カテゴリ:医療バリア&バリアフリー( 28 )



PDF『聴覚障害者の受療における医療機関側の対応の実態調査』
上野裕美 瀬戸瑠里子 仲宗根ありさ 林香里 牧野綾
http://www.shiga-med.ac.jp/~hqpreve/kyouiku/socmed_fw/pdf/2001/2004_3.pdf



2000年頃の資料のようだ。
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by bunbun6610 | 2016-01-20 22:45 | 医療バリア&バリアフリー
病院では不快なこともあった。

人がよく来る病院なので、筆談で話していると、
すぐ健聴者が声で割り込んでくる。

その度に筆談は中断されて、病院職員は
割り込んできた健聴者客への対応に追われる。
これは、おかしいのではないだろうか。

なぜ、健聴者客は後ろから、声で次々と
割り込んでくるのかというと、
病院職員と私との間に音声会話が聞こえない
から、彼らは

「今、職員は誰とも応対していない
(手が空いている)」

と勘違いしているからだろう。
だから、筆談だと、次々と健聴者が割り込んで
来るのである。
その度に私は待たされて、時間がどんどん
過ぎていった。
結局は、私が一番最後に残る、というわけである。

音声言語社会なのだから、こうなるのは当然
かもしれない。

しかし、私の立場から見ると、非常に不快だ。
誰に対して不快感を覚えるのかというと、
応対している病院職員に対してだ。
病院職員はなぜ、私との応対に集中できない
のだろうか。
声での割り込みを易々と受け入れる様子を
見ていると、その度に我慢しては

「この病院は健聴者優先なのか?」

「健聴者の方が上位の客だからなのか?」

と思ってしまう。

非常に不快だったので、この職員が一気に
嫌いになった。

「二度とこんな病院には来たくない」

と思った。
次は、本当に病院を変えようか。




〔関連記事〕

『セールのパンが買えなかった日』
〔2013-04-12 18:00〕

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by bunbun6610 | 2015-07-03 23:56 | 医療バリア&バリアフリー

以前に

「AEDは聴覚障害者には使えない」

という話をした。


『聴覚障害者がAEDで困ったこと』
〔2011-12-05 21:03〕



実際に、AED講習会に参加したろう者全てが、

「音声説明しか出ないのでは、わからない」

と言って、諦めていた。



それがいつのまにか、改良されていたようだ。
いつから、そしてどのように変わったのかは、
私もまだ知らない。

聴覚障害者向けAED講習会をわざわざやる、
ということもなかったようだ。

改良型AEDは音声ガイドだけでなく、
動画ガイドも出てくるのだろうか。

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a0196876_753333.jpg





日本光電のAED
カルジオライフ AED-2150



「音声ガイドに加えて本体に搭載されている液晶画面に
イラストとメッセージ(インストラクション表示)を表示し、
操作方法を分かりやすくご案内。

AEDの操作に慣れていない方や耳が不自由な方、
音声ガイドが聞き取りにくい場所でも救命ができるよう
サポート。」



おお! そうなのか!!
これは助かる!



AEDの使い方って、要するに一人でやるのではなくて、
周囲の人とも協力を求めてやっていくほうがいい、
ということなのだろうな。

『一次救命処置の手順(ガイドライン2010準拠)』
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by bunbun6610 | 2015-03-30 07:57 | 医療バリア&バリアフリー
防曇透明マスク

http://netmelon-inc.com/boudon_toumei_mask.html


このマスク、発売されてから数年経つと思うが、
まだ一度も見たことない。
普及しないのだろうか。
普及しない原因は何だろうか。



日本手話を楽しもう
『マスク』
〔2014-11-03 10:00:00〕



手話サークルや手話教室など、
人が沢山集まる場所でも、
まだ見たことがない。
こういう場でも普及しない理由は何だろうか。

「照明の光が当たると光って見えにくい」

とか、

「価格が高い」

とか、あるのだろうか。

実用性のほうは、実際に使って
みなければわからないが。
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by bunbun6610 | 2014-12-12 18:30 | 医療バリア&バリアフリー
今年の健康診断は、他の人と一緒に、
集団健診を受けることにした。

