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難聴についての説明?

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下は『あなたも難聴を体験しよう!?』という記事より。

→http://nancho.mimiral.com/index.php?%E9%9B%A3%E8%81%B4%E3%82%92%E4%BD%93%E9%A8%93%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86%EF%BC%81


>「人間は無音状態に置かれると、多くの人が45分以上は
精神的に耐えられないという発表があります。」

>「難聴を体験する方法?
 一番いいのは無響室に1人で入ることです。
 ただ、一般の方は機会がないので、難しいと思いますが・・・。
 てっとりばやく、簡単に難聴を体験する方法があります。
 あなたが好きなテレビ番組または映画の音を消して、
登場人物が何を言っているのかを当ててみましょう。
 聞こえる他の音は入ってくるでしょうが、
テレビ番組または映画を見ている時の心の動きを
じっくり観察してみましょう。」


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この記事って、一体どうなのかなぁ!?
身体障害者手帳2級保持の聴覚障害者なのだから、
確かにほぼ無音の世界にいる時間も多いとは思いますが…。

難聴の世界は決して「無音の世界」ではない、
と思います。
聾(ろう)の世界は「音のない世界」と言われることも
ありますけど。
私の長い経験で言えば難聴は、無音の世界より
もっと苦しいと思います。

「中途半端に聞こえる内面の苦しみが、
そこでは全く説明されていない」

と思います。

私がここで言いたいのは、難聴の世界と聾(ろう)の世界は違う、
ということです。
ですから、難聴の世界を聾の世界で説明することは
正確ではない、と思います。

でも、この記事は確かに、健聴者が聴覚障害者の
世界の一面を知る上では参考にはなる、
と思います。
科学的、合理的で単純明快な説明だからこそ、
理解しやすいのかもしれません。

ただし、難聴の一面を知る、という意味でですが。
くどいようですが、聴覚障害は人により様々です。
私ならもっと、難聴については多面的に理解する
必要があると思います。

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→http://nancho.mimiral.com/index.php?%E9%9B%BB%E8%A9%B1%E3%81%8C%E8%8B%A6%E6%89%8B%E3%81%AA%E7%90%86%E7%94%B1%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B%EF%BC%9F

>「障害者手帳のない軽中度の難聴者には問題なく電話が使える人も多いことから…」


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これは、本当に適切な説明なのかどうか、疑問です。

「問題なく電話が使える」といえる場合もあるかもしれませんが、
健聴者に勘違いしないでほしいことは、これについては決して
「健聴者と変わらないほどに」という意味ではない、
ということです。
私も昔の難聴時代、電話には苦労しました。

この記事は健聴者が読むと、混乱するかもしれませんが、
全体をよく読むと、私には大体理解できます。
読者が一部だけを読んで解釈すると、
誤解してしまう危険性はあると思いますが。

やはり聴覚障害のことはそれくらい、説明するのが難しいし、
苦心して書きあげ、それを健聴者が読んでも、
理解するのは難しいものなのです。

「聴覚障害者や難聴者」という書き方をしている点は、
この著者独自の考え方かもしれません。
これも身体障害者手帳の有無で区別したとか、
何らかの意味があるのだと思います。
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by bunbun6610 | 2012-05-29 22:39 | 難聴・中途失聴

障害者運動

『哀れみはいらない―全米障害者運動の軌跡』(著者: ジョセフ・P. シャピロ /現代書館)

 →http://booklog.jp/users/miyamatsuoka/archives/4768434185

(参考)臼井久実子
 →http://www.yuki-enishi.com/guest/guest-020529-1.html


「『あらゆる障害者の運動』
自立(independence, self-sufficiency)、メインストリーミング(mainstreaming)、
社会問題としての障害者問題(disability as a social problem)。
PDSPはこれらの概念を中心に発展し、障害者権利運動の最先端を担った。
この過程に気づいたのは、あらゆる障害をもつ人たちが障害者の権利を求める
闘いを共有できるということだった。
それまで障害者は、どちらかといえば各障害者別にグループをつくってばらばらに
活動しがちで、共通の目的のために何かをするということはなかった。
バークレーのこのPDSPでさえ、「身体」障害者のために設立され、
車椅子利用者によって運営されていた。
しかし、プログラムがスタートすると、視覚障害者が援助を求めてきたりして、
たとえ障害が違おうとも、自立達成に関しては共通の意識や問題を抱えていると
わかった。
だからPDSPは、介助者紹介サービスに、視覚障害者のための代読者も入れる
ようになった。
もともとロバーツの研究は、コミュニティの組織化や連合の形成による政治力の
強化だったので、こうした事実から学ぶことは大きかった。」



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この本のタイトルには「全米障害者運動」が使われており、
例えばアメリカのろう運動も書かれています。
ギャローデット大学での、ろう学生主体によるボイコット事件も
書かれています。

