<   2014年 07月 ( 34 )   > この月の画像一覧

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『複数都議がヤジ 議場の音声分析「自分が産んでからも」』
〔2014年6月28日01時15分 朝日新聞デジタル〕




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全都議アンケート



『全都議アンケート:ヤジ問題で実施 全回答を掲載』
〔2014年07月23日〕




『全都議アンケート:4割「女性差別ある」 自民は一括回答』
毎日新聞 2014年07月24日 00時11分
(最終更新 07月24日 01時11分)





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最大会派で「犯人がいる」との見方が強いとされる自民党は、
一括回答という形を取り、個人特定には協力しない模様だ。

石破幹事長が

>「誰であれ『自分でした』と言っておわびすべきだ。
仮にわが党であったとすれば、党としておわびをしなければ
いけない。
大変申し訳ない」


と言っていながら、党員がこのような態度ではおかしい、と思う。
「名乗り出よ」というのは、「誰なのか、ハッキリせよ」ということでは
ないのか?

実質的効果が期待できない『障害者差別解消法』のレベルに等しい。

アンケートでは、差別発言をしたかどうかを直接問う質問はないが、
この可能性について問う質問が「【問2】自分は言葉を発したか」
である。
この肝心な質問に対し、自民党都議は曖昧にしてしまっている。

以下は、他党の回答状況を簡単にまとめてみたものだ。


【公明】
「発した」と答えた議員   0名
「無回答」           3名(友利春久、中嶋義雄、藤井一)


【共産】
「発した」と答えた議員   2名
「無回答」           0名

【民主】
「発した」と答えた議員   4名
「無回答」           0名


【結いと維新】
「発した」と答えた議員   1名
「無回答」           0名


【みんな】
「発した」と答えた議員   3名
「無回答」           1名(塩村文夏〔差別発言を受けた本人〕)


【ネット】
「発した」と答えた議員   0名
「無回答」           0名


【無所属】
「発した」と答えた議員   0名
「無回答」           1名(自民・鈴木章浩氏)


鈴木章浩氏は、この騒動が起きるまで自民党所属だったが、
最初に名乗り出て謝罪し、自民を離党した。
だが、このアンケートには非協力である。


この結果が真実であるならば、やはり自民党都議のなかに
犯人がいることは濃厚である。

党派などを超えて、自民党に自浄力を要求すべきだと思う。



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http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140730/Mainichi_20140731k0000m040078000c.html



<ブラック企業大賞>セクハラヤジ
「都議会」がノミネート

毎日新聞社 2014年7月30日 20時33分
(2014年7月30日 21時06分 更新)


◇実行委、民間企業7社と1学校法人も選ぶ

 東京都議会はブラック(企業)−−。
学者や弁護士、市民活動家らでつくる「ブラック企業大賞実行委員会」は30日、
大賞候補の企業を公表した。
その中に都議会がノミネートされた。
都議と都議会は雇用関係にないものの、セクハラヤジ問題に対する自浄能力
のなさに特別にノミネートされたという。

 ブラック企業大賞は、労働基準法に違反する長時間労働の強制、パワハラ、
残業代未払いなど労働法に触れるような労働条件を意図的に強いている
企業を「表彰」することで、社会に過酷な実態をアピールしようと2012年から
始まった。

 実行委員会がノミネート企業などを選定し、今回は民間企業7社と1学校法人、
都議会を選んだ。
このうち五つが過労死・過労自殺が起きたケースで、残りは違法派遣や
パワハラなど。
都議会は

「ヤジはセクハラに該当するが、自浄能力を発揮することなく幕引きを図ろうと
した」

として特別ノミネートにした。
ノミネートされた各社とその理由は同大賞のホームページ
http://blackcorpaward.blogspot.jp/2014/07/3.html
に掲載されている。
ネットでの投票結果なども参考に、実行委員会が9月6日に大賞を発表する。
実行委員会の佐々木亮弁護士は

「都議会のヤジ問題は、国会や地方議会のセクハラ発言が判明する端緒と
なった。
そうした意味も込めてノミネートした」

と話している。

【東海林智】


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http://news.tbs.co.jp/20140819/newseye/tbs_newseye2278530.html


都議会やじ問題、雑音ひどく
「声紋鑑定困難」で幕引き


最終更新:2014年8月20日(水) 0時29分


今年6月に開かれた東京都議会で、塩村文夏議員に対するやじが
相次いだ問題。
所属する「みんなの党Tokyo」は、議会の録音データを使って声紋
鑑定ができるかどうか検討していましたが、雑音がひどく発言者の
特定ができなかったことを明らかにしました。

 騒動から2か月、解明にはほど遠い形で幕が下ろされようとして
います。

 「早く結婚したほうがいいんじゃないか」

 6月の都議会で「みんなの党Tokyo」の塩村文夏議員に浴びせ
られたセクハラやじ。
首都の議会から飛び出した、あまりにも不見識な発言は地方議員
の質が問われる事態にまで発展しました。
その後、当時、自民党の鈴木章浩都議が自ら発言したことを認め、
謝罪しました。

 「産めないのか」

 しかし、「産めないのか」など、ほかにも複数あったとされるやじ
については、発言者が特定されないまま自民党が多数を占める
議会は先月末、調査を打ち切りました。

 「NEWS23」は調査打ち切り後、これまで複数回にわたって
自民党の前幹事長や今の幹事長に取材を申し込みました。
ですが、多忙などを理由に、いまだ応じていません。

 一方、塩村都議の所属する「みんなの党Tokyo」は、議会の
録音データを使って声紋鑑定ができるかどうか検討。
しかし、雑音がひどく、発言者の特定ができなかったことを
明らかにしました。

 「議会独自の自主的な名乗り出、一人(鈴木都議)を除いては
なかった。
他の発言もなかったような流れになってしまったのは残念。
結果として“これはまずいな”と言ったら、口をつぐんでしまった
のが、都議会。
そういった意味で自浄作用が発揮されなかったということになる
のでは」
(みんなの党Tokyo・両角穣幹事長)

 大きな波紋を呼んだ議員の発言。そして、この事態に対し、
うやむや決着で事実上の幕引きを図った議会。
これで、有権者の信頼は得られるのでしょうか。

(19日20:55)



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by bunbun6610 | 2014-07-31 18:30 | 人権、差別

障害者の“甘え”

Bさんは昨年の4月に、私のいる職場に異動されて
きたが、その年の8月中にまた本社に逆戻りされた
ことは、以前に述べた。

そのBさんのいる部署に用事があり、行ってみたら、
Bさんがいない。

Bさんの隣りに座席のあるシニア・パートタイマー
(健聴者)の人に聞いてみた。
驚いたことに、この人は手話が幾らかできる人だった。

おそらく、地域の手話講習会に行ったりとか、
手話を学んでみたことがある人だろう。
独学ではない、と思う。


私;「Bさんは?」

シニア;「(手話)休み」

私;「休み?
(そして「何でかなぁ?」という気持ちで、
首をかしげる)」

シニア;「(手話)Bさんの席を指差し
/休み/多い/病気/(少し考える間)/お腹/痛い
/多い/(困った顔)」
(〔訳してみると〕Bさんはホント、休みが
多いよ。
病気や、お腹も痛くなったりすることが
多いし・・・。)

