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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

カテゴリ:情報保障・通訳( 43 )

『新宿区障害者計画(平成21年度~29年度)』
『第2期新宿区障害者福祉計画(平成21年度~23年度)』
(平成21年(2009年)2月 新宿区)



【105 コミュニケーション支援事業(手話通訳者派遣)】

〔サービス見込量(年間延利用件数)〕
平成21年度  延740件

平成22年度  延800件

平成23年度  延860件


〔現状・課題〕
①手話通訳者の確保が課題です。
②通常の手話通訳者派遣と専門性の高い手話通訳者派遣とに分けて、個々に上限利用時間を設定しているため、利用者によって使いづらい場合があります。


〔サービス提供体制確保の方策〕
日常生活で手話通訳が必要な区内に住所を有する聴覚障害者等に対し、手話通訳者を派遣する事業を、新宿区社会福祉協議会、東京手話通訳等派遣センターに委託して実施しています。各年度の一ヶ月当たりの実利用者数は、平成21年度32人、平成22年度36人、平成23年度40人と見込んでいます。

①手話通訳者を確保するため、区立障害者福祉センターにおいて手話講習会(通訳者養成コース)を実施しており、毎年8人の講習修了を目指します。また、障害理解の促進により手話通訳者数を増やす取組みをしていきます。
②サービスの周知をさらに図るとともに、制度の仕組みを改善し使いやすい手話通訳制度としていきます。




【106 コミュニケーション支援事業(要約筆記者派遣)】

〔サービス見込量(年間延利用件数)〕
21年度  延80件

22年度  延90件

23年度  延100件


〔現状・課題〕
より使いやすい制度にしていくことと、周知が課題です。


〔サービス提供体制確保の方策〕
手話のできない聴覚障害者等に対し、要約筆記者を派遣する事業を、東京手話通訳等派遣センターに委託して実施しています。各年度の一ヶ月当たりの実利用者数は、平成21年度4人、平成22年度5人、平成23年度6人と見込んでいます。

①第一期計画時の見込み量を上回る実績の伸びがあり、計画数値を見直しました。
②制度の周知をより図っていきます。
③制度の仕組みを改善し、使いやすい制度としていきます。



【107 コミュニケーション支援事業(区役所手話通訳者設置)】

〔サービス見込量(年間延利用件数)〕
平成21年度  延180件

平成22年度  延190件

平成23年度  延200件


〔現状・課題〕
①本庁舎、第一又は第二分庁舎の窓口以外には対応ができません。
②手話通訳者が少ない為、一部の手話通訳者に負担が偏っています。


〔サービス提供体制確保の方策〕
各種相談・手続き等で本庁舎に来庁する聴覚障害者のために、週1回午後の時間に区役所本庁舎に手話通訳者1名を配置しています。社会福祉協議会に委託して実施しています。

①実施体制の検討をしていきます。
②区役所での手話通訳者の設置方法について検討していきます。





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『新宿区障害者計画(平成24年度~29年度)』
『第3期新宿区障害者福祉計画(平成24年度~26年度)』
(平成24年3月 新宿区)


【106 コミュニケーション支援(手話通訳者派遣)】

〔サービス見込量(年間延利用件数)〕
平成24年度  延840件

平成25年度  延890件

平成26年度  延940件


〔現状・課題〕
①利用登録者数(平成23年度92人)に対し、実利用者数(平成22年度実績約30人)が少ない状況があります。
②平成23年度は28人が手話通訳者として登録していますが、派遣できる通訳者が限られているという状況もあり、確実に稼動できる手話通訳者の確保が課題です。


〔サービス提供体制確保の方策〕
日常生活で手話通訳者が必要な区内に住所を有する聴覚障害者等に対し、手話通訳者を派遣する事業を、新宿区社会福祉協議会、東京手話通訳等派遣センターに委託して実施しています。各年度の一ヶ月あたりの実利用者数は、平成24年度42人、平成25年度46人、平成26年度50人と見込んでいます。
①手話通訳者を確保するため、区立障害者福祉センターにおいて手話講習会(通訳者養成コース)を実施しており、毎年10人の講習修了を目指し、手話通訳者の確保につなげていきます。また、障害理解の促進により手話通訳者数を増やす取組みをしていきます。
②利用登録者に対しアンケートを実施することで、使いづらい点や改善すべき点を明確化し、使い勝手の良い手話通訳制度を目指していきます。



【107 コミュニケーション支援事業(要約筆記者派遣)】

〔サービス見込量(年間延利用件数)〕
平成24年度  延90件

平成25年度  延100件

平成26年度  延110件


〔現状・課題〕
利用登録者数(平成23年度22人)に対し、一か月あたりの実利用者数(平成22年度実績約3人)が少ない状況があります。要約筆記について知らない人も多いことから、周知を図ることが課題です。


〔サービス提供体制確保の方策〕
手話のできない聴覚障害者等に対し、要約筆記者を派遣する事業を、東京手話通訳等派遣センターに委託して実施しています。各年度の一ヶ月あたりの実利用者数は、平成24年度5人、平成25年度6人、平成26年度7人と見込んでいます。



【108 コミュニケーション支援事業(区役所手話通訳者設置)】

〔サービス見込量(年間延利用件数)〕
平成24年度  延210件

平成25年度  延220件

平成26年度  延230件


〔現状・課題〕
①本庁舎、第一又は第二分庁舎の窓口以外には対応ができません。
②通訳が平日ということがあり、活動できる手話通訳者が少ないため、一部の手話通訳者に負担が偏っています。
③平成22年度より、週2回に回数を増やしましたが、実績が上がっていない状況があります。


〔サービス提供体制確保の方策〕
各種相談・手続き等で本庁舎に来庁する聴覚障害者等のために、週2回火曜午前・金曜午後の時間に区役所本庁舎に手話通訳者1名を配置しています。新宿区社会福祉協議会に委託して実施しています。
①コミュニケーション支援事業利用登録者に利用に関するアンケートを実施する中で、より使いやすい手話通訳者の設置方法について検討していきます。
②手話通訳者の確保に努め、平日活動できる通訳者を増やしていきます。
③広報への掲示や利用登録者にお知らせするなど、周知方法を見直します。