理由は、前回の個人(特別扱い)対応の健診(※)が、
何の意味もなかったと思ったからだった。


(※)当ブログ

『胃部レントゲン検査 - 会社の健康診断で、複雑な気持ちになったこと』
〔2013-12-19 18:00〕


参照。



意味がなかっただけでなく、受診者の立場から
正直に言えば、かえって時間と労力を多大に
費やされ、大きな負担になっただけだった。

「これって配慮? それとも差別?」

と思った。
「差別」とは言いたくはなくても、やはり

「これではもう二度と御免だ」

と思った。


さて、集団健診で受けてみたら、健診は筆談ボード
持参で受けて、身長・体重測定、血圧測定、採血、
視力検査(聴覚検査は省いた)、心電図、問診と、
すべて何事もなくスムーズに進んでいった。

そして最後に、不安に思っていた胸部レントゲン検査
と、胃部レントゲン検査を受けた。

胸部は、レントゲン機器の上方に

「息を吸って下さい」

「息を止めてください」

「楽にして下さい」

などの文字ランプが点灯するので、わかりやすかった。


そして、胃部レントゲン検査の前は、
検査技師が筆談ボードに

「今朝は、飲食をしていませんか?」

「ゲップを我慢してください」

「暗くなったら、息を止めてください」

とだけ事前に伝えられた。
そしていよいよ検査室に入り、検査が始まった。

検査が始まると、音声指示(誘導)はなしで、
技師さんが何度も側に来て、姿勢を指示し、
確認した。
これが、実に上手かった。

レントゲン技師さんは男性が多いのだが、
今回は女性技師だった。

この技師さんは、聴覚障害者への対応法が
わかっていて、手話はできないようだったけれども、
聴覚障害者への指示の仕方がわかっているよう
だった。

この場合、手話ができなくても、伝えようとする
真剣な気持ちが表現できる人には、
意思疎通は可能だ。

方法は意外にも簡単で、右手掌を使うだけだ。

読者も、どんな方法でやったのか、想像してみてほしい。
その想像力を磨くことが、こういう場面で必ず役立つ。

掌(てのひら)を寝台の上に載る被験者に例えればよいのだ。
寝台と被験者の身体は水平と決まっている。
だから、掌を真っ直ぐに水平に伸ばして、あとはそれに
角度をつけたり、傾けたり、倒したりするだけで、姿勢の角度や、
寝台が動くことも、聴覚障害者に伝えられるのだ。

「しっかり握っていて下さい」

の指示は、握る仕草を見せて、相手の顔を真剣に見る。
これは「注意して」の意志を表している。
だから、これで私はわかった。

身体を回転してもらう場合は、手を回転すればよいし、
身振りでも伝わる。
方向もわかる。

息を止める瞬間は、事前説明の通り、室内の照明を
消すことで伝わる。

寝台が起き上がる(または倒れる)のも、手の角度で
わかる。

結局、普通の人よりも、若干時間がかかっただけで、
他は問題なく検査を終えることが出来た。

「何だ、やればできるじゃないか。
前回の男性技師は何であんなことをやっていたの?
何で、あんなに下手だったのだろうか?」

そんなふうに思った。

レントゲン技師というのは、男性技師のほうが
まだまだ多い世界なのだから、確率的に言って、
上手い人も下手な人も、男性のほうが多くなるのは
当たり前だろう。
それでも、上手い人が統計的に多いのは、
女性技師のほうではないかと思う。

やはり、女性のほうがやさしいし、様々な社会的弱者
(赤ちゃんから子ども、老人など)と接し、世話をして
きた経験が豊富なのだから、障害者への接し方も
自然と出来てしまう人が多いのではないだろうか。
そんな気がずる。

以前は、男性技師からムキになって怒鳴られたこと
もあった。
その後も、怒鳴る人はいなかったが、苦心している
男性技師を見かけた。
だからそれが、胃部レントゲン検査の苦情を書く
きっかけになったのである。

