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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

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カレーうどん専門店 せんきち 津田沼店

 千葉県船橋市前原西2-18-1 津田沼パルコ内1階

 店舗情報はこちら


寒い時期にピッタリの料理を紹介します。
カレーうどんの専門店です。


 ・千吉カレーうどん   450円

カレーうどんと言えば、東京・巣鴨にある『古奈屋』が有名だと思います。


でも千葉・津田沼にも、おいしいカレーうどんの専門店があります。
こちらは


「カレーうどんを作り続けて20余年の歴史がある」

とのことです。


こちらは、数量限定の『車海老入り海鮮カレー煮込みうどん』 1080円
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メニュー写真のほうが、具材がわかりやすく見えて、
美味しそうに見えるので、
こちらでも紹介しておきます。
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車海老は1匹使用で、縦半分にしています。
こうして調理したほうが、カレースープに海老の
内臓が溶け込むので、旨辛スープになるのです。
これは美味しいです。

車海老の他に、牡蠣とか白身魚、魚介のつくねみたいなもの、
野菜が入っています。

カレースープの辛さは調節できます。

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by bunbun6610 | 2013-12-22 18:00 | 食べ物(カレー)

最近、うれしかったこと

ある日、床屋さんの前で開店時間を待っていたら、
一人の若者が何かを尋ねてきた。

若者;「○×△■☆・・・」

私;「は?」

若者;「○×△■☆・・・」

私;「え?」

若者;「○×△■☆・・・」



若者の質問は短い言葉だったので、始めは口を読み取ろうとした。
けれども、意外と口の動きが小さかったこともあり、
結局読み取れなかった。

私;「すみません。
実は私は、耳が聴こえないのです・・・」

すると、若者は驚きもせず、すぐにポケットからスマートフォンを
取り出して、

若者;「○○体育館」

と入力し、私に示した。
私は、すぐに理解した。

私;「あぁ、○○体育館は、この道を真っ直ぐ行くと信号機のある
十字路があります。
そこまで行けばありますよ」

若者;お辞儀をして、何かを言う(「どうもありがとうございました」)。


相手が何をして欲しいのかは、聴覚障害者は相手の表情、
仕草を見て、すぐにわかる。
だから、聴覚障害者に道を尋ねるときは「○○体育館」
と書くだけで充分なのだ。

お辞儀の仕方で、丁寧なお礼を言われていることもわかる。
だから、何でもかんでも文章にして書く必要はないのだ。
道で出会う聴覚障害者は、別にお客様ではないのだから。

スマートフォンは、最近はマナー問題でいろいろと言われて
いるし、私も非常に不快なものだと思っていた。
でもそれが、今回は聴覚障害者と健聴者との橋渡し役に
なっていた。

それにしても、聴覚障害者とこんなにスマートな
コミュニケーションができる人は珍しい。

高齢者のほうが、聴覚障害者に対して、失礼な振る舞いを
する人が圧倒的に多い。
なぜかと考えたら、それも当然だろう。
今までも、平然と聴覚障害者差別をしてきた人たちなのだから。


高齢者も道を尋ねてくる人は少なくないが、私が

「耳が聞こえません」

と言うと、10人中10人の人が相手にしなく
なってしまう。
問題なのは、その冷たい態度である。
聴覚障害者を、自分と対等な人間として、見ていないのである。

この人たちこそ、そんな世の中をつくってきた人たちなのだ。

もう、この人たちがつくった“聴覚障害者差別”を滅ぼそうではないか。
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by bunbun6610 | 2013-12-21 18:00 | コミュニケーション能力
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20131220/Bizjournal_201312_post_3659.html?_p=1


「ほっともっと」運営会社、
強引な退職勧奨の実態
「仕事取り上げる。
退職願書いたら?」


ビジネスジャーナル 2013年12月20日 00時10分
(2013年12月20日 08時08分 更新)


 弁当チェーン「ほっともっと」や定食チェーン「やよい軒」を運営する
株式会社プレナスの社員が、強引な退職勧奨で辞職に追いやられ、
東京地裁に提訴した事件がある。

 訴状や判決文、証拠書類などによると、原告の堀田元也氏(50代、
仮名)は次のように主張している。

堀田氏は1996年、弁当チェーン「ほっかほっか亭」に入社し、直営
店舗担当課長や総務部庶務課長など経て、2004年のプレナスに
よる吸収合併後は人事部労務部厚生課のサブリーダーとして東京
事務所に勤務した。

11年には会社の「永年表彰」を受賞し、当時の人事部長(12年から
取締役営業統括本部長)から表彰された。

 そんな順風満帆な堀田氏の人生が一変したのは同年9月1日。
午前中、翌年3月に支給される「退職一時金」の予定額が、各社員
のパソコン上で告知された。
これは国の方針によりプレナスの適格退職年金制度が廃止になり、
確定拠出年金制度に移管することに伴う措置だった。

堀田氏のパソコンには、

「退職金予定額」として「会社都合退職での退職金支給額212万円」

と記載してあった。

 同日、堀田氏は13時からのテレビ会議に出席し、終了後に同僚の
M氏と退職金の話をした際に、旧ほっかほっか亭の退職金規定の
コピーをもらった。

同規定によると、旧ほっかほっか亭の退職金の種別は「定年退職
一時金」と「中途退職一時金」の2種類しかなく、告知された212万円
は低いほうの「中途退職一時金」の額であり、高いほうの「定年退職
一時金」で計算すると、堀田氏のキャリアで退職した場合の退職金は
240万円だった。

その一方、プレナスの退職金の規定では「自己都合」「会社都合」の
2種類であるが、旧ほっかほっか亭吸収前からプレナスに在籍する
社員(プロパー社員)の退職金は高いほうの「会社都合」で計算され
ていたのだ。

 疑問を抱いた堀田氏は、福岡本社の人事部課長・F氏に電話し、
「提示された退職金額には間違いがある。
会社都合ではなく自己都合退職の金額となっており、旧ほっかほっか
亭の社員が大騒ぎになっている」と不満を述べたが、F課長は

