カテゴリ:情報保障・通訳(就労)( 16 )

『聴覚障害になって仕事したい時は通訳者を付けますか?』

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1143472636


『聴覚障害になって仕事したい時は通訳者を付けますか?』




docomo543さん
2010/7/1017:41:17


聴覚障害者に質問です。聴覚障害になって仕事したい時は通訳者を付けますか?
意見をお願いします。
健聴者は断ります。
僕も聴覚障害です。



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ベストアンサーに選ばれた回答



sarapo43さん
2010/7/1418:48:55



私は読唇術や発音に自信がない(両親にだけ通じる)ので、筆談と手話が主な聴覚障害者です。会社の面接を受けた時、手話通訳を依頼してないですが、健聴者との会話ができる聴覚障害者の先輩がそこにいたため、私の通訳をしてくれて、面接がスムーズに進められました。入社した後、研修などで先輩に手話通訳をして頂いたが、普通の仕事(事務)をしている間では健聴者と筆談やメールで済ませるので、手話通訳はあまり必要性を感じなかった。手話通訳の必要性は、状況や自分のコミュニケーション手段や仕事内容によるでしょうかな。


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ベストアンサー以外の回答




nishiyamake24802480さん
2010/7/1601:58:29


「健聴者は断ります」という部分に引っかかりを感じます。
例えば、外国の方で日本語があまり話せない方や言語障害の方の中にも、通訳者というか補助の方をつけた経験のある方がいるはずです。

もう少し視野を広く持ってください。

「聴覚障害になって仕事をしたい時」とは、採用時ですか?それとも採用後働き始めてからでしょうか?

働き始めてからですと、実際通訳をつけられる場面は限られると聞いたことがあります。
通訳をつけるなど、方法は先方と相談してみてはいかがでしょうか?

健聴者ですが、回答させていただきました。



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noppei46さん
2010/7/1522:50:50


ろう者です。
転職のとき、面接に手話通訳同伴で行きました。
十分話しがつうじた上で、採用されました。
仕事上では、筆談とメールでコミュニケーションを取っています。



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ri09riさん
2010/7/1022:02:37


聴覚障害の人の話(就活仲間及び働いておられる方)を障害者としての就活の中で聞いたことがあるんですが、
自身は健聴者なのでお気に召さなければなるべく早く削除します。

人によってやりかたはありますが
紙やPCに入力することで会議に参加できるようできるようにしてもらったり
(後で問題が起こらないようにと言う意味でも形に残すのが通例だそうです)
口を読めば大丈夫と対話に支障ないという方もいらっしゃいます。

面接で自分はどういう風に対応してもらいたいか言わなければなりませんし
通訳者をつけて欲しいと願い出ればつけてもらえると思いますが
企業の規模にもよりますので、
確認してみたらよいと思います。


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『大阪在住のDeaf Pharmacist(ろう薬剤師)
のブログ』




このブログ主のろう者・Sさんの場合は、
職場への手話通訳者配置の必要性を、
もっと訴えている立場だと思います。


しかし、現実はかなり厳しい。
絶望的とも言える状況だ。

「聴覚障害者側からは通訳者配置の要望がない」

からといって、「通訳は不要」とは断言できないと思う。
下の状況を見てほしい。

『障害者雇用 - 楽天ソシオビジネス株式会社』
〔2015-01-31 18:30〕

今は国連・障害者権利条約も批准され、
国内法で『障害者差別解消法』の施行されているが、
それでも大企業の特例子会社ですら、
こんな状況だったのだ。

やはり、障害者福祉制度上の手話・要約筆記通訳
だけでは、問題の根本解決は無理だ。
そこでドアとなりうる方法として注目されているのが、
『手話言語法』なのだろう。

>「健聴者との会話ができる聴覚障害者の
先輩がそこにいたため、私の通訳をしてくれて、
面接がスムーズに進められました。」


こんな状況が社会のいたるところにもっと広がれば、
解決の道が少しずつ開けてくるかもしれない。
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by bunbun6610 | 2016-12-20 20:00 | 情報保障・通訳(就労)

手話・要約筆記通訳が必要な聴覚障害者は面倒がられる?

副題;
『手話・要約筆記通訳者派遣を会社から拒否される事例
  ―聴覚障害者への「合理的配慮」は、こうして拒否される』



某ホテル
https://www.tokyuhotels.co.jp/ja/hotel/TE/TE_SHIBU/index.html

障害者枠求人票(パートタイム)
ハローワーク専門援助第二部門

求人番号; 13070-46989061
受付年月日; 平成28年5月20日
紹介期限; 平成28年7月31日

 (応募者数)0人 ― (選考中)0人 ― (採用者数)0人
  ※ 5月24日現在




某ホテルの求人票を見て応募したところ、
いきなり面接日時を指定したメールが届いた。

こちらは慌てながらも、

「手話通訳者はいたほうがよろしいでしょうか?
必要でしたら、通訳者派遣予約に少し日数が
必要ですので、下記候補日の中からお選び
下さい」

という要旨のメールを返信した。
すると、残念なことに、次のメールが届いて
しまった。
失敗だった。





●様

こんにちは。
ご返信をいただきありがとうございます。

面接日の変更ですが、限られた採用枠内で
現時点で多数の方々より応募をいただいて
おります。
当ホテルといたしましても、
障害をお持ちの方の雇用に
早急に取り組まなくてはならない事情もあり
面接日の変更は御希望に沿いがたいことと
なりましたので、悪しからずご了承ください
ますようご通知申し上げます。

弊社の求人にご関心をお寄せ頂きました
ことにお礼申し上げると共に、
今後の求職活動の成功を心よりお祈り
申し上げます。

お預かりしております書類一式は
後日、返却させていただきます。

ありがとうございました。






>「現時点で多数の方々より応募をいただいて
おります。」


とあるが、ハローワーク経由の募集なので、
ハローワークは応募者数の状況を完全把握
している。
紹介状を発行しないと、障害者はこの求人募集
に応募できないようになっているからだ。
募集を開始したばかりの求人票でもあるから、
本当の理由なのかどうか、かなりの疑問だ。



このケースでは必ずしも、先方の希望する
日では手話通訳者派遣が間に合わない、
というわけではなかった。
先方の返事がいつになるかで、
予定より遅れてしまうことは想定内だった
ので、幾つかの候補日を挙げて知らせた
までのことだった。

