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蒼穹 -そうきゅう-

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手話店員

手話店員

 →http://syuwatenin.exblog.jp/17218407

You Tube 動画『手話店員』

 →http://www.youtube.com/user/MyManekinyanko/videos


ブログ説明には「手話店員のいるお店案内!」とありますが、
ろう者とは限らず、手話の出来る健聴者、難聴者等も含まれる、
ということらしい。

とにかく、手話が出来るスタッフが対応してくれるお店を探すには、
参考になるということでしょう。


この中に、まだ珍しいと思うけれど、
「ろう者の店員さん」もいるのですね。

聴覚障害というハンディがありながら、
どんなふうに接客業という仕事を
こなしているのだろうか。
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by bunbun6610 | 2012-10-29 18:00 | 手話

会社の聴覚障害者への情報保障、通訳に関する問題を取り上げている、
当ブログの参考記事です。

〔参考記事A〕

『会社からは、通訳、仲介者も拒否される』
〔2012-02-15 18:00〕

20■■年■月■日(■)

やはり、会社の■日面談の立会い者介入はダメだった。

==================================

M 様

ご返信ありがとうございました。
下記、了承いたしました。


----- Original Message -----
From: M
To: ■
Sent: Wednesday, February 15, 2012 8:42 AM
Subject: RE: 面談実施について

==================================

■ 様

お疲れ様です。

面談についてご連絡いたします。
■さんとの面談は、会社(人事)と社員との面談ですので、
第三者の同席はご遠慮ください。
※個人としてご相談することについて否定するものではありません。
したがいまして、通訳の方も不要と思われます。

              M

From: ■
Sent: Tuesday, February 14, 2012 9:28 PM
To: M
Subject: Re: 面談実施について

==================================

M 様

カウンセリングの方や通訳者へ連絡が必要ですので、
下記の件のご回答を早めにお願いいたします。

「今後の面談について、質問があります。
面談の際、第三者(1名の予定ですが、
この場合通訳者も必要です〔計2名〕)の同席は認められますでしょうか?
第三者とは、聴覚障害者の支援、相談を行っている方です。」

よろしくお願いいたします。



----- Original Message -----
From: ■
To: M
Sent: Saturday, February 11, 2012 12:32 AM
Subject: Re: 面談実施について

==================================

M 様

下記の件、了承いたしました。

なお、今後の面談について、質問があります。
面談の際、第三者(1名の予定ですが、
この場合通訳者も必要です〔計2名〕)の同席は認められますでしょうか?
第三者とは、聴覚障害者の支援、相談を行っている方です。

お忙しいなかで申し訳ありませんが、ご回答をお願いいたします。


----- Original Message -----
From: M
To: ■
Cc: Y部長
Sent: Friday, February 10, 2012 7:09 PM
Subject: 面談実施について

==================================

■ 様

お疲れ様です。
表題の件、先般お話をしました面談を以下にて実施いたします。

          記

1.日時 :2月22日(水) 14:00~
 ※14:00に受付前ソファーにてお待ちください

2.場所 :社内

3.面談 :Y部長、M

よろしくお願いいたします。
                    以上
∴‥∴‥∴‥∴‥∴‥∴‥∴‥∴‥∴‥∴‥∴‥∴‥
株式会社Q
人事総務部 人事グループ  M
電話   :       (内線:)
社用携帯:
FAX:
mailto:

■区■町■-■-■ ■■■■■


===============================


〔参考記事B〕
『職場の情報保障が進まない理由』
〔2012-02-29 19:03〕

職場の情報保障が進まない理由 (対CS労働組合)

これもナンタラカンタラの話術なのか?

メール通信記録より。(青字が労働組合の回答文)

2011年8月4日17:31開始 ~ 10月4日9:20最終データ


 その後、メールでの回答はなし。


From: ■
Sent: Tuesday, October 04, 2011 9:20 AM
To: S
Subject: RE: ■ 様

S様


>「障がい者、健常者如何で差別的な対応を行うことはもちろんありませんし、また、

障がいを持たれた方の働き方などについて取り組んでいく活動方針も立てているところです。


これは本当にされているのでしょうか?
具体的には、何をやっているのでしょうか?
障害者に聞かないでやっているという状況なのでしょうか?
そういった疑問が出てこざるをえません。




From: S
Sent: Monday, August 08, 2011 6:29 PM
To: ■
Subject: ■ 様

■ 様

メールを頂きました件、ご連絡が遅くなりました。

本件につきましては、人事総務部への状況、経緯等の確認を行い、

情報保障についての考え方、とるべき対応など労使で話していきます。


なお、労働組合として、組合員の働く場、働き方などに関する取り組みを行うにあたり、

障がい者、健常者如何で差別的な対応を行うことはもちろんありませんし、また、

障がいを持たれた方の働き方などについて取り組んでいく活動方針も立てているところです。


まずは、今回の情報保障の件については、状況をご報告できるようにしたいと思っています。

取り急ぎ頂いたメールへの返信まで。

S



-----Original Message-----
From: ■
Sent: Monday, August 08, 2011 3:48 PM
To: S
Cc: SI; T; W; I
Subject: RE: 組合への要望
S 様

下記の件、ご回答はどのようになるのでしょうか?

ご回答は必ずお願いいたします。

高い組合費を払っていても、障害者差別の問題には何も取り組まないというようなら、
組合も会社の味方と考えざるをえません。

そうすると、自分もさらに別の方法を考えなければならないと思います。

よろしくお願いいたします。




From: ■
Sent: Monday, August 08, 2011 11:53 AM
To: S
Subject: RE: 組合への要望

S 様

下記の、■社における、障害者差別の撤廃要望についてはどうされますか?


仕事中にすみませんが、見過ごすことのできない、深刻な問題だと思います。

よろしくお願いいたします。

■課 ■係
 ■


From: ■
Sent: Thursday, August 04, 2011 5:31 PM
To: S
Subject: 組合への要望

■ 様

お世話になります。

組合として、会社に対し、障害者差別の改善を、真摯に要望してください。
いろいろありますが、問題点を今後、いくつか書いて送ってゆきます。

弁護士に相談しましたら
「一人で闘わないで、労働組合に相談するといい」
とのアドバイスをもらいましたので、そうしてみます。


今回の原稿(一部抜粋)は、昨年の入社日の出来事です。

以下は、■社のことを書いており、
差別事例として外部へも公開しました。
(原文は、社名を伏せ、匿名化しています。)

よろしくお願いします。


■課 ■係
 ■

=======================================

 聴覚障害者が会社でだまされた事例を紹介します。

ある日、■社に2人(Aさん、Bさん)の聴覚障害者が入社しました。
Aさんはろう者で手話ができますが、Bさんは手話があまり得意ではありません。
その入社日のことです。