私は昔、障害者運動には否定的でした。
自分の中で勝手に、反社会的な運動という
イメージが先行していたためか

「それは健常者との歩み寄りにならないから」

という漠然とした理由を持っていました。
でも、今は全く違う意志によって生きています。
今までの「歩み寄り」は、まだ本当の歩み寄り
ではなかった、と思うようになりました。

私が記憶に残っている日本の障害者運動で、
30年以上も昔の、車椅子障害者が国鉄の駅に
バリアフリーのためのエレベーター設置を求める
運動があります。

今でこそ、いたる駅にエレべーターが設置されていますが、
30年ほど昔は、まだなかったのです。
その頃では

「お金がかかり過ぎるから、エレベーターの設置は難しい」

という健常者の声が、あちこちで聞かれていました。
それで車椅子障害者は駅を利用できない、電車に乗れない、
という移動手段の制限を受けていました。

これでは車椅子障害者の就労にも影響します。
今でも障害者枠の求人票には

「自力通勤が可能な者」

とか

「車での通勤不可」

とかいう条件が多いのです。
これでは能力があっても、働かせてもらうことは難しかった、
と想像に難くありません。

それに抗議したのか、車椅子障害者が集団で無理矢理、
駅ホームに強行突入しようとした事件が起こりました。
制止する駅員の腕を振り払って、それでも入ろうとしている
雑誌写真を見た記憶があります。

しかし昔の私は

「そういう、ルールを守らない行為は良くない」

と当時は思っていました。

でも、今思うと「彼らは正しかった」と思います。
彼らの行動の背景を知らなかったその頃と、
知っている今とは行動の解釈が違っています。

車椅子障害者たちの運動によって今日では、
エレベーター設置は急速に進んでいますが、
どういうわけか車椅子障害者が利用している場面は、
未だ滅多に見かけません。
実際の利用者は健常者が、お年寄り、
妊婦の方、ベビーカー利用の方などが圧倒的に多い。
なぜなのでしょうか?

私は、この恩恵自体は公平だと思っています。
ただし、私も本当のところはわかりませんが、
これで果たして車椅子障害者たちの
問題は解決したのかと言うと、
違うのではないだろうか、と感じています。

もしかしたら、車椅子障害者たちの就労が
進んでいないのかもしれません。
何か理由があるのではないでしょうか。

しかし、それでもバリアフリー・エレベーター設置は
できたのです。
日本も車椅子障害者の運動の結果、いろいろな人が、
あのバリアフリー・エレベーターを利用できる世の中に
変わりました。
それには、車椅子障害者だけの益になるのではない、
ということが、ようやく認知されてきたからなのかも
しれませんが。

車椅子障害者は他にも、聴覚障害者への支援者として、
パソコン要約筆記や手話通訳をされている場面を
見たことがあります。
他の障害者と助け合う、そうした輪が徐々に
広がりつつあります。

聴覚障害者も、情報バリアフリーなど、
他の障害者と方法は違っても本質は同じ問題点を、
ともに解決していく輪を大きくしていくため、
力を合わせていけるといい、と思います。
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by bunbun6610 | 2012-05-26 17:44 | 哀れみはいらない

幼児時代の「無口」の記憶

松森果林氏のブログ

『松森果林UD劇場~聞こえない世界に移住して~』

には、最初の記事

『日常劇場』(2007年8月12日)

 →http://d.hatena.ne.jp/karinmatasumori/20070812

に、ご本人の自己紹介が書かれています。
自身を中途失聴者と紹介しています。

つまり健聴者のときもあった、という。
これは、本人もハッキリと自覚している事実。
だから、健聴者から難聴になり、数年間を経て失聴に至った、
と説明できるわけです。

こういう人ならおそらく、私の聴覚障害についても、
“途中で失聴した”ということは、わかってくれるだろう。

ただ私は、自分が元・健聴者だったと思える
記憶はありません。
原因不明なのでわからないのですが、
少なくとも物心がついたときからは、
もう難聴のようでした。

言葉を覚えるのが、他の子どもと比べて遅く、
そのため自分が喋りだしたのは幼稚園の頃でも、
果たしてあったのかどうか、ほとんど記憶にありません。

確実に覚えているのは、その頃は全く無口な子どもでした。
ですから、聴覚障害児ではよく言われるように、
周囲の子とのコミュニケーションも全く苦手でした。
両親と楽しく話した記憶さえ、ほとんどないのです。
自分の幼児時代は、言葉を覚えるのが遅かったこと、
そして、コミュニケーション能力の発達も遅れていた、
と確実に記憶しています。