それが相手から見て、煩雑なコミュニケー
ションに思えたからなのかもしれない。

手話通訳者を自分で依頼・派遣する場合でも、
企業に面倒がられることは、他社でもよくある。
多少なりとも、配慮しなければならなくなる
からである。

手話通訳者を呼ばない選択肢も残しての提案
をしたつもりだったが、結局は断られてしまった。

これは本気で採用する気のある企業に間違い
ないので、本当に残念だ。
ハローワーク面接会でもよく、通訳者に全く
頼らない聴覚障害者を見かける。
それはこうした事情のせいなのだろう。

聴覚障害者の場合は、手帳を持っている
軽・中度難聴者が就職に圧倒的有利だ。


『企業イメージを重視 求める人材を奪い合い』
〔2012-04-12 19:21〕




悔しいが、サーナの面接アドバイスを
思い出した。



『難聴者の会社面接対策(2)
 サーナの面接アドバイス』
〔2011-07-06 20:37〕





ちなみに、このような就職斡旋会社は無料で
利用できるが、条件として自分の個人情報を
登録することが必要になっている。
その際、インターネットなどで誹謗・中傷に
該当する可能性のある内容を書き込んだり
することを禁止する『誓約書』も書かせて
いる場合が多い。
だから、こういうことは表に出ない。







〔関連記事〕

『今年4月施行『障害者差別解消法』で、
どんな変化が起こったのか?』
〔2016-04-12 21:54〕


周知用リーフレットより

事業主は、合理的配慮として、例えば以下の
措置を提供していただく必要があります。

<募集・採用時>
◆視覚障害がある方に対し、点字や音声などで
採用試験を行うこと
◆聴覚・言語障害がある方に対し、筆談などで
面接を行うこと







==========================


障害者枠求人票(パートタイム)

受付年月日; 平成28年5月20日
(障害者差別解消法の施行後)

紹介期限; 平成28年7月31日

求人番号; 13070-46989061


〔1.求人事業所名〕

事業所名; 株式会社関東東急ホテルズ 渋谷東急REIホテル

所在地;
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1-24-10

ホームページ;
https://www.tokyuhotels.co.jp/ja/hotel/TE/TE_SHIBU/index.html


就業場所; 転勤の可能性なし
〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1丁目12-2(渋谷マークシティ内)
渋谷エクセルホテル東急

(JR・私鉄・地下鉄 渋谷駅)下車徒歩5分



〔2.仕事の内容等〕

職種; (障)調理補助

仕事の内容; 
日本料理店、又は西洋料理店での
調理作業(仕込み等)

※ 立ち仕事になります。
※ 障害の状況により応相談。


雇用形態; パート労働者

雇用期間; 雇用期間の定めあり
~平成29年3月15日
契約更新の可能性あり(原則更新)

学歴; 不問

必要な経験等; 不問

必要な免許・資格; 不問

年齢; 不問


〔3.労働条件等〕

賃金(税込); (時間額)920~1000円

賃金形態; 時間給

通勤手当; 実費(上限あり 毎月50.000円まで)

昇給; あり

賞与; あり
(前年度実績)年2回 計0万円~5万円

加入保険等; 雇用 公災

退職金制度; なし

就業時間;
(1)9:00~18:00
(2)11:00~20:00

就業時間に関する特記事項;
就業時間は相談可能。
但し、週20時間以上勤務

時間外; なし

休憩時間; 60分

休日等; 土日祝  週休二日制 毎週

休日 その他の場合;
年次有給休暇は法定通り付与。


求人条件特記事項;
〈施設設備状況〉
エレベーター; 有
建物内車椅子移動スペース; 無
階段手すり; 片側
トイレ; 洋式
出入口段差; 無

・通院への配慮; 有

・契約社員、正社員への登用制度;有

・賞与は勤務日数、業績により決定

※ 必要な合理的配慮については
お申し出ください。




〔4.会社の情報〕
従業員数
企業全体; 203人
就業場所; 151人
(うち女性 59人)
(うちパート 36人)


創業; 平成12年


事業内容;
ホテル(宿泊・飲食・宴会)

会社の特徴;
オープン以来,女性のお客様が多いホテルです。
渋谷駅直結で通勤も便利です。
スタッフも女性が多く、忙しい中にも華やかさ
があります。

労働組合; なし

定年制; あり 一律60歳   勤務延長; あり
再雇用; なし

利用可能託児施設; なし

育児取得実績; あり

介護休業取得実績; なし

看護休暇取得実績; なし

週所定労働日数; 週4日程度

就業規則; あり


〔5.選考等〕

採用人数; 通勤1人

選考方法; 面接 書類選考

応募書類; ①ハローワーク紹介状
②履歴書(写真貼付) ③職務経歴書
④障害者手帳(写)等
選考後は返却

日時; 随時

選考結果; 14日後

結果の通知方法; 郵送 電話

試用期間; なし



〔備考〕
※ 勤務フロアは6・25階、
休憩室・更衣室は4階。

※ 履歴書には、希望職種、勤務可能日
を明記してください。

※ 上記の「障害者手帳(写)」については、
障害種別、等級を応募書類に記入頂くか、
障害者手帳の写し(障害がわかる部分のみ)
をご用意下さい。

※ 応募書類を「就業場所」へご郵送下さい。

・労働条件により、該当する保険に加入。



担当者;
管理マネージャー
内田幸邦




==========================




精神障害者や、人工透析を受けている等
の障害者をターゲットにしているようだ。
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by bunbun6610 | 2016-06-02 23:30 | 情報保障・通訳(就労)

手話通訳者は要るの、要らないのの話

こういう話は、案外よくあるのではないだろうか。


ハローワークで懸命に仕事探しをしても、

「聴覚障害者を雇用したい」

と考えている企業は見つからなかった。

障害者枠求人票はたくさんあった。

「必要な合理的配慮については
お申し出下さい」

と書いてある求人票は増えていた。
しかしそれでも、聴覚障害者の立場で
応募前問い合わせをして確認すると、
応募することも難しいものがほとんど
だった。

給与や勤務時間等の条件を落としてみても、
見つけるのが難しいことには変わりなかった。

ほとんどの求人票が精神・知的障害者向け
のものとか、高スキルを持った障害者向け
だった。

「電話応対必須」

とか

「電話応対が出来る方が望ましい」

と書いてある求人票も多かった。
音声コミュニケーションの能力が必須だった
のだ。
それだけが理由で、聴覚障害者だけ、
はじかれてしまうのだった。
そんな時、もうどうにも我慢がならなくなって、
ハローワーク職員にこう言った。

「もう、自分で探すのは限界です。
精一杯の努力はしました。
だから、ハローワークで聴覚障害者も
応募できる求人票を見つけることは
できませんか?
そのほうが早く見つかると思います」

