『モハメド・アリ語録[世界を揺るがした勇気のことば150]』(1/2)

『モハメド・アリ語録[世界を揺るがした勇気のことば150]』
(N. U. D. E. /(編集) ゴマブックス/出版社)

http://www.goma-books.com/archives/49043


https://www.amazon.co.jp/dp/4814913680



俺はアリの“言葉の力”を信じる。
アリは信念を持った男だからだ。
本物の信念を持った奴は、人が見ていようが見ていまいが、
それを曲げたりもしない。
そういうものが、真に“信じる”に値する。
(bunbun6610)


全米の障害者にも勇気を与えた、黒人の公民権運動。
黒人の起こした運動の影響を受けて、
全米の障害者も立ち上がり、そしてADA法ができた。
カテゴリ『哀れみはいらない』参照)
そんな伝説を聞いて、私も思った。

「私にとって、そんな黒人こそ友だ。
差別を差別と思ってもいない、日本人健常者なんかクソだ」
(bunbun6610)



「アリは稲妻だ。信じられないほどの反射神経で相手のパンチをよけ、電光石火の一撃を喰らわせた。全盛期のアリと対戦したボクサーたちは口をそろえて言う。
「触れることさえ、できなかった」と。
そんなアリも相手のパンチを浴び、数回マットに倒れたことがある。しかし、彼の長いボクシング人生でキャンバスに這いつくばりテンカウントを聞いたことはなかった。倒されたとしても立ち上がり、ファイティングポーズをとった。とは言うものの、彼は五回ほど負けている。1971年、徴兵問題が片付き、復帰後に初めて世界ヘビー級王座をかけて挑んだジョー・フレージャー戦では、プロデビューから11年目にして始めて敗北を味わった。〈アリはいつものように吠えるのだろう〉と予想する記者の前で、極めて冷静にこう語り始めたという。

「どんな試合でも、誰かが勝って、誰かが負ける。俺たち黒人もそうだ。勝利の時もあれば、失意の時もある。負け方と、それでも立ち上がる姿を俺は同胞に見せなければならないんだ」」(P8 『まえがき』ブラックパワー研究所代表N.U.D.E.)

「アリは稲妻だった。稲妻を殴りつけたり、牢屋に放り込むことなどできなかったのだ。それにしてもなぜ彼はこれほどまでに不屈だったのか。
「勇気を失ったのはすべてを失ったことだ。そのくらいなら生まれなかったほうがいいだろう」と言ったのはゲーテだった。哲学者のエリック・ホッファーは、この格言を引用しながら「絶望的な状況を勇気によって克服するとき、人間は最高の存在になる」と語っている。
財産や名誉を失くしたら取り戻せばいい。だが、それには勇気が必要だ。立ち上がるか、立ち上がらないか、すべては勇気の問題だ。アリの生涯と、彼の残したことばは、そのことを教えてくれる。」(P11 『まえがき』ブラックパワー研究所代表N.U.D.E.)

「アリは若くして、自身の物語を綴っていこうと決心した男だった。
運命や時間に定まれるのでなく、権力に屈するものでない。
人権問題、周囲の意思、そのどれにも自身の物語は
変えられないと心に決めて前に進んだ男だった。」(P19 ビル・クリントン〔第42代アメリカ合衆国大統領〕)

「アリは人々の間に壁を作るのではなく、架け橋となることが生きる最善だと示してくれたんだ。」(P20 ビリー・クリスタル〔俳優・コメディアン〕)

「彼はどんな代償が伴おうと、自分の信条を貫き続けた。」(P24 デレク・ジーター〔ベースボール・プレイヤー〕)

「アリは自分が本当に思っていることを話そうとした
最初のアスリートの一人であり、
後に続くものたちが同じことができるように扉を開いてくれた。」
(P25 デレク・ジーター〔ベースボール・プレイヤー〕)

「何が起こっているの??!!
私たちはこの国の宝物を
失くそうとしている。
私たちの精神的支柱。
彼は最も偉大な男だった。」
(P28 マドンナ〔ミュージシャン〕)

「自分のなかで、
最も大切な一部が逝ってしまった。」
(P32 ジョージ・フォアマン〔ボクサー〕)