(それでは「どうして今は言葉を喋れるのか?」と、
よく聞かれるのですが、それは感音性難聴だったからだ。
感音性難聴は全く聞こえない場合もあれば、
中途半端に聞こえる場合もあり、
さらに完全に聞こえる場合もある。
それは、自分で完全にコントロールすることは出来ない。
だから「聴き取り難い聴覚障害」として残り続け、
完全解決は難しい。
しかし、健聴者と同等ではないまでも、
どうにか言葉を覚えることはできたわけです。

感音性難聴障害についての詳細は、当ブログ

『感音性難聴障害を、健聴者や、ろう者にどう説明するか』
〔2011-07-23 00:10〕

を参照。)



私の場合は、松森氏のような中途失聴者ではないかもしれません。
では、自分は何と呼べばいいのか。
他人に、何と紹介すればよいのか。
それも全く分からないまま、今日まで生きてきました。

「中途失聴者です」と自己紹介すれば「元・健聴者だった」と思われる。
あるいは「難聴者」でも「中途難聴者」でもない。
「失聴者」と言うと、やはり「元・健聴者」だと思われるから、
この言葉を使用しても、正確な説明はできません。
かと言って「ろう者」でもない。
自分は一体、何者だと言えばよいのだろうか。

結局、このために自分の聴覚障害のことを、
正確に説明することは難しいし、
周囲の誰にも理解できないのだろう。

だから、「あなたは珍しい聴覚障害者だ」と言われたり、
よく誤解されたりするわけです。

健聴者もろう者も難聴者も中途失聴者も、
誰も私のことを理解はできないだろうと思います。
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by bunbun6610 | 2012-05-21 23:11 | 難聴・中途失聴

職場での音声コミュニケーション障害に疲れて

健聴者は、聴覚障害者が健聴者との音声
コミュニケーションに、ものすごいエネルギー
を費やしていることがわからないようです。

聞こえづらい不完全な耳で聞き、
健聴者の話すことを理解するのが、
聴覚障害者にはいかに大変なことか。
その内部にある苦しみが、健聴者には
全くわからない。

特に職場で、健聴者には何の困難もなくできる
音声会話が、聴覚障害者にはできなかったりする。
健聴者には気軽にできる音声会話が、
できなかったりする。
それでものすごく、疲れてしまうのです。
何気ない会話をしていても疲れてしまうので、

「もう話しかけてこないでほしい」

と思うことさえ、ある。

でも給料を貰って仕事をしているのだから、
それも自分には言えるわけがない。
そしてその我慢が、自分の苦しみを
増幅させてしまう。

それは、自分が悪いからなのか。
いや決して、そうではないだろう。

会社での飲み会を辞退する聴覚障害者が
少なくないのも、これが原因だと思う。

決して、会社やその人たちが嫌いなわけ
ではない。
もし、健聴者も歩み寄りをしてもらえたら、
私は少しでも助かるのかもしれない。
次第に、そう願いたくなってくる。
でも、それは永遠に無理な注文なのだろう。

この心の葛藤、苦痛は死ぬまで続く。
だから死は私にとって、最悪ではないと考える。
死は少なくとも今の、自分のこの苦しみが
やっと終わるときなのだ、と期待している。

私の目的は生きることではない。
早く死ぬことなのだ。
死は人生に喜びをもたらさないが、多分、
聴覚障害者としての苦痛は終わらせて
くれるだろう。

もしも聴覚障害者の安楽死制度が
ありえるならば、私はそれを支持したい。
この制度ができるといい。

そして、もし生まれ変われことができると
したら、もう二度と聴覚障害者には
生まれてきたくはない。
生まれ変われるとしたら、健聴者に生まれたい。
そして、世の中にいる聴覚障害者のことなんか
気にしないで、自分も健聴者として、
自分の人生だけを思いっきり楽しみたい。
自由なコミュニケーションがしたい。
健聴者のように心底楽しめる、バカ騒ぎも
してみたい。
もう、こんな苦しみは二度とゴメンだ。

人間とは、やはりそういうのものなのかも
しれない。
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by bunbun6610 | 2012-05-19 23:37 | 就労後の聴覚障害者問題D

聴覚障害者の仕事探し【再掲】

※ 元記事〔2012-05-08 21:27〕より、再掲載。

この記事に今でも多くのアクセスがあるのは、
仕事探しで悩んでいる聴覚障害者が、
大勢いるということなのかもしれません。

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就職活動の苦労話は、
聴覚障害者・金 修琳氏の著書

『耳の聞こえない私が4カ国語しゃべれる理由』

にも、本人の体験談が載っていました。

本人も初めは何も知らないで健常者に混じり、
一般採用の合同会社面接会に行っていた、という。
そして、企業側に金氏の聴覚障害のことがわかると
相手にされなかった、という。

ただそこで障害者採用という、障害者には別の機会が
あることを教えてもらった、という。

障害者雇用は、障害者手帳を取得している
障害者が対象です。
手帳のない難聴者等は、おそらくは対象外でしょう。
(ただし、相談はしてくれると思います)