私は、以前にBさんと一緒に働いていた時の、
Bさんの勤務状況を思い出し

「やっぱり、そうだったのか」

と思った。

勤務時間中のトイレの回数や時間の異常な長さも、
改善していなかったようだ。

もしも、健常者や他の障害者だったら、辞めさせられて
いる、と思う。
実際に最近、Aさんが辞めさせられているのだから。

でも、他の会社にも、このような特別扱いされている
障害者は何人もいた。
この病気とか、お腹が痛くなる、というのは、本当なのか
どうかわからない。

「実は、会社に行きたくないから」

とか

「給料は欲しいけど、働きたくないから」

という人も、実際にいるからだ。

会社のほうも

「Bさんは頭のほうがおかしい」

ということは全員知っている、という。
だから、何も言わないのだ。
当の本人が、そのことすら知らない(自覚していないのかも)
だけなのだ。

しかし、もし、この病気が本当だとすると、今度は

「何でこんな病気が多いのか?」

という話になるだろう。
私も昔は、急性胃腸炎になって、会社を休んだことが
あった。
ストレスによる心因性、神経性のもので、やはり
毎日毎日怒られながら我慢して働いていた頃だった。
その時は、障害者手帳のことも知らなかったので、
手帳を持っていなかった。
だから、一般枠で健常者と同等に働かなければならず、
厳しい料理人の世界で必死に働いていた。
悩んでいる暇なんかなかった。
かと言って、自分でどうにかできる問題でもなかった。

障害を隠していたわけではなかったが、今思うと、
自分の障害についての認識が甘かった、と思う。
そしてそれが、周囲の人への甘えにもなってしまって
いたような気もする。

“無知、無関心による差別”というのは、何も障害者側
が受けるものだけではなくて、障害者が他の人に与えて
しまっているものもある、と思うようになった。

この問題を解決していくには、双方がもっと心を開いて、
行動で示す、ということが必要だと思う。

今のBさんを見ると、明らかにそれが足りないと思う。

彼がいつまでこのまま粘れるのかどうかわからない。
ほとんどの障害者は、次第に上司に退職を勧められる
ようになり、自主退職していくが。
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by bunbun6610 | 2014-07-30 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題E
『「耳の不調」が脳までダメにする』
(中川雅文/著 株式会社講談社/発行
2009年9月20日/第一刷発行)


中川雅文…創進会みつわ台総合病院副院長

読者メーター




「聴覚障害者はバカで、視野が狭い」

は、本当か?

健聴者から見れば、本当だと思われても仕方がない。

だが、それを言う前に、是非、読んでみてほしい本だ。

あるいは、中途失聴者が著した体験本もあるので、
そうした本も、読んでみてほしい。


岩波新書『音から隔てられて - 難聴者の声 -』
(入谷仙介、林瓢介/編者 1975年7月21日/第1刷発行
 株式会社岩波書店/発行所)


『朝礼での、聴覚障害者の語音明瞭度は0%』
〔2014-07-26 18:30〕


とあわせて読んで、理解してもらえたら、と思う。


以下は、私が勝手にサブタイトルを考えたりして、
各ページの内容を紹介した。

聴覚障害者への誤解も解けると思う。
聴覚障害者は勿論、聴覚障害者への通訳者、
支援者も読んでおいてほしい一冊だと思う。

過去のことだが、佐村河内氏問題での誤解も、
正しい知識によって、解けるのではないかと思う。



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聴覚障害は、脳にも悪影響を及ぼしている。


使わないとどんどんダメになる耳と脳(廃用)。
重大な病気の合併症として起こる難聴。


日本の医療技術は世界最先端と言われるのに、
耳のことは後進国である。



日本の難聴者人口も1400万人?(P4~6)

うつや認知症の原因にもなる難聴(P8~11)

耳が原因じゃなかった耳鳴り(P24~26)

糖尿病と耳鳴り・難聴・めまい(P27~28)

耳も臓器(P36~37)

「命とひきかえの聴力」 - 抗がん剤と難聴(P38)

耳の中でダンスをする細胞 - 有毛細胞
音が聞こえることと、言葉が正しく聞き取れることが、
イコールとは限らない。(P46~48)


「目と耳で覚える日本語」
日本人は、目と耳で日本語を覚えている。(P63~67)


ろう者と健聴者の違い。
健聴者に非常に近い難聴者、中途失聴者という存在。
(P63~64)

スマホ族の母親が、赤ん坊に与えかねない悪影響とは?
(P63~64)(後述の〔関連情報〕も参照)


(P73)

耳鳴り・難聴には「ケア」が大切(P74~76)

「上手に寄り添って生きていく」病気(P79)

聴覚のフォーカス能力 - 健聴者はできるが、
感音性難聴障害の人には難しい。(P81~82)

音の聞き分け能力を理解するために
 - 音のボリュームとチューニング機能
(P83~84)

認知症の原因ともなる難聴(P91~92)

語音明瞭度と冗長性の話。(P93)

日本の補聴器装用者の潜在ニーズは600万人?!
世界初のデジタル補聴器を開発したのは日本。
それなのに、補聴器の普及率は後進国。
その原因は、国の難聴者支援の貧しさにある。
(P95~96)

補聴器は外国製を買え。(P100)

「老人性難聴」ではなく「加齢性難聴」
老人だけになるとは限らない「スーパー聴覚高齢者」
4%の衝撃。(P104)

有毛細胞の一生?(P105~106)

ウォークマン世代で難聴になるのが早まった?
(P107~108)

難聴の原因、難聴にならないためには、
どうすればいいのか?(P112)

難聴が原因で、夫婦間の誤解に発展(P114)

難聴が原因で、再婚話の失敗に(P115)

難聴が原因で始まった嫁姑の関係悪化
(P116~117)

国民を難聴から守るには(P119)

ダンス細胞も疲れるし、傷ついたり、死んでいって
しまうこともある - 頭髪と同じ?
(P48~51)(P106)(P120~122)

聴神経や聴力、脳の持つ冗長性 - 難聴をカバーする能力。
だから「聴覚障害者ではない」とするのは間違い。
(P123~124)

特殊な環境における難聴(P125)

佐村河内氏のケース?(P126)(P136)

難聴と耳鳴りの関係(P131)

突発性難聴は、症状が出始めた一週間が勝負
(P135~138)

無責任な医者に遭遇した患者さんは不幸(P156)

耳鳴りの原因 ある種のPTSD(ストレス性)
(P165~167)

有毛細胞の再生だけでは、言葉を理解できるように
はならない。(人工内耳と同じ)(P171~172)

人工内耳手術をするなら、失聴後早いほうがよい理由。
(172)

「難聴の早期発見、補聴器の早期装用」を勧める理由。
(P174)

聴覚情報処理障害はなぜ起きる?


