就労後の聴覚障害者問題G

2017年1月30日(月)

9時出勤。しかし、Oさんたちは8時出勤のようで、準備作業に追われていた。8時45分頃に洗浄室に入ったら、すでに回収箱の中に幾つかのスコープが入っていた。それを見ていたら、Sさんに「土曜日に使用したスコープだから、こびりついている。だから、よく洗ってください」と言われた。これにはビックリ!! 使用後2日間放置したスコープを洗浄して、それをその日の朝の患者様の検査に使っていたからだ。もしこんなことを、患者が知ったらどう思うだろうか? これは絶対、波紋が起きそうだから、漏らすことはできないだろう。

今日も色々な問題が起こった。特に回収。一番困るのは、防水キャップがないまま、濡れた回収箱に入れて運ばれることだ。70万円と言われるスコープが壊れてしまう。

他にも、防護キャップが付いていないもの。防護キャップは箱の中にあったが、先端部に装着されていなかったものなどがあった。なぜか、全く意味がないことをやっている。

14時頃から、オリンパスのS氏による『特殊スコープの洗浄方法(手洗い方法、及びオリンパス製洗浄機の使用方法)』を指導してもらった。

【特殊スコープ】

(例)GIF-UCT260〔超音波スコープ〕

防水キャップを必ず付ける。防水キャップは2個つけるが、どのスコープにも共通使用できる。

先端部は、防護カバーを装着する。

〔使用するブラシは2種類〕

・ディスポーザブルコンビネーション・クリーニングブラシ BW-412T 有効長; 2200mm  適用チャンネル径; 2mm~4.2mm 線の色は青色。

・ディスポーザブル・シングルエンド・クリーニングブラシ BW-400L 有効長; 1650mm  適用チャンネル径; 1.0mm~1.5mm 線の色は無色(シルバー)。

針金のような極細。線の色は銀色。

(ディスポーザブル・シングルエンド・クリーニングブラシ BW-400V 有効長; 2200mm  適用チャンネル径; 1.0mm~1.5mm 線の色は無色(シルバー)。

針金のような極細。線の色は銀色。胆道ファイバー〔長いスコープ〕用)もあり、よく似ているので間違えないように。


①に挿入したブラシは、先端部から出てくる。だから、ハンドル部のレバーを操作して、予め先端部を開いておくこと。

②に挿入したブラシは、コネクター部の吸引口から出る。

③のBW-400Lは、突き当たるまで真っ直ぐに挿入する。先端部のすき間に僅かに見えるが、ほぼ見えないぐらいなので、突き当たるまで挿入すればよい。


ハンドル部にあるレバーで先端部を開いて、先端を大ブラシでこすり洗いする。自分でレバー操作し、自由自在に動かし、表と裏をよくブラッシングする。

洗い方は、他の特殊スコープと同じ。

ハンドル部の副送水口には、5ml注射器で洗剤1回、水1回、空気1回以上を注入する。これは、必ずやらなければならない。

GF-UF260(超音波スコープ)の手洗い方法

最初に先端の透明ゴム輪を外し、捨てる。

バルーン管路を洗浄する。(GIF-UCT260〔超音波スコープ〕と同じ)

バルーン管路の溝と、鉗子口を大ブラシで洗う。

副送水口はないので、やらない。

TJF-260V(超音波でないスコープ)

先端部の付いている黒いゴム製のキャップを外す。少し押してからねじると、外れる。

ディスポーザブルコンビネーション・クリーニングブラシ BW-412Tで、特に先端部をよく洗う。

副送水口があるので、5ml注射器で洗剤、水、空気を各1回注入して洗浄する。

スコープ内部の水をよく切る。

オリンパス製洗浄機にピンク色のカゴをセットし、スコープを入れる。

漏水検知を行う。(「MAJ-820」チューブ〔白色〕)

漏水検知後、専用チューブ(灰色「MAJ-1500」黄色〔副送水口用〕「MAJ-1971」)を付けて、洗浄する。


TJF-260V

ピンクカゴ、MAJ-1500(灰)、MAJ-1971(黄)

