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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

カテゴリ:手話( 64 )

日本手話の勉強は、面白いだけでなく、
頭の体操にもなるような気がする。
日本語の文章力向上にも一役買う。


日本手話を楽しもう
『「いっぱい」』
〔2017-03-10 15:06:26〕





上のブログに出ている手話単語「いっぱい」は、
関東では「充分」という意味に使っている
手話と同じだと分かった。
でも、話をよく読んでいるうちに

「えぇぇ~???」

と疑問が・・・・。

ああそうか・・・・。
この筆者は、関西の人だ。
関西では、ろう者がこういうふうに使っているんだな、
と分かってきた。


関東では見ない使い方をしている、と思う。

例えば

>「「電車/いっぱい」⇒満員電車」
>「「エレベーター/いっぱい」⇒エレベーターが満員」

関東では「混んでいる」の手話を使っているろう者が多い。
しかし、「混んでいる」と「満員」は、意味に少しズレがある。
なら、「満員」を表す時は、このほうがいいのかもしれない。
「定員」はないしね。


>「これは?
① 服/1万/いっぱい
② スーパー/レジ/5000/いっぱい

①「この服の値段、1万円ピッタリ」
②「スーパーで買い物したら、5000円ちょうど」

これらは、ろう者はよく使う

10,200円ではない
9,980円でもない
お釣りもない
1万円ちょうど

そんな時
「1万/いっぱい」を使う

私も時々使う事がある
使いやすい日本手話の一つ」



関西に行く時は覚えておくと、
何かと便利な手話かもしれないな。


>「では?
③ 電車/乗り換え/いっぱい

「電車の乗り換えがたくさんある」

ではありません

「電車の乗り換えがスムーズ」

これは私も知らなかった」



私も知らなかった。
「スムーズ」の手話は、関東では別の単語
「~やすい」「易しい」がよく使われているが、
これも覚えておいて、大いにトクする手話だ。



>「「いっぱい」
他にも「いっぱい」ある

④ 服/センス/いっぱい
⑤ 料理/味/いっぱい
⑥ 朝ごはん/7時/いっぱい
⑦ 職場/行く/1時間/いっぱい
⑧ 通帳/1000/いっぱい

翻訳すると?」



これは面白い勉強法だ。
見たことがないが、通じるような気がする。
私ならば、

④は、「服のセンスがいい(素晴らしい)」?
とか、「(今日は)よくオシャレしてきているね」?

⑤は、「料理の味付けがいい(文句なし!)」?

⑥は、「朝ごはんは7時ちょうど(に、いつも食べている)」?

⑦は、「会社への通勤時間は1時間丁度かかる」?

⑧は、「通帳には1000円丁度ある」?

ろう者に聞いてみたくなるものだ。
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by bunbun6610 | 2017-03-12 11:46 | 手話

手話にまつわる誤解

斉藤りえ オフィシャルサイト
『聴覚障害者だからといって、手話だけでは不十分です』
〔2015年5月15日〕
http://saitorie.com/blog/314/




これって、ビックリすることだ。
でも、手話学習中の人には、よくあることだ。



>「実は、聴覚障がいを持っている方の中にも、
手話が苦手な方は大勢いるんです。
聴覚障がい者はみんな手話ができる…
というイメージを持っている方が多いと思いますが、
実際は、手話ができる聴覚障がい者は、
全体の14%程度。」




『手話言語法』にとっては、
プラスになる情報とは思えないかもしれないが、
これは一面で言うと統計的事実だ。

当ブログにも

『なぜ手話ができない聴覚障害者が多いのか?』
〔2014-07-19 18:30〕


という記事があるが、
身体障害者手帳保持者だけでなく、
それを持っていない難聴者等も含めたら、
統計的に非常に少なくなってくる、
という意味だ。


「ろう者は障害者ではない。
手話という、少数言語を話す民族である
(言語的少数者である)」

といった話を、聞いたことがあるだろう。
私も、そう思う。

また、中途失聴者のなかにも、
音声言語と決別した(せざるをえなかった)人がいて、
書記日本語(筆談や音声認識ソフトなど)を主に使い、
後は出来る限りの努力をして、
日本手話習得にも挑戦する人がいるが、
それも言語的マイノリティだと、私は思っている。

そういった人たちへの言語も、
この広い社会では保障されなければならない。

斉藤りえ氏も、そういう意味のことを、
本当は言いたかったのではないかなぁ?