ハローワークに紹介状をつくってもらうとき、
紹介状には必ず、書類選考(郵送)のときに
「障害者手帳のコピーを添付して下さい」
と書いてあります。

職域はかなり限定されてしまいますが、
聴覚障害者の仕事探しとしては、
たとえば次のポイントがあります。


(1)ハローワークは健常者とは別の、
専門援助第二部門を利用すること。


クローズドは一般枠ですが、オープンでしたら当然、
障害者求人情報から仕事を探します。
ハローワークのコンピュータでも、求人票は別々に
分けられていますから、注意して下さい。


(2)求人票はコンピュータから探してもよいが、
聴覚障害者の場合、ハローワークが職域限定した
ピックアップ・ファイルからのほうが、効率がよい。


ファイル題名は例えば、

 『作業系の仕事』
 『電話応対なし』

などと、別々になっています。
このなかに、聴覚障害者も応募できやすい職種の
求人票がピックアップされている場合が多いです。


(3)紹介担当者のなかで聴覚障害者に
気にかけてくれそうな人を探し、
裏情報(※)を聞き出す。


すると、「聴覚障害者希望」の最新求人情報を
すぐに紹介してくれる場合もあります。

※ 裏情報とは、当ブログ
『聴覚障害者にできない仕事』
(2012-05-02 11:56)を参照。


非常にレアな情報なのですが、私の今までの経験でも、
こういう募集は聴覚障害者採用を真剣に考えてくれ、
応募すれば採用してもらえる確率も非常に高いです。

ですから、こういう情報は苦労してでも探す価値は
あると思います。


(4)障害者専門の仕事紹介会社に相談する。
紹介してくれる場合もある。
仕事紹介会社はインターネットで調べられます。


ジョイコンサルティング、クローバーナビ、ウェブサーナ、
など。


(5)自分でインターネットから求人票を検索してみる。

検索文字例)「求人雑誌の名前」+「聴覚障害」

これもなかなかないですが、検索してみると、
たまにどこかの会社求人票がヒットすることがあります。

これも珍しい情報ですけど、要は健聴者でも
「アンテナを張れ」と言われるように、
聴覚障害者でもちゃんと情報を受け取れるように、
自分から可能な限りのアンテナを張ることが
大切です。

何社かの選考に落ちても諦めず探し、
面接に挑戦し続ける気持ちを持っていないと、
なかなか仕事をもらう機会に巡り合えないものです。
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by bunbun6610 | 2012-05-17 22:48 | 人気記事(再掲)

聴覚障害者にできない仕事【再掲】

※ 元記事〔2012-05-02 11:56〕より、再掲載。

この記事に今でも多くのアクセスがあるのは、
仕事探しで悩んでいる聴覚障害者が、
大勢いるということなのかもしれません。

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〔参考資料1〕

当ブログ

 『聴覚障害者が応募できない職種を減らそうではないか』
 (2012-02-18 07:59)

 『狭き門のろう者雇用』(2011-05-13 21:52)


聴覚障害者が仕事を探せる手段は非常に狭いです。
駅売店や書店など販売されている求人雑誌だけでなく、
ハローワークの障害者専門援助部門
(正式には「専門援助第二部門」という)
でも、聴覚障害者が応募できそうな仕事を探すことは困難です。

当ブログでも

 『聴覚障害者にできる仕事』(2012-01-18 22:25)

という記事は、未だに検索数値が高いほうですが、
それはインターネット上で、
仕事探しのヒントを求めている聴覚障害者が多いから、
なのかもしれません。
難聴者、聴覚障害者の就労問題の悩みが、
浮き彫りになってきそうです。

残念な事実ですが、今はやはりまだ、
「聴覚障害者にでもできる仕事」よりも、
「聴覚障害者にはできない仕事」のほうが、
容易に、多数見つかります。


【聴覚障害者に出来ない仕事の一例】
(ハローワークの職業紹介担当者による)
警備員、清掃員(チームワークで動くため)、
管理人(清掃と入居者の世話をする仕事)、
販売員、接客員、客室清掃員、ホール係、家事代行、
電話発信業務、キャンペーン・スタッフ、
受付フロントスタッフ、クリーニング取次店員、
事務員(電話応対が付随するため)、
図書館スタッフ、秘書、ドライバー(タクシー、トラック等)、
ホテルスタッフ、危険作業員、巡回指導員、店長候補、
営業マン、電話調査員、リサーチ業務員、広報スタッフ、
オープン・キッチン・スタッフ、施設案内スタッフ、
保育士、介護スタッフ、マネージャー、アシスタント・スタッフ、
オペレーター、…etc