やはり、女性技師に上手な人が多いのは、それだけ
の理由があるのではないか、と思う。

受付、接客業務では女性のほうが上手いと言われるし、
コミュニケーション力を必要とする業務もそうだ。

そして、手話講習会で手話を学び、手話通訳者になる
人も、やはり女性が圧倒的に多い。
男性もいることはいるが、どちらかと言えば、落ちこぼれて
いってしまう人が多い。
男性は手話のようなコミュニケーションが、苦手なよう
なのである。
そんな背景があるからなのではないだろうか。

「女性だから向いている」

とは断言できないが、レントゲン技師にもっと女性が
増えるといいかもしれない、と思う。
女性技師は、まだ二人目だったが、二人とも上手だった
のを憶えている。

男性技師は指示通りに出来ていないと、
よく被験者の身体を触って動かすけれども、
女性技師の場合には、そうされたことはまだ一度もない。
これは明らかに、コミュニケーション力の差を物語っている。
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by bunbun6610 | 2014-10-11 18:30 | 医療バリア&バリアフリー
聴覚障害者への救急医療を考える

『命よりも大事なコミュニケーション』


ある日の朝、私は通勤電車の中で、つり革につかまって
立っていた。
突然、目がぐるぐると回り出した。
以前にも、こういうめまいがあり、同時に目の前が真っ暗
になったりしたが、数十秒間でおさまるので、年齢のせい
だと思っていた。
しかし、今度は違った。

目が回る症状は数分間続き、あまりの強さに、
立っていることができなくなった。
急に床に座り込んだ私に気づいた車掌さんは

「どうかしましたか?」
(あるいは「気分が悪くなりましたか?」)

というふうに、私に話しかけてきたので

「気分が悪くなったのです。
次の駅で降ろして下さい」

と言った。
それだけ言うのが、精一杯の危機的状況だった。

そして、その駅で降ろしてもらい、駅員室からの援助を
待った。
途中、その駅で電車待ちをしていた人も心配して話しかけ
てきた。
しかし、耳の聞こえない上、目も使えない状況では、
何を言っているのかわからないので

「私は耳が聞こえないのです」

とだけ言った。
そうすると、その人はすぐに立ち去った。
本当ならば、その場ですぐに

「○○をしてほしい」

と言うべき(助けを具体的に求めるべき)なのだが、
それを言うと健聴者は、次にまた声で話しかけて
きてしまう。
そして、どんどんわからなくなってしまうのは、
誤解を大きくすることがわかりきっていた。
だから、私の第一声はとにかく、自分の聴覚障害の
ことを知ってもらうことだった。

だが、それを聞いた健聴者は、どうしていいかわから
なくなってしまうのがほとんどなのである。
通勤中の人ばかりなのだから、立ち去ってしまう者もいる。
とっさに、紙とボールペンをカバンから出して、筆談を
始める人は、ごく稀である。

駅員さんが来ても、それは同じだった。
だがともかく、車掌さんが連絡してくれたおかげで、
降ろしてもらえた私は、まもなく駅務員さんたちに
かかえられた。
私は

「吐き気と便意がする。
すぐにトイレへ」

と言った。
片側を抱えられながら、何とか障害者用トイレに入ると、
立っていられない私はすぐに便座に座り込み、
排泄と嘔吐を続けた。
それも数分間続き、その後に身体全体から大量の汗が
出始めた。
そして、目も開けられなかった。
視界が回転してしまい、よけいに気分が悪くなる
からだった。

これはもう、すぐには回復しそうにないと思い、
トイレの中にある緊急呼び出しのヒモを引いた。
そして、駅務員が来ると

「救急車を呼んで下さい」

と言った。

実を言うと、その時は、自分の場合は通訳者を先に呼ぶ
べきか、それとも救急車を呼ぶべきなのか、かなり迷って
しまっていた。

常識的に考えれば、救急車が先だが、周囲の人と
コミュニケーションができないと、自分の知らぬ間に
医療ミスとかが起きたりしないか、心配したからだ。
だが、迷っているヒマもなくなったので、とにかく
救急車にした。

もし通訳を呼ぶとしても、目がぐるぐると回ったり暗く
なったりする状況では、手話通訳を読み取るのは
難しかった、と思う。
こんな場合はもう、要約筆記通訳や筆談にしてもらう
より他になかった。