私の疑問 「手話の欠点?!」

>「手話は1つ1つの言葉を文字で表すため
時間がかかり、健常者の会話に手話がついて
いけないことがあります。」

いやいやいや・・・・。
全然違うと思う。
それは健聴者や難聴者に合わせた日本語対応手話
について言えることなのだろうが、
ろう者が使っている日本手話だと、

「彼らの手話って、音声会話の3倍ぐらい速いんじゃないの?」

と思うぐらいだ。
実際、日本語に翻訳しようと思っても、
ついてゆけなくなるのだ。
それだけではない。
日本語もしゃべれるろう者が、こう言っていた。

「健聴者はろう者の手話を見ても、
それを頭の中で日本語に翻訳しないと、
理解できなくなる。
それで、読み取りスピードがろう者よりも劣るんだなぁ」

翻訳するためのタイムラグが頭の中で生じている、
と想像しているらしい。
しかし、タイムラグでなくとも、スピードが違うと、
私は感じるのだが、この点はどうだろうか?


それと、もう一つ、日本手話の特徴を言うと、
一つの単語を表すだけで、
(それを日本語に翻訳した場合)
それには幾つもの情報が含蓄されている場合もある。
そのように伝えられるという点において、
音声言語よりも優れているのだ。
スピードが速いのは当然なのだ。



>「そのため、会話の速度を上げるために、
「助詞」や「助動詞」を抜いて表すことが多いんです。
「私はコーヒーが好きです」という会話が、
「私 コーヒー 好き」となり、
実は一部のニュアンスが抜け落ちてしまっている
こともあります。」


「会話の速度を上げるために」???
全然違うと思う。
もともと文法が違っていて、
手話のほうが優れている点と言えなくはないか?


>「私はコーヒーが好きです」という会話が、
「私 コーヒー 好き」となり、
実は一部のニュアンスが抜け落ちてしまって
いることもあります。」

これは日本手話ではなく、
日本語対応手話の説明だということが、
まだわからない人がいたら、
その人はこの先も手話を勉強しても、
相当進歩しないだろうなぁ。
ろう者はなぜ、日本手話のほうが理解し易いか、
理由がここにもある。

だけども、「私はコーヒーが好きです」を、
おしゃべりと同様の使い方で
「私 コーヒー 好き」と言っても、
何も問題はないと思うんだが。
書き言葉だったら、場合によっては感心しない
だろうが。




>「「助詞」や「助動詞」を抜いて表すことが多いんです。」

いや、これも文法の違いを理解できていない
ために起きた誤解だと思う。
「空間利用」という手話の理論を知っている
だろうか。
場所、位置で、手話の意味が変わるというか、
助詞を表すことにもなっているというか、
そんなところだ。
抜かしているのではない。


例えば、初級レベルでも

「斉藤さんが田中さんへ言う」

なんていう短文練習が出てくると思う。
日本語対応手話は、同じ場所
(大体が自分の胸部の前)
で単語を表しているに過ぎないが、
それでは「誰が誰に言ったのか」が、
分からなくなってしまう。
でも、日本手話は、空間を広く利用していて、
それにはちゃんと意味がある。
それが文法だからだ。
初心者は「非手指動作」の全てを見ていないから、
まだ理解できないだけだ。



>「また、新しい単語には対応する手話が
ないことがよくあります。
今日の手話サークルで分かったことなのですが、
「一輪車」を表す手話はないそうです。
一般的な名詞でも無い表現が多いようですので、
きっと「政策に関する単語」はほとんどない
のでしょうね。。。」



新しい単語はどんどん作られていっているの
だけれども、ろう者が言うには、
「新しい単語なんていらない」という人も、
結構いる。
なぜかというと、彼らはわざわざ単語を覚えなくても、
自分たちでつくってしまうようだ。
CL(※)という技法で、よく表していたりする。
勿論、こんな単語は、手話辞典にも載っていなくても、
ろう者は誰も困ってはいない。
地域によっても、個人によっても違うのが当たり前、
というぐらい、表現は無限にあると言えるぐらいだ。
日本語で言う「方言」も、たくさんあるぐらいだ。


※ 日本手話の「CL」とは?
『手話の語源説について』
〔2015-05-06 18:30〕





あるいは、日本語を代用したりもする。
こっちのほうが、断然話が面白くなるので、
要らないのかも。

「政策」という単語は便利かもしれないが、
そんな言葉を聞かされても、面白くないだろう。
どんな政策なのかを、最初から具体的に話せば、
不要になってしまう。
そういう話し方を、ろう者はよくしている。
だから、話し方の文化も違うのだと思う。





