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障害者雇用に合わせた“仕事を切り出す”ということ

企業が障害者雇用で採用しているスモールステップ。
それが、実は永久型スモールステップだ。
働いている障害者側からは“職域差別”だという
見方も強い。

そうした労働契約を存在させることによって、
障害者に対して「能力がない」などという
過小・不当評価を合法化してゆく。
会社は

「不当評価や障害者差別ではない」

と主張する口実をつくっている。
しかし、そうしたことは結局、社会の弱体化に
つながることを、実は会社もわかっていない。
目先の利益だけにこだわっているからだろう。

このおかしな雇用法によって、障害者の労働
パワーを1/3にしてしまっているのだから。



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炎のジョブコーチ
『スモールステップ、刻みすぎ』
〔2014/8/27(水) 午後 11:37〕


就労支援では「スモールステップ」はよく使う方法で、大きな
ステップが無理な場合も、いくつかに分けることで課題を
乗り越えることができるというもの。
とても有効な方法です。

しかし、どれくらいのサイズでスモールステップを刻むかは
ジョブコーチのセンスになります。
また、対象者個人ごとに異なります。

今日、訪問した会社は、あまりに細かくスモールステップを
刻んでいました。
誰でも出来るがコンセプトのようですが、その分達成感は低く
なります。
誰でも出来ることは、やっても喜びは少ないですよね。

人は、出来ないと思っていたことが出来た!というのはとても
達成感があります。

達成感は自信、そして次へチャレンジの動機付けに続きます。
スモールステップの大切なポイントはこの達成感を味わうこと
でもあります。
なるべくスモールステップの刻みは、少し難しく、そこに少し
でもチャレンジがあることが理想です。
それで失敗させない丁度良さ、このあたりがジョブコーチの
センスになります。

就労後も、仕事はたくさんの「出来た」の機会があります。
そんな職場が人を伸ばす職場です。



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「炎のジョブコーチさんは、本当に働く意欲のある障害者
の気持ちを、理解されているようだな」

と思う。

「こういう人にこそ、障害者就労支援というより、
もっとパワフルで、日本を変える障害者就労を実現する
日本版サムハルの経営陣になってもらいたいくらいだ」

と思う。
そういう国営企業を、日本もつくれないのだろうか。
企業にバラ撒いている今の障害者雇用助成金は、
ハッキリ言ってムダ遣いだ。

同時に、たとえ能力のある障害者でも不当な理由で
不採用にしたり、不当に低レベルな職業にしか従事
させないような企業に対して、障害者差別という、
厳しい罰則を適用すべきだと思う。


要するに、今までのような形だけの法律を置くだけで
なく、実効性のある手段を用いるべきなのである。


私が見て「これは良くないな」と思った事例がある。



大阪府障がい者就労サポートセンター


『[PDF]
障害者をどのような職務に従事 9 させたらよいでしょうか?』



『はじめからわかる障害者雇用 事業主のためのQ&A集』
22ページ


「Q10;当社には障害者が従事できる仕
事がありません。
当社の社員の大半は資格や専門
技術を必要とする専門職なので、
障害者を雇用することは難しい
と思います。」

「A;障害者が従事できる職務を作りだします。」

「どの職場でも例えば事務所であれば、コピー
・シュレッダー作業、清掃作業、メールなどの仕分け
・配送、資料のセット・封入などやり方が決まった
簡単な作業があると思います。
これらの仕事は、社員の中に分散して組み込まれて
いる作業だと思いますが、これを集約し、新しい
職務として再構築することで、障害者の雇用が
可能となります。
社員にとっては、自分本来の職務に専念できると
いうメリットもあります。」



これが「“悪い”スモールステップ」の典型例だと思うのです。
障害者雇用では、大抵がこのようにして切り出された仕事、
単純な肉体労働が多いのだ。

決して、これだけが悪いと言っているのではない。

初めのうちは、こういう仕事だけというのは、健常者にも
誰にだってあるし、そういう経験も大切だと思っている。

問題なのは、こういう仕事しか与えず、雇用契約の終了
までずっと続く(定年までの一生涯である)、ということ
なのである。
これでは確実に障害者の、能力向上の機会を奪うこと
になる。
戦力になんかならない。
私が今働いている会社でもそうだし、ほとんどがそうした
現状だろう。
聴覚障害者でも転職が多い理由の一つが、
これなのである。

(そうういことだから、万一、その仕事がなくなった場合は、
契約満了になる。
これは、実質的に「会社都合による解雇」を意味する。
ところが実際は、障害者に折れさせて、自主退職させる
場合がほとんどなのだ。)

こうやって、健常者社員をサポートする仕事をさせるわけ
なのであるが、悪く言えば障害者雇用は、
やはり“健常者の奴隷”でしかないのだ。
であるからこれは、事業主や健常者に配慮した事案で
しかない。
障害者は

「働けるだけマシ」

と思って、文句も言わずやるだけである。


一方、「大きな」ということだったら「幅広い」という言葉
にも置き換えられると思うし、エリート社員の長期的育成が、
これに当たるのでは、と思う。
これはほとんど、健常者限定の職種になっている、
と言っていい。
でも、そこから漏れてしまった人たちは、もう伸びる機会
をほとんど失う。
まるで、アントニオ猪木みたいな闘魂の持ち主でもない
限りは。
まるで、選別作業が終わっている野菜のように、
自分の将来も、すでに決められているのだ。

会社としては一見、効率の良い幹部候補者育成法
かもしれない。
だがそれは、会社全体にとっては、大きな損失になる
のではないだろうか。
底辺で働いている、一人ひとりの力を見たらそうは
思わなくても、全員の力、すなわち“会社の力”として、
トータルにして考えたら、非常に大きいと思うのだが。

障害者も、同じだと思う。
いろいろな人がいる。
その個々の力を発揮できる職場にするということは、
まさしく企業の底力を上げる、ということになるだろう。

近年「企業のグローバル化」ということが言われている。
けれども、企業内は果たして、このようなグローバル基準
になっているだろうか。

あなたの会社の社長が、幾ら

「ウチはグローバル企業を目指しています」

と言ったところで、中身はまだまだ偏屈なんじゃないのか。



企業に障害者雇用を進めるためのアドバイス情報を
出すのはいい。
ただ、大阪府障がい者就労サポートセンターのような、
漠然とした説明ではピンとこないと思う。

例えば、上の情報に「聴覚障害者」を当てはめてみて、
考えてみよう。

「Q;聴覚障害者をどのような職務に従事させたらよい
でしょうか?」




「各々の障害特性を考慮することは重要ですが、
障害状況は一人ひとり異なります。
職場環境の改善や支援機器の導入、適切な教育
訓練により、障害特性上、不向きだといわれていた
職種に従事する障害者も数多くいます。