筆談は紙の上に残るので、自分の症状をみながら読む
ことが出来る。
だから、こういう場合にはむしろ良かった。

救急車が来ると、救助員の人は慣れたもので、筆談はより
スムーズだった。
運ばれた病院でも、筆談で問題なかったが、なかには手話が
できる看護婦さんも一人いた。
だから、要約筆記通訳者を呼ぶ必要もなくなった。
そういう状況からも、病院の中と外とでは、えらい違いだった。

病室へ運ばれた後の血圧が190もあったので、
その時は確かに、危険な状態だった。

診察を受けて、脳梗塞か何かをチェックするための身体能力
の検査をしてもらったが、これが何も聞こえなくても、
また筆談もなくても、医師の指示が全部わかったので、
面白かった。

緊急時の場合のコミュニケーションにも、手話は役立つだろう。
医師をはじめとした医療関係者も、こうしたコミュニケーション
方法を自然に取り入れているのだろう。


このような体験をしたので、聴覚障害者は緊急時に備えて、
どうしておくべきなのかも、考えた。
例えば、自分の連絡カードを作って、常に保険証と共に携行
したらどうだろうか。

「耳が聞こえません。
手話または筆談でお願いします。」

などと書いておくと、万一、自分に意識がなくなった場合も、
それを確認してくれると思う。
また通訳者を直ちに呼ぶ連絡先(手話通訳等派遣センター)も、
書いておいたほうが安心
だ。
ただし、通訳者が来るまで時間がかかるが。

それでも、通訳者を呼ぶ連絡先も、あったほうがいいだろう。
病院で人手が足りない状況だったら、筆談に要する時間を
確保することは難しいかもしれないから。

障害者手帳だけでは、どんな配慮が必要なのか、他の人
にはわからない。
特に聴覚障害の場合は、なおさらのことではないだろうか。
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by bunbun6610 | 2014-10-07 18:30 | 医療バリア&バリアフリー
当ブログに『医療バリア&バリアフリー』というカテゴリーがある。
その記事は私や、他の聴覚障害者の体験談に基づき、
書いたものだ。

聴覚障害者対応のよい病院もあれば、悪い病院だってある。

会社では年に1回、健康診断があって、その項目の中に
「胃部レントゲン検査」というのがある。
これへの聴覚障害者対応が特に、レントゲン技師個人に、
全て委ねられてしまっているのではないか、と思える。
技師の力量差に、感心する場合もあれば、逆に憤慨して
しまう場合だってあるのだ。
病院として、会社組織としての取り組みがほとんどないのは、
一体どうしてだろうか、と思う。

以前、聴覚障害者へ、レントゲン検査での聴覚障害者対応
の感想、意見等を聞いてみたことがある。
「良かった」や「満足」という人は一人もいなかった。

「仕方がないから、我慢する」と、不満や意見を言う人が、
ほぼ半々だったのだ。
この調査を実施したのは5年以上も前のことなので、
今ならもっと良くなっているはずだと思うが。

「仕方がないからガマンする」という人たちは、50歳以上の
方が多く、もう「諦めモード」になってしまっている世代だ。
この世代の人たちは「それが一番良い問題解決方法だ」と
信じ込んでいるのかもしれないが、主体性喪失、依存からの
脱却ができなくなってしまった世代だということも考えられる。
もし、自分に意見があるのならば、それを大事にできる人が、
主体的行動力を持っている人だと思うからである。

さて、それでは逆に意見を言った側の人たちであるが、
それはどういった意見だったのか。

ろう者はやはり、手話通訳が多く、手話がわからない難聴者
や中途失聴者では文字板の要望が多かった。
手話&文字ガイドのついたレントゲン車もあるが、知らない
人が多いからなのか、その要望はなかった。
コスト問題を気にして、そこまでの要望はできない、と遠慮
してしまっているのかもしれない。

聴覚障害者団体でさえ、こういうことの改善にあまり力を
入れていないのは、残念に思う。
そこで今回、個人でできることを思いついた。


カテゴリー『医療バリア&バリアフリー』に述べた事例から、
聴覚障害者対応が良い病院と、悪い病院とを選別してみた。
その医療機関名を、下に公開する。
(勿論、批判覚悟で)