「現状の年金資産状況では難しい」

などと説明した。

 納得できなかった堀田氏は、旧ほっかほっか亭社員など約20人
にメールを送り、一連の経緯を説明し、

「みなさん、どう思われますか?
ちなみに、退職金規定では、プレナス社員として記載されており、
その内容で計算すると、500万円以上になります」。

 要するに、プレナスのプロパー社員の退職金は、旧ほっかほっか
社員の倍以上だったのだ。


●執拗に退職を迫る人事部長
 翌2日、本社人事部のN氏から堀田氏へ電話があった。
堀田氏は東京事務所の旧ほっかほっか亭社員向けの退職金
制度変更に関する説明会の担当者だったが、N氏は堀田氏に
対し

「昨日のようなメールをする者には説明会を任せられない」

「明日午前11時までに、K部長の元へ出頭するように」

と指示した。
翌日、堀田氏は福岡本社の会議室でK部長と面談した。
K部長は

「人事部の者が、説明会担当者が、つまらんメールして
不安や不満をあおるような真似をしていいと思ったのか?」

「人事部として不適格。
もう、あんた、いらない。
信用できないし、信頼もしない。
辞めたら? 退職願書いたら?
退職届持ってくるから、今書いたら? 印鑑持ってる?」

と詰め寄った。
これを受け堀田氏は、

「人事部で働く者として軽率でした。
なんとか働かせてください」

と謝罪した。

 しかしK部長は

「いや、いらんね、人事部の仕事取り上げるんで、仕事がなくなるよ。
だから、会社に来なくていいよ。
有休消化して辞めたら?」

と迫り、

「会社では仕事ないので、S業務部長に頼んで、店長として働ける
かもしれない。
あんた、どこに住んでいるね? 関東か。
働くとしても北海道、大阪、名古屋かもしれないけど」

と言った。
 堀田氏は再度

「このまま働かせてください」

と頼むと、K部長は

「だから、いらんて。
あんたは信頼を裏切ったんだ。
辞めたら?」

「辞めたらよかねん」

とテーブルを叩き怒鳴った。
堀田氏は、即答するのを避けて、

「2日後に返事をします」

と言ってその場を逃れた。

 こうして会社を出た堀田氏は、空港に向かう途中で夫人に
電話をしたが、K部長に恫喝された動揺が収まらず、うまく
話せなかった。
心配した夫人は羽田空港まで迎えに行き、堀田氏は取り乱して
泣き出し、夫人に付き添われて帰宅した。

 その後、

「まずは、静養しましょう」

との夫人のアドバイスにより、堀田氏は前月の永年表彰による
特別休暇と有休を使い、9月12日まで休むことにした。
K部長には、退職についての返事を

「12日には報告します」

と伝えた。

 堀田氏は休暇中、労働局に相談に行き、安易に退職願を
出さないよう指導を受けた。
そして12日、堀田氏はK部長に電話をし、

「メールを送ったのは本当に軽率でした。
申し訳ないと思っています」

と説明し、継続雇用を申し出た。

すると、K部長は

「それはダメ。
あんたいくつ?」

と聞いてきた。
50代と答えると、

「その年になって会社人としてやってはいけないことがわからないのか。
会社に信用も信頼もないんだから、辞めなければいけない」

と迫った。
K部長からのあまりの圧力に堀田氏は恐怖し、
「退職願を書きます」

と言ってしまった。
こうして14日に

「会社都合による退職勧奨のため退職いたします」

と書いた社長宛の「退職願」を提出し、翌15日付で退職した。


●会社を相手取り提訴へ
 堀田氏はしばらくは失業保険でしのいだが、やがてそれも尽きた。
50代で再就職は難しく、2人の子どもがいるため家計が苦しくなり、
安価な物件に引っ越した。
 その後、時給850円でレストランで働いたが、その店は8カ月後に
閉店。
現在は時給1000円でスーパーの臨時社員の職を得て、総菜部で
揚げ物を揚げたりしている。
収入はプレナス在籍中の半分以下に下がった。

 そして退職に追いやられたことに納得のいかない堀田氏は、12年
に会社を相手取り、地位確認と、退職日以降の給与、引っ越し代、
慰謝料などを求め、東京地裁に提訴した。
堀田氏の訴えに対しプレナス側は、

「K部長は罵倒はしていない」

と主張しつつも、退職勧奨していたことは認めた。

 13年6月5日に下った判決では、「K部長に退職強要をされた」との
堀田氏の主張に対し、堀田氏が当初は2日後に回答すると言っていた
のに一週間休暇を取り、その通りにしなかった点について「不自然」と
指摘し、

「K氏の陳述書、証言に照らしても、原告供述等は信用し難い」

とした。
また、「K部長が罵声を浴びせていた」との主張についても、

「罵声を浴びせるなどして一方的に退職を強要したことを認めるに
足りない」

と退け、退職強要ではなく退職勧奨だと認定した。

 そして、このK部長の退職勧奨について、

「原告の前途が閉ざされていることを強調している面はあるものの、
退職勧奨に応じない場合の不利益を殊更に強調したり、原告の
人格を否定するような罵声を浴びせたりしたようなものとまでは
いえない」

とした。
また、K部長が堀田氏に退職願を書くよう伝えたのは、電話による
約15分の会話だったことや、労働局に安易に退職願を書かないよう
言われていたのに書いたことを挙げ、

「このような経緯に照らせば、退職願の提出による意思表示自体が、
原告の真意に基づかないものということもできないというべきである」

とし、原告の請求を却下した。

堀田氏の完全敗訴である。

 このように、一審判決は会社側の主張を全面採用したかたちだが、

「もう人事部では任せられる仕事はない、他部署で受け入れる
ところもない」

というのは、事実上、解雇に等しい行為ともいえるのではないか。
 
 この事件の教訓の一つは、退職勧奨は、気の弱い社員がターゲットに
なるケースが多いという点だ。

また、プレナスには組合がなく、退職金支給額をめぐり会社側に疑問を
呈するというのは、組合活動としては一般的な行為である。
組合がしっかり機能していないと、会社に異議を唱えた途端、退職に
追い込まれるリスクがあるということを、この事件は示しているといえよう。
(文=佐々木奎一/ジャーナリスト)