例えば、○ 聴覚障害者が接客している事例」



他にも


「Q10;当社には聴覚障害者が従事できる仕事が
ありません。
当社の社員の大半は資格や専門技術を必要
とする専門職なので、障害者を雇用することは
難しいと思います。」



「Q11;聴覚障害者を雇用した場合、施設・設備
をどのように改善したらよいでしょうか?」



「Q12;聴覚障害者を雇用した場合、怪我や事故
が心配です。
どのような対策をとればよいでしょうか?」




「Q13;聴覚障害者を雇用した場合、
コミュニケーションはどのようにとればよいので
しょうか?」




「Q18;採用後は職場で障害者のサポート体制を
作っていくことがよいといわれましたが、どのように
すればよいでしょうか?」




こういったことはどう思う?
働く人自身が決めることで、あとは適切なサポートが
あるかどうかの問題だと思うが。
大阪府が障害者差別を是認してどうする?


下の記事の場合は、これとは反対だ。
考え方の違いを、よく比べてみてほしい。


『合理的配慮と理解で、障害者の雇用促進を』
〔2011-12-07 20:48〕

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by bunbun6610 | 2014-09-30 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題B

職場内障害者授産施設 第二篇 (5)その障害者に合った、仕事の切り出し

試行錯誤を経て、Yさんの担当業務は固まりつつあった。

最初は、H部の人の同行をしていた。
Yさんに聞いた時も、確かに

「入社前面接ではH部で働く、という話だった」

と言っていた。

それがなぜか、私のいる部署(T部)に入ってきて、
それでも最初はH部の人と同行する業務をしていた。

その間、H部から仕事が来なくなり、T部の仕事を
やるようになった。
T部もH部も、本当は仕事内容は同じだから、
どっちかができるなら、どっちでもできるはずだった。

ところが、T部でも初めはAさんの後継として考えら
れていたようだが、仕事内容の些細な変更には弱い
らしく、「難しい」と判断されたようだ。

真面目な性格だが、複雑な仕事、細かい仕事を
臨機応変にするには、全く向いていないのである。
簡単な雑用でも、それを幾つか任せる任せ方を
すると、Yさんは一つやっただけで、後はほとんど
忘れてしまうのである。
それでYさんには、また別の仕事をやらせてみる
ことになったようだ。
それが、以前は定年退職後の高齢者がしていた
業務だった。

その仕事のことは、あまり詳しく書くことはできない。
会社名がバレてしまうからだ。

大雑把な内容だけ書くと、出勤後、朝の30分~1時間
ほど会社で待機した後に出発し、電車・バスを使って、
単独で遠方に移動する。そして現地の事務所で書類
の交換などをして会社に戻ってくる。
あるいは、時間が足りない場合は、そのまま直帰する、
という単純な仕事である。

毎日がこの繰り返しだから、一度覚えれば誰にでも
出来るし、待機や移動中は何をしていても構わない。

Yさんはスマホを持っていて、それを見ているのが好き
だから、毎朝そうするようになった。

単純な上、仕事もミスも出ないので、Yさんも気分良く
なってきたようだ。
そのほうが皆も、気を遣わなくてよい、というメリットも
あるだろう。
いつまでもそのままでは進歩しないが、もともと障害者
雇用には昇進昇級もないのだから。

Yさんが普通の仕事をすると、こちらも

「大丈夫か?
またミスをしたりしないか?」

と心配になり、確認するのも大変になってしまう。
とにかく、Yさんにつきっきりでは、こちらのほうが大変
である。
Yさんが他の人と連携しなくてはならない仕事をすると、
他の人も心配になってきてしまうのである。

それならばYさんには、他の人へ直ちに影響しない仕事
をやってもらってはどうか。
その発想で出てきた仕事=精神障害者向きに切り出さ
れた仕事が、もともと高齢者向きの仕事、というわけだ。

聴覚障害者向きの仕事も、同じ考え方で切り出されて
いるが、能力がある人には多少、複雑な仕事になってくる。

だがこれなら、Yさんもマイペースでやれるので、落ち着ける。


ただし、どこの会社でも、こうした配慮ができるのではない。

この会社は、世界でも有数の大企業、そのなかでも
障害者雇用にも積極的に取り組む会社の、完全子会社
だからである。

もし、小さな会社ならば、このようなことはとてもできない。
障害者のほうが、雇い止めにされるのが普通だろう。


障害者雇用で、大企業に就職すると、こういうメリットがある。

だから、ハローワークの合同面接会でも、大企業のブース
にはいつも、長蛇の列になるのだ。

Yさんはフルタイム(一日7.5時間)勤務だが、そのうちの
ほとんどが待機や長時間移動に費やされるので、実際の
仕事というのは10~15分ぐらいだ。

要するに、作業はとても簡単だが、時間がとてもかかる
仕事がある。
それを正社員に代わってするのが、障害者の主な仕事
である。
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by bunbun6610 | 2014-09-29 18:30 | E.大手カー・ディーラー

煉瓦屋 - とんかつ(鹿児島・霧島高原産)

煉瓦屋

東京都八王子市初沢町1231-16


昭和55年創業。
黒豚、霧島高原産豚肉専門店だ。

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『霧島霜降りロースかつ御膳(240グラム)』 2080円
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霧島豚ロースの霜降り肉を使用。
240グラムの肉はかなりのボリュームで、男性でも量が
多いほど。
この品質・量のとんかつに、これだけいろんなおかずも
付いて2080円は、安いと思う。
この写真を撮った後にも、まぐろの刺身一切れがさらに
運ばれてきて、まぐろは中落ちと刺身の2つが出た。

肝心のとんかつのお味だが、ロースなのにこの柔かさに
驚き。
「箸で切れるとんかつ」とは言わないが、口の中で溶けて
いくような柔かさとジューシーさが特徴だ。
それと、脂身も脂っこくなく、若干甘味を感じるくらいだと
思った。

この厚さのとんかつを美味しく揚げるのは難しいと思うが、
揚げる腕も良い。
テーブルに運ばれてきたばかりだと、中はまだうっすらと
ピンク色の肉汁が出ていて、次第に色あせていく。
この厚さの肉ならば、余熱で充分に肉に火が通るからだ。
写真ではもう、うっすらとしたピンク色は消えていっている。
最初から肉汁が完全に透明だったら揚げ過ぎで、もう肉が
固くなる。