職員は、とうとう非公開求人票を持って来て、
見せてくれました。


ハローワーク職員;
「これは、本当は非公開の求人票です」

私;
「なぜ、非公開なのですか?」

ハローワーク職員;
「企業とハローワークの雇用指導官が
一緒になって調整中のためです。
どのようにマッチングを行うのか、
調整中のためです」

私;
「なるほど。
聴覚障害者は応募できるのですか?」

ハローワーク職員;
「できます。
●日と▲日に職場見学会があります。
見学会は予約制です。
申し込みますか?」


私;
「はい、勿論です。
でも、見学会には企業側が手話通訳者を
付けてくれるのですか?」

ハローワーク職員;
「よくわかりませんけど・・・」

私;
「それでは心配ですから、念のため、
こちらで手話通訳者を手配し、
派遣したほうがいいでしょう」

ハローワーク職員;
「そのほうが安心ですね」

私;
「わかりました。
そうします」


そして見学会に予約した後、
手話通訳の派遣センターに予約を
入れておいた。
ところがその後、急にハローワークから
FAXが届いた。


ハローワーク;
「▲日に予定しております××(株)の
職場見学について、事業所より手話通訳者
の同行不要との回答がございましたので
お知らせします。
不要の理由は、コミュニケーション面の確認
のためです。
つきましては、お手数をおかけしますが
本人手配の手話通訳者はキャンセル頂き、
単独で見学会にご参加お願いします。
なお、当日は手話の出来るスタッフが
見学同行いたしますので、安心してご参加
下さい」


こういう内容だったのである。
この内容の意味が理解できるだろうか?
聴覚障害者労働問題に精通している
専門家だったらわかるだろうが、
ハローワークの言っていることは明らかに
矛盾しているのである。
とりあえず、向こう(企業)は手話通訳者を
拒否しているのだから、それはキャンセル
するしかない。

疑問になったのは、

「コミュニケーション面の確認のため」

に、手話通訳者を拒否しているのに、

「当日は手話の出来るスタッフが見学同行
いたしますので、安心してご参加下さい」

という、おかしさである。

さらにもっと疑問に思ったのは、向こうの
手話の出来るスタッフとは、通訳がきちんと
できる能力のある者なのだろうか?
心もとない手話初心者がいい加減に
情報保障・通訳をして、それで聴覚障害者
が大事な就職活動で損をしたら、
非常に困るのである。
実際にそんなことが、過去記事にしっかりと
載っている。
理解できない人は、よく読んで欲しい。



『健聴者にだまされたこと (1)』
〔2011-08-04 00:39〕




『健聴者にだまされたこと (1)』
〔2014-08-20 18:30〕




『これでいいのか?
 健聴者が一方的に考えた
聴覚障害者情報保障の実例から』
〔2011-09-12 22:17〕




賛成はしなかったが、てっきり

「企業に手話が出来る人がいて、
手話通訳してくれるのではないだろうか」

と思っていた。
ところが、実際に見学会に言ってみたら、
何とハローワークの手話が出来る職員が
手話通訳をしていた。
(手話通訳者の資格を持つ人だったのか
どうかは、わからない)

2人いたが、どちらも本物の手話通訳者
ではなかったようだ。
なぜならば、本物の手話通訳者だったならば、
手話通訳に徹するはずだからだ。
彼らは結局、私に伝える必要がある音声
情報だけを手話にして通訳していた。
私に話していないことは、通訳していなかった。
これを本物の手話通訳者が見たら、
どう思うか?
当然、聴覚障害者への人権侵害行為に
当たっている。

残念だが、『障害者差別解消法』が施行された
後でも、こんなことがまだ繰り返されている
のである。





参考までにだが、手話通訳者派遣が断られる
理由には、下のような事例もあるそうだ。

手話通訳者のブログ
『手話通訳者派遣を断られるケース』
〔2015-11-08 22:06:52〕





ちなみにこの会社では

「手話が出来る人はいない」

という。

なるほど。
それで音声コミュニケーションが可能なのか
どうか、実際に確認してみたかったわけだ。
聴覚障害者であることを知っていながら。

あるいは、最初から眼中にはないけれども、
門前払いしたら企業名誉が傷つくことを恐れて、
職場見学の参加だけ認めたのかもしれない。
どうせ他の障害者とまとめて実施するから、
直ぐに断らなくても、面倒なことではない。

聴覚障害者に限ったことではないが、
要するに職場見学会と称したイベントを開いて、
なるべく多くの障害者を呼び寄せて、
こういう“偵察活動”“ふるいわけ(選別)”
をする思惑があったようだ。

それなのに企業の人はなぜか完全に、
手話通訳者に頼って、一方的に話すのみだった。
筆談は当然、なかった。

そういう企業が

「『手話通訳者は要りません』

と言う方がおかしい」

と思うのが、聴覚障害者側としては当然
だと思うのだが・・・・。


それでもまだ諦めてはいなかった。
そして、幾つか質問をしてみた。


私;
「今までに、ここで障害者が働いたことは
ありましたか?」

企業;
「あります。
知的障害者の方が一人いましたが、
辞められました」

私;
「聴覚障害者の雇用は初めてのようですが、
どのような方法でコミュニケーションを
されるのですか?」

企業;
「手話はできませんが、それぞれの障害に
応じて合わせます」

私;
「具体的には?」

ハローワーク職員;
「彼は今の職場でも、マスクをずっとつけたまま、
外さないで話しかける知的障害者と一緒に
働いているのですが、それでコミュニケーションが
できない、と言っていました」

企業;
「マスクはつけていただきます。
工場内では、マスクを外して話すことは
できません」

私;
「・・・・・」



仕事の内容は食品製造工場での製造業務で、
全員マスクをつけなければならないと知り、
愕然とした。
ということは、読話も無理。
筆談も工場の衛生上やら食品事故を防止する
理由で、筆談具を持ち込むことは限られており、
その場でのやりとりをするのは無理、
とのことだった。
こんな場合でも、手話なら問題はないが

「手話はできない」

で突っぱねられて終わった。
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by bunbun6610 | 2016-05-26 23:58 | 情報保障・通訳(就労)

手話を捨てた手話通訳者

ろう者の雇止めの話は、よくあることだ。



『“助成金目当ての、ろう者雇用”はまだ続いていた』
〔2015-02-28 23:54〕




『雇止めの通達』
〔2014-12-01 20:39〕




『リストラ配属部署と使い捨て障害者配属部署の関係』
〔2014-12-02 20:39〕




『売上日本一のT社が聴覚障害者にしたこと』
〔2015-03-16 18:30〕




『障害者雇用 - 雇用期間のスモールステップ
が広がりつつある背景』
〔2015-02-14 09:35〕




私も例外ではなく、何年かするとまた、
会社からその話を一方的に伝えられ、
そして失業する。

それからまた職探しに、ハローワークの
専門援助第二部門へ行く。

そこに行くと、もう何年も前からいる手話通訳者が、
パート職員として働いている。

しかし、不思議なことに、この人が手話を使って
いる姿は、めったに見たことがないのだ。
手話が必要なろう者が来ても、大抵はこの人は
相手にせず、他の職員が、派遣センターから
派遣された手話通訳者を使って、相談に応じている。