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『新宿区障害者計画(平成27年度~29年度)』
『第4期新宿区障害者福祉計画(平成27年度~29年度)』
(平成27年3月 新宿区)



【107 意思疎通支援(手話通訳者派遣)】

〔サービス見込量(年間延利用件数)〕
平成27年度  延1152件

平成28年度  延1246件

平成29年度  延1381件


〔現状・課題〕
日常生活で手話通訳が必要な区内に住所を有する聴覚障害者等に対し、手話通訳者を派遣する事業を東京手話通訳等派遣センターに委託し実施しています。


〔サービス提供体制確保の方策〕
障害者総合支援法において、意思疎通支援を行う者の養成が地域生活支援事業に追加されています。障害理解の促進により手話通訳者数を増やす取組みをしていきます。(P152の117意思疎通支援者養成研修事業参照)



【109 意思疎通支援事業(要約筆記者派遣)】

〔サービス見込量(年間延利用件数)〕
平成27年度  延90件

平成28年度  延100件

平成29年度  延110件


〔現状・課題〕
利用登録者数が平成25年度5人と、手話通訳利用登録人数(95人)と比べ、少人数です。要約筆記について知らない人も多いことから、周知を図ることが課題です。


〔サービス提供体制確保の方策〕
手話ではなく要約筆記を望む聴覚障害者等に対し、要約筆記者を派遣する事業を、東京手話通訳等派遣センターに委託して実施しています。




【110 意思疎通支援事業(区役所手話通訳者設置)】

〔サービス見込量(年間延利用件数)〕
平成27年度  延140件

平成28年度  延145件

平成29年度  延150件


〔現状・課題〕
区役所に手話通訳者を週2日配置して、聴覚障害者の相談への利便を図っています。利用者は見込み量に至っていません。


〔サービス提供体制確保の方策〕
平成22年度に設置回数を1回から2回へ増やしていますが、実績が上がっていない状況があり、周知広報を一層工夫していきます。




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『手話・要約筆記通訳の仕事だけでは、メシが食えない理由』
それはまず、何と言っても、社会の聴覚障害者理解が広まると、

「筆談配慮をするので、手話・要約筆記通訳は要らない」

と言われるケースがほとんどになってきたからではないだろうか。
電子機器の音声認識ソフトや、簡易筆談機能も急速に進歩している。
今や、誰でも簡単に素早く入力して、文字で見せてくれる時代になった。
良いことではあるが、慣れない筆談でも有り難く我慢するろう者も、結構いる。

あるいは、そういう親切の類ではなく、相手は本当は通訳者の守秘義務を信用しないので、最初から拒否するケースがほとんどだろう。
結果、法整備が幾ら進んでも、通訳は使えない、というハメになっていることは少なくない。


例えば、会社でよく歓送別会がある。
その時に

「自分で通訳者を依頼し、連れてくることは構いませんか?」

と、会社の人に聞くと、ほぼ100%拒否されてしまう。
自分が客の立場なら、通訳者を呼んで連れて来ても問題は起こらないはずで、連れてくるのは構わない。
しかし、主催者が会社の人だと、許可が必要になるのだ。

あるいは、こんなケースもある。
聴覚障害者が客の場合でも、そういう場合はそもそも、相手がきちんと筆談をしてくれるのが多いので、通訳者を呼ぶ必要性は高くない。

「どうしても必要」

というわけには至らないケースが、近年では少なくなくなってきた。
聴覚障害者が通訳の必要性を本当に高く感じるのは、やはり

相手からの合理的配慮が全く期待できないと思えるケース

どうしても正確な情報保障・通訳が必要なケース

である。
特に、本来なら会社にいる場合がそうで、仕事の話では必要だと感じている聴覚障害者はかなりいる。
しかし、やはり前述したように、会社が拒否するのである。


そこから逸れてしまう話になるが、通訳者の利用率が最も高いのは、依頼者(ほとんどが聴覚障害者の場合が多い)が病院へ行くケースだと言われている。


『なぜ会社で手話・要約筆記通訳は
使えなくなっているのか - その背景』
〔2015-04-03 23:00〕



実際に私も、東京手話通訳等派遣センターから、過去のデータを見せてもらったことがある。
これは、派遣センターの見解では、

「健康・命に関わることである為」

という理由説明がなされていた。
しかし、依頼者の立場での理由説明で多いのは、

「病院が通訳者を派遣しないから」

ということになっている。
これは、一般には公表されてはいない、利用者(聴覚障害者)からの生の声だ。

言い換えれば、2016年4月に障害者差別解消法が施行された後でも、周囲が聴覚障害者に合理的配慮の提供を実施していない、という実態は全く変わっていないのである。

国連・障害者権利条約により、聴覚障害者への合理的配慮として、手話・要約筆記通訳者の派遣も、これから進むと思っていたら、それは果たしてどうなるだろうか?
今のままだと、派遣実績がこのまま伸びなかったり、あるいは逆に派遣実績が下がってしまうことが予想される。
苦労して難度の高い手話通訳者になれたとしても、通訳の仕事が少なくて結局、その資格を捨ててしまう手話通訳者も多いのである。
資格は持っていても、錆び付いた手話通訳になってしまってはろう者に申し訳がないので、一度休業したら、二度とやらない人が多いそうである。
特に、ろう者の目は厳しいので、なおさら引退への道に進む手話通訳者が少なくないのである。


『手話を捨てた手話通訳者』
〔2015-03-27 18:30〕




新宿区のデータを見て、誰もが気づくことがあるのではないだろうか。
手話通訳者派遣は爆発的に伸びたのに対して、要約筆記者派遣はほとんど伸びていない。
この違い、原因は「要約筆記について知らない人も多いことから、周知を図ることが課題」ということもあるが、それ以上の理由が別にあると思う。
そもそも、通訳手段に書記日本語を必要とする難聴者等と、手話を必要とするろう者とでは、タイプが全く違った聴覚障害者である。
障害の克服よりも障害を隠したり、自己犠牲をしてでも周囲に溶け込んで、そうした社会的自立のほうを重視する難聴者は、通訳者も使いたがらない人が多い。
彼らが使いたいのは、あくまでも補聴器や読話といった方法であり、手話のような異質文化ではない。
要約筆記も、相手が使いたがらない、嫌がる傾向から、使わないと決めている人は多いのだ。

