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蒼穹 -そうきゅう-

これは、当ブログの人気記事です。

この記事を閲覧する人は今でも多く、
当ブログのアクセス数は増え続けています。

当ブログの閲覧者には就労困難の障害者も
多いと思え、就労への関心から、
こういう情報のニーズが高いのかもしれません。

私自身、ブラック企業で働いた経験は、
今まで数多くあるので、障害者がこういった
企業に引っかからないように、という気持ちで、
こういった記事を書いています。

その企業への攻撃以上に、まず障害者が適正な
就労環境で働けること、そこで就労経験を
着実に踏んでいってほしい、と考えています。

その上でやはり、こういった企業は社会が排除する
流れになってほしい、と思っています。


9月にはやっと、4000社の調査に入るそうですね。(※)



==================================



(※)
「ブラック企業」を初調査
=9月から4000社対象―厚労省


 時事通信 8月8日(木)12時42分配信


厚生労働省は8日、若者の離職率が極端に高い
「ブラック企業」の実態調査に初めて乗り出すと発表した。

同省に寄せられた情報や、過去の労働基準関係法令
違反事例に基づき約4000社を選び、9月から立ち入り
調査を実施する。

違反が判明した場合、是正されるまでハローワークでの
職業紹介の対象から除外。

悪質な違反が確認された企業についてはこれまでと
同様に社名を公表し、送検する。

調査対象は、離職率の高い企業約100社と、
過重労働などが繰り返されている約3900社の
計約4000社。

労使間の合意を超える長時間労働やサービス残業が
行われていないかや、適切な健康管理対策が
講じられているかを重点的に調べる。

田村憲久厚労相は8日の閣議後会見で、

「若者が使い捨てにされている問題を野放しにして
おいたのでは、日本の将来はない。
ブラック企業をなくしていきたい」

と強調した。




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ワタミの障害者求人票がハローワーク専門援助第二部門
で公開されていた当時は、掲示板はワタミ各店舗
の求人票で、ほとんど埋め尽くされていました。

それほど大規模に障害者雇用を進めようと
していました。

ハローワークも、企業のこの姿勢に大喜びだった
のでしょう。

しかし、何日経ってもワタミの求人票は一向に
減らなかったので、そのうちに端っこの一箇所に
まとめて掲示していました。


私は試しに、その求人票から3店舗を選んで、
相談員に相談してみました。


私;「この3つの店舗は、現在どのくらいの
応募者がいるか、調べてみてほしいのですが…」

ハローワーク;「すべて、応募者はいません…。
応募してみますか?」

私;「どこも一人もいないのですか?
やっぱり、ブラック企業で有名だから、
障害者も応募しないのかも…」


応募者がほとんどいないのは、ブラック企業だから、
という理由だけでも十分わかります。

この求人票を見て最も疑問に思ったのは、
障害者求人票に

「休憩時間なしで、6時間ぶっ通しで働く」

という労働条件を明示していることです。
(全店舗に共通条件だったので、
ワタミ本社の障害者雇用の方針に
間違いありません)

だが、障害者に対する配慮として多いものには、
働く時間もあるので、ワタミの条件はかなり
厳しいものです。


クリアできる障害者は、おそらく聴覚障害者ぐらい
ではないかと思ったのです。

裏情報までは聞き出しませんでしたが、
もしかしたらワタミも某飲食店(複数あり)と
同じように、「聴覚障害者希望」だったのかも
しれません。



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【再掲】ワタミフードサービスの障害者求人票の内容


以下は、元記事〔2012-10-02 23:40〕より、再掲載。


当ブログ

『ワタミ社長が持論主張で従業員を殺したようなもの?』
〔2012-02-25 08:34〕

『ワタミのような会社は、聴覚障害者も要注意』
〔2012-09-21 18:50〕

で紹介しました、

ワタミフードサービス

の障害者向け求人票を、ハローワークから入手しました。

これはハローワーク専門援助第二部門で現在公開されている、
障害者枠求人票のデータの中から、です。

就業場所多数で、勤務場所ごとの求人票がありますが、
記載内容はどれも同じようです。


勤務場所; 都内店舗
仕事の内容; キッチン 清掃等
雇用形態; パート労働者
雇用期間; 雇用期間の定めあり 12ヶ月 契約更新の可能性あり(条件あり)


当然ながら、雇用契約更新の条件があります。
それは、次の通りです。

<更新条件>
 ・能力により判断


「能力により判断」とありますが、ワタミでは障害を持つ人の
労働能力をどのように評価判断するのか、気になります。

ハローワークでは以前に「トライアル雇用」という
事業者向け支援システムがありました。
これは

「障害者は仕事や職場環境に慣れるまで時間がかかるため、
いったん障害者を雇用した事業主は、最低でも3ヶ月は雇用し続ける」

ことを条件に、ハローワークが事業所にトライアル雇用助成金を
払うシステム(※1)です。

(※1)詳細は当ブログ

『障害者雇用助成金を飲み代に遣ってしまう会社』

〔2012-02-21 20:05〕
参照。


やはり、

「障害者でも役に立たなければ、すぐクビにしたい」

という会社もあるからです。

今ではトライアルでなくても、試用期間が1~3ヶ月と
記載されている障害者求人票が多いようです。

ワタミの場合は、

試用期間; あり 労働条件変更なし 3ヶ月

となっています。
賃金は、

賃金; 時給850円

と、東京都の定めている最低賃金レベルではありますが、
問題はなしです。
勿論、都内の企業全体の中でも最低レベル賃金です。

他の条件も

昇給; なし
賞与; なし
退職金制度; なし
加入保険等; 雇用 労災 健康


厚生年金保険は「なし」となっています。
こういう会社が悪質である可能性がある、
と当ブログでも以前の記事で知らせています。(※2)

(※2)当ブログ
『無年金障害者になってしまわないために、知っておきたいこと (2)』
〔2012-05-07 18:11〕
参照。


やむをえずこういう会社で働く場合は、国民年金への加入を
忘れないようにしなければなりません。
それでも、国民年金だけでは老後の生活は厳しいので、
やはり厚生年金もある会社で働くべきだと思います。

もし年金制度への加入を忘れると、
万一、重度障害者になってしまった場合に
障害年金も出なくなる可能性があるということは、
もうおわかりだと思います。

「就業時間に関する特記事項」には、次の記載です。

月平均85~130時間勤務
(1)13:00~17:00 週5日 20時間
(2)17:00~23:00 週5日 30時間
時間外(労働); なし

休憩時間; 0分


「休憩時間なし」というのは、ヘンじゃないだろうか?
と疑問に思うかもしれませんが、これはワタミが、
労働基準法第34条(※3)に抵触しない労働時間内に
設定しているので、法律上はギリギリ問題なし、です。

しかし、健常者でも大変な仕事なのに、
障害者も休憩なしで6時間ぶっ通しで働くなんて、
大変なのではないだろうか。


(※3)労働基準法第34条
 →http://web.thn.jp/roukann/roukihou0034jou.html

 →http://www.nabejim.com/kyukei.htm



それと、130時間勤務なら、厚生年金に加入させてくれる
会社もあります。
やはりワタミは、厚生年金加入逃れの可能性が濃厚です。


「施設設備状況」では、次の通りです。

エレベーター; 有
階段手すり; 片側
出入り口段差; 有
建物内車椅子移動; 不可
トイレ; 洋式


エレベーター有にもかかわらず、車椅子移動不可ということは、
車椅子障害者は当然ダメだということでしょう。
一方、聴覚障害者に不利な「接客」とか「電話応対」はありません。
これなら、聴覚障害者は積極的に応募できそうです。

採用人数は「一人」なので、たった一人の障害者として、
いろいろなことに我慢して働かなければならないことだろう。
困ったことがあっても、職場には誰も相談相手はいない、
と思われます。

ちなみに、この求人票データは求人番号13060-15212321
からのものです。


【参考記事】
当ブログの次の記事も、飲食店で働いていた人の過労死事件です。

『<過労死>労災認定企業名の開示を命令 大阪地裁』
〔2011-11-12 20:48〕

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by bunbun6610 | 2013-08-11 18:00 | 人気記事(再掲)

『ろう者が会社を辞めるとき』

聴覚障害者の宿命として、自分では気づけない
聞き間違いや、聞き漏らしが常に起こります。
それで、私も含めて、聴覚障害者は時々、
出勤時間を間違えることがあります。
本当はどうしても、健聴者の人には、
そういうときには筆記や手話で確実に
伝えてほしいのです。

