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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

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全聾の作曲家? 現代のベートーベン?
日本人です。

よく読むと、ろう者(Deaf)ではなくて、
中途失聴者です。

私も聴覚障害者として、彼の音楽には関心があるのですけど、
残念ながら、音楽を聴き取るのは難しいです。
でも、聴こえなくなっても、作曲ができる、というのはわかりますね。
なぜ健聴者はそれを「奇跡」と書くのかが、理解できません。


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http://www.news-postseven.com/archives/20121216_160330.html

全聾作曲家のCD大ヒット「1を得るために99を捨てた」壮絶人生
2012.12.16 07:00

先日発表された2012年アマゾンランキング。
CD売上クラシック部門で1位に輝いた
『交響曲第1番HIROSHIMA』(佐村河内守・さむらごうちまもる)
が話題だ。
アマゾンの「音楽」総合ランキングでも、ユーミンやMr.Childrenを抑え、
トップを走る(12月14日時点)。
発売元の日本コロムビアによると、CDはすでに6万枚を販売。
数千部でヒットと言われるクラシック業界において、
異例の大ヒットを見せている。

 火が付いたきっかけは、11月9日のNHK「情報LIVEただイマ!」
での特集だった。
反強の大きさに、NHKは12月12日には「あさイチ」内で再放送
(政見放送で一部の地域のみ)。
米国の『タイム』誌に“現代のベートーベン”と称された作曲家の
魂の音楽が、ようやく広く日本人に届こうとしている。

 その人生はあまりに壮絶だった。
 4歳から母の英才教育でピアノを学び始め、小学3年生で
「ソナタ」を制覇。
10歳で「もう教えることはない」と母に告げられた。
その後は独学を貫き、音大への入学を懇願する両親を振り切って、
上京。
アルバイト生活を送りながら音楽求道の日々を送る。
金が尽き、路上生活を送ったこともあったという。
 一時はロック歌手としてデビューするものの作曲家と生きる
覚悟を定め、「鬼武者」などゲームや映画音楽の依頼も舞い込む
ようにもなった。
だが、過酷な運命が次々と佐村河内氏を襲う。
原因不明の発作、聴覚の異常、最愛の弟の事故死、
そして30代半ばで「全聾(ぜんろう)」に。
音を喪った後も、激しい耳鳴りや神経症に悩まされ続けた。
耳鳴りを誘発する光を避けるため、薄暗い部屋で作曲された
のが『交響曲第1番』である。
作曲に取り掛かったのは17歳のときのこと。
幾度もの破棄を重ね、完成したのは2003年の秋だった。

 作曲時の苦闘を佐村河内氏は、自著『交響曲第一番』で
こう表現している。

「私は《交響曲第一番》の完成を目前としながら、悶絶する
日々を送らねばなりませんでした。
(中略)
発汗や嘔吐を伴う硬直のあと、激しい全身痙攣が起こり、
発作が長引けば気絶してしまうこともありました。
そんなときは、ほとんど例外なく失禁しており、
鼻からもたびたび出血しました。
私にとって神聖な〈音楽室〉は、嘔吐物と尿と血にまみれた
恐ろしい戦場と化していました。
二日後には洗面器、一週間後には尿瓶なるものが登場し、
二週間後に生まれて初めて大人用紙オムツを装着したときは、
泣き笑いが止まりませんでした」
(「」内、以下同書より)

 氏は広島県出身の被爆2世であり、確実な原因をつかみきれない
聴覚障害について、被爆との関係性を指摘する医師もいるという。
上記著書には、自分の曲を自分で聴けない運命を呪う様が
克明につづられる。
だが、悲しみの末に、一つの真実に辿りつく。

「音楽は他者のために書かれる」

ものだと。

 そんな氏を支え続けたのは、高校時代に知り合い、
20代半ばで結婚した妻だった。
その妻の口癖は「欲しい服はないんですか?」。
衣・食・住と睡眠には興味がないという氏は、
外出する際、ほぼ例外なく同じ服を着るからだ。

「私には音楽しかない」

「1を得るために99を捨てる」

――音を喪くし、“偏執狂者”を自任する作曲家が、
暗闇のなかで辿りついた境地だった。

 2003年の完成の後、CDが発売されたのは2011年7月
のこと。
日本コロムビアの担当者は、突然やってきたブームについて
こう語る。

「信じてきてよかったなという気持ちですね。
佐村河内さんの人生の凄さもさることながら、
やはり“音楽の力”が強いと思います」

 とはいえ、こうしたブームについて、冷静な声もある。
音楽にも造詣が深い評論家の玉木正之氏はこう語る。
「クラシックには、数年に一度、大ヒットが生まれます。
100万枚売れた小澤征爾さんの『ニューイヤー・コンサート2002』
や、最近ではや辻井伸行さん、佐渡裕さん。
ただ残念ながら、ブームはブームで終わることがほとんどです。
今回も、急にクラシックファンが増大することはないでしょう。
でも、これをきっかけに、少しでも聴く人が増えれば嬉しいですし、
クラシック業界もこうしたヒットをきっかけに、ファンを広げていく
取り組みが求められていると思います」

『交響曲第1番』は、2013年2月25日に、大友直人指揮・日本フィル
ハーモニー交響楽団によるコンサートが決定(東京芸術劇場)、
夏にはロシアのサンクトペテルブルグ交響楽団が演奏を
予定している。
また、2013年春公開予定の映画『桜、ふたたびの加奈子』
(広末涼子・稲垣吾郎主演)には、佐村河内氏作曲の
『弦楽作品集』が流れる。
苦難の道のりを経て見出された2012年クラシック界最大のスターは、
来年も旋風を巻き起こしそうだ。


