<ハンセン病>「最高裁隔離法廷は差別」有識者委が指摘方針

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160330-00000005-mai-soci

<ハンセン病>
「最高裁隔離法廷は差別」
有識者委が指摘方針

毎日新聞 3月30日(水)7時31分配信


ハンセン病患者の刑事裁判が裁判所外の隔離施設などに設置された「特別法廷」で開かれていた問題で、最高裁の有識者委員会が「患者の裁判を一律に特別法廷で開いてきた最高裁の手続きは差別的な措置だった」と指摘する方針であることが分かった。最高裁はこの指摘を踏まえて4月にも検証結果を公表する予定で、特別法廷の設置を認めた最高裁の手続きの根底に差別があったとの評価が検証結果に盛り込まれる見通しとなった。

 有識者委は29日に東京都内で会合を開いて意見交換し、最高裁がまとめる検証結果の報告書の内容についても議論した。座長の井上英夫・金沢大名誉教授は会合後に取材に応じ、「特別法廷の問題の根本には差別がある。その認識は最高裁と一致していると思っている」との見解を示した。

 最高裁の検証は▽特別法廷を開廷する必要性はあったか▽開廷場所の指定手続きに不備はなかったか▽法廷は適切に公開されていたか--などが焦点となっている。

 憲法と裁判所法の規定に基づき、裁判は裁判所の公開法廷で開かれるのが原則だが、司法行政機関としての最高裁が必要と判断すれば、極めて例外的に裁判所外に特別法廷を設置することができる。本来は裁判ごとに最高裁の全15人の裁判官で構成する「裁判官会議」が設置の可否を判断する必要があるが、当時の最高裁は、ハンセン病患者については裁判官会議を経ないまま伝染の恐れを理由に一律に特別法廷とする運用をしていたとみられている。

 こうした経緯を踏まえ、有識者委の委員らは、特別法廷の設置の背景には隔離政策に基づく元患者らへの差別があり、最高裁の対応は裁判所法に反していたとの意見でほぼ一致しているとみられる。最高裁も有識者委の指摘を尊重する見通しだ。

 ハンセン病患者の特別法廷は主に、医療刑務所やハンセン病療養所、拘置所内で開かれていた。最高裁の調査では、裁判所が特別法廷の開廷を掲示で知らせるよう療養所に促す記録が見つかった。だが、隔離施設内で開かれる法廷は一般の人の立ち入りが困難な上、元患者は最高裁の聞き取りに「(特別法廷は)何をしているか分からず、近づけなかった」と証言した。

 委員からは「特別法廷が憲法で保障された法の下の平等や裁判の公開原則を満たしていたかについても検討すべきだ」との意見が出ており、有識者委は今後最終的な意見集約を図る。

 一方で憲法は「裁判官の独立」を保障しているため、最高裁の検証対象は個別の裁判ではなく「最高裁による開廷場所の指定」という司法行政上の判断に絞られている。最高裁は、個別裁判に影響しないよう慎重に検証結果をとりまとめたい考えだ。【山本将克、江刺正嘉】

 【ことば】特別法廷

 裁判所法の規定に基づき、裁判所の庁舎外で開かれる法廷。災害で庁舎が損壊するなどした場合に、最高裁が必要と判断すれば、例外的に設置できる。最高裁によると、1948~90年に地裁などから特別法廷設置を求める上申が180件あり、113件が許可された。このうちハンセン病を理由とする上申は72年までに96件に上り、95件が許可された。残る1件は撤回されており、最高裁が却下した例はなかった。


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最終更新:3月30日(水)7時31分



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http://www.asahi.com/articles/ASJ4V20KJJ4VUBQU002.html?ref=yahoo


ハンセン病「特別法廷」
最高裁が謝罪、
違憲性は認めず


市川美亜子

朝日新聞デジタル
2016年4月26日06時07分

かつてハンセン病患者の刑事裁判などを隔離
された療養施設などに設けた「特別法廷」で
開いていた問題で、最高裁は25日、調査報告書
を公表した。

「社会の偏見や差別の助長につながった。
患者の人格と尊厳を傷つけたことを深く反省し、
お詫(わ)びする」

と謝罪した。
その一方で、憲法が保障する「法の下の平等」や
「裁判の公開原則」に違反するとは認めなかった。

·ハンセン病特別法廷、最高裁が謝罪 「尊厳傷つけた」


 最高裁が司法手続き上の判断の誤りを認め、
謝罪するのは極めて異例のことだ。
ただ、最高裁が調査にあたり設置した有識者
委員会(座長=井上英夫・金沢大名誉教授)は

「特別法廷は憲法に違反する」

と指摘していたにもかかわらず、最高裁として
違憲性を認めなかったことには、元患者など
から批判が出ている。

 最高裁はこの日、司法行政を担う事務総局
のトップにあたる今崎幸彦・事務総長が記者
会見し、報告書を説明したうえで謝罪した。

 当事者がハンセン病患者であることを理由と
する特別法廷は、1948~72年に95件開か
れた。
報告書によると、事務総局はハンセン病患者
であれば特別法廷の設置を認める「定型的な
運用」をしていた。
2001年の熊本地裁判決で

「隔離政策の必要性が失われ、違憲は明白
だった」

とされた60年以降もこうした運用を続けていた
という。

 報告書はこうした運用について

「合理性を欠く差別的な取り扱いだった」

と指摘。
やむを得ない場合にのみ特別法廷を開けると
した裁判所法の趣旨に違反すると認めた。

残り:955文字/全文:1566文字



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「差別の定型化」か・・・・。
こうして差別問題は、
いつのまにか合法化される状況に変わったり、
問題点なのに埋もれていったりして
しまうのだろうなぁ。

気をつけなくてはいけないことだ。
難聴者も、こうした形の差別の前に、
諦めてしまう人が多いと思う。




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http://www.asahi.com/articles/ASJ4T4RCSJ4TUTIL02Z.html


ハンセン病特別法廷、
最高裁が謝罪
 「尊厳傷つけた」


朝日新聞デジタル
2016年4月25日14時40分

ハンセン病患者の裁判を隔離された療養施設
などに設けた「特別法廷」で開いていた問題で、
最高裁の今崎幸彦事務総長は25日、調査報告
書を公表し、

「患者の人格と尊厳を傷つけたことを深く反省し、
お詫(わ)びする」

と謝罪した。

 ハンセン病患者であれば例外なく特別法廷の
設置を認めてきた最高裁の判断について、
報告書は

「社会の偏見、差別を助長するもので、
深く反省すべきだ」

と言及。
一方で、特別法廷を開いたことは、憲法の「裁判
の公開」には違反しないと結論づけた。

 最高裁事務総長は司法行政の事務方のトップ。
最高裁が司法手続き上の判断の誤りを認め、
会見で謝罪するのは極めて異例。



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by bunbun6610 | 2016-03-30 20:34 | 人権、差別
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