聞こえなくても、言葉が推測できる聴覚障害者がいる理由。
聞こえなくなっても言葉を話し続ける聴覚障害者の不思議。
(P174~175)


日本の難聴対策の遅れ - 日本とヨーロッパの違い(P176)

「音韻修復」という能力
 - ろう者と難聴者、中途失聴者との違い。
聴覚障害者の“言葉の推測力”
 - 音韻修復とは(P178)

補聴器の正しい使い方。
補聴器の両耳装用は、欧米では常識
片耳装用で我慢させる日本の福祉制度のほうが、
非常識だった。(P95~96)(P181~182)


日本人はなぜ、英会話学習が苦手なのか?
補聴器で英会話勉強?(P182~183)




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〔関連情報〕


スマホで子守り 良くないのか

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140714-00012883-president-bus_all#!bfqIJt



なぜスマホに子守りを
させてはダメなのか


プレジデント 7月14日(月)11時15分配信

■子どもを「鬼から電話」に叱ってもらう親

 イクメンという言葉もあるが、共稼ぎで交互に子どもの世話を
しているとき、忙しさにかまけて、ついスマートフォンの子育て
アプリに頼るケースも増えているようである。

 たとえば、「おにから電話」というアプリがある。
子どもが言うことをきかないとき、寝ないとき、歯磨きをしない
とき、片づけをしないとき、薬を飲まないとき、これを起動すると、
着信があり画面に鬼が出てくる。

これを子どもに見せて効果があれば「拒否」、効果なしなら
「通話」ボタンを押す。
すると鬼が電話口から

「また言うことをきかないんですか」

とおそろしい顔をこちらに見せて、

「こら!  言うことをきかないと、からいからい鍋に入れて
食べちゃうぞ」

などと脅す。
小さな子は怖がって、泣き出したり、親に謝ったりする。

 それで「効果抜群」と重宝したり、「躾に使える」とありがた
がったりする親もいるらしい。
子どもが「恐い、恐い」「やめて、やめて」と泣き叫ぶ様子を、
笑いながら見ている自分もいっしょに動画におさめて、
ユーチューブに投稿した母親や父親もいる。

 昔はおっぱいを飲ませたり、子守唄を歌ったり、おとぎ話
を聞かせたりする際に、肌を通じて赤ん坊に伝わる母親の
あたたかい鼓動が子育ての重要な要素だったし、もちろん
いまでもこれが子育ての本流だろう。

しかし、テレビが登場したとき、テレビを子守に使わない
ようにとの忠告が出されたように、いまや

「スマホに子守をさせないで」

という警告が発せられるようになった。


■言語の発達の遅れ、親子の会話がなくなる

 一般社団法人日本小児科医会は昨年12月、文字通り
そう呼びかけるポスター
(http://jpa.umin.jp/download/update/sumaho.pdf)
5万枚を全国の医院や保育園などに配った。
ポスターでは、子育てアプリが赤ちゃんの育ちをゆがめる
可能性や、親子ともにメディア機器漬けになって相互の
会話や体験を共有する時間が奪われるおそれなどが
指摘されている。

 同医会の「子どもとメディア」対策委員の一人である
小児科かずえキッズクリニック(渋谷区)の川上一恵院長
はこう語っている。

 「生後8カ月ほどの乳児でもタブレットを与えると、
すぐに指で画面を動かすことを覚えます。
しかし、そればかり与えていると、本をめくる動作もできなく
なり、紙の雑誌で同じような操作ができないのでかんしゃく
を起こします。

スマホやタブレットばかり見ていると、子どもの目は近視に
なりやすく、言語発達も遅れ、親子で会話をしなくなったり、
親と目を合わせなったりするといった弊害も出ています。

しかし、1週間、テレビを含めてメディア機器から遠ざけると
回復し、笑顔も出て、親と関わり合いを持つようになるのです。
だから、親がスマホを使うなとはいいませんが、子どもに
勝手に使わせて、スマホ漬けにすることは避けるべきだと
思います」


 同院長は渋谷区の小学校の校医も務め、10年以上前から
メディアが子どもに悪影響を与えないように指導をしてきた。
その小学校の保護者に対して2013年7月にアンケート調査を
行ったところ、スマホを持つ親は6割以上おり、その大半が
子ども向けアプリを使っていた。


■スマホ子守りが幼児に与える悪影響

 ネット上で幼児・子ども向けアプリを検索すると、無料のアプリ
が驚くほどあふれている。
お絵かき、塗り絵、パズル、絵本、数や言葉遊びなど、
いわゆる学習型アプリが多く、子どもを遊ばせるタイプは
3割だったと、同院長は言う。


 「絵本の読み聞かせアプリを使っていたお母さんは

『なぜ子どもにスマホを与えてはいけないのか』

と私に質問しました。
タブレットで絵本を見ながらお母さんが読み聞かせるならば
いいですが、画面の小さなスマホを与えて、子どもがじっと
見ていたら目にも悪いし、弊害が多いですよと説明しましたが、

『与えておくと子どもが静かにしているのでいい』

というお母さんも多い。
子どもはスマホではなく親に遊んでほしいと思っているのです」

 さらにこう警鐘を鳴らす。

 「子どもとの関わり方を変えないと、子どもは親の言うことを
聞きません。
いつもネガティブな言葉で叱ってばかりいるので、次第に叱る
のが苦痛になり、自分が怒らないで済むようにスマホを与えたり、
鬼のアプリを使うのでしょう。
そうではなく、子どもを認め、こまめにほめるように育て方を
変えると、すぐに子どもも変わります。

当クリニックにいらっしゃるお母さんたちにちょっとしたコツを
教えるだけで、変わります。
私達はもっと育児について親御さんに教える機会を作らないと
いけないと思っています」


 スマートフォンは便利な道具である。
よくできたおもちゃとして、たまに遊ばせる(遊ぶ)のはいいだろう
が、それに子育てをゆだねてしまうとなると、幼児に与える影響は
大きい。

 最近では、電車や路上で母親がスマホに夢中になり、ベビーカー
で泣いている子どもを無視したり、「うるさい! 」と怒鳴りつけたり
している光景も見られる。
そのように育てられた子どもの将来はどうなるのか、ここはよく
考えてみるべきだろう。

サイバーリテラシー研究所(代表 矢野直明)=文



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私も、幼稚園の先生から

「言葉を話し始めるのが遅かった」

と言われたのを、母が記憶している、という。

私の場合は聴覚障害が原因だが、
周囲の環境が原因でも言語の発達の遅れが
起きる可能性があるかもしれない。


安全面でも勿論怖い。
ある妊婦は、駅の階段を降りる時もスマホを見ていて、
突然、つまづいて転びそうになっていた。

もしも、転倒事故になって、お腹の胎児に悪影響が
あったら、どうするというのだろうか。
そう考えて、ゾッとした。
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by bunbun6610 | 2014-07-29 18:30 | 難聴・中途失聴
最近は“ながら族”が本当に増えた。

両耳イヤホンで音楽などを聴いている健聴者がいる。
歩きながら、ジョギングをしながら、自転車を運転しながら、
電車・バスに乗りながら、本を読みながら、
ゲーム(?)をしながら、音楽を聴いているらしいのだ。

