就労後の聴覚障害者問題H

2017年6月17日(土)

約40分間、N店長と話をした。
『店長、怒る!』
寝坊欠勤してしまった日(16日〔金〕)にメールで「今シフト3回目です。明日話します」と伝えられていた。それでN店長のいる12号室に入ると、いつもは柔和な店長が、今回は珍しく機嫌が悪かった。話が長かったので、覚えている内容は大体、次のようなもの。

「本当に真剣にやっている人が、3回も遅刻や欠勤をしますか? これでは、他のクルーに何と言えばいいんですか?」
「すみませんでした」

「私は全店長の前で、あなたが本部へ送ったメール文を読まされました。さらに、異動になることも決まりました。今後は、どこの店舗へ行くかは、まだわかりません」

「Nさんは、人事部の課長です。教育担当者で、接客のプロであり、指導者です。そのNさんから『これじゃ、ダメ』と怒られました」

店長は、メール文が本部に行き、そのために本部から本部長や役員が来た時は、「やっぱり、これではダメですよね。本当に、あなたの言う通りです」と言ってくれて、それからは率先して新人指導にも積極的に当たっていた。その元気さはどこへやら、この日は精神的に参っている様子だった。それはそうだろう。せっかくやる気を出してというか、心を入れ替えて頑張り出した矢先、吊るし上げにされた上、指導した店から異動になるのだから。





店長;
「他に、何か気がついたことはありましたか?」

私;
「はい。実は部屋閉めに行くと、テーブルの上にPOPが張り付いていたり、よくびしょ濡れになっていたりするんです。スタッフがよく拭いていないのでは?」

店長;
「ああ、あれですね。当たり前です」

私;
「は? なぜ?」

店長;
「濡れたダスターで拭いて、乾くまで待っている時間までないです。こうやって、POPをフーフー吹いているわけにもいかないでしょう」

私;
「乾いたダスターも持っていて、それで拭くようにしたらどうでしょうか?」

店長;
「できません!」

私;
「なぜですか? 本部のスーパーバイザーが、今のやり方で指導しているからですか?」

店長;
「そうです! 店舗のスタッフは、その(マニュアルの)通りにやっているんです。違うやり方でやることは許されていません!」

私;
「ペーパータオルとかポケットに入れて、使ってみたら?」

店長;
「あなたが教えてあげて下さい!
あなたが指導すればいいでしょう!!」

私;
「私にその権限はありません。
私だって、障害者雇用で働かせてもらっている、ただの洗い場・清掃係です」



『ピザの耳が固い』
店長;
「あなたは以前、ピザの耳が固いとか、言っていましたよね?」

私;
「はい。その時はピザの耳が固かったのです。誰が言っていたのですか?」

店長;
「ヘルプの人がです」

私;
「ああ、その人、Tさんですね」

店長;
「・・・・。(答えたくない様子だった)
ウチは飲食店ではありません。基本的にカラオケをする店です。カラオケをしていて、「あー腹が減ってきたなぁ。何か食べたいから、これでも注文しようか」と思ったお客さんの為に、こういう軽いお食事メニューも用意しているのです。だから、カラオケ店のピザなんて、こんなもんです」

私;
「そうなんですか?
(それを聞いて内心、「保健所から飲食業営業許可を受けて営業しているのに、そんなことが言えるのか?」と疑問に思った)
その人、厨房に戻っても何もしないのに、私には何かと色々と文句を言っていましたよ。グリストラップの清掃は毎日やれとか」

店長;
「本当は(マニュアルでは)毎日やる事になっていますが」

私;
「ピザの耳が固かったのは、お客様が食べ残したピザを食べてみて、そう思ったからです。上に乗っているサラミも固そうでした。Tさんが「食べちゃっていいんだよ」と言うので、私は「固いから要らない」と言いました」