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やっぱり、労働組合も何もない企業では、ターゲットにされる
のが一番怖い。
ターゲットにされないためには、弱みを持たないことだ。

たとえ労働組合がある会社でも、それだけでは安心できない。
その労働組合が、実は会社に管理された組織で、
会社に対して、何もできないという実態が多い。
結局、社会にはブラック企業が蔓延する、というわけだ。


ところで、障害者の法定雇用率を守っている会社は、
たとえどんな事情があろうとも、障害者の解雇は絶対にしない、
という事実を、読者は知っているだろうか。
理由、目的は、企業が受給している助成金を守るためだからだ。

ハローワーク向けの書類に

「雇っていた障害者をクビにしました」

なんて正直に書いて、損をする会社など、日本中どこを探したって、
ないだろう。
国は当然知らないだろうし、知ったとしても、企業を見逃しているのだ。

障害者に対しても、人事部が上のような言い方をして辞めさせる
ようなケースが、どれだけあることだろうか。
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by bunbun6610 | 2013-12-20 19:00 | ブラック企業と障害者雇用

高齢難聴者の問題

日本は超高齢化社会に突入する。

先日、あるバス停でバスを待っていたとき、
私が両耳に補聴器を装用しているのを、
ずっと気になるように見ていたおばあちゃんがいた。

「おばあちゃんも、そろそろ

「耳が遠くなったね」

とか、言われるようになりましたか?」


と、声をかけてみたら、おばあちゃんも

「そうですね・・・。
(言い出しにくそうにしつつも)
家族での会話中、聞こえづらいと感じるようになりました。
家族からも、言われます」

と話した。

どうやら、それだけのようだ。
つまり、家族からの配慮は、全くないのだろう。
このおばあちゃんは、補聴器を装用していなかった。
では、そろそろ補聴器を使ったほうがいいはず。
しかし、補聴器を装用することへの抵抗感もあるのだろう。

誰しも、歳を取れば、老眼にもなっていく。
そして、当たり前のように、メガネを使うようになる。
だが補聴器の場合は、メガネと同じようにはいかないのだ。




特定非営利活動(NPO)法人 沖縄県難聴福祉を考える会
附属診療所“補聴相談のひろば”(耳鼻咽喉科)



『聴覚障害者の人権を考える -気になる差別の問題-』
〔2009年5月1日 金曜日〕

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by bunbun6610 | 2013-12-20 18:00 | 難聴・中途失聴
副題;『聴覚障害者だけ検査を後回しにするのは、
面倒で邪魔だからなのだろうか?』


会社では年に一回、社員への健康診断を実施しています。
その実施通知が人事部から届いたときは、同じ部署の人と
一緒に受けることになっていた。

入社後、初めての健診で、聴覚障害者の自分の場合はどうなる
のだろうかと心配したので、一応、人事部に相談することにした。


私;「聴覚障害者の私は、健診当日は、どのようにコミュニケーション
を行うのですか?
特に、胃レントゲン検査のほうは心配です」

人事;「大丈夫。心配ないから」

私;「でも、レントゲン技師によっては、上手に誘導できる人、
そうでない人もいると、いろいろです。
うまくできない技師には、怒声のように何度も言われてしまって、
それでもわからず、時間がかかって、お互いにストレスになって
しまったこともありました」(※1)


(※1)放射線室という密室の中で、実際にあった事例です。
六本木Rビル内にあるクリニックでの事例です。



人事;「そういうことはないから・・・」

私;「いいえ、それだけではありません。
人間の胃は個人差があって(※2)、あるクリニックでは

「あなたの胃の場合は、バリウムが流れてしまうのが速いので、
迅速に検査を行わないと、精確な検査結果が得られない。
だから、コミュニケーション伝達も大事ですね」

と言われたことがあります。
実際に胃のレントゲン写真を見せてもらい、説明してくれました。
それと、放射線検査で時間がかかると、被験者への被爆量も増す(※3)
そうです」



(※2)
『胃レントゲン検査での聴覚障害者問題 (3)』
〔2012-01-02 22:09〕


参照。




(※3)詳細は、当ブログ

『胃レントゲン検査での聴覚障害者問題 (1)』
〔2012-01-02 21:07〕



または、

『聴覚障害者の胃レントゲン検査時のコミュニケーション支援システムの開発と評価』


参照。





人事;「なるほど・・・。
医療機関に相談したほうがいいな・・・」



そして、私は東京都予防医学協会にある、聴覚障害者にも
対応できる検診車や、手話、あるいは文字カードなどを使う
方法があることを話した。

文字カードの例は、下記をプリントして渡した。



====================================



手話番号   指示内容           手話           備考
  1   一口飲んで下さい       1/口/飲む

  2   全部一気に飲んで下さい   全部/飲む

  3   左へ1回転させてください   左/1回転

  4   右へ1回転させてください   右/1回転

  5   仰向けにして下さい   手の腹側を上にする

  6   うつ伏せにしてください   手の甲を上にする

  7   息を吸ってください   息を吸う身振り

  8   呼吸を止めてください   息/中止

  9   身体を斜めにして下さい(右を少し上げる)  例:5の姿勢からの場合、
その手話で右側を少し上げてやる(OKなら「OKサイン」、
違ってたら「NO」(首を横に振る)を出せばわかる)

 10   身体を斜めにして下さい(左を少し上げる)例:5の姿勢からの場合、
その手話で左側を少し上げてやる(OKなら「OKサイン」、
違ってたら「NO」(首を横に振る)を出せばわかる)

 11   両手で両側のバーを握っていてください  両手を握る

 12   身体を水平にして下さい    手を水平にする

 13   終わりました。お疲れ様です。  手話で「終わり」を表す

 14   OK                   手でOKマークのサインを出す。

 15  違う               ①首を横に振る。 ②手を左右に振る



====================================





その後、人事から連絡があった。
人事からは、次のように言われた。

人事;「あなたの場合は

「胃以外の検査にしても時間がかかりそうだから」

ということで、比較的空(す)いている日時へ健診日を変更しました。
それと、胃レントゲン検査は、別の日に、クリニックへ直接行って
もらうことにしたので、それはまた後日、連絡します」


