聴覚障害者の精神障害

聴覚障害者の

【精神障害(精神分裂障害)】 とは


聴覚障害者の心の病気を考える前にも、
注意したい点があります。

それは「聴覚障害」「聴覚障害者」という
言葉についてです。

「聴覚障害」は「ろう(ろうあ)」「難聴」「中途失聴」などの、
聴覚に起因する障害の総称です。

聞こえないだけではなく、
聞こえるが聞こえ方が違って言葉を
聞き取れない障害も含まれています。

聴覚障害者心理も同様で、その人の聴覚障害により、
例えば「ろう者心理」「難聴者心理」「中途失聴者心理」
などと呼ばれることもあります。

つまり、精神障害においても、その聴覚障害者により、
さまざまな病状なのです。
これを忘れないで読んでいただきたい、と思います。

下の記述は、あくまでも私の例です。

■社での就労後問題(日記から)

20■■年■月■■日(■)

■病院の精神科に行った。
初診なので、医師とカウンセリングのように、
本当のことを話した。
医師はいろいろ聞いてきたが、
そのなかで次のような話をした。

(病院は、カウンセリングの事前アンケートを取っていた。
それをもとに医師がさらに詳しく質問した面談内容)

医師;「なぜ『自分は健聴者と違う』と思うのか?
    どこが違うのか?」

私;「考え方、心、感じ方などです。
例えば、健聴者は耳から自然に、
いろいろな音情報を取り入れています。

しかし、聴覚障害者はそれができません。
だから、視覚情報で音情報が何か、
意味は何なのか、を理解しようとします。
それは必ずしも客観的ではありません。

でも、健聴者の話し言葉が聞こえないため、
音声部分は自分の主観に基づいて
判断するしかないのです。

自分で想像してはいけないでのでしょうか?
でも自分には、それしか、方法がないのです。
だから、情報の受け取り方も違っています。
心も違ってしまうのです。」

医師;「『健聴者と聴覚障害者には溝がある』とは、
どういうことですか?」

私;「考え方も心も違えば、溝ができてしまいます。
健聴者は溝を解消しようとしていません。
だから、バリアとしても在り続けます。
単に身体上の障害だけが原因ではありません。
健聴者にも、気づいていない心のバリアがあるのです。」

医師;「なるほど。それが溝ですね。
だんだん深くなっていった、ということですね。
あなたの話は、とてもよくわかります。」

私;「もう死にたい。安楽死ができる薬を出してください。」

医師;「それは無理です。」


医師;「死にたいと思った理由は、何ですか?」

私;「理解されないことが辛いです。
会社の人から『聞こえないから書いて下さい、
と言うのは甘えだと(言われた)。
情報は自分から取りに行くべきだ』と言われました。

でも、実際問題としては、こんなふうなのです。
健聴者はいろいろな情報が自然に聞こえるので、
その中で自分の仕事と関係のある話をしていると、
自然にその人は話者のほうへ自分から寄り、
必要な情報を取りに行くことができます。
音声情報のアンテナを張れるわけです。

でも、聴覚障害者は、そうはできません。
また、見えるだけでは、自分に関係があるのかどうかさえ、
判断できません。
だから、聴覚障害者の場合は、配慮してもらう以外に、
方法はありません。
これを職場の健聴者は『特別な配慮』と思っているようで、
理解を得られませんでした。
だから、私は怒りを覚えます。
国連・障害者権利条約を学んでから、
初めて『これは差別なんだ』と思うようになりました。」

医師;「あなたの怒りは当たり前。
私が同じ立場なら、腹が立つ。
あなたは別に、病気ではありません。
差別に気づいていなかった頃の怒りは
この辺(と言って、図を描く)。
だからガマンできた。

しかし差別に気づいた今は、
怒りはここまで来ている(と言って、図を指図する)。
だから、ガマンできないときが時々ある。

精神安定剤は、怒りを下げてくれるかもしれない。
人によるが」

医師;「『以前はおとなしくて真面目だったのに、
性格が攻撃的に変わった』というのは何ですか?」

私;「国連・障害者権利条約を学ぶ前は、
『障害は、障害者の障害が原因である』という考え方が中心で、
私もそう思っていました。
(障害者は)誰にも迷惑をかけないようにすべきだ、
と思っていました。
しかし、条約を勉強してからは変わりました。
差別だと気づいたからです」

医師;「それは、あなたの性格が変わったからのではない。
差別に気づいたから、でしょう」

私;「そうですか。」
(この医師の言葉は、社会環境にも障害の原因、
解決されない原因がある、
ということを意味していないだろうか。

つまり「差別だと気づいた」背景には、
健常者の差別があることが事実としてあり、
医師もそれを否定していないのである)


※しかし、その翌日には、
会社で『自宅待機命令』を受けることになった。
こんなことにならないためにも、病院にもっと早く行くのと、
精神安定剤も、もっと早くから服用してみればよかった
のかもしれない。
しかし、どうすればいいのか、相談できるところもなかった。

結局、自分はすでに手遅れになってしまったのかもしれない。
[PR]
by bunbun6610 | 2016-12-23 19:30 | 就労後の聴覚障害者問題Z1


ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

カテゴリ

全体
はじめての方へ
街風景
自然風景
祭典
動物
食べ物
食べ物(ラーメン編)
食べ物(カレー)
sweet
製菓の話
お酒
観光(北海道)
観光(関東)
観光(四国)
観光(中国)
観光(九州)


薔薇
紫陽花
聴覚障害
聴覚障害者心理
ろう者世界
難聴・中途失聴
難聴の記憶
手話
コミュニケーション能力
手話言語法
補聴器、福祉機器等
情報保障・通訳
情報保障・通訳(就労)
情報保障(テレビ字幕)
国連・障害者権利条約
社会
人権、差別
障害者問題・差別
原発問題
六本木ヒルズ回転ドア事故
バリア&バリアフリー
医療バリア&バリアフリー
障害者の経済学
運転免許制度への疑問
哀れみはいらない
だいじょうぶ3組
NHK大河ドラマ『花燃ゆ』
就職活動・離職
就労前の聴覚障害者問題A
就労後の聴覚障害者問題B
就労後の聴覚障害者問題C
就労後の聴覚障害者問題D
就労後の聴覚障害者問題E
就労後の聴覚障害者問題F
就労後の聴覚障害者問題G
就労後の聴覚障害者問題H
就労後の聴覚障害者問題M
就労後の聴覚障害者問題R
就労後の聴覚障害者問題Z1
職場の回想録
ブラック企業と障害者雇用
聴覚障害者版サムハル
Eテレ『バリバラ』
生活保護を考える
年金・無年金障害者の問題
人気記事(再掲)
雑談
未分類

以前の記事

2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 10月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月

フォロー中のブログ

おばば奇譚
ボーダーコリー モリーが行く!
但馬・写真日和
九州ロマンチック街道
東京雑派  TOKYO ...
大目に見てよ
Photo Galler...
おっちゃんの気まぐれ絵日記
松浦貴広のねんきんブログ
qoo's life
poiyoの野鳥を探しに

検索

タグ

(178)
(94)
(51)
(47)
(40)
(33)
(31)
(13)
(7)
(6)
(5)
(4)
(2)
(1)
(1)

ブログパーツ