しかし、何度それをお願いしても、
やってくれない人が多いです。
それで、こういうコミュニケーション・トラブル
は絶えないのです。

(このブログでも何度も言っていますが、
こういった問題の本来の責任は健聴者に
あります)

それでもう仕方がないので、聴覚障害者は
自分で罪を被ってしまうわけです。

ただ、私とろう者とでは、間違えてしまった
後の対処の仕方が違う場合があります。

私は、とにかく

「すみませんでした。今度から気をつけます」

と言って、すぐに謝ります。

(本当は、謝る自分のほうがおかしいのでは
ないか?
と釈然としないのですが、とにかく適当に謝ります)

しかしろう者は、謝らない人もいます。
この態度で健聴者から猛反感を買ってしまい、
状況を見ていた周囲の人までも気分を悪くします。
この問題が起こった背景を知らない人にまで、です。

さすがに、それまでろう者に親切だった健聴者
でさえ、誰もろう者をかばおうとはしなくなります。
そして、ろう者はだんだんと職場に居づらくなる
のです。
だんだんと、誰からも相手にされなくなり、
批判的に見られるようになっていきます。
些細なことから人間関係に亀裂が入っていき、
だんだんと細かなことで叱責を毎日受ける
ようになっていくようです。
それはろう者にとって、自分の居場所がなくなる
のを感じてしまうことになります。
そしてろう者は、いつしか会社を休むようになり、
辞めていくのです。

これは、あるろう者が会社を辞めていった、実例です。


健聴者にはわからないだろうと思いますが、
コミュニケーション障害が原因でアイデンティティ
を持てない、ということは、こういうことを連鎖的に
引き起こすのです。



==========================



聴覚障害者の勤務態度・姿勢に関する企業からの指摘【再掲】

以下は、元記事〔2012-09-25 18:30〕より、再掲載。




下の情報は、確かに私の会社で働いてきたろう者にも、
当てはまっています。

 →http://www1.normanet.ne.jp/~ww100114/library/li-57.htm


『4.聴覚障害者の勤務態度・姿勢に関する企業
からの指摘』より。

>「出勤・退社時の挨拶やミスをした時の謝罪が
できないので、周囲から批判的にみられている。」


→実例)「大事な仕事を教えるから」と事前に伝えて
いたが、ろう者は当日遅刻した。
その理由を問い詰めると「おなかが痛くて…」とか
「いや、頭が痛くて」とか何度も曖昧に答えるので、
次第に言い訳と取られるようになった。
ハッキリと言わないので、健聴者も次第に呆れて
「もういいか…」になる。

ろう者はそれを

「まぁ、仕方ないか」

と勘違いしているようだが、そうではないということが
分からず、後日また遅刻を繰り返す。
健聴者からはよく言われるが「空気が読めない」や
「マナーを知らな過ぎる」ということだろうか。


>「安易に突発的な欠勤や早退を繰り返すので、
安心して仕事を任せることができない。」


→当ブログ

『聴覚障害者の職場放棄』
(2012-09-08 18:33)


参照。



>「引っ込み思案で自主性に乏しく自分から
動こうとしない。
受身で指示待ちになっている。」


 →当ブログ

『あるろう者が、会社から言われたこと』
(2012-09-18 18:30)

参照。


>「よくわかっていないことを周囲に確認しないで
仕事を進めてしまう傾向がある。」


→詳細は当ブログ

『ろう者の「聞こえるフリ」と「わかりました」と言う癖』
(2012-09-14 18:30)

参照。


ろう者の「すぐ休む癖」は、どこでも有名だと
思います。
ろう者が真面目に働かないのは
「どうせ障害年金があるからだ」
という甘えがあるからだ、という健聴者からの
指摘もあります。
私も同感です。

本当ならば、ろう者の場合には障害年金を
交付するよりも、就労支援にお金を遣ったほうが、
はるかに効果的だと考えられます。
本人は働く能力があるのですから。

一方、障害者を雇用した会社の、聴覚障害者に
対する情報保障がないことも、大きな問題点の一つ
だと思います。
だから健聴者は、税金の遣い方を間違っている
と思う。

これは当ブログのカテゴリー『障害者の経済学』
のなかでも、私が言い続けてきていることです。

健常者がつくってきた、障害年金に依存させる
障害者施策こそ、障害者をダメにしてきたのだ、
と思う。


岩山氏は聴覚障害者です。
その視点から述べている次の言葉には、
私も同感です。

「企業からの指摘は,聴覚障害者の就労支援の
あり方に一定の示唆を与えてくれます。
しかしながら,聴覚障害者の職場定着の問題を
考えるにあたって,留意しなければならないことが
あると考えています。
すなわち,これまでに紹介したデータや企業からの
指摘事項を見て,

「やはり聴覚障害者は職場で様々な不適応問題を
引き起こしやすく職場定着が困難であることから,
問題行動を起こさないようにするための特別な指導
が必要である」

といった一面的な帰結を安易に導いてしまうことの
ないようにすることです。
従来から,福祉,教育,労働など各分野の支援関係
者の間で聴覚障害者の職場定着上の問題が語られ
るとき,本人の問題行動ばかりがあげつらわれる
きらいがあったように感じます。
つまり,職場定着がうまくいかなかった原因を
具体的に検証することなく,安易に聴覚障害者側に
責めを負わせて,表面化している問題行動を矯正し,
職場に適応させようとする傾向が,我々支援関係者
の間では強かったのではないかということです



岩山氏は障害年金の矛盾点には触れていませんが、
次の言葉は、就労後支援の必要性を十分に伝えて
いると思います。

「聾学校の担任の先生からは,
『口話が通じないときは筆談でもやりとりできます』
と聞いていたのに話が違う。」
といった行き違いが起こらないように,就職の「追支援」
など様々な機会を捉えて,障害の特性について一般的
な説明をするだけでなく,個別的な障害状況について
的確かつ具体的な説明を加え,雇用管理上の配慮に
ついて助言することが必要かと思われます。」


企業からも聴覚障害者理解と合理的配慮が必要に
なってきます。
しかし、現在の企業にとっては情報保障の負担は重い
ものとみなされて、聴覚障害者に対する情報保障を
している企業はほとんどない、といっていいでしょう。

そこで聴覚障害者の場合は、障害年金よりも社会全般
での情報保障などの充実に公的資金をあてるべきだ、
という考え方が出てきても、おかしくはないのではないか、
と思います。


当ブログで具体的事例を挙げて説明しているろう者
問題で、ろう者が自分の聴覚障害をごまかしてきた
問題(※)があります。

(※)詳細は当ブログ

『職場で、聴覚障害をごまかしたツケ』
(2012-09-14 19:00)

参照。


『ろう者の「やせ我慢」』
(2012-09-15 22:00)


参照。

『補聴器のハウリングと、ろう者』
(2012-09-19 18:30)

参照。



これについてどうすればよいかということですが、
岩山氏の資料の、下の記述に解決法が述べられ
ていると思います。

「生徒には,ろう学校にいる間に,自分の障害に
ついて認識を深めさせるとともに,
障害状況を周囲に適切に説明し,必要な配慮を
引き出すスキルを習得させるようにすることが
望ましいかと思います。


聴覚障害者は、自分の障害についてきちんと説明
することが必要です。

ただ、聴覚障害者の健聴者への説得力、努力だけ
では解決が難しく、健聴者からも理解しようとする
努力が必要であり、それを企業全体で進めていく
ことが大切です。
誰か個人に(聴覚障害者、健聴者のどちらか一方
だけに)負担を負わせるのではなくて。



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by bunbun6610 | 2013-01-20 18:00 | 人気記事(再掲)

※元記事〔2011-07-23 00:10〕より、再掲載。


【お断り】
この記事に関しては、100%の医学的見地から
述べられている内容ではありません。
あくまでも、ある聴覚障害者の経験からくる
考えを述べているに過ぎません。

考え方に違いが出てくるとすれば、
それは視点の相違からかもしれません。

その点をご了承のうえ、お読み下さい。




聴覚障害の種類にはさまざまなものがあります。

症状が「聞こえない」だけではなく
難聴の種類によって「聞き取りづらい」や
「音が歪んで聞こえる」、
「音が割れるように聞こえる」など、
本人にとっては耐えがたい聞こえになってくる
場合もあったりします。

