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ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610

『言葉は生き物』

「言葉は生き物と同じだ」と聞いたことがある。

聴覚障害者である私にはあまり、
言葉というものには詳しくない。
今日、ファミリーマートで買った商品の名に、
『トマトクリームパスタ(オマール海老ソース)』
というのがあった。
それを見た私は、

「オマール海老のソース?
聞いたことがないな。
意味は「オマール海老を使って作ったソース」
だと分かる。
だがこれは本当に、本物のオマール海老を
使って作ったソースなのか?」

そう思うとやはり、以前に阪急阪神ホテルズが
起こした食材偽装表示事件を思い出した。



『阪急阪神ホテルズ偽装事件
 信用できぬ企業側の説明』
〔2013-10 -26 11:20〕




ファミリーマートのその商品の裏にある
「原材料名」を確かめてみると、
「オマール海老」なんて、どこにも書いて
いなかった。
私も、

「この味なら、わざわざオマール海老なんて
使わなくても作れる」

と思っていた。
昭和時代だったら、間違いなく「アメリケーヌ
・ソース」とか、ごまかして「伊勢海老ソース」
なんて名前を使っていたかもしれない。
しかし、今流行なのは、スープストック・トーキョー
などのメニューでも評判の「オマール海老」
のほうなのだ。
だからこの名を使ったに違いない、と思った。
でもこれって、偽装表示になるのでは?

それと、もう一つ思ったのがやはり、
言葉はその時代によって、こんなふうに変わる、
化ける、という特徴だ。

手話の世界でも、伝統的手話(日本手話)の
他に、若者が勝手に考えて使い出した手話や、
日本語に倣って作られた日本語対応手話
(私には、この「新しい手話」は、指文字と
日本手話を合成した「合成手話」に見える)、
スクール・サイン、ホーム・サイン、医療手話
とか職場手話とか、色々と増えているらしい。

勿論、それらの新しい手話は必ずしも、
市民権を得た言語として永久に残るわけでは
ないそうだが。

最近話題になっているのが、次期米国大統領
のドナルド・トランプ氏だが、この人の名前は
手話でどうやって表わすのか。
中途失聴者や難聴者、ろう者も、トランプのカード
をシャッフルする動きで表わしていたので、
私は唖然としてしまった。
それでも通じるが、何で人の名前をそうやって
表わすのかが、わかるようでわからないような・・・・。
陸上選手のウサイン・ボルトだったら、
あの勝利ポーズがあまりにも有名だが・・・・。

http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E6%89%8B%E8%A9%B1%E3%80%8C%E3%83%89%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E3%80%8D#mode%3Ddetail%26index%3D14%26st%3D290


以前に「東京スカイツリー」の手話はどうやって
表すか、その所在地である墨田区の聴覚障害者
協会が決定した手話と、他の地域のろう者が
表わしている手話を見た。
すると異なる手話になっていて、モメていたのを
見たことがある。
墨田区聴覚障害者協会が決めた手話表現は、
両手の指文字「す」と、「タワー」を表わす動き
(手話)を合成表現したものだった。

他地域のろう者が表わした手話表現は、
タワーの手話を少し変え、ねじれ上がるように
表現した手話だった。
私はどちらも「なるほど」とは思ったが、
やはり後者のほうが、ろう者らしい表現、
リアルな創作手話だな、と思った。
ちなみに、モメていた理由は

「指文字を入れた手話は手話じゃない」

という、後者の主張からのようだった。
一体どちらの手話が、後世に残るだろうか。
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by bunbun6610 | 2016-11-22 19:00 | 手話