9月は障害者雇用推進月間 - ハローワーク職員の非合理的応対に怒り!

『ハローワーク職員の非常識対応に怒り。』


今年も9月が来た。
毎年9月は障害者雇用推進月間と呼ばれている。
8月の24時間テレビに続いて、
9月はこんな月なのである。


健常者には関係のないことかもしれないが、
障害者にとっては年に一度しかない、
就職・転職の大チャンス期なのである。
就職・転職は他にも、2~3月が有望だと言われている。
が、秋期と比べると、小規模になるそうだ。

その9月といえども、もう毎年期待してはいない。
が、それでも、もっとやり甲斐がある仕事がしたくて、
ハローワークへ行って、新しい仕事を探した。

それについて考慮すべきなのは、聴覚障害だけでなく、
年令・現在の自分の体力面・そしてこれまでの
キャリアも含めて、できるだけ採用の可能性がある
求人票を探し出さなくてはならない。

これはハッキリ言って、非常に困難なマッチング
作業である。
今までの経験上、成功率は数万分の一の確率になる、
と言っても過言ではない。

なぜそうなってしまうのかというと、
第一にハローワークの求人票は不便なのである。
これは主に、ハローワークが

「特定の障害者のみを募集活動するような
求人票形式を禁止している」

からではないかと思われる。

しかし、こんな漠然とした求人票を聴覚障害者が
見ても、

「これは、自分にも出来る仕事なのだろうか?」

と、かなり悩みながらの選択を迫られることも事実だ。

私は過去に、あるアドバイザーから

「事務職は聴覚障害者も多いが、
コミュニケーション力が求められていて、
その質が男性より女性のほうがソフトなので、
女性が求められている傾向がある」

と聞いたことがある。

実際、問い合わせ段階で「男性でないほうがよい」とか、
社交辞令的な応募書類送付をしてみると、
直ちに書類選考で落とされるケースが多かった。

私自身、昔から事務職はあまり経験がなく、
ガテン系職種が多いキャリアなので、
そのせいもあったと思うが。

どの障害者でも、マッチングは苦労しているかも
しれないが、見えない障害とは言っても聴覚障害者
の場合は、障害の程度が重い人となってくると、
本当に難しくなる。
それほど、ろう者となると、どこの会社でも
「扱いづらい障害者」だと思われているらしい。
門前払いされてしまうのが普通なのである。

それでも3000件以上ある求人票の中から14件を
候補に選び、職員に紹介依頼をしてみた。
最初はもう面倒になっていたので、

「この中から、聴覚障害者でも採用されそうな
企業を見つけて下さい」

と言おうとした。
だがそれでは職員にあまりに失礼なので、
とりあえず自分で8件を選んでみて、

「聴覚障害者も応募できる企業へ応募したいので、
企業に問い合わせしてみて下さい」

と頼んだ。
それ以外の6件は、自己判断で外すことにした。
もしかしたら、この中に「聴覚障害者も採用可」
としている企業があったかもしれないが、
わからないものをこんなに持って出しても、
しようがなかった。

そして、親切な職員は

「可能性はあると思います」

とわざわざ筆談して、職員は一社ずつ電話をかけた。
非常に時間がかかり、17時までの応対時間を
だいぶ過ぎてしまっていたが、8件全てを問い合わせ
してくれた。
しかし、残念ながら今回も、応募できる企業は1社も
なかった。
そして職員はわざわざ立ち上がって、

「申し訳ありません!」

と頭を下げた。

本当なら、職員が悪いのではないのだから、
謝る必要などなかった。
会社が問題なのだ。
それでも、職員が謝るしか、こんな障害者を慰める
方法はなかったのだろう。
前にも、別の職員から、頭を下げられたことがあった。
もう、何度目だかも数え切れない。

ハローワークには、滅多に聴覚障害者が姿を
現すことはない。
手話通訳者がいる日でも、聴覚障害者が来ない
場合がよくある。
それなら一体、どうしているのだろうか。


諦めて帰る時、9月だから、やはり
『障害者雇用推進月間』のポスターがあった。


平成28年度 障害者雇用推進月間ポスター
「いくぞ Bチーム!」



それは、清掃員として、数人の仲間が一緒になって
いる写真が採用されていた。
私は思わず、職員の一人を呼んで、語りかけた。

私;
「私は聴覚障害者なのですが、このポスターに登場
している人も、全員障害者ですよね。
この人とこの人は知的障害者、こっちの人は、
精神障害者かな?」

職員;
「そうでしょうね」

私;
「清掃作業で働いている聴覚障害者はいないのかな?」

すると、その職員は長々と口話でしゃべり出した。
何を言っているのか、さっぱりわからなかった。

なるほど、やっぱり健聴者に、聴覚障害者への
合理的配慮は難しいようだ。
これが「聴覚障害者はお断り」と企業が言う理由だと
いうことを、職員にはわからないのだろう。
全く、とんでもないマヌケだ。
まさに、聖書にもある

「耳があっても、聞くことが出来ない」

人とは、こういうことだ。
この社会はノーマライゼーションなんて、口では
上手いことを言っているけど、実態は聴覚障害者を
仲間外れにしている、としか思えない。




〔関連記事〕

『聴覚障害者にできない仕事』
〔2012-05-02 11:56〕

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by bunbun6610 | 2016-09-09 23:57 | 就職活動・離職
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