悪いほうへ載ってしまった医療機関にとっては迷惑なことだが、
それでも、年に一度、外部健診を選択される聴覚障害者には、
参考材料になるかもしれないし、医療機関へも、改善を強く
望んでいるためである。

なお、先に述べたように、医療機関が組織的な聴覚障害者対応
へ取り組んでいるところは、まだ少なく、したがって今回のその
評価も、たまたまの健聴者技師個人の対応力が原因であることは、
いうまでもないと思う。

それでも、こうした評価を出してみることによって、病院が組織的
な取り組みへ移行するきっかけになれば、と思っている。

ちなみに、聴覚障害者対応で、聴覚障害者の間で有名なのは
昭和大学病院らしい。
私は、行ったことがないが。





【良かった医療機関】

慈恵医大晴海トリトンクリニック


六本木ヒルズクリニック



公益財団法人 東京都予防医学協会


東京ミッドタウンメディカルセンター



【悪かった医療機関】

帝京大学医学部附属病院


医療法人 松英会


医療法人社団 同友会


新赤坂クリニック
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by bunbun6610 | 2014-05-28 18:30 | 医療バリア&バリアフリー
副題;『聴覚障害者だけ検査を後回しにするのは、
面倒で邪魔だからなのだろうか?』


会社では年に一回、社員への健康診断を実施しています。
その実施通知が人事部から届いたときは、同じ部署の人と
一緒に受けることになっていた。

入社後、初めての健診で、聴覚障害者の自分の場合はどうなる
のだろうかと心配したので、一応、人事部に相談することにした。


私;「聴覚障害者の私は、健診当日は、どのようにコミュニケーション
を行うのですか?
特に、胃レントゲン検査のほうは心配です」

人事;「大丈夫。心配ないから」

私;「でも、レントゲン技師によっては、上手に誘導できる人、
そうでない人もいると、いろいろです。
うまくできない技師には、怒声のように何度も言われてしまって、
それでもわからず、時間がかかって、お互いにストレスになって
しまったこともありました」(※1)


(※1)放射線室という密室の中で、実際にあった事例です。
六本木Rビル内にあるクリニックでの事例です。



人事;「そういうことはないから・・・」

私;「いいえ、それだけではありません。
人間の胃は個人差があって(※2)、あるクリニックでは

「あなたの胃の場合は、バリウムが流れてしまうのが速いので、
迅速に検査を行わないと、精確な検査結果が得られない。
だから、コミュニケーション伝達も大事ですね」

と言われたことがあります。
実際に胃のレントゲン写真を見せてもらい、説明してくれました。
それと、放射線検査で時間がかかると、被験者への被爆量も増す(※3)
そうです」



(※2)
『胃レントゲン検査での聴覚障害者問題 (3)』
〔2012-01-02 22:09〕


参照。




(※3)詳細は、当ブログ

『胃レントゲン検査での聴覚障害者問題 (1)』
〔2012-01-02 21:07〕



または、

『聴覚障害者の胃レントゲン検査時のコミュニケーション支援システムの開発と評価』


参照。





人事;「なるほど・・・。
医療機関に相談したほうがいいな・・・」



そして、私は東京都予防医学協会にある、聴覚障害者にも
対応できる検診車や、手話、あるいは文字カードなどを使う
方法があることを話した。

文字カードの例は、下記をプリントして渡した。



====================================



手話番号   指示内容           手話           備考
  1   一口飲んで下さい       1/口/飲む

  2   全部一気に飲んで下さい   全部/飲む

  3   左へ1回転させてください   左/1回転

  4   右へ1回転させてください   右/1回転

  5   仰向けにして下さい   手の腹側を上にする

  6   うつ伏せにしてください   手の甲を上にする

  7   息を吸ってください   息を吸う身振り

  8   呼吸を止めてください   息/中止

  9   身体を斜めにして下さい(右を少し上げる)  例:5の姿勢からの場合、
その手話で右側を少し上げてやる(OKなら「OKサイン」、
違ってたら「NO」(首を横に振る)を出せばわかる)

 10   身体を斜めにして下さい(左を少し上げる)例:5の姿勢からの場合、
その手話で左側を少し上げてやる(OKなら「OKサイン」、
違ってたら「NO」(首を横に振る)を出せばわかる)

