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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

カテゴリ:就労後の聴覚障害者問題Z1( 221 )

Mさん(人事部)から、健康相談のときの
通訳者準備について、説明を受けた。

最初は会社に通訳者派遣を依頼しましたが、
拒否されてしまいました。

以下が、人事部障害者担当と相談した結果です。

私:「今度の健康相談のために、通訳者を派遣して下さい」

Mさん:「できません。
      あなたは自分で補聴器をつけて来て下さい」

私:「相手〔話し方、声質など〕にもよりますが、
   補聴器で完全な会話は難しいです」

Mさん:「健康相談は会社があなたに「受けて下さい」と
     指示したわけではないので、通訳の準備はできません」

私:「それが会社の答えですか?」

Mさん:「答えではありません。
     あなたが自分で通訳を連れてくるなら、
    ダメとは言いません」

私:「それならば、派遣センターに聞いてみます」

Mさん:「…。」

以上が、筆談での簡単な内容です。

「費用負担したくない」というのが会社の拒否理由ではないかと
見られますが、わかりません。
会社は障害者の職場環境整備のためにハローワークから
配分されている障害者雇用助成金をもらっているはずです。
それなのにダメなのが当たり前なのでしょうか?

どうにも理解できません。



【補説】(4月19日追記)

人事部のMさんは、手話が出来る方です。
ですから私は、Mさんと会話ができますし、
この会話の内容もほぼ忠実に再現できました。

けれども、健康相談の保健師は、手話ができません。

だから手話通訳か要約筆記通訳があったほうがいい、
と考えていました。
そう思っての通訳者派遣依頼でした。

それと、もう一点あります。
Mさんは入社前のハローワーク障害者面接会のときから、
私を世話してくれていた方です。
面接会のときは、私自身が通訳者を同行させていました。
ですから、私に通訳が必要なことは知っていました。
その上で採用となり、入社したのです。

しかし、入社後は

「補聴器をつけて来て下さい」

という要請ばかりするようになり、
会社の強制するいかなる相談・面談であっても、
通訳者を同行させることを認めてもらえなくなりました。

聴覚障害者であっても、会社で通訳者が使えるのは
入社前(面接段階)までです。
入社後は一人で問題を解決していかなければなりません。
(ほとんどできっこないのですが)

私は、会社に一方的にやられた感じがしましたが、
Mさんだけが悪いのではないので、
Mさんを責められません。

通訳者であっても社内に外部の者を入れることを
認めないのは、会社としてのルールなのです。

しかし、そうハッキリと言わないのは、
会社は聴覚障害者差別事件となるような
裁判を避けたいからでしょう。

会社は、万一裁判になった場合を考えて、
自社に不利となるような事実を残さないようにするから、
あのような曖昧な返答をするのだと思われます。


〔関連記事〕
当ブログ

『会社の聴覚障害者差別を解消するには』
〔2013-04-17 18:00〕
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by bunbun6610 | 2013-04-16 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題Z1

朝礼をサボり出す

自分だけ立たされている気分の朝礼に、ガマンも限界。
朝礼が終わる9:05頃に仕事場に入ることにした。

これもマズイが、他にいい方法がない。
どっちにしろ、のけ者にされている気持ちと
罪悪感との両方で苦しむ。
Oさんには、それがわかっていないのだから、
こうなるのももう、仕方ないと思う。

以前から配備していたホワイトボードは使ってくれない。
もう相談できる人がいない。
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by bunbun6610 | 2013-04-11 19:00 | 就労後の聴覚障害者問題Z1

朝礼に不満顔で

毎朝9:00から朝礼があるが、最近は聞いていないで、
勝手にしている。
Oさんは怒りたくなるだろうし、周りの人からの印象も悪くなる。
これではマズイのだが、こっちだってもう我慢がならない。