こうして、かなり大変な設定になってしまいました。
なぜ、こんなに特別になってしまうのだろうかと、疑問に
思ったものです。
胃レントゲン検査の日時も、クリニック側の都合で決まったが、
それは「混雑を避けた日時」であることは明らかだったので

「良かったかなー?
(本当に「配慮してくれた」ということなのだろうか?)」

という気持ちと

「聴覚障害者が邪魔になるので、他の人と別設定にした
のではないだろうか?」

という気持ちと、半々になっていた。
それに、もっと遠くにある診療所にまで行かなければ
ならなくなってしまったのは、私のさらなる負担増になった。

個人的に、正直にこのクリニックのやり方を評価するとしたら、
「最低レベル」だと思う。

なぜなら、胃レントゲン検査を受ける準備として、前日の午後
8時から検査が終わるまでは、飲まず食わずで我慢しなければ
ならない。
検査時間が午前11時以降というのは、順番も最後のほうなので、
やっぱり我慢する時間も長くなり、しかも遠方へ出掛けなければ
ならないということも、被験者にストレスを与えてしまう設定だと
言わざるをえないと思う。

だから、どのクリニックでも、こういう検査項目がある健診の場合は、
なるべく早い時間に終わるように、予約の時間を決めていると思う。
しかも、幾ら面倒な聴覚障害者だからといっても、自分だけこれでは、
不愉快な気分にさせられるものだ。

私の場合、実際には11時に行っても、さらにまた30分待たされてしまい、
検査が終わって食事が出来たのは、午後1時になってからだった。

肝心の聴覚障害者に対する検査の仕方も、健聴者にする方法と
ほとんど変わらなかった。

これでは一体、診療所は何のためにこんな設定にしたのか、
全く理解できない。

この診療所の、聴覚障害者対応の事例を、できるだけ詳細に紹介しよう。
どの技師さんであっても、健聴者だから、検査を始める前に、
ほぼ必ずこう言うのだ。

(私の間近で)
「聞こえますか?」

私は

「今は聞こえますが、マイクの音声は苦手なのです」

と答えると、「わかった」と言い、そのまま行って、
コミュニケーション方法も説明せず、勝手に検査を始めてしまった。

検査準備が出来て、検査台(機械)の上に乗ると、技師はA4サイズ
くらいのカードを私に見せた。
それは文章も長すぎて字が小さすぎたので、非常に読みにくかった。
内容を覚えていないが、次のように書いてあったと思う。


「まず、コップを左手に持って下さい。それから、右手の薬(膨張剤?)を飲んで、左手のコップのものを飲んで下さい。ゲップはしないで下さい。次に、バリウムを一口飲んで下さい。その次は、全部飲んで下さい。」
(文章は、このように改行もしていなかった)



健聴者がつくった文字カードは、文章があまりにも長すぎるので、
文字が小さくなり、読みづらくなってしまうことが、すぐにわかった。

それに、このカードを見せてくれたのは一度だけ、
それもたったの10秒間ほどだけだったのだ。
これを今すぐ、全部覚えろと言うのだろうか。

それで私は、以前に別のクリニックが説明していた


「聴覚障害者のバリウム検査の際
以前は指示をプレートに書いたものをお渡しして
胃の検査を行っておりましたが
受診者がプレートを読むのに集中してしまい
思ったように検査が出来なかった経緯もあり
現在の方法を行っております。」



という言葉の事情は、こういうことだったのではないかと思った。
もしそうだとすれば、医療機関がつくったカードが悪かったという
ことになる。
これでは、誰だって読むのが大変だし、理解して動くのにも、
時間がかかって当たり前だ。


文字カードをどのようにすればよかったのかというと、指示内容を
もっと細切れにしてカードを分け、大きな文字で表示すればよかった
と思う。
そうすると、文字が見やすくなるだけでなく、指示が伝わったか
どうかも、技師もすぐにわかるはずなのではないだろうか。
(※4)



(※4)詳細は

『胃レントゲン検査での聴覚障害者問題 (2)』
〔2012-01-02 21:31〕



を参照。



ついでに、予防医学協会(※5)の検査機械に付属の手話・文字
ガイド付きモニターでは、被験者の至近距離にあり、文字も短くて
大きい。

その後は、もうカードを使わず、技師さんが大変そうに何度も、
ドアから出たり入ったりしてきて、そしてお決まりの
「勝手に被験者の身体を押して動かす」という行動パターン
になっていた。

「医療機関は全然改善案を聞き入れていない」

ということがわかり、私は頭に来てしまった。


帰りに診療所のトイレに行き、小便をしたら、トイレ内には
たくさんの被験者用検尿コップがズラリと並んでいた。
それが小便をする自分の顔の間近にあるので臭くてたまらなかった。

「何という、ずさんな検尿管理をしている診療所だろう」

と思った。


「もう二度と、あんな診療所には行きたくない」

と思った。
最低の診療所だったが、ここを利用している有名企業もかなり多い。
本当に、信じられないことだと思う。



(※5)【参考】

下の医療機関や、こういったシステムの場合は、聴覚障害者にも
胃レントゲン検査が、すごくスムーズにできます。


東京都予防医学協会

『胃のX線検査と聴覚障害者』
〔2011-09-20 20:41〕





日本財団助成による、胃部エックス線検診車




〔関連情報〕

ねこたさんのごった煮日和
『協力してね』
〔2008年 02月 06日〕




『聴覚障害者の受療における医療機関側の対応の実態調査』
(上野裕美 瀬戸瑠里子 仲宗根ありさ 林香里 牧野綾)




『あいち補聴器センターブログ すべては『聞こえ』のために!!
X線撮影で配慮を。』
〔2007年05月13日〕





一方では、専門のレントゲン技師さんが書いている、
あるブログに、当ブログへの批判的意見だが、
下の記事も見られた。

『蒼穹というモンスターペイシェント』
〔2013/6/24(月) 午後 9:39〕



しかし、「接待技術」優先思考だとか「クレーマー」として
片付けられる問題だろうか?