このとんかつは「肉の量(240グラム)が多いな」と思っても
「減らそうか」などと思わないことだ。
この厚みから生まれる味わいは、肉のグラムを減らしたら
出せなくなるからだ。
二人で単品を注文したほうがいい。
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by bunbun6610 | 2014-09-28 18:30 | 食べ物

職場内障害者授産施設 第二篇 (4)障害と、障害者から学ぶこと

《精神障害の障害等級判定基準》



Yさんは精神障害者手帳3級である。
単純に障害の等級だけで比べたら、私よりYさん
のほうが障害の程度は軽い。

しかし、実際に一緒に働いてみると、私は耳が不自由
であるものの、それでも私のほうが労働能力が高い。
ところが、会社(社会全体でもそうだが)では、
そういう見方をしない場合も少なくない。

一見したところ、Yさんは耳も聞こえてコミュニケーション
ができるし、身体も健常者と同じなので、健常者と変わら
ない。
だから健常者は

「聴覚障害者を雇うよりはYさんのほうがいい」

と考えるのが当たり前だろう。
それは

「この世が音声言語中心の社会であるから」

でもある。

しかし、Yさんには記憶障害という、重大な問題があった。
会社も面接では、全く気づかなかったに違いない。

教えられたことをほとんど忘れてしまうようでは、
どうしようもない。
この問題の解決方法がないのならば、記憶障害の人を
雇うのは難しい。
しかし、3級だと障害年金も出ないそうで、本人は生活の
ためにその障害を隠して働こうとする。
だから、就労後にその問題が発覚する、というわけだ。
これでクビになることはよくあることだろう。


一方、聴覚障害の場合はどうだろうか。
就労前のハンディがものすごく大きいため、かなりの
就職弱者だ。
しかし、いざ働いてみれば、障害の解決方法は筆談や
手話などで解決できる。
要は、健常者もバリアフリーに努力することで解消できる
問題だったのだ。
努力不可能な問題ではなかったのだ。

実際、私が能力を発揮できているのは、職場の人の
そうした理解の上に成り立っている。
もし、そういう人が一人もいなかったならば、私はとっくに
別の職場を探し、辞めている。

有能な聴覚障害者の前に、記憶障害の人はなすすべも
ない話、と思うかもしれないが、そうではない。

やはり音声言語だけの世界になってしまうと、聴覚障害者
のほうがなすすべもなくなる、ということがよくある。
他の障害者同士が聴覚障害者のそばで話している時でも、
よくそういうことが、自然発生的に起きているのだ。
上司と後輩障害者(健聴者同士)が自分のそばで話して
いるのに、私だけ何の話なのかさっぱりわからないで
精神的に苦しんでいる、ということもよくある。
そうした孤立感は、お互いに理解し合わなければならない。

例えば、私がYさんの記憶障害をサポートするだけでなく、
Yさんも必要な時には私の通訳がわりになってくれたならば、
その関係は直ぐに発展し、もっといい関係になっていくだろう。

「通訳の双務性」というのがある。



『手話通訳の双務性』
〔2011-10-20 20:36〕




通訳は聴覚障害者のバリア解消のためだけに必要なの
ではない。
音声言語の話し手(健聴者)全員と、聴覚障害者との
意思疎通を図ることにもなるので、その場にいる全員に
とって利益になるはずだ。

Eテレ『明日を信じて歌う ―4Disabilities―』(※)
紹介されたグループのように、異なる障害者同士が
出会い、補い合っていくような職場に変えていければ、
社会はもっとよくなるだろう。


(※)当ブログ

『Eテレ『明日を信じて歌う ―4Disabilities―』』
〔2014-09-21 21:51〕


参照。




人間社会だというのに、問題点を一人で抱えてしまう、
抱えさせてしまうのがよくない。
健常者や健聴者中心の社会、特に会社では、よくありがちな
組織設計だろう。



最近、芸能人のニュースでも、次のような自殺説が報じられ
ていた。

「見た目は普通の人(に見える)」――これが、落とし穴なの
だろうか。
聴覚障害も同じだし・・・。
そういう意味では、精神障害者も同じなのだろう。



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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140926-00000006-jct-ent&p=1



自殺直前まで前向きだったTENN
 「誰にも言えない隠れた秘密」が
あったのか


J-CASTニュース 9月26日(金)18時40分配信


「SPEED」の上原多香子さん(31)の夫でヒップホップグループ
「ET-KING」メンバーのTENN(本名・森脇隆宏)さんが2014年
9月25日、首をつって死亡した。35歳だった。

 死の前日まで前向きな内容のブログを更新し、遺書にも死を
選んだ理由は書いていなかった。
突然の自殺に謎は深まるばかりだが、精神科医は

「誰にも言えない隠れた秘密、苦しみがあったのでは」

と指摘する。


■新型iPhone購入、旅行後に「また来年!」

 これまでの報道をまとめると、TENNさんは9月25日早朝、
大阪市天王寺区にある自宅マンションの駐車場に止めた
ワゴン車内で首をつっていた。
第一発見者は妻の上原さんで、上原さんから連絡を受けた
親族が天王寺署に通報した。
救急隊員が到着した際は心肺停止状態だったが、間もなく
して死亡した。天王寺署は自殺とみている。

 TENNさんは「ET-KING」結成メンバーとして2006年に
メジャーデビューし、14年4月の活動休止後は他のアーティ
ストへの楽曲提供などに注力していた。
プライベートでは12年8月に上原さんと結婚。
子供はいないが2匹の犬を飼っていた。

 日々更新されるブログやSNSからを見る限り、TENNさん
の日常は公私ともに順風満帆と思われた。
たとえば亡くなる前日のブログだ。

「曲を、、0から生み出す作業。
なかなか難しいが、出来上がりは嬉しい。
さあ作りますか」

という短い文章からは、仕事に対する前向きな姿勢が
うかがえる。

 亡くなる数日前には自身がキャプテンを務めるフットサル
チームの合宿で和歌山県を訪れていて、23日のブログには

「お疲れ様でした。
また来年!」

と2015年に再訪する意向も綴っていた。
さらに21日のブログでは発売されたばかりの「iPhone6 Plus」
を入手したことも報告していた。
いずれも一見すれば自殺を計画している人の言動や行動
とは思えないものだろう。