日本語が日本語として、健聴者や他の聴覚障害者とも、
同じようには聞こえないケースもあるようです。

そのため、聴覚障害者同士でさえ、
理解しづらい場合もあるようです。

この千差万別にある難聴について、
自分で説明するのは難しいものです。

自覚すらできない、あるいはできても、
中途半端にしか自覚できない場合もあるようです。
そして、どうしていいかわからない状況が
長く続いたりすることも、しばしばです。

そういう難しさから、難聴関連ではこういった
記事も参考情報として、読まれているのかも知れません。

難聴は千差万別と言っても

「難聴のことは、医者よりも難聴者に聞くのがいい」

と私は思っています。
実際、世の中にはとんでもなくいい加減な医者や、
やる気のない医者も多いのですから。


聴覚障害を原因となる部位によって、
二つに分ける方法もあり、
それは耳の器官に原因がある聴覚障害と、
もっと奥の、聴神経などに原因がある
聴覚障害があります。

健聴者にとって特に理解が難しいのは、
後者の聴神経などに原因がある聴覚障害
のほうでしょう。

例えば、マンガでも擬声語が、
例えば犬の吼え声が世界各国で
違うように表現されています。

日本では「ワンワン」が、
ある国では「Bow wow」と聞こえるらしい。
別の国ではまた違うらしい。

もともと、各国で犬の吼え声が違うのかも
しれませんが、そうではなくて、
犬の吼え声は同じだが、
人種によって違うように聞こえるのだとしたら、
それは人により音声が違うように聞こえる証拠だ、
と説明できるかもしれません。

日本はニワトリの場合「コケコッコー」でも、
外国ではこれまた違う聞こえになるらしく、
これもやはり違う表現になるのだとか。

難聴もそれと似ていると考えても
差し支えないようで、
聞こえ方が違う聴覚障害もあります。
聞こえ方が違うならば、日本語を話されても、
ある聴覚障害の人には、何と言われているのか
聞き取れないケースも、当然にあるというわけです。

これは「聴力」とは別の聴覚障害の側面についてであり、
健聴者の世界では聴力の面ばかりが考えられがち
であるがゆえに、聴覚障害のこういった性質が
見落とされているのだろう、と思われます。


〔参考資料〕

『難聴の種類と聴力』
http://home.s00.itscom.net/large/ELEC/hear/index.html



『補聴器の雑音と健康な耳の聞こえ』

http://home.s00.itscom.net/large/ELEC/eid-sound/index.html


人工内耳と補聴器でも、音が違うらしい。

それを使って聴く人の耳が千差万別なのだから、
当たり前のことなのですが。

それにしても、同じ機械とはいえ、
違うそうです。
それでも、日本語として理解できるのは、
おそらく人間の優秀な頭脳による
実生活での訓練の成果があるから、
なのでしょう。
理解力向上のためには、装用者が日本語を
聞くことに興味があるかどうか、
も影響するらしいです。

私は、その人が「音の記憶」を持ち続けているか、
が日本語音声の理解への、
重要なカギであるように思っています。
音声コミュニケーションの回復への、
強い執着心です。

これは、音声の世界を知らない、
あるいはほぼ完全に捨ててしまったろう者には、
あまりないのではないか、と思います。

たとえ、完全に聞こえなくなっても、
私の場合は音声コミュニケーションに
執着する聴覚障害者なのです。

これは、読話が上手な聴覚障害者
(例えば、難聴者など)にも
見られる傾向のようです。
そういう聴覚障害者の場合は、
視覚で言葉を見て理解していても、
実は脳の中で音の再現に努め、
音声コミュニケーションの世界に
とどまろうとしています。

音声世界への執着心が、
失聴者でもろう者とは違う、
決定的な違いなのです。

そしてこれがあるからこそ、
聞こえなくなっても健聴者との
音声コミュニケーションが
可能になっているのです。

人間は単に聞こえるから、だけで音声を、
また言語を理解できるのとは違うように
思います。

ろう者には補聴器で音は聞こえても、
日本語が聞こえても、
何て言われているのかはわからない、
という人もいます。

それですぐに諦めてしまう人には、
どんなに高価で高性能な補聴器や
人工内耳をつけても、
結局はやめてしまいます。

この場合、補聴器は音を聞くための
効果はあっても、その聴覚障害者の場合
は日本語を聞き取るだけの効果はない、
といってもいいのかもしれません。

要するに私がここで言いたいのは、
音を聞くことと、言葉を聞くこととは別物だと
考えているわけです。

その両方がまだ、幾らかはできる聴覚障害者
もいれば、ほとんどできなくなってしまった
聴覚障害者もいる、ということです。

ですから、健聴者は聴覚障害を理解しようと
する場合、聴力だけを考えても本当の理解は
できないわけです。

健聴者がよく誤解しているのは、
先天性聴覚障害者に多い感音性難聴障害を、
老人性難聴障害などと混同してしまうことでは
ないか、と思われます。

しかし実際には、補聴器の効果が期待できる
難聴と、そうではない難聴との違いだって
あります。

だから私は、自分なりに考えて、この記事を
書いてみたわけです。



==================================



『感音性難聴障害を、健聴者や、ろう者にどう説明するか』

元記事〔2011-07-23 00:10〕より



難聴の種類には、その性質から大きく分けて、次の3つがあると言われています。

 ①伝音性   ②感音性   ③混合性(①と②の混合障害)


しかし、難聴にはもっといろいろな言われ方もあります。
私が実際に難聴者と会って、聞いたことがあるのは、
例えば次のようなものです。

 ①奇形性難聴  ②進行性難聴  ③突発性難聴  ④過敏性難聴  ⑤その他

これらは、難聴になった原因についてわかる名称のように思えます。


感音性難聴障害という言葉を聞いても、健聴者にはよく分からないでしょう。
それが当たり前なのです。
しかし、それだからといって難聴者が諦めてしまうのはおかしい、と思います。
諦めなければならない理由などはありません。

それでは、どうやって健聴者を説得するか。

例えば、今までには日本障害者雇用促進協会の
『聴覚障害者の職場定着推進マニュアル』
がありました。

http://www.jeed.or.jp/data/disability/occupation/list.html

このマニュアルの6ページには、聴覚障害を経験できない健聴者にわかりやすく
説明するため、見えない音声言語に対する、聴こえの状態を可視化しています。

アルファベットの文字「HANASHI」がハッキリと見える状態が、健聴者の耳の
聴こえの具合です。

一方、難聴者の場合は例えば、薄くぼやけていたり、一部か半分、あるいは
ほとんどが欠損していて読みづらい状態で、聴こえの不具合があるということを
説明しています。

「全ろう」では、通常は全く何も見えない状態、と考えていいと思います。

しかし、この例では、「聴覚障害」というものを健聴者にも理解できる、とは
言えないかもしれません。

その例では「HANASHI」は、どのように変質していても、この程度ならば、
自分がそれまで学習してきた言葉の知識でわかるようなものだからです。

難聴者も、「HANASHI」は聞いたことがあるので、その文字の一部や半分が
欠けていても、すぐ「はなし」「話し」だろうと推測で当てることが可能です。

以前に聞いたことがある言葉で、それを覚えているならば、言葉の一部を
ヒントに、それが何という言葉なのか、相手が何て言っているのか、
意味だけでも想像で当てることは可能です。

それだけではありません。
難聴者の場合は、優れた文章力を持つ人も多いので、言葉の幾つかを
聞き漏らしても、文脈全体から何と言っていたか、意味を当てることは
可能です。

それは完全に聴こえているからではなくて、実は、人々がよく

「あなたは勘がいい」

ということと同じなのです。
実際、特に先天性聴覚障害者の場合は聴こえが不自由であるのを補うため、
勘が良い人が多いものです。

こうしたことでも、健聴者はかなり誤解しているので、難聴者を「聴こえない人」
とは思わなかったり、それほど深刻な聴覚障害だとは思わないのです。

ですが、健聴者にこう思われたら、聴覚障害者の方は、その障害について
理解してもらうのは難しくなります。

私は、このマニュアルの説明だけでは不十分なのではないか、と思っています。
では、どうすればいいか。

それにはまず、健聴者やろう者(ろう者も難聴を理解できない人が多い)を、
「聴こえる(ホワイト)」「聴こえない(ブラック)」の二元論的思考から脱却させ
なければなりません。

