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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

就労後の聴覚障害者問題G


【簡易書留】2017年5月8日 36534322716
平成29年5月8日

学校法人 ジュンテンドウ
人事部長補佐
岩崎 幸雄 様

抗議文


国連・障害者権利条約を、あなたは、名前すらご存知でないのかもしれません。すると、その内容となると、全く知らないのでしょう。その証拠が、障害者だけが働くといわれる内視鏡洗浄室の職場実態であり、あなたの名で出された『ご通知』(平成29年2月24日付)なのです。この文書の内容は、表面上は聴覚障害者の能力不足や、人格を一方的に責める内容となっています。しかし、私から見ると、これはまだ本当の理由を述べていないように思えます。本当は、「裁判に負けないようにするため」「大学と医院を守るため」に、このように労働者を一方的に責める理由をつけたのでしょう。それを探るのが、大学に『理由書』を求めた目的だったのです。

「医療用スコープを洗う仕事も満足にできない障害者は要らない」と思うことでしょう。しかし、あの仕事は単純な労働に見えても間違いなく、専門職です。その仕事をするには、それなりの専門知識と経験が必要です。それには、正確な情報も必要なのです。その正確な情報を得る方法が、聞こえる人は音声(耳から)ですが、聞こえない人は視覚(目から)のみに依存します。ですから聞こえない人には、かなりのハンディになります。そのために、私は入学前の面接試験(2016年10月31日)で、確認したのです。人事部人事課のK氏は「筆談でやりとりしています。聴覚障害者もいるから大丈夫」と答えていました。さらに、病院だとマスクのまま声を掛けられ、それが私は大変苦手でしたので、その点も念のため確認してみました。すると「患者さんと接する以外はマスクなしも。コミュニケーション上は大丈夫」という、安心できる説明でした。

ところが、実際に就労現場に入ってみると、かなり違っていました。正直、「騙された」というのが、私の受けた印象でした。その後は不安が見事に的中し、この仕事を覚えるのに、非常に苦戦しました。「ここへ来るべきではなかった」と後悔しただけでなく、わずか1カ月を過ぎた頃で雇用契約終了を聞かされました。「ハローワークのトライアル雇用制度とは別」と事前に聞いていましたが、それはこういう意味だったのだと悟っても、もう遅かった。これは、幾ら何でもひどすぎるやり方だと思います。自分の都合だけを考え、障害者が失業することを少しも考慮しないとは、大いに考えものです。社会全体のことは考えず、ただ自己(大学・医院)の利益だけを考えた結果です。

あるいは、最初から聴覚障害者を長期雇用する目的はなかったのではないでしょうか。その証拠として、職場内で聴覚障害者への合理的配慮が不足していたことに、表れています。他の障害者に対しては、配慮不足と思われる点がほとんど見当たらないことを考えると、ここでは聴覚障害者が唯一、ハンディを重く背負ったまま働く場であり、最も障害が重くなってしまう場でもあったわけです。

ジュンテンドウ大学、医院の障害者雇用は、明らかに聴覚障害者を騙した行為になっています。それが意図的であったか、なかったかにはかかわりなく、ともかく結果として間接差別(『障害者差別解消法』〔平成28年4月1日施行〕)になった、ということは間違いありません。激しく非難するとすれば、ジュンテンドウの聴覚障害者雇用は詐欺だった、と言えます。あなたもそれに加担した一人として、重大な責任がある、ということです。

採用担当者の人事部人事課・K氏はセンチュリータワー15階という建物内で業務をしていて、T課長がいる看護部はD棟3階で業務を行っていて、障害者が配属される内視鏡室はB棟3階という、それぞれが全く関わり合うことのないところで業務を行っていたのです。内視鏡室内でさえ、責任者のN主任は、障害者が働いている現場に来ることは一日1回のミーティングぐらいしかなく、管理者責任がほとんど果たせていない状況でした。こうした『縦割り+一方通行(上から下へだけ)』型構造の組織運営が、今回のような問題点をつくり出していた、と思えます。さらに、人事部も看護部も、内視鏡室の実態を知らなかったからこそ、進んでいた現場腐敗だったと言えると思います。しかも、私が現場からの視点で幾ら訴えても、誰も関知しない、いやむしろ、これを隠し通そうとする隠蔽体質、もみ消しではないかと言える状況でした。密室ではよくあることです。
今回の『ご通知』(平成29年2月24日付)により、3人(人事部人事課、看護部課長、人事部長補佐 岩崎幸雄)とも理由が相違していることが明らかになっています。