 上原さんとの夫婦仲も良好だったようで、約1か月前の8月
23日には2回目の結婚記念日を祝っていた。
ブログには2ショット写真とともに

「気づけば世間をお騒がせしてから2年、早いような、気もします。
これからも夫婦共々よろしくお願いします」

と綴り、同日には上原さんも

「いつも、支えてくれて、、ありがとう」

と感謝の言葉を綴っていた。

 ブログと同様、頻繁に更新していたTwitterやInstagramなど
の投稿もネガティブな内容はほとんど見られなかった。


精神科医「これくらいで死のうと決めていたのかも」

 それだけに突然の死はファンに大きな衝撃をもたらした。

 26日にはファンに宛てた遺書が「ET-KING」の公式サイト上
で公開された。

  「ファンのみんなへ みんなのおかげで音楽をやってこれました。
ET-KINGの音楽は、時間をこえて、時代をこえても、ずっと側に
ある音楽だと思っています。
メンバーのこれからを応援してあげてください。
本当にありがとう」

 メンバーや家族に宛てたものもあったが、いずれにも亡くなる
理由めいたことは書かれていなかったという。
取材を進めている芸能リポーターの井上公造氏も26日放送の
「スッキリ!! 」(日本テレビ系)の中でコメントしていたが、

「キツネにつままれたようで訳が分からない」

とお手上げだ。

 前触れのない自殺を専門家はどう見るのか。精神科医の
町沢静夫氏は

「誰にも言えない隠れた秘密や苦しみがあったのではないか」

と指摘する。

 一方で「躁うつ病(双極性障害)」、特に躁とうつを頻繁に繰り
返すラピッドサイクラーのケースや、躁うつ病よりも軽い「気分
循環性障害」のケースの可能性も考えられるという。
これらの場合は数日内に気分の変動があり、気分が落ち込ん
だ際に自殺を図るケースも少なくないそうだ。

 だがTENNさんは遺書が用意していたことなどから、町沢氏


「(衝動的ではなく)これくらいで死のうと決めていたのかもしれ
ません」

との見方を示した。

 26日放送の「スッキリ!! 」に出演した精神科医の香山リカ氏は、
ブログの内容について

「悩んでいることや苦しんでいることがあって、むしろブログには
自分を励ます意味もあって常に前向きなことを書いたのでは」

と指摘した。
その上で、ブログに書かれている内容と実際の自分にギャップを
感じていた可能性もあるとも分析した。

 TENNさんのブログのコメント欄には

「目が腫れそうなほど泣いてます」

「ただ、ただ、残念です...」

といった悲しみの声や、

「たった1人で色々抱え込んでしまったのでしょうね」

「抱えてた苦しみ、解き放たれたのでしょうか。
...いや、奥様の事を思うと辛かったでしょう」

と自殺前の胸の内を思いやるファンからのコメントが多数
寄せられている。



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by bunbun6610 | 2014-09-27 18:30 | E.大手カー・ディーラー

<赤ちゃんポスト>7年間に受け入れ101人 11人に障害

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140926-00000143-mai-soci



<赤ちゃんポスト>7年間に受け
入れ101人
 11人に障害


毎日新聞 9月26日(金)22時21分配信

熊本市の慈恵病院が運営する「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」
の運用を検証する市の専門部会(部会長=山縣文治・関西大学教授)
は26日、2007年5月の運用開始から約7年間に受け入れた101人
のうち約1割にあたる11人に何らかの障害があることを明らかにした。

専門部会が幸山政史市長に提出した検証報告書は、障害が預け入れ
の理由かは不明としながらも

「新たな課題となる懸念がある」

としている。

 報告書によると、ゆりかごが受け入れた人数は、運用開始から最初の
2年半(第1期)が51人で、次の2年(第2期)は30人、今回(第3期)は
20人と徐々に減少している。

このうち障害のある子供は

▽第1期5人

▽第2期3人

▽第3期3人

--だった。

 また、101人のうち身元が分からない子供は26人。
特に第3期は受け入れた20人のうち4割(8人)の身元が分からず、
改めて匿名での預け入れを「容認できない」と指摘した。

慈恵病院に対しては

「預け入れに来た者と積極的に接触しない病院側の姿勢も増加に
影響している」

として、子供の出自を知る権利を守るために努力を払うよう求めた。

 一方、低体温などで医療措置を必要とした子供が第3期は9人に
上り、第1期(4人)や第2期(2人)に比べて増えていた。
車中を含む自宅出産を経て預けられた子供も第2期から増加し、
ゆりかごの扉の外側に子供を置く事例も1件あった。

 幸山市長は

「報告書の内容は重く受け止めなければならない。
身元の確認について病院には最大限の努力をしてほしい」

と述べた。

 報告書提出を受けて記者会見した慈恵病院の蓮田太二理事長は

「預けた人への接触には限界がある。
(身元を確認される)恐怖感から、親が病院の近くに子供を捨てる
ことになってもいいのか。
そこまで踏み込んで考えてほしい」

と反論した。

【井川加菜美、松田栄二郎】


 ◇匿名か実名か…熊本市と病院、平行線のまま

 「子供の命」と「出自を知る権利」のどちらを優先するべきか--。
「こうのとりのゆりかご」を巡る専門部会は検証報告書で匿名での
利用を容認しない姿勢を改めて強調し、慈恵病院に出自に関する
情報確保の努力を求めた。
逆に慈恵病院は

「預け入れ数低迷の背景には匿名性が保たれない恐れがあるの
では」

と指摘するなど、利用者と積極的に接触しない姿勢を崩さない。
報告書に強制力はなく、両者の主張は平行線で着地点は見えない。

 一方、ゆりかごを設置する慈恵病院に設置された相談窓口への
妊娠・出産に関する相談件数は急増しており、今年4~6月は3カ月
間の件数で運用開始から最多となる712件に上った。
県外からの相談が大半で、自治体での相談受け付けなど公的支援
が機能しておらず、慈恵病院の負担は増すばかりだ。

 ゆりかご設置の参考にされたドイツでは今年、出産前に相談機関に
実名を明かし、仮名のまま医療機関で出産する「内密出産法」が施行
された。

匿名性を維持しながら出自を知る権利も担保しようと、行政が真剣に
取り組む姿勢がうかがえる。
日本でも行政が主導し、足踏みが続くゆりかごを巡る状況を打開す
べきではないか。

【井川加菜美】


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http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20141004-00000006-jnn-soci