スコープ

吸引・送水・鉗子口(灰)

副送水口(黄)

カゴ

GIF-2TQ260M

MAJ-1500

MAJ-1971

MAJ-1503

GF-UE260

MAJ-1508

MAJ-840

GF-UCT260

MAJ-1971

MAJ-1517

MAJ-840

GF-UM2000

MAJ-1508

MAJ-840

BF-UC260FW

MAJ-1513

MAJ-1515

MAJ-840

MAJ-821(白色)⇒漏水検知用

MAJ-1500(灰色)⇒吸引口・送水口金具と鉗子口の黒ゴムが付いている。

MAJ-1508(灰色)⇒吸引口・送水口金具と鉗子口の黒ゴムが付いている。

MAJ-1503⇒ない

MAJ-1513⇒ない

MAJ-1515⇒ない

MAJ-1517(灰色)⇒吸引口・送水口金具と鉗子口のネジ金具が付いている。

MAJ-1971(黄色)⇒副送水口専用

MAJ-840は青カゴ

ピンクカゴ

JF-

(十二指腸用スコープ)

先端部の中に大ブラシを入れて内側、外側、隠れている部分も全てブラシでよく洗う。ハンドル部のレバーを操作して、全て動かしながら洗う。

副送水口に5ml注射器で洗剤1回、水1回、空気1回を入れる。

JF-240C

ピンクカゴ、MAJ-1500(灰)、MAJ-1971(黄)

BF-Q290

(気管支用スコープ)

ハンドル部の目盛りを合わせる。(合わせてから洗浄をしないと、壊れてしまう)

先端のゴムは外して、捨てる。

大ブラシで、ハンドル部の穴2箇所を擦り洗いする。それだけで終わり。

副送水口、吸引口はない。


漏水検知が終わったら、「ブロンコ」箱から①鉗子口(黒いゴムが付いたチューブ)と②送水口(四角い金具が付いたチューブ)をつないで、1番または2番洗浄する。

①「鉗子口」用 ②「送水口」用 ③「吸引口」用 ④「鉗子起上副送水」用 ⑤「漏水検知」用

オリンパス製洗浄機OER-3を使用する特殊スコープ

防水キャップ

GIF-UCT260(超音波スコープ)

丸2個

2本洗い可

GF-UF260(超音波スコープ)

丸1個と長方形1個

1本洗い

JF- (十二指腸用)

2本洗い可

TJF-260V―を(十二指腸用)

2本洗い可

〔オリンパス製洗浄機のカゴの色の意味〕

青バスケット; 超音波スコープ用

ピンクバスケット; その他のスコープ用

詳細は、『ORYMPUS洗浄機OER-3 取扱いマニュアル』を参照。

【GF-UF260(超音波スコープ)の洗浄手順】

①足で上カバーをオープン。

②洗浄機に青カゴ(超音波専用カゴ)をセットし、スコープを入れる。


③漏水検知用チューブをつなぐ。

④上カバーを手で閉める。

⑤スタートボタンを押す。(プログラム1で20分)

⑥漏水検知が行われる。水が溜ると、自動停止する。

⑦上カバーを開けて、漏水がないか(気泡がどこかから出続けていないか)どうか、チェックする。

⑧吸引口と送水口(金具)、鉗子口(黒ゴム)が付いたチューブ「GF-UE260」(灰色ブリッジ状1本のみ)をつなぐ。副送水口はないので、黄色チューブはなし。


⑨上カバーを閉めると、後は最後まで自動で動く。

【TJF-260V―を(十二指腸用)の洗浄手順】

最初に、先端の黒いゴムカバーを取る。(ゴムカバーは無くさないように、別容器に保管する)

オリンパス製洗浄機で洗浄する。

洗浄機とスコープにはYチューブ(灰色)と、副送水口チューブ(黄色のジョイントで、白い札も付いている)をつなぐ。

【GIF-UCT260(超音波スコープ)】

副送水口チューブ(黄色)とブリッジ・チューブ(灰色ジョイントで、2個金具付きのチューブ)