本当ならば、手話ができない聴覚障害者のほうが圧倒的に多いので、事業が始まった当初は、潜在的ニーズが高いと見込まれていたようだ。

『なぜ手話ができない聴覚障害者が多いのか?』
〔2014-07-19 18:30〕


ところが実際には、難聴者の心理的傾向が、社会参加への意欲を打ち消していたようだ。
それが要約筆記通訳を利用しない傾向になってしまっている。



通訳は、実際上の使いにくさも問題である。
例えば、自分が興味を持ったセミナーや講演会に参加したい、と思った場合である。

「通訳を自分で用意して参加したいのですが」

と相談する。
相手に相談すると時間がかかり、締め切りに間に合わなくなったりする。
それでということで、東京手話通訳等派遣センターに相談するのだが、担当者によって回答が変わる場合もあった。
まれにではあったが、

「主催者に依頼してもらってください」

と言われたこともあった。
しかし、主催者に派遣を頼むと、主催者が全額費用負担しなければならなくなるので、聴覚障害者は

「それなら遠慮したい」

と、社会参加をやめてしまうのである。
自分だけ我慢するのが、一番手っ取り早い解決方法だからである。
映画『レインツリーの国』でも観た、難聴者心理が顕れるのである。

こうした東京都手話通訳者等派遣センターの指導は、間違ってはいない。
だが実際問題として、通訳を使いたくてもハードルが高すぎて諦めざるを得ないケースは多いのである。
これも、派遣実績が伸びない原因であろう。
それで要約筆記者になれても、仕事が少なくて、どの通訳者も、それだけで長くはやってゆけないのではないか。




ちなみに、ある地域の手話講習会では、4段階のコースがあり、手話通訳者養成コースは、その最後のコースにある。進級試験に合格した者だけが、このコースを受講できるため、クラス人数も少なくなる。全コースで4年間も学習し、入門では70~100人以上だったのが、半年もすると半数が辞めてしまい、最終の手話通訳者試験に合格するのは、毎年2、3人しかいなかったそうだ。その試験には、前年度以前から手話学習を続け、何度目かのトライをして、やっと受かった人もいる。それでも、合格者0人の年もあったほどの難関である。それだけ、年にわずかしか誕生しない手話通訳者だ。それでも辞めていかれるのだから、手話通訳者の不足問題は、ろう者の福祉、社会参加にとって、かなり大きな影響になる。
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by bunbun6610 | 2016-08-26 00:39 | 情報保障・通訳

正月早々、不快指数100%になっている。
原因はいろいろあるが、今、
特に頭に来ているのが、
愛知県立大学の聴覚障害者対応だ。

読めば読むほど、腹がどんどん立ってくる
話ではないか。


『愛知県立大学 ろう者が参加する
公開行事で「不平等だから」と
手話通訳を配置しない決定、
抗議ツイート』
〔2015-12-30 23:56〕



正月といえば普通、アクセス数が大幅に
減る時期なのだが、今日はどういうわけか
訪問者数が異常に多い。
多分、この記事が原因なのだろう。


この大学の対応者のふてぶてしさが、
以前に乙武氏が入店拒否された事件とも、
似ている気がする。

「これがうちのスタイルなんで」

と言った、店主の対応と。

『乙武氏がレストランで入店拒否されたことで…。』
〔2013-05-21 23:08〕

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by bunbun6610 | 2016-01-01 23:08 | 情報保障・通訳
愛知県立大学がろう者が参加する公開行事で
「不平等だから」と手話通訳を配置しないと決定。
これに抗議するjinrui_nikki氏(教員)のツイート


http://togetter.com/li/916902


「本学のある部局から、ろう者が参加する予定の
公開行事において

「手話通訳を配置しない決定をした」

との通告。

理由は

「聞こえる人にも通訳を用意したことがない。
だから、ろう者にも用意しない」

という「おぞましい詭弁」であった。
まさか…同僚からそんな発言が出るとは
思わなかった。
情けない。
悲しい」
〔2015-12-22 23:28:31〕




「「聞こえる人たちに音声言語間の通訳を
用意してこなかったので、
聞こえない人たちのための手話通訳も
用意しません」

って、どんな論理だよ、と、私は情けなく、
悲しくなりました。

もちろん、静かな怒りとともに学内で
抗議声明を公表しました。
理事長にも学長にも副学長にも、
差別解消措置を要望しました」
〔2015-12-22 23:33:58〕



「障害をもつ構成員を受け入れよという
交渉の現場は、孤立無援です。
ひとりで文句を言い続けることに、
孤独と焦燥を覚えることも多いのです。

でもね、学長・副学長クラスの上層部から
対処の動きがあり、何より、障害をもつ
学生やそれを支援する学生の言動が
あると、私はよみがえる。
何でも言える気がする」
〔2015-12-23 00:35:21〕


「学内の手話通訳拒否問題。
聞くところによると、

「手話通訳配置への強硬反対派は少数、
大多数は無関心、管理職は面倒くさいから
さっさと決めた」

という程度の委員会判断。
それで人権侵害が起こるのだから、
驚きです。
少数の強硬派を許してしまう多数派の
無関心って、恐ろしい。
国政のことを連想しました」
〔2015-12-24 17:00:56〕



「交渉の席で。

「あなただって、聞こえなくなったらどうする
んだ。
通訳を介して会議に参加したいと思わない
のか。
それとも仕事辞めるのか」

と迫ったら。

「聞こえなくなったら仕事辞めますね」

と言い放った。
上等だ、すぐにでも辞めていただこう。
私は、通訳を介して働きたいと望む人を
職場に歓迎したい。」
〔2015-12-24 20:19:30〕



「こんな公言しちゃって、本学の名誉が
落ちてしまわないの?
という懸念はあるけれど。

隠蔽するより、議論があることを開示した
方がいいでしょ。
この際ウミを出し切る覚悟で、改善の機会
にする。
へっぽこついったらといえど、公言した
以上は公約になるから、私さぼらずに
交渉しますよ。」
〔2015-12-24 21:19:38〕