なぜなのだろうか。

もう、ろう者の相手はしない、ということだろうか。
それでなくとも、その人の手話通訳の技術力は
落ちていた。

ハローワークの常連である私が言うのだから、
これは間違いない。

月に3~4回(毎週ではない)、定期的に手話通訳者が、
派遣センターから派遣されているのだが、
仕事を探しに来るろう者は、その日にしか
来ないわけではない。

そもそも、手話通訳者が来ると決まっている日には、
一気にろう者がやって来ることもある。

それも、本当に手話だけがコミュニケーション
手段の、年配の方が来る。

だから私は、そういう日を避けて行っている。
私は常に筆談ボードも携行しているので、
状況によって手話か筆談にしている。

ありがたいことに、今は手話通訳者がいなくとも、
手話ができる職員が何人かいる。
資格を持った人ではないが、その人たちが

「私でよろしければ、ご相談を承りましょうか?」

と、手話で積極的に言ってくれる。

職員のほうも、いつも同じ言葉を使って、
やりとりをしているので、使う手話は大体決まって
いる。
だから、簡単なやりとりはできるのだ。

読み取りの方だって、私は相手によって日本語
対応手話も使う。
ごく簡単な手話文にまとめているから、
職員も読み取れている。

もしも通じなかったら、手話に拘らず、
筆談ボードに切り換えている。

だから、手話通訳者がいなくても、問題は何もない。

手話通訳者の資格を持つ職員もいるが、
その人が私の相手をする必要がないのは、
こうした理由もあるからだ。
だが、それだけではないようだ。

その手話通訳者の資格を持つ職員は、
以前に一度だけ相談させてもらったことがある。
その時は、相談した私のほうが、逆にその人の
不満を色々と手話で聞かされて、
面食らってしまった。
相当、手話に恨みでもあるかのような様子
だった。

「手話にはまったばっかりに、
こんな回り道をしてしまったわ」

みたいな気持ちがあるようだった。

もうだいぶ昔のことなので、詳しくは憶えていないが、
要約すると

「手話通訳者の資格を取っても、それだけを職業に
して生活してゆくことはできない」
(仕事が少ない、給料が少ない)

という不満だった。


以前に、役所の主催で開かれた、聴覚障害者に対する
手話通訳者派遣についての意見・要望を聞く、
公開ヒアリングがあった。

そこで、役所側の説明に

「手話通訳者の合格者が毎年出ていても、
手話通訳の仕事のほうは休む人も出ていて、
実際の活動者数は、あまり増えていない状況である」

といった報告内容があった。
それを聞いていたろう者(Deaf)の一人が怒ってしまい

「我々が一生懸命に育ててきたのに、
何で休んでしまうんだ?!」

と言った。

役所側は

「まあまあ。
それぞれに休む事情があるので、また出来るように
なってから、活動してもらえたらいいと思って、
登録はそのままにしてあります」

という切り返しの説明だった。

しかし、それではその通訳者が現場に戻っても、
通訳技術は落ちてしまうのではないだろうか。
そのツケは必ず、ろう者に返ってくる。
そこが、利用者である、ろう者側の心配なのである。

現実には、一方で

「手話通訳者の数は、まだまだ足りない」

と、ろう者側は言うので、なぜ手話通訳者として
だけでは、メシが食ってゆけないのか、
理解に苦しむのであるが。


ところで、私がこの話をしたのは、実は、
もう一つの裏事情を知ってもらいたいからである。

会社がろう者を雇用しても、手話通訳者を派遣した
がらないことは、以前の記事で述べた。(※1)



(※1)
『健康相談の通訳者派遣を断られる』
〔2011-03-04 18:00〕




『会社で要約筆記通訳が使えないワケ』
〔2011-10-13 22:42〕



『通訳者拒否を通して見える、権利侵害』
〔2012-02-18 01:40〕




『手話・要約筆記通訳とは何か?』
〔2012-10-26 18:00〕




それから、会社のなかには、手話通訳者を
外部から派遣してもらうのではなく、
多少の手話ができる程度の、つまりボランティア
レベルの手話ができる人を事務員兼手話通訳者
として雇用して、その人をろう者との通訳に充てる、
という方法を採っている会社もある。(※2)


(※2)
『健聴者にだまされたこと (1)』
〔2011-08-04 00:39〕




『障害者雇用 - ジブラルタ生命保険株式会社
(手話通訳および一般事務)』
〔2015-01-19 19:30〕





あるいは、手話が出来る聴覚障害者で代用
しているような事例もあった。


『障害者雇用 - 楽天ソシオビジネス株式会社』
〔2015-01-31 18:30〕




これらは、最初に述べたハローワークの事例と
同じだということに、気がつかないだろうか。

「もし、こうしたことが進めば、
聴覚障害者にとっても喜ばしいことだ」

と、最初は私も思っていた。

確かに、手話通訳者を呼ぶのは大変な負担である。
それが、手話通訳者が会社に常駐するのは、有難い。
だが本当に、それで安心していいだろうか?

もしこれが進んでいけば、派遣センターも
手話通訳者も要らなくなってゆくのではないだろうか。

少なくとも、企業には不要な存在になると考えられる。

利用者側にとっても、決して喜べることとは限らない。
通訳の公平性、中立性はどうなるのか?