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奇跡の作曲家・佐村河内守の壮大な交響曲が大反響!
発売1年5ヵ月目で初のオリコンTOP10入り。
2012-12-12 12:57

http://exanime.exblog.jp/19280634/

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佐村河内守氏の、上の経歴を見ますと、
ある疑問を思い浮かべます。
大人になってから失聴した人ですから。

失聴前は健常者だった。
ということは、初診日が20歳前からの障害者の場合の、
障害基礎年金適用(受給対象者)ではありません。

しかも20歳頃は、まだ定職に就いていなかった
ように思えます(アルバイトだったようです)。
そして、失聴前にホームレスも経験している、という。
というとその頃、国民年金を納付できていなかった期間もある、
ということでしょう。
年金の未払い期間がある可能性がある、ということです。

というともしかすると、その未払い期間によっては、
受給要件を満たしていない可能性もあるのです。

受給要件となりうる初診日前に、
年金を払えないという最悪状態にあるわけで、
そのために中途失聴者でも条件を満たせず、
無年金障害者になってしまっていた、
という可能性もあると思います。

だから、こういう運命に生まれた聴覚障害者は心配だな、
と思いました。

氏は、果たして無年金障害者なのだろうか?
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by bunbun6610 | 2012-12-31 18:30 | 難聴・中途失聴
先日、NHKテレビ プロフェッショナル仕事の流儀 特別編
『イチロースペシャル2012』
を観ました。

そのなかで、イチローは次のようなことを言っていた。


「野球選手は、好きなことを職業にしている。
しかし、だからといって楽しいのかというと…。
草野球を一生懸命やっていて楽しいのと、
プロの世界で一生懸命やるのとは、全く違う。
僕ならば、子どもたちに
『楽しいから野球選手になれ』
とは、とても言えない」


私も職人世界で働いたことのある人間。
聴覚障害者では数少ないと言われる、
パティシェだった。
だから、イチローの言うことはわかる気がしました。

自分の理想的なバッティングをしているときでも、
結果が全然伴わない、ということもあるという。
そのような苦しみは、パティシェにもある。

自分の創作したプティ・がトーが美味しい、
自信作だ、と思って店に出しても、
全然売れないことがよくある。

他のパティシェも、そう嘆いていることが
よくある。

職人として、それは正直、悔しくて、残念だ。

お客はショーケースに並べたお菓子のどれにも
目をそらして

「苺のショートケーキはないの?」

「モンブランは置いていないの?」

「カスタードプリンは?」

などと、ケーキの固定観念に囚われたような
要望ばかりしてくることが、よくある。
まるで養鶏場で、同じエサを食べて育ったニワトリみたいに、
異口同音のように言うのだ。
だが、それに応えるのが仕事。

作りたいものを作っても、お客が来なくなり、
売れなくなってしまったら、
店は潰れてしまう。

この職業をやっていると、よくお客さんに

「好きなことをやっていて、羨ましいですね」

と言われる。
しかし現実は、そんなことはないのだ。
これは、レストランのパティシェをしていたときでも、
同じだった。

仕事と、本当に自分の好きなことに没頭できる趣味、
あるいはその世界とは、全く違う味わいなのだ。

レストランのパティシェは、本職のデザートを
担当するだけではなく、忙しいランチや
ディナー・タイムに調理補助の仕事もしなくてはならず、
まさに「お店の、縁の下の力持ち」的な存在だと思う。
それは並大抵の体力、精神力では務まらない。

ただ人を助ける忙しさに忙殺され、自分の仕事、
やりたいことなどは、いつも後回し。
それで誰よりも一番早く出勤し、仕事が終わった後も、
一番遅く帰る。
当然、厨房スタッフのなかで、雑用をこなす量が
一番多く、犠牲になるのがパティシェだ。

「レストランでは、パティシェの地位は、
何と低いのだろうか」

 ―そう嘆いたこともある。

今でも女性の採用が少ないのは、そうしたことが
理由かもしれない。
女性が多い職場では、少しずつ理解が進んでいる
のかもしれないが…。


「私の将来の夢は、パティシェになることだ」

は、結構なことだ。
だが、それを叶えて、ずっと続けていくことは、
本当に大変だと思う。
それが、この職業、世界だから。
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by bunbun6610 | 2012-12-31 10:30 | 雑談

意味不明の手話ソング

もう幾つ寝るとお正月
お正月には凧揚げて
駒を回して遊びましょう
早く来い来いお正月



難聴者がやる手話歌の場合、
私が直訳してみると、次のようになります。


これから/数える/寝る/正月
正月/凧を揚げる
駒を回す/遊ぶ
早く/来る/来る/正月



う~ん、何だこの手話訳は…?
意味不明で、変な歌だ。


手話コーラス&ソングについて調べてみたら、
次のようなサイトもありました。

http://www001.upp.so-net.ne.jp/wakan/SignCorus/index.html

手話ソング&コーラスで人気取り&金儲けは、
実際にあると思うな。

手話サークル代表者の話によれば

「ろう者には嫌いでも、
まず手話を知らない健聴者に、
日本語対応手話を広めたいので、
手話歌を取り入れている」

のだそうだ。
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by bunbun6610 | 2012-12-29 18:00 | 手話
ユーシーカードのチェック項目について、
Mさんから確認・指導を受けた。
Mさんの話しでは、収納会社名の欄に
他社の名前も残っていたら、
全てボールペンで線を引いて消して欲しい、
とのことだった。