ジュンテンドウ側3人の『雇用契約終了』理由説明
看護部 T課長 2017年2月20日(月)


T看護部課長から、『雇用契約終了のお知らせ』を突然もらった。12時過ぎにN主任にいきなり呼ばれて行ったら、待っていたのはT課長だった。そして手短に「学校(医院)側として、まだまだ改善の余地があることがわかりました。しかし、すぐに変えていくことは難しい。■■さんにとっても、ここでこのまま働き続けていくことが、好ましい状況とは思えない。なので、残念ですが、雇用契約を3月末までで終了させていただきます」という要旨の説明を聞かされた。人事部からの『雇用契約終了のお知らせ』(平成29年2月8日付)も、そこに用意されていた。


人事部人事課 K氏 2017年2月23日(木)
「継続が難しい理由は、メール等で業務への確認や、改善の要望などを多くいただいたが、細かいところも多く、その要望に応えていくことができない状況だった。そして現場での対応ができないことが、本人や周囲のストレスとなっていると思われた、とのこと。仕事はよくやっていただいていた、とのこと。筆談が出来ないとかは言っていない。メールなどで、現場業務等はわかっていたみたいです。メールは長文で送っていた」(ハローワーク飯田橋 専門援助第二部門 厚生労働事務官 S氏による、筆談通訳文)


岩崎幸雄人事部長補佐(「人事部長」ではなく、正しくは「人事部長補佐」)『ご通知』(理由書。平成29年2月24日)
「業務に関する能力が概ね期待した要求を下回っているうえ、業務等にこだわりが異常に強く、他者との協働が難しい状況にあり、業務に支障をきたしているため。」(原文のまま)


特に人事部長補佐の場合は、単に具体性に欠けているだけにとどまらず、明らかにあなたがこの実態を理解していないことによる判断ミス、いやそれよりも、理由を故意に過大的捏造したと見ることができると思います。私に全く非がない、とは言いませんが、ジュンテンドウ大学はやり過ぎだと思います。

「業務等にこだわりが異常に強く」とありますが、それは今働いている彼ら一人一人のやり方が違っていたために、覚えるのに苦労していました。(自分のやり方・指導に対する)こだわりが異常に強かったのは、むしろ彼らのほうでした。新人がそれに翻弄されてきた状況を、上司もあなたも見ていません。ただ一つ、「(異常な)こだわり」と勘違いされることもありました。それが、筆談配慮でした。手話が出来る人もいましたが、それも異なる手話であったため、完全に理解できるわけではありませんでした。やはり、正確な筆談がないと、理解できないこともありました。というよりも、「指導するほうにも問題がある」とN主任が言っていましたが、その通りだと思います。その改善は、仕事を覚えるために妥協できない点です。筆談配慮はどうしても必要であり、「異常なこだわり」とは違います。国連・障害者権利条約の「合理的配慮」も、その理屈です。K氏も保証するかのような入社前説明をしていました。ですが、実態があまりに違っていたので、あなたは、それを隠そうと画策したのでしょう。ムチャクチャにひどいやり方です。ジュンテンドウ医院の職場内パワハラ・いじめ(追い出し工作)は、一部の人格的問題のある上司先輩によって行われていた、ということです。しかも、本当は大学として筆談配慮を面倒がったために、私が彼らに向けて書いた「異常にこだわる」というところを、そっくり逆利用した“理由付け”だったと見ています。
職場なのですから、その中に上下関係があるのは当然だと私も思います。しかし、その範囲を逸脱した、一部の先輩が私に対し、奴隷同然の扱いと感じるコミュニケーションをしていたことは事実です。そういうことに対して、被害者は精神的苦痛を日々受けるのだということを理解されてこなかったのは残念でした。そして、それを放置した大学側(N主任、看護部、人事部)にも、責任はあると思っています。