『手話・要約筆記通訳とは何か?』
〔2012-10-26 18:00〕




通訳への不満や、差別があっても、会社側の通訳者だと、
ろう者はそれを正直に言えなくなってしまうことも
十分考えられる。
派遣センターから外部派遣された手話通訳者は、
ろう者が利用者であるけれども、
会社側の手話通訳者だと、ろう者は同じ社員でしかない。
しかも、手話通訳を行う者が指示を聞くのは、
ろう者ではなく、会社の上司等だろう。
ろう者社員は、主権侵害をされることもありえる。

さらに、通訳技術のレベルは、どうやって確保される
のだろうか?
きっと、利用者側が、まだ想像もしていない範囲で、
様々なリスクが想起されてくるだろう。

それを今、私は心配しているのである。


手話通訳者になっても、手話通訳の仕事だけで
生活してゆくのは、やはり厳しそうだ。

手話通訳者を目指す人たちには不都合な話
であるが、現実はこの通りである。
だから手話を捨てる手話通訳者がいても、
決してそれを非難できることではないだろう。

手話通訳を必要としている高齢者はまだまだいても、
その後のそうしたろう者の人口減少、また少子化や、
インテグレーション教育で手話を知らない若いろう者
(deaf)が増えるかもしれない。
そうなると、手話通訳の利用者はますます
減っていくかもしれない。

それに企業の国連・障害者権利条約対策は、
事務員兼手話通訳者の雇用に切り換えるとなると、
派遣センターへの依頼は増えないだろう。

そんな背景が、すでにやってきているのだ。
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by bunbun6610 | 2015-03-27 18:30 | 情報保障・通訳(就労)

聴覚障害者への情報保障・通訳問題の参考事例

会社の聴覚障害者への情報保障、通訳に関する問題を取り上げている、
当ブログの参考記事です。

〔参考記事A〕

『会社からは、通訳、仲介者も拒否される』
〔2012-02-15 18:00〕

20■■年■月■日(■)

やはり、会社の■日面談の立会い者介入はダメだった。

==================================

M 様

ご返信ありがとうございました。
下記、了承いたしました。


----- Original Message -----
From: M
To: ■
Sent: Wednesday, February 15, 2012 8:42 AM
Subject: RE: 面談実施について

==================================

■ 様

お疲れ様です。

面談についてご連絡いたします。
■さんとの面談は、会社(人事)と社員との面談ですので、
第三者の同席はご遠慮ください。
※個人としてご相談することについて否定するものではありません。
したがいまして、通訳の方も不要と思われます。

              M

From: ■
Sent: Tuesday, February 14, 2012 9:28 PM
To: M
Subject: Re: 面談実施について

==================================

M 様

カウンセリングの方や通訳者へ連絡が必要ですので、
下記の件のご回答を早めにお願いいたします。

「今後の面談について、質問があります。
面談の際、第三者(1名の予定ですが、
この場合通訳者も必要です〔計2名〕)の同席は認められますでしょうか?
第三者とは、聴覚障害者の支援、相談を行っている方です。」

よろしくお願いいたします。



----- Original Message -----
From: ■
To: M
Sent: Saturday, February 11, 2012 12:32 AM
Subject: Re: 面談実施について

==================================

M 様

下記の件、了承いたしました。

なお、今後の面談について、質問があります。
面談の際、第三者(1名の予定ですが、
この場合通訳者も必要です〔計2名〕)の同席は認められますでしょうか?
第三者とは、聴覚障害者の支援、相談を行っている方です。

お忙しいなかで申し訳ありませんが、ご回答をお願いいたします。


----- Original Message -----
From: M
To: ■
Cc: Y部長
Sent: Friday, February 10, 2012 7:09 PM
Subject: 面談実施について

==================================

■ 様

お疲れ様です。
表題の件、先般お話をしました面談を以下にて実施いたします。

          記

1.日時 :2月22日(水) 14:00~
 ※14:00に受付前ソファーにてお待ちください

2.場所 :社内

3.面談 :Y部長、M

よろしくお願いいたします。
                    以上
∴‥∴‥∴‥∴‥∴‥∴‥∴‥∴‥∴‥∴‥∴‥∴‥
株式会社Q
人事総務部 人事グループ  M
電話   :       (内線:)
社用携帯:
FAX:
mailto:

■区■町■-■-■ ■■■■■


===============================


〔参考記事B〕
『職場の情報保障が進まない理由』
〔2012-02-29 19:03〕

職場の情報保障が進まない理由 (対CS労働組合)

これもナンタラカンタラの話術なのか?

メール通信記録より。(青字が労働組合の回答文)

2011年8月4日17:31開始 ~ 10月4日9:20最終データ


 その後、メールでの回答はなし。


From: ■
Sent: Tuesday, October 04, 2011 9:20 AM
To: S
Subject: RE: ■ 様

S様


>「障がい者、健常者如何で差別的な対応を行うことはもちろんありませんし、また、

障がいを持たれた方の働き方などについて取り組んでいく活動方針も立てているところです。


これは本当にされているのでしょうか?
具体的には、何をやっているのでしょうか?
障害者に聞かないでやっているという状況なのでしょうか?
そういった疑問が出てこざるをえません。




From: S
Sent: Monday, August 08, 2011 6:29 PM
To: ■
Subject: ■ 様

■ 様

メールを頂きました件、ご連絡が遅くなりました。

本件につきましては、人事総務部への状況、経緯等の確認を行い、

情報保障についての考え方、とるべき対応など労使で話していきます。


なお、労働組合として、組合員の働く場、働き方などに関する取り組みを行うにあたり、

障がい者、健常者如何で差別的な対応を行うことはもちろんありませんし、また、

障がいを持たれた方の働き方などについて取り組んでいく活動方針も立てているところです。


まずは、今回の情報保障の件については、状況をご報告できるようにしたいと思っています。

取り急ぎ頂いたメールへの返信まで。

S



-----Original Message-----
From: ■
Sent: Monday, August 08, 2011 3:48 PM
To: S
Cc: SI; T; W; I
Subject: RE: 組合への要望
S 様

下記の件、ご回答はどのようになるのでしょうか?

ご回答は必ずお願いいたします。

高い組合費を払っていても、障害者差別の問題には何も取り組まないというようなら、
組合も会社の味方と考えざるをえません。

そうすると、自分もさらに別の方法を考えなければならないと思います。

よろしくお願いいたします。




From: ■
Sent: Monday, August 08, 2011 11:53 AM
To: S
Subject: RE: 組合への要望

S 様

下記の、■社における、障害者差別の撤廃要望についてはどうされますか?