電車の中で聴きながら、何かブツブツとしゃべっている
健聴者もいる。
これは多分、英会話などの練習をしているのだろう。

しかし、最大の迷惑は、何と言ってもスマホ族だ。
通勤時間帯だというのに、混雑した駅構内通路、階段を
歩きながらスマホを見ているので、歩行スピードの乱れを
つくってしまうことがある。
あれは、すごい迷惑だと思う。

電車の乗り降りの際でも、ドアの前で平気で立ったままで
いる人もいるのだから。
ドアが開いたときに、すぐに動いてくれないのだ。

そんな勝手なことをやっている健聴者を見ると、
イライラする日もある。
私は、ちょっとした意地悪をしてやりたくなった。
“音楽聴きながら族”の健聴者に対して、聴覚実験を
やってやるのだ。

私が横から話しかけても、相手は気づかない。
どうせ聞こえないのだからと、失礼なことを言って
やったりする。
健聴者が聴覚障害者をからかっているみたいに。
周囲の人には聞こえているけれども、当人には
聞こえていない。
悪いことだが、これって、自分がやる立場になると、
案外快感である。

「これって、難聴と同じだ」

なんて思った。

そこで、相手の視界に入って、話しかけてみた。
すると、やっと気づいて、イヤホンを外してから

「何ですか?」

という表情をして、私を見つめた。
話しかけたら反応はするし、しゃべれるのに、
聞き取れていない。
これだって「難聴」と同じだ。
それが「難聴」なんだよ。
自分では自覚がなくて、自分は何も悪くはないと思っている。
けれども、周囲の人は案外、怪訝に思って、
人間関係も知らずに悪くなっていったりする。

そして

「難聴者と話しても面白くない」

とでも言いたげな健聴者の気持ちもわかった。

以来、何人かの健聴者に、この実験をやってみたが、
皆同じ反応しかできなかったのだ。
これって「難聴」と同じだ。

すると、そんな人は、みんな同じように見えて、
つまらなく見えてきた。
これも「難聴」だ。

難聴者が書いた本にもあるように、難聴という病気は、
実はその人の人格を貧弱に変えてしまう。

やっぱり、健聴者なら健聴者に話しかけたほうが会話になるし、
会話として面白いに決まっている。
ろう者が、やっぱり筆談よりも手話で話したいのと同じだ。

道理で健聴者は、難聴者に話しかけなくなってしまうわけだ。
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by bunbun6610 | 2014-07-28 18:30 | 難聴・中途失聴

社会福祉難民の難聴者

生活保護を勉強してみて、思ったことがある。
生活保護を受給できない人がたくさんいること、
そしてその原因としては本人の無知や羞恥心
もある。
しかし、何といっても、やはり制度への理解を
進めていない行政側にも責任があるのでは
ないだろうか、などと感じた。

難聴者のケースも似ている。
とはいえ、佐村河内氏騒動でのマスコミの対応
を見てもわかるように、聴覚障害への理解は
容易ではない。


ある日、バス停でバスを待っていたら、
わからないことがあったので、近くの人に
尋ねてみた。

私;「すいません。
あそこのバス停と、ここのバス停は
同じバスが停まるのですか?」

相手;「・・・」(全然反応がない)

車の音がうるさくて聴こえないのかと思い、
私は近づいて、もう一度尋ねてみた。
すると、相手はやっと気づいて、私の方を
振り向いた。

だが驚いたような表情で、何を言われたのか
わからない様子。
さらにもう一度尋ねると

相手;「●×▲■・・・」
(手を横に振ったり耳に手を当てるなどの
ジェスチャーを交えて)

と言った。
この意味は間違いなく

「あの・・・私、耳が聴こえないので・・・」

だろう。

突然知った私は

「あ、そうですか」

と言った。
でも、障害者手帳を持つ程度の聴覚障害者
だろうと思って、手話と口型をハッキリ見せて、
もう一度尋ねてみた。
すると相手は

「手話はできない。
わからない」

のジェスチャーを見せた。
その時、相手は私の補聴器に気づいた。

「聴覚障害者なんですか?」

と言っていたようだった。
私は呆気にとられて

「でもこの人は、何で手話も知らず、
補聴器すらしていないで外出しているの
だろうか?」

と思った。
そうやって両方とも、不思議がっていた
のだった。

そこは車が多く走っている国道だったが、
相手の人は30センチの距離から話しかけ
ても、男の人の声が聞き取れないという
聴覚障害者であった。
間違いなく中~高度の難聴者だ。
それなのに、障害者手帳を持ってないの?!
え~~っ?!
これでも、日常生活では問題ないのだろうか?
もしかしたら、片耳難聴者だからかも
しれないが・・・。

それにしても、変だと思う。
この人は自分が難聴だと自覚しているが、
何らかの理由で、障害者手帳は持っていない
らしい。
持っていたら、行政から補聴器の補助金が
もらえ、補聴器を買っているはずだからだ。
彼(彼女)らのような難聴者は、健常者と
同率の税金を払っていても、何のサービスも
受けられないのだろう。

おかしいじゃん!

私はそれよりもずっと安い税金しか払って
いなくて、高額の障害者福祉サービスが
受けられている。
そういうことだから、それでも

「税金が公平に遣われていない」

と文句を言わない難聴者というのは、
よく考えてみたら変だと思う。

もしかすると、これが福祉先進国との差の、
原因なのかもしれない。



〔関連記事〕

『聴覚障害者心理 - “障害者”として半人前の難聴者』
〔2014-05-22 18:30〕

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by bunbun6610 | 2014-07-27 18:30 | 難聴・中途失聴
『朝礼での、聴覚障害者の語音明瞭度は0%』

副題;『健聴者が理解できない「語音明瞭度の不安定性」とは』

『感音性難聴者の語音明瞭度は、純音聴力レベルとは違い、
環境などによって、大きく変化する』



健聴者が感音性難聴者に

「聞こえますか?」

と尋ねることが、よくある。
聴力の程度を確認するためだろう。

しかし

「音声は聞こえるけれども、聞き取れない障害」

であるのに、こんな確認だけで「大丈夫」だと
判断するのは、馬鹿げている。

「どんなときに聞こえないのですか?」

という問いも、馬鹿げている。
もし、本当に聞こえないのならば、
何もわからないのだから。

「どんなときに、聞き取りづらいのですか?」

と聞くのが、正しい聞き方だ、と思う。

もっと言えば

「どんなときに、疎外感を感じるのですか?」

と聞けたら、その人への配慮方法がわかる、
いい情報が得られるかもしれない。
そのときこそ「語音明瞭度が落ちている」からだ。
そういう状況になるのを避けることは、
一つの方法だろう。