入社日には早速研修があり、健聴者も数人、Aさん、Bさんを交えて、一緒に行う
ことになりました。

研修生が全員そろって着席し、研修が始まりました。

講師は音声で説明しているのですが、AさんとBさんは耳が聞こえないため、
話の内容がさっぱりわかりません。

「またこうなるのか」と、Aさん、Bさんも少しウンザリした表情を見せ合いながらも
ガマンして、時々、周囲を見回したりして気分を変えようとしました。

前を見ると、どうもそこに座っている女の子(A社の社員)が、
他の人とはちょっと違っていました。
時々、たどたどしい手話をやっているのです。

「何だ? この人???」とBさんは、研修説明をしている講師よりも、
そっちのほうに目が引きつけられてしまいました。
それで、目の前の女の子に尋ねてみました。

Bさん;「この会社、手話サークルはあるの?」

A社の社員;「いえ、私は■社ではなく、A社の社員です。
A社では社内手話講習会も手話サークルもあります」

Bさん;「で、A社のあなたが、何でここに?」

A社員;「今日、■社の社内研修に聴覚障害の方が来られるので、応援に頼まれました」

手話だからこそ、研修中にもこんな話のやりとりができるのです。
もちろん、Aさんも見ていました。

このやりとりをしたBさんは唖然としました。
A社の手話サークル員が、■社の研修に手話通訳者として来ている、というワケだからだ。

聴覚障害者への情報保障を、そんなものでいいと思っているなんて、怒りを通り越して
呆れました。
このようなことは『(仮)情報コミュニケーション法』で、禁止できないものだろうか?

 →http://blog.goo.ne.jp/houantaisaku

「どうせ入社日の1回だけしかやらないのだから、これでいい」と会社は思っている
のでしょう。


実は、Bさんは研修内容がわからないのが心配で、事前に会社に
「自分で要約筆記者を頼み、連れて行きたい」
と申し出ていました。
しかし、会社(■社)からは断られていました。

理由は、前述したように、会社としてできるだけの配慮はしているので、
「通訳を頼まなくても大丈夫です。こちらで筆談をして説明しますから」
と言われていました。

ところが、当日になってみると、こういうことになったのです。

こんな不快な思いをさせられている例は、世の中にはまだまだたくさんあると思います。
いずれまた、このような事例を紹介してみます。


=======================================
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by bunbun6610 | 2012-10-26 21:02 | 情報保障・通訳(就労)

聴覚障害者に健聴者の話の内容を伝え、
また聴覚障害者が健聴者に意見や回答するためにも必要な、
手話・要約筆記通訳の問題点です。

これは、特に会社で多く見られる聴覚障害者差別事例です。

==================================


特定非営利活動法人
パーソナルサポート ひらかた

http://homepage2.nifty.com/parson/index.htm


http://homepage2.nifty.com/parson/morimoto0710.htm


パーソナルサポート通信 07年10月号

■手話について、もっと知ってほしい
手話通訳のあり方、手話通訳の役割とは何か


●働いているろうあ者から職場内のことで相談を受け、
一緒に会社側と話し合いに行った時のことである。
前もって会社には「手話通訳者はこちらで用意します」
と文書で知らせてあった。
こちらが用意する手話通訳者とは、ろうあ者が希望する
通訳者である。
それなのに、当日、会社側が用意した手話通訳者と
鉢合せになった。

最初、会社の人かと思ったが「会社の方で手話通訳者
を用意した」と言われて唖然とした。
この話し合いは、何度目かの私たちと会社側との交渉の
席だった。
「前もってこちらで用意することが分かっているのに、
なぜ別に通訳者を用意するのか?」と会社に聞くと、
「公平に手話通訳をしてもらいたいから」という答えが
返って来た。

あまりにも身勝手な会社の言い分と横柄な態度に堪忍袋
の緒が切れて「会社のいう公平とはいったい何ですか?
私たちろうあ者が用意した手話通訳者を信用できない
ということですか?」と問いただした。
すると、「あなた達が用意する手話通訳者は、あなた達の
味方でしょう? 会社を弁護してくれないでしょう?」
と言われて、愕然とした。

会社は、手話と手話通訳の役割について無知であり、
全くの素人である。
なぜ事前に私たちに聞いてくれなかったのかと思う。

会社が用意した手話通訳者は、公的な機関から
派遣されており、ろうあ者が望む手話通訳者とは
違っていた。

私がこのコーナーで何度も書いてきたように、
手話には大きく分けて聴者が学ぶ「日本語対応手話」と、
ろうあ者の言語である「日本手話」の二つがある。
会社が頼んだ手話通訳者は「日本語対応手話」のみで、
私たちろうあ者の「日本手話」の読み取りと表現ができない。
こちらが用意した手話通訳者は「日本手話」を学習しており、
読み取りや表現が少しできる。

ろうあ者がどちらを選ぶとしたら、当然自分の言語である
「日本手話」が読み取れる手話通訳者に決まっている。
手話通訳の役割とは、手話を知らない人とろうあ者を
つなぐ役割があり、また、ろうあ者が発言したことや主張を、
相手にきちんと伝えるという大事な責務がある。

会社は「日本手話」と「日本語対応手話」の違いを学ぼうと
しないで、ただ弁護してくれないと困るから「公平」という
言葉を借りて手話通訳を頼んだわけである。
その時は、派遣されて来た手話通訳者を追い返す訳には
いかないので、会社の通訳をお願いした。

私たちが用意した手話通訳者には、ろうあ者側の通訳を
してもらう形で交渉が始まった。

しかし、交渉が進んでいくにつれ、会社が返事に窮する
場面が出てきた。
すると役員たちが小さい声で雑談を始めた。
しかし、派遣された手話通訳者が、雑談の内容を私たちに
手話で説明することはなかった。

その時の様子は、ろうあ者側の手話通訳者が説明してくれた。
後で会社側の手話通訳者に尋ねてみると、「会社がやばいと
思う場面では手話通訳をしない」と答えが返ってきた。

明らかに会社の味方をしているのが分かり、憤慨した。
これでは誰のための手話通訳か分からない。
手話通訳の基本的な機能は、手話を知らない相手側の
対話や会議の内容を即時に「日本手話」で伝えるだけでなく、
場面の様子を説明する役割もある。

そうでないと、先ほどの会社の役員たちが小さい声で
雑談している場面では、その場にいる聴者だけに内容がわかり、
ろうあ者だけわからないという不公平が出てくる。
こうした不公平にならないためにも、会社側も派遣されて来た
手話通訳者も「手話は誰の言葉か? 誰のための手話通訳者か?」
を真摯に考えてほしいと思う。