「「公開行事でバリアフリー対応を始めたら、
キリがないでしょ」

とか言うから、バカも休み休み言えと思ったが、
そこは穏便に。

「公金で公開行事する主催者には、相応の
責任が伴うのは当然だ。
対応は無限ではない、○○などの手段で
解決可能」

と言った。
昼間っから、大学教授相手にこういう説教を
する日々」
〔2015-12-24 23:37:36〕



「大学行事が「公開開催」という時の認識が
甘すぎるんだよね、基本的に。

ろう者がひとり参加を希望したら、手話通訳
経費で数万円程度はかかるものと見込んで
おく、程度の想像力すらないから、

「言われてメイワク」

みたいな顔をする。
度量がないなら、始めから「公開開催」などと
看板を出すなと言いたい。」
〔2015-12-25 00:16:53〕



「「ペット禁止なので盲導犬も禁止」

並みの発言で、

「聞こえる人にも通訳を用意したことがない」

と言うあたり、手話通訳の意味を理解して
いないのでは。」
〔2015-12-23 22:26:00〕



「こんな人たちが多数派を占めるような、
職場では働きたくないと当事者としては、
本当に思います。
そんな職場は、少なくても高等教育機関
ですらない。」
〔2015-12-24 20:47:07〕





亀井伸考の研究室
http://kamei.aacore.jp/index-j.html

『学内の手話通訳配置拒否をめぐるゴタゴタ』
http://kamei.aacore.jp/diary201512-j.html#diary20151227




それは形式的平等と言うのであって、
ろう者への実質的差別に当たるのだと
言うことが、わからない大学の方が、
おかしい。
日本の大学のレベルがこんなものだとは、
聞いて呆れる。


これも

『バカがいつまでも聴覚障害者差別をしている時代に』
〔2013-04-03 18:00〕


にふさわしい話だ。

「バカが●●を育成する大学」

と呼ぶにふさわしい。



〔参考情報〕


松森果林UD劇場~聞こえない世界に移住して~
『第28回障害者政策委員会の報告』
〔2015-12-22〕






【追記〕(2016年1月1日)

思い出したことがある。
昔、障害者自立支援法が変わったとき
だったかな?

当事者団体への通訳者派遣が原則禁止
になったとか?
団体が通訳費用を負担して、派遣して
もらうとか?
よく憶えていない。



民間の講習会の受講申込みを至急したい
と思った時も、派遣センターに依頼すると

「まず講演主催者に交渉して下さい。
それでもダメな時は、また相談して下さい」

と言われたこともあった。
その時間も無くて、諦めたこともあった。
それが、当事者の実情なのだが、
通訳者の派遣センターですら、理解していない
担当者が、なかにはいるのだ。



とにかく、その当事者団体で出された
最善策とは、個人で地域の行政機関に
通訳者を依頼し、派遣してもらう、
というものだった。
それを皆で協議したところ、
疑問の声が幾つも上がった。

例えば、同じ一つの講演会に、
10人の聴覚障害者が参加するとする。
その新しい原則でやったら、聴覚障害者10人
にそれぞれ、手話や要約筆記通訳者が
必要になる。
派遣センターからは交代要員まで来るから、
人数は数倍に膨れ上がってしまう。
つまり、会場にはそれだけの座席が必要になる、
というわけだ。
それを主催者は負担できるだろうか?

(その当事者団体の場合は、
参加していた当事者が40人ぐらいはいた。
だから全員の通訳者も含めたら、
会場の定員オーバーになってしまう
可能性が濃厚だった)

そして、ここからはもっと問題である。
もし通訳費用が全て2万円だとすると、
2万円×10人=20万円にもなってしまう。
それが各行政機関の総計負担額になるのだ。
講演の主催者が費用負担するのに比べて、
社会全体として、費用対効果として、
コスト的に高く付いてしまうのは、
新しい原則のほうなのである。

それなのに無知な主催者が

「あなた(聴覚障害者)が自分で頼んで、
通訳者を派遣してもらえばいいでしょ。
こっち(主催者)は費用負担したくないので、
知りませんよ」

なんて言っていたとしたら、
どちらがおかしいのだろうか。
このことを『障害者の経済学』と言うらしい。

今回の合理的配慮を無視していると、
その愛知県立大学でも、
こうなってしまう可能性があるのである。





【追記】(2016年1月2日)

もしも、この事例にならって、
民間企業にまで合理的配慮を拒否する
ケースが次々と増えていったら、
どうなるだろうか。
国連・障害者権利条約は形式的批准で
終わってしまうだろう。

だが、聴覚障害者はそれぞれが、
自分で通訳者を依頼し、通訳を利用する
だろう。
そして、そのやり方が全国に広まれば、
その公的費用は膨れ上がることになる。

それは結局、国民全体での負担増になる
だけなので、健聴者は怒り、今度は

「生きているだけでも有り難いと思え。
通訳ぐらい、我慢しろ」

という圧力を、聴覚障害者に加えてくる
のではないか。

こんなやり方では

日本国憲法第二十五条一にある

「すべて国民は健康で文化的な最低限度
の生活を営む権利を有する」



「聴覚障害者には例外だ」

という理屈にもなってしまうように思える。

職場だけではなく結局、どこにいてもまた

「優先順位がある」

と言われ、何年も後回しにされてゆくのだろう。
そういったことには、私はもう、
うんざりしていて、我慢ならないのだ。

「聴覚障害者だけのための通訳など要らない」

という考えこそ

「教育をしない者の罪」

だというのに。

『「教育をしない者の罪」
 教育に捧げた人生
―古河太四郎 生誕170年―』
〔2015-05-21 19:30〕



大学の本音が

「費用負担が嫌だから」

「不公平だから」

というのなら、聴覚障害者に犠牲を強いること
ばかりするのではなく

「合理的配慮の費用負担をどうすべきか」

を、考えるべきだったのではないか。



『配慮不足は企業のせいなのか?』
〔2015-05-01 18:30〕




大学だけが一方的に悪い、費用負担すべきだ、
とは思っていないが、今回はやはり、
言ったことが正しくはなかったようだ。




【追記】(2016年1月3日)

「最も脆弱な集団の排除を許すならば、
世界を一層、公正にすることは不可能である。」
                  
(国連・障害者権利条約の提唱者
 メキシコ大統領ヴィセンテ・フォックス)


『国連・障害者権利条約とは』
〔2015-12-30 23:56〕



『フォックスの提唱と、キリストの教えとの共通点』
〔2011-06-01 22:02〕


排除は許さんぞ! 排除は!!