「赤ちゃんポスト」に乳児の遺体


TBS系(JNN) 10月4日(土)1時15分配信

 「こうのとりのゆりかご」いわゆる「赤ちゃんポスト」を設置
している熊本県熊本市の慈恵病院で3日夜、生後間もない
男の子の遺体が遺棄されているのが発見されました。

 警察関係者によりますと、男の子は赤ちゃんポストの中に
遺棄されていたということで、警察は死体遺棄事件として
捜査を始めました。

 慈恵病院は、

「亡くなった赤ちゃんを預けるとは理解に苦しむ。
残念な結果」

とコメントしています。

「赤ちゃんポスト」に乳児の遺体が遺棄されたのは初めて
のことです。
(04日00:38)

最終更新:10月4日(土)7時3分



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by bunbun6610 | 2014-09-27 09:32 | 障害者問題・差別

職場内障害者授産施設 第二篇 (3)ある日の、障害者の職場内評判

『同じ失敗をくり返す障害者』

『注意すると逃げてしまう障害者』



以前に教えた、朝の仕事の一つをやり始めると、
珍しくYさんが

「私がやります」

と言ってきた。
そこでYさんに任せてみて、お手並みを拝見した。
簡単だが、実は極めて重要な仕事である。

Kさんと何か話しながらやっている。
なかなか終わらない。
中途半端なものもある。
それは一体、どうするのだろうか?

そして、出来たものを各スタッフに配布し始めた。
教えた通りに出来ていなかったので、その点を
注意した。

「この前、プリントを渡して教えましたよね。
その紙はどうしました?
それを見てやれば、誰でもできますよ」

するとYさんは苦笑いして逃げてしまった。

また、自分の物忘れに気づいたのだろう。
Yさんもやはり、自分の記憶障害をわかっている。
だが、それを何とかしようとしないのだ。

Yさんはすっかり、プリントのことなど忘れて
しまっているのだ。
自分で書いたノートのことすら、忘れて
しまっている。
だから彼には、ノートもプリントも全く意味が
なかった。


配布しなかったものは「担当?」と書いた付箋
を貼って、そのまま放置していた。

私;「これは何? どうするの?」

Yさん;「わからないものです」

私;「わからないから、こうするの?」

Yさん;「はい」

私;「誰が読んでも依頼内容がわかるように
書いたら?
これを先輩に読ませて理解させるの?」

Yさん;「・・・・」

Yさんは無視する。
多分、これからもこの調子だろう。



Yさんが出張中、D上司はYさんの机の上に
張り紙を貼った。
何が書かれているのか見てみると

「9月○日~▲日の勤怠入力をして下さい」

とあった。
出勤・退勤時間を毎日自分で打刻する決まりに
なっているが、Yさんはそれも忘れている、
というわけだ。
このようなことで、上司にも面倒を見てもらっている。
とても一人前の大人とは思えない。


D上司がこう話した。

「Yさんは・・・もう●●専門にしようかな、と思っている。」

同じ仕事だけを毎日やってもらう、ということだ。
そうしないと、毎日変わる仕事を依頼するほうも、
大変になってしまうだろう。
第一、Yさんに説明し、覚えてもらうのが困難だ。

そういう話になって、H部の補助もAさんの後継として
働くという選択肢も、ほぼなくなる可能性が出てきた。


帰り道では、いつも別部署にいるBさんの隣りに
座席がある健常者と遭ったので、話してみた。

「Bさんはどうですか?」と聞いてみると、いきなり
「Bさんはバカ!」と手話で言った。

「アイツのことなど、話したくない!」という意味だ。
他の部署でも、障害者問題でブチキレていた。
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by bunbun6610 | 2014-09-26 18:30 | E.大手カー・ディーラー

職場内障害者授産施設 第二篇 (2)見えない障害を隠す

『ある日 - 学習能力1%の後輩障害者』

『自分に都合良く障害を隠す障害者』


ある日の朝、始業15分前に、私は出社した。
すると、Yさんの座席にはカバンが置いて
あったが、本人がいない。
Kさんはすでに着席していて、仕事を始める
準備をしていた。

私も朝一番にやる仕事をしていると、
まもなくYさんも職場にもどってきた。
そして、無言で私の隣まで来て、坐った。

すると、Yさんの身体からタバコの臭気が
プンプンしてきた。
Yさんはまだ新人であるにもかかわらず、
こういう習慣が以前からある。
Yさんが出社して、最初にやることは仕事の
準備ではなく、タバコなのだ。

その理由も、私にはもうわかっていた。
Yさんの記憶障害は尋常なものではなく、
彼の頭の中には、ワークスケジュールなど
朝から入っていない。
だから彼は毎朝、私にコバンザメみたいに
後からくっついて来ては、私の仕事をじっと
見ているだけなのである。
ただ見ているだけで、メモとかは全然取っていない。

初めのうちは私も

「覚えるまでメモを取って」

「明日からやってみて下さい」

と言ったのだが、Yさんは面倒がるし、
結局は覚えないので、もう言わなくなった。

何しろ、メモを取ってもそのことすら、
すぐに忘れてしまうのだ。
そして次の日も、また次の日も、それをくり返す
だけなのである。


私はYさんに

「何をするか、わかっているの?」

と聞くと、Yさんは

「何も指示を受けていません」

と答えた。
これにも呆れた。
毎朝すべきことを、初日に教えたというのに、
一つも実行していないのだから。
その時のノートは取っている。
しかし、本人がそれをもう、忘れているのだ。
彼は100%受け身でしか、仕事ができない。


Kさんも、Yさんに仕事を頼んだ。
そうしたらYさんは、その仕事を私のところまで
持ってきて

「お願いします」

というふうに、書類を置いて行った。
これも初日に、私が教えた仕事だったのだが、
Yさんは忘れてしまっているのだ。


「もう、この人は一体、何なんだ?」

「なぜ仕事を覚えようとしないのか?」

「会社はなぜ、こんな障害者を雇ったのか?」

「なぜ会社は、こんな人を放置するのか?」


その答えも、もう全部わかっていた。

これがYさんの障害なのだ。
だから彼は覚えられないし、覚える努力をすること
自体、不可能なのだろう。
おそらく、それを強制したら彼は精神的に苦しむこと
になる。
おそらく前の会社でも、そうしたことで自主退職に
追いやられたのではないだろうか。
だから結局、努力から逃げてしまうのだろう。
精神的にも幼稚なのかもしれない。