さて、どうしたらいいものか…。
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by bunbun6610 | 2013-04-01 18:00 | 就労後の聴覚障害者問題Z1
いつもの9:00の朝礼に、見慣れない男の人が、
15分くらいも何か話していた。
でも相変わらず会社側の配慮が欠けており、
さっぱりわからない。
上司のOさん、Yさん、それにS課長もいたので、
本来は大事な話だと思う。
それでも、この男の人は、私が聴覚障害者だと
知らされていないかもしれない。

あるいは

「あの人は聞こえないからしょうがない。
ほっとけばよい」

と伝えていたかもしれない。
どちらにせよ、私はいつも通り

「そのまま聞いているふりをしていればよい」

ということになるだろう。
よくあるのが

「わからないことがあったら聞いて下さい」

ということ。
一見したところ親切な言葉ではあるのだが、
無責任にもほどがあるだろう。
健聴者にとって、こんなに便利で都合の
いい言葉はない。
これで本当に「合理的配慮」をしたことに
なるのだろうか?

「わからないことがあったら聞いて下さい」

と言われても、元からほとんど聞こえないのだから

「何をどう聞いたらよいのかもわからない」

というのが、こちらの本音なのである。
この状況で

「自分で聞け」

と言われても、無理なのである。
皆に話し終わった後、担当者に毎日毎日
聞かなくてはならない。
それに、聞いたら聞いたで、コイツらはどうせまた、
話し言葉で話すに決まっているのだ。
どういう伝え方をしたらよいか、
コイツらには幾ら言ってもわからないのだから。

思えば私は、子供のころから

「聞いているふり」

をして、その後大変な目に遭った。

これは自分が招いた失敗だったのだが、
どうしようもなかった。

こんなことをしたために周囲の大人は皆、
私は本当は聞こえないのに

「聞こえている」

と思い込んでしまっていたからである。
今思えば、本当に取り返しのつかない失敗だった。
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by bunbun6610 | 2013-03-15 18:00 | 就労後の聴覚障害者問題Z1
毎朝思うことだが

「聴覚障害者には配慮なんていらないさ。
あなたは聞こえないんだろ。
それが当たり前なんだから、
聞こえているふりをしていてくれれば、
いいんだよ」

と思われているような状況に我慢している。
勿論、他人は誰もそんなことは思っていないし、
気にしてもいないだろう。
でも自分の立場からは、そうは思えない。
そういう状況になってしまっているのだ。

私は子供の頃から、ずっとこんな状況に我慢してきた。
昔の私の考えは

「障害者は不具者(この言葉は、
現在では差別語となっている)だから、
迷惑をかけないように生きなければならない」

と思っていた。
でも今これを思い返すと、
実はこの考えこそ差別であり、
自分がそういう考えに疑問すら持たずに、
持っていたんだと思う。
そうして他の障害者の差別を見ても

「それはやはり仕方がないのだ」

と思っていた。
でもそれは

「本当は間違っている」

と、今の自分にはわかる。
そう気づくのに、一体何年かかっただろう。

自分は、親や、当時の大人の、
障害者に対する考え方に洗脳されて、
正しく考える思考を麻痺させられて
いたんじゃないか、と思う。
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by bunbun6610 | 2013-02-26 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題Z1
先日、Oさんから無言で手渡されたアンケート冊子
(『コーポレート・アクティビティ・サーベイ(CAS…企業活性度調査票)』)
が、今日になって突然

「提出期限は今日までです」

と言われた。
それで、Oさんがこのことをきちんと伝えていなかったことがわかった。
トラブルはまだあった。

昨日は午後休みの予定が朝から休みだったので、M係長から
パソコン・メールが2度届いたのだった。
1度目では、Mさんは私が休んだ事情を知らないまま、私に

「今日はどうかしましたか?」

というメールを送っていた。
私は朝からOさんとYさんのパソコンに休むことを伝える
メールを入れていたが、Oさんは連休中、Yさんもメールを
見ていなかったので、M係長には伝わらなかった。
Yさんは私のメールを読んだ後に返信したが、
私の携帯はパソコンからのメールを全て拒否設定にしているため、
連絡が通じていなかった。