 11   両手で両側のバーを握っていてください  両手を握る

 12   身体を水平にして下さい    手を水平にする

 13   終わりました。お疲れ様です。  手話で「終わり」を表す

 14   OK                   手でOKマークのサインを出す。

 15  違う               ①首を横に振る。 ②手を左右に振る



====================================





その後、人事から連絡があった。
人事からは、次のように言われた。

人事;「あなたの場合は

「胃以外の検査にしても時間がかかりそうだから」

ということで、比較的空(す)いている日時へ健診日を変更しました。
それと、胃レントゲン検査は、別の日に、クリニックへ直接行って
もらうことにしたので、それはまた後日、連絡します」


こうして、かなり大変な設定になってしまいました。
なぜ、こんなに特別になってしまうのだろうかと、疑問に
思ったものです。
胃レントゲン検査の日時も、クリニック側の都合で決まったが、
それは「混雑を避けた日時」であることは明らかだったので

「良かったかなー?
(本当に「配慮してくれた」ということなのだろうか?)」

という気持ちと

「聴覚障害者が邪魔になるので、他の人と別設定にした
のではないだろうか?」

という気持ちと、半々になっていた。
それに、もっと遠くにある診療所にまで行かなければ
ならなくなってしまったのは、私のさらなる負担増になった。

個人的に、正直にこのクリニックのやり方を評価するとしたら、
「最低レベル」だと思う。

なぜなら、胃レントゲン検査を受ける準備として、前日の午後
8時から検査が終わるまでは、飲まず食わずで我慢しなければ
ならない。
検査時間が午前11時以降というのは、順番も最後のほうなので、
やっぱり我慢する時間も長くなり、しかも遠方へ出掛けなければ
ならないということも、被験者にストレスを与えてしまう設定だと
言わざるをえないと思う。

だから、どのクリニックでも、こういう検査項目がある健診の場合は、
なるべく早い時間に終わるように、予約の時間を決めていると思う。
しかも、幾ら面倒な聴覚障害者だからといっても、自分だけこれでは、
不愉快な気分にさせられるものだ。

私の場合、実際には11時に行っても、さらにまた30分待たされてしまい、
検査が終わって食事が出来たのは、午後1時になってからだった。

肝心の聴覚障害者に対する検査の仕方も、健聴者にする方法と
ほとんど変わらなかった。

これでは一体、診療所は何のためにこんな設定にしたのか、
全く理解できない。

この診療所の、聴覚障害者対応の事例を、できるだけ詳細に紹介しよう。
どの技師さんであっても、健聴者だから、検査を始める前に、
ほぼ必ずこう言うのだ。

(私の間近で)
「聞こえますか?」

私は

「今は聞こえますが、マイクの音声は苦手なのです」

と答えると、「わかった」と言い、そのまま行って、
コミュニケーション方法も説明せず、勝手に検査を始めてしまった。

検査準備が出来て、検査台(機械)の上に乗ると、技師はA4サイズ
くらいのカードを私に見せた。
それは文章も長すぎて字が小さすぎたので、非常に読みにくかった。
内容を覚えていないが、次のように書いてあったと思う。


「まず、コップを左手に持って下さい。それから、右手の薬(膨張剤?)を飲んで、左手のコップのものを飲んで下さい。ゲップはしないで下さい。次に、バリウムを一口飲んで下さい。その次は、全部飲んで下さい。」
(文章は、このように改行もしていなかった)



健聴者がつくった文字カードは、文章があまりにも長すぎるので、
文字が小さくなり、読みづらくなってしまうことが、すぐにわかった。

それに、このカードを見せてくれたのは一度だけ、
それもたったの10秒間ほどだけだったのだ。
これを今すぐ、全部覚えろと言うのだろうか。

それで私は、以前に別のクリニックが説明していた


「聴覚障害者のバリウム検査の際
以前は指示をプレートに書いたものをお渡しして
胃の検査を行っておりましたが
受診者がプレートを読むのに集中してしまい
思ったように検査が出来なかった経緯もあり
現在の方法を行っております。」



