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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

DVD『FAKE』(ディレクターズ・カット版)鑑賞後の感想(2/2)

ドキュメンタリー映画
『FAKE』
(監督・撮影; 森 達也)




〔関連記事〕

『佐村河内氏ドキュメンタリー映画6・4公開決定』
〔2016-03-09 21:46〕






DVD『FAKE』(ディレクターズ・カット版)鑑賞後の感想(2/2)


アメリカの著名なオピニオン誌『The New Republic』の取材

デヒリ(記者);
「新垣はサインはできる?」

香;
「ああ、手話ってことですか?
できないと思いますよ」

デヒリ;
「どうやって話した?」

香;
「どうやってお話をしたんですかって」

デヒリ;
「奥さんの方が介入されたんですか?」

香;
「ああ、私は一切知らない。
仕事に関しては知らないので。
二人だけで会って。」

デヒリ;
「どうやって会話を交わされたんですか?」

香;
「どうやって会話をしていたんですかって。」

佐村河内;
「彼はほとんど喋りません」

デヒリ;
「何時間も何時間も一緒に過ごしましたが、
よく喋る人でしたよ」

佐村河内;
「だいぶ慣れたんでしょうね。
そういうことに。
ほとんど聞いてないです。
もう時計見て、帰りたい帰りたいって。
いつもです。ずっと18年間。
そもそも、“この通りやれいいんでしょ”っていう
スタイルです、彼は。」

デヒリ;
「聴こえない時代に音源を録音する。
で、その聴こえない音源を今度新垣さんに渡して、
新垣さんが何をしたかも聴こえない。
新垣さんの最終的に作った音楽が、
本当に佐村河内が自分の作曲したものと
一致しているか―確認はどうされたんですか?」

佐村河内;
「私は鍵盤を見ると、かなりの情報がわかります。
弾いていたので。」

デヒリ;
「会話ができない中で、新しい仕事の仕方を
一緒に作らないといけないんですよ。
だからそのあたりが、いつ頃だったか、
その過程について知りたい。」

香;
「手話の勉強をしてた本。」

デヒリ;
「いやいやいや。
それは疑ってはないんですよ、別に。
もちろん、信じてますよ。
それを使わなかったことまで、疑っていませんので。
補聴器があったかどうかは、あまり大したことだとは
(思っていません)。
それは別に、見せる必要ないです。
私たちは信じてます、それは。」


(佐村河内が突然立ち上がって、休憩すると言い出す。
その反応に、記者たちは
「我々が今、何か悪いことでも言ったか?」
と驚く)


香;
「話は違うんですが、神山さんと会ったんですか?」

デヒリ;
「もちろん。関係者はほとんど。
漏れずに聞いています。すると、ご本人も出てこないと。」

香;
「ああ、そうですね。」

(佐村河内が休憩から戻り、未発表の『交響曲第二番』の
指示書を見せて、説明する)

デヒリ;
「ただ、誰も音源を、佐村河内が作ったもの(音源)を
聞いていないんですよ。
メロディーが実際、佐村河内が作ったかどうかという
証拠はないんです。
私たちは、これ(佐村河内が作った指示書)を読めない。
音楽に置き換える方法がわからない。
これが音に変わる瞬間。
例えば、新垣に指示するときに、
多分その何かを演奏すると思うんですね。
隣で鍵盤で弾くんでしょ?」

佐村河内;
「(それ)もあれば、そのメロディーを渡して、
その場でコードを一緒に付けていくっていうことも
ありますね。」

デヒリ;
「じゃあ、それを見せてもらえます?
それだと、一目瞭然だと思うよ。
少し、その部分とかは弾けます?
メロディーとか、何か一つ。
このあたりとかの。
多分、それが1つの課題なんですよね。」

佐村河内;
「う-ん・・・。
もう長く鍵盤触っていないんで。
いつだっけ、捨てたの?」

香;
「キーボード捨てちゃった。」

デヒリ;
「ないんですね?
シンセサイザーとか?」

佐村河内;
「もちろん、ないです」

デヒリ;
「でも、何でない?」

香;
「何でないんですかって」

デヒリ;
「それは別に、捨てる必要ある?」

佐村河内;
「何でですかね・・・部屋が狭いから?
本当です。
凄く狭かったです。」

香;
「ああ、ここじゃなくて」

デヒリ;
「じゃあ、この3年の間は、打ち込みはなかったという
ことですね?
それは歌を歌ったり、送るとか、そういうこと?」

佐村河内;
「そうです、そうです。」

デヒリ;
「それで、新垣が自分のもの(作曲)だって
言うんじゃないですか?
打ち込みが来なくなってきたから、じゃない?
新垣さんが作曲できる証拠はいくらでもある。
でも、私たちはまだ(佐村河内さんの)音源は
もらってないし、聴いてないし。
指示書は見てる。文章は見てる。
でも、多分、多くの読者が、それを作曲の半分までと
(すら)思えない可能性は高いです。
是非、何か1つの、佐村河内の作曲である
音源なり何なりを、見せてほしいんです。」




外国人記者は、非常に説得力のある言葉を
投げかけていた。
全力で、妥協なく取材する姿勢が伝わってきた。
さすが、日本人のやり方とは違う。




森;
「音楽やりませんか?
作曲しませんか?

本当に、音楽好きなのかよって、僕は言いたい。
頭の中、溢れているはずでしょ?
出口を探しているはずでしょ。
頭の中でメロディーが。
いっぱい時間あったんだから。

僕・・・タバコやめます。
この映画ができるまで。」





佐村河内;
「すっごい細かいですね、これ。
自分、こんなことに楽器が手元に戻ってくるまで、
自分、こんなことに感情が動くことなんて、
なかったもん。
きれいだとか、本当に楽器のおかげというか、
作曲できたおかげで。
香には、すごく穏やかになったって言われてるし。
これ、達也さんの、はい。」

森;
「この映画は、今日の撮影が、おそらく、
最後の日になると思います。
で、守さんに質問。
僕に今、隠したり、嘘をついたりしていることは
ないですか?」

佐村河内;
「うーん・・・・(長い沈黙のまま、映画のシーンは閉じた)」



さあ、この映像の中に、FAKEはいるのか?
いるのならば、それは誰なのか?
「矛盾」が謎だ・・・・。
2回目に観る時は自分の視点も変えて観ると、面白い映画だ。
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by bunbun6610 | 2017-03-19 18:01 | 難聴・中途失聴