しかし、自分が過去にメモした内容では

「薄茶色の用紙の1種類だけ」

という条件のみだったので、
意味が違っていたことがわかった。

前のコミュニケーション・ミスの原因として
考えられることは、
次のどれかであろう。

①過去の指導者に説明の漏れがあったため、
 私の理解が異なってしまった。

②過去の指導者の説明に誤りがあったのが原因。

③指導者の口頭での説明に対し、
 私は全文を聞き取れない。
 したがって、私は完全に復唱できるわけではない。
 口頭で言われたことに対しては、自分の推測を交えて、
 論理立ててみて、それを要約して復唱しているに過ぎない。
 したがって、そこで内部的にズレが起きていても、
 説明者の方は気がつかなかったのではないか?
 (これは私自身も同じ。一方、説明者は気づけるのならば、
 「そこで気づくべきだった」という考え方もあるかもしれないが、
それが成立すれば健聴者の責任ということになる。)

多分、説明者の方も、最初から全部きちんと
筆談で説明するのは面倒なので、
とりあえず簡単に音声言葉で説明して、
それでも

「分からなかったら、聞いて下さい」

というタイプのやり方が多いと思う。

つまり、コミュニケーションのやり方がもともと、
不完全だった、というケース。

前に人事部・Mさんに伝えたとおり、
仕事での重要なコミュニケーションには、
筆談でして欲しいのだが、
やはりそれが徹底されるかどうかは、
みんなの理解と、職場をまとめるOさんの
リーダー・シップにかかっているのではないか、
と思う。
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by bunbun6610 | 2012-12-28 21:29 | 就労後の聴覚障害者問題Z1
私にとってのヒーローと言えば、
昔は『あしたのジョー』
(高森朝雄/原作 ちばてつや/画)や、
プロレスラー・アントニオ猪木でした。

そして、今の私にとっての、
現役バリバリのヒーローと言えば、
元健常者ですが、両足が義足の障害者
ヤクザです。

ビックコミック・スピリッツに連載中の
高橋のぼるの漫画『土竜の唄』に出てくる、
日浦組組長、日浦匡也(ひうら・まさや)。
通称クレイジー・パピヨン。

勿論、本物のヤクザは嫌いですけど、
おそらく漫画にしかいないであろう、
この男には本気でしびれます。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E7%AB%9C%E3%81%AE%E5%94%84


http://www.amazon.co.jp/%E5%9C%9F%E7%AB%9C%E3%81%AE%E5%94%84-1-%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E9%AB%98%E6%A9%8B-%E3%81%AE%E3%81%BC%E3%82%8B/dp/4091510264

24時間テレビとかに出てくる障害者は
嫌いだが、この男には感動させられる
ではないか。







日浦;「何してんだ兄弟、やっていいんだぞ。」

菊川;「なんだとォ~~~ッ。
(ハッ! 見ッ…見てるッ。
なんで? 何見てんだー!?
のぞき趣味じゃあるまいに……
見てる! オレを見てる!!!)」

日浦;「ヤクザってのは一度女を抱いたら、
虜(とりこ)にしなきゃいけねぇんだ。」

菊川;「試されているんだッ、
オレが女を虜に出来るかどうか!!」

(中略)


菊川;「男にはどうしても譲れねえ事がある…
オレはっ…オレはっ、
本気で惚れた女しか抱かない!!!
ごめん…紅葉(もみじ)…」

紅葉;「タイプじゃない?」

菊川;「いや…そんなんじゃねぇ。
そんなんじゃねぇけど男はっ…男ってのは…
本気で惚れた女しか抱かねぇもんだ!!
悪いが男ってえのは、そういうもんだ!!」

日浦;「兄弟ッ、てめえ!」

菊川;「(マズい。怒らせちゃったか?)」

日浦;「やらねえってコトはさては、
てめえッ……童貞だな!!」

(中略)

日浦;「早撃ち玲二のおしぼり飛ばし!!
面白れえよ!
やはり、オレの見込んだ男だ!!!
よし兄弟、心底惚れ込む女を探しに行こう!」

『土竜の唄』〔第3巻〕より。





日浦;「で、話ってなンだ?」

菊川;「オレ……
阿湖義組の盃を貰うわけにはいかねえんだ。」

日浦;「あ?」

菊川;「……阿湖組長からの親子盃を、
……白紙に戻してもらいたいんだ……」

日浦;「あ?」

菊川;「儀式が五日後にせまった今、
申し訳ないと思っている。
だけどどうしてもやめたいんだ。
すまねえ。」

日浦;「謝る事ァねえよ。
死んじまえば貰えねえぜ、兄弟。
盃をなンだと思ってんだ、兄弟。

組長が下ろす親子結縁の盃をいらねえだと?
じゃあ、死ねや。」

(中略)

日浦;「いいか、兄弟。
盃ってのは侠(おとこ)と侠の、義の絆だ。」

菊川;「…ギ?」

日浦;「アカの他人が肉親以上の絆を契(ちぎ)る事だ。
貰うとかやめるとか、そんな軽いモンじゃねぇ。
この絆は、決してちぎれねぇ。」

菊川;「・・・・(ヤクザってのは、盃を断れねえのか!!)」

日浦;「盃を断ろうとした理由を話してもらおう。」

菊川;「実は兄弟、ここだけの話…
ハメられたんだよッ、蜂乃巣会のチビ猫に~~~!!」

日浦;「なんだと?」

菊川;「蜂乃巣会の連中をオレがハジいた事に
されちまったんだっ…
蜂乃巣会が数寄矢会に攻め込む大義名分を
作らせちまった…
だから、あのチビ猫と豹男はオレの手で
ぐじょんぐじょんにしてやらねぇと気がすまねぇ!!
男一匹乗り込んでやる!!」

