが、しばらくは着実に進める
ことを優先すべきなのかもしれない。

 川上さんが就業後のスタッフの様子を採用企業に聞くと、採用の
前は

「マネジメントが難しいのでは」

「きちんと働けるか不安」

といった懸念を抱いていた企業も、採用後は

「問題なく働いてくれています」

と返答するという。
 ハンディを持ちながらも、1人の従業員として普通に働いている
職場。
そのような例が今後さらに増えるよう、今後様々な機関の努力が
必要だろう。




有井 太郎 Taro Arii

長野県出身のフリーランスライター。
ビジネスマン向けの記事や企業取材を中心に、「R25」などの
媒体に寄稿している。
ウェブサイトから雑誌まで、多様なメディアで執筆。
企業の試みやビジネスマンが抱える身近な問題など、働く人々
の参考になる記事を書き続ける。



=================================




>「2018年4月からは障害者手帳を持つ精神障害者の
雇用が義務づけられている」



>「障害者雇用の内訳を見ると、身体障害者が約76%、知的障害者
が約20%であるのに対し、精神障害者は約4%と大きく差が開い
ている」



>「やはり『精神障害者』という名前が与えるネガティブな
イメージが強い」



>「きちんとその人について理解を深めてもらえば、
決して雇用することは難しくありません」



>「冷静にケアできる方を企業が導入できていると、
定着率は上がってくるはずです」



>「今までマッチングを行ってきた中で、一度採用したけれども上手く
いかなかった企業が再度チャレンジするケースは非常に少ないん
ですね。
ですから精神障害者の雇用については、急いで数を追いすぎず、
とにかく丁寧に進めていくことが重要だと思います」





精神障害者の雇用がうまく進んでいないことには、
理由があると思う。
聴覚障害者労働問題でも同じだが、企業側が
問題点をクリアしていないからだ。
職場内障害者授産施設でも述べているように、
「放置」という現実がある。
そして、そこに居座る障害者、という構図だ。

精神障害者と一緒に仕事をしてきた立場として
思うことは、幾つかある。

ただし、まだ一人の精神障害者としか関わって
いないので、あくまでも一例として述べる。

私の場合は、精神障害者手帳3級の後輩(男性)
Yさんと一緒に仕事をしているが

「精神障害者雇用は難しいのではないか」

と思う。


まず、見た目とのギャップ、すなわち

「本人の外見、以前のキャリアと、現在の労働能力
との落差」

があまりにも大きく、他人のほうから見れば
理解できないのは無理もない。

「やる気が出ない障害」では、責任が伴う仕事は
無理だと判断せざるをえない。
さらに、そうした障害は理解しにくい、という点も、
初めは難題として、他の人に立ちはだかる。
本人も大変なのかもしれないが、
やはり他者も大変なのである。
そのために、大きな誤解も生じ、職場トラブルの原因
にもなりやすい、と思う。

『精神障害者』という名前が持っているネガティブ
・イメージよりも、この特殊性が厄介だと感じている。

私の職場の場合は、初めは精神障害者にも、
他の障害者と同じ仕事をやらせてみたのだが、
ダメだったので仕事内容を変えた。
今は、精神障害者に一人でやらせる仕事を任せて
いる。
一人でマイペースでやってもらうより、ほかにない。

普通は障害者でも一日に数件の仕事を任されるが、
Yさんは能力的に無理なので、一日に1件だけの
仕事量である。
それで皆、同じ給料である。
他の人から見れば、不公平感は否めない。

もし、多くの障害者がいる職場だったら、そんな状況
では浮いてしまうが、幸い、私と二人だけなので、
私が黙っていればいいことである。
影響の少ない、そうした小さな職場がよいと思う。
けれども、私だって我慢の限度はある。

正直、精神障害者がたった一人でも入ることによって、
障害者チームも、モチベーションは下がるのである。
それ以上に、実際に負担が大きい。
成果も落ちてしまう。
そのことを会社が無視できるとは思えない。

「やる気の出ない障害」では、彼らに定着できる
職場環境にすればするほど、他の障害者には
不満が大きくなるし、成果も落ちると思う。
彼らに代わって頑張る障害者には、負担が大きい
からである。