店長;
「え? 本当に「食べていい」と言ったの?」

私;
「そうです。何か、バカにしているような言い方でした」

店長;
「そりゃダメだ。わかった。もう、あの人は呼ばないよ」



店長;
「他店スタッフから、『あの障害者は誰?』と言われている」

私;
「説明していないのですか?」

店長;
「いや、している。本社所属のクルーだと。でも、なぜあの人がピザの調理中に口を出したり、お客さんが食べ残したピザが固いとか、言うのか? 他店で働いている障害者クルーは誰も言わないのに」

私;
「そんなことを、誰が言ったんですか?」

店長;
「他店ヘルプのスタッフです」

私;
「名前(Tさん)を知っていますよ。Yさんが焼き上がったピザを皿の上に乗せて、ピザカッターで切っているところを見て、僕はおかしいと思ったので『それはまな板の上で切るんですよ』と言ったのです(2017年6月10日〔土〕)。それから、ピザが固いと言った時は、Tさんが聞いていました。Tさんが、まるで馬鹿にしたような言い方で『食べていいんだよ』と言うので、僕は『(サラミがせんべいのようで)固いから要らない』と要ったのです。あの時、Tさんは部屋締めもトイレ清掃も、僕に押し付けてきていました。他のスタッフだと、自分でやっています。さらに、『床下の排水溝も毎日やれ』となぜか僕に対して、不満気に言っていました。でも実際には、誰も毎日なんてやっていません」
「え? 食べていいと言ったの? それじゃあ、(Tさんは)もう呼ばないよ。カラオケ店のピザなんて、そんなもんです。ウチは飲食店じゃなくて、カラオケをするところ。カラオケをしていて、お腹が空いてきたなぁ、と思った時のために用意しているのが、ここのメニュー。冷めたら固くなるのは当たり前です。排水溝も、本当は毎日やると決められているが」
「仕事が多いので、排水溝を毎日清掃するのは無理です」
所轄の保健所から『営業許可書』をもらって「営業の種類; 飲食店」として営業しているのに、店長が「ウチは飲食店じゃない」と言うのはないだろう。

あの時、Yさんはむしろ、私の助言を「ありがたい」と思っていたと思う。苦戦していた時に、正しいやり方を指導してもらえたのだから。他に厨房にいたのは、ドリンク担当をしていたWさんだ。Wさんが店長に言った可能性が高い。なぜなら、Wさんは私に挨拶もしないし、あの件以来、私にトイレ清掃や部屋締めなどの仕事を一切、頼むことをしなくなった。それは私に対して、根に持っているに違いないのだ。そういう感情がある人間でないと、私に対する難クセを店長に言えるはずがない。

「障害者で口出しするのは、あなただけです。他の店舗には、そんな障害者はいません」

まるで、「こうなったのは、あなたのせいです」とでも言われているような感じだった。確かに私が言わなければ、こういうことにはならなかった。だがそれでは言わない方が良いのだろうか? 「あれ以来、私は本社の人にメールは出していません。もう言いたくないからです。でも、言わなかったら、あの状況は変わらなかったでしょう」
「正しいことは正しいのだから、言って下さい」
「でも、ここの職場での人間関係に悪影響です」
「それはそうだろう」

実際に、TAさんは来なくなったし、Wさんは挨拶をしなくなった。
各店舗にいる障害者が、こうした内部実態を知らないはずがない。やっぱり、本当は職場内での孤立を恐れてのことで、「言わない」のではなく、「言えない」のだ。