日浦;「わかった。
(阿湖組長に電話をかけて)
組長、日浦です……
五日後に菊川との親子盃が控えてますが、
その日をもって、蜂乃巣会との全面戦争に
突入しようと思います。」

菊川;「とッ…突入!?!?!?」

日浦;「オレたちゃもう、修羅の旅に出ているんだ。」

『土竜の唄』〔第8巻〕より。





日浦;「久佐野昭夫(くさの あきお)さんの
ご両親ですね?」

久佐野老夫婦;「ええ、そうですが、
昭夫が何か?……」

菊川;「…(三千万円の借金を親に肩代わりさせる
って言うけど、鬼の取り立てをする兄弟だから……
もしかしてペンチで歯を一本ずつ抜くってんじゃ…
こっ…こんな老人にも兄弟は…
まさにクレイジーパピヨン!!
と……止めなきゃ!!)」

日浦;「実はお宅の息子さんに、これを渡すように
言われた者です。」

菊川;「! えっ?」

日浦;「二百万です。」

久佐野老夫婦;「にっ…にひゃくまんえん!!!」

菊川;「!! !? !? !?」

日浦;「『迷惑ばかりかけてすまなかった。
生活費の足しにしてくれ』と言ってました。」

久佐野老夫婦;「あ…あのバカ息子が……
あのっ……
昭夫は今、なんの仕事をしているんでしょうか
のォ~~~?」

日浦;「幻の蝶を追って、南米のアマゾンにいます。
では。」

菊川;「兄弟!
なんで金なんか渡したんだい?

息子の借金を肩代わりさせようと来たのに、
どうしてポケットマネーから、
二百万もの金をあげちゃうんだい?
なんでなんだい?」

日浦;「えらい人間だからだ。」

菊川;「えらい?
えらいっていうと、校長先生とか総理大臣とかの
事かい?」

日浦;「政治家の子どもに生まれ黒塗りの車で
小学校に通い、傘を自分で持った事もなく、
生卵のぶっかけめしを食った事もない、
それどころか料理を死ぬまでしない。
それがえらい人間か?
あの二人を見ろ。
毎日、わずかなお金の為に何時間も働いている。
夜、棒のようになった足をさすりながら家路につく。
年老いて、あちこちの骨が痛むんだ。

辛い労働や貧しさ、悲しみや孤独を、
知り尽くしている人が、本当のえらい人間だろ、
兄弟。」

『土竜の唄』〔第9巻〕より。





四天王・築間重樹組長;「盃を懐深く納めて、
口上(あいさつ)をするんだよ。
ホレ、ホレ。」

(菊川が盃を銜(くわ)えて、割る)

築間;「さッ…さ、盃をッ…バリン?
ハピッ、ハピピッ、バリンッ。
てめえッ。」

(菊川は割った盃を口の中で粉砕し、
飲み込もうとする。
周囲は前代未聞の盃の儀式に、苛立つ)

築間;「くっそっガキャアアアア!!
ぶっ殺してやるッ。
てっ…てんめぇ~~~」

菊川;「阿湖正義(あこ まさよし)組長の盃ッ、
確かに懐深く頂きましたぁぁぁ。」

築間;「!!!」

菊川;「盃はッ、オレの血となり、骨となりましたッ。
立派な子分になります!
親分、よろしくお願いします!!」

築間;「ありがとうございましたって…
盃を食っちまうなんて前代未聞だゼ……」

轟周宝;「ハッハッハッハッ・・・」

築間;「轟会長。」

轟周宝;「築間、納めの盃を用意しろ。
御一統さん、この若者の無礼、許してやってください。」

菊川;「!!」

轟周宝;「礼儀知らずではありますが、
私は盃と魂が一つになるのを見ました。
皆さん、どうかこの男を盛り立ててやってください。
特別検分役・轟周宝ッ、親・阿湖正義、
子・菊川玲二の親子盃の儀、
とくと見届けたァ。
パピヨン、締めろ!」

