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「これは優先エレベーターです。誰か降りて」 ベビーカーママの訴えに意見分かれる


http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170403/Careerconnection_5998.html



「これは優先エレベーターです。誰か降りて」 ベビーカーママの訴えに意見分かれる

キャリコネ 2017年4月3日 11時19分
(2017年4月6日 06時31分 更新)



ベビーカー優先エレベーターの「優先」について、
議論が白熱している。
先日の発言小町に投稿され話題になっているのは、
ある50代女性のエピソードだ。

それは、投稿者がデパート上階で昼食をとろうと
エレベーターに乗っていた時のこと。
エレベーターは満員で、ギュウギュウ状態のまま
上階に上がっていった。
少しして扉が開くと、大きなベビーカー連れの女性が
待っていた。
女性は「詰めてください」と言ったが、
すでに満員で詰めることができない乗客。
無理に入り込もうとするも、女性の体の半分すら入らない。
すると次の瞬間、女性は大きな声で


「これはベビーカー優先エレベーターです。
誰か降りて」

と怒り、乗客全員を睨みつけたという。
(文:みゆくらけん)

「わざわざ先に乗っている人を降ろしていいわけない」

乗客は無言で、そのうち誰かが閉じるボタンを
押してエレベーターは上がっていった。
女性の態度に唖然としながら投稿者はこう考えた。

「人を降ろしてまでも乗る事が優先ということなのか」。


「平日のデパートの昼、人を降ろしてまでも乗らなければ
ならない緊急性があるとは思えません。
『申し訳ありませんが』の一言もなく、人を降ろして当然
という態度でした」

この投稿には多数のコメントが集まった。
集まった意見の中には
「事情はどうあれ、『譲ってもらって当然!誰か降りろ!』
という態度をとった母親がダメ」
「私もその場にいたら、そんな母親は無視します」
などと、女性の態度に問題があるという声がチラホラ。
中には、


「『降りて』ってずいぶん上からですねぇ。
『ベビーカー様だ、どけ』思考?」

という厳しい声も。
確かに「降りて」とは命令口調である。
また、女性の口調や態度以前に、先に乗っている人を
降ろしてまで乗り込むことに異議を唱える声も。


「優先と専用は違います。
同時に乗り込もうとした時には譲りますが、
わざわざ先に乗っている人を降ろしていいわけない」
「すでに乗っている人たちには関係ない。
他人様の都合を押しのけて自分を優先させようと
する非常識な母親なんか無視でいい」

「混雑して乗り難い時こそのベビーカー『優先』なので
誰か降りるべきでは?」

一方で、コメントの過半数はベビーカーの女性を
擁護する意見だった。

特に多かったのはママたちからの、
「ベビーカーでは本当にエレベーターに乗れない」
という声。
優先エレベーターなのに人が常に乗っていて満員で
何台も見送る。
一体いつになったら乗れるのかと途方に暮れるという人も。

「来るエレベーター、全て満員…
待っても待っても満員…
仕方なく、重いベビーカーを畳み、重い荷物と子供を
抱いてエスカレーターでやっと目的の階にたどり
着きました。
私は坐骨神経痛なので、死にそうでした」
「ベビーカー押してデパート行ったことありますが、
本当に本当にエレベーター乗れないんですよね。
何基も何基も見送って、『優先なのになんで乗れないの?』
って思ったことは数知れず」

今回の女性についても、
「おそらく誰も譲ってくれなくて何台も何分も待っていたため、
ついヒステリックな態度になってしまったのだろう」
と推測する人が多く、
「ずっと満員だったら、ベビーカーはどうすりゃいい?」
「混雑して乗り難い時こそのベビーカー『優先』なので
誰か降りるべきでは?」
と問う声も。

確かに今回の件は、女性のキツい言い方にも問題があった
のだろう。
「申し訳ないのですが」のひとことがあれば、何か変わっていた
のかもしれない。
しかし先に乗っていた人たちも、ベビーカー女性の
「エレベーターしか使えない」という状況を考え、
配慮することが必要だったのではないだろうか。

また、ベビーカー優先エレベーターというものを、
そもそもどれぐらいの人が認知しているのかという問題もある。
先に乗っていた人たちは、それが優先エレベーターだと
知った上で乗っていたのだろうか?
筆者の周囲に聞いてみたところ、子育て中のママ以外は、
ほとんどの人がその存在を知らずにいた。
まずは社会的に広く認知されることが重要なのではないかと思う。



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これって、昨年4月に施行された『障害者差別解消法』を
考えることにも役立つと思う。
この法律だって、知らない人がほとんどだろう。


私も「ベビーカー優先エレベーター」なんて呼称が、
最近はあるのかとビックリ。

だけど、それって本当はベビーカーだけでなく、
車椅子障害者とかも優先なんじゃないかって・・・・。
要するに、電車のシルバーシートに近いのかもしれない。

とはいえ、意見が割れた双方の気持ちはよくわかる。
結局はどっちも、「相手への思いやり」が大切なわけだ。
でも何らかの事情で、それができなくなっていた場合も
ありえる。

「優先」と「専用」は違うが、では一体、どうすればいいだろうか?
次のエレベーターを待つのでは、使う必要性が高い人から
すれば「優先ではない」とも思えるが・・・・。
それより、「一声が足りなかった」となるのか。
その一声がなかなか言えない人って、案外多いと思う。
言えないからといって、その人が一方的に悪いのか?
その女性だけでなく、障害者にも、お年寄りなどにも、
本当はたくさんいるはずだ。
お年寄りだって最近はホームで整列せず、
最前列横から図々しく割り込む人が増えている。
もう「譲ってください」とかわざわざ、言いたくないのだろう。
おかしくなっているのはもう、社会全体だと感じるのだが。

法律で人の心を変えることはできない。
けれども、こうしたことを考えるきっかけをつくることはできる。
それが、人の未来をつくるということなのだろう。
by bunbun6610 | 2017-04-06 22:00 | 物理的なバリア&バリアフリー

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