仕事中にすみませんが、見過ごすことのできない、深刻な問題だと思います。

よろしくお願いいたします。

■課 ■係
 ■


From: ■
Sent: Thursday, August 04, 2011 5:31 PM
To: S
Subject: 組合への要望

■ 様

お世話になります。

組合として、会社に対し、障害者差別の改善を、真摯に要望してください。
いろいろありますが、問題点を今後、いくつか書いて送ってゆきます。

弁護士に相談しましたら
「一人で闘わないで、労働組合に相談するといい」
とのアドバイスをもらいましたので、そうしてみます。


今回の原稿(一部抜粋)は、昨年の入社日の出来事です。

以下は、■社のことを書いており、
差別事例として外部へも公開しました。
(原文は、社名を伏せ、匿名化しています。)

よろしくお願いします。


■課 ■係
 ■

=======================================

 聴覚障害者が会社でだまされた事例を紹介します。

ある日、■社に2人(Aさん、Bさん)の聴覚障害者が入社しました。
Aさんはろう者で手話ができますが、Bさんは手話があまり得意ではありません。
その入社日のことです。

入社日には早速研修があり、健聴者も数人、Aさん、Bさんを交えて、一緒に行う
ことになりました。

研修生が全員そろって着席し、研修が始まりました。

講師は音声で説明しているのですが、AさんとBさんは耳が聞こえないため、
話の内容がさっぱりわかりません。

「またこうなるのか」と、Aさん、Bさんも少しウンザリした表情を見せ合いながらも
ガマンして、時々、周囲を見回したりして気分を変えようとしました。

前を見ると、どうもそこに座っている女の子(A社の社員)が、
他の人とはちょっと違っていました。
時々、たどたどしい手話をやっているのです。

「何だ? この人???」とBさんは、研修説明をしている講師よりも、
そっちのほうに目が引きつけられてしまいました。
それで、目の前の女の子に尋ねてみました。

Bさん;「この会社、手話サークルはあるの?」

A社の社員;「いえ、私は■社ではなく、A社の社員です。
A社では社内手話講習会も手話サークルもあります」

Bさん;「で、A社のあなたが、何でここに?」

A社員;「今日、■社の社内研修に聴覚障害の方が来られるので、応援に頼まれました」

手話だからこそ、研修中にもこんな話のやりとりができるのです。
もちろん、Aさんも見ていました。

このやりとりをしたBさんは唖然としました。
A社の手話サークル員が、■社の研修に手話通訳者として来ている、というワケだからだ。

聴覚障害者への情報保障を、そんなものでいいと思っているなんて、怒りを通り越して
呆れました。
このようなことは『(仮)情報コミュニケーション法』で、禁止できないものだろうか?

 →http://blog.goo.ne.jp/houantaisaku

「どうせ入社日の1回だけしかやらないのだから、これでいい」と会社は思っている
のでしょう。


実は、Bさんは研修内容がわからないのが心配で、事前に会社に
「自分で要約筆記者を頼み、連れて行きたい」
と申し出ていました。
しかし、会社(■社)からは断られていました。

理由は、前述したように、会社としてできるだけの配慮はしているので、
「通訳を頼まなくても大丈夫です。こちらで筆談をして説明しますから」
と言われていました。

ところが、当日になってみると、こういうことになったのです。

こんな不快な思いをさせられている例は、世の中にはまだまだたくさんあると思います。
いずれまた、このような事例を紹介してみます。


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by bunbun6610 | 2012-10-26 21:02 | 情報保障・通訳(就労)

手話・要約筆記通訳とは何か?

聴覚障害者に健聴者の話の内容を伝え、
また聴覚障害者が健聴者に意見や回答するためにも必要な、
手話・要約筆記通訳の問題点です。

これは、特に会社で多く見られる聴覚障害者差別事例です。

==================================


特定非営利活動法人
パーソナルサポート ひらかた

http://homepage2.nifty.com/parson/index.htm


http://homepage2.nifty.com/parson/morimoto0710.htm


パーソナルサポート通信 07年10月号

■手話について、もっと知ってほしい
手話通訳のあり方、手話通訳の役割とは何か


●働いているろうあ者から職場内のことで相談を受け、
一緒に会社側と話し合いに行った時のことである。
前もって会社には「手話通訳者はこちらで用意します」
と文書で知らせてあった。
こちらが用意する手話通訳者とは、ろうあ者が希望する
通訳者である。
それなのに、当日、会社側が用意した手話通訳者と
鉢合せになった。

最初、会社の人かと思ったが「会社の方で手話通訳者
を用意した」と言われて唖然とした。
この話し合いは、何度目かの私たちと会社側との交渉の
席だった。
「前もってこちらで用意することが分かっているのに、
なぜ別に通訳者を用意するのか?」と会社に聞くと、
「公平に手話通訳をしてもらいたいから」という答えが
返って来た。

あまりにも身勝手な会社の言い分と横柄な態度に堪忍袋
の緒が切れて「会社のいう公平とはいったい何ですか?
私たちろうあ者が用意した手話通訳者を信用できない
ということですか?」と問いただした。
すると、「あなた達が用意する手話通訳者は、あなた達の
味方でしょう? 会社を弁護してくれないでしょう?」
と言われて、愕然とした。

会社は、手話と手話通訳の役割について無知であり、
全くの素人である。
なぜ事前に私たちに聞いてくれなかったのかと思う。

会社が用意した手話通訳者は、公的な機関から
派遣されており、ろうあ者が望む手話通訳者とは
違っていた。

私がこのコーナーで何度も書いてきたように、
手話には大きく分けて聴者が学ぶ「日本語対応手話」と、
ろうあ者の言語である「日本手話」の二つがある。
会社が頼んだ手話通訳者は「日本語対応手話」のみで、
私たちろうあ者の「日本手話」の読み取りと表現ができない。
こちらが用意した手話通訳者は「日本手話」を学習しており、
読み取りや表現が少しできる。

ろうあ者がどちらを選ぶとしたら、当然自分の言語である
「日本手話」が読み取れる手話通訳者に決まっている。
手話通訳の役割とは、手話を知らない人とろうあ者を
つなぐ役割があり、また、ろうあ者が発言したことや主張を、
相手にきちんと伝えるという大事な責務がある。

会社は「日本手話」と「日本語対応手話」の違いを学ぼうと
しないで、ただ弁護してくれないと困るから「公平」という
言葉を借りて手話通訳を頼んだわけである。
その時は、派遣されて来た手話通訳者を追い返す訳には
いかないので、会社の通訳をお願いした。

私たちが用意した手話通訳者には、ろうあ者側の通訳を
してもらう形で交渉が始まった。

しかし、交渉が進んでいくにつれ、会社が返事に窮する
場面が出てきた。
すると役員たちが小さい声で雑談を始めた。
しかし、派遣された手話通訳者が、雑談の内容を私たちに
手話で説明することはなかった。

その時の様子は、ろうあ者側の手話通訳者が説明してくれた。
後で会社側の手話通訳者に尋ねてみると、「会社がやばいと
思う場面では手話通訳をしない」と答えが返ってきた。

明らかに会社の味方をしているのが分かり、憤慨した。
これでは誰のための手話通訳か分からない。
手話通訳の基本的な機能は、手話を知らない相手側の
対話や会議の内容を即時に「日本手話」で伝えるだけでなく、
場面の様子を説明する役割もある。

そうでないと、先ほどの会社の役員たちが小さい声で
雑談している場面では、その場にいる聴者だけに内容がわかり、
ろうあ者だけわからないという不公平が出てくる。
こうした不公平にならないためにも、会社側も派遣されて来た
手話通訳者も「手話は誰の言葉か? 誰のための手話通訳者か?」
を真摯に考えてほしいと思う。