「彼が、アトランタ・オリンピックで聖火を掲げたときに、
彼は私にとって本当に高貴な存在になった。
考えてみてくれ。
もし、何らかの病気で苦しんでいるとしたら、
この国で暮らすほとんどの人々は、
とりわけ名の知れた有名人ならばなおのこと、
ひっそりと隠れたがる。
人前に出てこない。
パーキンソン病症候群などに侵されたら、
誰だって家でひっそりと隠れていることだろう。
そして、彼らは言うんだ。
「こんな姿を人前にさらしたくない」と。
それなのにあの男は、
震えながらも聖火を持って点火したんだよ。」
(P33 ジョージ・フォアマン〔ボクサー〕)


「蝶のように舞い、蜂のように刺す。」(P38)


漫画『あしたのジョー』の名セリフとしても、出ている。
もともとは、アリの言葉だったんだ。


「俺ぐらいグレートになると、謙虚でいることが難しいんだ。」(P46)

「家では俺もおとなしくしているさ。
でもそんな姿は世間に見せたくない。
おとなしい人間は大成しないってことを悟ったのさ。」(P47)

「言っていることをやってのける
力の裏づけがあるのなら、
それは自慢じゃないよ。」(P49)

「郵便切手にでもならない限り、
俺をナメることはできない。」(P51)

「俺は最強じゃない。
最強の二倍強いんだ。
ただ敵をノックアウトするだけでなく、
どのラウンドで倒すかを決められるんだ。」(P52)

「モハメド・アリのようなファイターはもう出ないと思うね。
別に他のファイターをけなしているわけじゃないよ。
全盛期のアリを倒せたのもいるかもしれないが、
そういうことを言っているんじゃないんだ。
彼のようにリング上で美しいファイターは他にはいない
ということだ。
あれだけの大きな体で、彼のように動くのは、
それはまさに音楽か詩のようなものだったよ。」
(P54~55 ハンク・アーロン〔野球選手〕)

「クレイ(アリの改名前の本名)の自慢話は、
「やると言ったことは実現できる」と自分に言い聞かせる
ための手段だったんだ。
そのことに僕は気づいた。
僕は彼の自慢話が嫌いだったし、クレイが誰に向かって
言っているのか気づくのに長い時間がかかった。
クレイは自分に言いきかせていたんだ。」
(P55 フロイド・パターソン
〔世界ヘビー級チャンピオン。アリとは2戦2敗〕)


サッカー日本代表の本田圭祐と共通する部分だ。


「彼が目立っていたのは、他の子たちより意思が強かったからじゃないかな。それに、将来ものになりそうな動きの速さを持っていた。苦労をいとわない子供だった……あいつにやる気をなくさせることは不可能だったろうな。私が教えた子供たちのなかでは、文句なくいちばん練習熱心だった。」(P57 ジョー・マーティン〔アリにボクシングを勧めた元警官。アリの最初のトレーナー〕)

「俺は他のボクサーとは違うんだ。
俺は、いつ下がるべきか、
またいつ前に出ていけばいいのか、
直感でわかるのだ。
俺には、そのような、
たぐいまれなボクサーの技術があるのさ。」(P58)

「誰も見ていないジムやロードでの
トレーニングで勝負は決まるんだ。」(P61)

「腹筋は数えないよ。
痛みを感じ始めたら、
そのときに数え始めるんだ。
意味があるのはそこからさ。」(P62)

「人は世界一のゴミ収集人になれるんだ。
世界一のモデルにだってなれる。
たとえ何をやろうと、
それが世界一なら何も問題はないぜ。」(P64)

「彼はあらゆる能力に長けていた。相手との間の取り方や攻撃を仕掛ける時の動作は、最初から信じられないほど俊敏だった。モハメドには、ルイス・サリアというマッサージとエクササイズを担当する人間がついていて、彼は暇さえあれば、モハメドに柔軟体操をさせていた。それがボクシングに大いに役立ったんだ。だからモハメドは、少年のような華奢な身体つきから、あっという間に立派な身体に成長した。彼がここにやってきた時は189ポンド(約86キロ)だったが、瞬く間に200ポンド(約91キロ)を超えたよ。それも全部筋肉なんだ。自然なことであるけど、ウエイトトレーニングは一切やっていないし、その変身ぶりにはびっくりさせられたな。モハメドはライトバッグとヘビーバッグを叩き、たいてい3マイル以上はロードワークをこなしていた。彼はロードワークを重視していて、それでガゼルみたいに走ることができたんだ。」(P68 アンジェロ・ダンディー〔アリのプロ第2戦から引退までのトレーナー。シュガー・レイ・レナードなど世界王者15人を育てた名伯楽。〕)