この大学は、そんな腐った教育方針で、
今まで一体、どんな卒業生を
輩出してきたのやら・・・。
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by bunbun6610 | 2015-12-30 23:56 | 情報保障・通訳
日本手話を楽しもう
『手話通訳なんていらない』
〔2015-11-10 10:00:00〕



コーダがこんなことを言うのも、
決して珍しい話ではない。


似たような話は、家族の中に障害者を
抱えている家では、まだまだあるものだ。

私もある。
例えば、妹の娘の結婚式に、会場までの
両親の付き添いを頼まれたが、
私の入場は賛同しなかったのだ。

「結婚相手には、親族に聴覚障害者が
いるということは知らせていない」

という。
だから当然、通訳者の同行も拒否された。

式への招待ではなく、両親の介助者扱い
だった。
結局、

「両親も高齢だから来なくていい」

という、妹の独断で事は済まされた。
兄妹でも、こんなふうになるのだ。


下のT・Mさんも、同じような体験を告白
している。
それらは全て、家族が障害者の社会参加を
妨害している証拠なのだ。
それが罪でなくて、何だと言うのか。


『『車椅子で夜明けのコーヒー 障害者の性』
 2/2 ピア・カウンセリング』
〔2013-08-26 18:00〕

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by bunbun6610 | 2015-11-26 23:35 | 情報保障・通訳
以下は、転載可の情報です。



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【ともに楽しむアートコモン・ラボ】

第1回 音楽って、「聴く」だけのもの?
~聞こえる人も、聞こえない人も
「共に楽しむ」共遊楽器♪~

※手話通訳・簡易磁気ループ有


「人と人をつなげたい」の思いから耳の不自由な人とも
音楽を楽しめる「共遊楽器」を研究、製作している金箱
淳一さんをお招きします。

金箱さんのお話と共遊楽器体験、そして耳の不自由な
方から「私と音楽」をテーマにお話頂いた上で、
ともに楽しむアイデアをみんなで考えます。


日 時 11月14日(土)13:30~16:30

参加費 500円

定 員 30名(先着順)

会 場 つくば市民大学 (http://www.tsukuba-cu.net/access.html)


詳しくは以下をご覧ください。
http://tsukuba-cu.net/course_event/2015/11/post-631.html




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by bunbun6610 | 2015-11-06 00:20 | 情報保障・通訳

先の統一地方選挙で、兵庫県明石市、東京都北区から、
2名の聴覚障害者議員が誕生した。


『<統一地方選>手話の訴え、聴覚障害持つ母当選…明石市議選』
〔2015-04-27 18:39〕



『『“筆談ホステス”の斉藤りえさん 政界進出挑戦を表明』』
〔2015-02-25 23:43〕




両議員の活動ぶりはこれから、どうなるだろうか。
心配なのが情報保障・通訳である。


インターネットでも早速、下の情報がヒットした。


人工内耳友の会-東海-
『村議委員会を見学して』
〔2003.10.〕




通訳費用が自己負担だった。

それと、通訳を利用している時の問題点は、
私も予想通りだと思った。
私も会社や飲み会で、通訳を利用した経験があるが、
多人数を相手にだと、周囲の人の協力を得て、
一定のルールに基づいて進行させないと、
うまくいかないものである。



おときた駿
『90分で一万文字以上タイピング!
聴覚障害者の方と、勉強会に行ってきた。』
〔2015年2月18日 23:34〕





ろう者の村長も、昔はいたそうだ。

聾史を探る
『新潟県のとある村で村長を務めた聾者 横尾 義智』
〔2011-01-19 23:32:15〕

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by bunbun6610 | 2015-04-29 18:30 | 情報保障・通訳

通訳者の仕事



日本手話を楽しもう
『通訳者の仕事』
〔2015-03-19 10:00:00〕





先日、Eテレ『ろうを生きる 難聴を生きる』
というテレビでもあったが、
医師の藤田保氏(中途失聴者)は、聴覚障害者外来
に力を入れている。


『“働く”を見にいこう! 聞こえない医師・藤田保さん』
(医師 藤田 保 琵琶湖病院)
〔2015年3月29日(日) [Eテレ] 午後7時30分~7時45分
[再放送] 2015年4月3日(金) [Eテレ] 午前11時45分~〕





手話通訳者に話し言葉そのものを通訳してもらう
だけでなく、健聴者医師が診る場合と同じように、
音の情報も詳しく伝えるように、手話通訳者に
依頼している、という。

どういうことかというと、患者の声の調子とか、
話しぶりなども、患者の状態をチェックするための
情報として、貴重なのだという。

声の調子(抑揚など)が落ちついているのか、
いない様子なのか。
興奮しているのか、いないのか。
怒った口調なのか、穏やかな口調なのか。
静かな口調なのか、落ち込んだ口調なのか。

話し言葉をそのまま訳すだけでは不十分で、
そんな情報が健聴者医師には何となく分かっても、
聴覚障害者医師にはわからないのではいけない、
という話だった。


同じような話を、以前にも他の聴覚障害者からも
聞いたことがある。
その人も、中途失聴者で、ライターの仕事の時、
パソコン要約筆記を利用していた。
インタビューする相手の言葉を通訳するだけではなく、
周囲の音情報から分かる雰囲気も伝えてほしい、
と通訳者に要望していたそうだ。
やはり、音の世界を知っている中途失聴者ならでの
心配りだろう。

