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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

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蒸し暑い季節ですが、お身体のほうは
大丈夫でしょうか。
熱中症、脱水症などにならないように気をつけて下さい。


聴覚障害者は、電話も取る必要のある営業や
事務関係の仕事に就くことが難しいです。

となると、作業系の職種が圧倒的に多いのでは
ないでしょうか。

事務系、接客業などはクーラーがあって、
熱中症になる心配はあまりないと思うのですが、
作業系はそうとは限りません。

劣悪な職場環境で働かなければならない
場合もあります。

私も以前、脱水症状を起こして、
救急車で運ばれたことがあります。


あれは、沖縄そば専門店で働いていた時の
ことでした。

私は小さな沖縄そば店で製麺作業員として
働いていて、非常に狭い製麺室で、
麺を作っていました。

そのときは、閉めきった作業室で、そこは
温度は46℃、湿度の方も80%を超えていました。

そこで作業を続けていたら、頭から汗が、
滝のように出ていたのを憶えています。

その後、次第に顔面が乾いてきて、
青白くなったのも憶えています。

でも、我慢して作業を続け、最後まで、
その日の仕事をやり遂げました。

そして仕事を終え、帰宅する途中、暑さとだるさ、
めまいのため、歩くこともできなくなって、
ついにエアコンの効いた銀行のATMルームに
避難し、そこで寝転んでしまいました。

近くの人か、あるいは防犯カメラで見た管理人が
通報してくれたようで、救急車が来ました。

そのとき救急隊員に声をかけられました。
それで

「私は耳が聴こえませんから」

と言ったら、一人が手話で話しかけるようになりました。

その手話はもちろん私にもわかり、
お陰で通訳も必要なくて、助かりました。

無事、病院に搬送されて、点滴を受けて数時間後、
回復しました。

難聴者の皆さんも、手話を覚えておくと、
イザというときに役立つ場合がある、と思いますよ。
(特に、災害時などでしょうね)

ろう者の手話を読み取るのは確かに難しいですが、
健聴者の手話は難しくはありません。


私はその後、社長に職場環境の改善を要望しました。

しかし社長は

「そのうちに改善する」

とは言ったものの、客席側の冷房設備改善が優先され、
その後もしばらくは、劣悪な作業環境で我慢して
働くことになりました。

そして、作業場のほうの冷房設備は改善といっても、
ビニールの壁をつくって、冷気を引っ張ってくるという、
お粗末な応急手段しか取りませんでした。

それで私は、辞める日の一ヶ月前に辞表を出して、
その店をたった三ヶ月で辞めることにしました。

社長には

「辞めないで欲しい」

と言われましたが

「職場環境が悪すぎる」

と思いました。
作業系の仕事だからこそ、身体が大事だし、
障害者が働く作業場の環境にも配慮して
欲しかったです。

製麺作業員は、前任者は辞めてしまったので、
私一人でした。
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by bunbun6610 | 2013-08-02 18:00 | ブラック企業と障害者雇用