その答えの一例は、後述するので、
読んでほしい。
〔語音明瞭度が0%になってしまう例〕は、
決して大げさに書いているのではない。



語音明瞭度検査というのは普通、健聴者は受けたことが
ないと思う。

「感音性難聴障害」というのは、被験者(感音性難聴者)側に
とって深刻に感じるのは

「音声は聞こえるけれども、言葉として正しく聞き取れない」

ということだ。
これは、人間生活で重大な障害となる。

全く聞こえない場合もあるが、聞こえないこと以上に、
やはりこのことが辛くなる。
特に社会生活の中で、一番トラブルになりやすいからだ。
補聴器をしても、それだけでは改善できないことのほうが
多くなる。


語音明瞭度検査というのは、30年前は、下の表のような
単語の聞き取りをテストしていた。


 とけい    てれび    ひこうき    つくえ    ばなな
 えんぴつ   りんご    ぴあの    さかな    うさぎ
 はさみ    めがね    ねずみ    ぼうし    らいおん
 すずめ    からす    でんわ    ぽすと   じどうしゃ


(※1)この方法による検査の詳細は

『感音性難聴障害と語音明瞭度検査(聴覚検査)』
〔2014-03-15 18:30〕


を参照。




幼児レベルの言葉の聞き取りだから、笑ってしまうだろうが、
本当にこんな言葉の聞き取りで、障害認定の検査をやって
いたのである。
こんな簡単な単語を、幼児に言葉を教えるように、
ゆっくりと発音して聞かせるのだ。
当然、こんな試験方法で聞き取れたとしても、
「日常会話に支障ない」とは、とても言えるものではないのだ。
実際の会話は、こんなレベルのやり取りではないのだから、
「馬鹿げている」とさえ思う。

この程度のテストなら、健聴者は全問正解、つまり語音明瞭度
100%が当たり前だろう。
しかし、感音性難聴者の場合は、これでも100%になることは
ない、と思う。

その聴覚障害の特性や、検査の方法によっても、結果は様々と
なっていくだろう。
このデータが、聴覚のハンディを調べる上では、実は重要である
と思う。

もしも補聴器で100%改善できるのであれば、
それはハンディ(障害)と言えるだろうか?
もしそうならば、補聴器は眼鏡と同様になる。
眼鏡をすればいいだけならば、障害ではないのと同様、
補聴器も同じに考えることができる。
だが実際は、そうではない。
補聴器は眼鏡とは比べ物にならぬほど、
改善率が著しく悪い。
純音聴力は大幅に改善できても、
語音明瞭度の改善までは厳しいのである。

にもかかわらず、国の障害者認定基準では、このことが
あまりにも軽視されてしまっている。
そのため、軽・中度の感音性難聴障害を持つ人には
身体障害者手帳が取得できず

「音が聞こえても、言葉として理解できないのを、
障害というのではないか」

という声が続くのである。(※2)


(※2)
『デシベルダウン運動』
〔2013-09-29 19:00〕




だから、就職にも、そして就労後も困るのだ。(※3)


(※3)
『身体障害者手帳のない聴覚障害者(難聴者)は、
どうやって就職するのか?』
〔2013-01-16 18:00〕




皮肉なことに、聴覚障害への理解が広まるにつれて、
彼らの場合は軽く見られ過ぎてしまったり、
最悪は「偽聴覚障害者」の疑いを持たれてしまう。


このことが、就職で大きなハンディになってしまって
いることは、すでにわかっていると思う。

こういう場合は

「聴覚障害者よりも難しい」

と言えるくらいだ。


なぜ、このような悲劇が起こるのかというと、聴覚の検査
では純音聴力検査だけしかやらない病院もあるためだろう。
たとえ語音明瞭度検査をやっても、それは大原則ではない。
下のように、大抵はデシベル値が基準の判定になっている。(※4)


(※4)
『身体障害者福祉法における聴覚障害者の程度等級』




だから、軽・中度難聴や、聴覚過敏だけの人は無理なのである。
聴覚過敏の人も

「聞こえるけれどもわからない」

という点で苦しんでいるのは同じなのに、国の扱いは大きく
違ってしまっているのである。

しかも、この認定基準は、諸外国と比べても、異常に高いそうだ。
そのために、
日本の聴覚障害者の人口比は、北欧国と比べると1/10程度
しかない。


〔参考情報〕

『スウェーデンの聴覚障害者 ―日本との比較を通じて 水野 映子』



こういう現実であるから、多くの軽・中度難聴者や、
聴覚過敏だけの障害の人は、障害者認定を受けられずに
いるのだ。
その数は、今の聴覚障害者の認定を受けている人の何十倍
もいる。



■「タバコ?」 「タマゴ?」

読話は、聴覚障害者が用いるコミュニケーション方法の一つ
である。
読話の世界で「タバコ」と「タマゴ」は、口型が非常に酷似して
いるため、読み取りにくい、ということは有名な話だと思う。(※5)
声が大きくても、速くしゃべる人も多いのだから、困難は一層
多い。


(※5)
『特集/聴覚障害者のコミュニケーション
ろう者コミュニケーションの諸問題』



聞こえない、聞き取れない感音性難聴者も、相手の口型を
必至に見て判別しようとする。
だが、タバコとタマゴは似ているため、どっちなのかわからない
場合がある。
語音明瞭度検査でも、この単語がテスト項目に含まれていたら、
正しく答えられない被験者もいると思う。

「くらい」と「くろい」も、聞き分けられない場合もある。

「れーる」と「ろーる」は、どうだろうか?

私の体験談『「冷蔵庫」と「冷凍庫」』と同じような
トラブルになりやすい。(※6)



(※6)
『感音性難聴障害と語音明瞭度検査(聴覚検査)』
〔2014-03-15 18:30〕




それでも、もしお母さんが

「た《ま》ごをかってきて」

  《 》内は、聞き取りづらい言葉

と言えば、聴覚障害者は「タマゴ」だろうと推測できる。

もしお父さんが

「た《ば》こをかってきて」

と言えば、聴覚障害者は「タバコ」だろうと推測できる。

お父さんが

「タマゴを買って来て」

と言うはずがないからだ。

同様に、お母さんがタバコを吸うのを見たこともないので

「タバコを買ってきてくれない?」

とも言うはずがない、と推測したりする。

このように、聴覚障害者は、耳が不自由であっても、
脳が他の情報(特に視覚情報や、過去の経験など)なども
考慮して、論理的に整合性を導き出すのである。
だからこそ、聴覚障害者は“オウム返しのマジック”(※7)
で確認する癖がある。


(※7)
『聞こえなくてもわかる(通じる) - 健聴者の「身振り」と、
私の「オウム返しのマジック」で』
〔2014-04-12 18:30〕




当然、健聴者の言うような

「聞こえる(聞き取れる)」

のとは違う。(※8)


(※8)
『聴覚障害者がしばしば言う「聞こえません」の意味』
〔2014-03-14 20:30〕




だが健聴者は「聞こえている」と勘違いするのである。

これは、障害を隠す障害者手帳のない難聴者が、会社面接
でもよく使うテクニックだろう。
日常茶飯事的にあることなのだ。

このようなことからも、健聴者が聴覚障害者の語音明瞭度の
レベルを理解するのは、やはり難しいと言っていいだろう。


さて、この語音明瞭度は、聴覚障害の等級と、一応比例すると
考えてもよさそうだが、「難聴」の聴力レベルではない「聴覚過敏」
のような例もあるので、誤解しないように気をつけたいところだ。


