就労後の聴覚障害者問題G

2017年2月22日「(水)

『障害者だけの職場環境とは』
洗浄室の作業担当は、私だけ毎日だが、他の人は毎日交代する。そこで特筆すべきなのが、先輩がいつも自分のやり方を私に押し付けてくることだった。私はそんな彼らの奴隷、助手のようなもので、毎日、その人のやり方に合わせなければならなかった。だから、この仕事に慣れるのが、とても大変だった。Oさん(知的障害)やTOさん(下肢障害)は290シリーズのスコープを優先して、1本洗いをするのが通常だったが、TA(ろう者)さんはそれを嫌う。面倒だからだ。
まぁ確かに、続けて回収されてくるのだから、少し待って2本まとめて洗浄機にかけてもよいが、気になるのは2本とも、私が1本ずつ洗って洗浄機にかけていることだ。だから、もう一人いるTAさんはその間、何もしていない。それでは「急いで洗って欲しい」と言われている290シリーズの洗浄時間がかかってしまう。「急いで洗う」というのはこの場合、2人で手分けして、洗ったほうが早くなる、ということぐらい、誰でもわかるはずなのだが、TAさんはやらない。下っ端に一人でやらせるから、時間がかかる。それをOさんとTOさんも見ていたが、TAさんには何も言えない。TAさんがリーダーだからだ。
しかし以前から、もし私だけだと、彼らは必ず、私に文句を言っていた。だから、私もTAさんのやり方がおかしいとわかっているし、それでもここでは、彼は特別な存在なのだという事もわかった。要するに全員、差別対応なのだ。まるで弱肉強食の動物の世界だ。縄張りをつくって、新人を奴隷扱いしているだけなのだ。チームワークよりも上下関係の世界だ。
こんな彼らだから、ミーティングの時、私はもう何も彼らの仕事の問題点を言わなくなった。本当はもう、呆れるぐらい、毎日指摘すべき不備が目に付いているが、言うとロクなことにならないからだ。こういう場合はもう、黙っているのほうが利口だ。防護カバーがないとか、箱の中にスコープと一緒に入れるだけでつけていないとか、スコープの丸め方がひどいとか、防水キャップが付いていないという、大問題まであった。AWチャンネル洗浄アダプターがないまま、洗浄室に運んでくる、なんてこともあった。自分が回収しに行っているのに、なぜ中身をきちんと確認しないで、新人洗浄員に全部丸投げするのか。
それに最近は箱を誰も拭かなくなってきている。前にミーティングで運びの人が拭くと決めていたが、どうなったのか。それだけでなく、いつのまにか、ゴミ回収やらない、やっても頻度が下がっていて、洗浄員の業務にも支障が出てきている。備品(手袋、キッチンペーパー、ブラシなど)補充も、最近はやらなくなってきている。「忙しいからなんだろうな。仕方がないな」と思っていた。特にひどいのは、Oさんが休みの日だ。彼がいなくなると年寄りばかりなので、労働力不足になってしまう。年寄りだからというよりも、働かない人ばかりだ。特に、TOさんとSさんは、組立室で何もしていなかったり、話が多過ぎると思う。洗浄室までわざわざ来て、ブラブラしてまた行ってしまうこともある。そんふうで、今日だって「洗浄員さん、検査室の清掃やっていない。誰がやっているんですか?」という文句が、看護師、ナースさんからあったという。もう何回目だかわからない。最近は私一人で洗浄をしていて、運び担当は3人(Oさん、TOさん、Sさん、TAさんが交代で担当)いる日もある。今日はTAさんが3時頃まで洗浄→休憩だったので、それまではSさん、TOさん、Oさんが運び担当だった。すると、TOさんとSさんが一番、洗浄室のフォローに入っていなかったのだから、この二人が仕事をしていない、といい可能性が高い。それでよく、他人の文句ばかり、言えるものだ。障害者の仕事の質は、やっぱり低い。身体能力や人格だけじゃなかった。障害者ばかりの配属部署だから、彼らは揉まれて強くならないのだろう。切磋琢磨というのを知らない。動物の世界、弱肉強食の世界だ。コミュニケーションがなく、あっても非人間的なので、チームワークが出来ない。それが、彼らの一番の問題だ。
友人にこのことを話したら、こう言っていた。
「そもそも、障がい者の就労は健常者がサポートしないと無理でしょう。
それを障がい者ばかりの部署を作るなんて、無理があります。」
障害者だけの部署だから、こうなるのか・・・・。この大学医院の健常者も、こんな障害者とは一緒に働きたくないのだろうな。だから、こうなったのだろう。
おそらく、私の次にどんなに優秀な聴覚障害者がここへ来たとしても、聴覚障害者はまた奴隷扱いされてしまうだろう。ここが、『声の支配』の世界だからだ。
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by bunbun6610 | 2017-02-22 21:00 | G.有名私立大学病院
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ある聴覚障害者から見た世界


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