斉藤りえ オフィシャルブログ
『手話についての補足説明』
〔2015年5月16日〕
http://saitorie.com/blog/320/








〔参考記事〕


『『聴覚障害者とは? ~.聴覚障害・ハンディキャップ・コミュニケーション・手話.~』』
〔2016-03-18 22:04〕



『日本語の助詞と音韻と、日本手話』
〔2014-11-08 19:00〕



『聴覚障害者についての誤解と、手話言語法』
〔2014-06-22 18:30〕


『誤解されている手話』
〔2011-06-18 21:25〕





『手話のダイグロシア』
〔2011-06-21 00:16〕





『手話についての、(財)全日本ろうあ連盟の見解は?』
〔2011-04-12 21:29〕

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by bunbun6610 | 2017-02-25 08:30 | 手話
今日は、ろう者だけでつくった新聞を
読んでニタニタとしている。
なぜかというと、とにかく昔とは違い、
内容的に変わってきた、と感じているからだ。
特に女性や、若い人たちが生き生きとしている。

この前、喫茶店で高齢ろう者が

「最近はどんどん新しい手話が出来たり、
手話が変わってきている。
昔あった手話が消えていっている。
でも我々はもう、この手話(古い手話)で
生きてきたんだから、このままでやっていく・・・・」

と、何だか寂しそうに語っていた。
最近の手話通訳を見てもわからない、とも。

そう言っている手話を見て、時代が動くということは、
よいことばかりではないのだな、と思った。


よく世間では「歩み寄りが大切」なんて言ったり
するけれども、これは言葉として言うのは簡単でも、
現実はなかなか・・・だと思う。
国連で障害者権利条約が採択されてから、
何年経ったか。


外務省ホームページ
『障害者の権利に関する条約(略称:障害者権利条約)』より。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jinken/index_shogaisha.html

「障害者権利条約は,2006年12月13日に国連総会
において採択され,2008年5月3日に発効しました。
我が国は2007年9月28日に,高村正彦外務大臣
(当時)がこの条約に署名し,2014年1月20日に,
批准書を寄託しました。
また,同年2月19日に同条約は我が国について
効力を発生しました。」



採択された当時でさえ、障害者に関する権利条約が
国連で最初に提唱されたのは、30年以上も前だと聞いた。
それからずっと続いているのだから、
もう40年超えたのかな。
すごい根気のいる社会運動だ。


ところで、ろう新聞には手話ダンス&歌のことが
対談で載っている。


H氏(ろう者);
「手話歌を否定する人たちがいますが」

M氏(手話通訳士);
「手話歌が嫌いなろう者がいるということを、
最初にきちんと教える必要がある。
きこえない人がどういうふうに音楽を感じて
いるかを体験。
音楽を流すと『楽しい』『元気が良い』という
感想が出ますが、それをきこえない人に伝える
にはどうしたらいい?
と聞きます。
考える材料として、音を急に消したり」

O氏(ろう者);
「きこえる人ならではの説明方法ですね」

M氏;
「1回目は音を流す。2回目は音を消す。
きこえる人たちは戸惑う。
ろう者に『今のとさっきのと同じ?』と聞くと
『同じ』と答える。
これにきこえる人たちはショックを受ける」

H氏;
「厳しいですねぇ」(笑)

M氏;
「そうすると、きこえる方は手話を大事な
言葉だと意識する気持ちが芽生えます」




実は私も、手話ダンス&歌が嫌いなのである。
あんなものは音楽じゃないと。
健聴者の自己満足に過ぎないものだと。
ろう者とはまた違う視点だ。
ろう者の場合は

「あんなものは手話とは言わない」

という人が少なくない。


それにしてもこの実験、東京大学の福島智氏が
小学生に対し、行った実験と酷似している。
福島氏が

「今日は20分間、話すことを一切しないで、
給食を食べてみなさい」
(耳栓と目隠しも?)

とかいう課題を与え、終わった後に

「どうだった?」

と聞いたところ

「いつもより美味しくなかったー」

などという回答が多数あった、という。
これが、「盲ろう者疑似体験」だったのである。


1回目は音楽を流すが、2回目は音楽を消す。
すると健聴者は楽しくなくなる。
なぜか?
もしも音楽だけなら、ろう者にはつまらないのか?
健聴者だけが楽しめるものなのか?
きこえない人も一緒に楽しめる方法はないのか?

