ブログトップ

蒼穹 -そうきゅう-

手話歌&ダンスで、ろう者と健聴者は歩み寄れるのか?

今日は、ろう者だけでつくった新聞を
読んでニタニタとしている。
なぜかというと、とにかく昔とは違い、
内容的に変わってきた、と感じているからだ。
特に女性や、若い人たちが生き生きとしている。

この前、喫茶店で高齢ろう者が

「最近はどんどん新しい手話が出来たり、
手話が変わってきている。
昔あった手話が消えていっている。
でも我々はもう、この手話(古い手話)で
生きてきたんだから、このままでやっていく・・・・」

と、何だか寂しそうに語っていた。
最近の手話通訳を見てもわからない、とも。

そう言っている手話を見て、時代が動くということは、
よいことばかりではないのだな、と思った。


よく世間では「歩み寄りが大切」なんて言ったり
するけれども、これは言葉として言うのは簡単でも、
現実はなかなか・・・だと思う。
国連で障害者権利条約が採択されてから、
何年経ったか。


外務省ホームページ
『障害者の権利に関する条約(略称:障害者権利条約)』より。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jinken/index_shogaisha.html

「障害者権利条約は,2006年12月13日に国連総会
において採択され,2008年5月3日に発効しました。
我が国は2007年9月28日に,高村正彦外務大臣
(当時)がこの条約に署名し,2014年1月20日に,
批准書を寄託しました。
また,同年2月19日に同条約は我が国について
効力を発生しました。」



採択された当時でさえ、障害者に関する権利条約が
国連で最初に提唱されたのは、30年以上も前だと聞いた。
それからずっと続いているのだから、
もう40年超えたのかな。
すごい根気のいる社会運動だ。


ところで、ろう新聞には手話ダンス&歌のことが
対談で載っている。


H氏(ろう者);
「手話歌を否定する人たちがいますが」

M氏(手話通訳士);
「手話歌が嫌いなろう者がいるということを、
最初にきちんと教える必要がある。
きこえない人がどういうふうに音楽を感じて
いるかを体験。
音楽を流すと『楽しい』『元気が良い』という
感想が出ますが、それをきこえない人に伝える
にはどうしたらいい?
と聞きます。
考える材料として、音を急に消したり」

O氏(ろう者);
「きこえる人ならではの説明方法ですね」

M氏;
「1回目は音を流す。2回目は音を消す。
きこえる人たちは戸惑う。
ろう者に『今のとさっきのと同じ?』と聞くと
『同じ』と答える。
これにきこえる人たちはショックを受ける」

H氏;
「厳しいですねぇ」(笑)

M氏;
「そうすると、きこえる方は手話を大事な
言葉だと意識する気持ちが芽生えます」




実は私も、手話ダンス&歌が嫌いなのである。
あんなものは音楽じゃないと。
健聴者の自己満足に過ぎないものだと。
ろう者とはまた違う視点だ。
ろう者の場合は

「あんなものは手話とは言わない」

という人が少なくない。


それにしてもこの実験、東京大学の福島智氏が
小学生に対し、行った実験と酷似している。
福島氏が

「今日は20分間、話すことを一切しないで、
給食を食べてみなさい」
(耳栓と目隠しも?)

とかいう課題を与え、終わった後に

「どうだった?」

と聞いたところ

「いつもより美味しくなかったー」

などという回答が多数あった、という。
これが、「盲ろう者疑似体験」だったのである。


1回目は音楽を流すが、2回目は音楽を消す。
すると健聴者は楽しくなくなる。
なぜか?
もしも音楽だけなら、ろう者にはつまらないのか?
健聴者だけが楽しめるものなのか?
きこえない人も一緒に楽しめる方法はないのか?

これって、歩み寄りを考える手段になるかもな。
といっても、私はもう、音楽と認める気はない
のだから、そんなものは『音楽体現術』とか、
適当に名前をつけてなら、認めるが。
音楽は音楽で、音楽が聞こえる人にしか、
体験することはできない、と思っている。
頭が固くなってきているかもな。

でも、こんな私でも、実は音楽が大好きだ。
頭の中に古いレコード・プレーヤーが入っていて、
毎日音楽を頭の中でだけ聴いている。
昔聴いた音の記憶がレコード、
脳がレコード・プレーヤーだ。
それでも、とても心地良い。
仕事中に、ずっとかけている。
頭の中での「エアギター」みたいなものなのかも。

今の音楽は全然知らないから、
1970~1980年代の音楽ばかりだ。
最近よく(頭の中だけで)聴くのは、
エリック・カルメンの『悲しみTOO MUCH』(1980年)。
独特の歌声でダイナミックに歌うところが好きだ。

勿論、頭の中に音声(音楽)イメージが完璧に
入っているから、自分でいつでも楽しめる。
だから手話歌なんか、私にはいらない。
[PR]
by bunbun6610 | 2017-02-19 07:35 | 手話