『馬鹿じゃないのか? コイツ・・・・と思ったこと』

『馬鹿じゃないのか? コイツ・・・・と思ったこと』

職場の先輩が、私を聴覚障害者だということは
知っていた。
私は、職場での昼休み時間中、昼寝をしていた。
昼寝と言っても、完全に眠っているわけではない。
補聴器は装用していたが、眼鏡は外していた。
その時に、先輩に呼ばれたので返事をして、
すぐに眼鏡を掛け直した。
すると先輩は

「眼鏡はしなくていい」

と言った。

ははぁ、なるほど。
この先輩は、私が補聴器を装用していても、
健聴者と同じように完全に聞こえるようになる
わけではない、ということを知らないのだな、
と思った。

実は補聴器が補助的コミュニケーション手段で、
視覚が主なコミュニケーション手段だということを、
健聴者は分からないのだ。

(勿論、補聴器だけで十分聞き取れる人だっているが)

だから先輩は「眼鏡は要らない」と、
無駄なことを言ったのだ。
そのことが全然わかっていないのだと思った。

聴覚障害者はこのように、音声情報の世界では、
幾つかのコミュニケーション手段を併用する
場合が多いものだ。
だから

「無神経」

「馬鹿」

と思われたくなければ、余計なことは言わないことだ。
[PR]
by bunbun6610 | 2016-08-09 18:00 | コミュニケーション能力

ある聴覚障害者から見た世界


by bunbun6610