==================================


この会社では、手話通訳者を聴覚障害者の
弁護人と勘違いしているのだろうか。

健聴者と聴覚障害者との間に入って通訳業務
を行う手話通訳者や要約筆記者は、
そんな役割はしない。

ただ淡々と、両者の意思疎通を図る為に
通訳業務を行うだけです。

どちらか一方の味方のためでもないのです。
ただ双方のための、公平な通訳業務を行うだけ
だと思うのですが。

それを勝手に勘違いする会社が多いのは、
本当に困ったことです。

現実に、手話通訳者や要約筆記者を
会社施設に入れたがらない会社は、
非常に多いです。

なぜかというと、一番の理由が会社の秘密を
第三者に聞かれたくはないから、
だと思われます。

しかし、口が裂けても会社は、そうだとは
吐きません。

「手話・要約筆記者は必要ありません」

と言うだけです。
その理由は何かというと

「筆談するので」

と言います。
ところが、筆談はごくわずかだったり、
無知だったり不誠実な会社では、
見事に裏切る場合さえあります。

ほぼ完全に、健聴者からの一方的な
コミュニケーションで終わらされてしまうのです。

そして、結局は常に会社に有利な話し合いの
場にしてしまい、聴覚障害者差別問題を
外部の人間に見せないようにするのです。
それはそうでしょう。

見せてしまったら、その人が証人になる
こともできるのでヤバイと、
会社は思うのだろう。

しかし、先にも説明したように、
通訳者は淡々と通訳を行うだけであり、
基本的には聴覚障害者を擁護する裁判
のための証人になることはない。

もし聴覚障害者が後で

「これはおかしい」

と、聴覚障害者が思って、第三者に相談しても、
それは結局、証拠なき言われごとに過ぎず、
やはり会社はもみ消し工作をします。

あまりしつこいと、会社はその聴覚障害者とは、
雇用契約の終了に追い込みます。

会社にとっては実に都合の良いシステムにしてあり、
社内で日常茶飯事に起こしている
聴覚障害者差別問題など所詮、
たったこれだけですぐに片付くのです。

だから聴覚障害者は差別があっても、
裁判にすることもできません。

有名な話ですが、中途失聴者や難聴者などへの
通訳を行う要約筆記通訳でも、

「今のは通訳しなくていい(書かなくていい)」

と健聴者が言う場合があります。
それでも通訳者に書かれていると健聴者は
困った顔をして、あっちへ行って話す。

つまり、書かれたくないことは別の場所で話をするのだ。

健聴者は、通訳者も嫌っています。
手を振って「ノーノー! 書くな!!」の
ジェスチャーをしているのですから。

これは

「今は、聴覚障害者に知られたら困ることを
話しているんだから、通訳しないで!」

ということを意味しています。

これがもし、通訳者がいない場合だったら
どうなるのかというと、どうもしない。

そばにいる聴覚障害者のことなどほったらかしにして、
健聴者同士で堂々としゃべりまくるのです。

そして終わってから

「今の話で、こうすることに決めたから、
こんどからあなたもこうするように」

というふうに、聴覚障害者へ指示をして
終わりなのです。

その話し合いに聴覚障害者を入れず、
聴覚障害者のことも勝手に決める、
という横暴なやり方で通されることは、
会社ではしばしばあるのです。(※)


(※)参考事例
『胃レントゲン検査での聴覚障害者問題 (3)』
〔2012-01-02 22:09〕



いや、それが当たり前だと会社は
思い込んでいるし、そういう現実なのです。
「しばしば」どころではありません。


障害者差別禁止法を制定することが
必要不可欠であると同時に、
こうした事実があれば、聴覚障害者は
遠慮なく告発できる相談機関が必要だと
思います。

当ブログには、そのような聴覚障害者差別事例
をたくさん記事にしています。

(ただし、当該企業の人事部が監視していることも
あるので、その記事は常時公開設定にしている
わけではありません。)

すなわち、このブログはある企業の人事部の
秘密工作までも暴露している、というわけです。

会社に要約筆記通訳派遣を拒否された私は、
会社側の筆談と私自身の発言も、
全部書き写したのです。
それを今、持っています。
そうしたのは、この事件を社会に公表するためです。
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by bunbun6610 | 2012-10-26 18:00 | 情報保障・通訳(就労)

飲み会に要約筆記通訳は嫌われる?

30年ぶりの同級生(健聴者)と会う約束をしました。
そのとき彼は

「ずいぶん久しぶりだから、一緒に飲もう」

と言いました。

しかし会ってみて、私が今では中度難聴ではなく、
耳が全く聞こえなくなったことを知らせると、
驚いていました。

さらに私は、通訳として要約筆記者を同行していたので、
それにも驚いていたようでした。

彼は用件だけをさっさと済ませて、
すぐに別れてしまいました。

彼の方から「一緒に飲もう」と話していたのに、
会うなり突然中止してしまいました。

読者のなかには要約筆記通訳を利用される
中途難聴者・失聴者もいると思いますが、
こういう経験をされた方は多いだろうと思います。

30年以上たっても忘れない仲の同級生でも、
聴覚障害は簡単に仲を引き裂いてしまうように
思えました。

耳の聞こえる人と、聞こえない人とはもう違うのだな、
と思いました。
そういう気持ちを味わいたくないから、
難聴者は自分の聴覚障害を隠すものです。

筆記通訳がいることも、健聴者の彼には
敬遠されてしまいました。
同じ聴覚障害者同士では、何の障害にも
ならないはずなのに。

通訳者同行は本来、健聴者にも配慮しての
ことだったのに。

難聴者が要約筆記通訳を利用したがらない理由も、
このへんにあるのかもしれません。



「目が見えないということは、あなたを物から孤立させます。
耳が聞こえないということは、あなたを人々から孤立させます」
         (イマニュエル・カント〔18世紀ドイツの哲学者〕)

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by bunbun6610 | 2012-10-04 18:30 | 情報保障・通訳(就労)

ハローワークの『要約筆記者不要論』

『ハローワークの障害者就職面接会で、
手話通訳だけが用意される理由』と
『要約筆記者不要論』

ある日のハローワークのミニ面接会では、
聴覚障害者がいなくても手話通訳者は
ヒマそうに常駐していました。

手話通訳者は常駐していても、
やっぱり要約筆記者はいないのが当たり前
なのでしょうか?