「自分は聴覚障害者だから」

で済ますのではなくて、健聴者ともフェアに、
そして自分は失聴前と変わらずプロとして、
その仕事をやり遂げたかったのだと思う。

そんな話もあるのである。


私も会社面接で、手話通訳者を利用する。
その事前打ち合わせをした時だった。



「今日の面接では、私は話すことができるので、
あなたは会社の人が話した時だけ、私に手話通訳を
して下さい。
ですから、私の隣に坐るのではなく、できるだけ
面接官の隣で手話通訳をして下さい。
面接官の質問に私が答える時は、読み取りの通訳は
要りません」

手話通訳者
「わかりました。
でも、もし面接官が聞き取りづらい様子だった場合は、
私が読み取り通訳もします」


「そうですね。
ではもしも、面接官が聞き取りにくい場合は、
私も手話をしますので、読み取り通訳もお願いします」

手話通訳者
「わかりました」


こういうこともある。
こういうことは、互いの信頼関係の上に
成り立っている。

大切なのは、通訳者が利用者の主権侵害を
しないことだ。
主権はあくまでも、利用者にある。
通訳者も人間として対等だが、通訳者の仕事や
決定権が、利用者より上(先)になってはいけない。


まれにではあるが、相手から音声があるのに、
通訳者が通訳せず、二者で音声会話をして
しまっている場合もある。

確かに、相手の健聴者が私にではなく、
手話通訳者に聞いていたのだから、
それでいいのかもしれない。
どうせ、私には関係のない話だったからだろう。
だが、それでいいのだろうか。

耳の聞こえない人が、自分の目の前で、
耳の聞こえる人同士で好き勝手に話しているのを
見たら、どう思うだろうか。
それが自分の依頼した通訳者がしていたら、
どう思うだろうか。




ちなみに、通訳者の心構えとして、下の言葉も参考
にならないだろうか。


「うまい字幕というのは、最後まで字を読んだという
意識を観客に抱かせないもの。
もし字幕に意識がいくなら、それは字幕が下手なの。
だから、字幕をやって

『どうだ、うまいだろう!』

と思うことはないですね」

『戸田奈津子、通訳を始めたきっかけは
映画評論家の故・水野晴郎さん』
〔2014-12-09 21:25〕




これは字幕翻訳者の事例だが、
手話・要約筆記者でも、
同じなのではないかと思うが。

上手い手話・要約筆記通訳があるとしたら、
多分、こういうものなんだろうな、と思う。
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by bunbun6610 | 2015-04-02 01:09 | 情報保障・通訳
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http://www.yomiuri.co.jp/national/20150202-OYT1T50094.html


通訳が欠席
 …冨田選手、審理
 「わからなかった」

2015年02月02日 23時05分


【仁川(インチョン/韓国)=吉田敏行】
アジア大会の会場で韓国メディアのカメラを盗んだとして
窃盗罪に問われた競泳の冨田尚弥(なおや)被告(25)
の第2回公判が2日、韓国の仁川地裁であった。

公判では、法廷通訳が日程を間違えて欠席。
冨田被告の弁護人が通訳を兼務することになったが、
弁護人は次回の日程の確認以外、審理内容をほとんど
日本語で説明せず、公判を終えた。

公判後、記者団に感想を問われた冨田被告は、

「よくわからない」

と困惑した様子だった。

 4月9日の次回公判では、現場の防犯カメラ映像の
証拠調べや、捜査に当たった警察官らへの証人尋問
が行われる予定。



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自分自身の人生を左右する、こんな大事な裁判で、
通訳者がいなかった場合の被告人の気持ちって、
どんなふうだろう。

しかも、弁護人までもが、こんな有様だという。

聴覚障害者ならば、被告人の気持ちがよくわかる
気がする。


ろう者裁判では『蛇の目寿司事件』(※1)が有名だ。


(※1)
『手話に対する、健聴者の受け止め方』
〔2011-10-08 10:28〕





もし、ろう者が冨田被告の立場だったら、
もっと大変だっただろう。
一人で十分な通訳者がいるということは、
まずありえないのではないか。

まず、韓国語を日本語に訳す通訳者が通訳し、
それを日本手話に訳す手話通訳者が必要に
なると思う。

ここまで複雑な通訳システムになってくると、
両国の言語文化的な背景まで理解し、
誤解の起きないような通訳をするのは、
かなり高度な通訳作業なってくるのでは
ないだろうか。


実は近年になって、ろう者側から

「手話通訳者の通訳の質が低下している」

という声が、チラホラと囁(ささや)かれている。
日本語を手話通訳するにも、こうなのだ。

これはもう

「通訳者がいれば大丈夫」

と安心していられる状況ではないらしい。


この新聞記事によると

>「公判では、法廷通訳が日程を間違えて欠席」

という原因になっている。

しかし、これが真実かどうかも怪しくなるほど、
信じがたい出来事だ。

なぜなら、こんな大事な人権にかかわることで、
こんな単純ミスをするなんて、
日本の手話通訳でも聞いたことがない。

あちら(韓国)側の人権保障のレベルが、
このニュースで大体想像がついてしまう。

それと、以前に起きた南アフリカのデタラメ手話
通訳問題(※2)
のことも、思い出してしまった。


(※2)
『マンデラ氏追悼式典 手話通訳者“偽者”か』
〔2013-12-13 23:57〕



さらに、最近は日本人人質事件でヨルダンのテレビ
ニュースの画面に、手話通訳が堂々と出ていたので、
あれには本当に驚いた。
日本ではまだないのだから。

当事者が国連・障害者権利条約批准後の未整備点として、
日本政府に指摘しなければならない。



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http://www.excite.co.jp/News/world_g/20150430/Tbs_news_33031.html


競泳の冨田選手が
改めて潔白を主張


TBS News i
2015年4月30日 19時46分
(2015年4月30日 21時10分 更新)