==================================


この会社では、手話通訳者を聴覚障害者の
弁護人と勘違いしているのだろうか。

健聴者と聴覚障害者との間に入って通訳業務
を行う手話通訳者や要約筆記者は、
そんな役割はしない。

ただ淡々と、両者の意思疎通を図る為に
通訳業務を行うだけです。

どちらか一方の味方のためでもないのです。
ただ双方のための、公平な通訳業務を行うだけ
だと思うのですが。

それを勝手に勘違いする会社が多いのは、
本当に困ったことです。

現実に、手話通訳者や要約筆記者を
会社施設に入れたがらない会社は、
非常に多いです。

なぜかというと、一番の理由が会社の秘密を
第三者に聞かれたくはないから、
だと思われます。

しかし、口が裂けても会社は、そうだとは
吐きません。

「手話・要約筆記者は必要ありません」

と言うだけです。
その理由は何かというと

「筆談するので」

と言います。
ところが、筆談はごくわずかだったり、
無知だったり不誠実な会社では、
見事に裏切る場合さえあります。

ほぼ完全に、健聴者からの一方的な
コミュニケーションで終わらされてしまうのです。

そして、結局は常に会社に有利な話し合いの
場にしてしまい、聴覚障害者差別問題を
外部の人間に見せないようにするのです。
それはそうでしょう。

見せてしまったら、その人が証人になる
こともできるのでヤバイと、
会社は思うのだろう。

しかし、先にも説明したように、
通訳者は淡々と通訳を行うだけであり、
基本的には聴覚障害者を擁護する裁判
のための証人になることはない。

もし聴覚障害者が後で

「これはおかしい」

と、聴覚障害者が思って、第三者に相談しても、
それは結局、証拠なき言われごとに過ぎず、
やはり会社はもみ消し工作をします。

あまりしつこいと、会社はその聴覚障害者とは、
雇用契約の終了に追い込みます。

会社にとっては実に都合の良いシステムにしてあり、
社内で日常茶飯事に起こしている
聴覚障害者差別問題など所詮、
たったこれだけですぐに片付くのです。

だから聴覚障害者は差別があっても、
裁判にすることもできません。

有名な話ですが、中途失聴者や難聴者などへの
通訳を行う要約筆記通訳でも、

「今のは通訳しなくていい(書かなくていい)」

と健聴者が言う場合があります。
それでも通訳者に書かれていると健聴者は
困った顔をして、あっちへ行って話す。

つまり、書かれたくないことは別の場所で話をするのだ。

健聴者は、通訳者も嫌っています。
手を振って「ノーノー! 書くな!!」の
ジェスチャーをしているのですから。

これは

「今は、聴覚障害者に知られたら困ることを
話しているんだから、通訳しないで!」

ということを意味しています。

これがもし、通訳者がいない場合だったら
どうなるのかというと、どうもしない。

そばにいる聴覚障害者のことなどほったらかしにして、
健聴者同士で堂々としゃべりまくるのです。

そして終わってから

「今の話で、こうすることに決めたから、
こんどからあなたもこうするように」

というふうに、聴覚障害者へ指示をして
終わりなのです。

その話し合いに聴覚障害者を入れず、
聴覚障害者のことも勝手に決める、
という横暴なやり方で通されることは、
会社ではしばしばあるのです。(※)


(※)参考事例
『胃レントゲン検査での聴覚障害者問題 (3)』
〔2012-01-02 22:09〕



いや、それが当たり前だと会社は
思い込んでいるし、そういう現実なのです。
「しばしば」どころではありません。


障害者差別禁止法を制定することが
必要不可欠であると同時に、
こうした事実があれば、聴覚障害者は
遠慮なく告発できる相談機関が必要だと
思います。

当ブログには、そのような聴覚障害者差別事例
をたくさん記事にしています。

(ただし、当該企業の人事部が監視していることも
あるので、その記事は常時公開設定にしている
わけではありません。)

すなわち、このブログはある企業の人事部の
秘密工作までも暴露している、というわけです。

会社に要約筆記通訳派遣を拒否された私は、
会社側の筆談と私自身の発言も、
全部書き写したのです。
それを今、持っています。
そうしたのは、この事件を社会に公表するためです。
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by bunbun6610 | 2012-10-26 18:00 | 情報保障・通訳(就労)

東京都聴覚障害者自立支援センター

http://www.jiritsu.deaf.to/modules/infra/

これなんかは、手話が出来ない聴覚障害者には、
やっぱり近づきがたい説明で、
やっぱりろう者施設なんじゃないか、と思う。

これが、なぜ聴覚障害者施設なのだろうか。

手話ばかりが強調されていると、
音声言語優先の健聴者社会と同様、
ここでも手話が出来る人優先社会になっているだろう、
と思うからです。

これが聴覚障害者対象の施設だなんて、
やはり非常に残念だ。

手話が出来ない聴覚障害者にとっては

「結局、ろう者のための施設なんじゃないの?」

と思うだけだろう。

外国では聴覚障害者といっても、
ろう者と難聴者はハッキリ区別し、
別々に存在感を放っているらしい。

そんな外国の聴覚障害者から見ると

「日本は曖昧になっている」

ということなのだろうか。
「世界的に珍しい」と言われる。
手話にしてもそうだろうし。
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by bunbun6610 | 2012-10-25 18:00 | バリア&バリアフリー

日本政府が2009年12月当時に鳩山政権が設置、
発足させた「障がい者制度改革推進本部」が、
障害者の差別禁止や社会参加の促進に取り組んでいます。

しかし日本は、アメリカなどのやり方を、
まだ形だけを真似しただけに過ぎないのかもしれません。

北朝鮮拉致問題もそうですが、人権問題のことは
全然進んでいないように思えます。

いやそれだけでなく、外交問題も同じかな。
日本のお役所などは、コミュニケーションが苦手なようで、
とにかく慎重というか、時間をかけたがるのでしょう。
だから遅々としていて、進まない。

アメリカの障害者運動は黒人運動の後に
起きたらしく、活発だったので、
1990年には障害者差別禁止法(※)
できています。
それでも、長い道のりです。

国連・障害者権利条約も最初の提唱(提唱国;イタリア)
から30年かかって、やっと採択されたそうです。

(※)ADA法
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E3%82%92%E6%8C%81%E3%81%A4%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E4%BA%BA%E6%B3%95

http://members.jcom.home.ne.jp/wheel-net/america.htm


=================================


『哀れみはいらない―全米障害者運動の軌跡』(著者: ジョセフ・P. シャピロ /現代書館)

 →http://booklog.jp/users/miyamatsuoka/archives/4768434185

(参考)臼井久実子

 →http://www.yuki-enishi.com/guest/guest-020529-1.html



「一方、赤十字のような慈善団体はこの頃、障害者のための
雇用サービスを始めた。
また一九二一年の法律では、母子医療センターが開設され、
母子の死亡率を下げる努力が開始された。