これって、歩み寄りを考える手段になるかもな。
といっても、私はもう、音楽と認める気はない
のだから、そんなものは『音楽体現術』とか、
適当に名前をつけてなら、認めるが。
音楽は音楽で、音楽が聞こえる人にしか、
体験することはできない、と思っている。
頭が固くなってきているかもな。

でも、こんな私でも、実は音楽が大好きだ。
頭の中に古いレコード・プレーヤーが入っていて、
毎日音楽を頭の中でだけ聴いている。
昔聴いた音の記憶がレコード、
脳がレコード・プレーヤーだ。
それでも、とても心地良い。
仕事中に、ずっとかけている。
頭の中での「エアギター」みたいなものなのかも。

今の音楽は全然知らないから、
1970~1980年代の音楽ばかりだ。
最近よく(頭の中だけで)聴くのは、
エリック・カルメンの『悲しみTOO MUCH』(1980年)。
独特の歌声でダイナミックに歌うところが好きだ。

勿論、頭の中に音声(音楽)イメージが完璧に
入っているから、自分でいつでも楽しめる。
だから手話歌なんか、私にはいらない。
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by bunbun6610 | 2017-02-19 07:35 | 手話

『驚きの手話』

日本手話を楽しもう
『驚きの手話』
〔2016-11-27 10:00:00〕



実際にこんな手話、前に見たことがあったな。
ネイティブの手話を使うろう者だ。

(po)(pa)は、口型。

「得意」は、実はその意味ではなくて、
ろう者がよく使う「どうして?」などの意味で
使う手話(手型)だ。


「これを両手で同時にやったら
右手 膝
左手 パー

右手 昨日
左手 山

表す時間は
たったの1秒

驚きの手話」




両手とも、違う意味の手話を同時に表わす。
だから、ろう者の手話は速いのか。

「悪い」は、左手で「パー」なのか・・・。
日本語対応手話とは全然違う。

この「パー」は、

「ダメになってしまった」

「あ~、しまった! やっちゃった」

などの意味にも、ろう者は使っているな。
例えば、

「定時の17時になったから、
帰ろうと思っていたところに、
上司から『今日は残業だ』と言われた。
あ~友人と会う約束が守れなくなっちゃった!」

こんな意味を伝えたい時も、最後は「パー」なのだ。
言葉としての「悪い」だけではない。
これも覚えるには”慣れ“だろうな。

外国人のコミュニケーション習慣だと思えばいいかも。

外国人は会うとすぐ抱きつく。
男女関係なく。
でも、日本人は抱きつかない。
それと同じと思えばいいかも。

日本語対応手話にはない、ろう者独特の文法だ。

難しい? それとも、面白い?
どう思うかで、覚える早さも随分と違ってくる。
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by bunbun6610 | 2016-12-03 22:00 | 手話
ある日、職場にいるアメリカ・日本人(ハーフで
二重国籍)のNさんと話す機会があった。

私;
「さっき、障害者のハローワークへ行って来たよ。
そうしたら、その建物に外国人の就労相談窓口も
一緒にあったんだ。
外国人も、日本人健常者とは別なんだね。

しばらく中の様子を見てみたら、今日は相談に
来ている外国人がいつもより少なかった。
通訳者が同行していると見える外国人相談者も
来ていたよ。
ついでにだから、ハローワークの担当官にも、
少し聞いてみた」


私;(ハローワークでの話に入る)
「日本には、外国人を雇用する義務はあるのですか?」

ハローワーク;
「いえ、義務となっていることは、特にありません」

私;
「近年、いろんなお店などで、外国人労働者を
見かけるようになりました。
外国人の雇用が進んできているように見えますが。

私は聴覚障害者(日本人)です。
私は日本語を話すことができます。
しかし、聞くことはできません」

ハローワーク;
「障害のある方なら、企業は法定雇用率を守る
義務があります。
障害者の相談窓口はあちらです。

外国人の雇用が進んでいるように見えるかも
しれませんが、日本語が話せないと、
採用には至らない場合が多いです」

私;
「でも、外国人でも耳が聞こえるなら、
日本語を勉強して覚えれば、
その問題点は解消しますよね。
聴覚障害者の場合は、耳を治すことができません。
ハンディは聴覚障害者のほうが重いと
思います。
それで、外国人のほうが雇用が進んでいる
のではないでしょうか?」

ハローワーク;
「外国人には言葉の問題だけでなく、例えば、
肌の色でも差別を受けることがあります。
日本政府はそうした就職差別をしないよう、
ハローワークを通して事業所に指導をするように
しています」