『土竜の唄』〔第9巻〕より。




日浦;「さぁ、縫ってもらおうか、兄弟。」

菊川;「何イィィツ。」

日浦;「血が止まらねぇんだ。」

菊川;「オレがっ…縫うのか!!」

日浦;「この針と糸で、しっかりと縫い合わせろ。
すぐに縫合しないと、出血多量で死ぬ。

兄弟に縫ってもらって、うれしいぜ。」

菊川;「オレ、家庭科2だぜ。
縫った跡がどんな形になっても知らねーぞ。」

日浦;「構う事ァねぇよ。
好きにやってくれ。
アートだよ、アート。」

菊川;「………美術も2だよ。」

『土竜の唄』〔第10巻〕より。





菊川;「兄弟ッ、兄弟!!
死ぬな、兄弟ッ。
あんたはオレが生まれて初めて出会った、
イカシた男なんだぁーッ。」

『土竜の唄』〔第12巻〕より。





菊川;「死ぬな兄弟!
兄弟ッ、兄弟ぃぃ。

こッ…こんなにボロボロにッ…。
オレをかばったからだッ。

なんでオレなんかかばったんだ!
バカヤロウー」

日浦;「耳元でうるせぇよ。」

菊川;「!」

日浦;「縛ってくれたのか。
ありがとうよ、兄弟。
この間は耳も縫ってもらったし、
いつも面倒かけて、悪いな。」

菊川;「バカ! 何言ってんだよッ。」

日浦;「こりゃ、相当やられたな。

ヒットマンの顔は憶えたな…。
蜂乃巣会のクソガ…キ…」

菊川;「喋るな!
それ以上喋ったら、死んじまうぞッ。」

日浦;「さわぐなよ、兄弟。
いつか、こんな日が来るのはわかっていた。

オレも随分…悪い種を蒔いちまったからなァ。」

菊川;「悪い…タネ?」

日浦;「いい種も悪い種も、自分が蒔いた
モノを刈り取るのが人生だ。
だから、人生ってのは面白い。

いい花を咲かせろよ、兄弟。」

菊川;「兄弟ッ。」

日浦;「お前はオレの出会った男の中で、
最高に面白い男だよ。
組を、たのむ。

なぁ兄弟、背中の蝶は、まだ飛んでいるかい。」

菊川;「ああ待ってろ。
今見てやる。」

日浦;「どうだい、兄弟?」

菊川;「飛んでるよ、かっこよく飛んでるぜ。」

日浦;「そいつぁ、よかった。」

『土竜の唄』〔第13巻〕より。





日浦;「うわぁあああああああああああああ、
うおおおおおおお、
何がだァァァァァァァ。

オレはもう、飛べねぇのか?!」

菊川;「やめるんだ!
兄弟ッ。」

日浦;「がぁーッ」

菊川;「飛べるよ!
兄弟は飛べる!!」

日浦;「うがああああああ」

菊川;「俺が絶対、飛ばしてみせる!!

兄弟が飛べねぇって言うんなら、
オレが兄弟の羽になる!
それが絆だ!
俺達は一生一緒だッ、一緒に飛ぶんだー!!

約束してくれ、兄弟。
二人でてっぺんまで…
宇宙の果てまで、飛んでいこうぜ。」

日浦;「ああ、約束だ。」

『土竜の唄』〔第14巻〕より。





日浦;「言い訳は、“損”しか生まねぇぞ。」

『土竜の唄』〔第20巻〕より。



日浦;「オレは見た事もないすげえ
蝶をこの手に捕まえる為に、
ヤクザやってんだ。
もう一度、一緒に探そうぜ、兄弟。」

『土竜の唄』〔第20巻〕より。




日浦;「それで命を賭けて鰐淵を
守ったのか…。

だが駄目だ。
その録音の中身は、“偽の声”だ。
“魂の声”を聞かせろ。」

『土竜の唄』〔第25巻〕より。



鰐淵;「ひっ…日浦ァ、録音しろやァァ。」

日浦;「必要ない。」

鰐淵拓馬;「!」

日浦;「侠(おとこ)と侠の話をしようぜ。」

鰐淵;「日浦匡也……ワシと………
五分の兄弟盃を、交わしてくれっ。」

日浦;「その言葉を待っていた。」

『土竜の唄』〔第25巻〕より。





菊川;「しかし会長、あんなサツの犬っころ、
信用していいんですか?
トンズラしようとしたり、一生を捧げると
言ったり、ころころ態度変える男ですよ。」

轟周宝;「信用はしてねぇが、
もうなんの心配もいらねぇ。

勇気出して数奇矢会の為に働くってん
だから、いいじゃねぇか。
腰抜け署長が勇者になったんだ。」

菊川;「勇者?」

轟;「鰻は蛇に似ているだろ。
蛇を見れば誰でもビクリとするが、
鰻を見つければ誰でも喜んで手で捕まえる。

蚕(かいこ)は芋虫に似ている。
芋虫を見れば、女はゾツとする。
だが蚕なら、女達は喜んで手でつまむ。

つまりは、利益になるとなれば、
人は誰でも勇者になる。

今から二千三百年前の、中国は韓非子
(かんびし)の言葉だ。
太古より、人の欲望は変わらない。」

『土竜の唄』〔第26巻〕より。




日浦;「真実はひとつじゃねぇ。」

桜罵百治(さくらば ももじ);「!」

日浦;「破門の真実だと?
笑わせるな。

10人いれば10通りの真実がある。
立場が違えば、真実は変わる。
だが『結果が全て』だ。

武器を押収されるというヘタを打った
お前が、マヌケなだけだ。
しかも、キサマの心は人を恨み続けて、
澱(よど)んでいる。
オレは人間を恨んでいない。

恨みを原動力にして生きている人間と、
オレは手を組まない。
オレが手を組むのは心底楽しい、
トッぽい青虫だ。」

山田竜兵;「(菊川玲二アニキの事だ!!)」

日浦;「悪いな、オレはそういう男だ。」

『土竜の唄』〔第28巻〕より。




菊川;「ちっ」

日浦;「イラつくな、兄弟。
オレは楽しくって、しょうがねぇんだ。」

菊川;「た……楽しい??」

日浦;「大した事ァねぇ。
失敗すれば死ぬだけだ。
成功したら数奇矢会の頂点が目前になる。
こんな50段跳びみてぇにのし上がれる
チャンスは滅多にねぇ。

ありがとうよ、兄弟。」

『土竜の唄』〔第33巻〕より。




菊川;「人生ってのは、お天道様から
自分の好きなように生きるキップを
もらったんだッ!!
てめえが勝手な事すんな、馬鹿野郎ッ!!」

『土竜の唄』〔第33巻〕より。





藍虎(ランフー);「何故殺さないッ?」

日浦;「死んだよ、仙骨竜の藍虎は。
生まれたよ、日浦組の藍虎が。」

菊川;「どっ…どういう意味だい、兄弟?」

日浦;「オレは人身売買が大キライなんだ。
見た事もねぇ美しい蝶になるかも知れねぇ
青虫を、ちっちぇえカゴに閉じ込めて、
イヤイヤ仕事をさせるのは、面白くねぇ
からな。

