レストランやカフェで手話を使うことは、企業への過重負担になるのか?
2016年 05月 31日
『レストランやカフェで手話を使うことは、
企業への過重負担になるのか?』
『障害者雇用 ― カフェ・カンパニー株式会社』
〔2016-04-19 21:26〕
手話を第二言語として習得した者の立場
から言えば、
「負担になるかもしれない」
と答える。
ただし、実際に職場で使われる手話の数
がどれ位なのか、またスタッフの習得力に
よっても、負担感はかなりの差が出そうな
気がする。
逆に言えば
「『完全な手話」には拘らなくてもいいから」
ともっと気軽に、職場サインを職場で考案して
使ってみれば、聴覚障害者とのコミュニケーション
にも負担どころか、逆に皆もラクになる場合だって
あるはずだ。
ただ一般的にはやはり、手話講習会・サークル
のような
「手話を覚えたい」
「手話に興味がある」
人たちでさえ、簡単な手話を覚えるのに苦労する
人もいれば、反対にすぐに上達する人もいる。
そのコミュニケーション力の差が原因となって、
職場に“良からぬ空気”が生まれてしまう可能性
もあるだろう。
残念ながら、手話は万人に向く言語とは考えにくい。
『日本人健聴者が手話を覚えられない理由』
〔2014-07-14 18:30〕
そうしたなかで、手話言語法が制定されようと
しているのだから、言語的差別・格差も、
まだまだ続くように思える。
もしレストランやカフェでろう者が働くようになる
としたら、どのような手話を取り入れたらよいの
だろうか。
挨拶の手話の他に、業務で使う手話が必要に
なると思われる。
〔音声日本語〕 ⇒ 〔手話〕
「この料理を運んで下さい」 ⇒「運ぶ」
「これは、あのテーブルに運んで下さい」
⇒「指差し(または18番テーブルとか)/運ぶ」
「あのテーブルの上の食器類を片付けて下さい」
⇒「あそこ/きれい」
「これを洗って下さい」 ⇒「洗う」
「この仕事をやって下さい」 ⇒「やる」
「オーダーお願いします」 ⇒「注文」
「あのお客様の、お会計をお願いします」
⇒「指差し/会計」
手話講習会だと、丁寧な日本語対応手話で教えて
いるケースが多い。
しかし、日本語対応手話は意味はわかりやすくても、
手話を覚えて使うには、あまり有効でない場合も
多い。
何と言っても、日本語対応手話一辺倒だと、
応用力が見につかないようだ。
身振りで補ったり、ノンバーバル・コミュニケーション
を取り入れた日本手話のほうがシンプルで覚え
やすく、色々な場面でよく通じるケースも多い。
ろう者と一緒に手話を考え、使ってみるとよい。
もしどうしても不安なら、初めは聴覚障害者
ジョブコーチに来てもらい、アドバイスを受けてみる
方法もある。
東京都聴覚障害者自立支援センター
http://tjs.deaf.tokyo/
『職場で困っている』≫『東京ジョブコーチ職場定着支援事業』
〔ろう者の常識、健聴者の常識というズレ〕
ろう者は日本手話でしゃべるのが当たり前だと
思っている。
耳は聞こえないが。
一方、健聴者はろう者はしゃべれないか、
しゃべれるとしても声がおかしい、
と思うのが当たり前になっているようだ。
仮に
「ろう者には手話という言語がある」
と説明しても、健聴者は
「手話は正式な言語として認められていない」
と言うのではないか。
それでなのかどうかはわからないが、
とにかく消極的な人が多い。
手話という言語が受け入れられるには、
まだこうしたことも障壁となっているようだ。
企業への過重負担になるのか?』
『障害者雇用 ― カフェ・カンパニー株式会社』
〔2016-04-19 21:26〕
手話を第二言語として習得した者の立場
から言えば、
「負担になるかもしれない」
と答える。
ただし、実際に職場で使われる手話の数
がどれ位なのか、またスタッフの習得力に
よっても、負担感はかなりの差が出そうな
気がする。
逆に言えば
「『完全な手話」には拘らなくてもいいから」
ともっと気軽に、職場サインを職場で考案して
使ってみれば、聴覚障害者とのコミュニケーション
にも負担どころか、逆に皆もラクになる場合だって
あるはずだ。
ただ一般的にはやはり、手話講習会・サークル
のような
「手話を覚えたい」
「手話に興味がある」
人たちでさえ、簡単な手話を覚えるのに苦労する
人もいれば、反対にすぐに上達する人もいる。
そのコミュニケーション力の差が原因となって、
職場に“良からぬ空気”が生まれてしまう可能性
もあるだろう。
残念ながら、手話は万人に向く言語とは考えにくい。
『日本人健聴者が手話を覚えられない理由』
〔2014-07-14 18:30〕
そうしたなかで、手話言語法が制定されようと
しているのだから、言語的差別・格差も、
まだまだ続くように思える。
もしレストランやカフェでろう者が働くようになる
としたら、どのような手話を取り入れたらよいの
だろうか。
挨拶の手話の他に、業務で使う手話が必要に
なると思われる。
〔音声日本語〕 ⇒ 〔手話〕
「この料理を運んで下さい」 ⇒「運ぶ」
「これは、あのテーブルに運んで下さい」
⇒「指差し(または18番テーブルとか)/運ぶ」
「あのテーブルの上の食器類を片付けて下さい」
⇒「あそこ/きれい」
「これを洗って下さい」 ⇒「洗う」
「この仕事をやって下さい」 ⇒「やる」
「オーダーお願いします」 ⇒「注文」
「あのお客様の、お会計をお願いします」
⇒「指差し/会計」
手話講習会だと、丁寧な日本語対応手話で教えて
いるケースが多い。
しかし、日本語対応手話は意味はわかりやすくても、
手話を覚えて使うには、あまり有効でない場合も
多い。
何と言っても、日本語対応手話一辺倒だと、
応用力が見につかないようだ。
身振りで補ったり、ノンバーバル・コミュニケーション
を取り入れた日本手話のほうがシンプルで覚え
やすく、色々な場面でよく通じるケースも多い。
ろう者と一緒に手話を考え、使ってみるとよい。
もしどうしても不安なら、初めは聴覚障害者
ジョブコーチに来てもらい、アドバイスを受けてみる
方法もある。
東京都聴覚障害者自立支援センター
http://tjs.deaf.tokyo/
『職場で困っている』≫『東京ジョブコーチ職場定着支援事業』
〔ろう者の常識、健聴者の常識というズレ〕
ろう者は日本手話でしゃべるのが当たり前だと
思っている。
耳は聞こえないが。
一方、健聴者はろう者はしゃべれないか、
しゃべれるとしても声がおかしい、
と思うのが当たり前になっているようだ。
仮に
「ろう者には手話という言語がある」
と説明しても、健聴者は
「手話は正式な言語として認められていない」
と言うのではないか。
それでなのかどうかはわからないが、
とにかく消極的な人が多い。
手話という言語が受け入れられるには、
まだこうしたことも障壁となっているようだ。
by bunbun6610
| 2016-05-31 21:32
| 『手話言語法』の制定へ