聴覚障害者は赤ん坊ではない。
言葉がわからないのではない。
そういう扱いを医療機関でも受けなければならないことに
対して、苦痛に感じるということが、医療機関の人には
わからないというのだろうか。
私はそうしたことに、非常な怒りを感じているのだが。
実際に気分を害している、こちらのことも考えてもらいたい
ものだと思う。

まず手話や文字ボード、画像などを活用してみて、

「それでも技師の誘導についてこれない場合は、触診して動かし、
検査精度を上げる」

ようにすればいいではないか。
あんな簡単な検査なのに、何度も触られることに対しては、
正直、怒りを感じているのだ。

「オレは、赤ん坊ではない!」

健聴者の一方的なやり方に対しては、医療行為といえども
怒りを感じざるをえない。




『聴覚障害者のための放射線部門におけるガイドライン』 



『[PDF] 聴覚障害者向け胃部検診システムの DR検診車への搭載』



『KAKEN 聴覚障害者の胃レントゲン検査時のコミュニケーション支援システムの開発と評価』



『県内初! 聴覚障害者に配慮した胃部検診車「房総22号」デビュー』



『胃部X線検査における聴覚障害者向け情報提供システムを開発
-手話と文字の表示により胃部X線検査の受診を容易に-』
〔2003年3月25日〕



『手話と文字の表示により胃部X線検査の受診を容易に
-日立製作所、胃部X線検査用の聴覚障害者向け情報提供システムを開発-』
〔2003/04/02(Wed.)〕

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by bunbun6610 | 2013-12-19 18:00 | 医療バリア&バリアフリー
障害者が健常者から言われた例で、こんな話が
『働く広場』という障害者雇用関連の雑誌に載って
いました。

ある車椅子障害者が、毎日通る会社敷地内の
スロープの場所で、植栽が邪魔だからといって

「切ってくれ」

と言ったそうです。
そうしたら、ある健常者は

「それは(考え方が)違うのではないか?」

と思いました。
健常者はその理由として

「邪魔な植栽があれば、手でよけて通ればいいではないか」

と。

この原稿を書いた健常者は最後に

「障害者だからといって、心の障害者にはなるなよ」

と締めくくっていました。

この正誤の判断を、私は勿論出来ません。
両者の真意は何なのか、わからないのですから。

ただ、この記事を読んで思ったのは、外から見ている
だけで、障害者のバリアに対して意見を言う健常者の
気持ちと、自らバリアを毎日体験している障害者の
気持ちとは、かなりのズレがある、という事実です。
その事実が、お互いの感じ方の差異を生んでいるのでは
ないか、と考えました。

障害は体験していないと、わからないものではないでしょうか。
障害者にとっては、毎日の体験です。

今思うと、もしかしたら、障害者のほうにも「邪魔だから」という
言い方が、ふさわしくなかったのかもしれません。

聴覚障害者の場合だと、筆談も通訳配備も、健常者に相当
の負担を強いることになりますよね。
でも、聞こえない人たちも、それまでに、相当の我慢を続けて
いました。
突然、情報保障・通訳の要望を言われた健聴者にしてみれば

「ちょっと待ってよ、そんなこと急に言われても・・・」

と戸惑う。
この距離感というか、温度差が、まだあまりにも大きい。

聴覚障害者だって、本当はその辺もよくわかっている。
だからこれも結局、「言えない障害」の一因でしょうね。


そうすると、先ほどの話に戻りますが、その車椅子障害者は、
もうどうにも我慢ならなくなった結果、やむなく言ったのかも
しれません。
その言葉を言う背景がわからないので、読者がどうのこうのと
言うことはできませんが・・・。

確実に言える事とは、その言葉を言う背景を抜きにして、
正誤は判断できないことなのではないか、と思ったのです。
これは、障害者問題の全てに言えることではないか、と思います。

その雑誌をつくっているのは、おそらくは健常者だけでしょう。
『働く広場』は、独立行政法人 高齢・障害者雇用支援機構が
発行している雑誌です。
法定雇用率違反企業から徴収している違反金で、こういう雑誌を
作っているのだろうか。

もしも、障害者が編集部に入っていて、本気の意見のぶつかり合い
があったなら、このような記事にはならなかったのではないだろうか。

その雑誌を読んだ後、私はそう感じた。
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by bunbun6610 | 2013-12-18 18:00 | バリア&バリアフリー

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131217-00000058-jij-pol


8割超が法令違反=目立つ残業代不払い
―「ブラック企業」初調査―厚労省


時事通信 12月17日(火)11時57分配信


 厚生労働省は17日、若者の使い捨てなどが疑われる「ブラック企業」
の調査を9月に実施し、対象の5111事業所のうち82%に当たる4189
事業所で労働基準関係法令の違反が見つかったと発表した。
ブラック企業の調査を厚労省が行うのは初めて。

同省は違反があった事業所に是正勧告を行った上で、是正が見られない
企業については公表し、書類送検する方針だ。

 具体的には、43.8%に当たる2241事業所で違法な残業があり、
賃金を支払わない残業も23.9%の1221事業所で見つかった。

 法令違反の中には、社員の約7割を係長職以上の「名ばかり管理職」
にして残業の割増賃金を支払わなかった事例や、最大11カ月間の賃金
を払わない例があった。

 営業成績などに応じて基本給を減額したり、月100時間以上の残業を
させながら、必要な医師の面談などを受けさせていなかったりしたケース
もあったという。

 調査対象の5111事業所は、若者の離職率の高さや過去の法令違反、
これまでに寄せられた相談などを踏まえて厚労省が選んだ。

 田村憲久厚労相は記者会見で

「使い捨てが疑われる企業が本当に違法な行為をしていた場合は、
厳しい対応をする」

と述べ、監督を強化する考えを示した。

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by bunbun6610 | 2013-12-17 20:00 | ブラック企業と障害者雇用
「障害者は可哀想」というイメージを持つ健常者は
結構いますが、そんなことはない。

