人気ブログランキング | 話題のタグを見る

失業者は減らないのが当たり前の時代?

実は昨日、ハローワークへ行ってきた。
用件は、離職票について。

離職票の裏面には、次の文がある。


〈事業主の皆様へ〉
事業主が離職理由について虚偽の記載を行う等、
偽りその他不正をした場合にも、不正に受給した者と連帯して、
不正受給金の返還、納付命令、詐欺罪等として刑罰に
処せられる場合があります。

○・一人以上の被保険者を事業主都合により解雇
(勧奨退職、解雇予告を含む)させた事業主

・事業所の被保険者の一定割合以上の特定受給資格者
(一部のものを除く。)を発生させた事業主のいずれかには、
雇入れ関係助成金が支給されないこととなります。




私が在職していた事業所が、これに触れているかどうかは、
かなり微妙なところだった。
というのは、事業主がこれにハッキリと抵触しないように、
巧妙に対応や証拠となる書類を細分化したり、
都合良く言い訳をしたりしているため、
ハローワークは離職票だけを見ても、
不正が非常にわかりづらくされているからだ。

「これは簡単だな。
だからどこの事業所でも、みんなやっているだろうな」

と思った。
だが、私が持参した離職票を見た職員は、
誰もがこう言ったのだ。

「そんな離職票なんて、ありません」

「本人(離職者)記入欄に、事業所が書いてはいけません」

そりゃ、当然言うよな。
でもなぜそれを、事業所にはちゃんと指導しないのか?
結局、ハローワークだって面倒くさいからやらないだけだろう。
この事業所も

「どうせ、ハローワークからは大目に見てくれる」

「聴覚障害者だから(不正を見抜けないだろう)」

などど、軽く見ているのかもしれない。
この事業所は学校法人で、
オリンピッック選手(陸上、体操)輩出、
箱根駅伝優勝経験もある、有名私立大学だ。
所在地は東京都文京区本郷3丁目。
特徴が有り過ぎるから、名称を出さずとも、すぐわかる。


要注意求人票


離職票を持って行くと、ハローワークの窓口では、
受給申請(認可)だと「雇用保険給付課」へ行くことになる。
そこでは、離職票を持った失業者が次々と、
際限なく流れ込んできていた。
閉庁時刻の17時を過ぎてもまだ、認定待ちをしている人が
たくさんいた。

これはもう、見慣れている。
しかも、何度も経験しているような顔をしてる者ばかり、
のように見えたからだ。

それよりも、本当に驚いたのは「雇用保険得喪課
(被保険者の資格取得、喪失等の手続き)」
というところへ行った時である。
ここは本来は、事業者側の人が行くところである。

そこに、カバンにぎっしりと詰めた書類の束を受付に
出していた人を見かけた。
そうか、この辺りの日は、初年度初月のため、
旧年度で退職した人の書類がたくさん提出される
頃でもある。
それで、一事業所だけでもこんなに多くの離職票が
出されるのだった。
しかも、この日は多くの事業所の人事部関係者が
来ていて、大混雑。
待ち時間が非常に長くなっていた。
本を読んでいたり、寝ながら待っている人もいた。

この状況を見て思ったのは、

「アベノミクスは、まだ道半ば」

と安倍首相が前の選挙前に言っていたけれども、
本当は全然、「半ば」でもないんじゃないのか?
と思えた。
それどころか、最近ではマクドナルドで200円朝食セットや、
1000円カットの床屋さん、
吉野家300円フェアとか、
デフレ時代のメニュー、店が次々と復活し始めている。
明らかにおかしいぞ、これは。
再び、デフレ・スパイラルに逆戻りしているような気がする。

失業率は確かに若干改善している。
最低賃金も上がっている。
給与も若干上がっている。

でも、ハローワークでの状況を見る限りでは、本当は、
肝心の雇用が全然、安定化していない、ということではないのか?

「一億総活躍社会」なんてのも、やっぱり嘘になるんだろうな。
by bunbun6610 | 2017-04-18 20:11 | 就職活動(障害者雇用)

ある障害者から見た世界


by bunbun6610