これらの職種は、ハローワーク担当者に相談(希望)しても、
聴覚障害者にはまず、紹介を渋られてしまいます。

聴覚障害があると、仕事が狭められるばかりでなく、
場合によっては、学生アルバイトよりも安い時給で
働くしかありません。

障害者雇用を促進している製パン・製菓の業種も、
精神・知的障害者を雇用する方針が増えてきており(特例子会社に多い)、
そこへコミュニケーションの難しい聴覚障害者は雇い入れたくない、
というところもでてきています。
日本語音声言語でのコミュニケーション障害を持つ聴覚障害者だけは、
難しいと考えられがちなのです。


【ココだけでしか知り得ない裏情報】
高い障害者雇用率を誇る企業としても名高い、
株式会社ユニクロが障害者を募集しています。

 →http://d.hatena.ne.jp/zundamoon07/20080914/1221375735

→http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2009/07/070916_shop.html

ユニクロが作成した求人票(35010-2768721)によると、
職種は店舗スタッフ(有名デパート内勤務)で、
仕事の内容は「商品出し、商品整理、清掃等」
となっていました。

「この仕事内容ならば、聴覚障害者も応募できるのではないか」

と思った聴覚障害者が、応募しようと思い、
ハローワークに相談してみました。
ハローワーク担当者は、ハローワーク側だけが閲覧できる
コンピュータ情報を見た後、こう言いました。

「仕事の内容は聴覚障害者でも出来ても、
勤務場所がデパート店舗内なので、
お客様に話しかけられる場合もあります。
こちらから見る(ハローワーク担当者だけが見れる)
コンピュータ上(※)にも
「聴覚障害の方は難しい」
と書いてあります。

絶対に採用不可というわけではありませんが、
応募はやめたほうがよいのでは?」


(※このコンピュータはハローワーク担当者だけが
見れる裏情報になっていて、
求職者が見る求人票には書かれない、
企業側の希望などが書いてある。
企業によっては、この場合とは逆に
「聴覚障害者を希望」
と書かれている場合もある。)


こんな場合でも、

「聴覚障害者には無理」

「採用されない」

とは言われないけれども、
こういうふうに伝えられました。

聴覚障害者を差別しているわけではないとか、
聴覚障害者の心情に配慮して、
そういうふうに言うのだと思います。

つまり、聴覚障害者が問い合わせをして、
初めてこういう事実が、聴覚障害者にだけ
突きつけられてきます。

健常者は勿論、他の障害者も、
聴覚障害者だけにこういう職域問題があることを、
一切知ることがないのです。
だから、私はこのことを自分のブログ上にて公表し、
こういう問題があることを世の中に広く知って
もらいたいと思います。

本当にこの仕事内容をする募集要項の場合、
聴覚障害者雇用への配慮は全く不可能だと
言えるのでしょうか?
聴覚障害者の就労への合理的配慮とは、
一体何でしょうか?
健聴者読者の皆さんは是非、真剣に考えてみて下さい。

〔重要参考資料2〕
当ブログ
 『合理的配慮と理解で、障害者の雇用促進を』(2011-12-07 20:48)

「…衣料大手「ユニクロ」は、「1店舗1人以上」の障害者雇用を掲げている。
全国約850店の9割以上で障害者が働き、身体障害者の約3割が聴覚の障害。
業務は他の店員と変わらず、清掃や商品管理のほか接客もこなす。…」

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by bunbun6610 | 2012-05-17 22:44 | 人気記事(再掲)

公用語が“日本手話”と“書記日本語”のカフェ

当ブログ

『ろう者スタッフによるカフェ運営(東京都文京区本郷)』
〔2012-02-01 20:27〕


でも紹介しましたが、
ろう者はもちろん、手話サークル在籍の健聴者も、
遠い所から手話者がやってくるカフェです。

店内のデカ・ホワイトボードには東北の宮城、
九州も長崎、福岡、熊本の人の書き込みが…。

ゴールデン・ウィークの東京巡りに、
わざわざやって来られたのでしょうか。




=================================



 →http://www.excite.co.jp/News/bit/E1336727963145.html


『公用語が“日本手話”と
“書記日本語”のカフェ』

2012年5月15日 07時00分


以前、「手話とお酒を楽しむラウンジ」へ取材に行ったことがある。
キャストには、健聴者の子もいれば難聴者の女の子も在籍。
そして全員が手話を駆使することができる、そんなお店だった。

もちろん、お客さんにはろう者の方もいれば、手話ができない
人だってウエルカム。
手話と筆談でやり取りを満喫するラウンジでのひと時は、
私も凄く楽しくて!

そして、こんなお店もあるらしい。
昨年の12月27日より東京都文京区(東大赤門前!)にて
営業している
Sign with Me
は、“空間を彩る手話を魅せるカフェ”。
スタッフさんは全員手話ができ、カフェ内の公用語は
“日本手話”と“書記日本語”と決められている。
そして、なんと壁全体がホワイトボードになっているそう。
これを利用することで、手話ができなくても広々と筆談
でやりとりができるのだ。

へぇ~、どんな雰囲気なんだろう?
そこで、実際にカフェにお邪魔してきました!