もともとは、上司の不公平な仕事配分が原因なので
あろうが、真面目にやろうという気はしなくなる。


精神障害者の勤務態度を見ると、初めは誰しも、
不快感を覚えるほどである。

例えば、私の職場にいるYさんの場合、身体は立派
な大人だが、小学一年生並みの頭脳しかないのである。
それでいて、自分のことはしっかりしている。
遅刻はゼロ、パソコンでの出退勤打刻や、交通費や
インフルエンザ予防接種などの申請も忘れずにきちん
とできている。

「どんな障害があるのですか?」

と、本人に聞いても

「薬を飲めば何ともない」

と言う。
ところが、仕事に関することは積極的に覚えようと
しなかったり、何度教えてもすぐ忘れる、
という有様である。

これを周囲から見たら

「やる気がなくて、自己中心なんだな」

としか思えないのである。
そして、誰もが面倒くさくなり、精神障害者のことなど
放っておくようになる。
このことを企業も恐れたり、雇用後に悩むために、
精神障害者の就労が進まない、また雇用しても定着
が失敗するのではないか、と思われる。


「理解」と言うが、現実は具体的な解決策を誰かが
提示しない限り、本人の放置は続くだけだ。
本人が積極的に解決しようという姿勢を持つことが
大切だ。
本人がそのように周囲に相談しようとしないのは、
問題である。






【追記】

書き終わってから思い出したのだが、
Yさんの入社前に辞めていったAさんも、うつ病だった。

Aさんの場合は、もともとは精神の障害ではなくて、
人工肛門の障害者だった。
しかし、大病による障害から立ち直れなかったらしく、
心の病にもなってしまった。
中途難聴者や中途失聴者にもよくある、二次障害である。

職場復帰してもうまくいかず、障害者手帳を取得し、
障害者枠に入った。
会社の特別扱いにすっかり甘えてしまい、
そんな彼の代わりにやらされてきた私は大変だった。
そのことは

『職場内障害者授産施設』(2013年9月~2014年6月)

で書いているので、ご存知の読者もいると思う。


上に書いていたYさんという精神障害者のことは

『職場内障害者授産施設 第二篇』(2014年9月~)

で書いている。

さらに、うつ病になった障害者といえば、Mさんという
ろう者もいた。
Mさんは職場で問題を起こしてしまい、会社を辞める
ことになった。

Mさんが再就職先を探す時、私は

「就職より、今はまず、うつ病を治してからにした
ほうがいいよ。
面接では、志望動機を何て言うの?」

と聞いた。
すると、Mさんは

「うつ病を治すためです」

と答えた。
それではダメだと言ったが、精神の障害がある人は、
自己中心に考えるところがあるようだ。
それはYさん、Aさん、Mさんの3人に共通していた。


「どうせ『職場内障害者授産施設』で働かせるのだから、
健常者には関係のないことだ」

といっても、そこで一緒に働く障害者への負担増は
大変なものだということを忘れてはならない。
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by bunbun6610 | 2014-10-29 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題E

異なる存在での共存

当ブログで以前、小山内美智子氏の著書を紹介したことがある。


『『車椅子からウィンク 脳性マヒのママがつづる愛と性』(2/2)』
〔2013-09-16 19:00〕



「どうしてもおねしょがなおらない女の子がいた。
どうしておねしょをするんだろうと、みんなで考えると、
実は、その子は夜中に、

『おしっこ、おしっこ』

と小さな声で叫んでいることがわかった。
職員はずっと離れた職員室にいるので、
その声が届くはずがない。
いまのように、ブザーもなかった。

彼女はがまんできなくてその場でおしっこを
してしまうほかなくなり、朝、職員にみつかって
お尻をたたかれたり、寒い戸外に出されたり
してしまうのだ。

そこでみんなで話し合って、当番を決めることにした。
当番とその子の手を紐でつなぎ、おしっこをしたく
なったら、紐をひっぱって当番を起こすことにした
のである。
そして起こされた当番が職員を呼びにいく。

ところが、他の子どもたちも、昼間の訓練や勉強、
掃除、洗濯で疲れているから、紐をひっぱられても
起きられない。
私も、最初のうちは起きていたけれど、そのうち、
いくら『おしっこ、おしっこ』と言われても、
もうおしっこなんてしてもいいや、眠いんだから、
というふうになってしまった。