そういう問題があったので、M係長とメール・アドレスを
交換することにした。
OさんとYさんは残念ながら、理解がないので、
今後もそういう協力には期待できない。
M係長は9:45出社なので、9:00前にM係長にメールを入れても、
現場には伝わらない。
現場は9:00に業務開始になっている。
M係長が出社してから伝えるのでは間に合わないということだ。

だから、Oさんには

「前の会社では上司と携帯メール・アドレスを交換していたので、
問題は起きなかった」

と、事情と方法を説明していた。
しかし、この方法でなく、会社パソコン・メールだったので、
今回の問題が起きた。
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by bunbun6610 | 2013-02-19 18:00 | 就労後の聴覚障害者問題Z1
ハローワークSのM氏
(専門援助第二部門 障害者専門支援員)
と面談があった。
手話が多少出来る高齢男性だった。

まずアンケート用紙に回答の後、
現在の状況について聞かれた。
(企業が障害者雇用助成金を受けるための、
訪問調査だと思われます)

「仕事の内容は具体的に何か?」

「勤務時間、通勤時間、給料、休みは?」

「今の職場で満足していることは何か?」

「現在の不満は何か?」

「職場定着できたか?」

「これからも続きそうか?」

などであった。
ここでの会話内容は一切秘密とのこと。

現在の状況をありのままに聞かれただけで、
特に悩みや問題解決の相談にはならない。
障害者雇用の状況は、どこも単純労働が多く、
妥協するしかない状況だそうだ。

聴覚障害者だけに特別に費用負担して
手話・要約筆記通訳をつけたり、
配慮する、という考え方が、会社には受け入れがたい、
と話していた。

東京しごと財団が、ジョブコーチの他にも、
障害者のスキルアップなどの支援をしているが、
会社が使おうとしない、ということだった。

「会社が(無料派遣であっても)ジョブコーチを断る
理由さえもわからない」

と答えていた。

ただ、そういう会社ばかりではないとも言われ、
転職希望ならば2月のハローワーク合同面接会をと、
勧められた。

嫌になって辞めて、仕事をしなくなってしまう状態になる
前に、こういう手を打て、ということなのだろう。

無理に我慢、と言っても、今の障害者たちに
それを無理強いすれば逆効果だし、
それならばよりよい選択を勧めたほうがいい、
と判断しているように思えた。

やっぱりハローワークも、企業が助成金欲しさに
障害者をたらい回ししているのを、黙認しているのだろう。

職場内差別には、女性差別も長い歴史になっている。
仮に30年もお茶汲みをやらせていたとしても、
差別ではないと言えるのだろうか?

障害者として不満を言っても

「今は経済状況が悪いから、
会社は通訳費用を出すお金がない」

とか

「健聴者も今は働けない人がたくさんいる。
あなたは働けているのだから幸せ」

などと言われる。

しかし、私は●●年間もずっと我慢し続けているのである。
健聴者には今まで、良いときもあれば悪いときも
あっただろう。

でも障害者には、今までそんなことはあっただろうか?
健聴者のその釈明は、一体どういう説明のつもり
なのだろうか?
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by bunbun6610 | 2013-02-04 18:00 | 就労後の聴覚障害者問題Z1

補聴器を外した理由

当事者(聴覚障害者)の立場から見ればの話だが、見えない障害とは、
健聴者にとっては何と都合のいいものであろうか、と思う。

補聴器を外した理由は二つある。
仕事中、周囲の人の話し声ばかり聞こえているだけで、
自分はその内容がわからない(音だけしか聞こえない)。

その疎外感、孤独感に我慢を続けるだけで、
そのうちに耐えられなりそうだからだ。
そこに居るだけでも、苦しく、耐え難くなることが、
周囲の人にはわからない。
自分がなぜ、そんなに気にしては苦しむのかもわからないが。