学校や会社の朝礼、ミーティングなどで、話し声が聞き取れていた、
という経験のある聴覚障害者は、果たしてどれだけいるだろうか。

日本の聴覚障害の認定基準は、軽度(6級)でも

「両耳の聴力レベルが70デシベル以上
(または、一側耳の聴力レベルが90dB以上、
他側耳の聴力レベルが50dB以上のもの)」


である。
実際には、これぐらいになると補聴器なしだと、言葉までは
全くわからないか、あってもほとんど意味がない場合もある。

理由は、聴覚障害の認定検査で行う語音明瞭度検査のデータが
70%以上だったからといって

「実際の社会生活でも、常ににそのぐらいは聴こえる」

というわけではないからである。
この辺は完全に、健聴者が誤解している。

つまり、障害の認定基準を受けるときの検査方法では70%以上
の語音明瞭度であっても、学校の授業では、ほぼ0%になって
しまう、というようなことが、実際に数多くあるのだ。


繰り返すが、ここが重要だから、よく聞いてほしい。

(1)障害者認定の語音明瞭度検査のような聞き取り方は、
実際の人間生活ではほとんど存在しない。
それなのに、そういう検査方法で検査し、障害の有無を判定
している。


(2)人間の耳にある「音声を聞き分ける機能」は、現在の補聴器
ではマネができない。
補聴器の非万能性、その特性と限界を、医者は知らない。


(3)障害者認定の語音明瞭度検査では、70%や50%以上でも、
学校の授業や、会社の朝礼では0%になってしまうことも、
日常茶飯事的に起こる。
これは決して、大げさに書いているのではない。
語音明瞭度が環境条件などにより、大きく変化してしまうのは、
事実なのだ。
それなのに、あのような医学的な聴力検査などして、70%や
50%の数値が出たからと言って、それが何の役に立つという
のだろうか?



「あのような」というのは、被験者にヘッドフォンをさせて、
検査する声だけを聴かせて聞き取り具合を調べる方法だ。
あんな状況は、実際の人間生活にはほとんどない。
ヘッドフォンをつけさせて聞かせるような配慮をする
ところなんて、どこにもないのだ。

それなのに、そんな方法で調べた数値を基にして判定して、
その人の感音性難聴についての正確な理解ができると
思っているのだろうか。
そのせいで社会の多くの感音性難聴者が、どれだけ迷惑し、
困っているのか、全く理解していない。

聴覚障害者は、実際の生活では補聴器を使う。
その補聴器だって、他の音も一緒に入ってしまう。
騒音だけでなく、昔の補聴器はノイズもひどかった。
そして補聴器には、健聴者の耳のような「聞き分ける機能」
は弱い。
医者は、それを理解していないではないか。


本当ならば、恥ずかしくてインターネットになど流せないが、
これを証明するために、あえて自分のことを告白しよう。

私は中学2年の時、生まれてはじめての学年全体で実施
する学力テストを受けた。
その成績は、苦手だった数学と英語が、それぞれ10~30点、
漢字テストが得意な国語だけは50点取るのがやっとだった。
総合成績の偏差値は37か8だったのである。

担任の先生も、さすがに

「これでは、高校進学は無理だわ」

と言うほどだった。

当時、男子生徒だけで250名ほどいたマンモス中学校だったが、
勿論、順位もビリから数えて2番目くらいだった。

私は、その時になって初めて

「高校進学って、何?」

と思った。

これは「情報障害がある」ということであり、この時の
語音明瞭度が著しく低かったことを証明している、と思う。
当時で、6級相当の聴覚障害があった、と思う。

だから私は、子供の時から、音声から学ぶことは全くの
苦手で、ほとんど視覚情報によってしか、学ぶことが
できなかったようだ。

私がやっと成長し始めたのは、たまたま担任の先生が、
いろいろな本を読ませてくれたり、ヘレン=ケラーにも
似たような、特別指導があったからだ。

そうした愛情を受けて、生まれて初めての成長があった
と思う。
だから私は、ろう者ではないが、手話言語法にも賛成する
のである。
「手話は口話法教育の妨げになる」などと、よく言われるが、
できる子ども、できない子どももいると思うし、要は、
それぞれに合わせた方法、バランスを取ることが大切だと
思う。


以上の話からも、実は音が聴こえるということは勿論大事
なのであるが、語音明瞭度もそれに劣らず大事だということ
が理解できたと思う。

健聴者は「聴こえる」=「聞き取れる」なのだろうが、
聴覚障害者は必ずしもそうではない。
「聴こえる」=「聞き取れる」状況もあるし、
「聴こえる」≠「聞き取れる」状況もあるし、
「聴こえない」状況もある。

その語音明瞭度というのは、聴覚障害者をとりまく環境条件
によっても、大きく変わってくるのである。
それをコントロールすることは、まだ非常に難しい。

今でも、会社の毎朝の朝礼では、私の語音明瞭度は、
ほぼ0%なのである。
この意味すらも、健聴者は理解できないだろう。

したがって、私にとっても、また会社にとっても、
情報保障のない朝礼など無意味な時間、行為でしかない。
そうした“間接差別”に、何十年も、死ぬまで我慢し
続けなければならないのが、聴覚障害者の苦しみなのである。

健聴者が健聴者のままで、このような体験を試みてみよう
としても、それはできない。
疑似体験も所詮、本物の聴覚障害者体験とは比べものに
ならない。


それでは最後に、聴覚障害者は、学校ではどうしていたのか。
そして、会社の朝礼ではどうしているのか。

学校では、教科書を机の上に立てて、その裏で漫画ばかり
描いていた。
家から持ってきた漫画本を読んでいたこともあった。
授業中に腹が減って我慢できなくなり、弁当を食っていた
こともある。
食欲ばかり旺盛になるのは、聴覚障害に由来する、
ストレスが原因なのである。
真面目そうにしていたが、実際は不良だった。

周囲の人は

「勉強しないから、頭が悪いんだ」

と思っていただろう。
しかし、私に言わせれば

「聞こえない授業なんか面白くないから、漫画を描いていた」

のである。

会社の朝礼でも、実質的に大差ない。
立たされたまま、真面目に聞いているフリをしている。
しかし、頭の中では

「ブログの今度の記事は何にしようか」

と考えながら、記事の下書きを頭の中で進めているのである。
真面目に聞こうとしてもわからないし、そんな無駄な努力を
していたら、頭がおかしくなってしまうからだ。

後になって、これも“差別”だと知った時は、怒りの感情が
抑えられなくなった。
このブログが暴走するのは、それが原因である。


最後に、健聴者、特に国と医者に対して言わせてもらおう。

純音聴力検査だけで聴覚障害の有無を決めるのはおかしい。
語音明瞭度を軽く見ないでほしい。
今の検査方法では、感音性難聴障害を20%程度しか、
理解できはしないだろう。