手話通訳がいないと、健常者(面接会に
参加している会社側)は確かに困ります。
と言うのも、場合によっては、
ろう者とのちゃんとした面接にならないの
ですから。
手話通訳が用意されていなければ、
会社側は面接会に参加しにくいだろう。
それならば、障害者雇用を促進させる
ためにハローワークは、手話通訳者を
積極的に用意せざるをえなくなるわけです。

反面、難聴者や中途失聴者が主に用いる
要約筆記者の場合は、いなくても別に
健聴者(会社側)は困らないのですよね。
筆談はできるのですから。
それに、難聴者や中途失聴者は喋れる
のですから。

いなくて困るのは、聞こえづらい難聴者や
中途失聴者のほうだけ、なのです。

(と、健聴者は思い込んでいるだろう。
おそらくは…)

だから理解されにくい問題なのだろうと
思います。
ハローワークが面接会で要約筆記者を
常駐させない理由は、そこら辺にあると
思います。

けれどもやっぱり、ハローワークの
『要約筆記者不要論』はなぜなのか、
さっぱりわかりませんでした。
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by bunbun6610 | 2012-06-26 23:45 | 情報保障・通訳(就労)

会社で聴覚障害者が情報・コミュニケーション保障を求めると…

『難聴者の生活goo』

 →http://blog.goo.ne.jp/hearingrabbit

のラビット氏は

『働くことのコミュニケーション保障』
(2012-03-18 10:45:51)

のなかで、次のように言っています。

「自分は33年間務めて要約筆記がついたのはたった3年だけだった。」


「(ようやく情報保障がついたのは)永年勤めたご褒美のようなもの」

だとの感想が、以前にも吐露されていました。

私は、勤務一年間の実績ですが、情報保障が得られたのは、
たった1回です。
その後、会社を実質的にクビになりました。
(名目上は「雇用契約の更新なし」という「雇止め」か、勧奨退職)

情報・コミュニケーション保障の要望は正しいが、
最終決定権を持つ会社役員は聴覚障害者と接点がなく、
理解が乏しいため、真剣に考えようとしないようです。
人事部や労働組合に説得するだけでは、どうしようもない。

障害者雇用も、もともとは法定雇用率がなくて、
障害者雇用がさっぱり進みませんでした。

ところが、法定雇用率&違反金&助成金が設定される
ようになってからは、ようやく1.6%台に上がりました。

(それでも、法定雇用率は1.8%で、30年以上もの間、
一度も達成されていません)

職場での合理的配慮は当然ですが、
そのためにお金のかかる情報保障を求めると、
厄介者扱いされるだけでなく、
真っ先にリストラ・メンバーに入れられる可能性があります。

また、厚生労働省は他の障害者の雇用支援については、
様々な目的の支援金制度があるのに、
聴覚障害者の情報・コミュニケーション支援を目的とした
支援金制度が用意されていないのはなぜなのだろうか?

厚生労働省の支援体制と会社の姿勢との両方に、
問題がありそうです。
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by bunbun6610 | 2012-03-18 17:55 | 情報保障・通訳(就労)

通訳者拒否を通して見える、権利侵害

会社は費用負担をしたくないようです。
理由はいろいろ考えられます。
例えば、

①「なぜ、聴覚障害者個人の情報保障のために、
 会社が費用を出さなければならないのか、
 納得できない」

②「聴覚障害者が連れてくる通訳は無料なのでしょ?
 今までの派遣(入社前や、労働問題相談などでの通訳者派遣)
 は無料なのに、どうして入社後は原則、会社負担になるの?」

③「会社の中でのことであっても、
 会社が強制参加させているわけではない」
 〔会社から、結論として出された〕
 (例;健康に関する社内面談。
 「健康相談は本人希望によるものだから、
 会社費用負担はおかしい」と主張された)

理由はともかくとして、結局は聴覚障害者が
会社に情報保障を頼むと、
いつもこうした困難にぶつかります。

そして、ほとんどの聴覚障害者は
あきらめざるをえません。
そのあきらめてしまう理由には、
次の二つが多いようです。

①会社に全額負担はおかしい。それなら、あきらめるべきだ。

②仕方がないから、あきらめる。
(なぜ「仕方がない」のかは聴覚障害者本人に聞かない限り、
わかりません)

もし、どうしても通訳を頼みたいならば、
派遣センターに、泣く泣く相談し、
個人派遣が可能な範囲なのか、
判断してもらうことになります。

そして、派遣が認められるという、
喜ばしい結論になったとします。

しかしそれでも、断る会社は多いのです。

会社が、聴覚障害者の権利を保障しなければ、
聴覚障害者が泣いてガマンするか、
公金投入で派遣してもらうか、
のどちらかしかありません。

ところが、公費派遣でも会社は通訳者派遣を
拒否する場合が、当たり前になっています。

この理由が何なのかは、
私もよくわからないのですが、
健聴者が(聴覚障害者と対等ではなく)
上になって判断する以上、
どうしようもないことです。

実際はガマンして、自分だけ会社で損している
聴覚障害者が、圧倒的に多いのです。

皆さんは、ここまで読まれて、
どう思われるでしょうか?

情報障害は、耳が聞こえないからとか、
筆談の日本語がわからないからとか、
聴覚障害者のほうに原因がある、
とばかり考えられています。

しかし、この事実を、よく分析して考えてみると、
それは違うんじゃないか、
と気づかれるのではないでしょうか?

私ならば、健聴者の思考のほうにも原因がある、
と考えます。
それを理解してもらうことから、
真のバリアフリー改革が始まるのだと思います。
理解とは、まずそれからです。

また、

「①なぜ、聴覚障害者個人の情報保障のために、
会社が費用を出さなければならないのか、納得できない。」

ということに対する疑問点には、私なら

「そう言う会社のほうこそ、
聴覚障害者を社員だと考えていない証拠なのではないか」

と、逆疑問を浴びせるでしょう。

もしも、「ボランティア(費用負担なし)なら、認める」
と言われたこともあります。

しかし、費用負担を求めない場合でも、
結局はまた次の理由をつけられます。

「社内に、外部の者を入れさせて、
話しを聞かれるのは困る」

と反対する人もいるからです。
けれども、「会社の秘密保持」を理由に拒否するのも、
おかしいのです。

当たり前のことですが、通訳者には通訳したことの
会話等一切を外部に漏らさない、という守秘義務があり、
違反すると厳しく罰せられます。

ですから「それでも拒否する」ということは、
何が理由なのかと、
疑問に思うのも当然だと思います。

ただし、理由がわからなくても決定的なことが
一つは言えます。
これは聴覚障害者に対する「権利侵害」だと
いうことです。
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by bunbun6610 | 2012-02-18 01:40 | 情報保障・通訳(就労)


ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

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