このようにして、会社はただ、障害者を雇うのみである。
それ以上のことを、労力をかけてまでしようとは思って
いない。
法令遵守(罰金逃れ)と雇用助成金 ――会社の興味は、
これだけだ。

この孤立した状態でも、居続けることができるならば、
Yさんはそうするだろう。

だがそれでは、彼の分まで働かなければならなくなる、
他の障害者はたまったものではない。

反対にもし、Yさんがその状態でいることを精神的苦痛
だと思っているのならば、Yさんのうつ病は深刻になる
可能性もある。
そうして休むようになれば、他の障害者への負担は
一層大きくなる。

その辺のことも考えて

「会社(人事部)に何か進言したほうがいい」

と思っている。
だが、忙しくてその時間がなかなか取れず、ついつい
先延ばしになってしまっている。
対するYさんは、いつも朝からヒマなのである。

Yさんは、自分から会社に相談すべきなのだ。
だが、それをしない。

やはりYさんは、自分の障害の、都合の悪いところ
は隠しているのだろう。

この人の記憶障害は重症だけれども、精神障害3級
には思えるかどうかは、疑問もある。
だから医師の診断ミスも十分ありえる。
簡単な仕事でも、頭を使う就労は当然無理だ。

私としても、Yさんのほうが年上なので、そこまでは
なかなか言い出しにくい、ということもあったりする。
能力のないYさんに仕事を頼めないこともあって、
おかげで最近は、私だけ残業を命じられて、大変な
仕事量をこなしている。

なぜか会社は、助成金額が高い障害者(特定求職者
雇用開発助成金
)ばかり採用しているのだ。

Yさんにできる仕事と言えば、本当ならば土木作業員
のような、単純肉体労働しかないだろう。
しかし、彼はそういう仕事はイヤだろうから、障害者
雇用に頼ってきたのだろう。
もしそれも無理だったら、いろいろな紆余曲折を経て、
最終的には生活保護しかなくなる。
それが彼の将来の行く末だと思う。

このままでは彼にも社会にも希望はない、ということだ。

会社は、健常者は基本的に、障害者の面倒は見ない。
そうして分離されているから、我々は“職場内障害者
授産施設”と呼ぶのである。
だから、やる気がない障害者がいたとしても、それは
本人の自由になっている。
ただし、不真面目だったり、成績不良だと契約更新は
されなくなる(雇い止め)可能性もあるが。

そこは、よく言えば障害者だけのチームワークで成り
立っている部署、悪く言うならば共産主義社会の弊害を
持った部署だ。
障害者同士で助け合うという、美談のようにテレビで
紹介されたりするが、実態はそれぞれの障害者に
不満もある。

所詮、障害者雇用も、会社のガンなのかもしれない。
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by bunbun6610 | 2014-09-25 19:00 | E.大手カー・ディーラー

上司の、不公平な扱い

勤務時間中に職場で、
文書作成(中身はここで起きている差別問題について)
をしていたら、上司Oさんから

「仕事中だから、組合へのメール文なんか書いて
いないで、仕事をして」

と注意を受けました。

Oさんの言うことは当然。
でも、納得できない。

そもそもOさんもろくに仕事をしない人だし、
それに何より、リーダーとしてだらしがない。
なぜ、他の人には注意せず、私だけを注意するのか。
他の人と違うからだろうか。

他の人は仕事をしながらとはいえ、実際は話し放題、
旅行パンフレットなど見放題、という状態で、
仕事なんか全く進んでいなかった。
それでその人たちに対しては、何も注意を言わない。
これは一体、なぜなのだろうか。

何しろ、私とMさんの二人だけで8カゴぐらいやって
いても、他に人はゼロ成果だったんだから。

その後も、私は仕事をどんどんやっていたのに、
あるときにパソコンでメール文を打っていただけで、
なぜ私のことだけ注意をされるのか。

昔、ツービートとかの

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」

というブラック・ユーモアがあったが、会社の健聴者は、
まさにそれです。

皆でおしゃべりしていれば、Oさんも

「みんなやっているんだから」

と大目に見ているようです。

しかし、聴覚障害者の自分は、その仲間には
入れない。
それで別のことをしてサボろうというものなら、
黙認はされない。
聴覚障害者だって、サボる権利はあるぞ!
だが、会社の異分子だと見なされ、注意されてしまう。
私はこの偏った判断に納得できない。

パソコンなんて、他の人だって仕事中に使っている。
健聴者は8月1★日〔▲〕、1●日〔■〕、パソコンで
何をやっていたのか、ここでバラそう。

ペイント・プログラムを使って、自分用パソコン・デスク
トップの壁紙(イラスト)を描いていたのだ。
仕事中の時間に。
しかも、複数の人がやっており、誰も注意しなかった。
Oさんもそれを無視していて、注意もしなかったのだ。
私がしたことも、いいとは言わない。

しかし、今までずっとこのような、完全に不公平な
扱い方をされてきている。
S課長がした、以前の評価にも当然、納得できない!
この会社はおかしい! 本当に腐っている!
だからガマンがならないのです。

こんなことが納得できるか!
自分が同じことをされてみろ!
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by bunbun6610 | 2014-09-24 18:30 | Z1.クレジットカード会社

職場内障害者授産施設 第二篇 (1)見えない障害

私の職場では、6月にAさんという障害者が退職した
ので、障害者は私しかいなくなっていた。
そこで、9月から新しく2人の障害者が配属されてきた。

一人は女性(Kさん)で、前任者の転属で欠員となって
いた事務補助を担当することになった。
もう一人が男性(Yさん)で、私と同じ仕事をすることに
なった。
Yさんが、Aさんの後継である。

私は先輩という立場になったのだが、初めは私が教える
のではなく、他部署(H部)で同じ仕事をしている障害者等
が、Yさんの指導にあたっていた。

なぜこうなったのかというと、聴覚障害者読者の方なら、
もうわかると思う。
やはり、聴覚障害者と健聴者は、障害者としては同じ
でも、コミュニケーション・トラブルが起きやすいものだ。
会社がそれを考慮してのことだろう、と思う。

Yさんはまだ仕事に慣れていない。
まだ新人なので、できる仕事がほとんどなかった。
そこである日、私の仕事にYさんも同行し、見習いの
ようにしてもらうことがあった。