次の日、やっぱりおねしょをしているのがみつかって、
職員にお尻をたたかれたり、どなられる。
それをみているのは、自分がそうされているのと
同じようにつらかった。

もう一度、みんなで考えて、疲れていない子が
めんどうをみることにしたら、うまくいくようになった
のである。」





笑うに笑えない、この話。

難聴者の精神的苦しみとも似ている。
ただ、おねしょは見える事象であるのに対し、
難聴は見えないので、健聴者は気づかない。
そこがやはり、違う。


私も昔、宇佐木というニックネームを持った
健聴者と、親しくなったことがある。
健聴者にしては珍しく、私の難聴のことも
よく理解していて、積極的に筆談してくれた
ものだ。
私も筆談で応じて、二人で何時間も、
静寂の世界で筆談をしたものだった。

これは、普通の健聴者ならば、
耐えられない状況だっただろう。

しかし、コミュニケーション障害のある
私にとっては、それは貴重なコミュニケーション
体験であり、当然、その後の自分の人生に
大きな影響を与えるものだった。

しかし、それも、宇佐木のある一言によって、
あっけなく終わってしまった。


ある日、いつものように私が宇佐木のアパート
へ行き、筆談で話していると、宇佐木にその友人
から電話がかかってきた。
その電話で、宇佐木は友人と、何か約束をしたらしい。

それから1時間ほどして、宇佐木の友人がやって
来たのだった。
すると、すぐに宇佐木とその友人との、音声会話が
始まった。
それまでの、私と宇佐木との筆談の時間は、
その静寂の世界は、一気に破られてしまった。

そして宇佐木は気分モードが変わったように

「お前、いつまでいるんだよ?」

と言った。

それからはもう、二度と筆談の世界が戻ってくる
ことはなかった。

私は、自分の居場所がなくなったと思い、自分から

「今日はこれで帰ります」

と言って、出ていった。

宇佐木とその友人は、大して気にしていない様子で、
手を軽く振った。

それが、宇佐木と私との、最後となった。


筆談の世界に音声世界が入り込むと、
もう筆談は決して続かなくなってしまう。
難聴者にとっては大事なコミュニケーション手段でも、
健聴者にしてみれば

「(筆談なんか)もうどうでもいいや」

となってしまうのである。

難聴者にやさしい世界とは、ガラスのような、
もろい世界なのだと知った。
そんな世界を頼りにしていなければコミュニケーション
ができないのが、手話もできない難聴者の世界だった。

まるで難聴者は、この世界では“永遠の異邦人”
として生きねばならぬようだった。

健聴者にもろう者にも、この孤独はわからないだろう。
難聴者の気持ちは、難聴者にしか、わからない。
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by bunbun6610 | 2014-10-28 18:30 | 難聴・中途失聴

職場内障害者授産施設 第二篇 (12)仕事を任せられない障害者

『精神障害者の問題点』


外出勤務中に、S上司とバッタリ会った。

移動中に一緒に話せる時間があったので、
少し話した。

S上司は、ほぼ毎日、Yさんを助手代わりに
使っている。
だから、S上司はYさんのことも詳しいのでは
ないかと思い、ちょっと聞いてみた。


私;「Yさんは、本当は何の障害があるのですか?」

S上司;「さぁ・・・」

私;「教えたことを、Yさんはみんなすぐ忘れて
しまうんですよ。
だから僕も、教える気がしなくなってきたし・・・」

S上司;「そうそう・・・。
だから、重要な仕事は頼めない」

私;「毎朝いつも、出勤して来ても、Yさんは
何もしないですよね。
『やる気もないのかな?』と思って」

S上司;「やる気はあるけど、頭が回らない
んじゃないかな。
『すぐ眠くなる』って、言っていた」

私;「ああ、そういえば僕と一緒に移動中にも、
眠っていましたね。
Yさんは、前はどんな仕事をしていたのですか?」

S上司;「元はカメラマンだよ。
カメラマンでやっていけると思う。
どこが悪いの?」

私;「精神障害者です」

S上司;「ホントに? 手帳は持っているの?」

私;「3級だと言っていました」


しかし、こんなまとまりのない話だけで終わって
しまい、いい案は出てこなかった。
結局、誰もYさんの障害についても、
ほとんど何も知らないままだ。


精神障害と、私の聴覚障害とを比較すると、
精神障害のほうが、理解することも問題解決を
することも難しい、ということがわかる。

私の聴覚障害の場合は、問題点はコミュニケーション
方法の違いだけである。
これは、健聴者には筆談をしてもらうことだけで、
一発解決する。

しかし、Yさんの場合は、Yさん自身の問題である。
そうなってくれば、他の人にはどうにもできない
のかもしれない。
自己コントロールができない障害なのであるから、
どうすることもできない。