確かに私にも、最初の頃の単純ミスが異常に長く続きました。
これは言ったところで、言い訳としか受け取られないと思いますが。高湿度の作業環境で、私だけがガウン着用で長時間洗浄労働に一日中集中させられる業務だったため、汗も多量に出ていました。時間が経ってくるとメガネやアイ・ガードもすぐに曇ってしまい、見えなくなりました。それが、ミスを続けた最大原因です。もう一人の洗浄員(先輩)は、洗う仕事だけではなかったので、そういうことはほとんどありませんでした。
仕方なく、メガネを外してやってみたが「少しは良くなる」という程度にしかなりませんでした。裸眼での私の視力は両眼とも0.1以下です。しかしそれでも、目の前が曇るよりはまだましだったのです。アイ・ガードも、汗やシンクからの湿気がこもるだけでなく、上方からの蛍光灯の反射で、視認を悪くしていました。そこで私自身で考えた末、メガネ屋さんで花粉防止用メガネ(ゴーグル型度付きメガネ)をつくり、しかも単焦点&防曇加工レンズに変え、防曇専用スプレーも使用しました。さらに、布バンドを額に巻いて、汗が目に落ちるのを防止したら、非常に良くなりました。見落としミスもなくなってきました。こうした努力も、評価者は知らないと思いますが、障害者のトライアル期間中には、こうした苦労もつきものなのです。
他の人は午前、午後、しかも毎日と、交替だし、仕事もそんなにしていなかったから、汗や湿気に悩まされることは、私ほどではなかったのだ思います。

さらに、あなたが「他者との協働が難しい状況にあり、業務に支障をきたしているため。」と言うのならば、私も堂々と、この書面で反論しましょう。「それはむしろ、こちらの台詞」なのです。
ちなみに、私は貴法人に在職中に、わずか1日のトライアル雇用条件(貴法人と同条件です)で他社採用に至っています。したがって、技能・協働面ともに、能力で劣っていたとは思いません。これは明らかに大学の合理的配慮の欠如及び不当評価が原因です。

様々な障害者がいる職場も、終わってみれば健常者だけの職場よりも複雑な環境だと感じました。それなのにわずか1ヵ月足らずで、雇用契約(トライアル)を一方的に終了させられるというのは、職場に慣れる期間も明らかに不足していたわけで、おそらくは「今回の募集で、もともと障害者雇用を本気で増員するつもりはなかった」のかもしれません。スコープの洗浄だけなら、ここはそんなに仕事量はありません。全員出勤の日だと、さぼっている人もよく見かけました。だから増員する必要までないことは、明らかにわかりました。力の弱い人も複数いたので、力のある人が休むと大変なのはわかりますが、それ以外では増員する必要はないと感じました。だから洗浄しかできない私は、必要なかったでしょう。しかしこれだと、面接での話とは違うことになってしまいます。だから、大学は最初から一時雇用の条件でしのがせたのだと、見ています。


「2017年3月14日(火)
またジュンテンドウ大学食堂(センチュリータワーB1F)で『かがりび』(2017.3.14号、№3422、ジュンテンドウ大学教職員組合)を見た。いつもテーブルの上に置いてあって、誰でも目にできるようになっている。今度は、有給休暇取得率の向上を要求する内容だ。現実は全職平均33%という、低水準だという。内視鏡室洗浄員も、今年1月~3月中旬頃にかけて、年度末のためか、有休消化者が毎週休んでいたほどだから、余程取得できず、よほど未消化日が溜っていたのだろう。教育機関とは思えぬほど、ひどい労働現場だ。
なるほど。こういうことだったのか。ハローワークでは表向き(求人票)には障害者洗浄員の募集はしていなかったが、それでも聞いてみたら、昨年10月締め切りの1名限りの募集だった。私と他の誰かが応募して、私だけが採用だった。しかしなぜか選考期間が異常に長かった。選考結果の通知まで、かなり延々と延ばしていた。いやあれは、わざとダラダラと延ばしていた様子だった。それでいて、雇用期間は3ヵ月未満だった。最初からこのための要員、つまり使い捨て人材募集だったのだろう。一時雇いを入れて、在職者の有休消化を助けた、というわけだ。だから年度末が終わったら、切り捨てる予定だったのだろう。つまり、最初からこの為の募集だった、というわけだ。人事部は来年もまた、こうするつもりなのか。だとすると、まだまだ犠牲者が出るだろう。とんでもない大学だ。」