「彼に何かをやらせようとするのは無理だ。そういうふうに仕向けないとだめなんだ。彼は直接的に命令されることを何よりも嫌った。自分の独創性を大切にしたがっているんだ。」(P69 アンジェロ・ダンディー)

「俺には俺の信じる道がある。
他人が思うような人間にはならないよ。
俺は俺の道を行くんだ。」(P70)

「ガードを下げるなという
ボクシングの基本とやらには意識的に抵抗したね。
俺がガードを下げたのは、それが相手をはめて、
打って出る気にさせるからさ。
フェイントだったんだ。
隙だらけの格好をしてても、素早く後ろにかわせるんだ。
レーダーみたいに相手の距離を判断して、
相手の手の届く範囲から1インチ離れる。
パンチが飛んできたらもう1インチ離れる。
2インチの差で相手のパンチが届かないところで、
カウンターを狙うんだ。
今までそうしてきたし、
これからもうまくやるさ。
だけどこれは誰にでもできるわけじゃない。」(P71)

「俺はアーチ・ムーアではなく、ヘビー級のシュガー・レイみたいになりたい。」(P71)
※アーチ・ムーア…世界ライトヘビー級チャンピオン。アリにボクシングを教えた恩師。
※ シュガー・レイ…世界ミドル級&ウェルター級チャンピオンのシュガー・レイ・ロビンソンのこと。「パウンド・フォー・パウンド」(仮に体重差がなかった場合の最強を決める評価基準)と称された元王者。




想像力のない奴に、翼は持てない。」(P73)

そのことをあなたの精神が思い描き、
心がそれを信じられるなら、
達成することは可能だ。
」(P74)

チャンピオンはジムで作られるものじゃない。
彼らの奥深くにある「何か」で作られるんだ。

例えば願望、ビジョン。
そのためにはどんな土壇場でも耐えるスタミナと、
少しばかりのすばしっこさ、
そして技術と意思が必要だろう。
だが意志の力はどんな技術よりも
更なる強さを与えてくれる。」(P76)

今考えていることが、将来の自分の姿だ。」(P77)

自分はダメだと思えば、
その時点から自分はダメになるぜ。
」(P78)

肯定の繰り返しが信念につながる。
その信念が深い確信になると、
物事が実現し始めるんだ。
」(P79)

不可能とは、自らの力で世界を切り開くことを
放棄した臆病者の言葉だ。
不可能とは、現状に甘んじるための
言い訳にすぎない。
不可能とは、事実ですらなく、
単なる先入観だ。

不可能とは、誰かに決めつけられることではない。
不可能とは、可能性だ。
不可能とは、通過点だ。
不可能なんて、ありえない。」(P80)



ナポレオンの有名な言葉「余の辞書に不可能という文字はない」を思い出す。
ウィキペディアには次のような解説が載っている。

「同じ意味で別の言回しとして「余の辞書に不可能という文字はない。」「不可能という文字は愚か者の辞書にのみ存在する」「不可能は小心者の幻影、卑怯者の避難所」などがある。ナポレオンが日常よく口にした言葉で、一般には「余の辞書に不可能の文字はない」として知られる。「不可能と言う文字は愚か者の辞書にのみ存在する」という言葉から、変わったという説もある。」(2017年7月18日時点での調べ)



人間が困難に立ち向かう時、
恐怖を抱くのは信頼が欠如しているからだ。
俺は自分を信じる。
」(P81)

「俺はジャック・ジョンソンのイメージに憧れて育った。
俺は白人の連中に嫌われるような、
荒々しくてタフで傲慢な黒人になりたかった。」(P83)

※ジャック・ジョンソン…黒人初の世界ヘビー級王者。映画『ボクサー』(1970年)のモデルになった。

「兄弟姉妹が腹を空かせて給食センターに
並んでるのを知りながら、
ロールスロイスに乗って丘の上に住んでも、
俺は嬉しくない。
俺は世界チャンピオンだが、
俺とファンに違いがあるとは思わない。
俺は今でもスラムを歩き、
質問に答え、
赤ん坊にキスしている。
俺は絶対に仲間を忘れない。」(P99)

「俺はリングに上がるとき、神を思い、
また、アメリカのあらゆる
都市のスラム地区に住む人々のことを思う。
そして俺は、権力を握っているすべての偽善者どもを
なぐってやるつもりで相手を攻めるんだ。
俺は、自分の自由のために戦っているのだが、
また、この国の三千万人の黒人の希望も、
背負っているんだ。」(P100)