この傾向は大恐慌後も続き、一九三五年、当時のルーズベルト
大統領が社会保障法に署名するに至る。
これで、アメリカ史上初めて、成人障害者対象の恒久的な
社会保障制度が始まった。

ポリオと闘うルーズベルト大統領をアメリカ人は賞賛し、
彼は当時、全米で最も有名な障害者だった。
彼が設立を援助した慈善団体、「硬貨の行進」への寄付は増え、
小さな子どもでさえ、大統領がホワイトハウスで運動をする
ためのスイミングプール建設に寄付を提供したという。

しかし、歴史家ヒュー・グレゴリー・ギャラファーの
『FDR’s Splendid Deception(フランクリン・ルーズベルトの華麗な偽り)』
 によれば、ルーズベルトは自分の障害をできるだけ隠そうと
していたという。
実は歩けなかったのに、一般にはその印象を与えないよう
一生懸命努力していたというのだ。

「ルーズベルトはポリオによるマヒで少し足をひきずるように
なったが、今は直っている。
一般の人々の間ではこう思われていた。
『今は回復したかたわ』とみなされていたのだ」

テレビが今のようになる前だからこそ可能だったかもしれないが、
大統領の車椅子の姿は決して公開されず、プライベートの写真も
撮られなかった。
ルーズベルト自身と彼の息子、護衛の人たちは創意工夫を凝らし、
彼が建物から出たり入ったりする手助けをしていた。
公の立場に出なくてはならないときは息子と護衛が彼の両側に
立ち彼を支え、彼はまるで体操選手が体操用のてすりにつかまる
ようにふたりに運ばれていたに過ぎなかった。

ホワイトハウスや連邦議事堂、陸軍省、国務省、海軍のビル、
そしてラファイエット広場のむかいにある聖ジョン教会には、
当時からスロープが設置され、歩行が困難な人でも移動が
しやすかった。
ルーズベルト大統領が歩けなかったから、そして、首都ワシントン
の中でもこれらの場所に彼がよく行ったから、こんなことも可能
だったのだ。
が、法律でアクセスが広範に義務づけられるようになるまでには、
それから三〇年以上かかった。

第二次世界大戦後、連邦のリハビリ・プログラムがさらに拡張し、
戦争帰還の障害者を国ぐるみで救おうという新しい試みがみられる
ようになった。
まず一九四六年、マヒをもつ戦争帰還者アメリカ人協会が設立され、
翌四七年には、リハビリを終えた障害者を企業で雇用することを
保障する義務から、大統領直轄障害者雇用委員会が設置された。」


=================================



〔参考記事〕
当ブログ
『聴覚障害と目的の喪失』
(2012-09-20 18:30)参照。


【追記】(2012年9月22日)

http://www.excite.co.jp/News/society_g/20120922/Kyodo_BR_MN2012092201001525.html

障害者差別「ある」89% 前回より増加、
内閣府調査

2012年9月22日 17時12分

内閣府が22日付で公表した「障害者に関する世論調査」によると、
日本社会で障害者に対する差別や偏見が「ある」と思う人は89・2%
に上り、2007年の前回調査より6・3ポイント増えた。

「ない」と答えたのは前回より5・4ポイント減の9・7%にとどまった。

09年12月に当時の鳩山政権は「障がい者制度改革推進本部」を設置。
障害者の差別禁止や社会参加の促進に取り組んでいるが、
十分な効果が出ていない状況だ。

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by bunbun6610 | 2012-10-24 18:00 | 哀れみはいらない

当ブログでも、私自身や同僚の聴覚障害者体験談として、
朝礼や会議、社内講演会、セミナー、
研修などでの聴覚障害者への差別的取扱いの
状況を詳しく載せていますが。

もはや、障害者差別禁止法は必要不可欠でしょう。

日本はこれなしで、国連・障害者権利条約の批准は
無理だと思います。


==================================

『平成18年度 コミュニケーション・スキル テキスト』
(棚田茂/立正大学社会福祉学部)より。

http://www.onoderamasaru.jp/wp/wp-content/uploads/2009/04/risho_2006.pdf

63ページ

『会議の内容が分からない』
「職場の会議において、聴覚障害者はお客様扱いにされている。
そう断言できるのは、講師自身が経験しており、かつ多くの
ろう者の共通事項にもなっているからである。
積極的に会議に参加させず*15、会議における発言権も
殆ど与えられない状態をつくっていることが殆どである。
例えば、会議が終わりに差し掛かったところで、

「他に何か質問・意見はありませんか?」

と会議進行者は参加者に確認する。
そのとき、ろう者に対してやっと発言権を与えるのである。
しかしながら、ろう者は『事後報告』に依存しているため、
何も発言できない状態になる。
聴者中心ですすめるとこの事態が発生する。
無理して発言すると苦笑を買うことが多いらしい*16。

このことから、多くの都道府県市町村、民間企業においても、
会議に手話通訳をつけることによって『会議に同時に参加する』
必要性を感じつつ、手話通訳者の確保にかかるコスト(費用)
がネックとなり、思うままに『会議に同時に参加できない』
状況を作り出している。

長野県白馬村で、聴覚障害者が村議員に選出されたことがある。
村議会において、手話通訳者を村の予算でつけていたが、
他の村議員によって

「村の予算で手話通訳をつけることは何事か?」

というクレームが入ったものの、多くの村民によって選出された
議員であることから、聴覚障害を持つ議員はそれをはねつけ、
手話通訳の必要性を社会的にアピールしている。
障害者支援法*17において、多くの聴覚障害者が反発している背景に、
手話通訳者はサービスを利用する当事者が費用を1割負担しなければ
ならないというのがあり、手話通訳サービスを必要としているのは
誰なのかという論理的な問題が潜んでいる。

例えば、病院の診療において、手話通訳者を必要としているのは、
医師であり、看護婦であり、また聴覚障害を有する患者でもある。
事後報告において、とりわけ注意しなければならないのは、
業務に聴覚障害者が関与している場合、当事者(聴覚障害者)抜きで
打ち合わせを行い、あれこれ決めてしまうことである。
忙しい、もしくは急ぎの用であっても、当事者が打ち合わせの場で
内容を把握することは人間として最低のマナーである。
こういうことが簡単に破られてしまうことは少なくない__」