競泳の冨田尚哉選手が裁判で改めて身の潔白を訴えました。
 韓国のアジア大会でカメラを盗んだ罪に問われている冨田
被告の裁判で、被告人質問が行われました。

 事件当時、窃盗を認めた理由を問われると、警察で

「罪を認めれば大事にならず刑が軽くなるが、認めないと日本
に帰れなくなると言われて不安になった」

と弁明。

「カメラは、見知らぬ男からバッグに入れられた」

などと証言しました。

 一方、検察側は罰金刑を求刑。判決は5月28日に言い渡さ
れます。

(30日18:13)



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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150528-00000085-sph-spo


【競泳】
冨田、窃盗罪で
有罪判決
「納得がいきません」


スポーツ報知 5月28日(木)14時55分配信


昨年9月の韓国・仁川アジア大会でカメラを盗んだとして
窃盗罪で略式起訴されて罰金を納付し、帰国後に無実を
訴えた競泳選手の冨田尚弥被告(26)に対して、仁川
地裁は28日、罰金100万ウォン(約11万円)の有罪
判決を言い渡した。

開廷から約20分で報道陣の前に現れた冨田は

「真実はひとつ。
悔しくて、たまらない。
レンズから指紋もないし、自分の言い分を取り上げて
もらえず、納得がいきません」

と落ち込んだ表情を見せた。

今後、1週間を期限として控訴するかを決める。



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by bunbun6610 | 2015-02-03 21:18 | 情報保障・通訳

http://www.cinematoday.jp/page/N0066943


戸田奈津子、通訳を始めたきっかけは
映画評論家の故・水野晴郎さん


2014年10月5日 8時15分


映画字幕翻訳家・通訳の戸田奈津子が2日、六本木アカデミー
ヒルズで行われたトークイベント

「戸田奈津子さんと語るハリウッドビジネスの英会話」

に出席し、通訳になったきっかけに映画評論家の故・水野晴郎
さんの存在があったと明かした。

 映画字幕翻訳家の菊地浩司が、自らの経験を基に確立した
語学習得法「K-メソッド」を用いた英会話レッスン「東京バイリン
ガルサービス」を始めることを記念して行われた本イベント。

戸田は映画字幕翻訳家を志した20代を、

「当時、プロの字幕翻訳家は20人くらいで、食べていけるのは
そのうちの10人くらい。
しかも全部男性。
そんなところに大学を出たばかりの女の子が入れるわけ
なかった」

と振り返る。

 それでも諦めずにチャンスを狙っていた彼女は、30歳を超えた
ころ、映画会社のビジネスレターをタイプする仕事に就くことに。

そんなとき、映画関係者の来日が決定し、急きょ通訳が必要に
なった。

「そこにいた(当時の)宣伝部長が水野晴郎という人。

『タイプが打てるなら英語もしゃべれるでしょ』

と言う。
でもわたしは文字でしか勉強してこなかったから、英語をしゃべ
ったことがない。
今とは時代が違うからね。
結局、あの人は押しが強いから、嫌だ嫌だと逃げていたのに、
無理やり前に出された」

と笑う。

 「結果はメタメタ。
せっかく映画の仕事に就いたのにクビだと思った。
でもなぜかクビにはならず、それから通訳をやるようになった」

と戸田。

「結局、大切だったのは英語力ではなく、映画の知識があるか
どうかだった。
それから日本語の勉強ができないと駄目。
外国語だけ知っていてもプロにはなれないんですよ」

と付け加えた。

 戸田が映画字幕翻訳家としてブレイクするのは1980年に
日本公開された『地獄の黙示録』から。
戸田がガイド兼通訳を担当したフランシス・フォード・コッポラ
監督の後押しが大きかったという。
大学を卒業してから20年ほどたったときの話だ。

それから年間数十本の映画を手掛ける売れっ子となった戸田
だが、

うまい字幕というのは、最後まで字を読んだという意識を観客
に抱かせないもの。
もし字幕に意識がいくなら、それは字幕が下手なの。
だから、字幕をやって『どうだ、うまいだろう!』と思うことはない
ですね


と強調した。

(取材・文:壬生智裕)



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by bunbun6610 | 2014-12-09 21:25 | 情報保障・通訳
http://blogs.yahoo.co.jp/uchayamamingkun2000/36068640.html


炎のジョブコーチ
『当事者会での支援者あるある』
〔2014/8/14(木) 午後 6:22〕

ある当事者会に参加させていただき、支援者への愚痴が
テーマでいろいろ出されたのですがちょっと印象に残った
ものがありました。
それは、ちょっと静かにしていると

「気分が落ちていますね」

と言われ、ちょっと気分がいいと

「上がっているから注意して」

と言われる、どないせいちゅうねん!・・・といった内容で、
その他に「まだ早い」といってなかなか就労のステップに
進ませてくれない、何が根拠にまだ早いの、等々。

支援者がどれだけ専門性があるかは別として、支援者は
それほど影響力が大きい存在と気づかされました。

支援者はアドバイスと思っても、支援される側からするとか
なり指示に近いものになります。
支援者に異議申し立てするともしかして支援してもらえなく
なる・・・それでなくても、相手の意図を敏感に感じてしまう
方が多いですから、支援者はそのことを支援者としての
自己理解が欠かせません。
(楽しいひと時でしたが、針のムシロでした)



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>「支援者はアドバイスと思っても、支援される側からするとか
なり指示に近いものになります。
支援者に異議申し立てするともしかして支援してもらえなく
なる・・・それでなくても、相手の意図を敏感に感じてしまう
方が多いですから、支援者はそのことを支援者としての
自己理解が欠かせません。」



支援者でなくとも、非常に考えさせられることだ。
利用者側も、遠慮しがちになってしまうことはある。
でもそれでは最終的に、利用者側が窮地に陥ってしまうかも。


聴覚障害者の“支援者”でなじみの深い方というと、
手話・要約筆記通訳者がある。
この場合も、利用者が当事者会や、仲間で飲んでいる
時などで、愚痴みたいなことを言う事がある。