難聴者には、それらの他に「曖昧に聴こえる(グレー・ゾーン)」も加えた3つの
聴覚状態があると説明しなければなりません。

グレー・ゾ-ンのなかにある「音」には、数種類のものがあります。
音としては聴こえるが、聞き取れない言葉、不明音のさまざまなものが
含まれています。

そして難聴者は聴く環境、相手の話し方などによって、絶えず3つの聴覚世界を
強制移動させられている、ということを理解してもらうしかありません。

難聴者は、補聴器などによって、その強制移動を少しでも減らし、聴こえる世界
に自分を安定させることは可能ですが、それを自分の力で完璧にコントロール
することはできない、といことも理解してもらいます。

(ホワイト、ブラック、そしてグレー・ゾーンの割合は、個人差があり、
また補聴器の性能、調整や、使用環境などによっても、常に変動しています)

「曖昧に聴こえる」というのは、私の場合は感音性難聴が原因なので、
聴神経の一部が健康な状態ではなく、損傷しているから、聴こえに不具合が
生じている、と説明するしかない、と思います。

あくまでも、私の持っている知識の範囲ではありますが。

その次に「曖昧に聴こえる状態」を可視化して説明します。
マニュアルと同じ方法ですが、少し変えてみました。

それでは健聴者のみなさん(が、難聴者の立場になって、仮体験してもらいます)、
下の所には何か書かれていますね。
見えますか?(これが聴覚検査では「聴こえますか?」の意味)

「あ●ケLのt△mA」 (見える=聴こえる状態、と仮定)

「はい」(難聴者=あなた)

「何と書いてあるか、言ってみて下さい」(「今、何て言われたか、言い返してみて下さい」)

「え? と…わかりません」(難聴者=あなた)

「でも、ちゃんと見えますよね?
何で私が言っていること(書いてあること)がわからないのでしょうか?」

「書いてある(言っている)ことはわかるのですが、
何て書いてある(言っている)のかまでは、
わからない(言えない)のです」(難聴者=あなた)

「え? わたしが「あ●ケLのt△mA」(実は「ありがとう」)
と書いているのに、どうして読めないのでしょうね?」

「・・・・・・。」(難聴者=あなた)

(難聴者は音は聴こえていても、それを頭の中でも日本語に変換できないと、
言い返せなくなります。
難聴者にはハッキリとした日本語として聴こえていないから

こういうことなのです。
これが、難聴者がしばしば聴いている、グレー・ゾーンの音声世界なのです。

後ろ向きになって(口も読み取れないようにするため)、
想像すら不可能な言葉を語りかけて(推測できないようにするため)、
それから「今、何て言われたのか、言い返してみてよ」と言えば、
優れた文章力を持つ難聴者でも正確に答えられないでしょう。
その途端、その人は難聴だと明らかになります。

上の難聴者の気分になってみて、あなたはどう思いましたか?
「何て、意地悪なんだ」とか「どうしてわかってくれないのか」と思わないでしょうか?

私はわからなくても言ってみたところ、今までに随分、他人から
「全然違う」と言われ、笑われています。
それで子どもの頃は馬鹿にされたので、無口になってしまいました。

周囲の人から、こういう無理解な接し方を繰り返されると、難聴者は難聴者心理へと
変化していく、というわけです。

自分の障害について、説明の方法が見つからないと、自分は正しいんだ、
という自信が持てなくなり、自己喪失の過程へ吸い込まれていくのです。

実際はもっと複雑だと思います。
心理は見えないのですから、どのように侵されているのかも、自分でもわかりにくい
のだと思います。

難聴は、自分でコントロールできません。
健聴者は、たいていは自分で聴こえをコントロールできるかもしれません。
ホワイトかブラックのどちらかで、音声会話でグレー・ゾーンを経験することは、
あまりないかもしれません。
しかし、難聴では、語音明瞭度が低い難聴者ほど、グレー・ゾーンに支配され
ている割合が高いです。

 →http://www.jrps.org/aiyakai/local/back/2005summer/07.html

 →http://suuchan.net/note/Chapter-042306.html

ろう者は、手話(視覚言語)が母語になっているので、手話でコミュニケーションが
できる場合、補聴器は不要だし、していたとしても、補聴器で聴こえようが
聴こえまいが、関係ありません。
手話だけで理解できてしまいます。

しかし手話もわからない難聴者には、不確実な補聴器でガマンしている場合が
多くなるのでしょう。
これは間違いなく、社会参加に悪影響を及ぼしています。

難聴者は、健聴者とも、ろう者とも違う、聴覚も心理も全く異なる世界のなかで
生きているのです。

「同じ“聴覚障害者”なのだから、似ている」

と思い込むのも、誤りだと思ったほうがいいでしょう。



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by bunbun6610 | 2012-11-16 18:00 | 人気記事(再掲)

※ 元記事〔2012-07-24 23:25〕より、再掲載。

筆者自身、難聴体験者として、
難聴に関する記事を多数、書いてきています。

その記事に興味を示す読者は今でも、
何人かはいるらしい。

しかしともかく、日本社会の難聴者理解は
まだまだだと思います。


超高齢化社会に伴い、都会では補聴器をされている
高齢難聴者をよくみかけるようになりました。

農村では、どうなのでしょうか?

ある人に聞いた話ですが、農村では難聴者がいても、
その人は補聴器がなくてもあまり困らない、のだとか。

なぜかというと、もともと一人で農作業をしている人が
多いから、だと話していました。

人間社会から離れて暮らしていると、
難聴でも困らないのかもしれません。

しかし、人間社会の中に入ると、心がおかしくなるようです。
私の父も難聴になり、時々、周囲の人と人間関係の問題が
起きてしまうことがある、と母がこぼしていました。

健聴者は

「老人性難聴は障害ではない」

とか、

「大したことはない。
どうせ、死ぬわけではないのだから」

などど、思っているかもしれません。

しかし、この障害で最も恐ろしいのは、
聴覚障害そのものではありません。
そこから始まる、二次、三次障害が、
当人を蝕むのです。
あえて何かに例えるならば、放射能汚染に
似ているでしょう。



===============================


『どうしようもない健聴者の無知、無理解』

 「聴覚障害者」とは
 「聴覚障害」とは

 ―これらについての健聴者の無知、無理解について―


私はよく

「あなたは、聴覚障害者には見えません」

と言われます。

確か、聴覚障害者である金修琳氏も、

 →http://japanese.joins.com/article/792/140792.html?servcode=A00§code=A10

自著『耳の聞こえない私が4カ国語しゃべれる理由』で

→http://www.amazon.co.jp/s?_encoding=UTF8&field-author=%E9%87%91%E4%BF%AE%E7%90%B3&search-alias=books-jp

「言葉が喋れるから、よけいに聞こえないとは
理解されにくいのかもしれない」

というふうに語っていたと思います。

確かに私も、健聴者に聞いてみると

「あなたは普通にしゃべれるから。
でも、ろう者(Deaf)は喋れないし、喋れる人でも発音がおかしい。
それでろう者(Deaf)なら『聴覚障害者』だとわかる」

と、ろう者と比較されてこう言われます。

これじゃあ、

「聴覚障害者=言語障害者」

という勘違いじゃないのか?
それでなのか、健聴者には、
ろう者(Deaf)だけが「聴覚障害者」で、
難聴者や中途失聴者は

「聴覚障害者ではない」

という、誤った固定概念があるようです。

見分けがつきやすい聴覚障害者
(この場合、健聴者は「ろう者(Deaf)」を指して言っている)
は「聴覚障害者」と思うが、
見分けがつきにくい聴覚障害者
(この場合、健聴者は「難聴者や中途失聴者など」を
指して言っている)


「聴覚障害者とは思えない」

のだという。

下の資料を読むと、難聴者や中途失聴者等は医者でさえ、
外見だけでは見分けがつきにくいようだとわかります。

〔参考〕『「目に見えない障害」について思うこと』
 
 →http://www.rehab.go.jp/rehanews/japanese/No313/1_story.html

そういえば、毎年、日本各地で行われている
地域の手話講習会でもよく、
カリキュラムに入っている「聴覚障害」についての
勉強では、ろう者のことばかり詳しく説明しているが、
難聴者や中途失聴者等のことについては
「ついでに」という程度しか説明されておらず、
明らかに不十分な内容です。
さらに「聴覚障害者」を「ろう者(Deaf)」と手話に訳している、
というお粗末さもあります。
(本当は「聴覚障害者」という意味の手話は、
「ろう者」という手話とは区別して存在します。)