【GIF-2TQ260M-て】(オリンパス製)

外見上の特徴は細長く、ハンドルが2列。鉗子口も2個。副送水口がある。

洗浄ブラシで吸引口(垂直方向と45°方向)、鉗子口(2個)を洗う。副送水口にも30ml洗剤1回、水1回、空気1回を通す。2本洗いのジョンソン&ジョンソン洗浄機に、これ1本のみを入れて洗う(鉗子口が2個あるため)。普通に漏水検知から始めて、鉗子口だけ2本使用して、2番洗浄する。

氏とQ&A(要約版)

Q1

私;「ベッドサイド洗浄をしないで手洗い⇒洗浄機、という方法ではダメなのか? なぜいけないのか?」(フジノンはいつも後回しにして洗っている。午前中も290シリーズを優先し、他は後回しにしている)

S氏;「時間が経つと、たんぱく質が固まってきてしまうので、ベッドサイド洗浄をしないといけない」

Q2

私;「箱への入れ方について。下図の入れ方でも大丈夫ですか?」

【最近見た事例】(スコープ回収時)

箱からはみ出したまま運ぶ


S氏;「このように入れてあれば、大丈夫です」と言って、運ばれてきた回収箱の中を見せてくれた。「コ」の字になっているコード部分はあるが、はみ出しや、著しい「く」の字には曲がっていない。「φ12cm以下に丸めていなければ大丈夫」だという。

私;「この時にもしも、『AWチャンネル洗浄アダプター』が付いていなかったら、どうしたらいいでしょうか?(もし、ベッドサイド洗浄を省いたスコープが洗浄室へ運ばれてきてしまったら、どうすればいいですか?)」

S氏;「N主任に聞いてください」

私;「わかりました。後で聞いてみます」

Q3

私;「洗浄機へのスコープの入れ方について。『クスリの通り道』『先端部をバタバタさせないように、底に沈める』という注意点があるが・・・」

S氏;「オリンパス社員なので、他社(ジョンソン&ジョンソン)の洗浄機のことはわからない。オリンパス製洗浄機なら、洗浄機室にファイル写真があるので、それを見てやってほしい」

Q4;

私;「一般的なスコープ副送水口の手洗い方法について。25ml注射器を使用し、洗剤1回、水1回、空気1回を、それぞれ注入する。(空気は2回の人もいる)これで正しいのか?」

A;「洗剤、水、空気の順に、それぞれ30ml以上を注入して下さい(コネクター部に副送水口がるスコープ)。特殊スコープで、ハンドル部に副送水口があるタイプは、5mlです。注射器は1日1回、交換して下さい」

ちなみに、以前にOさんに「どれぐらいの量を注入すればいいですか?」と聞いたら、「先端部から洗剤が出てくればいいです」と言っていた。やってみたら、10ml程度で十分出てきたので、今まではそのぐらいでやってきた。


上図のようにスコープを洗浄機にセットしたら、まず記録を取る(スコープ名、日付、時間、担当者名)。

「漏水検知」を行うため、チューブをつなぐ。防水キャップが2つあるスコープでも、どちらか1つに漏水検知チューブをつなげばよい。

カバーを閉める。

スタートボタンを押す。

作動する。漏水検知はすぐ終わる。

カバーを開けて、チェックする。

そのままで、Yチューブを追加する(灰色)。(追加するチューブの種類は、スコープによって異なるので、シートをよく見ること)

黄色チューブを、副送水口につなぐ。

上カバーを閉めると、自動的に動く。(プログラム1=2番洗浄)

後は止まるまでそのままでよい。

15:55ミーティングの時、N主任がリーダーのTAさんに何度も「何かある?」

と聞いていたが、いつも通り首を左右に振るだけ(「何もない」ということ)だった。皆、それを見たら笑っていた。皆は、呆れている様子だった。



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by bunbun6610 | 2017-01-30 21:00 | G.有名私立大学病院
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ある聴覚障害者から見た世界


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