本人も

「自分は可哀想な人間だ」

などとは思ってもいないのだから。


しかし、私は

「難聴者は哀れだな」

と思うことがある。

聴こえる世界に戻りたくて、必死になってあれこれ
試したりするのだから。
典型的な例が補聴器を試すという解決方法だろう。

会社経営者とかならまだしも、ろくな収入もないのに、
いろいろな高額補聴器を試しに買ってみないと、
気が済まないのだ。
それで補聴器販売店は、そんな難聴者をカモにして
いたりする。

難聴者(軽・中度難聴者)用補聴器は、
福祉用補聴器(高度難聴者用補聴器)と違い、
性能もたいして良くないのに、非常に高額なものが多い。

かく言う私も、昔は補聴器をはじめ、
いろいろな福祉機器を試しに購入しては、
随分損をしてきたのですが・・・。

それでも、とにかく紆余曲折を経て、
今はそんな「哀れ」は卒業できました。

この「卒業」は、紆余曲折がなければ
できないと思いましたが、それでもやはり、
最終的には自分の決意でするものなのです。

聴こえなくなっても

「まだ人工内耳がある」

と、諦めない中途失聴者だっているのだから。
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by bunbun6610 | 2013-12-17 18:00 | 難聴・中途失聴
ハローワークの障害者雇用枠でM社に応募した
ときのことである。
仕事の内容は、M社の管理するビル内の
清掃作業だった。

まずハローワークの窓口で、聴覚障害者の
応募可否を確認してもらったら、OKだった。
そして、履歴書、職務経歴書、障害者手帳のコピー、
ハローワークの紹介状の書類4点を郵送したところ、
この書類選考でもOKで、面接に呼ばれることに
なった。

面接会場に行くと、M社の課長級と思われる人と、
もう一人がいた。
そのときの応募者は、私を含めて3人だった。

障害者雇用枠なのだから、全員障害者だという
ことはわかるが、書類選考に残った障害者は3人
だったというわけだ。
採用者数は1名だけなので、この最終選考でも2名
が落ちるというわけだ。

他の応募者は、2人とも50才代で、一人は男性、
もう一人は女性で、健聴者のようだった。
一人ずつ順番に、個別面接を行っていて、
最後が私だった。
他の人の面接状況は、もちろんわからない。

私のときは、呼ばれて個室へ入室したら、
まず履歴書などに記載した内容の確認から
始まった。
私は聞こえなかったが、面接のパターンは
知っているので「はい」「そうです」などと、
真面目にうなずいてやり過ごした。

その流れの中で、やはり聴覚障害についても、
聞かれるようになった。

「今、聞こえますか?」

すでに両耳に補聴器をつけていた私は、
この質問には、もう障害者雇用なので、
正直に答えた。

「今は、静かな密室の中で1対1での会話なので、
音は聞こえます。
ですが、話し言葉までは聞き取れません」

すると、面接官のほうは急に表情が曇り始めて
きたことがわかった。
あとは、私が質問を聞き取れないときは、
簡単な筆談も交えてくれるようになった。

質問は

「志望動機は?」

「ここまでの通勤方法と所要時間は?」
(「これから通勤し続けるのは大丈夫か?」
という意味で質問している、と思う)

「あなたが今までやってきた仕事と、ここでの
仕事は違うけど、やってゆけますか?」

といったことだった。

そして最後に、広い部屋に移動し

「その掃除機を自分でかけてみてくれ」

と言われたので、やってみた。
そして、しばらくしたら、面接官が私の身体に
触れ

「はい、終わりです」

というジェスチャーを表した。
面接は、それで終わりだった。

その日から約1週間後に「不採用」の結果通知
が届いた。

あの掃除機をかけさせられた意味は

「掃除中の騒音で話しかけられても聴こえるか?」

というテストだったのだ。
私は、納得できなかった。

なぜ会社は聴覚障害者だとわかっていながら、
あのような面接、聴力テストまで実施したのだろうか?

この会社の聴覚障害者についての知識は、
おかしいのだろうか?

あるいは、障害者雇用のつもりではないのだろうか?

ずっと後になって、そのときの面接で採用になった人が、
誰なのかもわかった。
一緒に面接を受けていたおばさんだったのである。

確かに、その人は障害が軽そうだったし、
もう一人の別の応募者よりは、安心して仕事を
任せられそうにも見えた。

しかし、それでも、音が聞こえない、という弱点を
除けば、全ての点において、自分のほうが優れて
いる、と自信を持っていたので、この結果には
納得できなかった。

この会社は

「聴覚障害者でも、健聴者とさほど聴力が
変わらない障害者ならば採用したい」

と思っていたのだろう。

だが、そういう人はおそらく、障害者手帳も
もらえない軽度難聴者くらいしか、
いないのではないだろうか。

もう一つ疑問に思えたのは、この会社では
聴覚障害者への、正しい対応がわかっていない
ということである。
それで会社も障害者も、双方が損をしてしまって
いる場合もあるのではないだろうか。

企業の「就職差別」、そして障害者の「就職弱者」
が起きる、きわめて初歩的な原因がここにある。

面接官が聴力のテストをしたとき、わたしの
そばにいたのを憶えている。
そばにいたのならば、方法を変えて呼ぶなり、
コミュニケーションをはかるなりしてみれば
よいことだ。

例えば、私の肩を軽く叩いてみるとか、離れて
いても聴覚障害者の視界に入って手招きして
みるとかすればよい。
やってみれば、結構いろいろな方法で可能だと
いうことに気づくはずだ。
そして、掃除機をいったん止めてから会話すれば、
聞こえる聴覚障害者だっている。
筆談なら確実だ。

そもそも、掃除がほとんどの仕事に、このような
テストが本当にそんなに大事だろうか。
安全の問題と思っているのかもしれないが、
部屋の中で人が掃除機をかける仕事をするのに、
危険性があるのだろうか。

ただ、もしもお客様(入居者)に気がつかずに、
掃除を止めなかったら、まずいということはあるだろう。
接客業務だったら、このような理由で、
まず聴覚障害者は採用されない。
しかしそれは、社会の側に、聴覚障害者に対する
理解や配慮がないからであって、それが理由で

「障害者に職域差別をしてもいい」

ということにはならない。
そんなこともわからないで、障害者雇用の面接を
しているなんて、健聴者はバカなんじゃないだろうか。
それとも、ただの無知だろうか?
「合理的配慮」という言葉の意味だって、知らないだろう。
中学校からやり直したらどうなんだ?