その上、難聴者等は自身の聴覚障害を自己申告したがらない、
ということも、理解不足へと影響しているのだろうと思います。

それでは、お年寄りの人で補聴器を装用しなければならない
ほどの人でも「聴覚障害者」ではないのでしょうか。

「耳が遠くなったお年寄り」であって、
「聴覚障害者」ではないのでしょうか。

おそらくは、ほとんどの健聴者は

「お年寄りの難聴は『聴覚障害』ではない」

と考えているのでしょう。
だから病院などでさえ、難聴になったおじいさんや
おばあさんに対する配慮も、まだまだ少ないのだと
思われます。

「聴覚障害者」とは、国の身体障害者認定基準で
認められた人に対して使われる用語と考えられがちですが、
「そうではない」というほうが事実と言えるのでは
ないでしょうか。

国際的にはどのような基準が採用されているのか、
というと、日本よりはるかに低い基準に
なっているそうです。

〔参考〕
 →http://blogs.yahoo.co.jp/ding_dong_ditch_2000/5990984.html


現実には日本語を知っている聴覚障害者
(日本語を第一言語とする聴覚障害者や、
第二言語に日本語も獲得している聴覚障害者)
と、
日本語を知らない聴覚障害者も
(手話を母語〔第一言語〕とし、第二言語に日本語を獲得していない聴覚障害者)
いるのですが、
それを健聴者は誤解して、聴覚に障害のある者に対して、
そういう分け方をして見ているのかもしれません。
私などは

「本当は聞こえるのに、
聞こえないふりをしているのではないか?」

というふうに見られている場合もあります。
正直、自分の聴覚障害以上に、健聴者のこうした無知、
無理解が原因で、私はしばしば傷つくのです。

当ブログ
『言葉が聞き取りにくくても、会話が出来る理由』
(2012-05-06 18:55)参照。

健聴者は次のようにも、言いました。

「ろう者でも話す人はいるが、
日本語になっていないので、
私には何て言っているのかわからない。
しかし、あなたの日本語はきれいです。
だから、ろう者は聴覚障害者だと分かるが、
あなたが聴覚障害者には見えません」

どうやらこれは、正しい知識に基づいての判断でなく、
健聴者の主観的判断のようです。


耳が聞こえなくても、日本語力がある聴覚障害者だったら、
会話は可能な場合もあります。

当ブログ
『耳が不自由でも会話をする方法』
(2011-07-25 21:18)参照。

この他にも、聴覚障害者の松森果林氏は
「オウム返し」という会話術を使うそうですが、

当ブログ
『『ゆうことカリンのバリアフリーコミュニケーション』』
(2012-04-05 22:19)参照。

それも私はよく使います。

例えば、

健聴者;「れい○うこから、□□もってきて」

私;「(「れいぞうこ」かな? たぶん…、と思って)れいぞうこからですか?」

健聴者;「違う」

私;「(それじゃ、冷凍庫か、と思って)冷凍庫からですね」

健聴者「そう」

これはキャッチボールをするようにコミュニケーションを
繰り返して、聴覚障害者も推測能力を生かし、
日本語の引き出しから言葉を探し当てる作業によって、
なされています。

このような言葉のやり取りが可能だから、
コミュニケーションが通じている。

実際は補聴器を装用すれば全く聞こえないのではなくて、
ある程度不自由(難聴状態)になっているだけなので、
状況など全体的に見て、相手の言いたいことが何なのか、
聴覚障害者である自分でも
判断が可能になっている場合が多い。

それを健聴者は、いつの間にか勝手に、
私が聞こえると勘違いしているのだ。

そして、聴覚障害者でも残存聴力がある人がいる、
ということも知らないのだろう。

健聴者は、難聴者や中途失聴者は喋れるから、
日本語を理解できるから、
言語が自分と同じだからコミュニケーションが
可能だと思っている。

他方、手話一辺倒のろう者との場合は、
このようなコミュニケーションは成立しない、
と思っている。
(けれども、もう何度でも言うが、
そのようなろう者だけが聴覚障害者ではないのです)

手話が多少出来る健聴者になっても、
日本語対応手話をろう者に要求する人が多い。
それはなぜかというと、彼らにはろう者の手話は
分からないので、結局日本語に翻訳できる手話、
つまり日本語対応手話でないと理解できないからだ。

だから日本語を理解できない聴覚障害者とは、
たとえ筆談でも話そうとはしないのだろう。

健聴者にとっては聴覚障害とは、
コミュニケーション障害という意味だけなのだろうか。

そんな単純なとらえ方しかしていないように、
私には見える。

「聞こえる」か「聞こえない」かの、どっちかにしろという、
強引な理解力しか持っていないように思える。

それは、ろう者がよく

「あなたは手話が出来る?」

「出来ないの?」

と聞くのと同じ、二元論で断定することしかできないのと
同じだ。

残念ながら、健聴者だけでなく、ろう者にも
難聴者や中途失聴者のことは理解できていないのが、
聴覚障害者の世界の現状でもあるのです。
それでどうして、ろう者と難聴者、中途失聴者などを
「聴覚障害者」という言葉で一くくりにして考えることが
できようか。

極めつけの健聴者の誤解は

「あなたのような聴覚障害者は、珍しい」

です。
(おそらく、健聴者は本当は「珍しい」というよりも

「あなたは健聴者とほとんど変わらないですよ」

ということを一番言いたかったのでしょうけれども…)

でも、いやいや…。

もうそろそろ、事実をちゃんと知って下さい。
私のように日本語もちゃんと喋れる聴覚障害者のほうが、
世の中には圧倒的に多いのです。

そればかりか、

「今の若いろう者では、喋れる人が多い」

という、ろう者自身の証言もあるほどです。
日本語を喋れない聴覚障害者のほうが統計的にも
はるかに少数であって、珍しいのです。
健聴者は未だに、そんなことも知らない人が多いのです。


〔参考〕
なお、当ブログにおける「聴覚障害」および「聴覚障害者」
の用語定義は、下記の記事を参考にして下さい。

 『聴覚障害の用語定義について』
 (2011-03-30 22:03)

ここで言う「軽度難聴者」には、
身体障害者に認定されない難聴者が多いようです。

また、下記の記事も参考にしてみて下さい。

 『「聴覚障害者」の定義に関する共同声明(1989年)』
 (2011-03-31 23:19)

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by bunbun6610 | 2012-11-05 18:00 | 人気記事(再掲)

企業はもともと、障害者を雇用しようとはしませんでした。
そこで政府は、アメとムチ作戦、すなわち罰金と助成金の
制度を設けます。
すると企業はようや重い腰を上げて、
慈善で障害者を雇用せざるをえなくなりました。

障害者全てが無能力者なのではありません。
しかし、先天性の障害者のなかには、聴覚障害者も含め、
能力を伸ばす機会が平等に与えられなかった人々もいます。
そうした障害者への救済措置として、
こういう制度を設けたのだと思います。
この制度も、哀れみからのもの、慈善でしかないのです。

しかし、本当に障害者が求めているものは、
そんなものではないと思います。
だからこそ、日本の障害者団体も国連・障害者権利条約へ
動いたのだと思います。

〔参考記事〕
当ブログ

『公用語が“日本手話”と“書記日本語”のカフェ』
〔2012-05-15 22:33〕

『聴覚障害者就労問題を取り上げている記事』
〔2012-07-22 20:17〕


以下は、元記事〔2011-08-20 23:54〕より再掲載です。

========================================

 ―企業は厚生労働省の雇用助成金制度を利用し、
障害者雇用のための公金を食いモノにする―

会社は、なぜこのような障害者雇用しかしないのでしょうか?
企業の多くが、障害者雇用助成金と罰金の制度(アメとムチ作戦)が始まってから、
障害者を雇用するようになったことは、当ブログでも述べてきました。

 ※「罰金」… 正式な名称は
→http://www.jeed.or.jp/disability/employer/koyounoufu/about_noufu.html

これは日本アビリティーズ協会の伊東会長の講演でもありました。

→http://www.abilities.jp/

ただし、この制度がなくて、建築物のバリアフリー法もなかった頃は、
車椅子の方の就労は本当に困難だったと話されていました。
ですから、助成金&罰金制度と、建築物バリアフリー法の両方の法制度ができたことにより、
ようやく車椅子の方の雇用も促進されてきました。

聴覚障害者には、特に配慮は必要ないとされてきましたが、
実はやはり、聴覚障害者にも聴覚障害者版情報バリアフリー法が必要であり、
安定雇用と社会全体の進歩に役立てなくてはならないと思います。