私;
「そうでしたね。
文化の違いも大きいですよね。
日本では、異文化に対して、まだまだ理解が
足りないと思います。
特に、イスラム教の方に対する理解がまだまだ
だと思いますね。

時間がなくなってきたので、今日はこれまでにします。
ありがとうございました」

ハローワーク;
「健康が一番大切です。
身体に気をつけて、頑張ってください。
ハローワークも応援していますよ」


ハローワークでの話が終わり、今度はNさんと話した。


私;
「今日、ハローワークに行ったんだ。
そうしたら、障害者の相談窓口と、外国人の
相談窓口は、同じ建物だったんだ。
それで、外国人の就労事情の事も聞いてきたんだよ。
そうしたら、外国人も日本語が話せないからとか、
肌の色で差別されて働けない事情を知ったんだ。
アメリカでもそういうことはあるの?」

Nさん;
「ありますよ」

私;
「日本語は、どうやって覚えたの?」

Nさん;
「私はある日本人から、マンツーマンで日本語
指導を受けました。
まず、自分の目指すべきゴール(目標)から、
自分で決める(イメージングする)。

そして、それに向けて自分から練習する。
それを日本語でしか教えない日本人先生の
前でしゃべって見せて、チェックしてもらって
いました」

私;
「その日本人先生って、分かりにくい日本語の
場合でも、英語で説明したりしなかったの?」

Nさん;
「しませんでした」

私;
「えーっ?
でもこれは、ネイティブのろう者が、ろう語(日本手話)
でしか教えないのと同じだな。

日本の学校(国語の授業)の教え方とは逆だね。
日本では基本的に、まず先生が教えてから、
練習問題、確認テストなどをやる、というような勉強
スタイルが多い。
つまり、まずマネさせる。
生徒は受け身になりがちになる。

あなたの教わり方は違うね。
生徒が主体的にやらなかったら、前へ進めないのか」

Nさん;
「勿論。
自分からやらなかったら進歩しない。
勉強方法も自分で見つけたり、工夫してやる。
初めに必要なのは教わること、教わり方ではなく、
自分自身のやる気だ」

私;
「やる気がなければ、自分で練習しないし、
覚えられるわけがないよね。
手話習得と同じだね。
ところで、外国人は日本語を覚えるのに、
どれぐらいの期間を要するのですか?」

Nさん;
「う~~ん・・・。
人によりますね」

私;
「でも、中には幾ら日本語を勉強しても、
話せるようにならない外国人もいるんでしょう?」

Nさん;
「そういう人も、いますね・・・・」




>「まず、自分の目指すべきゴール(目標)から、
自分で決める(イメージングする)。


Nさんのこの話、あの名著
『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー/著者)
にある

「第2の習慣 終わりを思い描くことから始める」

と同じではないだろうか。
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by bunbun6610 | 2016-11-29 20:00 | 手話
東京都教育委員会主催『聴覚障害者のための文章教室』

という講座がある。

※ この講座は聴覚障害者優先だが、
健聴者も参加可の場合あり。(条件あり)



もともとは聴覚障害者のための教室で、
私も過去に何度も受講してみたことがある。
その時の感想としては、担当講師が何人かに
分かれているので、人によって教え方も
特色も違っていた。
当然、一言では言い表せない。

担当講師によって、

「これは本当に、日本語の文章の勉強になるな」

と思った場合もあれば、

「いやこれでは読む・書くための文章力を
身につける勉強にはならないのではないか。
どちらかといえば、手話で日本語を学ぶ、
日本語がわからない聴覚障害者に、
日本語の意味を手話で勉強する会
みたいなものだな」

と思うような学習法もあった。


他の講演会の話になるが、ろう学校(小学校)の
国語教師の指導法を聞いたこともあった。
ろう学校と聴覚障害者対象の文章教室とでは、
教え方も目指す成果も全く違っているな、と思った。

最近、外国人向けの日本語学校の教材を
目にする機会があった。
それは、日本の小学校の国語授業で使われている
教師作成のプリント(練習問題)と、あまり変わらない
内容だったが、実践的な会話内容を取り上げ、
なるべく易しくし、コミュニケーション言語として
身につきやすいように編集されているのではないかな、
と思った。
実際のそのプリントを紹介してみよう。
東京・新宿にある、某日本語学校の教材からだ。