藍虎…
オマエは人身売買被害者を救うんだ、
性産業以外で生計を立てられる支援
プロジェクトを作るんだよ。
巨大アクセサリー工場や縫製工場などで、
自立を支援するのだ。
人身売買の数倍のシノギが出来る。
絶望の淵にいる人間に、
希望の光を与えるんだ。」

菊川;「そうか!
人身売買で売られた全員を自立させて、
自由に暮らしてもらうんだ!」

日浦;「藍虎…人身売買万歳などと
叫んでいても、オマエ自分でもうすうす、
わかっていたんだろ?
売られた人間が、どんなにみじめか。
牛麟(ニュウリン)と共に、牛虎(ニュウフー)
一家を立ち上げろ。
日浦組上海支部の誕生だ!

日浦組上海支部として、
牛虎一家を立ち上げるんだ。」

菊川;「牛麟の牛と藍虎の虎で牛虎一家
かッ!!」

牛麟;「オ…オレがこいつト?!
ちょっと待ってくれ、パピヨンさん、
こいつは仙骨竜のボスだゼ!
信用出来ネェ!!」

菊川;「確かに!
さっきまでオークション開いていた悪人が、
すぐに心を入れ換えられるわけがねぇ!」

轟迦蓮;「そうよそうよ!」

日浦;「牛麟、拳銃(チャカ)貸せ。」

菊川;「何をする気だ、兄弟…」

日浦;「藍虎――
選択肢は二つだ。
一つはオレを殺して仙骨竜に戻り、
今まで通り人身売買をして暗い道を
歩いていくか……
もう一つは、人身売買で売られた人間に
希望の光を灯す道を歩む。
決めるのは、お前だ。」

藍虎;「オレもこのままジャ、いつかバチが
当たると思っていたんダ。
生まれ変わるチャンスを与えてくれて、
ありがとウ。」

『土竜の唄』〔第35巻〕より。





菊川;「オレは弱きを助け、強きを挫(くじ)く為に、
この道を選んだんです!」

『土竜の唄』〔第37巻〕より。





菊川;「周りは敵だらけなんだぞ!
数奇矢会の中にも、オレ達の事、
面白く思ってねぇ奴らがウジャウジャいるんだ!」

日浦;「何を狼狽(うろた)えている。」

菊川;「オ…オレは何か手を打った方がいい
んじゃねぇかと思って……」

日浦;「黙れ、心配性馬鹿が!
オレはいつ死んでも構わねぇんだ、
もし殺されるなら、そこまでの運という事だ。

オレは今、自分がどこまで羽撃(はばた)けるか、
楽しみなんだ。
魂が滾(たぎ)って、堪(たま)らねぇんだ。」

『土竜の唄』〔第37巻〕より。






金鳩(きんばと)五朗;「匡也。」

日浦;「はい。」

金鳩;「日本刀って、反(そ)っているだろ。
あれ、どうやって反らせるか、知ってるか?」

日浦;「いえ…自分にはわかりません。」

菊川;「…(刀の反り?)」

金鳩;「侍の刀が真っ直ぐじゃ、突くにはいいが、
斬る時の力が弱く、すぐに折れたり曲がったり
しちまう。
反りは、ハンマーでぶっ叩いて形造るだけじゃなく、
焼き入れで完成させるんだ。」

日浦;「焼き入れ?」

金鳩;「刀の背の部分に粘土を厚く塗って
八百度で焼き、水に入れるとジュウウウって
粘土の薄い部分が急速に冷やされて膨張して、
刀の反りが生まれるんだ。
それと同時に、粘土を塗った境目に美しい波紋
が生まれるんだ。

レイジさんは粘土を塗った峰で…
匡也は刃の方だ。
レイジさんという峰があってこそ、
匡也の反りと切れ味が活きるんだよ。

舘(だて)晶(あきら)に油断するんじゃねぇぞ。
正々堂々と正面から来る男じゃねぇ。
あの手この手を使い、罠を仕掛けて来やがる。
勇気だけでは早死にするぞ。

イケイケの時に控え目にするのは難しい。
けど、その控え目が、怖いモノ知らずや
命知らずには必要なんじゃねぇか。

誰も意見出来なかったオマエに、
意見出来る兄弟分がいるなんて驚きだ。
幸せモンだよ!
レイジさんと匡也の力を合わせて、
世界一いかした日本刀となればいいんじゃ
ねぇか。」

『土竜の唄』〔第37巻〕より。

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by bunbun6610 | 2012-12-27 18:00 | 雑談
「障害者に対する障害を理由とする差別事例等の調査」
(平成21 年3月内閣府委託調査)(抜粋)

http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/s_kaigi/b_9/pdf/ref2.pdf



「通勤手当て、交通費などを支払わない」

この事例は、私の知人のろう者からも聞きました。

ろう者が

「65歳以降も継続して、働きたい」

と伝えたところ、会社からは

「今後、通勤費は支払いません」

と言われた、という。

都内在住の障害者は都の障害者福祉による、
都営交通無料乗車券を持っているからです。

会社としては

「障害者には、それを使って通勤してほしい」(※)