→http://blog.goo.ne.jp/houantaisaku

→当ブログ『『(仮称)情報・コミュニケーション法』って、何だ?』(2011-04-27 21:43)参照。

しかしその実現は、まだ夢物語のようです。

障害者雇用助成金制度のほうなのですが、次のようになっています。

 →http://www.jeed.or.jp/disability/employer/employer01.html#sec03
 →http://www.mhlw.go.jp/general/seido/josei/kyufukin/c02-4.html

聴覚障害者の労働問題にも詳しい弁護士から聞いた話ですが、
この助成金をアテにするから、企業は障害者を使い捨てにしたほうがいい、
と考えているのだという。

助成金目当てなら、長く働き続けてもらうよりも、
助成金を満額(※)もらえたら辞めてもらって、また新しく障害者を雇い、
新たな助成金をもらったほうがいい、と考えているのです。

(※)助成金の寿命は、最長2年まで。
東京都の場合は、その後更に雇用し続ける企業に助成金を支給する
制度があります。

そのために3ヶ月、6ヶ月、長くても1年までの雇用契約しか結ばず、
すぐ飽きて辞めてしまうような仕事しか、障害者にはさせないのだという。
つまり、会社には健常者と障害者の住み分けがあります。

助成金が狙いならば、企業にとっては助成金が効率よくもらえる仕組みで
やるのが当然で、そのために労働力を問わない単純労働ばかりを障害者に
押し付けているのだという。

ちなみに、有期雇用契約だと、契約更新しない場合、障害者を解雇したと
みなされないのも、企業の側にメリットがあります。

なぜなら、障害者を解雇すると、助成金が凍結されることもあるからです。

→http://www.mhlw.go.jp/general/seido/josei/kyufukin/dl/4.pdf
29ページの3など。
「対象労働者の雇入れの日の前日から起算して6か月前の日から1年間を
経過する日までの間に、当該雇入れに係る事業所において、
雇用する被保険者(短期雇用特例被保険者及び日雇労働被保険者を除く。)
を事業主都合による解雇(勧奨退職等を含む。)したことがない事業主」

だから企業は、解雇を絶対に避けるために、障害者とは有利な有期契約しか
結ばない例が多いのです。

一方、公共機関であるハローワークでは、このような「契約期間満了のため」
という契約終了を、どう見ていると思いますか?
私は直接聞きました。
何と!

「『契約期間満了のため』という理由でも、解雇と同じです」

というのです。
しかし、どうしてなのか企業はこの場合、助成金を凍結されることはない、
というのです。
そしてこの場合、職を失った障害者には、その翌月から、
健常者よりも長い失業給付がもらえる、というのです。

この結果は、障害者が職場で問題を起こして辞めさせられた場合でも、
同じになります。
障害者のほうが企業とトラブルを起こしても、決して懲戒解雇としないのは
この理由からです。
世間も、裁判所も、これを恩赦と見るだけで、会社と障害者とに問題があっても、
隠蔽されてしまっているのが実情なのです。
これが、障害者就労後問題の背景が隠蔽されている、という隠された事実なのです。

→http://www.1sitsugyou.com/basic/kyufunissu.htm

失業給付が切れても、再就職できない聴覚障害者もたくさんいます。

「一体、障害者のために、何でこんなに公金を遣わなければならないのか?」

と、思いませんでしょうか?

この国は企業に対して、甘過ぎるのです。

これでは障害者雇用助成金は、実質的に、障害者を雇った企業へのご褒美では
ないでしょうか?
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by bunbun6610 | 2012-08-27 22:19 | 人気記事(再掲)

元記事〔2012-02-12 01:10〕より再掲載。

「聴覚障害」をどのように説明したらよいかは、
実に難しいものです。
いわゆる、(健聴者が)客観的(と認める)資料を用いて
説明すれば無難なのかもしれないと思うが、
実はそれだけでは自分の持つ聴覚障害について
正確に理解してもらえず、自分の目的は達成できずに
終わってしまう場合がほとんどです。

しかし、自分のことを特に話すようにすると今度は、
自分の考えだと受け取られてしまう場合があり、
それも困ってしまいます。
客観性がないと健聴者には受け入れてもらえない、
という傾向があるような気がしています。

聴覚障害の特性というのは、実は千差万別なのだという
ことを健聴者に理解してもらうには、
どうすればよいのだろうか。
これが大変難しい。

だから、このテーマの記事には今でも、
多くのアクセスが集るのかもしれません。


=================================


聴覚障害者の
【見えない障害】 とは

-理解されにくい「聴覚障害」を、どのように説明するのか-
      聴覚障害への理解と、配慮の求め方の工夫

私は思う。

「聴覚障害者は主観的だから、
自分の障害のことを説明しても信用されないのだろうか?」

(聴覚障害者の障害についての説明は、
健聴者から見ると主観的に見えるから、
理解してもらえないのだろうか?)

と。
そして、

「本当に聴覚障害者の意見は主観的なのだろうか?」

とも。

私のブログを読んだ人から、内容について、
「主観的」だとか「一方的見解」だと言われることがあります。

それに対し、私は

「誰でも、多少なりとも偏りはある。
だいいち、何をもって主観的だとか、
あるいはその反対に客観的だと判断するのだろうか?」

と話してみました。

私自身は、このことは気にしていないのですが、
他人に聴覚障害に対する理解を求める時、
特に自分がお客様である場合と、
相手が上の立場となる会社や病院などでは、
立場の違いから、得られる理解や配慮も、
全く違う結果になってしまうものです。

ある人からは

「例えば、NHKテレビは、
国民から『客観的情報である』と信頼する人が多い」

と言われました。

健聴者は、やはりストレートな批判はしないものの、
私の主張に対する理解には限界があると考えるからなのか、
このように言い回しをしているのだろう、と思います。

それは今の一般社会論としてはわかるのですが、
聴覚障害における問題は、
多数派の健聴者の判断で決められるものなのだろうか。


聴覚障害者自らが、その体験から語る説明は、
客観的ではなく、主観的だというのだろうか。

勿論、聴覚障害者の視点、話すことには、
主観的な特徴も必ずあります。
それ自体が、聴覚障害者の特徴でもあるからです。

私は、専門医や補聴器メーカーから

「あなたの耳を検査しました。
それで、あなたの耳の場合は、
高音のほうがよく聴こえるので、
補聴器の調整は高音域を上げる設定にしました」

と言われ、補聴器を調整してくれます。
不思議なことに、ほとんどの健聴者がこう言います。

でも、実際にそうやって調整された補聴器で聴くと、
人の話し声を聞き取りずらくなるのです。

実は私の耳は、低音域のほうで聴くほうが、
人の話し声をよく拾えます。

だから、補聴器メーカーの調整は合わなかったのです。
これは一体、どういうことだろうか。

この事実は、誰にも実証できないがゆえに、
私は医師、健聴者に証明できません。

私は昔、ある健聴者が話してくれた言葉を思い出しました。

「聞こえたか、きこえなかったかどうかは、
あなたにしか、わからない」

これが客観的だと思ったので、今でも印象に残っています。

これを言った健聴者は決して、
自分の問題として考えなかったから、
こう言ったのではありません。

だから、聴覚障害についてのことは、
聴覚障害者自身の体験を、
信じてもらえるか否かの問題になってしまうのです。
見えない障害とは、そういうものなのだと思います。

けれども、現実は、医者や他の権威ある健聴者が

「あなたの見解は医学的見地とは違う」

と言ったら、もう私の知っていることは
誰も受け入れてくれません。
信じてももらえなくなるのです。

健聴者の医者が聴覚障害の権威であって、
当の本人はわからない、
と決めつけられているのではないでしょうか。

これは、これからの聴覚障害の研究者が是非、
真実を解明、証明してほしい分野だと思います。

できれば近い将来、
こうしたことを研究する聴覚障害者が出てきてほしい、
と願っています。

証明できないからといって、私の証言は主観的、
一方的だと言うのでしょうか?
でも実際に、健聴者からはよく、そう思われているのも事実です。

そういうことも含めて、聴覚障害とは実は
「人為障害」であると言えるのではないでしょうか。

このブログでは、私はこれまで「聴覚障害」という障害を、
漠然とした名称(つまり「聴覚障害」という言葉で)で
呼んできましたが、これでは健聴者には問題点の
解決方法が気づきにくいんだな、
ということがわかってきました。

それで、これからはそういうことに
もっと気づいてもらいたく、聴覚障害よりもさらに
詳しい言葉を使おうと思います。

例えば、これは「情報障害」の説明だとか、
これは「関係障害」だとか、
「職域差別」というふうにです。

聴覚障害とは

「聞こえない」
「聞こえづらい」
「語音明瞭度に問題をきたす」

といった説明ではなく、実際に本人が何に困るのか、
ということに焦点を当ててみてはどうか、
と思ったのです。
そうしないと、理解は一向に進まないような気がするのです。