という言葉の事情は、こういうことだったのではないかと思った。
もしそうだとすれば、医療機関がつくったカードが悪かったという
ことになる。
これでは、誰だって読むのが大変だし、理解して動くのにも、
時間がかかって当たり前だ。


文字カードをどのようにすればよかったのかというと、指示内容を
もっと細切れにしてカードを分け、大きな文字で表示すればよかった
と思う。
そうすると、文字が見やすくなるだけでなく、指示が伝わったか
どうかも、技師もすぐにわかるはずなのではないだろうか。
(※4)



(※4)詳細は

『胃レントゲン検査での聴覚障害者問題 (2)』
〔2012-01-02 21:31〕



を参照。



ついでに、予防医学協会(※5)の検査機械に付属の手話・文字
ガイド付きモニターでは、被験者の至近距離にあり、文字も短くて
大きい。

その後は、もうカードを使わず、技師さんが大変そうに何度も、
ドアから出たり入ったりしてきて、そしてお決まりの
「勝手に被験者の身体を押して動かす」という行動パターン
になっていた。

「医療機関は全然改善案を聞き入れていない」

ということがわかり、私は頭に来てしまった。


帰りに診療所のトイレに行き、小便をしたら、トイレ内には
たくさんの被験者用検尿コップがズラリと並んでいた。
それが小便をする自分の顔の間近にあるので臭くてたまらなかった。

「何という、ずさんな検尿管理をしている診療所だろう」

と思った。


「もう二度と、あんな診療所には行きたくない」

と思った。
最低の診療所だったが、ここを利用している有名企業もかなり多い。
本当に、信じられないことだと思う。



(※5)【参考】

下の医療機関や、こういったシステムの場合は、聴覚障害者にも
胃レントゲン検査が、すごくスムーズにできます。


東京都予防医学協会

『胃のX線検査と聴覚障害者』
〔2011-09-20 20:41〕





日本財団助成による、胃部エックス線検診車




〔関連情報〕

ねこたさんのごった煮日和
『協力してね』
〔2008年 02月 06日〕




『聴覚障害者の受療における医療機関側の対応の実態調査』
(上野裕美 瀬戸瑠里子 仲宗根ありさ 林香里 牧野綾)




『あいち補聴器センターブログ すべては『聞こえ』のために!!
X線撮影で配慮を。』
〔2007年05月13日〕





一方では、専門のレントゲン技師さんが書いている、
あるブログに、当ブログへの批判的意見だが、
下の記事も見られた。

『蒼穹というモンスターペイシェント』
〔2013/6/24(月) 午後 9:39〕



しかし、「接待技術」優先思考だとか「クレーマー」として
片付けられる問題だろうか?

聴覚障害者は赤ん坊ではない。
言葉がわからないのではない。
そういう扱いを医療機関でも受けなければならないことに
対して、苦痛に感じるということが、医療機関の人には
わからないというのだろうか。
私はそうしたことに、非常な怒りを感じているのだが。
実際に気分を害している、こちらのことも考えてもらいたい
ものだと思う。

まず手話や文字ボード、画像などを活用してみて、

「それでも技師の誘導についてこれない場合は、触診して動かし、
検査精度を上げる」

ようにすればいいではないか。
あんな簡単な検査なのに、何度も触られることに対しては、
正直、怒りを感じているのだ。

「オレは、赤ん坊ではない!」

健聴者の一方的なやり方に対しては、医療行為といえども
怒りを感じざるをえない。




『聴覚障害者のための放射線部門におけるガイドライン』 



『[PDF] 聴覚障害者向け胃部検診システムの DR検診車への搭載』



『KAKEN 聴覚障害者の胃レントゲン検査時のコミュニケーション支援システムの開発と評価』



『県内初! 聴覚障害者に配慮した胃部検診車「房総22号」デビュー』



『胃部X線検査における聴覚障害者向け情報提供システムを開発
-手話と文字の表示により胃部X線検査の受診を容易に-』
〔2003年3月25日〕



『手話と文字の表示により胃部X線検査の受診を容易に
-日立製作所、胃部X線検査用の聴覚障害者向け情報提供システムを開発-』
〔2003/04/02(Wed.)〕

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by bunbun6610 | 2013-12-19 18:00 | 医療バリア&バリアフリー
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『とある放射性技師の日常』