そんな不安定な障害だから、会社も

「失敗しても、やり直しができる仕事ぐらいしか、
頼める仕事はない」

のだ。
それでYさんにはほとんど仕事が与えられず、
私や他の部署の障害者にばかり、
仕事が与えられている状況である。

Yさんは、障害者のなかでも、孤立してしまう、
ということになる。
そして、代わりの負担を強いられる他の障害者は

「なぜあんな障害者を採用したんだ?」

と、不満に思う。
こんな関係障害まで起きているということを、
当の本人が気づかない。

見た目以上で、想像を越えた、非常に難しい障害だ。
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by bunbun6610 | 2014-10-27 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題E

『もっと学びたい! ―ろう・難聴学生の進学塾―』

Eテレ『ろうを生きる難聴を生きる』

『もっと学びたい! ―ろう・難聴学生の進学塾―』
〔2014年10月19日(日)放送〕

番組ダイジェスト



ろう学校の生徒が、大学・短大に進学する割合は、
およそ20%にとどまっています。
しかし、塾を立ち上げた、日本社会事業大学の斉藤くるみ教授は、
環境さえ整えば、進学率は上がると考えています。

「聞こえない子どもたちっていうのは、同じスタートラインに立つ、
ということが、もう最初からできない環境が多いわけですね。
いろんなところで活躍できないっていうのはとても残念なので、
無限の可能性があるっていうことを、知ってもらいたいなと
言う風に思います。」
(斉藤教授)





当ブログに

『聴覚障害者版サムハル』

というカテゴリーを設けている。
まだ、少ししか書いていないが。
(投稿済みでも、非公開にしたままの記事もある)


聴覚障害者の就労前・後の問題を解決する上で、
スウェーデン『サムハル』のようなところが
必要なのではないか、と考えた人がいた。

その人から

「あなたは耳が不自由なのに、
どうして職人技術を覚えることが出来たのですか?」

と聞かれたことがあった。
それに対しては、その時は答えなかった。
けれども、方法はある。
(ただし、昔のやり方であり、正道も邪道もある)

若い聴覚障害者が、同じ障害を持った先輩から、
そうした体験談を聞くことは、きっと役に立つと思う。

学校の勉強にしても、同じ障害を持つ先輩からの指導は、
奥深く勉強できる手立てになっているらしい。

きっと彼らも、先輩たちに続いて、後輩へ影響を与える
存在になっていくと思う。





〔参考情報〕


『聴覚障害を持つ高校生の進学支援』


『健聴者・聴覚障害者問わず駆け込み寺となる
日本にただ一人の聾唖の弁護士
 田門(たもん) 浩さん』




トップランナー
『信頼に言葉はいらない』
弁護士 田門 浩
2010年10月26日(Tue)  安斉辰哉

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by bunbun6610 | 2014-10-26 23:51 | バリア&バリアフリー

『合理的配慮、視覚障害のある人のタクシー通勤!』

国務大臣 地方創生・国家戦略特別区域担当

 石破 茂 様



=============================

http://blogs.yahoo.co.jp/uchayamamingkun2000/archive/2014/02/27

炎のジョブコーチ
『合理的配慮、視覚障害のある人のタクシー通勤!』
〔2014/2/27(木) 午前 0:17〕


改正障害者雇用促進法における合理的配慮の提供に
関する研究会でのヒアリングの議事録を見て、視覚障害
のある団体から通勤にタクシーが使えたなら働ける人も
多い…という意見がありました。
もちろん、交通機関の乏しい地方の話ですが、確かに、
バスの路線がない、あっても本数が極めて少ない、
バス停から会社まで遠いなど、通勤の問題さえクリア
できれば働くことができるとすると、これは合理的配慮
だと思われます。
もちろん、会社が負担するのなく公的な支援だと思います
が、みなさんはどうお考えですか。
通勤にタクシー、贅沢? とビックリするかもしれませんが。