なぜなら、これらすべては、聴覚障害に起因する二次、三次障害だからで、
こうした障害のほうが聴覚障害以上に深刻で、もっと怖い、
と言われているからです。
ですから、健聴者には、これら具体的事象を、もっとよく知ってほしい。

これらの障害の名称は、私が勝手に考えたのではなく、
聴覚障害の専門書に載っているものです。

これを、私の体験に基づいた具体的説明になるかもしれませんので、
やってみようと思います。

「『聴覚障害』って何?」という問いに対する答えが、
「情報障害があります」と言うことぐらいしか知らないようでは、
私も残念でなりませんから。

単に障害としてでなく、差別も理解してほしい、と思っています。

そのため今後、カテゴリー別にするだけでは足りないと思うので、
各記事にその【 (障害名) 】も表記していきたい、と思います。


〔参考〕『「目に見えない障害」について思うこと』
 
 →http://www.rehab.go.jp/rehanews/japanese/No313/1_story.html
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by bunbun6610 | 2012-08-03 19:10 | 人気記事(再掲)

元記事〔2012-04-13 20:17〕より再掲載。

特例子会社の問題点は、聴覚障害者以外
の障害者にとってもデメリットとなるので、
こうした記事に関心を持たれる方も少なく
ないのかもしれません。

特例子会社のデメリットのほうは、
厚生労働省の障害者就労問題についての
会議で、他の障害者の団体からも、
批判の声が上がっていたものです。

障害者が一ヶ所に固まってしまい、
健常者との距離ができたり、
特定の障害者ばかりが集中雇用される
結果にもなりかねず、
法令遵守で障害者を雇用したといっても、
新たな問題を生んでいます。

特例子会社が増えれば障害者雇用は
増える、と考えられそうですが、
一方で障害者手帳を取得できない障害者は、
会社に就職できる機会がさらに減るのでは、
という不安も大きくなります。

ほとんどの企業が、障害者を雇うのは罰金
逃れと障害者雇用助成金目当てなのだと
いうことを、忘れてはならないでしょう。
この点の改善なしに、根本解決はありません。



==========================

障害者の就職というと、障害者採用と一般枠採用、
つまり「クローズド」(自分の障害を隠す)と
「オープン」(自分の障害を伝え、配慮を求める)
がありますが、オープンでは一般企業にするか、
それとも障害に対する配慮が比較的得られやすい
特例子会社にするか、という選択肢もあります。


【参考】
★『特例子会社とそのメリット』

 →http://www009.upp.so-net.ne.jp/machito/empu/toku2003.html

★『特例子会社一覧』

 →http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/shougaisha02/pdf/20.pdf
 

特定の障害者を多く雇用している一般企業や、
特例子会社もあります。
そのほうが、その障害を持つ人たちにとっても
働きやすい職場環境にしやすく、
また企業にとってもメリットがあるからです。

デメリットとしては、実例では製パン・製菓業種の
特例子会社だと、知的障害者や精神障害者中心に
雇用を進めているところもあり、
例えばコミュニケーション障害を持つ聴覚障害者は
雇用されにくくなっています。

企業側が障害対策を特化してしまうために、
同じ障害者で固まってしまい、
相性の悪い障害種別の障害者は雇用されにくく
なる傾向があるわけです。

また聴覚障害者を多く雇用している職場といっても、
ろう者ばかり雇用している会社では、
就労中のろう者とのマッチングを考えて、

「手話が出来る方」

を採用条件としている場合もあります。
この場合、手話が出来ない聴覚障害者は、
その会社に応募できません。



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[PR]
by bunbun6610 | 2012-07-23 20:17 | 人気記事(再掲)

※ 元記事〔2012-05-08 21:27〕より、再掲載。

この記事に今でも多くのアクセスがあるのは、
仕事探しで悩んでいる聴覚障害者が、
大勢いるということなのかもしれません。

===================================

就職活動の苦労話は、
聴覚障害者・金 修琳氏の著書

『耳の聞こえない私が4カ国語しゃべれる理由』

にも、本人の体験談が載っていました。

本人も初めは何も知らないで健常者に混じり、
一般採用の合同会社面接会に行っていた、という。
そして、企業側に金氏の聴覚障害のことがわかると
相手にされなかった、という。

ただそこで障害者採用という、障害者には別の機会が
あることを教えてもらった、という。

障害者雇用は、障害者手帳を取得している
障害者が対象です。
手帳のない難聴者等は、おそらくは対象外でしょう。
(ただし、相談はしてくれると思います)

ハローワークに紹介状をつくってもらうとき、
紹介状には必ず、書類選考(郵送)のときに
「障害者手帳のコピーを添付して下さい」
と書いてあります。

職域はかなり限定されてしまいますが、
聴覚障害者の仕事探しとしては、
たとえば次のポイントがあります。


(1)ハローワークは健常者とは別の、
専門援助第二部門を利用すること。


クローズドは一般枠ですが、オープンでしたら当然、
障害者求人情報から仕事を探します。
ハローワークのコンピュータでも、求人票は別々に
分けられていますから、注意して下さい。


(2)求人票はコンピュータから探してもよいが、
聴覚障害者の場合、ハローワークが職域限定した
ピックアップ・ファイルからのほうが、効率がよい。


ファイル題名は例えば、

 『作業系の仕事』
 『電話応対なし』

などと、別々になっています。
このなかに、聴覚障害者も応募できやすい職種の
求人票がピックアップされている場合が多いです。


(3)紹介担当者のなかで聴覚障害者に
気にかけてくれそうな人を探し、
裏情報(※)を聞き出す。


すると、「聴覚障害者希望」の最新求人情報を
すぐに紹介してくれる場合もあります。

※ 裏情報とは、当ブログ
『聴覚障害者にできない仕事』
(2012-05-02 11:56)を参照。


非常にレアな情報なのですが、私の今までの経験でも、
こういう募集は聴覚障害者採用を真剣に考えてくれ、
応募すれば採用してもらえる確率も非常に高いです。

ですから、こういう情報は苦労してでも探す価値は
あると思います。


(4)障害者専門の仕事紹介会社に相談する。
紹介してくれる場合もある。
仕事紹介会社はインターネットで調べられます。


ジョイコンサルティング、クローバーナビ、ウェブサーナ、
など。


(5)自分でインターネットから求人票を検索してみる。

検索文字例)「求人雑誌の名前」+「聴覚障害」

これもなかなかないですが、検索してみると、
たまにどこかの会社求人票がヒットすることがあります。

これも珍しい情報ですけど、要は健聴者でも
「アンテナを張れ」と言われるように、
聴覚障害者でもちゃんと情報を受け取れるように、
自分から可能な限りのアンテナを張ることが
大切です。

何社かの選考に落ちても諦めず探し、
面接に挑戦し続ける気持ちを持っていないと、
なかなか仕事をもらう機会に巡り合えないものです。
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by bunbun6610 | 2012-05-17 22:48 | 人気記事(再掲)

※ 元記事〔2012-05-02 11:56〕より、再掲載。

この記事に今でも多くのアクセスがあるのは、
仕事探しで悩んでいる聴覚障害者が、
大勢いるということなのかもしれません。

======================================

〔参考資料1〕

当ブログ

 『聴覚障害者が応募できない職種を減らそうではないか』
 (2012-02-18 07:59)

 『狭き門のろう者雇用』(2011-05-13 21:52)


聴覚障害者が仕事を探せる手段は非常に狭いです。
駅売店や書店など販売されている求人雑誌だけでなく、
ハローワークの障害者専門援助部門
(正式には「専門援助第二部門」という)
でも、聴覚障害者が応募できそうな仕事を探すことは困難です。

当ブログでも

 『聴覚障害者にできる仕事』(2012-01-18 22:25)

という記事は、未だに検索数値が高いほうですが、
それはインターネット上で、
仕事探しのヒントを求めている聴覚障害者が多いから、
なのかもしれません。
難聴者、聴覚障害者の就労問題の悩みが、
浮き彫りになってきそうです。