=======================


(A)から言葉を選んで(    )に書いてください。
必要なら形を変えてください。

(A)
実感する  訪問する  応募する  戦う


①先輩が働いている会社を(    )して、仕事の様子を聞いた。

②一人暮らしをしてはじめて、親のありがたさを(    )。

③コンビニのアルバイトに(    う )と思って、履歴書を書いた。

④力の限り(    )が、結局負けてしまった。



=======================



外国人向けの日本語学校の場合は、「形容詞」とか
「疑問文」とか「二重・三重否定文」などといった、
曖昧で難しい説明がなければ、勉強もしない。
意味が難解になったり、使いづらい言葉は、
勉強しても無駄だからだろうか。
実生活ですぐに役立つ、すぐに使える日本語から、
最低限学習内容に絞っているようだ。
それだけにシンプルで、外国人には覚えやすく、
勉強したら使うのも早くなると思う。
聴覚障害者向けの文章教室でも、時事用語を毎週
取り上げて、すぐに使える日本語の勉強をやって
いたものだ。
そして、これは手話学習についても、
同じことが言えるのだ。

外国人向けのプリント(練習問題)を読んでみて、

「これは外国人にも聴覚障害者にも難しそうだな」

と思ったのは、

「自分で言葉に変化をつけて使ってみる」

問題だろう。

「聴覚障害者の場合は、名詞や動詞は比較的
覚えていくけれども、助詞などが苦手」

という話を、ろう学校の国語教師から聞いたことがある。
「てにをは」「にでを」などの使い方である。

これはやっぱり、勉強でより、実際に用例を何度も
聞いたり読んだりして、自分でも使ってみることが
必要だろう。
さらに、失敗していたら、それをきちんと指摘してくれる
環境も必要だ。
母が日本人だったので日本語は話せたが、
それでも日本に来てから日本語の勉強に苦労した
アメリカ人も、日本語をきちんと教えてくれる日本語学校
にわざわざ通った、という。

ろう者のように手話で固まっていて、声を出さない、
筆談もしない(日本語も書かない)ままの生活だと、
せっかく正しい日本語を習っても、
結局覚えられなくなってしまうのが当たり前だろう。

反対に、「手話で学ぶ日本語学習」とは面白いもので、
聴覚障害者対象の文章教室なのに、
健聴者受講生のほうが数が多い、
という話を聞いた。
なるほど、確かに・・・・。

特に、手話通訳者を目指している人に、
勉強になりそうだ。
彼(彼女)らはまず日本語を耳で聞いてから、
それをろう者に意味が正しく伝わる手話に、
瞬時に変換させなければならない。
そうすると、聴覚障害者対象の文章教室
(いや、本当は「手話で学ぶ日本語教室」)は、
いい勉強になるのだろう。


手話習得に成功したV6の三宅健氏も、
次のように語っている。

「どれだけ単語を知ってるかってのが重要
なので、とにかく単語を覚えるのが一番じゃ
ないですかね。
知らない単語は読み取れないので」

『V6・三宅健の手話に称賛の声
 NHK・Eテレのパラリンピック番組で
連日披露』
〔2016-09-17 20:00〕

まずは、手話単語を覚えることから始める
勉強方法も、一つにはあるだろう。
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by bunbun6610 | 2016-11-22 23:30 | 手話

『言葉は生き物』

「言葉は生き物と同じだ」と聞いたことがある。

聴覚障害者である私にはあまり、
言葉というものには詳しくない。
今日、ファミリーマートで買った商品の名に、
『トマトクリームパスタ(オマール海老ソース)』
というのがあった。
それを見た私は、

「オマール海老のソース?
聞いたことがないな。
意味は「オマール海老を使って作ったソース」
だと分かる。
だがこれは本当に、本物のオマール海老を
使って作ったソースなのか?」

そう思うとやはり、以前に阪急阪神ホテルズが
起こした食材偽装表示事件を思い出した。



『阪急阪神ホテルズ偽装事件
 信用できぬ企業側の説明』
〔2013-10 -26 11:20〕




ファミリーマートのその商品の裏にある
「原材料名」を確かめてみると、
「オマール海老」なんて、どこにも書いて
いなかった。
私も、

「この味なら、わざわざオマール海老なんて
使わなくても作れる」

と思っていた。
昭和時代だったら、間違いなく「アメリケーヌ
・ソース」とか、ごまかして「伊勢海老ソース」
なんて名前を使っていたかもしれない。
しかし、今流行なのは、スープストック・トーキョー
などのメニューでも評判の「オマール海老」
のほうなのだ。
だからこの名を使ったに違いない、と思った。
でもこれって、偽装表示になるのでは?