これは、もう本当に利用者が困った事例もあれば、
ただ愚痴ばかりを言う性格の人もいるから、
全部聞く必要はないと思うのだが。

手話通訳の場合は、日本手話に近いか、
そうでないかの意味でだが、その通訳が

「上手い」

「下手だった」

という話がよく出る。


講演会などで手話通訳者の通訳が下手だと、
ろう者は誰も見ないで、隣同士で手話で話している、
という。
手話だから講演中でも話せるのだ。
それが見える舞台上で、一生懸命に通訳する手話通訳者は、
ものすごく辛い気分になるそうだ。
通訳中に、自分のことを言われているわけだから。
ボランティアでやっている人にも、ろう者は容赦しない
そうだ。
その話を、通訳者側から聞いたことがある。
だから、手話通訳者の場合は相当なプレッシャーも
あるという。


利用者側からしても、見てもわからない手話通訳を見ても、
それはつまらないだけではないし、大変なストレスに
なってしまうことは確かだ。

「せっかく来たというのに、通訳がこれでは」

と憤慨してしまうだろう。

通訳がわからないのか、講演内容がわからないのか
わからないが、途中で帰ってしまうろう者もいた。
それは残念なことである。


要約筆記通訳だって、意味がわからなければ、
そうなってしまうだろう。

要約筆記で一番思うのは、書くスピードの個人差が、
そのチームの人によって、かなりある場合だ。
OHP(オーバー・ヘッド・プロジェクター)や、
長時間ノートテイク方式の場合、三人交代でやるが、
そのなかにベテランもいれば、経験の浅い人も
入れているようだ。
そういう人でも、現場で経験を積ませて育てるため、
らしい。

そういうことだから、利用者も協力してほしい、
ということなのだろうか。

(手話通訳も、そういう組み合わせがあったりする。
明らかに差があるのがわかるので、読み取るほうも、
通訳の質によっては結構しんどい気がする。)

なぜ、スピードが問題になることがあるのかと言えば、
これはその通訳状況による。

例えば、今はもう、自分の講演にパワーポイントを使う
講演者がかなりいる。

(しかし、東京大学の福島智教授の場合は、
ああいうものはなるべく使わないそうだ。
理由は、やはり視覚・聴覚障害を持つ人にとって、
通訳だけでなく、ああいうものの情報まで同時に聴いたり、
見たりしなくてはならなくなるので、理解しづらくなる
からかもしれない。)

パワーポイントは、聴覚障害者にとっては、通訳と
同時に用いられると困ることもある。

基本的には使ったほうが、講演の内容を理解しやすく
なる。
ただし、あくまでも使い方次第である。

問題となるのは、特に、スライドをやたらとたくさん使い、
スピードを上げてどんどん講演を進めてしまう講演者
にはウンザリする。
その時、主文となるはずの、通訳が遅かったのでは、
ついてゆけない。
スライドにある情報も理解できなくなるのだ。
いやいや、通訳者に「遅い」などと言ってはいけない。
こんな場合、本当は講演者が悪いのだ。

健聴者は、スライドにある視覚情報と、音声情報を
同時に取り入れられる。
しかし、要約筆記通訳を利用する聴覚障害者は、
同時にではない。
話し言葉がやっと表示されたときには、スライドが
次へ変わってしまっている場合もよくあるのだ。
これでは、見ている方は、頭の中がぐちゃぐちゃになる。
要約筆記者だって、そのことに気づかない。
というよりは、これはもう、要約筆記者の努力だけ
では解決できないのだ。


健聴者は、こういった

「要約筆記通訳にはタイムラグがある」

というのを、本当にご存知だろうか。

要約筆記通訳のつく、難聴者の集まるところで、
このことでわかり易い例えは、噺家や落語家が
招かれて講演会をやるケース。
すると、講演者が話し終わった後から、
笑い声が聞こえてくるのを初めて知って

「こういうふうな笑い声もあるんだな」

と言った人がいたそうだ。

講演者は

「あれ? 何で今、笑ったのかな?」

と思ったのかもしれない。
タイミングがずれているので、健聴者からすれば、
そういう違和感があるのだが。

それまで、健聴者はそういうことは経験したことが
なかったようだ。
なぜって?
一般の講演会では、そういう情報保障がないし、
だから聴覚障害者も誰も来ないからだ。
引きこもりがちになっていった難聴者も、行かなく
なるそうだ。
だから知るわけがない。


日本テレビで毎週日曜日に『笑点』が放送されているが、
デジタルテレビの生番組で、それを「字幕オン」にして
観てみると、よくわかる。
すごいタイムラグがあるし、CMに入ったら、
字幕はすぐにちょん切れちゃう。
つまり、最後まで字幕が付かないのだ。
あれなんか、憤慨する。

「こんなテレビ番組なんか、もう見たくない」

と思うものだ。

要約筆記通訳だって、利用者があまり「遅いな」と感じると

「どれだけ情報がカットされているかと、不安になってくる」

そうだ。

「あれだけしか話していないはずはない。
だから、あの要約筆記では、随分カットされているだろうな」

と疑心暗鬼になってしまう。

しかし、要約筆記通訳者の立場からすると

「手書きで話し言葉を全部書くことは無理。
あれが限界」

だとか

「要約して書くのが要約筆記」

だとか説明される。
しかし

「そのような通訳では納得できない」

という利用者もいる。


このような情報保障がある場で講演をする健聴者には、
話すスピードをもう少しゆっくりにしてもらえると、
要約筆記通訳の利用者の心も、和らぐのではないかな、
と思うのだが、どうだろうか。

もう一つ、「なるべく易しい言葉で話す」ことも、
できるだけ心がけたほうがよい、と思う。
難しい言葉、聴きなれない言葉は、通訳できない
こともあるそうだ。


そうすると、何か、聴覚障害者への支援というと、
そういった不安、不満、などへの理解がないと、
進歩しないのではないだろうか、と思えてしまう。
そのために、不満でも聞くべきなのかもしれない。

一方、利用者もそれをきちんと言わなければ
ならないし、そういう場に積極的に参加すること
によって、通訳者との信頼関係も築いていかなければ、
よりよい情報保障や通訳が使えるようにならない・・・
ような気がするのだが。
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by bunbun6610 | 2014-10-21 18:30 | 情報保障・通訳