==================================



こちらの大学教授の方が書いたテキストでは、
「聴覚障害者に対する差別的取扱い」とは言わず、
「お客様扱い」と言うのだろうか。

なるべく

「健聴者は加害者である」

という意味を持つ表現は、
使いたくないのだろう。

とても適切な言い方とは思えないが、
この教授も現代社会の矛盾を皮肉っている
のだと思えばいいだろう。

確かに、聴覚障害者を“お客様扱い”
している会社は、結構あるのだから。

企業では障害者全般に“お客様扱い”は、昔からあります。
私もそのような扱いを受けた経験があるし、
他の多くの障害者の現実も見てきた、目撃証人なのです。

気が向けば、障害者を差別してきた企業名も
当ブログで公表できます。
ただし、もしそんなことをすれば相手(会社)は
「告訴する」と言ってきていますが。

他の資料でも例えば、次の事例があります。


==================================


『当事者がつくる障害者差別禁止法 保護から権利へ』
(「障害者差別禁止法制定」作業チーム編/現代書館)


「『地元では優良企業と言われる会社に障害者枠で入社したが、
やめるまで仕事は何もなかった。

単純作業さえさせてもらえなかった。
公共職業安定所にも会社の指導を何度も頼み、
自分でも会社に訴えたが、何の効果もなかった。

それまで持っていなかった身体障害者手帳を
就職に有利かと思い取ったのだが、
レッテルを貼られただけ。

自分は、普通学校に通い、障害者枠ではない労働も経験し、
障害を重荷に感じたことはなかったのに、
重荷に思うようになってしまった。』

職場で自分の価値を否定されることで、
彼は自信喪失となり、今も人と接するのを
避けたいと思ってしまうと言う。

会社側の

『障害者枠雇用だし、仕事をしてケガでもされては困る。
ただそこに居てくれればいい』

という『特別扱い』の結果、彼は、
職場で何もやることのない長い一日を過ごすことに
なった。

『本当にみじめで、他の人に見られるのも
屈辱的だったし、悔しかった』

と彼は言う。
雇用の対象にはされていても、職場で実際に能力を
発揮する労働者として期待される対象とは
なっていなかったのだ。

障害をもつ人に対する差別禁止・権利法の基底に
流れるのは

『障害をもつ人も社会の構成員として
他の構成員と同等であり、適切な援助や環境整備
によって自立できる』

という人間観、自立観である。
障害をもつ人は、働く上で、その人固有のニーズをもっており、
それを満たすためには支援が必要となる。
障害者雇用は“数合わせ”ではない。
職場に障害をもつ人とそうでない人とが共に居ればよい
というものではないのだ。
障害をもつ人にとって不備な職場環境が変わらなければ、
実のある新規雇用にも継続雇用にもつながらない。
逆に、周りの職場環境や労働条件をその人固有の
ニーズに合わせて改善・調整することによって、
障害をもつ人は、働く場を得、職場で能力を発揮し、
職業生活を向上させ、働き続けることが可能となる。

それは、法的に未整備な現在でさえ、情報通信環境の
発展という追い風を受け、情報機器等の支援ツールの
活用によって活躍の場を見出してきた、パイオニア的
当事者の実践が既に実証済みである。

割当雇用の対象者をとらえる際、身体障害者手帳、
療育手帳(または『愛の手帳』)によって障害の範囲と
程度を確認することからわかるように、
現在の割当雇用制は、『障害者』を限定し分類・等級化
することを連動している。

しかし、WHOの1980年国際障害分類(ICIDH)、
2001年5月採択の国際障害分類改訂版(ICF)
の流れが示すように、障害はその人に属するのではなく、
障害をもつ人と環境の間にあるもの、さらには、
障害はあらゆる人に起こりうるものとしてとらえられる
ようになってきた。

これは、人と人との間に、障害の有無に関して決定的な
境界線を引くことを否定し、カテゴリー別に分断・排除
するのではなく、あくまでも人を一個人として見ようと
いうものであり、雇用の場もそのような接触の場として
期待されている。
人を分類することで、障害をもつ人個々に固有であるはずの、
環境調整ニーズを具体的に把握することはできない。

障害をもつ人に対する差別禁止・権利法の制定に際し、
一定程度の雇用が確保されるまでの間、
時限的に法定雇用率設定による割当雇用制を設ける
という選択肢もありえようが、これまでの割当雇用制が
残してきた功罪を検証し、慎重な制度設計をしなければ
ならないことは言うまでもない。
『障害』と『雇用の場における能力』とはどのような
関係にあるのか、何を障害と定義するのか。
検証は、そこまで立ち返るものでなくてはならないだろう。」
(29~31ページ)


==================================



読者の皆さんは、この企業が障害者を雇用した狙いは
何だかわかるでしょうか?
私は、法令遵守(違反金逃れのための法定雇用率達成)
と障害者雇用助成金だけだと思います。
そういう会社は日本には実に多いのです。
法定雇用率を達成している優良企業、
と言われる会社でも、です。


私も有名な大企業に勤めていたとき、
聴覚障害者団体の相談員(健聴者、手話通訳者)に、
自分も似たような状況にあることを相談したことがあります。
そうしたら

「いい会社じゃないか。
聴覚障害者だからといって、
あなたのように不満を言う人ばかりじゃない」

と言われました。
全く相談相手になってくれませんでした。
相談した私のほうこそ悪い、
とでも言われているような感じでした。

その相談員から見れば

「ありがたく思うべき」

と考えていたのかも知れません。

「お客様扱い」「特別扱い」は「差別」と思わず、
むしろいいことではないか、というふうに言うので、
びっくりしました。

これが健聴者と聴覚障害者との温度差なのだと思います。

その相談員は要するに

「我慢して働き、そこで(その地位と、状況のなかで)
自分の満足を得るべきだ」

と言いたかったのかもしれません。

ろう者が、昔からそうだったからなのだろう。
ろう者は長い間、差別に耐え、
我慢して働き続けてきた人も少なくありません。
そういった姿勢が世の中では
「障害者に出来る美徳」
とされてきたのではないだろうか。

つまり、健聴者に押し付けられた職業観と
障害者イメージではないか、
ということです。

『名もなく貧しく美しく』(※)という映画に
描かれたような、ただただ真面目に働く、
昔のろう者像を理想と、
健聴者は考えてきたのだと思う。


(※)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E3%82%82%E3%81%AA%E3%81%8F%E8%B2%A7%E3%81%97%E3%81%8F%E7%BE%8E%E3%81%97%E3%81%8F

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by bunbun6610 | 2012-10-23 18:00 | 国連・障害者権利条約

