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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

追記のお知らせ

下記の記事に追記しました。


『顔ニモマケズ、僕は生きる 内面好きと言ってくれた彼女』
〔2017-04 -15 20:40〕




【追記】(2017年5月23日)
内容
自分のメンタル面強化をしたいと思う人へ、
おすすめする本

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# by bunbun6610 | 2017-05-23 09:29 | 障害者問題・差別
先日、『串揚げ居酒屋 ふさお』へ行ってきた。

食べログ『串揚げ 居酒屋 ふさお』
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130404/13059627/

ろう者が経営しているお店だ。

今さらのように言うが、
店員がお客様の肩を軽く叩いて(合図して)から、
料理提供したり、手話で声掛けなどをしている。
こういう光景って、ろう者の世界では自然なのだが、
よく考えてみると、健常者、健聴者

(主に聴覚障害以外の障害を持つ人など、
手話の世界を知らない人たち)

の世界では有りえないことだ。

健常者の常識では、知らない人にこのように
振る舞うと、セクハラになりえたりする可能性が
あるそうだ。
そこまででなくとも、不快に思う人もいるかも
しれない。


〔関連記事〕


MIRAIROスタッフブログ
『聴覚障害者はマナーができない?
研修でショックを受けた話』

(岸田 奈美)
〔2015年1月29日〕



『「聴覚障害者はマナーができない?」』
〔2016-02-26 21:37〕






ところが、このお店では健聴者もよく訪れて
きていて、それでもろう者店員がこの合図を使って、
接客をしている。

(ろう者の常識を用いて、接客という仕事をしている)

これには今さらながらだが、驚かずにはいられない。
そして、ろう者がこんなふうに自信を持って接客
という仕事もしている姿を見て、
勇気づけられずにはいられなかった。


私は以前、サービス業(厳密にはエンターティンメント
業界と言ったほうがいいが)で就労した経験がある。
そこでは最初は、皆と同じように、お客様の見える
ところでも自分の業務を行っていた。
それは当然、先輩の指示通りだった。
その結果、お客様から人気投票ももらっていた。

ところがある日、先輩よりも職位が高いマネージャー
がやって来て、

「それはしなくていい。
ホールに出てはダメ」

とだけ伝えられた。
理由など勿論、わからなかった。

ただこれは、後になってよくわかってきたのだが、
会社で決められている厳命なのだった。

なぜこうなのかと、マネージャーに聞いたことがある。
マネージャーの回答は

「あなたは国の障害者雇用施策で雇っているに
過ぎない。
会社は、障害者雇用のことなど、
考えてもいないのが、今の現状です」

というふうに伝えられた。
予想していたこととはいえ、やはりショックは隠せない。

さらに、他のスタッフからは、私の姿を見かけなく
なったことを疑問に持ち

「○○さんは、どこにいるの?
何をしているの?」

という声が、あちこちの人から挙がっていたそうだ。
それは当然だ。
残念なことに、仕事をしない障害者だと思われて
いたらしく、その怒りの矛先は全て、
障害者に向けられていたようだった。

出勤はしているのに、姿を見かけないなんて
おかしい。
そして、障害者を一人だけで外に出し、
ゴミ拾いという社会貢献活動を一人でさせている
なんて、マネージャーも言えない。

この会社ではCSR活動として、ゴミ拾い運動を
していることで有名だ。
ホームページ上でも宣伝していて、皆で一緒にやる
活動として、定着している。

ところが障害者だけは、その仲間外れ状態になって
いたのである。
この理由も、先に上司が言っている通りだろう。

言葉は非常に悪くなるけれども、その本音は

「我々は障害者の面倒は見ない。
一緒にいると邪魔だ」

としか思えない。
昨年7月に起きた、知的障害者殺傷事件と、
本質的には変わらない。


『夢破れ突然の変貌 相模原障害者施設殺傷』
〔2016-07-27 22:07〕




こういう人間が、いつの時代にも一定数は
いるというのも、残念だが経済学的にも証明
されているらしい。


『「ソーシャル・デス」と障害者』
〔2017-03 -08 00:57〕




しかし、そればかりを見つめ、考えていても、
世の中は決して変わらないだろう。

『ふさお』のような世界が、もっと広がればいいと
思っている。
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# by bunbun6610 | 2017-05-23 07:23 | ろう者世界
年に1、2回しかない、全社参集行事には手話通訳が
つけられても、毎日の朝礼やミーティングに、
聴覚障害者への情報保障・通訳がきちんとつけられて
いる会社など、まだどこにもないのではないだろうか。

