『補聴器を装用すると、語音明瞭度が上がる症例』

『補聴器を装用すると、語音明瞭度が上がる症例』
〔2016年8月3日 [最終更新日]2016/08/03〕
http://l-s-b.org/2016/08/increases-understanding/



>「音を聞く事と、音声を理解できる事は、
全く異なる事です。
前者を調べるのは、聴力検査であり、
音声の理解力は、語音弁別能検査(語音明瞭度検査)
を行います。
私の場合、補聴器の効果に関して、
よく数値化しているのですが、それを繰り返していると、
補聴器を装用する事で、
補聴器を装用していない状態の最良の明瞭度より、
補聴器を装用した時の最良の明瞭度の方が高くなる
ケースをたまにみます。
このような症例をいくつか経験してきましたので、
今現在、わかる範囲で、まとめていきます。
なお、こちらに書いているのは、あくまでも私が
補聴器の調整や測定をして得られた傾向であり、
エビデンスがあるわけではありません。
また、まだまだ数が少ない状態ですので、
その点は、ご了承ください。」


補聴器への「慣れ」もあると思う。
ある程度なら、使いこなせるようになる人もいると思う。



>「補聴器は、簡単に言えば単に音を大きくする
機器であり、音を大きくして音声を聞かせたとしても、
それが理解に繋がらないのであれば、
補聴器を装用しても、思うように効果が望めない
という事がわかります。
語音明瞭度測定がやっている事は、
音声を大きくして聞かせると、どのくらい正解(理解)
するかを見るものであり、
補聴器の効果を可視化しているとも言えます。」


補聴器だけでは、単に音を大きくするとか、
聞きやすくすることはあっても、
それだけで言葉まで聞き取れるようになるとは限らない。
自己訓練が必要なのだ。
また、調整店や家族、周囲の人の支えも必要だろう。



>「もちろん、測定結果は、あくまでも静かなところで
行いますので、騒がしくなると、
良い数値の約半分くらいにまで下がるケースもあります。
この数値が良いからと言って、
全てが改善するわけではありません。」


支えの一つとして、環境を変える工夫もある。

実際の補聴器装用者から聞いたことのある話だが、

「本人が補聴器を使いこなせるかどうか」

「補聴器はメーカーや機種によって様々なので、
試してみないと、ユーザーとの相性が合ったり、
逆に合わなかったりもする」

「補聴器の調整者(販売店)の調整力にもよる」

「補聴器を百万円以上費やして購入してきたが、
効果がなかったので諦めた」

とか、たくさんの声を聞く。
補聴器が合う人でも、「ないよりはまし」という人もいれば、
「ないよりは全然いい」人もいる。

「『ワイデックス(デンマーク製)の補聴器がいい』と
有人から薦められたが、自分には合わなかった」
という話もある。

また、本人の訓練(リハビリ)次第で効果も違ってくる、とも。



>「初めに見かけた時は、こんなケースもあるんだなと
見過ごしていたのですが、ちらほら見かけるようになった
事、そして、明瞭度の関係上、あまり考えられる事では
ないため、気になり、自分なりに調べてみる事にしました。
仮に明瞭度を良くする方法が見つかれば、
さらに聞こえにくさを改善させられるかもしれないと
思ったためです。」

これはおそらく、補聴器の性能が、昔と比べて格段に
向上していることもある、と思う。
ユーザー側の持つ障害特性だけではなく、
補聴器側との二輪で、聴こえは改善するものだからだ。
障害者福祉でも、昔は国産補聴器(リオネット)しか
選べなかったが、今は自分で補聴器も補聴器販売店
(調整店)も選べるように変わっている。
するとユーザーにとって、選択肢も増えたことになり、
より自分に合った補聴器に出会えるチャンスも増えた
ことになる。
そりゃあ、以前より良くなるわけだ。




>「もちろん、測定結果は、あくまでも静かなところで
行いますので、騒がしくなると、良い数値の約半分くらい
にまで下がるケースもあります。
この数値が良いからと言って、全てが改善するわけでは
ありません。」


これは「感音性難聴障害」の、どうしようもないところだから、
この部分にだけ気にしていても、仕方がないことだと思う。




>「ただ、高い音が聞こえにくい事で、
理解力が落ちていると仮定し、
そこを上げ、良好になるのであれば、
聞こえにくさを底上げするヒントにはなります。」


これって、どうなのだろうか。
補聴器ユーザーの立場から言うと、私の場合、
苦手な高音域は諦めている。
ボリュームを大きくしたり、補聴器の専門調整士に
調整してもらっても、あまり改善効果が上がらないことが
わかっているので。

でも、そのうちにまた、画期的に進歩した補聴器が
登場するかもしれないので、完全に諦める必要はない
のだ。
それも含めて、

>「まだまだ、補聴器は捨てたものではないようです。」

これは確かに言えている、と思う。



補聴器を探し求めるのはいいことだが、
注意したいのは、過去に悪質な補聴器販売店もあった、
ということだ。


『補聴器販売店テクノスの悪質商法』
〔2012-04 -13 20:43〕



上の情報は、氷山の一角に過ぎない。
昔は、

「役所の障害者福祉課(ケースワーカー)
との“癒着業者”か?」

と思えたケースも、実際にあった。
だから、「補聴器を買おうかな」と思った時は、
充分に気をつけてほしい。
一人では決めず、他のユーザーとも情報収集しながら、
お店を絞ってゆくことを、おすすめする。
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by bunbun6610 | 2017-03-20 07:11 | 補聴器、福祉機器等

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610