「俺は白人が手を出せない
黒んぼとして生きることに決めた。
白人のあんた、
あんたが手に入れられなかった、
ただひとりの黒んぼだよ。」(P101)



この点では、歌手マイケル・ジャクソンと比較してしまうところだ。
両者の違いは、思想なのだろうか?
黒人としての誇りは?
障害者も、もっとプライドを持って生きていいと思う。



「俺が自分の感じたままを
思いきって言う初めての黒人アスリートだから、
何だっていうんだ!
他の人たちを助けるために自分を犠牲にする
日本人の特攻隊員と同じかもしれないじゃないか!」(P102)

「雄鶏は光が見えて初めて鳴くんだ。
暗闇のなかでは決して鳴かない。
俺は光を見たからこうして鳴いているんだ。」(P103)

「アリは入隊拒否によって金銭だけでなく、もろもろの損失を被り、その額は1000万ドルに及ぶものと想像する。」(P107 ゴードン・ダビットソン〔ルイビル・スポンサーリング・グループの弁護士〕)

「お前たち白人は
「国のために命を捨てて戦え」
と平気で命令する。
そのくせ俺の名前も宗教も尊重しようとはしない。
そればかりか不当なやり方で
俺から職業を奪い、
収入の道さえ閉ざす。
すべては、お前たち白人がやったことだ。」(P116)



障害者である俺も、日本人健常者に、こんな言葉を一発ぶちかましてやりたいものだ。100発でも1000発でも、物足りないくらいだ。


「これからこの国がどうなるのかは、
君たち白人の双肩にかかっている。
よく考えて欲しい。
答えは君たち自身の中にある。」(P117)



日本にも言えることだと思う。在日外国人や障害者を差別する、右翼やレイシストの運動激化で今、この国も揺れ動いていると思う。少し違うが、小松左京の『日本沈没』を思い出す。政府と民衆が奴らをコントロール出来なくなった時、「日本沈没」となろう。


「ブラザー、君らにはわかっちゃいないんだ。
これからどこに行くのか、
腕や目をなくして戻ってこられる可能性がどれだけあるか、
他人の土地で現地の人たちと戦い、
君らが彼らを撃たなければ知らないんだ。
彼らはニガーと呼んだことも、犬をけしかけたことも、
君たちの指導者を撃ったこともないんだぜ。
そんな彼らと戦ったあげく、故郷に帰ってみれば仕事もない。
それに比べれば、刑務所に何年か入っていることなど
何でもないぜ。」(P119)

「俺を自由の身にするか、さもなければ刑務所に入れろ。」(P120)

「人生はボクシングと似ている。
問題は倒れることではなく、
立ち上がろうとしないことだ。
」(P121)

「そのとき私は、こう思ったのを覚えているよ。この男はとてつもなく強い男なんじゃないかってね。彼は、合衆国政府の激怒にさらされていた。投獄の危機に瀕していた。ボクシング界からの追放の危機に瀕していた。それなのに彼はたじろかずに、権力を持った人々に対峙していたんだからね。」(P122 ジョージ・シュバロ〔アリが「洗濯女」と呼んだカナダ史上最も有名なボクサー〕)

「「俺をニガーと呼んだベトコンはいない」アリのこの一言に全米の黒人たちが敏感に反応した。ベトナム戦争や公民権運動に無関心だった白人たちにまで影響を与え、多くの一般市民が深い関心を持つようになった。」(P123 ジュリアン・ボンド〔公民権運動家。全米国人地位向上協会(NAACP)の執行委員長で、ジョージア州議会議員。近年はNAACP会長として黒人の地位向上につとめた。〕)

「我々の信じる宗教は違いますが、問題意識は同じです。アリの勇気をたたえないわけにはいかない。」(P123 マーティン・ルーサー・キング)

「君は、恐怖や弾圧に屈しないことを決意したすべての人々を覚醒させた意識の象徴的存在であり、私は全身全霊を傾けて君を擁護する。」(P123 バートランド・ラッセル〔イギリスの哲学者、論理学者、数学者。社会運動、平和運動にも積極的で、サルトルらとともに、アメリカの対ベトナム政策を糾弾する国際戦争犯罪法廷を開廷。イギリスの貴族出身で白人であるが、アリを全面的に支持した。〕)