それで、私も初めてYさんと話す機会があった。
私と同様に、Yさんも見た目は健常者と全く変わらない
障害者に見えた。
ただ、Yさんのほうが年上だ。


私;「何の障害ですか?」

Yさん;「え? あ、う~んと・・・」


こんな感じで、どうも自分の障害について、詳しく言い
たくないようだった。

私;「知的障害? 軽度の?」

Yさん;「・・・」
(胸を指差しして「ココが・・・」というジェスチャーをする)

私;「ああ、心の・・・精神障害か。
前にいた障害者も、そういう障害を持っていましたよ」

Yさん;「・・・」
(手話に近い身振りで「心/抑揚(浮沈)する」を表現)

私;「躁うつ病・・・。双極性障害か・・・。
前の人もそうだったみたいで、よく月曜日は休んでいましたよ」

Yさん;「毎週ですか?」

私;「そう。その時の調子によるが、ほとんど毎週でしたね」

Yさん;「(その障害者は)病院に行っていたんですか?」

私;「そうみたいだよ。本人はそう言っていました」

Yさん;「私は薬を飲んでいるので大丈夫です」

私;「Yさんも病院へは?」

Yさん;「月に一回だけです」

私;「でも、あまりストレスが溜まってしまうような仕事は
よくないみたいですね」


その後、Yさんの勤務状況を見ていた。
私の場合は入社後一週間だけ、先輩の同行(見習いのよう
なもの)をした後は、自分一人で業務をこなすようになっていた。

ところが、Yさんの場合は、二週間過ぎても三週間過ぎても、
なぜかH部の人に同行する業務が与えられていた。

それだけではない。
私が指導した簡単な雑用を一日で忘れてしまうので

「昨日教えたことはどうしたの? 忘れた?
メモはしているの?」

と何度も聞いていた。
すると、Yさんは慌てて自分のノートを開き、どこに何を
書いたか探すという有様だった。
その態度が何日経っても変わらなかった。
それだから毎朝、出勤したら何をするのかわかっていなくて、
ただイスに坐るだけだった。

「おかしいな」

と思っただけではない。

これには呆れてしまった。
が、周囲の健聴者は無視している。
Yさんはすでに、完全に「お客様扱い」されている。


「なるほど・・・。そういうことか」

私はYさんの重大な障害に気づいた。
Yさんの障害は、心の障害だけでなく、記憶障害も
あるわけだ。

私が

「いつから障害者になりましたか?」

と聞いたことがある。
Yさんは

「5年ぐらい前です」

と答えていた。
ということは、それまでは健常者だったのか?

いや、そうとは限らない。
障害者手帳を取得したのが5年前でも、
実際に障害があったのは、それよりずっと以前
の場合もあるのだ。
私がそうだったように。

これぐらい障害が軽度だと、自己認識も希薄だし、
何と言っても、周囲の人も気づくのが遅くなる。
そうなると当然、障害の認定も遅くなってしまう。
同時に、国の支援も手遅れになってしまったから、
こうなってしまったのだ。

健常者は

「軽度の障害なら大したことはない」

と思いがちだが、それがとんでもないことになる。
数々の累犯障害者の事例を見てもわかるはずだ。


『<累犯障害者>猶予中の犯罪、知的障害判明で再び猶予』
〔2014-09-16 20:38〕



さらにこれは、軽度難聴者にも似ているのだ。
Yさんの場合は表面上は、就職弱者にはなりにくい
ようだが、就労後にこういった問題に直面するタイプ
なのだ。

自動車事故などによる高次脳機能障害が原因で、
まず記憶障害などが起こり、それに悩んで精神障害も
誘発した可能性もある。

いずれにせよ、この記憶障害では、私と同レベルの仕事
をするのは無理だとわかった。

何しろ、自分のコンピュータのID、パスワードを打つ時にも、
メモ帳を繰り返し見ながら毎日やっているぐらいなのだから。

Eテレ『バリバラ』でも紹介されていたが、記憶障害は高次脳
機能障害者だけでなく、いろいろな障害者にもあるらしい。(※)



(※)〔関連記事〕

『NHK『バリバラ』 障害者の悩み -就労 (2)』
〔2013-04-30 18:00〕




このテレビ番組を観た人ならわかると思うが、この障害に
ついてはゲストの人にも、あまりいいアドバイスが出せなかった。

やはり、ごく単純な肉体労働(アルバイト)しか、できる仕事はない、
と思う。

工場の流れ作業も無理だ。
なぜなら、Yさんの場合、自分のペースでしか仕事ができないからだ。
そうした機械の側にいることすら危険だろう。
判断力なども著しく低いからだ。
何かちょっとでも違ってくると、Yさんがパニック状態に近くなってしまう。

ごく簡単な仕事を教えても、すぐ忘れてしまうのだから、教えるほうは
教える気がしなくなるのも、他の人が一緒に仕事をしたくなくなる理由だ。
Yさんはすぐに孤立するし、周囲の人も、相手にすると相当なストレス
になってくる。
Yさんがやらなければ、もう何か言うよりも先に、私が一人でやってしまう
ぐらいだ。

仕事を覚えるにも、Yさんのノートを見せてもらったら、何が書いてある
のかもよくわからない乱雑さで

「これでは教えたことを覚えるのは無理だ」

と思った。
頭脳は小学生以下かと疑うほどで、この人が元健常者とは到底、
思えなかった。
それにもかかわらず、自分のスマートフォンは器用に使いこなす。
この不思議さから

「コイツはただやる気がないだけのバカなのか?」


と思ってしまう。
だが、おそらくそうではない。
おそらく、複数の障害を持っているのだろう。
聴覚障害と同様、目に見えない副次障害を伴っていて、
それももうかなり長い障害歴なのだろう。
しかも最悪なことに、本人にその自覚はない。

やはりYさんは、記憶障害のことは入社前面接で、会社には
言わなかったのだろう。
自分の障害について、まだ何か隠していることは間違いなかった。
そうでもしなければ、会社もこんなズボラな人を採用してしまう
はずがない。

Yさんはいたって真面目な性格なので、不真面目にやっている
つもり(自覚)は全然ない。
だから、こういう問題点があることも、会社は面接段階では気づか
ないのだろう。


Yさんの特性を他にも述べると、次のようになる。
「→」は改善方法を考えてみた。


 ・自分から積極的に仕事をしない。

 ・自主性がなく、内気で引っ込み思案。

 ・自己判断力がない。

 ・記憶障害で諦めムードになっている。
  →忘れない工夫をしてもらう。テープに書いて、自分の手の
見えるところに貼っておくとか。

 ・2つ以上の指示をすると、一つは忘れてしまうことが多い。
 →指示は1つずつにする。

 ・1つの指示でも、あまり時間が経つと忘れてしまう。
だからすぐにやらせないと、忘れてしまう。
 →その仕事の指示は、必ずやる時にする。
曖昧な指示や、「後でやって下さい」「明日の朝、やって下さい」
と言うのは禁物。