独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 東京障害者職業センター

より、ハローワーク求人票(障害者枠)が出ています。

是非、障害者が障害者のことを考え、
障害者を支援する社会に変わってほしい、
と思う。

健常者よりは障害者のほうが、
聴覚障害者の就労後問題のことも、
より深く理解してもらえるのではないか、
と思う。

聴覚障害者支援を行うには、
健聴者(聴覚障害以外の障害を持つ方も可)であり、
手話通訳か、要約筆記通訳ができることが必要だろう。

どちらかができれば、手話か要約筆記のどちらかを
理解できる聴覚障害者を支援できるのではないか、
と思う。

勿論これは、障害者手帳保持者だけが応募できる求人票です。


====================================

紹介期限日; 平成24年10月31日

求人番号; 13030-10429521

事業所名; 独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 東京障害者職業センター

所在地; 東京都台東区上野4丁目27-3 上野トーセイビル 3F

就業場所; 事業所所在地に同じ。転勤の可能性なし。 上野駅から徒歩5分。

職種; (障害者)ジョブコーチ(職場適応支援者)

仕事の内容;
・障害のある方の働く職場に出向き、職場定着のための支援を行う業務
(ジョブコーチ支援担当の障害者職業カウンセラーと複数のジョブコーチ
のチームで支援していただきます。)

・その他センターの就職支援の補助業務。

※採用後はジョブコーチ養成研修(同条件)を受講していただきます。

雇用形態; パート労働者 非常勤嘱託

雇用期間; 雇用期間の定めあり。平成24年9月1日~25年3月31日。
        契約更新の可能性あり。

必要な経験等; 公共職業安定所、特別支援学校、福祉施設、民間企業
           及び障害者団体において、障害者の職業相談、職業指導、
           作業指導の実務経験が1年以上。

必要な免許・資格; 不問

年齢; 不問

賃金; 1570円

日給; 11780円  時給≒11780÷7.5H

賃金締切日; 末日

賃金支払日; 毎月16日(翌月払い)

通勤手当; 日額600円まで。

昇給; なし

賞与; なし

加入保険等; 雇用 労災 健康 厚生 財形 厚生年金基金
         退職金制度あり(勤続1年以上)

就業時間; (1)8:45~17:00  (2)7:30~15:45
        (3)10:00~18:15

時間外 なし   休憩時間 45分

休日; 土日祝

週休二日制 毎週  月20日勤務(休日出勤可能性有)

定年制 なし  勤務延長 なし  再雇用 なし

加入保健・年次有給休暇は法定通り。

週所定労働日数; 週5日程度

採用人数; 通勤一人

試用期間; なし


================================



ちなみに、健聴者であり、かつ健常者の支援・相談員だと、
企業の障害者担当者(人事部)へは、
次のように言ってしまう人も、
かなりたくさんいます。

「聴覚障害者なんですが、話し声は聞き取れます。
簡単な会話は出来ます。
ただ、確認のために書くとよいと思います。
電話(応対)はダメです」

この程度なら読話が得意ではない私でも、
口を見て読み取れるんですけど…。

健聴者相手にこんなことを言ったら、
入社後の配慮なんて、あるわけがないのです。
それがこの支援員にはわからない。

聴覚障害者差別を受けた経験など全くない人だから、
これが当たり前だ。

読者の中には健聴者の方もおられると思うので、
この部分は私なりにきちんと説明したい、
と思います。

まず

「聴覚障害者なんですが、話し声は聞き取れます。
簡単な会話は出来ます」

と言うのは、私から見ると聴覚障害者を紹介するハローワークが、
企業側に安心させるためでしかない、と思います。

勿論、何とか聞こえる程度の軽度難聴など、
そういった聴覚障害者もいますが、障害の程度のことはやはり、
聴覚障害者本人からよく聞かないといけない、と思います。

健聴者が聴覚障害の説明を自分勝手に作って、
企業に提示するやり方は、就労後のミスマッチ問題を
生む原因となります。

次に、ハローワーク担当者は

「簡単な会話は出来ます」

と企業側に説明しています。
どの企業に対しても、何回も全く同じように言っていることが、
聞こえない私にもわかりました。
これも応募者(障害者)が採用されやすくする為の、
ハローワークの小細工でしょう。
それは聴覚障害者雇用の最重要課題のためではなく、
ただ法定雇用率達成の為です。
その一点だけが、ハローワークの目標だからでしょう(※a)


(※a)
実際にハローワークは

「もしどうしても辞めたくなったら、
辞める前に転職先を早く探しなさい」

というアドバイスをしてきます。

ハローワークに相談しても、
会社の障害者差別には決して
介入できません。

〔関連記事〕 当ブログ

『役に立たないハローワークの聴覚障害者相談』
〔2010-05-17 18:00〕


『ハローワークからの転職アドバイス 』
〔2011-03-11 18:00〕




もし本当に、簡単なことでも完全に会話ができるならば、
聴覚障害問題なんて、もう関係なくなるのです。
となれば健聴者読者だって当然、
おかしいと思うでしょう。

実際は簡単な会話でも、その聴覚障害者によって、
できる条件と出来ない条件があるということを、
この担当者は知らないのです。
いや、この担当者だけでなく健聴者は皆、
分からないだろう。
だからこんな単純な言い方が出来るのだ、
と思う。
逆に聴覚障害者のほうはその盲点を突いて、
会社に自分の障害程度をうまくごまかすのです。

それで企業側が安心すれば、もう後は

「確認のために書くこと」

なんて、絶対にしなくなるものなのです。
それが最も重要なことであっても、です

健聴者には、それが全然わかっていません。
我々聴覚障害者が幾ら、念を押して言っても、
です。

だって、健聴者からすれば、おかしいと思うのが
当たり前なのですからね。
それは聴覚障害者である私から見ても、
当たり前だと思うわけです。
聴覚障害者がもしも健聴者になれたとしても、
同じように思うはずです。
無理もありません。

だから、聴覚障害の説明は、本当ならば、
こんなに簡単に言ってはいけないのです。

当事者でもないハローワーク担当者がこんな説明をするなんて、
最悪だと私は思う。

これと同様のことは、過去にも当ブログで述べているので、
やはり同じ繰り返しになってしまいますが、
参考にして下さい。


『「補聴器をすれば聞こえます」の誤解』
〔2012-04-06 18:46〕



こうしたことを繰り返すのが、どの健聴者にも
見られるミスなのです。

別に健聴者が悪い、と一方的に攻め立てている
わけではなくて、健聴者はそれが当たり前なのです。
今の世の中では、健聴者の聴覚障害への理解度なんて
そんな程度だから、もう、仕方がないのです。

では一番良い方法とは、どんな方法だろうか。
それは、健聴者と聴覚障害者の双方によって、
職場定着への道筋をつくっていくのがよい、
と私は考えています。

この場合の聴覚障害者は、就労者のことをよく理解している
聴覚障害を持つジョブコーチでもよいし、
自分の聴覚障害や合理的配慮について、
しっかりと説明できる聴覚障害者ならば、
就労者本人に任せてもよい、
と思う。

それにしても、最後の

「電話はダメです」

も、またデリカシーのない言い方だな、と思いました。

自分で言ったのでなくても、これでは企業への印象を
悪くしてしまうのではないか、
と思います。

最低の支援員だ。
こんな支援員が仲介して、
応募する会社の全部にこう言っているのだから、
全部落とされても仕方がない。


この場合は

「電話応対は難しい聴覚障害の方です」

とかの言い方が、普通なのではないだろうか?