口話法教育に傾倒するろう学校教師も、これは読むに値する
記事だろう。
今からでも、持論の間違いを反省したほうがいい。
でなければ、その教師は教育者として、恥だから。

それとも、私は“落ちこぼれ聴覚障害者”なのだろうか。
でも“落ちこぼれ聴覚障害者”にならないほうが、
むしろ普通ではないと思うが。
(「スーパーエリートだ」と褒めて書くべきか)





〔語音明瞭度が0%になってしまう例〕 朝礼

『会社の朝礼でさせられる「聞いているフリ」の辛さ』
〔2011-09-18 01:58〕




〔語音明瞭度が0%になってしまう例〕 飲み会

『聴覚障害者情報保障の問題点 -会社の 忘年会で』
〔2014-01-05 21:15〕





〔語音明瞭度が0%になってしまう例〕 ミーティング

『聴覚障害者差別の原因は、健聴者の人格的欠陥にある』
〔2014-03-31 19:00〕




『ろう者の「聞こえるフリ」と「わかりました」と言う癖』
〔2012-09-14 18:30〕





語音明瞭度が著しく低下するとき、聴覚障害者が
どんな気分になるのか知りたければ、

『健聴者が感音性難聴障害を、音声認識ソフトで
疑似体験する』
〔2012-01-15 23:08〕



を読むとよいだろう。

敢(あ)えて、例えてみれば「ディスレクシア」みたいなもの
だと思う。
音声認識ソフト「ドラゴンスピーチ」のほうが、私の耳よりも
はるかに、語音明瞭度が高いだろう。
それでもきっと、真面目に読む(聞く)のが、バカバカしくなる
だろう。

『ディスレクシアと感音性難聴障害の共通点』
〔2012-01-09 21:21〕





〔参考資料〕

『聴覚障害者が働く職場でのコミュニケーションの問題』
〔水野映子氏〕



聴覚障害者の語音明瞭度が特に下がりやすい状況と
いうのは、例えば

「図表2 職場におけるコミュニケーションの形態の模式図」

を参照するとよい。
この図の「一対一」には聴覚障害者は比較的強いが、
「講義型」「議論型」には、特に弱い(語音明瞭度が大きく
下がる)。
また「傍聴型」も弱い。
こういう場でも全員が筆談する、というのは実際に無理なので、
手話や要約筆記通訳を用意したほうがいい状況だと言える。




【追記】(7月28日)

感音性難聴者の障害をわかりやすく
説明している記事がみつかったので、紹介する。

こちらの方のほうが、簡単で理解しやすいと思う。

「語音明瞭度」という言葉も、検査のときにしか
使わない専門用語で、なじみがないので。


『聴覚障害者の聞こえの可視化』
〔2011-07-16 12:38:39〕




『音が歪む障害』
〔2014年04月25日(金)〕






朝礼の時の状況というのは、その時により様々なので
あるから、聞こえの状況も当然に変わる。
聴覚障害の検査でやる方法は、最高数値を求めており、
しかも異常に高い基準で計るという、馬鹿げた方法なの
である。

実際生活では、例えば職場の朝礼では、話し手との距離
が、たまたま1メートルしかない場合もあれば、3メートル、
5メートルぐらい離れてしまう場合もある。

しかし、どのようになっても、私は朝礼の話がほとんど聞き
取れず、内容がさっぱりわからないのである。

両耳の補聴器のボリュームを、うるさくなるまで大きくしても、
何を言っているのか全然わからない(聞き取れない)。

これを聞いたら、健聴者は間違いなく

「おかしいじゃない!」

と思うだろう。

そりゃ、そうだ。
彼らは皆

「難聴でも補聴器をすれば、聞こえるようになる
(聞き取ることもできるようになる)」

と思い込んでいるのだから。
要するに、感音性難聴障害なんて、その程度だと
思っているのだ。

純音聴力と、語音明瞭度は別だということを理解
していないのが、大きな原因だろう。
つまり、これは感音性難聴者の耳がおかしいの
ではなく、健聴者の頭がおかしいのである。
あるいは

「デシベル値(dB)と語音明瞭度(%)は、正比例する」

と思い込んでいるから、いつまでたっても感音性
難聴者を冷たい眼差しで見るのだろう。


また、語音明瞭度は、相手によっても変わる。
同じ相手でも、その話し方がちょっとでも変わって
しまえば、聞こえの具合も変わってしまう。
要するに、あまりに融通の利かないカメラ・レンズ
のようなものだろう。
その人の声質とか、話し方によっても、聞こえ方は
大きく変わってしまうのだ。

だから、同じ人がしゃべっていても、私に話す時と、
その人が別の人と話している時とでは、全然違って
聞こえたりすることは、珍しくないのだ。

話し手はいつのまにか、相手によって話し方を変え
たり、聴覚障害者だからといって口型をハッキリ
見せたりするから、聴覚障害者の理解度も変わって
くるのである。

こうなるともう、語音明瞭度だけの話ではなくなって
しまうが、その複雑な世界が、感音性難聴者の世界
なのだ。
彼らは、その世界で懸命に生きていこうとしている。

だが、ろう者は違うだろう。
ろう者は、補聴器で聞こえるにしろ、聞こえないにしろ、
どっちにしろ、その曖昧な世界を捨てている、と思う。
彼らの世界は“ろう文化社会”なのだから。
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by bunbun6610 | 2014-07-26 18:30 | 聴覚障害
副題;『ヤミキさんの本音は?』


Eテレ『ろうを生きる 難聴を生きる』
2014年7月20日(日) [Eテレ] 午後7時30分~7時45分放送
『あの日の夢を今リングへ ―ヤミキ 63歳の挑戦―』




DEAF JAPAN PRO-WRESTLING HERO




ヤミキさんは、若い時に新日本プロレスリングに、練習生として入門。
練習に通うのはいいが、試合をすることは認めてもらえなかった。
なぜ試合はダメなのか、番組にも詳しい説明はない。


それで思い出したのは、昔、ろう者ボクサーがいたことだ。
ボクサーの場合も、プロテスト合格(認定)までは認めて
もらえたが、試合は禁止されていた、という。

プロボクシング協会の理由は

「試合中のゴングの音が聞こえないのでは、危ないから。
ボクサーの拳は凶器。
もし、(ラウンド終了の)ゴングが鳴っても(ろう者が)
パンチを打ち込んだら、相手選手はそのパンチを
モロに食らってしまい、非常に危険だから」

ということだった。


このろう者ボクサーは結局、どうしても日本国内での試合は
できなかったので、タイに行って、ようやくプロデビューした。
相手もタイの選手だ。


プロレスでも、そんな理由なのだろうか。


確かに、その説明は一応わかる。

しかし、プロレスの場合は、健聴者だって、
聞こえていても無視することはよくある。
特にヒール(悪役)は、レフェリーが止めに入っても、
危険行為をやめないものだ。
ベビーフェースだって、もう我慢できずカッとなれば、
レフェリーのいうことなんか聞かなくなる。
それは認められているというのに、ろう者の「聞こえない」
は認められないのはおかしくないだろうか?
それに、合図の方法は声だけではなく、手話で伝えたり、
選手の身体に触れる方法など、いろいろあると思う。
実際、プロレスの場合は、身体を張って制止するレフェリー
は多い。
(ジョー樋口やタイガー服部など)
ギブアップの取り方だって、選手の身体に直接触れて
確認するレフェリーもよくいる。
方法を変えてもできるはずだ。
だから、疑問が出てくる。