店内に入ると、確かに壁一面がホワイトボードが設置
されてる。
ボードには多くのメッセージが記されているし、お店の
奥を見るとお客さんと店員さんが手話を用いて和やか
に会話している。
うん、なんか雰囲気がいいなぁ。

ところで、なぜこのようなカフェを始めようと思ったのか?
店長である柳さんに、筆談でお話を伺った。

ちなみに柳店長の前職は、障害者を対象とした就労支援
だそう。
「現在、56人以上の社員を抱える会社は1.8%の障害者
雇用が法律で義務付けられています。
昨今の企業はCSR(企業の社会的責任)遵守意識が
高いのですが、結果としては“採る”だけで終わっている
のが現状です。
で、雇用された障害者はどうなっているかというと、隅っこ
でぽつんと佇んでいるような感じです」(柳店長)

これでは、働き甲斐が全く感じられない。
結果、障害者のモチベーション低下につながり、離職して
いくパターンが多いという。
だからこそ企業サイドには「やはり障害者は使えない」
という印象が残り、“負のスパイラル”に陥ってしまうのだ。

そして、もう一つ。
“社会的弱者”といわれる人でも実は社会環境によって
抑圧されている
だけで、環境さえ整えれば実力は発揮できる場合が多い
そうなのだ。

「ただ、『自立している』とされている障害者はたくさん
いますが、その実、“持つ者”(健常者と言われる人たち)
の都合範囲内での自立がほとんどなんですね」
(柳店長)

持つ者の都合範囲とは、単純にいえば福祉制度のことを
指す。
また、その福祉制度内だと「してあげる、してもらう」という
依存関係になりやすいし、それはその依存関係の中でしか
自立出来ないという意味でもある。
これでは本質的解決にはならない。
また“持たない側”がイニシアチブを取って社会環境を
整えていくことが大事にもかかわらず、やろうとする人
は少ない。
これを柳店長は「福祉漬け」と呼んでいる。
だからこそ障害者当事者である柳店長が起ち上げた、
このカフェ。
ここは、まさに“持たない側”がイニシアチブを取った場所
である。

そんなこのカフェ、主な来客層は?
「“手話カフェ”というからには対象は手話者中心という
イメージが先行すると思いますが、実際は手話を使えない
方が8割以上です」
(柳店長)

このカフェでは、店内にいる人を“ろう者”と“聴者”
ではなく、“手話者”か“非手話者”で線引きする。

その理由。
手話者がその社会的価値を発揮する場所は、
今の世の中では限られてしまっている。
それは聴者でも同様で、手話を使える場所はほとんど
なく、力を発揮できる場がないのだ。
そこで、同カフェでは“手話者”(手話で会話する人)と
“非手話者”(筆談で会話する人)というくくりで考える
ことにした。

「私には3人の“手話者”の子供がいます。
この3人が大きくなって社会に出た時、
のびのびと価値発揮できる環境を整えるのは
親の役目だと思っています」(柳店長)

なるほど。
だからこそ、このカフェのスタッフは全員“手話者”に
したのだ。
こうして、環境を整えた。では、その中で“ろう者”の
割合は?

「先ほども言いましたが、当店では“手話者”という
くくりで採用しています。
ただ、“ろう者”と“聴者”のくくりで考えれば、7名の
スタッフのうち4名がろう者ということになります。
残りの3名は手話通訳士を目指しています」(柳店長)

……と色々質問してきましたが、ここはまったりできる
カフェ。
しかも、ゴロゴロ具材が入った“食べるスープ”が売り
らしい。
そういや、お腹が空いたな。
せっかくだから、私もスープを注文してゆったりした
ひと時を満喫してみたいと思います!
カウンターに着くと、スタッフさんが手話だけでなく
大きく口を開いてその動きでメニューを解説してくれる。
私は手話ができないのだけど、全部伝わる。
まるで問題なし!

今回、私がオーダーしたのは男性からの圧倒的人気
を誇る「東京ビーフシチュー」の白胡麻ご飯とサラダ付き
(780円)。
これが、かなりボリューミーで! ご飯もサラダもたっぷり
だし、味も程よく薄口。
癒しの場の食事としてもピッタリで、全てが心地良いです。
結果、言うまでもなく完食。

普通に居心地が良くなければ、それは“自立”とは言えない
と思う。
特別な感情を抜きにして、ぶらっと立ち寄ってもらいたい
カフェでした。
(寺西ジャジューカ)



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by bunbun6610 | 2012-05-15 22:33 | ろう者世界

サロン・ド・テ・スリジェ(東京・調布)

サロン・ド・テ・スリジェ(東京・調布)
 ・住所 〒182-0026 東京都調布市小島町1-35-8
 ・営業時間 10:00~21:00
 ・定休日 毎週水曜日