ともかく、健聴者がこんなふうで、聴覚障害者は
これほどの就職差別を受けているのだ。

全く、信じられないことではないか。
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by bunbun6610 | 2013-12-16 18:00 | 就労前の聴覚障害者問題A
>「(職員らは)指示された業務はきちんとこなしている、
と聞いている」

と述べ、虐待は想定外だったとの認識を示した。



また六本木ヒルズ回転ドア事故と同じ「想定外だった」か。
いい加減にしろ。



>「職員の資質のせいにしてもらいたくない。
施設の管理、運営的な問題だ」


確かにそうかもしれないが、これもまた六本木ヒルズ
回転ドア事故の判決と同じ繰り返しではないか。

人が起こした事故だというのに、「誰の責任でもない」
「誰も処罰されない事件」だというのだろうか。
被害者、遺族側は納得できるだろうか。



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http://mainichi.jp/select/news/20131213k0000e040242000c.html


袖ケ浦の少年死亡:職員、
何度も腹蹴る 2年前から虐待か


毎日新聞 2013年12月13日 14時10分

 千葉県立障害者支援施設で何が起きていたのか。
職員5人による利用者10人への虐待の疑いが浮上した
「袖ケ浦福祉センター養育園」。

うち1人の19歳の少年は腹を何度も蹴られた後に死亡
しており、県警も捜査に乗り出した。

12日の記者会見では、園の運営関係者らが深々と頭を
下げ、謝罪を繰り返した。

 会見には、園を運営する社会福祉法人「千葉県社会
福祉事業団」と県健康福祉部の幹部らが出席。
両者は冒頭、

「ご本人(少年)やご親族に大きな苦痛や悲しみを与え、
施設利用者や県民の信頼を損なった。
深くおわびします」

と謝罪した。

続いて、近藤敏旦同事業団理事長は、虐待の背景として

「私たちの指導、教育不足。虐待防止に対する意識が
足りなかった」

と話した。
園では「腹を殴る」「首を絞める」などの悪質な暴行が繰り
返されていたが、理事長はこうした虐待を認識していな
かったという。

 11日に立ち入り調査に入った県は会見で、現段階の調査
結果を公表。
園職員らへの聞き取りで、5人の男性職員による虐待は
2011年5月ごろに始まった疑いが浮上。
日常生活の中で大きな声を出すなどする利用者を従わせよう
と暴行したとみられ、

「安易な方法に頼ってしまった」

と明かす職員もいるという。

 県は近藤理事長が研修の際に講師を務める以外、園職員
との接触がほとんどなかったと指摘。

「理事長や理事が職務を適正に行っていなかった」

と批判した。
会見に同席した園の武田逸朗施設長は

「(職員らは)指示された業務はきちんとこなしている、
と聞いている」

と述べ、虐待は想定外だったとの認識を示した。


その一方で、過去に利用者の家族から

「虐待があったのではないか」

と問い合わせを受けたこともあったと明かした。

 県内では、南房総市の精神障害者施設「ふるさとホーム
白浜」でも今年4月、利用者を暴行した元理事長が地裁
木更津支部で有罪判決を受けるなど、虐待事例が相次いでいる。

【黒川晋史】




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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131215-00000023-mai-soci


<袖ケ浦の少年死亡>
施設虐待「最も悪質」 実態解明を要求


毎日新聞 12月15日(日)18時6分配信


◇保護者「監視カメラ必要」

 「これまでの虐待事件の中で最も悪質だ」。
知的障害の入所者の少年(19)が男性職員から暴行を受けた
後に死亡し、14日に県警が暴行容疑で家宅捜索に入った
県立障害者支援施設「袖ケ浦福祉センター養育園」(千葉県
袖ケ浦市)。

障害者で作る団体などから非難の声が上がり、不信感を募らす
入所者の保護者からは監視カメラの設置を求める声も出ている。

同施設を運営する社会福祉法人「千葉県社会福祉事業団」では
別施設でも過去に精神的な虐待があり、虐待が広く行われていた
可能性も浮上。
県警や県が実態解明を進めている。

【黒川普史、田中裕之、荻野公一】

 養育園と併設の同法人事務局には14日午前10時から
約3時間半、県警の捜査員約30人が家宅捜索に入り、
関係書類など段ボール14箱分を押収した。

県警は暴行していた男性職員5人から任意で事情を聴いて
おり、容疑の裏付けを進めるとともに、少年の死亡との因果
関係を詳しく調べる。

 県によると、養育園には入所者が生活する寮が障害の種類
や性別に応じて五つ設けられている。
死亡した少年が生活していた「2寮」の入所者の障害は重く、
平均30歳代前半の職員13人で担当している。
このうち暴行した職員は5人。
3人が正規職員、2人が契約職員で、勤続年数は1年未満
~約9年だった。

 暴行した職員は同法人の内部調査に対し

「利用者の興奮を抑えることができなかった」

「(他の利用者をたたくなど)他害行為を抑えるためにやった」

などと説明。
県の調査にも

「支援がうまくいかず、手を出してしまった。
安易な方法に頼ってしまった」

と話しており、県は背景に

「職員の未熟な支援スキルや虐待防止の基礎的な理解の
欠如」

があったとみている。

 少年の死亡を受け、障害者らでつくる市民団体「ピープル
ファーストジャパン」(本部・奈良県三宅町、佐々木信行代表)
は14日、同法人の近藤敏旦理事長と養育園の武田逸朗施設長
に対し、事件の実態解明などを求める要求書を提出した。