しかし、ヤミキさんはろう者のプロレス団体で2010年、
59歳の時にプロデビューしたそうだ。

やはり、その夢はあきらめられなかったらしい。
そして、現在63歳だが、まだ現役だという。


一度は諦めたときに、本当は会社員で自分の働き甲斐を
捜し求めてみたのではないだろうか。
でも、障害者雇用枠のなかでの就労では、そんな高い
レベルの仕事はみつからないし、どう頑張っても就けない
と思う。
そこでも、また多くの壁があったはずだ。

もし、障害が理由でプロレスを辞めても、どこかに新しい道が
見つかれば、そこで頑張れたはずだ。
プロレスに未練はなかったはず。
そういう道を、まだ誰もつくってはいない。

それがなかったから、若い時に追い求めていた夢に回帰して
いったのではないだろうか。
彼の原点が、そこにあるような気がする。

そうした社会の残酷さに、この映像を通して、私は気がつく。

テレビでは『あの日の夢を今リングへ』などと、美談テーマで
仕上げているが、本当は聴覚障害者差別という障壁を
浮き彫りにしたノンフィクションだ。

だから、ヤミキさんは、この壁を壊す挑戦を始めたのだろう。
プロレスの道を借りて。
勿論、プロレスも好きで戻ったに違いないが。

以上、私なりの解釈で書かせてもらったが。
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by bunbun6610 | 2014-07-26 08:57 | ろう者世界

考え方が古い上司

『国連・障害者権利条約と脳ミソの関係』

『障害者の配属部署は、落ちこぼれ社員の溜り場』



ある日、商品カタログを整理していた時、発行日が2年も
前のカタログが置かれているのを見つけた。

さっそく、E上司に相談した。

私;「このカタログは、もう古くなっているのですけど、
どうしますか?
(捨てたほうがいいですか?)」

E上司;「それはね、古いけど・・・まだ新しいカタログが
届いていないから、そのまま置いておいて」

私;「わかりました」


後日、ある社員が、その古いカタログを見て、こう言った。

「これ、もう古いから、ダメだよ」

私も

「やっぱり、そう思うか」

と思った。

もし、社員がそのカタログを(現行品と勘違いして)持って
行って、得意先のお客様に渡してしまったら、どういうこと
になるのだろうか。

その“想像力の欠如”が、命取りになる。
その人だけの問題ではなく、会社にとっても。

この程度のことも想像できないから、ダメな仕事しかできない、
部下も全員落ちこぼれみたいな人ばかり、というわけなの
だろう。

そして、そういう部署に障害者が配属になる。
誰もが知る、超有名な会社といえども、職場に障害者差別
事例が次々と噴出する。

こんなE上司に、国連・障害者権利条約の「合理的配慮」の
意味なんか、わかるわけがない。
相変わらず、公然と、間接差別を続けているだけの能無し
なのだ。
これは“無知、無関心による差別”だ。

最近、セクハラやパワハラでの女性差別が話題になっている
が、障害者差別も、そろそろ噴出してこないだろうか。

平成28年4月1日より、障害者差別解消法が施行される。
彼らは、まだ何も知らないだろうから、びっくりするに違いない。



『「障害者差別解消法ってなに?」パンフレット
(Adobe PDF) - htmlで見る』



『障害者差別解消法パンフレット(わかりやすい版) - 内閣府』
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by bunbun6610 | 2014-07-25 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題E
以前に、下記の記事で

「もう聴覚障害のことを言いたくない」

と思った事例(悪かった事例)を述べた。

『健聴者に「耳が聞こえません」と言って良かったこと、悪かったこと』
〔2014-04-30 18:30〕


他にも

『『レインツリーの国』(有川浩/原作)』
〔2012-04-19 20:47〕


も、そうだ。

「言えない障害」――

あれは、原作者の有川浩氏が実際に難聴者から取材調査を
して書いた作品で、等身大のままの難聴者像に描かれている。
佐村河内氏にも、そんな時もかなりあったと思う。


そして、まだ他にもある。

健聴者よりも優れた読話力や推測力を持つ聴覚障害者
でも、苦手な会話がある。
それは、皆が自然に笑うような会話場面である。

こんな場合、皆笑っている理由がわからない、
というのが、自分の場合は、ほぼ100%なのだ。

でも、そのときに笑わないと雰囲気がマズくなって
しまうから、仕方なく“作り笑い”をするのである。
いわゆる「その場をごまかす」という、やり過ごし方だ。
これも健聴者に「聞こえているように見せる能力」だろう。
当然、長短両面がある。

ある難聴者は、これを「微笑み障害」と呼んでいる。

「うなずき障害」

「『はい、わかりました』障害」(イエスマン障害)

と並ぶ、健聴者社会でしばしば見せる、
聴覚障害者の演技(仮面芝居)である。
これに気づかない健聴者もいる。

(勿論、自分たちの立ち位置である、
聴覚障害者の社会では、こんなバカは誰もしない)

健聴者が「聞こえているように見える」と言うのは、
こういう状況からなのだろう。
これが難聴や、聴覚障害者についての誤解に
つながってしまったことも、否定できない。
「自己責任」と言われても、仕方がないが・・・。


反対に、同じような声量でしゃべっている場合でも、
悪口の場合は、案外わかることがあるものだ。
聴覚障害者の場合は、耳が聞こえない分、目でよく観察
している。
視線の動きや、目つき、誰に向けてしゃべっているのか、
などで「今のは誰々の悪口だな」とわかったりする。
悪口の場合は、目が不自然なのが特徴だろう。

しかし、おしゃべりでの笑いの場合は、視線が自然だから、
わからなくて当たり前なのかもしれない。
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by bunbun6610 | 2014-07-24 18:30 | コミュニケーション能力
フードコート 品川キッチン |品川プリンスホテル



池袋のイケ麺キッチン『ナポリの殿堂』で使われていた
バリアフリー用具が、ここにもあった。
ただ、これは「改良の余地アリ」だと思う。



【池袋イケ麺キッチン「ナポリの殿堂」使用の製品】

呼び出された時、数個の赤い光球が光るので、
わかりやすかった。
振動も強力。
照明の弱い、暗めの場所でもわかりやすい。

『やっと使われるようになった聴覚障害者バリアフリー機器』
〔2013-05-01 18:30〕




【「品川キッチン」使用の製品】

表示が灰色の液晶文字で目立たないので、
角度によっては、見えづらい。
呼び出されてもわかりにくい。
振動が弱い。
暗い場所では???

(呼び出し前)
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(呼び出し中〔合図中〕)
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by bunbun6610 | 2014-07-23 18:30 | バリア&バリアフリー

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610