残念な事実ですが、今はやはりまだ、
「聴覚障害者にでもできる仕事」よりも、
「聴覚障害者にはできない仕事」のほうが、
容易に、多数見つかります。


【聴覚障害者に出来ない仕事の一例】
(ハローワークの職業紹介担当者による)
警備員、清掃員(チームワークで動くため)、
管理人(清掃と入居者の世話をする仕事)、
販売員、接客員、客室清掃員、ホール係、家事代行、
電話発信業務、キャンペーン・スタッフ、
受付フロントスタッフ、クリーニング取次店員、
事務員(電話応対が付随するため)、
図書館スタッフ、秘書、ドライバー(タクシー、トラック等)、
ホテルスタッフ、危険作業員、巡回指導員、店長候補、
営業マン、電話調査員、リサーチ業務員、広報スタッフ、
オープン・キッチン・スタッフ、施設案内スタッフ、
保育士、介護スタッフ、マネージャー、アシスタント・スタッフ、
オペレーター、…etc

これらの職種は、ハローワーク担当者に相談(希望)しても、
聴覚障害者にはまず、紹介を渋られてしまいます。

聴覚障害があると、仕事が狭められるばかりでなく、
場合によっては、学生アルバイトよりも安い時給で
働くしかありません。

障害者雇用を促進している製パン・製菓の業種も、
精神・知的障害者を雇用する方針が増えてきており(特例子会社に多い)、
そこへコミュニケーションの難しい聴覚障害者は雇い入れたくない、
というところもでてきています。
日本語音声言語でのコミュニケーション障害を持つ聴覚障害者だけは、
難しいと考えられがちなのです。


【ココだけでしか知り得ない裏情報】
高い障害者雇用率を誇る企業としても名高い、
株式会社ユニクロが障害者を募集しています。

 →http://d.hatena.ne.jp/zundamoon07/20080914/1221375735

→http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2009/07/070916_shop.html

ユニクロが作成した求人票(35010-2768721)によると、
職種は店舗スタッフ(有名デパート内勤務)で、
仕事の内容は「商品出し、商品整理、清掃等」
となっていました。

「この仕事内容ならば、聴覚障害者も応募できるのではないか」

と思った聴覚障害者が、応募しようと思い、
ハローワークに相談してみました。
ハローワーク担当者は、ハローワーク側だけが閲覧できる
コンピュータ情報を見た後、こう言いました。

「仕事の内容は聴覚障害者でも出来ても、
勤務場所がデパート店舗内なので、
お客様に話しかけられる場合もあります。
こちらから見る(ハローワーク担当者だけが見れる)
コンピュータ上(※)にも
「聴覚障害の方は難しい」
と書いてあります。

絶対に採用不可というわけではありませんが、
応募はやめたほうがよいのでは?」


(※このコンピュータはハローワーク担当者だけが
見れる裏情報になっていて、
求職者が見る求人票には書かれない、
企業側の希望などが書いてある。
企業によっては、この場合とは逆に
「聴覚障害者を希望」
と書かれている場合もある。)


こんな場合でも、

「聴覚障害者には無理」

「採用されない」

とは言われないけれども、
こういうふうに伝えられました。

聴覚障害者を差別しているわけではないとか、
聴覚障害者の心情に配慮して、
そういうふうに言うのだと思います。

つまり、聴覚障害者が問い合わせをして、
初めてこういう事実が、聴覚障害者にだけ
突きつけられてきます。

健常者は勿論、他の障害者も、
聴覚障害者だけにこういう職域問題があることを、
一切知ることがないのです。
だから、私はこのことを自分のブログ上にて公表し、
こういう問題があることを世の中に広く知って
もらいたいと思います。

本当にこの仕事内容をする募集要項の場合、
聴覚障害者雇用への配慮は全く不可能だと
言えるのでしょうか?
聴覚障害者の就労への合理的配慮とは、
一体何でしょうか?
健聴者読者の皆さんは是非、真剣に考えてみて下さい。

〔重要参考資料2〕
当ブログ
 『合理的配慮と理解で、障害者の雇用促進を』(2011-12-07 20:48)

「…衣料大手「ユニクロ」は、「1店舗1人以上」の障害者雇用を掲げている。
全国約850店の9割以上で障害者が働き、身体障害者の約3割が聴覚の障害。
業務は他の店員と変わらず、清掃や商品管理のほか接客もこなす。…」

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by bunbun6610 | 2012-05-17 22:44 | 人気記事(再掲)

※元記事〔2012-02-01 20:27〕より、再掲載。

お店のパンフレットには

「当店は手話者で運営しています」

とあります。
ろう者スタッフが手話コミュニケーションで
接客してくれるお店です。

-Social Café- Sign with Me
東京都文京区本郷5-23-11野神ビル2F


NHK教育テレビ放送(1月29日〔日〕19:45~55)
『こども手話ウィークリー』で紹介されていた、
スープのお店が気になり、
早速インターネットで探してみました。 

 →http://signwithme.in/

松森果林氏のブログでも紹介されていました。

 →http://d.hatena.ne.jp/karinmatasumori/?of=10

ほぅ~。
早速行ってみました。

手話でのもう一味があるお店、
という感じでしょうか?
スープはこの寒い時期、ちょうどいいですね。

東京大学の前ならわかりやすいけど、先日、
知人のろう者が、なぜか

「場所は文京区の順天堂大学の近くだ」

と言っていました…(あれ?)。
店名を聞いても

「名前はわからない…」

と言われてしまいました。

これは心配になったので、
当ブログでも正確な情報を紹介しておきます。

下の写真をご覧になればわかるように、
お店はラーメン屋の上(二階)なので、
場所はちょっと気づきにくいかも?
でも、東大赤門から近い場所にあります。

私はダブルスープセットを注文。
「ボストン・クラムチャウダー」は、
手でちぎったパンに浸して食べたら、
おいしかったです。
これは優しい味だ。

今度行ったときは「東京ビーフシチュー」や
「ガーリックバターの天然塩魚介スープ」も、
食べてみたい(食べるスープだから、こう言います)。

スープだけでなく、カレー(ライスも有り)、
スパゲッティやケーキもあります。


お店の雰囲気はどうかというと、
ろう者スタッフなので、手話で対応してくれました。
このことについて、私は個人的意見を書こうと思います。

その前に、これを読まれている読者に忘れないで
いただきたいことが一つあります。
それは、私はろう者でも難聴者でもなく、
先天性難聴から失聴した聴覚障害者だということです。
その視点は、日本語を話せるが、手話もできる
聴覚障害者だという点です。
ですから、他の人とは違う、独特の意見なのかもしれません。

私自身は手話もわかる、聞こえない人なので、
スタッフが手話で対応してくれるのは、
素直にうれしいと思います。

しかし、自分は耳が聞こえないとはいえ、
それなりに喜べる対応をしてくれる人ならば、
手話がなくても、素直にうれしいと思うだろう。
だから、私は言語の壁を超える愛の世界は
素晴らしいと思っています。
そこに手話があろうと、なかろうと。

そのような感じ方を、健聴者にはできないのだろうか。
つまり、音がない世界でもそう感じられるか、
ということなのですが。

お店に入って、いろいろ見てみると、
文字表記やメニュー写真などの情報バリアフリーが
多いことに気づきます。
私自身は、それもうれしい。
ろう者スタッフによる運営で、そういう工夫も
たくさん取り入れられたのだと思います。

では、音声はないのだろうか?
(聞こえない私には、これは確認できない)
BGMはあるのだろうか?
ここがもし、全く静かな世界だったとしたら、
知らずに入ってきた健聴者は、どう思うのだろうか?

もし音が全くない静寂の世界だったら、
注文も文字や写真を見ながら、
スタッフとも全く理解できない手話を見ながら、
あれこれ工夫してコミュニケーションを試みたり、
と大変な初体験になるのではないだろうか。

そんな反応のしかたをする健聴者だって、
いないとは限りません。

お店としては、まさか

「そういう人は来なくていい」

という考え方で経営するわけにもいかない。

何だか難しそうに考えてしまいがちだが、
金銭と物質的価値との交換(商売)だけではない世界が、
そこにはある。
それに興味を持つ健聴者がいたら、この店へ行って、
自分を試してみるのもよいだろう。

ろう者には手話がない世界を息苦しいと
思うときがあるように、健聴者にも、
逆に音がない世界で食事をするのが
息苦しく感じることがあるかもしれない。

それをどうしていくかは、皆で考えていく
きっかけにもなるのではないだろうか。

BGMがあったとしても、私は聞こえないけど。
かわりに、皆のメッセージが書かれた
巨大ホワイトボートがある。
これを見ながら食べるのがよかったなぁ。

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by bunbun6610 | 2012-05-15 21:18 | 人気記事(再掲)