放射線技師に触られるとクレームを言う女性被験者


http://blogs.yahoo.co.jp/fssff492/folder/449020.html


「基本的にX線撮影室内では大体どの病院でも
撮影部位にかかる衣類やアクセサリー、貼っているものなどは
可能な限り外し、撮影部位を裸にしない程度(四肢などは別だろうが)
までには露出させる。

そして撮影すべきポジション(体位)へと患者さんを誘導する。

その時、口頭での指示では患者さんが不可能な部分を
技師が触診して動かしポジショニングを行う。」


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レントゲン室という、レントゲン技師が
何でも好き勝手に出来る密室内での、
コミュニケーションの取り方が問題で、
被験者とのトラブルや不信感が起きていても
不思議ではないと思います。

とはいえ、技師側からしても、
ポジショニングへの誘導は大変らしい。

健聴者でも、技師の口頭による誘導よりも、
画像にしたほうがいいのかもしれません。


聴覚障害者だと、無言でいきなり触られる…。
いや実際にはきちんと話しかけているのかもしれませんが、
それが聞こえないために、いきなり触られている、
と錯覚しているケースも、しょっちゅうあるだろう、
と思います。

聴覚障害者はとにかく

「自分が聴こえないから、仕方がない」

と我慢するのですが、だからと言って、
突然触られて、いい気はしません。

男性だろうと女性だろうと同じだと思うのです。


技師は

「仕事でしているだけ」

という感覚で、しかし一方の被験者は

「幾らなんでも失礼なヤツだな」

という感覚だとしたら、このギャップは一体、
病院側として放置できるものなのだろうか?

そんな疑問さえ出てくるのです。


〔参考記事〕
当ブログ

『胃レントゲン検査での聴覚障害者問題 (1)』
〔2012-01-02 21:07〕

『胃レントゲン検査での聴覚障害者問題(6)』
〔2012-01-02 22:59〕

参照。
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by bunbun6610 | 2013-03-23 18:00 | 医療バリア&バリアフリー
『診察室で役立つ手話6』

 →http://gate.ruru.ne.jp/tochigikyoukai/syuwa6.html

『聴覚障害者のための放射線部門におけるガイドライン』

 →http://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/16919.pdf


私の体験ですが、バリウム検査などで
病院へ積極的に、文字カード使用の提案を
したにもかかわらず、最初は病院側をはじめ、
周囲の多くの健聴者からつっぱねられました。

ところが、どんな理由で気が変わったのか、
病院側が突然、胃カメラを勧めてくれました。

それをやってみることにしたら、
看護師長自ら私に対応して、
文字カードを採用していました。

結果、スムーズに検査が進み、終了しました。

終わったとき、看護師長に

「上手ですね」

と言われたのです。


全ての聴覚障害者患者に、この方法で上手くいく、
という保証はないとは思いますが、
患者もよく理解して申し出ているならば、
やってみる価値はあると思います。


【参考資料】
http://www.shiga-med.ac.jp/~hqpreve/kyouiku/socmed_fw/pdf/2001/2004_3.pdf

>「放射線科の検査は紙に絵を書いて指示してほしい」

>「バリウム検査など、体を無理やり動かされるより図面で指示してもらうほうがいい」



私も、ずっとそう思っていましたから、
検査でのコミュニケーション方法に手話や、
文字ボートの採用を提案してきています。

被験者の立場からいうと、これは確かに
「無理矢理動かされる」という感じになるのです。
力づくで動かされるので、痛いと思う場合もあります。

女性被験者の場合は男性技師に身体を触られても

「仕方がないので我慢することにしている」

という証言もありました。

もちろん

>「検査の時は待っている間にやり方のビデオを見せてもらいたい。
文章で説明されてもわからない」


という意見もありますね。
図面や画像だと、誰にでも
(ろう者や、手話が分からない聴覚障害者、
健聴者も知的障害者、ディスレクシアの方等にも)
わかりやすいかもしれません。
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by bunbun6610 | 2012-12-03 18:30 | 医療バリア&バリアフリー

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610