「Wさんは変わったか? 今でもパンツ出しルックか?」
「いえ、彼は以前とは変わりました」
「なぜ変わったか、わかるか?」
「やはり、あの件があったからでしょう」
「みんな知っているんだよ」
この意味がよく分からないが、要するにパンツ出しルックで働いているのはWさんだということや、それがメールで本部に伝わったことも、もうみんなが知っているということではないか。でもそれは、誰がみんなに漏らしたのか? 私が「本部に伝える」と言ったのは、12号室でだ。そこにいたのが、D主任とWさんだった。他に、丁度その時、TAさんが出て行くところだった。この三人と、本部からメールの内容を伝えられた店長しか、知らないはず。しかも、「パンツ出しルック」のことは、メールにしか書いていないから、本部に伝わった内容は店長しか知らない。だから店長が、皆に話したとしか、思えない。Wさんが自分の恥となる事を、自分から言うわけがないからだ。
その翌週の金曜日には、本部長、エリアマネージャーが店に来ていたが、いつもは出勤しているはずのWさんとTAさんはなぜか、来なかった。その日に視察に来ていたI本部長が私に「パンツ出しルックの人って、誰?」と聞いていたが、「今日は来ていません。いつもは金曜に来ているのですが」と答えた。しかし、その後の金曜日にはまたWさんとTAさんは来るようになったのだから店長か主任が、彼らをかくまっていたことになりそうだ。

「部屋締めされた部屋を清掃している時、POPがテーブルに張り付いている場合が、よく目につく」
「当たり前です」
「どうしてですか?」
「ここは圧倒的に人が足りないんです。時間がないんです」

店長は、言い訳をしているようにも思えた。

「乾いたダスターも持ち、それで拭いたらどうでしょうか?」
「できません」「なぜですか? 本部のマニュアルにはそう書いてあって、その通りにやらなければいけないからですか?」
「そうです! 濡れたダスターで拭いたら、POPが張り付くのが当たり前でしょう。それを、乾くまで待ってからPOPを置くのですか? そんな時間はありません! それでも改善するというのなら、自分一人でやって下さい」
「・・・・。(何で部外者の私が、それをやらなくてはならないのだろうか? それをやるのは店長をはじめとする、社員の仕事ではないか? 清掃はほとんど、私一人に丸投げしているというのに)」

そういえば、他店ヘルプの人には、違うやり方をしている人もいた。例えば、ISさんのやり方だ。Iさんも言っていた。「店舗によって、やり方が違う」と。ISさんの場合は拭いたテーブル、POPが乾いてからまた来て、戻していた。Iさんが言っていたのは他店のやり方では、翌日の早番スタッフがテーブルの上に戻す、というやり方だった。やり方があるのだが、■■■■店では人が足りていない、早番スタッフが二人しかいないため、業務負荷をなるべくかけたくない、という理由から、拭いたらすぐに戻す、というやり方になっているようだ。だがこれでは、翌日にお客様が張り付いたPOPを取らなければならないし、裏面が濡れたPOPを触ることになる。

「一人一人に対して、マンツーマン教育のようなことをするなんて、無理」

「D主任にとっては、あなたは遣いにくいんじゃないか?」
「どうしてですか?」
「ノンフライヤーの清掃を頼んだら、拒否されたと言っていた」
「あの時は、道具や特殊な洗剤等がなかったから『出来ません』と言いました。店長に『ボンスターでやてみたら落ちるかもしれないから』と購入を頼んだが、断られましたから、諦めたのです」
「ボンスターの購入は無理です」
「ですが、その後になって金属ヘラが見つかったので、それでやってみたら汚れが落ちました。それで、主任も喜んでいました。
本部へメールを出した件以来、Wさんに『部屋閉め清掃や、トイレ清掃もやりましょうか?』と頼んでも、『いや、いいです』と言われるようになりました。なぜなのでしょうね?」
「今度、あなたの行動予定表を作りますから、それまで少し待って下さい」

「一人一人に、清掃等をやったら報告義務→店長、主任がこっそりチェック→呼び出し改善」を行っていると行っていた。しかし、あまり改善できていない。それはスタッフがまだすぐに直せなかったり、直す気がない人もいたり、個人差があるというふうに話していた。お客様視点から見たら、言い訳にしか思えないのだが、実情はまだまだ、こんなものなのだという。

