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蒼穹 -そうきゅう-

聴覚障害者の心のストレス、病

聴覚障害者の

【精神障害】 【心の病】 【継続する心理的ストレス】 とは

■社での就労後問題(日記から)

20■■年■月■■日(■)

私とて例外ではありません。
今、精神病院に通院しています。

本当は健聴者の医師は信頼できないので、
行きたくはないのですが、
他に方法が考えられません。

「健聴者の医師が信頼できない」とは、
どういうことかというと、
専門科の医師であっても、
健聴者では聴覚障害者心理までは
理解できるとは思えないからです。

音声情報が、いかに豊かなもので
大切であるかは、健聴者自身が一番よく
知っているはずです。
私もある程度の聞こえる側から失聴して
いったので、そのことはわかります。

私にとって、職場での99%の情報が
一方的なもの、コミュニケーションというより
伝達に過ぎないものだということを、
健聴者にはわかるだろうか。

(注;聴覚障害者により、聴力程度は
様々なので、そのすべての人が私と同じ状況、
というわけではありません)

もしも一日中、そして年中、

「~をお願いします」

「~をやって」

「~をしてはいけません」

ばかり筆談で伝えられるだけだったなら、
あなたはイヤになってこないでしょうか?
健聴者の読者にも、
そんなコミュニケーションばかりなのでしょうか?
違うでしょう。

もしそんなふうだったら、
自分の性格は段々と、
スネたりしてこないでしょうか?

健聴者はそんな体験はしたことがないので、
そんな気持ちがわからないのでしょう。

聴覚障害者でもコミュニケーション不足は確実に、
心や人格形成に悪影響を与えてゆきます。

職場には一体、どんな情報があるでしょうか。
健聴者が一般にいう情報とは、
例えば次のものがあるといわれています。

 (1)視覚情報
 
 (2)聴覚情報
 
 (3)触覚情報
 
 (4)嗅覚情報
 
 (5)味覚情報

健聴者は(1)~(5)を全て感受できますが、
聴覚障害者は(2)が難しいです。

しかし、見た目は、たったこれだけの
違いでしかないと思います。
視覚障害のほうが日常生活では困る、
とも言われています。

職場での対人コミュニケーションでは、
主に(1)と(2)が使われます。
その中身は、例えば次のようになるのではないか、
と思います。

①日本語音声の情報

②パソコン画面からの情報(社内ネット、
メールなど全ての情報)

③ポスターや掲示板、回覧板、チラシ、
メモ書き、プリントなど紙文書情報

健聴者には、これがほとんどだと思います。
しかし、聴覚障害者の場合は、音声情報が
難しいので、②と③の他に、①の代わりとして
筆談で補足する場合がほとんどです。
手話は全くありません。

手話禁止ではありませんが、
手話は使わない社会風土なのです。

ですから結局、聴覚障害者の目から見た、
職場コミュニケーションとは次のようになる
のではないか、と思っています。

(1)音声コミュニケーション   (98%)→(3%)
(聞こえないので、実際はほとんど理解不可能。
読話としての効果ぐらい)

(2)パソコン画面からの視覚情報     (1%)

(3)紙文書などの情報            (0.7%)

(4)筆談                     (0.3%)

(5)手話                     (0%)

(6)自分の想像・推測力、文章力で理解 (15%)


これがどのような意味を持つのかというと、
例えば(1)+(6)のコミュニケーション方法でも、
わずか18%の理解度にしかなりません。

100%の健聴者と比べると、
いかに大変でストレスも相当なものになるか、
ということが想像できるのではないか、
と思いますが。

※ 上の( )内数字は、私の場合の推定使用頻度
であって、実際はその聴覚障害者により、
異なります。


これは正確ではないとは思いますが、
この問題を考えるための模擬資料として、
つくってみました。

それにしても、驚くべきデータだと思いませんか?

読話という客観的情報ですら、わずか3%しかなく、
「(6)自分の想像・推測力、文章力で理解」
という主観的判断が、圧倒的に上回っています。

もはや、単に情報障害があるということだけでは
ありません。

そして最も恐ろしいのは、健聴者から流される情報、
コミュニケーションが一方的な性質を持つ
ものばかりだという点です。

これが聴覚障害者の人格形成に歪みが出ない
という保証はどこにもありません。
それでもこれが事実として、
職場で聴覚障害者が受けられる情報の全てと
なっているのです。

この点に、周りの健聴者は皆、
気づいていないのではないでしょうか。

これは、聴覚障害者には、
どんな悪影響を及ぼしているのかというと、
聴覚障害者の精神保健でも明らかに
なりつつあります。

それは、発達障害や精神障害といった、
脳の発育や心、生活習慣、文化教養の歪み
といった、これまた見えない病や悪影響へと
派生していってしまっているのだと思われます。

健聴者でも、インターネットに偏りすぎると、
ひきこもりや自己中心的な性格になって
いくことが研究解明されているでしょう。
それと同じような悪影響があると思います。

しかし、それでも会社は、
そういう状況を放置しているのです。


【参考資料】

http://www.wjci-nihongo.org/OP_chirashi01.pdf#search='M・スワンソン


http://www.wjci-nihongo.org/common/pdf/report201501.pdf#zoom=80


「人間が生きるために不可欠なものは水、
空気、食物、そしてコミュニケーション」

M・スワンソン(生物学者)


「人間関係を結ぶにも、ビジネスを行うにも
コミュニケーションは欠かせません。

ところがコミュニケーションは、誤解を伴い易い
という宿命を抱えています。
これを未然に防ぎながら建設的なコミュニケーション
を行い、いい人間関係をつくるには
どうすればいいのでしょうか。」


★コミュニケーションの基礎理論
元NHK 放送研修センター 
コミュニケーション講師 渡辺晋太郎

「生物学者M. スワンソンは、命を支えるリソース
として水と空気と食物以外にコミュニケーション
を挙げました。

彼女は、コミュニケーションの不足した猿は、
自分を傷め始め、やがて死に至ったことを
見届けました。

コミュニケーションの最終目的は人間と人間の
出会いをもたらすものです。
言葉は人間と人間を結ぶピンのようなものです。

ところが、そのことばが誤解を生み、
人間関係を破壊する原因にもなるのです。
誤解のメカニズムを知り、転ばぬ先の杖に
したいものです。」

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by bunbun6610 | 2016-12-09 18:30 | 就労後の聴覚障害者問題Z1