 ・臨機応変にはできない。事象・物事の変化に弱い。

 ・教えた仕事のうちでも、特に雑用はほとんどやろうとしない。
言われないとやらない。


Yさんには

「自分は周囲に甘えている」

という認識はない。
それでも、この結果を見た周囲の人は、誰もYさんを相手にしなくなる。

こうして、職場内障害者授産施設になるのだ。

 障害者雇用 = 職場内障害者授産施設 = 障害者天国

ではない。
周囲の健常者にも責任がある。



『【障害者雇用推進月間特集】応募前に知っておきたいこと』
〔2014-09-12 19:00〕

『6.応募書類の生かし方』
〔近年の障害者求人票の特徴〕を参照。



で、詳しく述べているが、障害の種別や等級を気にして選考する
企業が増えているようだ。
要するに、障害者のデメリット面をほじぐっているのだ。

しかし、手帳に示されている障害の種別や等級だけで障害者の
特性や能力を判断すると、こういう失敗に陥ることになる。

この事例だけでも十分わかるように、実際は私のほうが重度の
障害者に認定されているにもかかわらず、仕事をする能力は
私のほうが圧倒的に上なのである。

逆に言うと、こうしたケースの場合では、Yさんの障害の等級
には、疑問があると言わざるをえない。
社会が本当に障害を克服するには、障害というものについての
見方を変えることが必要不可欠だ。
障害というものについて、医学的モデルと社会的モデルとに
分けて考えなければならないのである。


「Yさんのような人にはジョブコーチをつけたらどうか?」

とも思った。
しかし、そもそも、会社が認めないだろう。

仮に認めるとしても、Yさんがそれを望まないことも十分にありうる。
なぜなら、それが元で、ジョブコーチが自分の障害について、
会社にあまり詳しく説明してしまわれたりでもしたら、
自分の希望が叶えられなくなってしまうのではないか、
という不安が起きる。
そうやって障害に配慮してもらうということは、逆の面では差別を
受け入れなければならない、ということでもあるからだ。
配慮と差別は紙一重だ。
健常者は障害者に対し、配慮よりも差別をしてしまいやすい。


任されている仕事は、私のほうが複雑な業務が多く、量も多い。
だから必然的に、Yさんへはそういった仕事は振られなくなる。
そういった状況からも、Yさんは能力的に信頼されていないとわかる。
だからYさんはいつまで経ってもH部の補助員のまままなのだ。
Yさんへの配慮と考えれば、Yさんにとっては楽だろうが、反対に、
私にはかなりの負担がかかってしまっている。

Yさんの場合、身体は健常者と同じであっても、記憶障害が著しい
ため、フルタイムで働くだけの能力はない。
そんな障害者とフルタイムで契約して、会社に一体、何のトクが
あるのだろうか。

「この障害だったら、この障害者をここへ配属したのは失敗だったな」

と思った。

他部署の人と私とでは、やり方も教え方も違う。
健常者でもそれに合わせるのは大変なのに、単純な仕事も覚えられ
ない障害者が、その板ばさみにあって、仕事を覚えられるわけがない
だろう。

就職弱者になった、グレーゾーン障害者が、障害者枠雇用に紛れ
込んでいるのだろうか?

障害者になったから能力がなくなったのではなくて、能力がないから
障害者になったのだろうか?

そんな疑問すら起きた。

その後、Yさんに何度か聞いてみたところ、やっと「精神障害者手帳3級」
と判明した。
Yさんは3級の福祉支援の内容(あるいは障害認定の判定)に、
不満を漏らしていたが。

続きについては、また後に述べることにする。
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by bunbun6610 | 2014-09-23 18:30 | E.大手カー・ディーラー

障害者雇用 - 就労後の障害者の、それぞれの思い

聴覚障害4級の難聴者の事例


『[PDF]
聴覚障害者が社会で働くという事』



聴覚障害4級は、聴覚障害者のなかでは
中度のほうに入る。
ろう者や中途失聴者との考え方が大きく
違うことがわかる。
私も中度難聴までは、上の人と同じ考え方
で頑張っていた。

でも、障害が重度になった今は違う。
聴覚障害者だからといって、皆が一枚岩に
なって頑張っているわけではない。



障害者雇用枠で働いている障害者のなかに、
次のような人もいる。


『障害者雇用で就職された方、
仕事についてお聞かせ下さい。』

〔2009年6月22日 0:11〕



こんな感じで働かされている障害者は、案外
いるようだ。
当ブログでも『職場内障害者授産施設』(2013年)
という記事タイトルで、状況を詳細に紹介した
ことがある。

健常者は、障害者雇用を、まるで

“障害者天国”

のように思っているようだが、自分も障害者になって
みれば、決してそんな楽天的気分でいられる場所
ではない、という事がわかるだろう。

日本の障害者認定基準は非常に厳しいそうなので、
よほど重い病気や事故に巻き込まれない限り、
障害者になることはないと思うが。
しかし、軽度難聴者のような、グレー・ゾーンの障害
に巻き込まれたりでもしたら、間違いなく就職弱者に
なるだろう。

そうにでもならない限りは、結局、健常者は他人事
として見ているだけなのだろうが。

不真面目な発言だと思われそうなのだが。

でもやはり、正直に言って、障害者雇用で任される
仕事内容は、簡単な仕事ばかりである。
努力しなくたって、できる仕事しか与えられない。
だから、健常者のほうがずっと大変だ。

そんな単純労働だから、どうせ飽きるわけだし、
そんなに真剣にやらなくたっていい。
真剣にやっていたら頭がおかしくなり、
すぐにでも転職したくなるのだから。
でも、転職したって、障害者雇用はどこも同じだ。

私は、指示がなければ堂々と読書、インターネット、
モノ書き三昧の日もある。
このブログのネタも、ほとんどが仕事中に考えて、
書いている。

聴覚障害者の場合は他の障害者とは違って、
大変な仕事もやらなければならないのだから、
本当にやることがなければ、ヒマな時は好きに
していて構わない、と開き直っている。

「それが障害者の仕事だから、割り切ればいい」

と考えることにしている。
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by bunbun6610 | 2014-09-22 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題B