「アリが入隊命令を拒否した時、私は自尊心の満足をはるかに超える激しい感情を抱いた。黒人としての、いや人間としての名誉をアリが見事に守ってくれたように感じた。彼はさながら龍を退治する偉大な戦士だった。私は都会に住む幼い子供にもかかわらず、自分が偉大な知恵と豪胆さを兼ね備えたアリの家来になった気分だった。アリが入隊を拒否した日、私は部屋で泣いた。私はアリと自分のために泣いた。私はアリと自分の未来を思い、黒人全体の将来を慮って涙を流した。」(P124 ジェラルド・アーリー〔大学教授。作家。〕)

生きていく中でリスクを冒す
勇気がなければ何も達成できない。
」(P132)

「ボクシングは俺を別の人間にしてくれたんだ。」(P133)

「アリのハートは、まるで大自然みたいにでっかいんだ。彼は、絶対に恐怖を口にしない男だ。絶対にね。口にするくらいなら、死を選ぶだろうよ。それこそ、俺が彼のプライドを尊敬している理由さ。」(P135 アーニー・シェーバーズ〔1977年、アリの通算19回目の世界王座防衛戦の対戦相手。〕)


P127の言葉と上の言葉を比較すると、アリの本心(感情)と意思とは逆だということがわかる。世間では「ビッグマウス」と言われていたが、確かに人前では恐怖を口にしなかったようだ。アリは、感情を自分の意思でコントロールしていたんだ。


「アリは精神力の権化だったよ。誰も彼を屈服させることはできなかったよ。多くのファイターは負けるとがっくりきてしまうんだ。彼らは得意になっているぶん、やっつけられるとだめになってしまうんだが、アリは負けてもくじけなかったよ。」(P137 マイク・カッツ〔スポーツ記者〕)

「打ち負かされるのがどういうことか、
というのを知っている人間だけが、
ドン底の状態からわずかながらも
相手より強い力をつけて這い上がり、
僅差の勝負を勝利に導くことができる」(P138)

「負けは頭になかった。
だが敗北を喫した今、
俺を信じてくれた人たちに
きちんと責務を果たしたい。
人生に敗北は付きものであり、
敗北を糧にすることが大切なんだ。
」(P140)

俺たちはみんな人生で何かを失うもんだよ。
妻を失い、母親を失う。
俺たちはみんな失うものを持ってるんだし、
やるべきことは生き続け、
そうした損失を克服し、
そしてカムバックすることだ。
失ったからって、死ぬわけにいかないぜ。」(P141)


障害だって、そうだ!
アリ自身が患ったパーキンソン症候群だって、そうだ。健康も失うが、それでも彼は社会の表舞台にカムバックした。あの最強チャンプと言われたジョージ・フォアマンが驚くこともした。


「俺の人生で最良のことは、
何年かタイトルを失って
普通の男として暮らしたってことさ。
おかげで金の値打ちってものを学んだよ。
買う必要のあるものと、
ないものを見分ける目が持てたのさ。」(P171)

あんたは何も所有しちゃいない。
この世のものは皆、預かりものなんだ。

用心しろよ。」(P173)

「彼がマニラでジュー・フレージャーを倒してから2、3週間後、私たちは国連のレセプションに出るためニューヨークにいた。アリはテレビのニュースを見ていたが、ユダヤ人センターが資金不足のため閉鎖されると報道していた。それは老人用の施設でね。彼らは障害を負っており、その多くはドイツでナチの迫害を受けた人たちだった。次の朝(1975年12月2日)、私たちはそのセンターが入っているビルに行った。アリはあたりを見回し、何人かの人たちに話しかけ、彼らに10万ドルの小切手を与えたよ。彼はそういう人間なんだ。なぜそういうことをしたのかと誰かがたずねると、彼はただ、自分の心には年寄りに対しては弱い部分があるんだ、とだけ答えたよ。」(P175 ハワード・ビンガム〔写真家。アリの親友で黒人。吃音の持ち主だが、アリとは長い友情を持っていた〕)

「アリほど寛大な人間はこの世にいなかった。彼に5ドルだろうが、一万ドルだろうが渡してニューヨークの道を歩かせれば、角を曲がる頃にはポケットにはもう1ドルも入っていなかった。アリがどれだけ大きなハートを持っていたか、誰も信じられないよ。」(P175 ボブ・アラム〔世界二大プロモーターの一人〕)



『『モハメド・アリ語録[世界を揺るがした勇気のことば150]』(2/2)』
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by bunbun6610 | 2017-08-11 13:54 | 人権、差別


ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

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