もう一つは、補聴器に依存すれば、筆談などの合理的配慮が
全く得られなくなってしまうからだ。
何度も聞き返すということは、音声は聞こえていると思われる。
そうすると健聴者は、聞き取れなかったら何度も言うようになる。
それが親切、理解だと思い込んでしまっている。
コミュニケーションとして30%も通じれば、その次も、またその次もと、
話しかけられ続ける。
そうして、自分には不得手な音声言語の世界へと引きずり込まれてしまう。

そうすると、もう完全なコミュニケーションなどダメだ。
自分のコミュニケーション方法だけに引きこもっているのかもしれないが、
私はその見方には納得できない。

健聴者は親切のつもりで何度も言ってくれるつもりなのだろうが、
私の立場からは、何度聞いてもわからないとわかっているのに、
我慢して聞き続けるのはとても辛い。
それに応じれば、私は最終的にはわからなくても「わかったふりをする」
昔のクセをまた出さざるをえなくなる。
なぜならば、人によっては、2度目に言う時は、言い方も表情もきつくなるので、
なおさらなのである。

どちらの理由にしても、あまりひどい状況になってしまうと、
相手を殴ってやりたい、という衝動に駆られる場合もあるのだ。
しかしそれでも残念ながら、そんな苦しみを分かってもらうのは無理だろう。
やはり、この苦しみは一生続くのだろう。
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by bunbun6610 | 2013-01-21 20:11 | 就労後の聴覚障害者問題Z1
Yさんは分からないこととかに対して、
丁寧に声で説明してくれるのだが、
時々しか、ホワイトボードには書かない。

ホワイトボードは、何のためにあるのか。

共用コンピュータのパスワードを去年から
教えてくれないことについて、
理由を聞いてもらうように、
人事部Mさんに頼んでみた。

すると、YさんとMさんの二人の音声会話のやりとりになって、
私は見ているだけで、私には全くわからない。


ただMさんはそれから私のほうに向いて

「通じていない」

の手話を表したので、そういうことだったと
受け取れる。

でも、何がどうして通じなかったのかは、
私もわからない。

だから私から考えると

「本当に通じなかっただけなのか?
またN社のKさんのように、
うまく言い訳をしたのではないだろうか?」

と疑問に思った。

一体なぜ、こういう問題はすぐに解決されない
のだろうか?

Oさんにいたっては、忙しいからなのか、

「自分で上(人事部)に行って、聞いて下さい」

と言う。

これだって

「障害者にかまっている時間などない」

という本音の、別の言い訳のように思える。

でもって結局、共用コンピュータのパスワードを去年から
教えてくれないことについての理由も、わからずじまい。
何という、いい加減にした対応だろう。
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by bunbun6610 | 2013-01-15 18:00 | 就労後の聴覚障害者問題Z1

障害者問題の暗闇

最近、私の職場環境で思うことは、最もやる気の無い人員を抱える部署で、
その遅々とした仕事を進めるための道具として、障害者が遣われるように
なったのだろう、ということだ。

確かに、真面目に働く障害者もいるのだから、健常者に比べ賃金が安く、
その上にハローワークから助成金までもらえるのだから、企業がこういう
選択をするのは当然だろう。

聴覚障害者のなかには、職場で刑事事件(暴力、脅迫など)を起こしてしまい、
クビになった人が何人もいる、という事実を、一般の人は知らない。
それでも会社からは懲戒解雇にはぜず、全て「契約期間満了のため(更新せず)」
とか、「本人の自主退職(「一身上の都合により」)」ということに処理される。
しかも、相談所や裁判所にさえ、これが会社の温情と判断されるので、
事件は表には出ないのである。

当然、差別の背景が社会に知られることもない。
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by bunbun6610 | 2013-01-11 18:00 | 就労後の聴覚障害者問題Z1