それと、もう一つ思ったのがやはり、
言葉はその時代によって、こんなふうに変わる、
化ける、という特徴だ。

手話の世界でも、伝統的手話(日本手話)の
他に、若者が勝手に考えて使い出した手話や、
日本語に倣って作られた日本語対応手話
(私には、この「新しい手話」は、指文字と
日本手話を合成した「合成手話」に見える)、
スクール・サイン、ホーム・サイン、医療手話
とか職場手話とか、色々と増えているらしい。

勿論、それらの新しい手話は必ずしも、
市民権を得た言語として永久に残るわけでは
ないそうだが。

最近話題になっているのが、次期米国大統領
のドナルド・トランプ氏だが、この人の名前は
手話でどうやって表わすのか。
中途失聴者や難聴者、ろう者も、トランプのカード
をシャッフルする動きで表わしていたので、
私は唖然としてしまった。
それでも通じるが、何で人の名前をそうやって
表わすのかが、わかるようでわからないような・・・・。
陸上選手のウサイン・ボルトだったら、
あの勝利ポーズがあまりにも有名だが・・・・。

http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E6%89%8B%E8%A9%B1%E3%80%8C%E3%83%89%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E3%80%8D#mode%3Ddetail%26index%3D14%26st%3D290


以前に「東京スカイツリー」の手話はどうやって
表すか、その所在地である墨田区の聴覚障害者
協会が決定した手話と、他の地域のろう者が
表わしている手話を見た。
すると異なる手話になっていて、モメていたのを
見たことがある。
墨田区聴覚障害者協会が決めた手話表現は、
両手の指文字「す」と、「タワー」を表わす動き
(手話)を合成表現したものだった。

他地域のろう者が表わした手話表現は、
タワーの手話を少し変え、ねじれ上がるように
表現した手話だった。
私はどちらも「なるほど」とは思ったが、
やはり後者のほうが、ろう者らしい表現、
リアルな創作手話だな、と思った。
ちなみに、モメていた理由は

「指文字を入れた手話は手話じゃない」

という、後者の主張からのようだった。
一体どちらの手話が、後世に残るだろうか。
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by bunbun6610 | 2016-11-22 19:00 | 手話
何と! 
手話を披露する「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー 15-16」が誕生!!

レースクイーン最高峰の賞「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー 15-16」
に、三城千咲(みき・ちさき=26)さん。
https://matome.naver.jp/odai/2147920381556445301
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by bunbun6610 | 2016-11-16 22:48 | 手話
『がんばっても、手話を覚えることが出来ない人』

この記事タイトル、笑い事か?
手話を覚えられない手話学習者を
バカにしているのか?
いろいろと批判を浴びることになりそうだが。

でもとにかく、手話を覚えたくて手話を
一生懸命に勉強しているけど、
結局覚えられなくてやめてしまう人を、
私は時々見かけるのである。

それについて思ったことを書いてみることにした。


通勤電車の中で、黙って手を動かしている
おばあさんがいた。
よくみると、手話だ。
難聴者か? それとも、健聴者の手話学習者か?

電車の中では、ろう者を見かける事もよくあるが、
ろう者と健聴者は明らかに手話が違う。
ろう者の手話は日本語とは違うし、その上、速い。
口型、表情も動くが、それも速い。
だから日本語に翻訳しての読み取りでは難しくなる。

それに対して、難聴者や健聴者は大体、
日本語の語順通りに表わされるので、
読み取りやすい。
電車の中で見かけたおばあさんは、
通勤電車の中でよく見かける人で、
その人が練習していたのは、指文字だった。
私が声出し日本語対応手話で

「手話を練習しているの?」

と尋ねると、おばあさんはうなずいた。
毎日、同じ時間帯に同じ電車に乗って、
一人で一生懸命、手話を練習していた。


ところがある日、そのおばあさんに
会っても、もう手話を練習していなかった。
なぜなのか気になって、

「今日は手話の練習は?」

と聞いた。


おばあさん;
「もうやめた」

私;
「何で?」

おばあさん;
「難しいから」

私;
「でも、手話が必要なんでしょう。
おばあさんは難聴ですか?」

おばあさん;
「いいえ、健聴者です」

私;
「健聴者ですか・・・。
今は健聴者でも、将来、耳が遠くなってくる
ことを想定して、今から手話を勉強されて
いたのでしょうか?」

おばあさん;
「それもありますね」

私;
「手話って、コミュニケーション言語なんですよ。
勉強して覚えるものではないんです。
例えば、あそこ(電車内広告)に貼ってある
英会話ポスターの写真を見てご覧なさい。
一人で英会話の習得練習なんか、
していませんよね。
講師と受講生が向き合っている。
向き合って、自然にコミュニケーションを
している。
そうやって、覚えていくものなんですよ。
一人で勉強して覚えるものではありませんし、
そうやって覚えても、実社会ではあまり
通用しないと思いますよ」