ということです。

なお、弁護士にこの疑問点を確認したところでは

「交通費を支給するかどうかは、
会社の規則によるので、
違法ではない」

という判断でした。


(※)詳細は、当ブログ
『通勤定期券についての揉め事 (1)』
〔2011-12-09 18:00〕

『通勤定期券についての揉め事 (2)』
〔2011-12-13 18:00〕

『通勤定期の問題を、弁護士に相談』
〔2011-12-13 18:00〕
参照。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「窓口業務などに配属しないこと・清掃業務だけに従事させること」

このような扱いを受けるのは、
聴覚障害者にも多いのではないでしょうか。
ハローワーク専門援助第二部門の職員なら誰もがも知っている、
非常に多い事例だと思います。
だからハローワーク職員も

「あなたには難しいです」

などと言い、紹介してくれないのだと思います。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「昇進をさせないこと」

8年以上もいるのに全く昇進しない、
聴覚障害者がいました。
全社員対象のはずの能力評価実施でも、
聴覚障害者は除外されていました。
評価は行わないのに昇給だけはしていましたが。
これは一体、なぜだろう? と思う。

昇進しない昇給は、パート・アルバイトと同じ扱いでしょう。
真面目に長く働いているのに、
昇進・昇給もないのは可哀想だからだろうか?

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「立ち上がりが困難な障害者に立ち上がることを
強いること、体力的に負担のかかる労働を
強いること」


変形イジメかもしれませんね。これは。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「仕事を与えずに放っておくこと」

障害者には、よくあることです。
ろう者はよく、ほったらかしにされています。
で、健聴者はたまに雑用を頼む時とか叱る時だけ、
ろう者を相手にしている、
という感じです。


仕事を与えられないからしていない、
あるいは

「ちょっと待っていてください」

と言われて待っているだけなのに、
周囲からは「サボっている」というふうに
見られているんじゃないか、
と不安になったこともあります。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「本人の存在を無視して担当でない、
別の人に尋ねること」


聴覚障害者には非常に多い事例です。
なぜかって言うと健聴者は、聴覚障害者に
筆談で伝達するのが面倒だからです。
健聴者に理由を聞いても、
すぐ「手話ができないので」とか、
言い訳をされてしまいます。
手話が出来なければ、筆談とかすれば
いいじゃないですか。
それも「時間がないから」などと言われる。
そして健聴者は結局、
他の人とダラダラと話をしてばかりいて、
仕事をしない。(※)
そんな時間なら、あるじゃないですか。

(※)当ブログ
『健聴者のおしゃべりはよくても、書くことはなぜダメなのか?』
〔2010-12-15 18:00〕

『仕事中、話ばかりしている健聴者が残業?』
〔2011-01-25 18:00〕
参照。



当ブログの一部の記事には、
非公開設定にしてあるものもあります。
ご了承下さい。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「他の人より作業時間がかかるという理由で
休憩を取らせないこと」


「仕事が遅い」と言われているろう者にも、
皆が休んでいる時間に、
一人だけ仕事をしている場面は確かにあります。
健聴者にだって、そういうときはありますが、
ろう者の場合は毎日です。
労働基準法がきちんと適用されていません。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「研修に情報保障がないこと」

当ブログにも同じ事例の記事がたくさんあります。

例えば
『筆記通訳?』
〔2011-10-29 22:36〕
参照。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「聞こえないのに電話応対の研修を受けさせること」

こんなこと、聴覚障害者の自分ですら、初めて聞きました。
それでも受けさせる目的というのは、何なのだろうか。
聴覚障害者に電話応対の仕事をやらせるためだろうか。
実際「強要される」という話もある。

別の例では、当ブログにも過去記事で紹介しましたが、
難聴なのに受付業務を無理矢理やらされ続けている
難聴者の例もあります。
(本人は配置転換を希望した、というが)

しかし、聴覚障害者の立場からすると、
障害に配慮しない仕事内容を強要したり、
そいうった研修を受けさせることは、
精神的苦痛を与えることになってしまう、
と思います。


「障害を理由に、本格的な研修はさせない。
(新施策などの)・障害で電話ができないのに、
電話対応の業務訓練を強制的にやらせられた。
(聴覚障害、50 代、男性)」




「耳が悪いからと言って、研修や会議出席の免除を言われる。
(聴覚障害、60 代、女性)」



私も

「出なくていい」

と言われたことがあります。

同じ会社なのに別の上司になると、反対に

「(聞こえなくても)出なくてはダメです」

と言われ、情報保障もないまま立っていたり、
座っているだけの場合もありました。

どちらにしても、おかしいですよね。

実はこの事例はどちらも、国連・障害者権利条約でいう
「間接差別」に該当しています。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「隠していた障害が明らかとなった場合に退職を強いること」

クローズドで就職した難聴者が、就労後に聴覚障害がバレてクビになる、
というケースがあります。
(しかし、この人の場合、障害者手帳をもらえない聴覚障害者であった)

ハローワーク職員も聴覚障害の相談者に

「クローズドとオープンの二つの方法がある」

と就職活動のアドバイスをするが、
選ぶのも責任を持つのも、
聴覚障害者自身である。

障害を隠したり、障害の程度をサバ読みして就職すれば、
採用されやすくなることはハローワークも知っているが、
後になって聴覚障害者本人だけが責められる結果になる。
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by bunbun6610 | 2012-12-26 18:00 | 就労後の聴覚障害者問題B

筆談トラブル

午前中に、またMさんとコミュニケーションで問題が起こった。
ユーシーカードの北見信金のことなのだが、表紙・銀行振込口座申込書が
支店別に分けられているにもかかわらず、支店別ナンバーが
書いていなかったので、聞いてみた。
するとMさんは音声言葉と、わけのわからない身振りで説明を始めた。
見てもわからないので「わからない」と言ったら、
「私の説明を聞いて」とか「今、説明の最中だから黙って」とか書いた。
しかし、私は見ていてもわからないのだから「わからない」と言っただけで、
それを何も言わず、黙って聞いていたら、
またMさんが