22時30分頃。3階男性用トイレが、「18:00 I」を最後に、その後のトイレチェックがなかった。定時チェックを怠っているようだ。特に、深夜時間帯になると、いつも手抜き状況になっている。人が少なくなるから、無理といえば、そういうことになる。

21時40分頃。洗浄機から出したら、洗浄機ラックの中にマドラーが入っていた。皿も2枚重ねで、中が汚れていたので、側にいたD主任にも見せた。出勤直後のことなので、誰が洗っていたのかはわからない。勿論、洗い直し。IH調理器の電源も入れっぱなしになっていた。

0時30分頃。漂白を行うために出したのだが、紅茶器の収納棚にある紅茶器2個の中に、濡れた紅茶パックが入っていた。いつからのものだかはわからない。器は乾いていたので、だいぶ前のもののようだった。休憩時間中にI本部長が訪ねてきてくれたので、この件を報告した。

休憩時間中に、I本部長が訪ねてきて、少し話をした。「変わりましたか?」と聞かれたので、「あまり変わっていません。まだ時間がかかると思います」と答えた。洗い場作業の様子を聞かれたので、今日のことで洗浄後、収納棚に保管していた紅茶器に、使い終わった紅茶パックが入っていたことなどを報告した。
アルバイトでも地域性の違いがあることを、●●●●での経験から話した。東京の若者は、自分の夢を実現させることが第一(優先順位)。地方の若者の場合は、アルバイトでもそれに自分の生活がかかっているし、転職先も多くはないので、転職が難しい。それで真剣に働く若者が多いのではないか。東京は「イヤなら別のアルバイトをすればいい」と思っているのか、いつでも転職しやすい環境なので、真剣に働かないのかも。極端な場合、楽をして稼ぎたいと思っている若者が多い。そして、この店も慢性的な人手不足、すぐに辞められてしまう状況なので、店長、社員も厳しく言えない。人が足りなくなってしまえば、自分が困ることをわかっているので、指導も厳しくできない。大学生アルバイトは学業第一なのが当然だし、卒業したらサヨナラだから、それも真剣に働かない理由になりそうだ。約30人もいるアルバイトを、たった二人の社員だけで教育するなんて、無理だろう。だが、もしお客様の前で正直にそれを言ったら、お客様は納得するだろうか? ●●●●のドル箱盗難対策と同じように、犯人もお客様も、従業員が出来るようになるまで、首を長くして待っていてはくれないのである。その間に確実に、客離れが進んでいる。だから、言い訳にしているとしか、思えないのだ。一人の店長の言い訳で、店舗の売り上げ減少、さらにはチェーン店全体の評判を悪くしてしまっているのだ。これでは一生懸命に働く従業員のほうも、バカバカしくなってくるだろう。従業員離れも起こるわけである。
教育しても出来ない場合は、確かにどこの店でもある。だがそれでは、お客様は出来る店のほうへ行ってしまうのが当たり前だ。教育しても出来ないことならば、ルール(強制的システム)をつくるのも、一つの方法だろう。POPがテーブルに張り付いている件も、他店のやり方に変更すれば、改善できるはず。それをやらないのは、店長の責任だ。

朝5時。屋上の小さい階段の横に、タバコの灰が黒く付着していた。まだそんなに古くはなさそうなので、最近に押し付けられたようだ。おそらく、Wさんだろう。前にこの階段に座って出勤前、タバコを吸っていたのを見たことがあるからだ。

従業員全員で、お互いに切磋琢磨している職場環境ではない。先輩後輩が学び合うこともなく、同輩同士でも切磋琢磨がないようだ。

SVチェック
         クレンリネス   オペレーション
2017年5月  B(78%)    B(72%)
2017年6月  A(80%)    A(88%)

SVチェック ランク
S 90%~
A 80%~
B 70%~
C 60%~
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by bunbun6610 | 2017-06-18 08:00 | 就労後の聴覚障害者問題H


ある聴覚障害者から見た世界


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