ちなみに、私ならばどんな配慮が必要か、というと、
健聴者に書いてもらうのが最良の方法です。

しかし、書くのを面倒がったり、忘れる人も多いものです。
そういう場合は、私が理解したことを書くのです。
聞こえない人間に対して、
書かないで言う健聴者が
世の中に何人かいるのは、
もうどうしようもないことです。
だから理解できた範囲だけ、で結構です。
そして、それを相手に見せて

「あなたの説明は、これでいいのですか?
これで全部ですか?」

と聞きます。

もし、それでOKだと言うのならば、
後で何かコミュニケーション・ミスがあったとしても、
それは私の責任ではありません。
記録して相互確認した証拠があるからです。

もし健聴者が「違う」と言うのなら、
そこだけでも書いてもらうよう、
どうしてもお願いします。

しかしそれでも書かないで言うだけの健聴者もいます。
その場合、時間ばかりが過ぎて仕事が進まず、
周囲の人も

「あいつら、何やってんだ?」

という目で見てきます。
これは先輩の責任になります。

そうするとその先輩自身の評価が下がるし、
だんだんと私を使っての仕事をさせて
もらえなくなるわけですから、
むしろ私は助かるのです。

そして上司は、ついに指導役を別の先輩に変えてくれる、
という伝家の宝刀を抜くような、見事な配慮をしてくれます。
これは実例です。

(もしも、上司までも配慮が出来ない人だったら、
いっそのこと、さっさと転職先を見つけてから、
その会社は辞めてしまえばよいのです。)

確認も、面倒くさがってちゃんとしない先輩も
いたりしますが、それでトラブルになった場合は、
証拠メモを見せます。
そうすると、上司に怒られるのは先輩のほうなのです。

ただし、だからといって、面接段階から
筆談配慮を求めたりはしません。
やっぱり、合格率を高める為には、
私も聴覚障害をある程度は、
うまくごまかすのです。

ろう者だって「(全く)聞こえません」とは言いません。

当ブログの記事を読まれてきた方には
すでにおわかりだと思いますが、
ろう者も

「補聴器で聞こえます」

とか、

「口を見て読み取れます」

とか言って、ごまかしているのです。
そういう聴覚障害者が会社では現実に採用されていて、
働いているのです。

これはもう、残念ですけれども、やはり皆、
生活のためだから、必要悪としか、
言いようがないことです。

元はと言えば、健聴者のほうがどうかしているから、
こうなっていくのです。

やっぱり企業は、聴覚障害者でも少しでも聞こえる
人を採用したがる傾向があります。(※b)

今の世の中では、聴覚障害のことなど知らない会社が
ほとんどなので、説明して分かってもらえるほうが稀ですし、
そもそもそんな相手に面接段階から理解など求めても、
落とされるだけだと思います。

それに、他の障害者だって、よくごまかしています。

例えば、片手に障害のある人がいますが、
そのことを入社前には詳しくは言いませんでした。

だからその障害者の障害程度のことは、
誰もほとんど知りませんでした。
でも入社後になってから本人が

「あれはできません、これならできます」

と色々と言い出してきて、
配慮が大変になってくることが分かったのです。

今ではその障害者が出来ないことは全て、
他の人がやらなければならないと分かったので、
大変です。

日本の企業は障害者をなかなか採用しようとしませんから、
障害が見えないものである以上、
むしろそれを逆利用し、ある程度隠して面接に臨む
ほうが得策なのです。

ハローワーク担当者のやり方には賛成できませんが、
それでも結局、うまく駆け引きに持ち込んだほうが
利口だと思います。

そして、採用された後になってから、
自分の周囲の人にだけ、
丁寧に合理的配慮をお願いするのです。
そして、そのことによる相互メリットを
自分で実証して見せれば、
納得して協力してもらえる健聴者も
必ずいるものです。
これは本当に個人的努力で行うとよい。

実際にこういうことは、難聴者にはよくいます。

採用後、実際に一緒に働く人は所詮、
人事担当者ではありません。
どうせ相談相手にもならない人たちです。
私ならば、人事部なんかアテにしないで、
自分の努力で周囲の人から信頼を得るようにしています。
だから、その人事部の人には、ごまかしても構わない。
無知で、聴覚障害者について全く勉強もしない
連中の理解など、得る必要もない。
そんな連中をこっちばかりが真剣に相手にしたって、
時間の無駄だし、疲れるだけではないですか。
要らぬ相手はごまかすのも、必要悪なのだ。

大事なのは、入社後に一緒に働く人の何人かに、
合理的配慮を丁寧にお願いすることだ、
と私は決めています。


===================================

以下は、当ブログ
『ハローワークからの転職アドバイス 』
〔2011-03-11 18:00〕より。


「■月にハローワークのM氏と
もう一度面談をした。
2度目の面談も、M氏の希望だという。

M氏はこの日、▲月入社したばかりの障害者と、
状況を聞く面談をしていた。
障害者雇用の実態をよくわかっていて、
それがポロッと漏れたかな?

と思えるのは、その障害者も毎日、
1日中同じ仕事をやらされている、
それが単純労働なのだと。
他の障害者にしても、皆同じらしい。

それが特にこの会社の場合は、
障害者には当たり前になっているらしい。

さらに、嫌になって自分から辞めてしまう、
あるいは勤労意欲が下がったりして
契約更新を打ち切られる前に、
転職した方がいいんじゃないか、
と考えているらしい。

M氏は、

「我慢でも、あなたの場合はあと■年以上はあるよ。
それまで我慢できるか?
もし出来そうもないなら、ハローワークの面接会に出て、
もっと自分の希望に近い会社を探すのも良い方法だよ」

という考えのようだった。
それも選択肢に考えておいた方がいい、というアドバイスだった。

しかし、こういう助言をするのは、
ハローワークにも障害者のことを考える、
ということは別の本音があるんじゃないだろうか?
つまりは、

「失業給付を避けたい」

という国のメリットを考えてのことじゃないかと…。」




(※b)
障害者専門の就職斡旋会社のサーナも、
アドバイザーが次のように言っています。

(詳細は、当ブログ

『難聴者の会社面接対策(2)』
〔2011-07-06 20:37〕

参照。)