これは、本来はやってはならないことです。元々、職のあった聴覚障害者が失業するわけなのですから。聴覚障害者が就業可能な職種は、極めて限られているので、もしも失業に繋がった場合は本人や、また国にとっても大打撃になります。この障害の特性ゆえに次の仕事を探すのも採用されるのも、非常な困難があるからです。
私は退職しましたが、教育機関であるこの大学でさえ、またそこで働いている障害を持つ当事者も、国連・障害者権利条約をまだまだ理解していないという実態をよく知りました。そのようなことが起きているのは、あなたのような、弱き者を握り潰すような権力者がいることも、障害者を無力化させてしまう一因なのでしょう。こうした実態がまだまだあるということを、私はこれから、社会に発信してゆきたいと思っています。お陰で、その勉強になりました。

以上




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【簡易書留】2017年5月8日 36534322720
平成29年5月8日
〒113-8421
東京都文京区本郷2-1-1
学校法人 ジュンテンドウ
 理事長 小川 秀興 殿

『抗議文』および関連資料送付について
      

私は転職活動に失敗してしまいました。原因は、ジュンテンドウ大学人事部が入学前面接で、不正確な説明をしたからです。これによって、転職が大失敗になったのです。決して、責任転嫁ではありません。聴覚障害者にとって重要なこと(合理的配慮)を、大学は軽視しすぎていたのです。

貴法人の障害者採用については、国連・障害者権利条約に基づく障害者差別解消法(平成28年4月1日施行)における、間接差別に該当している、という見解を、当事者として主張します。こうした差別に対しては当事者として見逃すことは出来ず、抗議します。今後、二度とこのような差別に該当するような行為はしないようお願い致します。

なお、文京区管轄の飯田橋公共職業安定所 専門援助第二部門、障害者団体へも、貴法人宛の『抗議文』、及び関連資料を送ります。聴覚障害者差別以外にも、嫌がらせやパワーハラスメントとも言える行為が、内視鏡洗浄室という密室で行われていた点も、見逃すことができないと考えるからです。
以上





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要注意求人票(障害者枠)

※ この障害者枠求人票はこの後も連続更新されて
(実質的に採用実績のない“万年求人票”状態だった)
2017年5月31日までの
紹介期限で公開されていました
(求人番号;13010-36494171)


『就労後の聴覚障害者問題G』
〔2017-04-03 21:00〕


が、現在は取り下げられている。






「音うるさい」と点滴の電源切られ
…患者が寝たきりになった医療ミスが酷い
東京のジュンテンドウ医院で去年6月、
70代の女性の治療中に薬の点滴が数十分間に
わたり停止する医療事故が起きていたことが
わかりました。ニュースをまとめ。
更新日: 2016年06月10日



どうりでこの病院、障害者雇用もひどいわけだ。

筆者も昨年12月に大学側から義務付けられた
入学前健康診断で、採血検査の時、
注射器挿入箇所を誤り、腕に2度刺されてしまった
経験がある。
勿論、人生初で多分、ナースの技能が未熟だった、
ということだろう。
言葉づかいは丁寧だったのだが・・・・。







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『就労後の聴覚障害者問題G』
〔2017-04-17 21:00〕

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by bunbun6610 | 2017-05-08 21:00 | 就労後の聴覚障害者問題G