おばあさん;
「でも、一人で勉強して、覚えたい」

私;
「・・・・・・」

何だかわからないけど、こういう人って、
たまに見かける。
手話が難しいというよりも、手話学習者本人
が難しくしている、としか思えない。
ま、いいか。
一人でやるだけのものだったら、
誰も教えないだろうな。
虚しいが、悪く言えば所詮、自己満足だ。



〔関連記事〕

『日本人健聴者が手話を覚えられない理由』
〔2014-07-14 18:30〕

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by bunbun6610 | 2016-10-20 20:00 | 手話
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160916-00000209-sph-ent

V6・三宅健の手話
に称賛の声
 NHK・Eテレの
パラリンピック番組で連日披露


スポーツ報知 9月16日(金)21時51分配信


NHKのEテレ「みんなで応援!リオパラリンピック」
(9月9~20日・後8時)のメインパーソナリティーを
務める人気グループ・V6の三宅健(37)の手話に
称賛の声があがっている。

【写真】競技歴1年半で「銅」を獲得した美女ランナー

 握手会で聴覚障害のある女性ファンに手話で
話しかけられた際、何も答えられなかったことを
きっかけに、10年ほど前から手話を勉強するように
なった三宅。
2014年からは同局「みんなの手話」に出演する
ことになり、さらに手話の勉強に力を入れ始めた。

 16日に放送された「みんなで応援!リオパラリン
ピック」では、車いすテニスの女子シングルスで
銅メダルを獲得した上地結衣(22)=エイベックス
=や、陸上女子400メートル(T47)で銅メダルの
辻沙絵(21)=日体大=、競泳男子100メートル
自由形(視覚障害S11)で銅の木村敬一(26)=
東京ガス=の活躍などを、声を出しながら同時に
手話で紹介。
自ら競技を体験した経験をジェスチャーを交えて
話し、手話キャスターの早瀬憲太郎と貴田みどり
とも手話でスムーズに会話し、アイドルらしい笑顔
で番組を進行した。

 SNSには

「たまたまパラリンピックの番組みてたら三宅くんが
手話しててびっくりした。
全然知らなかった。
ファンのために習ったなんて凄いな」

「三宅くん、すごいな。
手話の番組やってるのは知ってたけど、
こんなに凄いとは」

「手話、少し習ったことあるけど、自分が表現する
のもだけど、相手の手話を読み取るのが大変」

「Eテレのパラリンピックの番組見てるけど、
三宅健の手話がとても綺麗。
アイドルとは思えないかも」

など、番組を見て視聴者のつぶやきが並んだ。

 三宅の手話については、自身のラジオ番組
bayfm「三宅健のラヂオ」(月曜・深夜0時)の
12日の放送でも、リスナーから届いた

「友人が三宅君の手話を見て、アイドルなのに
すごい!と感動して手話通訳士という夢を
持ちました。
アドバイスをお願いできないでしょうか」

というメールが紹介された。
それを読んだ三宅は

「すごいね、手話通訳士だって。
国家試験ですよ。
政見放送にも映ってる方だったり、国会の中継
でも小窓に出てくる役割を担うって事ですよ。
同時ですからね。
相当難しいですよ」

と感嘆。
自身について

「10年ぐらい前になりますけど、3年間、区の
講習会に通って手話を週1回の勉強で学び
ましたけど、そんなに簡単に習得できるもの
じゃなくて、多少単語をしゃべれるようになった
ぐらいのレベルでした」

と話し、その後、Eテレの「みんなの手話」の
ナビゲーターの仕事が決まったのを機に
手話の勉強を再開したと語った。
そして、

「どれだけ単語を知ってるかってのが重要
なので、とにかく単語を覚えるのが一番じゃ
ないですかね。
知らない単語は読み取れないので」

などと具体的なアドバイスを送るなどしていた。



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by bunbun6610 | 2016-09-17 20:00 | 手話