社会会計みたいな発想で見てみると、
例えば、働けば、本人の生産、消費、納税。
さらに、在宅でいるよりも健康でしょう、間接的に医療費も
関係するかもしれません。
65歳まで働き続けたら介護費用にも関係するかもしれません。
さらに一人の人の生き生きとした人生を生み出しています。
もっと言えば、タクシーは地域の経済に良い影響です。
シニアの方が送迎員をすれば、高齢者の雇用の場の創出
になるかもしれません。
障害者施設も送迎がありますから、タクシー通勤も「贅沢」
ではないですよね。

納付金の対象が平成27年より従業員100人を超える企業
に拡大されます。
納付金が増えると効果の薄いナゾの助成金制度が出来たり
しますが、本当に効果のあるツボな助成制度を作ってほしい
と思います。
この視覚障害のある人のタクシー通勤の助成はおもしろいと
思います。
通常の交通機関を使った額が会社自己負担分で残りは
納付金から助成というのはありだと思います。

いかがですか。



=============================




視覚障害者や、車椅子障害者には、通勤の問題もある。
遠距離だったり、途中に危険なところがあったりすると、
他はよい条件の求人票を見つけても、応募を諦めたり
してしまうだろう。

ただでさえ求人票を探すのが困難だというのに、
たったそれだけで仕事に就くチャンスがさらに減る。
それどころか、就職できなくなってしまうケースは、
聴覚障害者の不利と同様に多いと思う。

しかし、物理的なバリア解決は、そんなに難しくは
ないはずだ。

そういう地域だったら、制度を少し工夫することに
よって、タクシー業界から始まり、街の商店街など
の経済効果やら、地域活性化も少しずつ期待できる
ようになるのではないだろうか。
障害者が経済力を持つことによって、いろいろな
ことが変わる。
(詳細は当ブログ・カテゴリー『障害者の経済学』参照。)


地方では、マイクロバスで社員を送迎している
事業所も多いと思う。
最近、地方創生が言われているが、
地方経済の活性化と障害者雇用施策をコラボレート
すれば、相乗効果になると思う。

人口は今すぐには増えないが、この方法だったら、
いろいろな相乗効果がすぐに生まれると思う。

ただし、企業は喜ばないと思う。
助成金が障害者のために遣われてしまうのなら、
その対象の障害者は雇わなくなってしまうだろう。

ADA法のあるアメリカでも、合理的配慮は
障害者雇用率の向上に貢献しなかったそうだ。

なぜ聴覚障害者の雇用率が高いのか。
それも知れば、企業の本音がわかる。
企業は

「聴覚障害者ならば、何も配慮をしなくていい」

と考えていたからである。
障害者雇用助成金を丸々、懐に入れることが
出来たからだ。
だから当然、設備改良をしなければならない
障害者は雇わなくなっていた。
それで、聴覚障害者を優先的に雇用していたのだ。
もし、聴覚障害者も合理的配慮として手話通訳を
要望すれば、会社は聴覚障害者を雇わなくなって
しまう。
これが、合理的配慮と障害者雇用率の、
偽らざる関係である。

残念ながら、企業にとっての“短期的経済学”と、
障害者及び社会全体にとっての“長期的経済学”は
反目し合っているものだ。


『障害者雇用助成金は、雇用する企業へのご褒美?』
〔2011-08-20 23:54〕



『障害者雇用助成金と合理的配慮の関係は?』
〔2014-04-15 18:30〕


『障害者雇用助成金の不正受給になりませんか?』
〔2013-11-16 08:24〕



人事労務コンサルタントmayamaの視点
『解雇・会社都合退職と助成金の不支給』
〔2012-03-23〕



視覚障害者や車椅子障害者の雇用率ダウンを
防ぐには、タクシーは別の助成金にするしかない。


>「通常の交通機関を使った額が会社自己負担分で、
残りは納付金から助成というのはありだと思います。」


これはこれで運用して、それに充てるお金として、
新たに「タクシー助成金」という助成制度をつくれば
いいのではないだろうか。

議会の予算案で反対派が出るかもしれないが、
国連・障害者権利条約の実質的批准に向けて、
政府としては必要なのではないか、と思う。

同時にご褒美的にあげている企業への「助成金」は、
変えていくことも必要だろう。
合理的配慮はやはり、企業と公金の両方で実現され
なければ、立ち行かないのだと思う。
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by bunbun6610 | 2014-10-26 18:30 | 障害者の経済学