【今回食べたお菓子】
 ・クリオネ
 ・タルト・タタン
 ・エンガディネ

★クリオネ
ミルクチョコレートのムースの中に、オレンジ風味のクレーム、
ショコラのビスキュイなどを仕込んでいます。
ムース・ショコラ系のフランス菓子では定番の菓子構造ですが、
美味しいです。

★タルト・タタン
フランスの古典菓子で、フレンチ・レストランのデセールには
古くからよく出されている、リンゴのお菓子です。
ほのかに甘酸っぱく煮込んだ紅玉リンゴの表面は、
パリッとしたキャラメリゼ、底はパイです。
シンプルなお菓子ですが、これも非常に美味しいです。

★エンガディネ
アーモンド風味のサブレ生地の中に、
キャラメルで煮込んだ胡桃が入った焼き菓子です。


ショーケースに並んでいるアイテムは、
昔から伝わるシンプルなフランス菓子が多いですが、
それだけにこの地域で長年愛されてきた味なのではないか、
と思います。

昔からパティシェの世界でも、技術も味も実力派として
知られてきたフランス菓子店で、おすすめの名店です。


クリオネ
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タルト・タタン
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エンガディネ
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お店
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by bunbun6610 | 2012-05-15 21:53 | sweet

ろう者スタッフによるカフェ運営(東京都文京区本郷)【再掲】

※元記事〔2012-02-01 20:27〕より、再掲載。

お店のパンフレットには

「当店は手話者で運営しています」

とあります。
ろう者スタッフが手話コミュニケーションで
接客してくれるお店です。

-Social Café- Sign with Me
東京都文京区本郷5-23-11野神ビル2F


NHK教育テレビ放送(1月29日〔日〕19:45~55)
『こども手話ウィークリー』で紹介されていた、
スープのお店が気になり、
早速インターネットで探してみました。 

 →http://signwithme.in/

松森果林氏のブログでも紹介されていました。

 →http://d.hatena.ne.jp/karinmatasumori/?of=10

ほぅ~。
早速行ってみました。

手話でのもう一味があるお店、
という感じでしょうか?
スープはこの寒い時期、ちょうどいいですね。

東京大学の前ならわかりやすいけど、先日、
知人のろう者が、なぜか

「場所は文京区の順天堂大学の近くだ」

と言っていました…(あれ?)。
店名を聞いても

「名前はわからない…」

と言われてしまいました。

これは心配になったので、
当ブログでも正確な情報を紹介しておきます。

下の写真をご覧になればわかるように、
お店はラーメン屋の上(二階)なので、
場所はちょっと気づきにくいかも?
でも、東大赤門から近い場所にあります。

私はダブルスープセットを注文。
「ボストン・クラムチャウダー」は、
手でちぎったパンに浸して食べたら、
おいしかったです。
これは優しい味だ。

今度行ったときは「東京ビーフシチュー」や
「ガーリックバターの天然塩魚介スープ」も、
食べてみたい(食べるスープだから、こう言います)。

スープだけでなく、カレー(ライスも有り)、
スパゲッティやケーキもあります。


お店の雰囲気はどうかというと、
ろう者スタッフなので、手話で対応してくれました。
このことについて、私は個人的意見を書こうと思います。

その前に、これを読まれている読者に忘れないで
いただきたいことが一つあります。
それは、私はろう者でも難聴者でもなく、
先天性難聴から失聴した聴覚障害者だということです。
その視点は、日本語を話せるが、手話もできる
聴覚障害者だという点です。
ですから、他の人とは違う、独特の意見なのかもしれません。

私自身は手話もわかる、聞こえない人なので、
スタッフが手話で対応してくれるのは、
素直にうれしいと思います。

しかし、自分は耳が聞こえないとはいえ、
それなりに喜べる対応をしてくれる人ならば、
手話がなくても、素直にうれしいと思うだろう。
だから、私は言語の壁を超える愛の世界は
素晴らしいと思っています。
そこに手話があろうと、なかろうと。

そのような感じ方を、健聴者にはできないのだろうか。
つまり、音がない世界でもそう感じられるか、
ということなのですが。

お店に入って、いろいろ見てみると、
文字表記やメニュー写真などの情報バリアフリーが
多いことに気づきます。
私自身は、それもうれしい。
ろう者スタッフによる運営で、そういう工夫も
たくさん取り入れられたのだと思います。

では、音声はないのだろうか?
(聞こえない私には、これは確認できない)
BGMはあるのだろうか?
ここがもし、全く静かな世界だったとしたら、
知らずに入ってきた健聴者は、どう思うのだろうか?