以前に働いていた幾つかの会社で、その問題提起を
行ってみたことがある。

しかし、その回答は、どこも同じようなものだった。
判で押したように

「上(人事部など)に相談してみます」

と言われ、その後は何も返事がなかった。
そのままだったら、もう箸にもかからなくなって
しまうので、くり返ししつこく依頼すると、その回答は、
その人個人が考えて言っただけなのか、
それとも会社としてそんな考えだったのか、
わからないようなものだった。

「あなたも、わからないことがあれば、質問してください」

なるほど・・・。

言われてみれば、これは確かにそんな気もする。

この類のことを、会社ではよく

「アンテナを張れ」

などと言われる。
情報収集に積極的な勤務態度を持て、ということだ。

だが、よく考えてみてほしい。
聴覚障害者への情報保障問題は、本当にこの類の
ことと一緒にしてもよいことだろうか。

健聴者のこの主張は、要するに

「聴覚障害者差別ではなくて、アンテナを張らない
あなたが悪い」

とでも言いたげなのである。

しかし、朝礼といえども、それは毎朝、全員を集めて
聞かせることに、意味があるからなのではないだろうか。

情報保障がなかったら、そこにいること自体、聴覚障害者
にとっては、ほとんど意味がないだろう。
いやむしろ、そこに立たされていること自体が、聴覚障害者
にとっては精神衛生上もよくない、ということが、健聴者には
全くわかっていない。

それで、我慢の限界を超えた私は朝礼を放棄して、自分だけ
休憩所でコーヒーを飲んでいたこともあった。
当然、上司からは厳しい注意を受けた。

それでも、私は反論した。

「聴覚障害者が情報保障もない朝礼を、毎日受けさせられて
いる差別によって受ける、精神的苦痛のことも考えてほしい」

すると上司は

「わかりました。
でも、ルールは守ってください。
わからないことがあれば、聞いてください」

と言っただけなのである。

「健聴者のルールを強制するだけで、障害者差別問題は
何も積極的には改善しないのか?」

「何を、どう聞けばいいのかも、さっぱりわからないのに?」

と思ったが、前向きに考えて皆の朝礼が終わった後、自分だけ

「今日の朝礼はどんな話でしたか?」

と尋ねると、しばらくのうちは根気よく筆談で説明してくれた。
しかし、時が経つにつれて、それもまた段々と、後回しに
されるようになった。

朝礼が終わるとすぐ仕事が始まるわけで、とにかく午前中は
ずっと忙しい。
朝礼の内容には、その後に即、従わなければならない指示も
あったりする。
というのに、自分だけそのことを知らないで仕事をするわけに
もいかない。
にもかかわらず、筆談中に「すみませーん」と、健聴者が横から
割り込んできて、上司もそっちの対応に追われてしまう。
それで、後回しにされることがしょっちゅうなのだ。

結局、音声世界では、健聴者優先社会になっているのだ。
まるで聴覚障害者は、のけ者扱いである。
それで筆談のほうは、誰もが段々と面倒くさい感じになってゆくのだ。

確かに、この上司は、出来る限りの配慮はしていることになるだろう。
その大変さを見ていると、段々と自分も、聞くのを諦めるように
なっていってしまった。

だが、我慢の糸がある時に、プッツンと切れた私は、会社と衝突して、
そしてクビになった。

私は

「それでよかった」

と、今でも後悔はしていない。

なぜ自分だけが、こんなにも張り裂けそうな気持ちに、ずっと耐え
続けなければならないのだろうか。

健聴者は、健聴者のための朝礼時間は確保するのに、
聴覚障害者のために筆談でする朝礼の時間は確保しようとしない。
それもまた、問題だったからであろう。
問題の連鎖が次々と起こるので、もう見るに耐えなかった。
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# by bunbun6610 | 2017-05-22 19:30 | 就労後の聴覚障害者問題Z1