つくばEXグランドアベニューの聴覚障害者バリアフリー

つくばEXグランドアベニューおおたかの森


この駅のそばにある集合飲食店舗フロアには、
「らーめん花月(嵐)」のほかに「吉野家」
「はなまるうどん」なども入っている。
これらすべての店舗に共通システムとなっている
バリアフリーがある。
お客様を呼び出す時に、音声で知らせる代わりに、
光や振動で知らせるシステムである。
(この機器の場合は、スピーカーらしきものがある
ので、音も出るのかも?)

下の写真を見れば、もうおわかりだろう。

a0196876_8384173.jpg



当ブログ過去記事にも、同様のものを紹介している。


『やっと使われるようになった聴覚障害者バリアフリー機器』
〔2013-05-01 18:30〕



『品川キッチンのバリアフリー用具』
〔2014-07-23 18:30〕



使い方は同じでも、いろいろなメーカーが作って
いるようで、聴覚障害者に対する効果のほどは、
多少の違いがあるように思えた。
こちらのタイプは、光は弱いが、バイブが強力なので、
視覚・聴覚障害者にはすぐわかる。
こうしたシステム、機器が増えている
のは、本当にうれしいことだ。
なぜかというと、私は聴覚障害があるので、
混んでいる屋台みたいなお店は、
なるべく避ける傾向があるからだ。

400円にも満たぬ料理提供のために、
このような機器を一人ずつ貸出すようになった
理由とは何だろうかと、考えてみた。

最終的にこの機器が採用されるに至った理由は、
単に「呼び出せる」ということだけではないよう
に思える。
注文客に対し、個別にこういう機器を貸出す
というのは、それだけコストもかかるということだ。

万一、お客様が落としてしまったり、
子どもがいたずらをして、機器を破損したとしても、
弁償してもらうことはできないと思う。
そういうリスクも出てくる。

だから最初のうちは、企業のほうにも

「わりに合わないのではないか」

と考えていた、と思う。

障害者への合理的配慮などは、まさにそれだった
と思う。
主に大人向けに設計されている施設でも、
子どもへの安全配慮はおろそかになっていることは、
よく見かける。
実は、回転ドア事故前の六本木ヒルズなどは、
その典型例だったのだ。

では、病院や銀行、郵便局などのように、番号カード
式にすれば十分かといえば、それでもダメなことは
なかったはずだ。

考えた挙句、思いついたのが、下の理由だ。


(1)
料理を食べるタイミングを逃すことなく、美味しく
食べてもらうことができる。
料理には

「冷たいものは冷たく、温かいものは温かく」

という適温提供の鉄則がある。
出来たても料理を素早く提供したい、という理由がある。


(2)
注文客が空いている座席のどこに坐って待っていても、
確実に、しかも個別に呼び出せる。


(3)
雑音がひどい場合、場所でも、確実に呼び出せる。


(4)
個別対応になっているので、注文客が呼び出し番号を
示されたボードを、何度も確認したりする必要がない。
雑誌や音楽など、自由に楽しみながら待てるので、
ストレスがない。

健聴者は知らないと思うが、昔のような、音声案内だけ
の順番待ちの場合は、聴覚障害者のストレスは相当な
ものだったのだ。
そういうところは聴覚障害者は、敬遠することも多かった。
あの頃は、店の人の口や様子をしょっちゅう見るのが
大変だった。

(5)
視覚や聴覚の障害者へのバリアフリーにも適している。



店側としても、ウエイター、ウエイトレスの人件費が
なくなったのだから、バリアフリー機器のコストとしても、
気にならなくなったのだろう。

大きな施設では今後、こういうタイプのテナントが
増えるかもしれない。
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by bunbun6610 | 2014-10-25 18:30 | バリア&バリアフリー


ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

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