===========================


(私)
「ほとんどの会社から
「あなたの障害で、会社から配慮して欲しいことは何ですか?」
という質問がある。」

(サーナ)
「障害者を雇用するわけだから、会社は当然、聞いてくる。
しかし、配慮をあまり言わない方がよい。
実際に聞き取れないことがあったら、
「はっ? 今何とおっしゃいましたか?
すみませんが、もう一度お願いいたします」
と言うと良い。

あなたのように「筆談をお願いします」と頼むと、
会社はそれを「要求」と受け止める場合が多い
と思う。
「お願いします」という頼み方でも、健聴者は
「全部書かなくちゃいけないのか」と受け取る人もいる。
そういう場合、書くのが面倒だと思うのは当たり前。
会社は仕事をする場なのだから、そのような面倒な
ことはできない。
したがって、補聴器で聞こえる人が雇用されやすい。
補聴器装用でも会話が無理だと、雇用されにくいので、
次のように答えると良い。
「私は、補聴器でほとんど聞き取れますので、大丈夫です。
ただ、後ろから呼びかけられても、聞こえない場合もあります」と。」


===========================

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by bunbun6610 | 2012-10-22 18:00 | 就労前の聴覚障害者問題A

BS258チャンネルで、
『スイッチ~運命のいたずら』という題名のドラマか何かで、
聴覚障害者役が登場人物に入っているらしい。

http://www.dlife.jp/lineup/drama/swichedatbirth_s1/


http://dramadaisuki2009.blog68.fc2.com/blog-category-288.html


ある方のブログで少しだけ読ませていただいたのですが、


「どうにかして相手に自分の考えを伝えたい。
相手が何を言っているのかを知りたい。

会話とは本来、こうあるべきものですよね。
相手の言わんとするところをじっくりと聞いて、
また、自分も相手に言いたいことを分かってもらおうとする。
一方的に言いたいことだけを伝え、聞きたいことだけを聞くのではない。

まるでジェスチャー・ゲームのようだとベイは言っていたけれど、
それでいいんですよ。
何をどうしようと問題ではない。
要は本心が伝えられれば良いのだから。」



この感じ方はいいなぁ、と思いました。

口話(読話)にも手話にも筆談にもこだわらない、
本当にお互いの立場を考えた、
お互いのために伝わるコミュニケーション方法を一緒に考えてやっていく、
という姿勢が。

それがあれば、世界中の人とだけでなく、
健聴者、ろう者、難聴者、中途失聴者のそれぞれが
解決できる問題って、多いと思うんだけれども…。

ところが現実は、その誰もが、自分たちの垣根をつくってしまう。

ほとんどは、お互いに通じる言語が違うからといって、
関わろうとしない。
まるで、バベルの塔の話みたいになって…。
しかし、それは言語、コミュニケーション方法の違い
だけの問題ではありません。
心の問題でもあったりするのです。
だから

「自分も、このブログは果たして、このままでいいのかなぁ?」

と反省も込めて、思うことがあります。

読者も少なくなさそうなのですが、
特に障害者問題で短いコメントをやりとりしたりするのは、
実はとても難しいような気がするのです。

それに、本当に記事数も目的も多い、
非常に特殊なブログなので、
しょうがないと思うのですけれども。



〔参考記事〕
『ろう者スタッフによるカフェ運営(東京都文京区本郷)』
〔2012-02-01 20:27〕

『健聴者も聴覚障害者を理解しようとするには、勇気が必要』
〔2012-02-07 22:54〕
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by bunbun6610 | 2012-10-20 19:39 | 聴覚障害者心理

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/08/s0807-6.html

厚生労働省資料より。


================================

『労働・雇用分野における障害者権利条約への
対応の在り方に関する研究会(第4回)』

1 日時
平成20年8月7日(木)14:00~16:00

2 場所
厚生労働省共用第7会議室(合同庁舎5号館5階)

3 議題
障害者関係団体からのヒアリング
・特定非営利活動法人全国精神保健福祉会連合会 理事長 川崎洋子氏
・社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会 理事長 高岡正氏
・社会福祉法人日本盲人会連合 副会長 時任基清氏
・財団法人全日本ろうあ連盟 理事 松本 正志氏
・社会福祉法人日本身体障害者団体連合会 常務理事 森祐司氏
・社会福祉法人全国盲ろう者協会 理事 福島智氏

4 資料
資料1 川崎理事長提出資料(PDF:137KB)
資料2 高岡理事長提出資料(PDF:237KB)
資料3 時任副会長提出資料(PDF:197KB)
資料4 松本理事提出資料(PDF:161KB)
(注)以下添付ファイルについては、視覚障害者のかたにも
閲覧いただけるよう添付させていただいております。
資料1 資料2 資料3 資料4

【問い合わせ先】
厚生労働省職業安定局
高齢・障害者雇用対策部障害者雇用対策課雇用促進係
TEL  03-5253-1111(内線5855)FAX  03-3502-5394


聴覚障害者団体からの意見もあります。

資料2が、社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会 理事長 高岡正氏
による意見です。

資料4が、財団法人全日本ろうあ連盟 理事 松本 正志氏による意見です。

労働・雇用分野における障害者権利条約への対応の在り方に関する研究会
ヒアリング・意見書

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/08/s0807-6d.html


「聴覚障害者は職場定着が課題とされてきました。
職場でのコミュニケーションがうまくいかず、
業務上のミスやまた多大なストレスを抱えやめていく
例が多くあります。
具体的には上司からの指示がうまく伝わらない、
朝礼、会議などの内容がわからない…など、
職業生活上で常に情報やコミュニケーションから
阻害されると言っても過言ではありません。

そのため、まず情報・コミュニケーション保障として、
必要なときに手話通訳が保障されることが合理的配慮と
なります。」

===============================

高岡氏の意見については、当ブログでも下記記事のデータ

 『要約筆記派遣の利用実績に見られる、聴覚障害者の問題点』
 〔2012-06-04 19:22〕

に参考材料があると思います。

今、難聴者などで何が起こっているのか、
どんな労働問題が起こっているのかを探り当てる必要がある、
と思う。

障害者手帳を所持できない難聴者のなかには、
仕事に就けず、生活保護受給生活者もいる。
助成金がつかない障害者を、
企業は雇用しようとしないからです。

〔参考記事〕
当ブログ
『難聴者の会社面接対策(6)』
〔2012-07-10 20:43〕
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by bunbun6610 | 2012-10-19 18:00 | 国連・障害者権利条約

聴覚障害と目的の喪失

あなたは聴覚障害者に生まれた以上、
何をしなければならないのか?

あなたは何のために生きる?

あなたは誰を愛するのか?

あなたは誰のために行動する?

そして、あなたは誰のために命を捧げ、
死ぬのか?
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by bunbun6610 | 2012-10-18 18:00 | 聴覚障害者心理