もし音が全くない静寂の世界だったら、
注文も文字や写真を見ながら、
スタッフとも全く理解できない手話を見ながら、
あれこれ工夫してコミュニケーションを試みたり、
と大変な初体験になるのではないだろうか。

そんな反応のしかたをする健聴者だって、
いないとは限りません。

お店としては、まさか

「そういう人は来なくていい」

という考え方で経営するわけにもいかない。

何だか難しそうに考えてしまいがちだが、
金銭と物質的価値との交換(商売)だけではない世界が、
そこにはある。
それに興味を持つ健聴者がいたら、この店へ行って、
自分を試してみるのもよいだろう。

ろう者には手話がない世界を息苦しいと
思うときがあるように、健聴者にも、
逆に音がない世界で食事をするのが
息苦しく感じることがあるかもしれない。

それをどうしていくかは、皆で考えていく
きっかけにもなるのではないだろうか。

BGMがあったとしても、私は聞こえないけど。
かわりに、皆のメッセージが書かれた
巨大ホワイトボートがある。
これを見ながら食べるのがよかったなぁ。

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by bunbun6610 | 2012-05-15 21:18 | 人気記事(再掲)

心で会話するカフェ、聴覚障害者が接待…東京・吉祥寺【再掲】

※元記事〔2012-02-28 20:02〕より、再掲載。

聴覚障害者の就労問題としての捉え方もあると思いますが。

聴覚障害者に接客業は無理…と言われるケースは、
ハローワークでも常識というくらいです。


【参考】
 →『聴覚障害者への就労前・後における合理的配慮とは? (1)』
   (2011-11-29 22:33)参照。

アメリカでは、明らかに不当な理由で、
障害者雇用に差別をつけるようなことがあれば、
企業に対し、重い罰金があります。
この結果、企業側も反省し改善に取り組んだ事実が
明らかになっています。




多くの企業が聴覚障害者を助成金目当てで、
単純な肉体労働で雇用しているのと違って、
このような経営者もいる、という情報は珍しく、
新しいことへ挑戦したい聴覚障害者には朗報です。



======================================



 →http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=54470


心で会話するカフェ、聴覚障害者が接待…東京・吉祥寺
                  (2012年2月14日 読売新聞)

聴覚障害者が接客の仕事につく難しさを知った女性が、
耳の聞こえないスタッフが働く喫茶店「サイレント・カフェ」の
運営に奮闘している。

「健聴者の方から音のない世界に入ってゆくことで障壁を
なくしたい」

と、手話やイラスト付きのボードで注文を受ける。
一度は運営していた店を閉店したが、今月5日に東京・武蔵野市
で運営を再開。
聴覚障害者と健聴者の新たな交流の場としても期待されている。

カフェを運営する三鷹市在住の渡辺由貴さんは8年ほど前、
ファクスを使った聴覚障害者向けの代読・伝言サービスを行う
会社で働いていた時、ラッピングが得意な女性から、飲食店への
面接申し込みの代行を依頼された。

しかし店側の反応は悪く、何軒かあたったが、

「聞こえないと接客は無理」

「足手まといになる」

と断られた。

耳が聞こえないことでアルバイトの面接すら受けられない現実
にショックを受け、

「何かできないか」

と考えるようになった。

渡辺さんは聴覚障害者が接客を担うカフェを開きたいと、
昨年2月に運営母体を設立。

内閣府の「地域社会雇用創造事業」に選ばれて約220万円の
支援金を得た。
7月に三鷹市公会堂別館のレストランの一角にカフェを開くと、
「音のない世界」のコミュニケーションを求めて北海道や神戸
からも客が来たが、別館の改築に伴い11月で閉店した。

だが、あきらめずに、吉祥寺駅北側の五日市街道沿いに
移転先を確保。
今月5日からカフェ・雑貨複合店舗「グランキオスク」(武蔵野市
吉祥寺本町1)に間借りして開店し、土日の正午~午後5時限定
で営業している。

メニューはバナナミルクやクレープなど。
自分好みの甘さやフレーバー(風味)を選ぶことができ、客は
イラスト入りのマグネットや筆談、手話など様々な方法で注文する。
都内外から集まったスタッフとボランティア計6人が交代で接客。
中央のカウンターをはさんで客と相対し、話もはずむ。
スタッフの女性(27)は、

「大学生の時、飲食店のアルバイトに応募してだめだったので、
募集広告を見たときは驚いた」

と話し、

「いろんな人に出会えるのが楽しい」

と笑顔で接客していた。

「食券やタッチパネルなどで飲食店でのコミュニケーションが
減る傾向にあるけれど、ここではあえてコミュニケーションを
重視したい」

と渡辺さん。

軌道に乗せるまで手探りの運営が続くが、今後は料理の講習会
なども企画して交流の場をつくりたいとしている。

問い合わせは同カフェのオフィス(0422・29・9624)へ。

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by bunbun6610 | 2012-05-15 21:17 | 人気記事(再掲)


ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

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