「何がわからないのか、分からなくなってしまうのではないか」

「分からない時すぐに聞くべき」

などと言った。

しばらくそのまま、主張が平行線だったので、Oさんが

「何だ? どうしたのか?」

という感じで、近寄ってきた。
Oさんはしばらくずっと見ていて、結局そのままだった。
Mさんがどうにか説明を書くようになった。

このことを昼休み時間に、M係長にも報告した。
M係長は

「後でMに伝える。
Mはまだ、コミュニケーションに慣れていないのだろう」

と話した。
私はさらに

「Oさんのリーダーシップが足りない。
だからこのままでは、皆のコミュニケーション方法がバラバラになる」

と伝えた。

M社でもそうだった。
筆談しない人は、どうしてもしなかったり、なかなかしたがらない。
これは、上司がやんわりと伝える程度では、直すのは無理なのだ。
たまたま、Mさんというしっかりした上司が自分の部署にいて、
それぞれの部下のやりとり方法を見て、命令を出したから、
改善され、コミュニケーション方法が筆談やメールに、
次第に均一化されていったのだと思う。
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by bunbun6610 | 2012-12-25 18:00 | 就労後の聴覚障害者問題Z1
『障害者雇用ゼロが37% 大阪府内の対象事業者』

http://www.47news.jp/CN/200309/CN2003090801000410.html

障害者の雇用を義務付けられている大阪府内の民間企業や
医療法人など事業者5685社のうち約37・5%に
当たる2131社が、障害者を全く雇用していないことが8日、
分かった。

大阪市の民間非営利団体(NPO)「株主オンブズマン」が
事業者ごとの障害者の雇用数などを大阪労働局に情報公開請求し、
労働局が同日、企業名とともに明らかにした。

オンブズマンの松丸正弁護士は

「企業名が分かったことで、雇用が全くない企業や雇用率が
低い企業には是正を申し入れることができる。
是正されない場合は株主代表訴訟も検討する」

と話している。

大阪労働局は昨年12月、5675社の障害者の雇用状況に
ついて概要を公表。
雇用率が平均1・49%で、約6割が法定雇用率1・8%を
達成していないことが分かっていたが、企業名は公開せず、
障害者雇用ゼロの企業数についても明らかにしていなかった。

2003/09/08 10:09 【共同通信】


障害者雇用(2008年11月8日)
障害者雇用促進法では従業員56人以上の事業主などに対し、
従業員数の1・8%の障害者を雇用するよう義務づけている。

法定雇用率を達成していない場合、従業員301人以上の
民間企業は毎月5万円以上の納付金が徴収される。
厚生労働省によると、2007年6月1日時点で
雇用義務がある民間企業は7万1224社で、
うち3万9994社が未達成。

================================



橋本徹・大阪市知事がなぜ、
府知事時代に障害者雇用問題で発言したのか
わからなかったが、こういう事実があったのか…。


http://www.cocoro-skip.com/fukushi/10086.html


以下は、障害者ゼロから雇用、そして拡大へと進めていった
企業の事例です。


『和風会 所沢中央病院 障害者雇用の取り組みについて聞く』

http://www.atarimae.jp/crosstalk2/02/article.php


障害者雇用を進めていくに当たっては、
無理のない、

「できるところからはじめていく」

というのがいいですね。

精神障害者施設が作製した、ある資料によると、
精神障害者に対する偏見などから、
多くの企業が精神障害者を避けたがるらしいのですが、
ここの場合は精神障害者から雇用していった、
ということです。
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by bunbun6610 | 2012-12-24 20:20 | 就労前の聴覚障害者問題A
「就労継続支援A型事業所」とは?

多数の障害を持つ求職者が関心を示し、
聴覚障害者のなかにも、応募者がいるという。
障害者の採用者数も多いことが特徴です。

ハローワークにも求人票が出されていることがあるので、
どんな事業所なのか知っておくとよいと思います。

民間企業と比べると、障がい者の採用に前向きなようです。


http://kotobank.jp/word/%E5%B0%B1%E5%8A%B4%E7%B6%99%E7%B6%9A%E6%94%AF%E6%8F%B4A%E3%83%BBB%E5%9E%8B%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E6%89%80


http://jinjibu.jp/keyword/detl/455/


http://www.weblio.jp/content/%E5%B0%B1%E5%8A%B4%E7%B6%99%E7%B6%9A%E6%94%AF%E6%8F%B4A%E5%9E%8B%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E6%89%80



障害者就労継続支援A型事業所 『株式会社ラインアロー』

http://www.linearrow.net/
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by bunbun6610 | 2012-12-24 18:30 | 就労前の聴覚障害者問題A
『日本でいちばん大切にしたい会社』(※1)でも紹介された会社
『日本理化学工業株式会社』(※2)です。

その他、障害者雇用実績優秀な企業が多数あります。


(※1)
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A7%E3%81%84%E3%81%A1%E3%81%B0%E3%82%93%E5%A4%A7%E5%88%87%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%84%E4%BC%9A%E7%A4%BE-%E5%9D%82%E6%9C%AC-%E5%85%89%E5%8F%B8/dp/4860632486



(※2)
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f6949/p22685.html

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by bunbun6610 | 2012-12-24 18:00 | 就労前の聴覚障害者問題A