 同団体は2004年に結成し、メンバーは全国に約500人。
この日は佐々木代表や支援者らが養育園を訪問し、近藤理事長
に手渡した。

要求書では

「これまで追及した虐待事件の中で最も悪質。
知的障害者当事者として怒りを止めることはできない」

と強調した。
13日には、知的障害者の保護者ら約30万人でつくる社会福祉
法人「全日本手をつなぐ育成会」(東京都港区)も

「早急に原因の究明を求める。
人道上卑劣きわまりない犯罪だ

との声明を出している。

 同法人への不信感は強まっており、13日夜の保護者向け
説明会では

「職員の資質のせいにしてもらいたくない。
施設の管理、運営的な問題だ」

「この2年ほど職員と会話が少なくなっており閉鎖的。
開かれた施設にしてほしい」

などと管理態勢を問う声が相次いだ。
さらに施設内に監視カメラを設置するよう求める声も出たという。



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http://mainichi.jp/select/news/20140112k0000m040097000c.html


知的障害者の暴行死:施設側、
保護者情報巡りチグハグ対応


毎日新聞 2014年01月12日 05時30分
(最終更新 01月12日 06時43分)

 千葉県袖ケ浦市の県立障害者支援施設「袖ケ浦福祉
センター養育園」で知的障害のある入所者の少年(19)
が男性職員の暴行を受けた後に死亡した問題を巡り、
入所者家族が情報共有などのために保護者だけの会合
を開こうと園側に入所者家族の連絡先一覧の提供を求め
たところ、「個人情報保護」を理由に拒否されたことが
分かった。

県は保護者への情報開示が進んでいないとみており、
園側に改善を促した。

 同園では昨年12月以降、入所者への日常的虐待が
次々発覚。
県によると、疑いも含め計13人(解雇や退職者含む)が
何らかの暴行に関与していたという。

 一方、園を運営する社会福祉法人「県社会福祉事業団」
は12月13日に保護者向けの説明会を開いただけで、
虐待の具体的内容は明かしていない。

 入所者家族の支援者らによると、ある母親が翌14日に
施設長に各家庭の連絡先一覧を求めたところ

「個人情報にあたるので保護者会の承認がないと
提供できない」

と回答。
そのため今も会合は実現していない。

 支援者の一人の男性(36)は

「園の説明がないから要望しているのに、保護者会の
承認が必要という理屈はおかしい」。

事業団の事務局は取材に

「警察の事情聴取も続いており、時期を見て説明会を
開こうとは考えている」

と話す。

【黒川晋史】

 ◇淑徳短期大学社会福祉学科長の亀山幸吉教授の話
 どこの入所型施設も大抵、独立性のある保護者会が
連絡網を持っている。心配する家族がいる中、話し合い
の機会を設ける目的に対しても連絡先を渡さないのは
おかしい。
家族の意見を集約し、これからの施設運営に生かすのが
当然の対応だ。



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http://mainichi.jp/select/news/20140114k0000e040181000c.html



知的障害児の死亡:「10年以上前
から日常的に暴行」


毎日新聞 2014年01月14日 15時00分

 千葉県袖ケ浦市の県立障害者支援施設「袖ケ浦
福祉センター養育園」で入所者の少年(19)が職員
の暴行後に死亡した問題で、運営する社会福祉法人
「千葉県社会福祉事業団」の元職員の男性が毎日
新聞の取材に応じた。

元職員は、1967年に開所した養育園や関連施設
で少なくとも10年以上前から、一部で入所者への
日常的暴行が繰り返されていたと証言した。

県もこうした情報を把握しているとみられ、詳しく調査
を続ける方針。

 元職員は2000年代まで20年以上、養育園など
同事業団運営の施設に勤務。

この間の状況について

「記憶の範囲では10年以上前から殴るなどの虐待は
一部であった」

「職員が集団で1人の入所者を暴行する場面も目撃した」

などとし、暴力を伴う指導が長年続けられていたと証言した。

 元職員によると、02年秋ごろに県の立ち入り検査が
入り、事業団側に過去数年分の体罰の有無を報告する
よう求めた。

その際は、関連施設の職員で後に事業団の幹部になった
男性が、入所者との旅行中に入所者の1人を殴ったことが
報告されたという。

 これまでの県の調べによると07年以降、10人以上の
職員(解雇や退職者を含む)が、死亡した少年以外にも
10人以上の入所者に暴行していた疑いが浮上している。

【黒川晋史】



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http://mainichi.jp/select/news/20140115k0000m040096000c.html


千葉・障害者施設:虐待事案もみ
消しの内部証言


毎日新聞 2014年01月14日 21時00分(最終更新 01月14日 21時28分)

 千葉県袖ケ浦市の県立障害者支援施設「袖ケ浦福祉
センター養育園」で入所者の少年(当時19歳)が職員の
暴行後に死亡した問題を巡り、調査を進めている県は
14日、園を運営する社会福祉法人の前理事長らが、
一部の虐待事案について県に報告しないように決めた
とする内部証言があることを明らかにした。


 県によると、併設する「更生園」で(1)40代の職員が
2009年、30代の男性入所者の両足を持って引きずった
後、両足を持ち腰を曲げるプロレス技の「エビ固め」を
かけた(2)別の40代の職員が12年にも別の入所者の
足を強く押さえる暴行をした−−など、新たに4件の
虐待事案があり、いずれも未報告だった。

 4件のもみ消しに関与した疑いがあるのは前理事長と
福祉センター長。

一部職員が

「(2人が)『(報告を)出すと事が大きくなるので出さない
方がいい』と判断した」

などと証言し、県は2人から事情を聴く方針。

 4件以外にも更生園の50代の男性職員2人が06年11
〜12月、風呂場で20代と30代の男性入所者の性器を
触る虐待をしていた。
 これで虐待に関与した疑いのある職員(解雇や退職者を
含む)は19人になった。


【田中裕之】



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by bunbun6610 | 2013-12-15 20:00 | 障害者問題・差別